JP3406951B2 - 表面状態検査装置 - Google Patents

表面状態検査装置

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JP3406951B2
JP3406951B2 JP16001295A JP16001295A JP3406951B2 JP 3406951 B2 JP3406951 B2 JP 3406951B2 JP 16001295 A JP16001295 A JP 16001295A JP 16001295 A JP16001295 A JP 16001295A JP 3406951 B2 JP3406951 B2 JP 3406951B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面状態検査装置に関
し、検査すべき物体表面として、例えば半導体デバイス
の製造装置において回路パターンが形成されているレチ
クルやフォトマスク等において、これらの表面にゴミや
埃等の欠陥部としての凸部材が付着しているときに、該
凸部材を精度良く検査するときに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より物体表面の表面状態、例えば表
面上にゴミや埃等の欠陥部としての凸部材が付着してい
るか否かを、レーザ光等の光ビームで表面を走査し、該
凸部材から生じる散乱光を検査して凸部材の有無を検査
するようにした表面状態検査装置が種々と提案されてい
る。
【0003】一般に対象物の表面にゴミや埃等の凸部材
が付着していると、光ビームで走査したときにその凸部
材で散乱光が発生するが、このとき凸部材の大きさによ
り、それから生ずる散乱光の光量が異なってくる。従来
の表面状態検査装置では受光素子で受光される散乱光に
基づく信号の大小を検出して凸部材の有無及びその大き
さ等を検出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ビームで対象
物を走査して、そのとき対象物から生じる散乱光を検出
して表面状態を検査する表面状態検査装置では、例えば
対象物の表面がざらついているときや表面粗さが大きい
ときには、凸部材以外の正常な領域からも散乱光が発生
してくる。この為、受光素子を正反射光を受光しない領
域に単に配置して、散乱光のみを検出するようにして
も、正常な領域からの散乱光を受光してしまうこととな
り、表面に存在している凸部材からの散乱光のみを精度
良く検出することが難しいという問題点があった。
【0005】特に、凸部材が小さく、それより生ずる散
乱光が少ないときには、検出信号のS/N比が悪くなり
凸部材の有無を精度良く検出することができない場合が
あるといった問題点があった。
【0006】この他、対象物に付着している凸部材から
生じる散乱光の強度は凸部材の大きさや、対象物の表面
から突出している突出量によっても異なってくる。この
為、受光素子から得られる散乱光量の大小を検知して
も、それより直ちに凸部材の大きさやその突出量を検出
することが難しいという問題点があった。
【0007】本発明は対象物の表面を光ビームで走査し
て、該表面に付着しているゴミや埃等の欠陥部としての
凸部材から生じる散乱光を空間内に適切に配置した受光
素子から得られる信号を用いることにより対象物の表面
のざらつきや不均一の影響を受けずに、該凸部材を精度
良く検出するようにした表面状態検査装置の提供を目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の表面状
態検査装置は光源手段からの光ビームを用いて走査手段
で対象物を走査する際、該光ビームによる該対象物上に
おける走査線と該光ビームによる該対象物上の走査点に
おける接線とで形成される走査平面に対して、該光ビー
ムの入射側と反対側の空間内に受光素子を設けると共
に、該光ビームが対象物上に入射したときに該走査平面
に対して光ビームの入射側と反対側の空間内に射出され
る光ビームを遮光する遮光手段を設け、該受光素子によ
り該走査平面よりも該光ビームの入射側の空間内に突出
した該対象物上の凸部材から生じる散乱光を検出し、該
受光素子からの出力信号を利用して該対象物上の表面状
態を検査していることを特徴としている。請求項2の発
明は、請求項1の発明において前記遮光手段は前記走査
線に平行なナイフエッジであることを特徴としている。
請求項3の発明の表面状態検査装置は光源手段からの光
ビームを用いて走査手段で対象物を走査する際、該光ビ
ームによる該対象物上における走査線と該光ビームによ
る該対象物上の走査点における接線とで形成される走査
平面に対して、該光ビームの入射側の空間内に受光素子
を設けると共に該光ビームで該対象物を走査するときに
該対象物の走査領域から該走査平面に対して光ビームの
入射側の空間内に射出される光束が該受光素子に入射す
るのを防止する該走査線に平行なナイフエッジより成る
遮光手段を設け、該受光素子により該走査平面よりも該
光ビームの入射側の空間内に突出した該対象物上の凸部
材から生じる散乱光を検出し、該受光素子からの出力信
号を利用して該対象物上の表面状態を検査していること
を特徴としている。請求項4の発明は請求項1、2又は
3の発明において前記対象物は円筒物体又はシート状の
透明物体又は板状の透明物体であることを特徴としてい
る。
【0009】請求項5の発明の表面状態検査方法は請求
項1〜4のいずれか1項記載の表面状態検査装置を用い
て、対象物上の表面状態を検査していることを特徴とし
ている。
【0010】請求項6の発明の凸量測定装置は請求項1
〜4のいずれか1項記載の表面状態検査装置を用いて、
該対象物上に付着している凸部材の凸量を測定している
ことを特徴としている。請求項7の発明の凸量測定装置
光源手段からの光ビームを用いて走査手段で対象物を
走査する際、該光ビームによる該対象物上における走査
線と該光ビームによる該対象物上の走査点における接線
とで形成される走査平面に対して、該光ビームの入射側
と反対側の空間内に受光素子を設け、該受光素子により
該走査平面よりも該光ビームの入射側の空間内に突出し
た該対象物上の凸部材から生じる散乱光を検出し、該受
光素子からの出力信号を利用して該対象物上に付着して
いる凸部材の凸量を測定していることを特徴としてい
る。請求項8の発明の凸量測定装置は光源手段からの光
ビームを用いて走査手段で対象物を走査する際、該光ビ
ームによる該対象物上における走査線と該光ビームによ
る該対象物上の走査点における接線とで形成される走査
平面に対して、該光ビームの入射側の空間内に受光素子
を設けると共に該光ビームで該対象物を走査するときに
該対象物の走査領域から該走査平面に対して光ビームの
入射側の空間内に射出される光束が該受光素子に入射す
るのを防止する遮光手段を設け、該受光素子により該走
査平面よりも該光ビームの入射側の空間内に突出した該
対象物上の凸部材から生じる散乱光を検出し、該受光素
子からの出力信号を利用して該対象物上に付着している
凸部材の凸量を測定していることを特徴としている。
【0011】本発明の表面状態検査方法は、前述の構成
(1−1),(1−2),(1−3)のいずれか1つを
用いて対象物の表面を検査していることを特徴としてい
る。本発明の凸量検査装置は、前述の構成(1−1),
(1−2),(1−3)のいずれか1つを用いて凸部材
の突出量(凸量)を測定していることを特徴としてい
る。
【0012】
【実施例】図1は本発明の実施例1の要部概略図であ
る。図2は図1の一部分の要部断面図である。
【0013】図中、1は光源手段であり、例えばHe−
Neレーザ及びそれより放射される光ビーム1aを集光
する光学系等を有している。2は偏向手段であり、回転
多面鏡(ポリゴンミラー)から成り、回転軸2aを中心
に等速回転しており、光源手段1からの光ビーム1aを
偏向反射している。3はf−θ特性を有する走査光学系
であり、ポリゴンミラー2からの光ビームを集光してい
る。偏向手段2と走査光学系3は走査手段の一要素を構
成している。4は折り返しミラーであり、走査光学系3
からの光ビームを所定方向に反射している。5は測定す
る対象物であり、本実施例では円筒形状をしており、そ
の表面5b上に付着しているゴミや埃等の凸部材(凸部
ともいう。)の有無突出量等を検出している。対象物5
は回転軸5aを中心に矢印の如く一定速度で回転してい
る。
【0014】6は受光ファイバーであり、対象物5の表
面上の欠陥で散乱された散乱光を均一に受光し集光して
いる。7は光電変換器であり、受光ファイバー6で集め
られた光を電気信号に変換するためのものであり、例え
ばホトマルチプライヤーより成っている。8は信号処理
部であり、光電変換器7からの電気信号から欠陥の存在
を検知している。受光ファイバー6と光電変換器7は受
光手段101の一要素を構成している。尚、本実施例に
おいては受光ファイバー6の位置に直接受光素子を配置
するようにしても良い。
【0015】本実施例では、光源手段1から出た光ビー
ム1aは走査用のポリゴンミラー2で偏向され、走査光
学系3で集光され、折り返しミラー4で所定の位置に向
かうよう角度を変えられ、円筒状の対象物5の表面5b
を長手方向に走査する。5cはこのときの走査線を示し
ている。対象物5は光ビーム1aの走査速度に対しゆっ
くりと回転しており、これにより、表面5b全体を光ビ
ーム1aで走査している。
【0016】本実施例では対象物5は金属製であり、不
透明なため、対象物5に当たった光ビーム1aは反射も
しくは散乱する。そのとき、対象物5の表面の光ビーム
の走査状態が見える領域(図1の走査線5cと光ビーム
1aの入射点の接線5dとで形成される走査平面より上
方の光ビームの入射側の領域S1)には、表面5bでの
散乱光が届くが、対象物5自身の影になる領域(図1の
走査平面より下方の光ビームの入射側とは反対側の空間
領域である領域S2)には、表面5bでの散乱光は届か
ない。一方、対象物5の表面5bに局所的に例えば凸部
材等の欠陥部分があった場合に、光ビーム1aがちょう
どそこを走査すれば、光ビーム1aが凸部材の高い位置
で散乱されるため、凸部材での散乱光は図1の領域S2
にまで届く。そして凸部材の高さが高いほど領域S2方
向への散乱光が届く角度が広がる。
【0017】そこで本実施例では、図1の領域S2に受
光ファイバー6又は受光素子(不図示)を配置してい
る。ここが本発明の特徴とする構成である。その結果、
対象物が正常な良品部分であるときは、そこからの散乱
光は受光手段101で全く受光されない。そして表面5
b上に凸部があったときは該凸部からの散乱光のみが受
光手段101で検出される。そしてこのときの散乱光を
光電変換器7で電気信号に変えている。そして凸部等の
欠陥が存在すると、それに相当する位置でパルス状の検
出信号が得られる。これを信号処理部8で判定処理する
ことにより対象物5の表面5b上の凸部材の有無を検知
している。
【0018】また受光ファイバー6の角度は、図1の領
域S1と領域S2の境界線5dを含む走査平面よりも離
れるほど、大きな凸部しか検出しなくなる。従ってこの
ときの離れ量を調整して、凸部の突出量を定量的に判定
している。次にこの理由を図2を用いて説明する。
【0019】対象物5の中心(回転中心5aに相当)を
O、半径をrとして、その表面5bの光ビーム1aが走
査している点をAとする。そして凸部の高さをdとし
て、高さdだけ凸になった点をBとする。高さdは半径
rに比べて小さく、d<<rであるが、同図では説明の
ため大きく表している。そして点Aを通る接線がADで
あり、点Bを通る接線がBEである。尚、走査線5cと
接線ADとで形成される平面が走査平面である。接線B
Eは、点Cで円と接し、角AOCをθとする。
【0020】良品部の表面5bでは光ビーム1aは点A
の位置をスポット照明するため、散乱光は同図の領域S
1の範囲にしか届かない。この散乱光が届くか届かない
かの境界線は、光ビームのスポット径が理想的に小さい
とすると、点Aを通る接線ADである。一方、表面5b
に凸部があり、表面5bよりも高さdだけ高くなってい
る点Bを光ビームが走査したとすると、点Bでの散乱光
は円周に遮られるぎりぎりの角度である方向Eにまで届
くことになる。そしてこの角度は対象物5自身が遮光物
として働いているため、取り付け位置ずれや偏心にはほ
とんど影響されない。
【0021】そのときの角度θと対象物5の半径rと、
凸部の高さdとの関係は、 cosθ = r/(r+d) である。すなわち対象物5の大きさと検出すべき欠陥と
しての凸部の高さdが決まれば、受光ファイバーをどの
角度に配置すればよいかが決まる。これにより凸部の高
さを定量化して判定している。そして逆に受光する角度
を動かし、どの角度にしたときに凸部からの信号が検出
できるようになるかを測定し、上式から計算すること
で、検出している凸部の高さを測定している。
【0022】以上のように本実施例によれば、良品部分
からの散乱光を全く受光せず、凸部材からの散乱光のみ
を受光するようにして高感度に凸部の有無を検出してい
る。また対象物の表面のざらつきやナシ地処理などによ
り、良品部での散乱光のばらつきが大きな場合であって
も、その影響がなくなり、高いS/Nで凸部の有無の検
出をしている。そして対象物5自身を遮光のために使用
することから、円筒状の物体に偏心があっても散乱光を
遮る角度のぶれが小さく、そのため凸部の高さの検出誤
差が小さくなる。さらに対象物5に対し、検出したい欠
陥の凸部の高さが決まれば、受光ファイバー6の配置が
決まることから、凸部の高さを定量化して凸部の有無の
判定をすることができる。さらに受光ファイバー6の角
度を移動させ、受光信号が出はじめるぎりぎりの角度を
求めることで、上記の式から凸部の高さdを求めてい
る。
【0023】図3は本発明の実施例2の要部概略図、図
4は図3の一部分の要部断面図である。
【0024】本実施例は表面状態を検出する対象物5と
して柔軟性のシート状の透明フィルムを用い、該透明フ
ィルムを円筒状の回転物であるガイドローラ9に矢印9
a方向に接触移動させていること、対象物5の良品部か
らの散乱光を遮光する為の遮光手段としてナイフエッジ
10を用いていることが実施例1と異なっており、その
他の構成は同じである。尚、遮光手段10は走査平面よ
りも光ビームの入射側と反対側の空間内に配置してい
る。
【0025】本実施例では光ビーム1aで透明フィルム
からなる対象物5上の表面5bを走査している。そのと
きの走査位置は対象物5をガイドローラ9にかけてある
位置で、ガイドローラ9の表面にならって曲がっている
部分である。対象物5はガイドローラ9の回転とともに
送られることで対象物5を光ビーム1aで連続的に走査
線5cに示すように走査している。
【0026】そして本実施例では対象物5が透明である
ことから、実施例1で説明したような対象物自身が遮光
する効果がない。そのためナイフエッジ10を対象物5
の光ビームの走査点に近い位置に配置し、このナイフエ
ッジ10で対象物5の良品部からの散乱光を遮光してい
る。領域S1はこのナイフエッジ10に良品部からの散
乱光が遮られない領域であり、領域S2は遮られる領域
である。
【0027】一方、対象物5の表面5bに凸部がある
と、光は高い位置で散乱されるため、その散乱光は領域
S2まで届くようになる。凸部の高さが高いほど領域S
2の方へ大きく広がって届くようになる。
【0028】そこで、受光ファイバ6を領域S2に配置
している。ここが本実施例の特徴とする構成である。本
実施例では、これにより良品部からの散乱光は全く受光
せず、凸部での散乱光のみを受光手段101で受光する
ようにしている。この散乱光を光電変換器7で電気信号
に変えている。そして凸部があると、それに相当する位
置でパルス状の検出信号が得られる。この信号を信号処
理部8で処理することにより透明フィルム5上の欠陥を
検知している。
【0029】次に図4を用いて本実施例の特徴部分を説
明する。厚さtの対象物5はガイドローラ9の上にかけ
られ、同図のようにガイドローラ9の表面にそって曲が
る。この曲がった部分のA点に光ビーム1aがスポット
状に照射する。この良品部での散乱光はナイフエッジ1
0により、点Pより下方、即ち走査平面より下方の光が
遮られ、同図の領域S1の角度には届くが、領域S2の
角度には届かない。その境界線5dは線分ADである。
一方対象物5の表面5bに高さdの凸部があると、その
凸部の点Bでの散乱光は、高い位置で散乱されることか
ら、さらに線分E方向の角度θ方向にまで届く。このと
きの角度差θはナイフエッジ10の位置Pと、光ビーム
1aの操作位置Aと凸部の高さdで決まる。
【0030】ここでは関係式が最も簡単となる、角OA
P=90度のときの例を示しているが、それ以外の場合
でも関係式が少し複雑になるだけで、本質的な差はな
い。光ビーム1aの操作位置Aとナイフエッジ10の位
置Pとの距離をLとすれば、角BAP=90度なので、 tanθ = d/L となる。すなわち、凸部の高さdが大きくなるほど、そ
こでの散乱光は領域S2へ大きな角度まで届くことにな
る。またナイフエッジ10を光ビーム1aの走査位置に
近づけるほど、同じく散乱光は大きな角度まで届くこと
になる。以上のことから、この領域S2の角度に受光フ
ァイバー6を配置することで、凸部からの散乱光のみを
とらえている。
【0031】以上のように、本実施例によれば、良品部
分からの散乱光を全く受光せず、凸部からの散乱光のみ
を受光するようにして、高感度に凸部の有無を検出して
いる。また対象物の表面のざらつきやナシ地加工などに
より、良品部での散乱光のばらつきが大きな場合であっ
てもその影響が少なくなり、安定した高いS/N比で凸
部の検出を行っている。さらに本実施例によれば、検出
したい凸部の凸量(高さ)が決まれば、ナイフエッジ1
0と受光ファイバー6の配置が決定でき、それにより凸
部の高さを定量化して凸部の有無の判定をすることがで
きるという効果を得ている。
【0032】図5は本発明の実施例3の要部概略図、図
6は図5の一部分の要部断面図である。
【0033】本実施例は表面状態を検出する対象物5と
して平板性のガラス基板を用いていること、対象物5を
移動させる為に自動ステージ11を用いていること、そ
して対象物5の良品部からの散乱光を遮光する為の遮光
手段としてのナイフエッジ10を用いていることが実施
例1と異なっており、その他の構成は同じである。尚、
遮光手段10は走査平面よりも光ビームの入射側の空間
内に配置している。
【0034】本実施例では、光ビーム1aでガラス基板
より成る対象物5の表面5bを走査する。そして、この
光ビーム1aの走査速度に対してゆっくりと自動ステー
ジ11を移動させて、光ビームで対象物5の表面全体を
走査している。そして本実施例では対象物5が平板状な
ため、ナイフエッジ10は対象物5の上方空間に配置し
ている。これによりこのナイフエッジ10で良品部から
の散乱光を遮光している。このナイフエッジ10に良品
部からの散乱光が遮られない領域が、図5の領域S1で
あり、遮られる角度が図5の領域S2である。一方、対
象物5の表面5bに凸部があると、光ビームは凸部の高
い位置で散乱されるため、その散乱光は領域S2まで届
くようになる。凸部の高さが高いほど、領域S2の方へ
大きく広がって届くようになる。
【0035】そこで、受光ファイバ6を領域S2に配置
している。ここが本実施例の特徴とする構成である。そ
の結果、良品部からの散乱光は全く受光せず、凸部での
散乱光のみを受光手段101で受光するようにしてい
る。このときの散乱光を光電変換器7で電気信号に変え
ている。そして凸部があると、それに相当する位置でパ
ルス状の検出信号が得られる。この信号を信号処理部8
で処理することによりガラス基板上の凸部の有無を検知
している。
【0036】次に図6を用いて本実施例の特徴部分を説
明する。対象物5の点Aに光ビーム1aがスポットで照
射する。この良品部からの散乱光は、ナイフエッジ10
により、点Pより下方の光が遮られ、同図の領域S1の
角度には届くが、領域S2の角度には届かない。その境
界線5dは線分ADである。
【0037】一方、対象物5の表面5bに高さdの凸部
があると、その凸部の点Bからの散乱光は散乱位置が高
いことからさらに線分E方向の角度θ方向にまで届く。
このときの角度差θはナイフエッジ10の位置Pと、光
ビーム1aの走査位置Aと、凸部の高さdで決まる。光
ビーム1aの走査位置Aとナイフエッジ10の位置Pと
の間隔をLとし、ナイフエッジ点Pの、点Aからの高さ
をhとすれば、 θ = arctan L/(h−d)− arcta
n L/h となる。すなわち、凸部の高さdが大きくなるほど、そ
こでの散乱光は領域S2へ大きな角度まで届くことにな
る。
【0038】この領域S2に受光ファイバー6を配置す
ることで、凸部からの散乱光のみをとらえている。
【0039】以上のように本実施例によれば、良品部分
からの散乱光を全く受光せず、凸部からの散乱光のみ受
光するようにして、高感度に凸部の有無を検出してい
る。また対象物の表面のざらつきやナシ地処理などによ
り、良品部での散乱光のばらつきが大きく、散乱光量に
不均一がある場合でも、その影響が少なくなり高いS/
Nで凸部の有無の検出を可能としている。
【0040】さらに検出したい凸部の高さが決まれば、
ナイフエッジ10と受光ファイバー6の配置が決定で
き、これにより凸部の高さを定量化して凸部の有無の判
定をすることができるという効果を得ている。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、対象物の
表面を光ビームで走査して、該表面に付着しているゴミ
や埃等の欠陥部としての凸部材から生じる散乱光を空間
内に適切に配置した受光素子から得られる信号を用いる
ことにより対象物の表面のざらつきや不均一の影響を受
けずに、該凸部材を精度良く検出するようにした表面状
態検査装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の要部概略図
【図2】 本発明の実施例1の要部断面図
【図3】 本発明の実施例2の要部概略図
【図4】 本発明の実施例2の要部断面図
【図5】 本発明の実施例3の要部概略図
【図6】 本発明の実施例3の要部断面図
【符号の説明】
1 光源手段 2 偏向手段 3 走査光学系 4 折り返しミラー 5 対象物 6 受光ファイバー 7 光電変換器 8 信号処理回路 9 ガイドローラ 10 遮光手段 101 受光手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/84 - 21/958 G01B 11/00 - 11/30

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源手段からの光ビームを用いて走査手
    段で対象物を走査する際、該光ビームによる該対象物上
    における走査線と該光ビームによる該対象物上の走査点
    における接線とで形成される走査平面に対して、該光ビ
    ームの入射側と反対側の空間内に受光素子を設けると共
    に、該光ビームが対象物上に入射したときに該走査平面
    に対して光ビームの入射側と反対側の空間内に射出され
    る光ビームを遮光する遮光手段を設け、該受光素子によ
    り該走査平面よりも該光ビームの入射側の空間内に突出
    した該対象物上の凸部材から生じる散乱光を検出し、該
    受光素子からの出力信号を利用して該対象物上の表面状
    態を検査していることを特徴とする表面状態検査装置。
  2. 【請求項2】 前記遮光手段は前記走査線に平行なナイ
    フエッジであることを特徴とする請求項の表面状態検
    査装置。
  3. 【請求項3】 光源手段からの光ビームを用いて走査手
    段で対象物を走査する際、該光ビームによる該対象物上
    における走査線と該光ビームによる該対象物上の走査点
    における接線とで形成される走査平面に対して、該光ビ
    ームの入射側の空間内に受光素子を設けると共に該光ビ
    ームで該対象物を走査するときに該対象物の走査領域か
    ら該走査平面に対して光ビームの入射側の空間内に射出
    される光束が該受光素子に入射するのを防止する該走査
    線に平行なナイフエッジより成る遮光手段を設け、該受
    光素子により該走査平面よりも該光ビームの入射側の空
    間内に突出した該対象物上の凸部材から生じる散乱光を
    検出し、該受光素子からの出力信号を利用して該対象物
    上の表面状態を検査していることを特徴とする表面状態
    検査装置。
  4. 【請求項4】 前記対象物は円筒物体又はシート状の透
    明物体又は板状の透明物体であることを特徴とする請求
    項1,2又は3の表面状態検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載の表面
    状態検査装置を用いて、対象物上の表面状態を検査して
    いることを特徴とする表面状態検査方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項記載の表面
    状態検査装置を用いて、該対象物上に付着している凸部
    材の凸量を測定していることを特徴とする凸量測定装
    置。
  7. 【請求項7】 光源手段からの光ビームを用いて走査手
    段で対象物を走査する際、該光ビームによる該対象物上
    における走査線と該光ビームによる該対象物上の走査点
    における接線とで形成される走査平面に対して、該光ビ
    ームの入射側と反対側の空間内に受光素子を設け、該受
    光素子により該走査平面よりも該光ビームの入射側の空
    間内に突出した該対象物上の凸部材から生じる散乱光を
    検出し、該受光素子からの出力信号を利用して該対象物
    に付着している凸部材の凸量を測定していることを特
    徴とする凸量測定装置。
  8. 【請求項8】 光源手段からの光ビームを用いて走査手
    段で対象物を走査する際、該光ビームによる該対象物上
    における走査線と該光ビームによる該対象物上の走査点
    における接線とで形成される走査平面に対して、該光ビ
    ームの入射側の空間内に受光素子を設けると共に該光ビ
    ームで該対象物を走査するときに該対象物の走査領域か
    ら該走査平面に対して光ビームの入射側の空間内に射出
    される光束が該受光素子に入射するのを防止する遮光手
    段を設け、該受光素子により該走査平面よりも該光ビー
    ムの入射側の空間内に突出した該対象物上の凸部材から
    生じる散乱光を検出し、該受光素子からの出力信号を利
    用して該対象物上に付着している凸部材の凸量を測定し
    ていることを特徴とする凸量測定装置。
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