JPH05150890A - 位置読取装置 - Google Patents

位置読取装置

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Publication number
JPH05150890A
JPH05150890A JP31488891A JP31488891A JPH05150890A JP H05150890 A JPH05150890 A JP H05150890A JP 31488891 A JP31488891 A JP 31488891A JP 31488891 A JP31488891 A JP 31488891A JP H05150890 A JPH05150890 A JP H05150890A
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JP
Japan
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voltage
pressing
level
coordinate
measurement
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JP31488891A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Hashimoto
勝彦 橋本
Naoki Shiraishi
奈緒樹 白石
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Priority to CA002082136A priority patent/CA2082136C/en
Priority to DE69211294T priority patent/DE69211294T2/de
Priority to EP92118994A priority patent/EP0541102B1/en
Priority to US07/972,908 priority patent/US5518078A/en
Publication of JPH05150890A publication Critical patent/JPH05150890A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、押圧位置における押圧レ
ベルを正確に測定することにより、押圧位置の読取精度
を向上させることのできる、位置読取装置を提供するこ
とである。 【構成】 この装置は、導電性のX方向抵抗膜10aお
よびY方向抵抗膜10bを微小な隙間を開けて相互にオ
ーバーラップするように重ね合わせた構造を備え、押圧
位置Aが押圧された場合、所定の手順によりスイッチの
開閉制御を行なって押圧位置Aが押圧されたことによっ
て得られる接触抵抗RP のX方向およびY方向のレベル
を検出し、その押圧レベルが十分であることに応じて、
次の手順に従うスイッチの開閉制御を行なって、測定電
圧VX およびXy による押圧位置Aの座標測定が行なわ
れるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は位置読取装置に関し、
特に、抵抗薄膜の主面上が押圧されたことに応じて、こ
の押圧位置を電気信号にして読取る位置読取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来および本発明の一実施例に
適用される座標入出力装置の構成図である。
【0003】図5において座標入出力装置は該装置を集
中的に管理および制御するためのCPU(中央処理装
置)1、プログラムおよびデータをストアするために設
けられているROM2およびRAM3、時計4、該装置
に接続されるプリンタやCRT(陰極線管)などを含む
I/O(入出力)部5、該装置に外部からデータを入力
するために設けらるキーボード6、液晶ディスプレイな
どを含む表示部7、CPU1により制御され、表示部7
を表示駆動する表示駆動回路8、A/Dコンバータ(ア
ナログ/デジタル変換回路)9、タブレット部10、C
PU1により制御され、応じてタブレット部10を駆動
制御するためのタブレットコントローラ11を含んで構
成される。
【0004】図6に、図5に示されたタブレット部10
の構成が示される。タブレット部10は、図面の水平方
向(以下、X方向と呼ぶ)の両側端に電極を設けた抵抗
薄膜であるX方向抵抗膜10aと図面の垂直方向(以
下、Y方向と呼ぶ)の両側端に電極を付けた抵抗薄膜で
あるY方向抵抗膜10bとを微小な隙間を一様に設けて
重ね合わせられた構造を有する。X方向抵抗膜10aは
タブレットコントローラ11からの電圧印加時、X−H
IGH側電極からX−LOW側電極へ電気が流れる。ま
た、Y方向抵抗膜10bはタブレットコントローラ11
からの電圧印加時、Y−XIGH側電極からX−LOW
側電極へ電気が流れる。
【0005】動作において、ユーザは、ペンや鉛筆など
の先端でタブレット部10の主表面上の任意の位置を押
圧すると、その押圧位置で抵抗膜10aおよび10bが
接触する。そして、この押圧力が電気信号にして検出さ
れ、この検出レベルが所定レベルに達していると、抵抗
膜10aおよび10b上での分割抵抗値、すなわち押圧
位置が電圧レベルで検出される。この電圧信号は、X方
向抵抗膜10aおよびY方向抵抗膜10bで個別に導出
されてA/Dコンバータ9を介して、XY座標値にして
CPU1に与えられる。CPU1は与えられる座標値に
基づいて表示駆動回路8を駆動し、回路8はこれにより
表示部7上の該当する液晶画素を表示駆動する。これに
より、ユーザはタブレット部10上の所望の位置を押圧
すれば、その押圧位置に対応した表示部7の画素を表示
駆動することができる。
【0006】次に、図5に示された座標入出力装置の座
標入力のための従来の動作を、図7の回路を参照しなが
ら、図8の処理フローに基づいて説明する。
【0007】CPU1は、図8に示される座標測定の処
理フローを内蔵するタイマの定期的な割り込みに応じて
繰返し実行している。
【0008】CPU1は、図8のステップS100(図
中、S100と略す)の処理において、X方向押圧測定
用の電圧を印加する。言い換えれば、CPU1はタブレ
ットコントローラ11を介して図7に示されるスイッチ
SWX H およびSWX P をON状態に設定し、他のスイ
ッチはすべてOFF状態に設定する。これにより、電圧
源VからスイッチSWX H を介した電圧の供給が開始さ
れる。CPU1は、供給電圧が安定するまで所定時間待
機し、その後、次のステップS101の処理においてX
方向の押圧を測定する。
【0009】今、図7のAが押圧位置であると想定す
る。このとき、測定電圧VX は VX =V・RL X /(RX 1 +RP +Ry 2 +RL X ) …(1) となる。
【0010】なお、A/Dコンバータの入力抵抗R
A D X は十分に大きい。ここで、RX 1 、Ry 2 <<R
P (押圧レベルにより変化する接触抵抗)であれば、測
定電圧Vxは押圧位置に関係なく押圧レベルを示すこと
になる。
【0011】前述のステップS101の処理において押
圧レベルが測定電圧VX として求まるので、次のステッ
プS102の処理においてこの押圧レベルが所定値より
も大きいか否かに基づいて、押圧は十分であるか否かを
判定する。このとき、押圧が不十分であれば、座標測定
は不可能として処理は終了する。
【0012】前述のステップS102の処理において押
圧レベルが十分であれば、ステップS103以降の処理
が実行される。
【0013】ステップS103の処理において、CPU
1はX方向座標測定用の電圧を印加する。これは、CP
U1がタブレットコントローラ11を介して図7に示さ
れるスイッチSWX H およびSWX L をON状態に設定
し、他のスイッチはすべてOFF状態に設定する。これ
により抵抗膜10aのX方向への電圧印加が行なわれ
る。CPU1は印加電圧が安定するまで所定時間待機
し、その後ステップS104の処理において測定電圧V
X をA/Dコンバータ9を介して測定する。A/Dコン
バータ9は測定電圧VX をデジタル信号に変換し、CP
U1に与える。その後、CPU1はタブレットコントロ
ーラ11を介してタブレット部10への印加電圧を解除
する。すなわち、図7に示されるすべてのスイッチがO
FF状態に設定される。
【0014】CPU1は、次のステップS105の処理
においてY方向座標測定用の電圧を印加する。これは、
CPU1がタブレットコントローラ11を介して図7に
示されるスイッチSWY H およびSWY L をON状態に
設定し、その他のスイッチはすべてOFF状態に設定す
ることにより行なわれる。これにより、抵抗膜10bに
Y方向へ電圧源Vからの電圧が印加される。CPU1は
この印加電圧が安定するまでの所定時間待機した後、次
のステップS106の処理において、Y方向の座標測定
を行なう。これは、A/Dコンバータ9が測定電圧Vy
を読取り、応じてデジタル信号に変換しCPU1に与え
ることにより測定される。
【0015】座標測定後、ステップS107〜S109
で確認のために再度押圧を測定する。これにより、途中
でペンが離されたこと(押圧レベルが低下したこと)を
検出できる。
【0016】以上の手順で、押圧レベルの測定がX方向
の1方向だけ行なわれた後、X方向およびY方向による
押圧位置Aの座標測定が行なわれ、最後に確認のため、
再度押圧(X方向)の測定が行なわれる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなタブレ
ット部10上での座標を測定するには、測定点における
押圧レベルが十分であり、上下の抵抗膜、すなわちX方
向抵抗膜10aとY方向抵抗膜10bの接触が確実であ
ることが重要である。図7に示される接触抵抗R P は押
圧力に反比例しており、もし、押圧力が不十分であれ
ば、接触抵抗RP が大きくなり、座標測定が不正確にな
ってしまう。また、抵抗膜10aと10bとの接触が不
十分であれば、座標測定中に上下の抵抗膜が離れたりす
る可能性も高いと考えられる。さらに、接触抵抗R
P は、押圧レベルの変化に対してかなり急峻に変化する
ことが知られている。このため、精度の高い座標測定を
行なうためには、精度の高い押圧レベルの測定を行なっ
た上で、この押圧測定値に基づき確実な接触状態が得ら
れていることを確認することが重要である。
【0018】しかしながら、近年はタブレット部10の
大型化や消費電流の低減などの要求により、必ずしもR
X 1 ,Ry 2 <<RP ではなくなってきており、その影
響が無視できない。つまり、上述の式(1)に示される
ように、測定電圧VX は押圧位置に関係なく押圧レベル
を示すことになるので、押圧した位置によっては、押圧
力が不十分であるのに、測定電圧VX を測定する上では
十分な押圧レベルが得られているということになってし
まい、押圧レベル測定値の押圧された位値によるばらつ
きが大きくなり座標測定そのものが正確で無くなるとい
う問題があった。
【0019】それゆえにこの発明の目的は、押圧位置に
おける押圧レベルを正確に測定することにより、押圧位
置の読取の精度を向上させることのできる、位置読取装
置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる位置読
取装置は、その主面上で第1の方向に電圧が印加される
導電性の第1のシート部材と、その主面上で第1方向と
直交する第2の方向に電圧が印加される導電性の第2の
シート部材とを、その主面同士を一様な所定間隔を有し
て対面するように配置し、外部から前述した主面とは反
対側の面上の任意の位置が十分に押圧されたことに応じ
て、主面同士が押圧された位置で接触し、応じて押圧さ
れた位置を第1および第2方向の電気信号の組合せにし
て読取る位置読取装置であって、さらに第1および第2
検知手段、ならびに第1および第2読取手段とを含んで
構成される。
【0021】第1検知手段は第1方向に電圧を印加し
て、第1シート部材における押圧のレベルを電気信号に
して検知する。
【0022】第2検知手段は第2方向に電圧を印加し
て、第2シート部材における押圧のレベルを電気信号に
して検知する。
【0023】第1読取手段は、第1検知手段の検知信号
レベルに応答して、押圧された位置を第1方向の電気信
号にして読取る。
【0024】第2読取手段は、第2検知手段の検知信号
レベルに応答して、押圧された位置を第2方向の電気信
号にして読取る。
【0025】
【作用】この発明にかかる位置読取装置は、上述のよう
に構成されて、ペンの先端などでシート部材の面上の任
意の位置を押圧した場合、その押圧レベルが第1および
第2検知手段により第1および第2方向について個別に
検知されるので、従来の1方向のみについて検知する場
合に比較して、押圧レベルのシート部材面上の押圧位置
によるばらつきを抑制することが可能となる。
【0026】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して詳細に説明する。
【0027】なお、本実施例における座標入出力装置の
構成は前述した図5および図6に示されるものと同様な
ので、それらに関する詳細な説明は省略する。
【0028】図1は、本発明の一実施例による座標入出
力装置のタブレット部の駆動回路および測定回路の概略
構成図である。
【0029】図2(a)および(b)は、本発明の一実
施例による座標入出力装置の座標測定の原理を説明する
図である。
【0030】図3(a)および(b)は、本発明の一実
施例による座標入出力装置の押圧測定の原理を説明する
ための図である。
【0031】図4は、本発明の一実施例による座標入出
力装置の座標測定のための処理フロー図である。
【0032】前述した図6に示されるように、本実施例
における座標入出力装置のタブレット部10の構造は、
X方向の両側端に電極を設けた抵抗膜10aとY方向の
両側端に電極を設けた抵抗膜10bを微小な隙間を開け
て相互に完全にオーバーラップするように重ねた構造を
とっている。また、タブレット部10をコントロールす
るタブレットコントローラ11に含まれるスイッチは、
トランジスタなどのスイッチング素子からなる。また、
タブレット部10の測定電圧は、A/Dコンバータ9に
より読取られ、デジタル信号に変換されてCPU1に導
出される。
【0033】次に、本実施例によるタブレット部10の
座標測定における、回路の接続状態を、図2を参照して
説明する。
【0034】タブレット部10上における押圧位置の座
標は、X方向およびY方向の2方向について行なわれ、
各方向について個別に、すなわち2回の座標測定が行な
われる。
【0035】まず、図2(a)に示されるように、回路
を接続する。今、A点が押圧されていると想定する。接
触抵抗RP は、A点が押圧されているときの抵抗膜10
aおよび10b間の接触抵抗であり、A/Dコンバータ
の入力抵抗RA D は、(RA D >>RP 、RX 1 、R
X 2 、Ry 1 、Ry 2 )である。X方向の分割抵抗RX
1 、RX 2 は、押圧位置Aにおける抵抗膜10aでの分
割抵抗値であり、Y方向の分割抵抗Ry 1 、Ry 2 は、
押圧位置Aにおける抵抗膜10bでの分割抵抗値であ
る。
【0036】押圧位置Aであるとき、X方向座標の測定
電圧VX は、 VX =V・RX 2 /(RX 1 +RX 2 ) …(2) (RA D は他に比べ十分に大きいとする)となり、X方
向の押圧位置Aに比例した電圧レベルとなる。よって、
測定電圧VX を測定することにより、押圧位置A点にお
ける分割抵抗RX 2 、すなわちX座標が得られる。
【0037】次に、図2(b)のように回路を接続する
と、Y方向座標の測定電圧Vy は同様に Vy =V・Ry 2 /(Ry 1 +Ry 2 ) …(3) となり、押圧位置A点の分割抵抗Ry 2 、すなわちY座
標が求まる。
【0038】以上のように、タブレット部10上におけ
る押圧位置Aの座標は、分割抵抗R X 2 およびRy 2
依存した測定電圧VX およびVy にして求めることがで
きる。
【0039】次に、本実施例のタブレット部10におけ
る押圧レベルの測定の原理について図3を参照して説明
する。
【0040】図3には押圧レベル測定の場合の回路の接
続状態が示される。まず、X方向の押圧レベルを測定す
るために、図3(a)のように回路が接続される。押圧
測定用抵抗RL は(RL <<RA D )の関係を有する。
押圧位置Aであるとき、押圧測定電圧Vp x は VP X =V・RL /(RX 1 +RP +Ry 2 +RL ) …(4) となり、RP >>RX 1 、Ry 2 とすると、押圧測定電
圧Vp x は、接触抵抗RP に反比例した値となるので、
押圧測定電圧VP X から接触抵抗RP を測定できる。
【0041】次に、Y方向の押圧測定電圧VP y は図3
(b)のように回路を接続することによって得られる。
この場合、押圧測定電圧VP y は VP y =V・RL /(RX 2 +RP +Ry 1 +RL ) …(5) となり、押圧測定電圧VP y から接触抵抗RP を測定で
きる。
【0042】以上のように、押圧位置Aを押圧したと
き、X方向の押圧測定電圧VP X およびY方向の押圧測
定電圧VP y (いずれも接触抵抗RP に反比例)の大き
さ、すなわち接触抵抗RP の大きさが座標測定可能レベ
ルにまで達しているか否かを示すことになる。
【0043】次に、図1のタブレット部10の駆動回路
および測定回路を参照しながら、図4の処理フローに基
づいて、座標測定動作について説明する。
【0044】CPU1は、図4の座標測定動作を、内蔵
するタイマの定期的な割り込みに応答して、繰返し実行
している。
【0045】図4のステップS1(図中、S1と略す)
の処理において、CPU1はX方向押圧測定用の電圧を
印加する。CPU1はタブレットコントローラ11を介
して、図1のスイッチSWX H およびSWX P をON状
態に設定し、他のスイッチをすべてOFF状態に設定す
ることにより、タブレット部10に対してX方向押圧測
定用の電圧を印加し、この印加電圧が安定するまでCP
U1は待機する。
【0046】次のステップS2の処理において、CPU
1はX方向押圧測定を行なう。今、押圧位置Aが押圧さ
れていると想定する。このときX方向の押圧レベルは、
前述した式(4)を適用することにより測定電圧VX
より求められる。すなわち、このときの接触抵抗RP
大きさが求められる。
【0047】その後、次のステップS3の処理において
前述のステップS2の処理において求められたX方向の
押圧レベル(接触抵抗RP )に基づいて、押圧が十分で
あるか否かが判定される。これは、測定電圧VX が所定
の電圧レベルと比較され、その比較結果に基づいてX方
向の押圧が十分であるか否かが判定される。このとき、
押圧は不十分であり、高精度の座標測定は不可能である
と判定されれば、一連の座標測定のための処理を終了す
る。逆に、押圧レベルは十分であり、高精度の座標測定
が可能なまでの押圧レベルがあると判定されれば、ステ
ップS4以降の処理が実行される。
【0048】次のステップS4の処理において、CPU
1はX方向座標測定用の電圧を印加する。これは、タブ
レットコントローラ11を介してスイッチSWX H およ
びスイッチSWX L をON状態に設定し、その他のスイ
ッチをすべてOFF状態に設定することにより、タブレ
ット部10に対してX方向座標測定用の電圧が印加され
る。この印加電圧が安定レベルに達するまで、CPU1
は待機する。
【0049】次のステップS5の処理においてX方向座
標測定が行なわれる。これは、前述の式(2)を適用し
て得られる測定電圧VX がA/Dコンバータ9を介して
読取られ、これがデジタル信号に変換されてCPU1に
X座標信号にして導出されることにより測定される。
【0050】次のステップS6の処理において、CPU
1はタブレット部10に、タブレットコントローラ11
を介してY方向押圧測定用の電圧を印加する。これは、
タブレットコントローラ11が図1のスイッチSWY H
およびSWY P をON状態に設定し、その他のスイッチ
をすべてOFF状態に設定することにより行なわれる。
CPU1は、この印加電圧が安定するまで待機する。
【0051】次のステップS7の処理において、CPU
1はY方向押圧レベルの測定を行なう。これは、前述し
た式(5)により求められる測定電圧Vy がA/Dコン
バータ9を介してデジタル信号に変換され、CPU1に
導出されることにより測定される。
【0052】CPU1は、次のステップS8の処理にお
いて、Y方向押圧レベル、すなわち測定電圧Vy のデジ
タル信号と所定の電圧レベルに相当するデジタル信号レ
ベルとを比較し、押圧位置AにおけるY方向への押圧は
十分であるか否か、すなわち接触抵抗Rp は座標測定を
するのに十分であるか否かが判定される。このとき、押
圧レベルが十分ではないと判断されると、一連の座標測
定の処理は終了する。逆に、押圧位置Aにおける押圧レ
ベルが十分であれば、ステップS9以降の処理が実行さ
れる。
【0053】CPU1は、次のステップS9の処理にお
いて、図1のスイッチSWY L およびSWY H をON状
態に設定し、その他のスイッチをすべてOFF状態に設
定するようにコントローラ11を制御する。これによ
り、Y方向座標測定用の電圧が印加される。CPU1
は、この印加電圧が安定するまで待機する。
【0054】次のステップS10の処理において、CP
U1はY方向の座標を測定する。これは、A/Dコンバ
ータ9が前述した式(3)により導出される測定電圧V
y を読取り、応じてデジタル信号に変換してCPU1に
導出することにより得られる。その後、CPU1はタブ
レットコントローラ11を介して図1に示されるすべて
のスイッチをOFF状態にして、該装置における電流の
消費量を下げるように動作する。
【0055】以上の手順に基づいて、X方向およびY方
向の押圧レベルが測定され、その測定された押圧レベル
が十分であるときのみ、X方向およびY方向のそれぞれ
につて押圧位置Aにおける座標が初めて導出される。こ
のように、本実施例では押圧レベルの測定をX方向およ
びY方向の2方向について行なっているので、押圧レベ
ル測定の精度が向上する。この点について、以下に詳細
に説明する。
【0056】タブレット部10におけるX方向の押圧レ
ベルの測定値は、図3(a)から、前述した VP X =V・RL /(RX 1 +RP +Ry 2 +RL ) …(4) となり、接触抵抗RP は求めたい押圧レベルに依存した
値であり、押圧測定用抵抗RL は固定の値である。分割
抵抗RX 1 およびRy 2 は、押圧位置Aのタブレット部
10主表面上における位置によって変化する抵抗値であ
る。したがって、同じ圧力で押圧した場合の、タブレッ
ト部10上の位置による押圧測定値の最大値および最小
値は次のようになる。
【0057】 最大値 VP x max =V・RL /(Rx 1 min +RP +Ry 2 min +RL ) …(6) 最小値 VP x min =V・RL /(Rx 1 max +RP +Ry 2 max +RL ) …(7) 最大値VP x max は、図3(a)上では、左下角を押圧
した場合に得られる値であり、最小値VP x min は、右
上角を押圧した場合に得られる値である。
【0058】RX 1 max −RX 1 min は抵抗膜のX方向
の全抵抗値であり、Ry 2 max −R y2 min は抵抗膜の
Y方向の全抵抗値となる。
【0059】これらの全抵抗値は、タブレット部10の
大型化や消費電流の削減のため、増大する傾向があり、
必ずしもRX 1 、Ry 2 <<RP 、またはRX 2 ,R
y 1 <<RP ではなくなっており、その影響が無視でき
なくなっている。従来技術では、押圧レベルの測定は1
方向だけであったので、上述したような影響が、そのま
ま測定される押圧レベルに表われていた。
【0060】上述したように本実施例では、図3(b)
の回路も適用して、従来のX方向に追加して、Y方向に
ついても押圧レベルの測定を行なう。このときのY方向
押圧レベルの測定値は、 VP y =V・RL /(RX 2 +RP +Ry 1 +RL ) …(5) であり、最大値、最小値は、 最大値 VP y max =V・RL /(RX 2 min +RP +Ry 1 min +RL ) …(8) 最小値 VP y min =V・RL /(Rx 2 max +RP +Ry 1 max +RL ) …(9) 最大値VP y max は図3(b)では右上角、最小値V
P y min は左下角に対応することになる。
【0061】以上の結果から、押圧位置による押圧レベ
ル測定値の誤差は、X方向とY方向で逆になることがわ
かる。つまり、たとえば左下角が押圧されたとき、X方
向の押圧レベルは最大値VP x max となり、Y方向は最
小値VP y min となり、max(最大値)とmin(最
小値)が逆になっており、X方向およびY方向で相互に
そこに含まれる誤差を打ち消しあっていることがわか
る。押圧レベル測定値の、押圧位置に対する依存は、タ
ブレット部10の中央部と角の差に抑えることができる
(抵抗膜の抵抗値の±(1/2)αの影響で抑えられ
る)。
【0062】上述したような結果から、押圧レベルの測
定精度が向上し、押圧しているか否かの判定に用いられ
るスレッシュレベルの設定がより細かく行なえ、座標測
定精度の向上を図ることが可能となる。
【0063】さらに、本実施例によれば、座標測定の処
理スピートの向上も図られる。この点について以下に説
明する。
【0064】前述した従来のタブレット部10の座標読
取のシーケンスは、前述した図8の処理フローに示され
るように、 押圧測定(X方向) X座標測定 Y座標測定 押圧測定(X方向) となっている。このシーケンスで、タブレット10への
電圧印加手順を考えると、からへ遷移するときに、
さらにはからへ遷移するときには、タブレットコン
トローラ11はタブレット部10に対してまったく異な
る向きに電圧を印加することになり、この電圧印加後、
印加電圧が安定レベルに達するまでに長時間待機する必
要がある(→は、印加電圧の変化が少なく、最小の
待ち時間ですむ)。
【0065】これに対し、本実施例の場合は、図4の処
理フローにも示されたように、 ′X方向押圧測定 ′X座標測定 ′Y方向押圧測定 ′Y座標測定 となっており、′から′へ遷移するときのみ、異な
る方向への電圧印加となり、長い待ち時間を必要とする
が、その他の状態遷移については、最小の待ち時間しか
必要としない。このため、従来の技術に比較して、座標
測定のためのCPU1の待ち時間が短くなっており、全
体としての処理スピードが向上することになる。
【0066】また、本実施例では押圧レベル測定と座標
測定との時間差が短くなるので、ユーザが瞬間的にタブ
レット部10主表面でペンの先端を離したとしても、そ
のペンの離れを検出する可能性が高くなり、不正確な座
標測定が行なわれるのを抑制することができる。この点
に関して、従来の技術では、Y座標測定と押圧レベル測
定との間の時間間隔が大きいので、本実施例では、従来
に比較し座標測定の精度向上を図ることも可能となる。
【0067】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ペンの
先端などでシート部材の面上の任意の位置を押圧した場
合、その押圧レベルを第1および第2の検知手段により
第1および第2の方向について検知するようにしている
ので、従来の1方向のみについて押圧レベルを検知する
場合に比較して、押圧レベルの押圧位置によるばらつき
を抑制(相殺)することができるという効果がある。
【0068】上述した効果により、シート部材の表面上
で座標測定を可能とするレベルにまで押圧されているか
否かの正確な測定が行なえるので、座標測定の精度を向
上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による座標入出力装置のタブ
レット部の駆動回路および測定回路の概略構成図であ
る。
【図2】(a)および(b)は、本発明の一実施例によ
る座標入出力装置の座標測定の原理を説明するための図
である。
【図3】(a)および(b)は、本発明の一実施例によ
る座標入出力装置の押圧測定の原理を説明するための図
である。
【図4】本発明の一実施例による座標入出力装置の座標
測定のための処理フロー図である。
【図5】従来および本発明の一実施例に適用される座標
入出力装置の構成図である。
【図6】図5に示されたタブレット部の構成図である。
【図7】図5に示された座標入出力装置の座標入力のた
めの従来の回路動作の原理を説明する図である。
【図8】図5に示された座標入出力装置の座標測定のた
めの従来の処理フロー図である。
【符号の説明】
1 CPU 9 A/Dコンバータ 10 タブレット部 11 タブレットコントローラ 10a X方向抵抗膜 10b Y方向抵抗膜 Vx ,Vy 測定電圧 RP 接触抵抗 Ry 1 、Ry 2 Y方向の分割抵抗 Rx 1 、Rx 2 X方向の分割抵抗 A 押圧位置 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その主面上で第1の方向に電圧が印加さ
    れる導電性の第1のシート部材と、その主面上で前記第
    1方向と直交する第2の方向に電圧が印加される導電性
    の第2のシート部材と、その主面同士を一様な間隔を有
    して対面するように配置し、外部から前記主面とは反対
    側の面上の任意の位置が十分に押圧されたことに応じ
    て、前記主面同士が前記押圧された位置で接触し、応じ
    て前記押圧された位置を前記第1および第2方向の電気
    信号の組合せにして読取る位置読取装置であって、 前記第1方向に電圧を印加して、前記第1シート部材に
    おける前記押圧のレベルを電気信号にして検知する第1
    検知手段と、 前記第1検知手段の検知信号レベルに応答して、前記押
    圧された位置を前記第1方向の電気信号にして読取る第
    1読取手段と、 前記第2方向に電圧を印加して、前記第2シート部材に
    おける前記押圧のレベルを電気信号にして検知する第2
    検知手段と、 前記第2検知手段の検知信号レベルに応答して、前記押
    圧された位置を前記第2方向の電気信号にして読取る第
    2読取手段とをさらに備えた、位置読取装置。
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JP2009151439A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Fujitsu Ltd 座標入力装置およびその駆動方法
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