JPH05146180A - リニア型超音波モータ - Google Patents

リニア型超音波モータ

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JPH05146180A
JPH05146180A JP3074011A JP7401191A JPH05146180A JP H05146180 A JPH05146180 A JP H05146180A JP 3074011 A JP3074011 A JP 3074011A JP 7401191 A JP7401191 A JP 7401191A JP H05146180 A JPH05146180 A JP H05146180A
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ultrasonic
linear
ultrasonic motor
mover
passage
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JP3074011A
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Masakatsu Masuda
誠克 増田
Satoshi Takai
智 高井
Yoshimasa Goto
好正 後藤
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Imasen Electric Industrial Co Ltd
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Imasen Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトでありながら、しかも強力な一方
向の直線駆動力が得られるリニア型超音波モータを提供
する。 【構成】 リニア型超音波モータ1は、長円形の閉通路
に構成された超音波伝導通路6を有し、この超音波伝導
通路6の表面の一部に当接させるようにして回転ローラ
3を基台7に支承する。そして、回転ローラ3と対向す
る側の超音波伝導通路6の表面と、回転ローラ3との両
者に当接させて移動自在な可動子20を設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可動子を直線駆動させ
るリニア型超音波モータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリニア型超音波モータには、例え
ば半円部と長辺部が連続する形態である小判形(長円
形)の弾性体基体の裏面ほぼ全面に位相差を持たせた複
数個の圧電素子を積層し、その圧電素子によって弾性体
基体の全面を励振するようにし、弾性体基体に一体に形
成された長円状の振動伝達部材から超音波進行波を摺動
子に伝えるようにしたものがある(特開昭61−351
77号)。前記超音波進行波は長円状の振動伝達部材の
表面を循環しているため、振動伝達部材のうちの一方の
長辺部とそれに対向する長辺部とでは超音波進行波の向
きが反対である。従って、従来のリニア型超音波モータ
では、振動伝達部材の一方の長辺部に摺動子を当接させ
て二つある長辺部の片側から直線駆動力を取り出すか、
或いは、振動伝達部材の双方の長辺部に二本の摺動子を
それぞれ当接させて互いに異なる方向の直線駆動力を取
り出すようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように従来のリ
ニア型超音波モータは、振動伝達部材の二つある長辺部
から得られる直線駆動力が正逆二方向に分散されるた
め、一方向の直線駆動力がそれだけ弱くなる欠点があ
る。従って、従来のリニア型超音波モータは、狭い設置
スペースに収まるコンパクト性が要求され、しかも強力
な直線駆動力を必要とする例えば自動車のパワーウィン
ドーやサンルーフ或いはサンシェード等の駆動装置とし
て使用できない問題点があった。本発明は上記の問題点
に鑑みなされたものであり、その目的とする所は、コン
パクトでありながら、しかも強力な直線駆動力が得られ
るリニア型超音波モータを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、図面に例示するように、略長円形又は
円形等の閉通路に構成された超音波伝導通路6を有し、
該超音波伝導通路6の表面に発生する超音波進行波によ
り可動子20を直線駆動させるようにしたリニア型超音
波モータ1において、前記超音波伝導通路6の表面の一
部に当接され回転自在に基台7に支承された少なくとも
一つの回転ローラ3と、前記回転ローラ3と対向する側
の前記超音波伝導通路6の表面と、前記回転ローラ3と
の両者に当接するようにされた可動子20と、を備える
ことを特徴とするリニア型超音波モータ1を提供する。
【0005】
【作用】上記のように構成されたリニア型超音波モータ
1では、超音波伝導通路6の表面を超音波進行波が循環
する。そして上下に屈曲する横波の超音波進行波により
回転ローラ3が回転し、該回転ローラ3を介して可動子
20に直線駆動力が伝わる。一方、可動子20は回転ロ
ーラ3と対向する超音波伝導通路6にも当接しているか
らその超音波伝導通路6からも直線駆動力を受ける。回
転ローラ3を設けた超音波伝導通路6とそれと対向する
超音波伝導通路6とでは超音波進行波が互いに逆方向に
なるが、超音波伝導通路6に回転ローラ3を設けること
によってその部分の直線駆動力が反転するから、回転ロ
ーラ3とその回転ローラ3と対向する超音波伝導通路6
の両者に当接する可動子20には同じ方向の二つの直線
駆動力が同時に作用する。
【0006】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照し説明す
る。図1はリニア型超音波モータと可動子を示す斜視
図、図2は図1のA−A線断面図、図3はリニア型超音
波モータを基台から切り離して示す底面図である。リニ
ア型超音波モータ1は、駆動力を発生する固定子2と、
該駆動力の作用方向を反転させる回転ローラ3とから構
成される。
【0007】固定子2は、銅合金からなる弾性体で形成
され、半円部4、4′と長辺部5、5′とが連続して長
円形の閉通路を構成する超音波伝導通路6と、リニア型
超音波モータ1を基台7に固定するための中央部の基板
8とからなり、超音波伝導通路6と基板8が一体に形成
されている。
【0008】固定子2は前記基板8中央の長孔9に固定
ボルト10を挿通して基台7に締着固定する。図2右側
の長辺部5′の外側には基台7からボルト11が、ま
た、長辺部5′の内側には基板8の後述する長孔14を
通って基台7からボルト11′がそれぞれ4組立設さ
れ、そのボルト11、11′に水平軸12が固定され
る。水平軸12には回転ローラ3が回転自在に支承さ
れ、その回転ローラ3の下面が超音波伝導通路6の長辺
部5′の表面に当接するようにされている。
【0009】超音波伝導通路6の表面には多数の横溝1
3が形成されている。図2に示す様に、横溝底から下の
超音波伝導通路6の断面は長方形の一定形状にされてい
る。また、超音波伝導通路6の長辺部5、5′に隣接す
る基板8には2つの長孔14、14が明けられている。
従って、超音波伝導通路6と基板8とは半円部4、4′
において連続し、長辺部5、5′において長孔14、1
4により分離されている。なお、基板8の中央部はやや
板厚に形成されている。
【0010】超音波伝導通路6の長辺部5、5′の底面
には図3に示したように3つの圧電素子15、16、1
7が貼着されている。各圧電素子15、16、17は厚
さが0.5mm程度の板状のセラミック分極材料の両面
に電極を設けたものであり、第1及び第2の圧電素子1
5、16はそれぞれ全長の1/6毎に分極方向が交代す
るように厚さ方向に分極処理されている。図中において
斜線を施した部分が分極されている部分であり、斜線の
方向が異なる部分は互いに分極方向が異なる。第2の圧
電素子16は第1の圧電素子15から超音波伝導通路6
に発生する定在波の波長λの1/4だけ位置位相がずれ
る位置に固着されている。第3の圧電素子17は前記波
長λの1/4の長さを有し、第1の圧電素子15からλ
/4だけ離れた位置に固着されている。第1及び第2の
圧電素子15、16は超音波の励振用に用いられ、第3
の圧電素子17は励振振幅のフィードバック信号検出用
に用いられる。なおその他超音波伝導通路6の寸法は、
半円部4、4′の円弧長を各3λ、長辺部5、5′の長
さを各3.5λ、全周長を13λ、幅をλ/4の奇数倍
とするのが好ましい。
【0011】第1の圧電素子15及び第2の圧電素子1
6は発振器18、19に接続され、第1の圧電素子15
にAsin(ωt)、第2の圧電素子16にAsin(ωt ±90
°) の時間的位相が±90°ずれた約32KHzの高周
波電圧を厚さ方向に印加する。これにより、長円形の超
音波伝導通路6の表面に超音波進行波が発生し超音波伝
導通路6を循環する。超音波振動の振幅は第3の圧電素
子17により検出され、発振器18、19にフィードバ
ックされ印加電圧を適切に制御する。
【0012】被駆動体たる可動子20は断面がL字形を
したレール状の部材である。可動子20は前記回転ロー
ラ3に当接すると共に、図2左側の超音波伝導通路6の
長辺部5の表面にも直接当接する。なお、可動子20は
基台7に回転自在に設けたガイドローラ21に案内され
図2に垂直な方向に移動可能である。
【0013】図4は基台7の全体を示す平面図である。
この基台7にはリニア型超音波モータ1の反対側に可動
子20の下面を支える滑車22が設けられている。そし
て本実施例の基台7には前記リニア型超音波モータ1と
可動子20を2組設置し、両者を同時に同方向に駆動さ
せるようにしている。かかる構成は、例えば自動車のサ
ンルーフの駆動装置に応用できるもので、基台7を自動
車のサンルーフに、可動子20を自動車本体のL型レー
ルに置き換えれば良い。この場合、L型レールたる可動
子20が自動車のボディに固定されるからサンルーフた
る基台7が移動自在となる。
【0014】次に作動説明をする。長辺部5、5′の底
面に位置位相を1/4波長だけずらせて固着された第1
及び第2の圧電素子15、16に時間的位相が±90°
ずれた高周波電圧を印加すると、長円形の超音波伝導通
路6の表面に超音波進行波が発生する。上下に屈曲する
横波の超音波進行波により、長辺部5の表面に直接当接
する可動子20に、摩擦により超音波進行波の進行方向
と逆方向に駆動力が伝えられて可動子20が直線駆動さ
れる。一方、図2右側の長辺部5′では回転ローラ3に
より駆動方向が反転され、左側の長辺部5と同一方向の
駆動力が可動子20に伝達される。
【0015】以上説明した実施例では超音波伝導通路6
を長円形にしたものを示したが、もちろん超音波伝導通
路6は円形であってもよい。また、可動子20を真っ直
ぐ案内するためにガイドローラ21を設けたが、このガ
イドローラ21を設けなくとも、例えば図5に示す様に
回転ローラ3の両端を円錐台状に面取りし、可動子20
に回転ローラ3の面取り部分に係合する真っ直ぐなレー
ル溝23を形成し、両者の係合によって可動子20を直
線状に案内してもよい。また、回転ローラ3は2個以上
設け、その回転ローラ3間に無端ベルトを掛け渡すよう
にしてもよい。そしてさらに、図6に示すように回転ロ
ーラ3の回転方向を超音波進行波の進行方向に対して角
度θ傾ければ、超音波進行波の進行方向に対して可動子
20の駆動方向を傾けることが簡単にできる。
【0016】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を有し、従来正逆
二方向に分散されていた直線駆動力を一方向に集中させ
ることができるため、形状をコンパクトに抑えたまま直
線駆動力を飛躍的に向上させることができる。しかも構
造が簡単であるため安価で且つ信頼性が高い効果があ
る。これらのことから本発明のリニア型超音波モータ
は、狭い設置スペースに収まるコンパクト性が要求さ
れ、しかも強力な直線駆動力を必要とする例えば自動車
のパワーウィンドーやサンルーフ或いはサンシェード等
の駆動装置として最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 リニア型超音波モータと可動子を示す斜視
図、
【図2】 図1のA−A線断面図、
【図3】 リニア型超音波モータを基台から切り離して
示す底面図、
【図4】 基台の全体を示す平面図、
【図5】 他の実施例を示すリニア型超音波モータと可
動子の断面図、
【図6】 他の実施例を示す回転ローラと超音波伝導通
路の平面図である。
【符号の説明】
1..リニア型超音波モータ、 3..回転ローラ、
6..超音波伝導通路、 7..基台、 20..可動
子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略長円形又は円形等の閉通路に構成され
    た超音波伝導通路を有し、該超音波伝導通路の表面に発
    生する超音波進行波により可動子を直線駆動させるよう
    にしたリニア型超音波モータにおいて、 前記超音波伝導通路の表面の一部に当接され回転自在に
    基台に支承された少なくとも一つの回転ローラと、 前記回転ローラと対向する側の前記超音波伝導通路の表
    面と、前記回転ローラとの両者に当接するようにされた
    可動子と、 を備えることを特徴とするリニア型超音波モータ。
JP3074011A 1991-03-12 1991-03-12 リニア型超音波モータ Expired - Fee Related JP3053659B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101964600A (zh) * 2010-10-21 2011-02-02 南京航空航天大学 履带驱动装置、方法及履带式行走机构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101964600A (zh) * 2010-10-21 2011-02-02 南京航空航天大学 履带驱动装置、方法及履带式行走机构

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