JPH05144664A - 薄膜コンデンサ - Google Patents

薄膜コンデンサ

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JPH05144664A
JPH05144664A JP30792091A JP30792091A JPH05144664A JP H05144664 A JPH05144664 A JP H05144664A JP 30792091 A JP30792091 A JP 30792091A JP 30792091 A JP30792091 A JP 30792091A JP H05144664 A JPH05144664 A JP H05144664A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
dielectric
film capacitor
dielectric material
capacitor
Prior art date
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Pending
Application number
JP30792091A
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English (en)
Inventor
Shuichi Komatsu
周一 小松
Kazuhide Abe
和秀 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペロブスカイト構造を有する誘電体材料を用
いた際に発生するリーク電流を低減し得る薄膜コンデン
サを提供することを目的とする。 【構成】 ペロブスカイト構造の誘電体材料よりなる誘
電体薄膜の上,下部電極との境界部分に、A2 2 7
(A,Bは金属)型構造をもつ誘電体材料よりなる界面
層を堆積する。 【効果】 リーク電流を減少させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子集積回路等に用い
られる薄膜コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子回路の小形化に伴ない、トラ
ンジスタ等の能動素子の小形化が進む中で、コンデンサ
や抵抗等の受動素子の小形化についても強い要望があ
る。特にコンデンサは、トランジスタ等の能動素子と同
一基板上に形成することが望ましい。そこで、基板上に
形成し得るコンデンサとして、従来より薄膜コンデンサ
が実用に供されている。
【0003】薄膜コンデンサは、通常、基板上に下部電
極、誘電体薄膜、上部電極を順次積層することにより形
成される。そして、この薄膜コンデンサを小形化するた
めには、できるだけ誘電率の大きい誘電体材料を使用す
れば良い。
【0004】そこで、従来より用いられていたSi
2 ,Si34 等の誘電率が10以下の誘電体材料に
変わって、昨今ではBaTiO3 ,SrTiO3 ,Ca
TiO3 ,PbZiO3 ,PZT等の立方晶ペロブスカ
イト構造を持つ誘電体材料が注目されている。これらの
誘電体材料は誘電率150〜10000以上であり、こ
れを使用することにより薄膜コンデンサの著しい小形化
が期待できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たペロブスカイト構造を持つ誘電体材料は、誘電率は大
きいが、酸素欠陥を生じやすく、還元等により酸素欠陥
を生じた際には薄膜コンデンサのリーク電流が増加して
しまい、所望の性能を実現できなくなってしまうという
問題点があった。
【0006】この発明はこのような従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、ペ
ロブスカイト構造を持つ誘電体材料を用いた際に発生す
るリーク電流を低減し得る薄膜コンデンサを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ペロブスカイト構造を有する誘電体材料
よりなる誘電体薄膜と、前記誘電体薄膜を介して対向形
成された上部電極及び下部電極を具備してなる薄膜コン
デンサにおいて、前記誘電体薄膜の前記上部電極との境
界面,及び前記下部電極との境界面のうち、少なくとも
一方にA2 2 7 型構造(A,Bは金属)を有する誘
電体材料よりなる界面層を堆積したことを特徴とする。
【0008】さらに、本発明では、前記誘電体薄膜内
に、A2 2 7 型構造を有する誘電体材料よりなる中
間層を備えたことを特徴としている。
【0009】
【作用】上述の如く構成すれば、ペロブスカイト構造を
もつ誘電体材料よりなる誘電体薄膜と上,下部電極との
境界部分,さらには、前記誘電体薄膜内にA2 2 7
型構造をもつ誘電体材料よりなる界面層、中間層が堆積
されるので前記界面層、中間層より誘電体薄膜に随時酸
素が供給され誘電体薄膜中に生じる酸素欠乏を阻止する
ことができる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る薄膜コンデン
サの断面図である。図示のように、この薄膜コンデンサ
は、シリコン基板1上に下部電極2と、誘電体薄膜3
と、上部電極4とが積層されて構成されている。
【0011】シリコン基板1は、5インチシリコンウェ
ハー1aを熱酸化法により酸化し、表面に厚さ1[μ
m]の酸化シリコン1bを形成したものである。この酸
化シリコン1bは、シリコンウェハー1aと下部電極2
とを絶縁するものである。
【0012】下部電極2は、シリコン基板1上にチタン
2aを300A(ただし「A」はオングストローム),
白金2bを1000Aだけスパッタ法により堆積して形
成される。この際のスパッタの条件は、Arガス,真空
度0.6Pa,出力300Wである。
【0013】誘電体薄膜3は、下部電極2上にSr2
2 7 よりなる界面層3aをスパッタ法により約50
A堆積し、次にSrTiO3 よりなる誘電体層3bをや
はりスパッタ法により1000A堆積し、更に、この上
にSr2 Nb2 7 よりなる界面層3cをスパッタ法に
より50A堆積して形成される。なお、Sr2 Nb2
7 を堆積する際にはターゲットとしてSr2 Nb2 7
の焼結体を用い、SrTiO3 を堆積する際にはターゲ
ットとしてSrTiO3 の焼結体を用いる。また、この
ときのスパッタ条件は、Ar+O2 ガス,真空度0.6
Pa,出力400Wである。
【0014】上部電極4は、誘電体薄膜3上にチタン4
aを300A,白金4bを1000Aだけスパッタ法に
て堆積して形成される。
【0015】次に、このように構成された薄膜コンデン
サの電気的特性について説明する。発明者らは、当該薄
膜コンデンサ(以下、本願コンデンサという)との比較
例として、界面層3a,3cが形成されていない以外は
本願コンデンサと全く同様の薄膜コンデンサ(以下、比
較例という)を作製し、両者の電気特性を測定した。
【0016】図2は、電極間の印加電圧とリーク電流と
の関係を示す特性図であり、曲線S1は比較例の場合、
曲線S2は本願コンデンサを使用した場合の結果を示し
ている。図から明らかなように、曲線S2は曲線S1に
比べて著しくリーク電流が小さくなっており、誘電体層
3と、上,下電極2,4との間にSr2 Nb2 7 より
なる界面層3a,3cを堆積したことにより、リーク電
流が阻止されることが理解できる。
【0017】また、比誘電率を比較すると、比較例では
230であるのに対して、本願コンデンサでは190で
あり、Sr2 Nb2 7 よりなる界面層を堆積すること
による誘電率の低下は小さく、従って薄膜コンデンサと
しての容量低下も小さい。
【0018】次に、上記界面層を堆積することによっ
て、リーク電流が減少する理由について説明する。
【0019】通常、誘電体薄膜としてBaTiO3 ,S
rTiO3 ,CaTiO3 ,PbZiO3 ,PZT等の
ペロブスカイト構造を持つ材料を用いた薄膜コンデンサ
においては、電極と誘電体薄膜との界面もしくはその近
傍に酸素欠乏が生じる可能性があることが知られてい
る。この様な例は、たとえば、ジェ・エフ・スコットら
の論文(ジャーナル・オブ・アプライド、フィジック
ス、69(11)巻、1号、1991年)に開示されて
いる。このように電極近傍において酸素欠乏が生じる理
由は明らかにされていないが、誘電体薄膜形成時に生じ
るか、あるいは放電体薄膜と電極との反応に起因して発
生するものと考えられる。そして、酸素欠乏が発生する
と、この部分の電気抵抗が低下し、その結果、薄膜コン
デンサのリーク電流が増加することとなる。したがっ
て、所望の性能を有した薄膜コンデンサを得ることは出
来なくなる。これを防止するために、上記ペロブスカイ
ト構造を有する誘電体材料よりなる誘電体層とSr2
2 7 などのA22 7 型構造を有する誘電体材料
よりなる界面層を積層することにより前記誘電体層内で
酸素欠乏を生じても前記界面層より酸素を供給すること
が可能となり、リーク電流を減少させることが可能とな
るのである。
【0020】このようにして、本実施例では、ペロブス
カイト構造を有する誘電体材料よりなる誘電体層と、
上,下電極との境界部分に、A2 2 7 型構造を有す
る誘電体材料よりなる界面層を堆積して薄膜コンデンサ
を形成しているので、リーク電流を著しく低減させるこ
とができる。
【0021】図3は上記実施例の変形例を示す説明図で
ある。この例では、誘電体薄膜3と上,下電極2,4と
の境界部にSr2 Nb2 7 よりなる界面層3a,3c
を堆積するとともに、誘電体薄膜3内にSr2 Nb2
7 よりなる中間層3eを堆積して薄膜コンデンサを構成
している。このような構成によれば、誘電体薄膜3の
上,下電極2,4近傍に発生する酸素欠乏のみならず、
誘電体薄膜3の中間部に発生する酸素欠乏をも阻止する
ことができるので、よりリーク電流を減少させることが
できる。
【0022】なお、この例は、誘電体薄膜3の中間部に
Sr2 Nb2 7 よりなる中間層を一層だけ堆積したが
複数層堆積しても良いことは勿論である。この際、全誘
電体薄膜3の厚さのうち、前記中間層の占める厚さが1
0%以下であれば、大きい誘電率を保持することができ
る。また本実施例では、基板上に下部電極、誘電体薄
膜、上部電極を順次積層した構造の薄膜コンデンサにつ
いて示したが、本発明においては導電性の基板を用いる
場合、基板の下部電極を兼ねていてもよいことはいうま
でもない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ペロ
ブスカイト構造を有する誘電体材料を用いた薄膜コンデ
ンサにおいてリーク電流を著しく減少させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る薄膜コンデンサの断面
図である。
【図2】電極間の印加電圧とリーク電流との関係を示す
特性図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る薄膜コンデンサの断
面図。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 下部電極 3 誘電体薄膜 3a,3c 界面層 3b,3d,3f 誘電体層 3e 中間層 4 上部電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペロブスカイト構造を有する誘電体材料
    よりなる誘電体薄膜と、前記誘電体薄膜を介して対向形
    成された上部電極及び下部電極を具備してなる薄膜コン
    デンサにおいて、 前記誘電体薄膜の前記上部電極との境界面,及び前記下
    部電極との境界面のうち、少なくとも一方にA2 2
    7 型構造(A,Bは金属)を有する誘電体材料よりなる
    界面層を堆積したことを特徴とする薄膜コンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記誘電体薄膜内に、A2 2 7 型構
    造を有する誘電体材料よりなる中間層を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の薄膜コンデンサ。
JP30792091A 1991-11-22 1991-11-22 薄膜コンデンサ Pending JPH05144664A (ja)

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