JPH05145368A - 表面波装置 - Google Patents

表面波装置

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Publication number
JPH05145368A
JPH05145368A JP30349591A JP30349591A JPH05145368A JP H05145368 A JPH05145368 A JP H05145368A JP 30349591 A JP30349591 A JP 30349591A JP 30349591 A JP30349591 A JP 30349591A JP H05145368 A JPH05145368 A JP H05145368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromechanical coupling
coupling coefficient
bgs
piezoelectric substrate
piezoelectric
Prior art date
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Pending
Application number
JP30349591A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Kadota
道雄 門田
Kazuhiko Morozumi
和彦 諸角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP30349591A priority Critical patent/JPH05145368A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所望でないスプリアス振動の発生を効果的に
抑圧し得るBGS波を利用した表面波装置を得る。 【構成】 圧電基板上に少なくとも1のインターデジタ
ルトランスデューサを設けてなり、BGS波を利用した
表面波装置において、圧電基板として厚みすべり振動の
電気機械結合係数k15が40%以上の材料からなるもの
を用いた、表面波装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、BGS波を利用した表
面波装置に関し、特に、圧電基板の材料を選択すること
により共振特性が改良された表面波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のBGS波を利用した表面
波共振子を示す斜視図である。表面波共振子1は、チタ
ン酸ジルコン酸鉛系セラミックスのような圧電セラミッ
クスからなる圧電基板2を用いて構成されている。この
圧電基板2は、矢印P方向に分極処理されている。ま
た、圧電基板2の上面には、一対のくし歯電極3,4が
形成されている。くし歯電極3,4は、それぞれ、複数
本の電極指を有し、該複数本の電極指が互いに間挿し合
うように配置されている。表面波共振子1では、くし歯
電極3,4間に交流電界を印加することにより矢印X方
向にBGS波が励起され、励起されたBGS波が端面2
a,2b間で反射されるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】BGS波を利用した表
面波共振子1では、端面2a,2b間でBGS波を反射
させることにより共振子として動作させるものであるた
め、端面2a,2bの精度を可能な限り高める必要があ
る。そして、この端面2a,2bの精度を可能な限り高
めることにより、良好な共振特性が得られるとされてい
る。しかしながら、端面2a,2bの精度を高めるのに
も限度があり、従って、実際には端面2a,2bの精度
を可能な限り高めたとしても、共振点−***振点間、特
に***振周波数近傍の周波数領域においてかなりの強さ
のスプリアス振動が発生するという問題があった。
【0004】本発明の目的は、スプリアス振動の発生の
少ない、良好な共振特性を有するBGS波を利用した表
面波装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、BGS
波を利用した表面波装置において、端面精度を高めるの
にも限界があることに鑑み、所望でないスプリアス振動
を抑圧する方法を鋭意検討した結果、圧電基板の材料を
特定のものに選択すれば、共振点−***振点間、特に反
共振周波数近傍のスプリアス振動を効果的に抑圧し得る
ことを見出し、本発明をなすに至った。すなわち、本発
明は、圧電基板と、圧電基板上に設けられた少なくとも
1つのインターデジタルトランスデューサとを備えるB
GS波を利用した表面波装置において、上記圧電基板
が、厚みすべり振動の電気機械結合係数k15が40%以
上の材料で構成されていることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明では、圧電基板の厚みすべり振動の電気
機械結合係数k15が40%以上の材料で該圧電基板が構
成されているため、後述の実施例から明らかなように、
共振点−***振点間、特に***振周波数近傍の所望でな
いスプリアス振動を効果的に抑圧することができる。
【0007】
【実施例の説明】チタンとジルコンとの比を変更してな
る下記の表1に示す種々の組成のチタン酸ジルコン酸鉛
系圧電セラミックスPbTi1-x 3 −PbZrx 3
を用いて圧電基板を作製し、図2に示した端面反射型の
表面波共振子1を作製した。なお、使用した圧電基板の
寸法は、0.92×0.90×0.80mmであり、該
圧電基板の上面に電極指の対数;15対及び交叉幅;7
波長のインターデジタルトランスデューサを形成した。
【0008】上記のようにして得られた各表面波共振子
について、共振特性、すなわちインピーダンス−周波数
特性及び位相−周波数特性を測定した。そして、所望で
ないスプリアス振動がほとんど発生していない場合を〇
印を付し、所望でないスプリアス振動がかなりの程度で
発生している場合を×印を付して、表1に示した。例と
して、図3にスプリアス振動が発生していない表面波共
振子(組成Bの圧電材料を使用)のインピーダンス−周
波数特性(実線)及び位相−周波数特性(破線)を、図
4にスプリアス振動が発生している表面波共振子(組成
Fを使用)のインピーダンス−周波数特性(実線)及び
位相−周波数特性(破線)を示す。
【0009】
【表1】
【0010】表1から明らかなように、組成A〜Dの圧
電基板を用いた場合には、スプリアス振動が抑圧される
のに対し、組成E〜Gの圧電基板を用いた場合には、反
共振周波数近傍でスプリアス振動がかなりの程度で発生
することがわかった。そこで、組成A〜Dと、組成E〜
Gの圧電基板の材料定数の違いを検討した結果、組成A
〜Dでは、厚みすべり振動の電気機械結合係数k15が、
40%以上であるのに対し、E〜Gの圧電基板の厚みす
べり振動の電気機械結合係数k15は40%以下であるこ
とから、上記スプリアス振動は、電気機械結合係数k15
が40%以上の圧電基板を用いることにより抑圧される
ことを見出した。
【0011】なお、厚みすべり振動モードの電気機械結
合係数k15は、BGS波の電気機械結合係数kBGS と下
記の式(1)で示す関係を有する。 (kBGS )2=(k152 /{1+(k152 }……(1) すなわち、厚みすべり振動の電気機械結合係数k15は、
BGS波の電気機械結合係数kBGS と上記の関係を有す
るため、電気機械結合係数k15は、BGS波を利用した
端面反射型の表面波共振子1において共振特性をはかる
目安となることがわかる。なお、上記のように厚みすべ
り振動の電気機械結合係数k15を指標とした用いたの
は、BGS波の電気機械結合係数kBGS を直接測定する
ことができないからである。
【0012】なお、BGS波端面反射共振子の実効的電
気機械結合係数を測定した報告(例えば、昭和51年5
月発行日本音響学会講演論文集、第351頁〜第352
頁)もなされているが、この電気機械結合係数は、共振
特性を示す曲線から算出したBGS波端面反射共振子の
実効的な電気機械結合係数keffであり、上記kBGS
直接測定したものではない、またこの電気機械結合係数
effは共振子の設計手法等により変化し、kBGSとは1
対1の相関があるとは言えないことを指摘しておく。
【0013】図5は、上記式(1)に従って厚みすべり
振動の電気機械結合係数k15から算出された組成A〜G
の材料のBGS波の電気機械結合係数kBGS を印で、B
GS波端面反射共振子の周波数特性から求めた電気機械
結合係数keffを●印で示す。図5から明らかなよう
に、厚みすべり振動の電気機械結合係数k15とBGS波
の電気機械結合係数kBGS に1:1の関係がないことが
わかる。なお、上記実施例では、図2に示した端面反射
型の表面波共振子において、上記のように厚みすべり振
動の電気機械結合係数k15を40%以上とすることによ
りスプリアス振動の抑圧を実現し得ることを示したが、
本発明は、2組以上のインターデジタルトランスデュー
サが構成されたBGS波を利用した端面反射型の表面波
フィルタ等にも適用し得ることを指摘しておく。
【0014】
【発明の効果】以上のように、本発明では、圧電基板と
して、厚みすべり振動の電気機械結合係数k15が40%
以上の材料のものを用いているため、スプリアス振動を
効果的に抑圧することが可能とされている。従って、圧
電基板の端面の精度を高めるだけでは実現し得なかった
優れた共振特性を示すBGS波を利用した表面波装置を
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】厚みすべり振動の電気機械結合係数k15と共振
特性との関係を説明するための図。
【図2】BGS波を利用した端面反射型の表面波共振子
を示す斜視図。
【図3】電気機械結合係数k15が40%以上の材料から
なる圧電基板を用いた表面波共振子のインピーダンス−
周波数特性及び位相−周波数特性を示す図。
【図4】電気機械結合係数k15が38%の材料からなる
圧電基板を用いた表面波共振子のインピーダンス−周波
数特性及び位相−周波数特性を示す図。
【図5】実施例で用意された各圧電材料のBGS波の電
気機械結合係数kBGS と実効的電気機械結合係数keff
とを示す図。
【符号の説明】 1…表面波共振子 2…圧電基板 2a,2b…端面 3,4…インターデジタルトランスデューサを構成する
くし歯電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板と、圧電基板上に設けられた少
    なくとも1つのインターデジタルトランスデューサとを
    備えるBGS波を利用した表面波装置において、 前記圧電基板が、厚みすべり振動の電気機械結合係数k
    15が40%以上の圧電材料を用いて構成されていること
    を特徴とする、表面波装置。
JP30349591A 1991-11-19 1991-11-19 表面波装置 Pending JPH05145368A (ja)

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JP30349591A JPH05145368A (ja) 1991-11-19 1991-11-19 表面波装置

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JP30349591A JPH05145368A (ja) 1991-11-19 1991-11-19 表面波装置

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JP30349591A Pending JPH05145368A (ja) 1991-11-19 1991-11-19 表面波装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5986523A (en) * 1997-08-29 1999-11-16 Murata Manufacturing Co., Ltd. Edge reflection type longitudinally coupled surface acoustic wave filter
FR2798925A1 (fr) 1999-09-29 2001-03-30 Murata Manufacturing Co Ceramique piezoelectrique et dispositif a ondes de surface l'utilisant

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5986523A (en) * 1997-08-29 1999-11-16 Murata Manufacturing Co., Ltd. Edge reflection type longitudinally coupled surface acoustic wave filter
FR2798925A1 (fr) 1999-09-29 2001-03-30 Murata Manufacturing Co Ceramique piezoelectrique et dispositif a ondes de surface l'utilisant
DE10048373C2 (de) * 1999-09-29 2003-02-06 Murata Manufacturing Co Piezoelektrische Keramiken und Verwendung derselben als Oberflächenwellenbauelemente

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