JPH05150443A - 異物検査装置 - Google Patents

異物検査装置

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JPH05150443A
JPH05150443A JP33590291A JP33590291A JPH05150443A JP H05150443 A JPH05150443 A JP H05150443A JP 33590291 A JP33590291 A JP 33590291A JP 33590291 A JP33590291 A JP 33590291A JP H05150443 A JPH05150443 A JP H05150443A
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JP33590291A
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English (en)
Inventor
Tsuneyuki Hagiwara
恒幸 萩原
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペリクル膜やペリクルフレームの種類に応じ
て最適の検査領域を効率良く設定することができ、フレ
ーム迷光の影響を受けずに高精度の検査を行うことので
きる異物検査装置を提供する。 【構成】 検査光はレチクル1表面をx方向に走査し、
これと共にレチクル1は搬送アーム5によってy方向に
移動される。この時レチクル1から発生した光は複数の
受光器R,Fで受光されて光電変換される。光電変換信
号は信号処理部10a,10bに送られ、この信号に基
づいて異物検査が行われる。検査領域は、フレーム迷光
が受光される位置までレチクル1を移動させて光走査を
行うことにより、判定部13でペリクル膜3とフレーム
2との少なくとも一方の光学特性に応じた領域が受光器
毎に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体素子を製
造する際に用いられる、枠部材で支持された保護膜(以
下ペリクル膜と言う)表面とペリクル膜を備えたフォト
マスク表面との少なくとも一方の異物検査に好適な装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のこの種の異物検査装置の
構成を模式的に示した斜視図である。図において、被検
査レチクル101は搬送アーム105上に固定されてお
り、パターン形成面にはペリクルフレーム2が載置され
ている。ペリクルフレーム102にはレチクルのパター
ン形成面を覆うようにペリクル膜103が張設されてい
る。光源107から射出された検査光は走査手段として
の振動ミラー108を介してレチクル101に斜めに入
射する。検査光は、ミラー108の振動によってレチク
ル101表面をx方向に所定範囲だけ走査する。
【0003】レチクル101の検査領域は、従来のこの
種の検査装置では一定であり、この一定の領域内を全面
に渡って走査するためにx方向の走査と同時に搬送アー
ム105によりレチクル101がy方向に移動される。
このときレチクル101のパターン形成面からは発生し
た散乱、回折光は受光器104に受光されて光電変換さ
れ、この受光器104の出力信号に基づいて異物の検出
が行われる。
【0004】次に、従来の異物検査装置における検査領
域について図8を参照して説明する。図8は、ペリクル
フレーム102によってペリクル膜103が装着された
被検査レチクル101上の検査開始位置106a(検査
光がペリクルフレーム102にけられずにレチクル10
1に入射し始める点)から順次レチクル101を搬送ア
ーム(不図示)によってy方向に移動させることにより
検査位置を紙面左側に移動させ(ペリクルフレーム10
2の左側の内壁102aに接近させ)、検査位置106
bを検査している様子を示す。図では、光源(図示せ
ず)からレチクル101に入射する検査光(入射光)を
実線で、レチクル101表面から受光器104に向かう
検査光(受光光)を一点鎖線で示している。また、検査
開始位置106aでの入射光の方向をI1 、検査位置1
06bでの入射光の方向をI2 で示す。
【0005】ここで、入射角α(レチクル101の法線
と入射光のなす角)や受光角β(レチクル101の法線
と受光光のなす角)を大きくすると、一般にどのような
ペリクル膜103も、透過率は上昇下降を繰り返しなが
ら低下する。入射角α、受光角βの少なくとも片方にお
けるペリクル膜103の透過率が100%でない場合、
ペリクル膜103とレチクル101表面の間で入射光と
受光光は反射を繰り返す。
【0006】これらの入射光と受光光の光路の交点10
9a,109bにペリクルフレーム102の内壁102
aがある場合を考えると、フレーム内壁102aは入射
光I2 により間接的に照明されることになり、散乱光を
発生する。そして、この内壁102aからの散乱光は、
受光光の光路上に存在するので、受光器104に迷光と
して受光される(以下フレーム迷光と言う)。
【0007】従来の異物検査装置では、このフレーム迷
光量を少なくするために入射角αと受光角βを小さく設
定し、概ねどのペリクルでも迷光量が検査領域A(図
8)内で無視できる程度に少なくなる構成としていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した入射
角α,受光角βと異物検査能力とは、入射角αと受光角
βが大きくなる程異物からの散乱光強度が高くなって異
物検査能力が向上するという関係にあり、従来の異物検
査装置では検査能力が犠牲になっていた。即ち、従来の
装置においては、ペリクル膜やペリクル膜付きのフォト
マスクを検査対象とする場合には、検査光の照射手段と
受光手段の配置が著しく制約されることになり、検査精
度を向上させることができなかった。
【0009】又、従来においては、常に検査領域を一定
としているので、比較的散乱光を発生しにくいペリクル
膜やペリクルフレームを用いている場合でも、フレーム
内壁に近い領域については検査されないという問題もあ
った。
【0010】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、ペリクル膜表面とペリクル膜を装着したフォトマ
スク表面との少なくとも一方を検査対象とするにあたっ
て、ペリクル膜やペリクルフレームの種類に応じて最適
の検査領域を複数の受光手段毎に独立して効率よく設定
することができ、フレーム迷光の影響を受けずに、高精
度の異物検査を行うことのできる装置を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点の解決の為に
本発明では、枠部材で支持された保護膜表面と該保護膜
との少なくとも一方を備えたフォトマスク表面を被検査
面とし、前記被検査面に光ビームを照射する照射手段
と、前記被検査面からの光を受光して光電変換する複数
の受光手段と、該受光手段の検出信号に基づいて前記被
検査面上の異物を検出する検出手段を有する異物検出装
置において、前記枠部材と保護膜との少なくとも一方の
光学的性質に応じて、前記被検査面上における検査領域
を前記複数の受光手段毎に独立して、変更可能に設定す
る検査領域設定手段を設けることとした。本発明におけ
る検査領域設定手段の具体的な構成としては、前記被検
査面に前記光ビームを照射した際に前記受光手段で受光
される前記枠部材からの散乱光の光量に対応する量を前
記複数の受光手段毎に測定する測定手段を有し、該測定
手段の測定結果に基づいて前記検査領域を設定するもの
がある。又、前記検査領域設定手段に、前記測定手段に
よって測定された情報を前記保護膜と枠部材との少なく
とも一方の種類毎に記憶する記憶手段を設け、該記憶手
段に記憶された情報に基づいて前記検査領域を設定する
構成としても良い。
【0012】
【作用】図6を参照して本発明の作用を説明する。図6
(A) において、ペリクル膜3はレチクル1のパターン形
成面上に載置されたペリクルフレーム2によって保持さ
れている。検査光Iはレチクル1上の検査点6を斜め方
向から照射し、レチクル1表面で反射されて受光器4に
入射する。図では、光源(図示せず)からレチクル1に
入射する検査光(入射光)を実線で、レチクル1表面か
ら受光器4に向かう検査光(受光光)を一点鎖線で示し
ている。また、簡単のため入射光、受光光とも主光線の
みを示す。
【0013】次に、レチクル1上の検査点を移動するた
め、レチクル1を図中y方向に移動すると、ペリクルフ
レーム2の内壁2aが相対的に検査点に近づく。この様
子は図6(B) に示されており、検査点は6’に移る。図
6(B) において検査光I’はペリクル膜3とレチクル1
表面との間で複数回反射を繰り返してフレーム内壁2a
の点iを照明する。また内壁の点dは、受光器4とレチ
クルのなす角γで受光光軸の複数回折り返した光軸上に
ある。またこの光軸上に発光点があると、受光器4に入
射する。
【0014】この際、入射光が複数回反射を繰り返して
進行する光路と、受光光軸を複数回折り返した光軸の交
点ア、イ、ウ、エが生じる。レチクル1が図に示すy方
向にさらに移動すると交点エから順次交点アの位置ま
で、フレーム内壁2aが各交点位置を通過する。これら
の各交点位置にフレーム内壁2aが存在するとき、フレ
ーム内壁2aは入射光により照明され、散乱光を生じ
る。この散乱光は、受光光軸を複数回折り返した光軸上
にあるので、受光器4に入射する。
【0015】次に、図6(C) は照射光学系と受光光学系
の各光束の立体角を考慮して描いた図6(B) に対応する
図である。図では、入射光と受光光の各々について最も
外側の光線の光路を示しており、ア’、イ’、ウ’、
エ’、オ’で示された領域にフレーム内壁2aがあると
き、内壁2aが検査光で照明されて、内壁2aからの散
乱光が受光器4に入射する。。
【0016】このときのフレーム迷光の入射光量は、 1.内壁2aの面が粗いほど、 2.ペリクル膜3の入射角(図8の角α)での反射率が
大きいほど、 3.ペリクル膜3の受光角度(図8の角β)での反射率
が大きいほど、 4.入射光の反射回数が少ないほど、 5.受光光の反射回数が少ないほど、 6.受光系の光軸と入射面のなす角が小さい程、 大きくなる。
【0017】従って、図6(B) においてエ→アの順にフ
レーム内壁2aからの散乱光の入射光量は大きくなり、
検査動作に与える影響が大きくなる。本発明は、フレー
ム内壁からの散乱光量が上記1〜3、つまりペリクル膜
とペリクルフレームとの少なくとも一方の状態に依存す
ることに注目してなされたものであり、従来ペリクル膜
やペリクルフレームの種類によらず一定であった検査領
域を、ペリクル膜やペリクルフレームの光学的性質に応
じて、受光手段毎に変更可能に設定する構成を取ってい
る。
【0018】即ち、本発明においては、ペリクル膜やペ
リクルフレームの種類ごとに、検査点とフレーム内壁が
どれだけ接近したら検査上支障をきたす量の迷光が受光
器に入射するかをあらかじめ測定しておき、この情報に
基づいてペリクル膜やペリクルフレームの種類に応じた
最適の検査領域(フレーム迷光の影響を受けずに必要な
検査範囲をなるべく多くカバーできる領域)が設定され
る。
【0019】又、ペリクル膜やペリクルフレームがフレ
ーム迷光を発生しにくいものである場合、例えば、ペリ
クルフレームに低反射処理(内壁の平滑化を行ったり、
乱反射防止部材を設けたりする処理であり、特願平3−
56935号に詳しい。)が施されている場合には、必
要な検査範囲全体をカバーできる任意の検査領域が設定
される。
【0020】ペリクル膜やペリクルフレームがフレーム
迷光を発生しやすいものである場合(ペリクル膜の検査
光に対する透過率が低く、フレームの反射率が高い場
合)、ある一つの受光手段については検査可能領域が必
要な検査範囲より狭くなることも考えられるが、本発明
の異物検査装置は複数の受光手段を有し、各受光手段毎
に検査領域が設定されるので、各受光手段の検査可能領
域を組み合わせることによって、必要な検査範囲を常に
カバーすることができる。
【0021】実際の異物の散乱特性が未知であることを
考慮すると、被検査面を異なる方向から臨む複数の受光
手段を用いて異物検査を行うことは重要であるが、本発
明によれば、個々の受光手段についてフレーム迷光の影
響を受けずに必要な検査範囲をなるべく多くカバーでき
る検査領域が設定されるので、各検査領域の重複部分を
最大とすることができ、検査精度を向上させることが可
能である。
【0022】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の第1の実施例による異物検査装置
の光学系の構成を示す斜視図であり、図2は第1実施例
による異物検査装置全体の模式的な構成図である。図に
おいて、レチクル1上にはパターン形成領域を囲むよう
にペリクルフレーム2が載置されており、ペリクルフレ
ーム2にはペリクル膜3が張設されている。
【0023】光源7から射出された検査光(入射光)I
は走査手段としての振動ミラー8を介してレチクル1に
斜めに入射する。この入射角は、検査光Iがペリクルフ
レーム2にけられないように80°から10°の間とす
ることが好ましい。検査光Iは、振動ミラーによってレ
チクル1上をx方向の所定範囲内を走査する。この際、
y方向のフレーム内壁については通常フレーム迷光は問
題とならないので、x方向の走査範囲はあらかじめ一定
の範囲が定められている。
【0024】上記のペリクル膜3付のレチクル1は搬送
アーム5上に固定されており、搬送アーム5は駆動部1
5によってy方向に移動可能にかつxy平面内で回転可
能に構成されている。搬送アーム5の移動量は例えばリ
ニアエンコーダーのような測長器によって測定されるよ
うになっており、後述する判定部13からの信号に基づ
いて搬送制御部14よって所定の値に制御される。
【0025】振動ミラーによるx方向の走査と搬送アー
ム5のy方向の移動により、あらかじめ設定された検査
領域(後述)内全面が検査光によってむらなく走査され
る。このとき被検査レチクル1から発生した光は、受光
器FL,FR及びRR,RLで受光されてここで光電変
換される。本実施例においては、受光器RR,RLは検
査光の入射面とほぼ平行な方向に光軸をもち、検査光I
の入射方向からレチクル1を臨むように配置されてお
り、受光器FL,FRは検査光の入射面とほぼ直角な方
向に光軸をもち、検査光Iによる走査方向(x方向)か
らレチクル1を臨むように配置されている。なお、図2
中のR及びFは、それぞれ図1のFL又はFR、RR又
はRLに対応している。
【0026】これらの受光器F及びRからの光電変換信
号はそれぞれ信号処理部10a,信号処理部10bに送
られ、この信号に基づいて異物の検出が行われる。異物
を検出するための信号処理は特に限定されるものではな
いが、例えば、パターンからの散乱、回折光は比較的指
向性が高く、異物からの散乱、回折光は比較的無指向性
であることを利用して異物と正規のパターンとの弁別を
行うことができる。
【0027】又、本実施例のようにペリクル膜3越しの
表面検査を行う場合には、ペリクル膜3が介在すること
による光電変換信号の低下を補うためにペリクル膜3の
透過率に応じて受光器F及びRの感度補正を行うことが
望ましい。本実施例では自動的に全検査を行えるよう
に、ペリクル透過率測定部12、感度補正部11からの
命令により、信号処理部10a,10bを制御できる構
成となっている。ペリクル膜3の透過率は、検査光Iと
同じ波長の光を実際の検査時の入射角及び受光角でペリ
クル膜3にそれぞれ照射して測定することが好ましい。
【0028】次に、本実施例における検査領域設定のた
めの構成と動作について説明する。本実施例では、実際
の異物検査時と同等の受光感度条件で常に同じ閾値で検
査可能領域を設定するために、検査光Iの入射面とほぼ
平行な方向に光軸を持つ受光器Rを用いて受光器Rの検
査可能領域を測定する構成としている。このとき、受光
感度は、ペリクル膜の透過率に応じた損失分を前述した
透過率測定部12、感度補正部11からの命令に従って
補正しておく。又、本実施例では、従来の装置に比べて
搬送アーム5のy方向ストロークを十分大きく取ってあ
る。これは、検査可能領域を測定する際や低反射処理が
施されたフレームを用いたレチクルの異物検査を行う場
合に検査点をフレームに接近させる必要があるからであ
る。
【0029】さて、受光器Rの検査可能領域を測定する
にあたっては、先ず、所望の検査領域内でペリクルフレ
ーム2からの散乱光を受光できる測定位置まで駆動部1
5、搬送アーム5によりレチクル1を移動させる。図2
はこの状態を示している。次に、振動ミラー8により入
射光Iでレチクル1上をx方向に走査すると共に、レチ
クル1からの反射光によってフレーム内壁2aを走査す
る。このとき、フレーム内壁2aからの散乱光は受光器
Rで受光されて光電変換され、受光器Rからのの光電変
換信号は、信号処理部10を経て判定部13に入力され
る。
【0030】この判定部13においては、フレーム迷光
量についてあらかじめ閾値が設定されており(実際の異
物検査に支障をきたすかどうかを考慮して設定される)
受光器Rからの信号がこの閾値を越えるか否かが判断さ
れる。閾値以下である場合には、判定部13は搬送動作
制御部14に信号を送って駆動部15により搬送アーム
5をy方向に移動させて検査点を更にフレーム内壁に接
近させる。そして、その位置におけるフレーム迷光量が
閾値を越えるか否かが判定部13で判断される。上記の
動作を繰り返すことによりフレーム迷光量が閾値を越え
るときの検査点の位置(y方向の限界位置)が測定さ
れ、これにより検査可能領域が決定される。
【0031】あるいは、ペリクルフレーム2からの散乱
光を受光できる測定位置(図2の状態)でレチクル1か
らの反射光によってフレーム内壁2aを走査した際の受
光器Rからの信号によってフレーム2の種類を判断し、
あらかじめ設定されている幾つかの検査領域のなかから
適する検査領域を選択するようにしても良い。
【0032】又、検査点をフレーム内壁2aに接近させ
てもフレーム迷光量が閾値を越えない場合、つまり判定
部13においてフレーム2に適切な低反射処理が施され
ている(もしくはペリクル膜3の検査光に対する透過率
がほぼ100%)と判断された場合には、検査光Iがフ
レーム2にけられない範囲で任意の検査領域が設定され
る。
【0033】次に、図4及び図5を参照して異物検査動
作について説明する。図4中のラインS1 (前述した図
8の検査開始点106aをレチクルの法線方向から見た
ラインに対応)、つまり、入射光Iがペリクルフレーム
2に遮られることなく被検査面上に入射しはじめる位置
が検査開始位置となる。同図はラインS1 上に入射ビー
ムがx方向に光走査されている様子を示している。異物
検査は、この状態から開始され、被検査レチクル1は図
4のy方向に搬送される。y方向の移動量は、判定部1
3からの受光器RL,RRの検査可能領域に関する情報
に基づいて、駆動動作制御部14によって制御され、受
光器RL,RR及びFR,FLによって検査領域(F1
+R1 )が検査される。また受光器RR,RLによって
検査不能である検査領域F1 は受光器FL,FRによっ
て検査される。この図4の状態で検査を行った場合(レ
チクル1の方向マークMが左下に位置する場合)、ライ
ンS1 からラインE1 の間の検査が行われ、検査領域N
の検査が行われていない。
【0034】次に検査領域Nを検査するために、レチク
ル1の方向マークMが図5に示すように右上の位置にな
るまでレチクル1を180°回転させて、2回目の検査
を行う。図5は図4のレチクル1の向きを変えて、検査
領域Nの検査を開始した時点の図である。同図はライン
1 上に入射ビームがx方向に光走査されている様子を
示している。図5の領域(F2 +R2)は前述した受光
器RL,RRの検査可能領域内にあるので受光器RL,
RR及びFR,FLによって検査され、更に受光器F
L,FRによって検査領域F2 が検査される。これによ
り、1回目の検査(図4)で検査されなかったラインS
1 とラインE2 の間の領域Nが2回目の検査(図5)で
検査されることになる。尚、2回目の検査は1回目と同
様に入射光Iがペリクルフレーム2に遮られることな
く、被検査面上に入射しはじめる位置S2 から検査をは
じめ、1回目と2回目の検査の重複領域つまりラインS
1 とラインS2 の間の領域については、検査結果を積算
してもよい。
【0035】上記のようにして、必要な検査範囲全面が
4つの受光器FL,FR及びRR,RLによって検査さ
れ、検査結果は表示部17に表示される。本実施例で
は、受光器RL,RRの検査領域がフレーム迷光の影響
を受けない範囲で最も多く必要な検査範囲をカバーする
ように設定されるので、受光器RL,RRと受光器F
L,FRの検査領域の重複部分が最大となり、より確実
に異物の検出が行われる。
【0036】次に、図3は本発明の第2の実施例であっ
て、第1の実施例とは検査可能領域を決定するための構
成が異なっている。その他の構成は第1の実施例と同様
である。即ち、図3の実施例においては、図2の判定部
13の代わりにキーボード、バーコードリーダ等からな
る入力部16が設けられており、ペリクル膜3とペリク
ルフレーム2の種類等を外部から入力できる構成となっ
ている。
【0037】本実施例では検査対象となるレチクル1に
装着されるペリクル膜3及びペリクルフレーム2の品種
毎に、各受光器RL,RR,FL,FRの検査可能な領
域が予め測定され(測定は第1の実施例と同様にして行
う)、測定結果はペリクル膜3及びペリクルフレーム2
の品種毎に装置内に記憶される。そして、実際の検査時
には、入力部16に入力されたペリクル膜3及びペリク
ルフレーム2の品種とあらかじめ記憶されている上記の
検査可能領域に関するデータとを対照して、最適な検査
領域が受光器毎に設定される。検査領域を設定した後の
異物検査動作は、第1の実施例と同様である。
【0038】本実施例においては、検査可能領域に関す
るデータの他に、ペリクル膜3の透過率に応じた受光器
FL,FR,RL,RRの感度補正値も外部から入力す
る構成としても良い。
【0039】なお、上記の第1及び第2の実施例におい
ては、ペリクル膜を装着したレチクル表面を検査する例
について説明したが、本発明の異物検査装置はペリクル
膜自体の異物検査にも適用できることは言うまでもな
い。
【0040】又、光学系の配置、特に複数の受光器の配
置は上記の実施例に限定されるものではない。上記の実
施例では、受光器RL,RRについてだけ検査可能領域
を測定しているが、受光器の配置によっては各受光器毎
に検査可能領域を測定して検査領域を設定するようにし
ても良い。
【0041】
【発明の効果】以上の様に本発明の異物検査装置におい
ては、ペリクル膜とペリクルフレームとの少なくとも一
方の光学的性質に応じて検査領域を変更可能に設定する
手段を備えているので、ペリクル膜とペリクルフレーム
との少なくとも一方の種類毎に、フレーム迷光の影響を
受けずに必要な検査範囲を最も多くカバーできる検査領
域を効率良く設定して、異物検査を行うことができる。
【0042】又、本発明の異物検査装置は複数の受光手
段を有し、各受光手段毎に検査領域が設定されるので、
複数の検査領域を組み合わせることによって、必要な検
査範囲を常にカバーすることができ、かつ各検査領域の
重複部分を最大とすることが可能である。異なる位置に
配置された受光手段の検査領域の重複部分を増すことに
よって、検査精度を向上させることが可能となる。
【0043】更に、本発明によれば、検査光の照射手段
と受光手段の配置が著しく制約されることがないので、
検査光の照射手段と受光手段について異物の検出能力を
向上させる上で好ましい配置を取ることができ、微細な
異物の検出や微細パターンと異物の弁別等の検査を実現
する上で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による異物検査装置の光学系の構
成を示す斜視図である。
【図2】本発明第1実施例による異物検査装置の全体的
な構成を示す構成図である。
【図3】本発明第2実施例による異物検査装置の全体的
な構成を示す構成図である。
【図4】本発明実施例における異物検査動作を説明する
ための概念図である。
【図5】本発明実施例における異物検査動作を説明する
ための概念図である。
【図6】(A),(B),(C) は本発明の作用を説明するための
概念図である。
【図7】従来の異物検査装置の構成を示す斜視図であ
る。
【図8】従来の異物検査装置におけるフレーム迷光を説
明するための概念図である。
【符号の説明】
1…レチクル、2…ペリクルフレーム、2a…フレーム
内壁、3…ペリクル膜、FL,FR,RL,RR…受光
器、5…搬送アーム、6,6’…検査点、10a,10
b…信号処理部、11…感度補正部、12…ペリクル透
過率測定部、13…判定部、14…搬送動作制御部、1
5…駆動部、16…入力部、17…表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/66 J 8406−4M

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠部材で支持された保護膜表面と該保護
    膜を備えたフォトマスク表面との少なくとも一方を被検
    査面とし、前記被検査面に光ビームを照射する照射手段
    と、前記被検査面からの光を受光して光電変換する複数
    の受光手段と、該受光手段の検出信号に基づいて前記被
    検査面上の異物を検出する検出手段を有する異物検出装
    置において、 前記枠部材と保護膜との少なくとも一方の光学的性質に
    応じて、前記被検査面上における検査領域を前記複数の
    受光手段毎に独立して、変更可能に設定する検査領域設
    定手段を備えたことを特徴とする異物検査装置。
  2. 【請求項2】 前記検査領域設定手段は前記被検査面に
    前記光ビームを照射した際に前記受光手段で受光される
    前記枠部材からの散乱光の光量に対応する量を前記複数
    の受光手段毎に測定する測定手段を有し、該測定手段の
    測定結果に基づいて前記検査領域を設定するものである
    こと特徴とする請求項1の異物検査装置。
  3. 【請求項3】 前記検査領域設定手段は前記測定手段に
    よって測定された情報を前記保護膜と枠部材との少なく
    とも一方の種類毎に記憶する記憶手段を有し、該記憶手
    段に記憶された情報に基づいて前記検査領域を設定する
    ものであることを特徴とする請求項1の異物検査装置。
  4. 【請求項4】 前記検査領域設定手段は、前記複数の受
    光手段毎に独立して設定する夫々の検査領域の重複部分
    が最大となるように領域設定を行なうことを特徴とする
    請求項1記載の異物検査装置。
JP33590291A 1991-11-27 1991-11-27 異物検査装置 Pending JPH05150443A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018151056A1 (ja) * 2017-02-17 2019-12-12 三井化学株式会社 ペリクル、露光原版、露光装置、及び半導体装置の製造方法
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