JPH05144370A - 微小電界放出陰極アレイ - Google Patents

微小電界放出陰極アレイ

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JPH05144370A
JPH05144370A JP33902991A JP33902991A JPH05144370A JP H05144370 A JPH05144370 A JP H05144370A JP 33902991 A JP33902991 A JP 33902991A JP 33902991 A JP33902991 A JP 33902991A JP H05144370 A JPH05144370 A JP H05144370A
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JP
Japan
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field emission
gate electrode
emission cathode
electrode
cathode array
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JP33902991A
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English (en)
Inventor
Keiichi Betsui
圭一 別井
Shinya Fukuda
晋也 福田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は微小電界放出陰極アレイに関し、特
に、電子を放出するエミッタコーンを幾つかづつまとめ
て小ブロックにし、ある一部で電極間短絡が発生した場
合にも障害がその小ブロックだけに限定されるようにし
て、アレイ全体の信頼性を向上させることを目的とす
る。 【構成】基板1上に複数の先端が尖ったコーン2が形成
され、夫々のコーン2K先端20を取り囲んでゲート電
極開口部3が設けられ、前記コーン2の先端20から電
界放出により電子ビームが取り出されてなる微小電界放
出陰極アレイにおいて、前記コーン2を複数個づつまと
めて小ブロック4とし、該小ブロック4毎に膜状に形成
されているゲート電極30へ供電する引き出し電極部3
1が設けられ、該引き出し電極部31が前記小ブロック
4内での電極間短絡発生時に過電流により溶断されるよ
うにして微小電界放出陰極アレイを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微小電界放出陰極アレイ
に関する。詳しくは、電子を放出するエミッタコーンを
幾つかづつまとめて小ブロックにし、ある一部分で電極
間短絡が発生した場合にも障害がその小ブロックだけに
限定されるようにして、アレイ全体の信頼性を向上する
ようにした微小電界放出陰極アレイの構造の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】微小電界放出陰極は極微小のマイクロ波
真空管や微小な表示素子など、いわゆる、真空マイクロ
デバイス用の放射電極として欠くことのできない構成要
素である。
【0003】図5は微小電界放出陰極の構造を示す図
で、同図(イ)は斜視図、同図(ロ)は断面図である。
【0004】たとえば、半導体からなる基板1’にエミ
ッタとなるコーン2を形成し、その先端20’を取り囲む
ようにゲート電極30を形成する。基板1’とゲート電極
30は図示してないゲート絶縁膜で分離されており、ま
た、コーンの先端20’の周囲はゲート電極開口部3が開
いている構造である。微小電界放出陰極の動作特性を決
める主なパラメータはゲート電極開口部3の半径
(R9),コーン2の高さ(Ht ),ゲート絶縁膜の厚さ(H
9)などである。
【0005】なお、この例では基板1’の半導体がカソ
ード電極を兼ねている構造であるが、基板に絶縁体を用
い導体膜からなるカソード電極をコーンとの間に設けて
もよい。通常、これらは半導体ICなどで公知のホトリ
ソグラフィ技術を用いて作製され、従って、数μm 以下
の大きさに構成することが容易である。
【0006】いま、コーン2をマイナスにしゲート電極
30をプラスにして電圧を上げていくと、先端20’から電
子が放出されて微小電界放出陰極として動作する。
【0007】以上の例はエミッタコーンが1つの場合の
例であるが、用途によってはこのようなコーン2を一枚
の基板に複数個配列してアレイとしてのデバイスを構成
する場合がある。
【0008】図6は微小電界放出陰極アレイの応用例を
示す図で、ディスプレイ装置などに応用する場合を原理
的に図示したものである。同図(イ)は要部の構成を示
す断面図、同図(ロ)はその駆動方法を説明する図であ
る。
【0009】図中、50’は微小電界放出陰極アレイで上
記に説明した微小電界放出陰極を多数基板1’上に形成
したものであり、2次元的に埋め尽くすように配列する
か、あるいは、縦横複数列の微小電界放出陰極群をX−
Yマトリクス状に配列してある。
【0010】微小電界放出陰極アレイ自体はすでに公知
であり、たとえば、本発明者らが既に発表した方法によ
り所定の大きさとピッチで形成すればよい(1990電子情
報通信学会秋期全国大会SC-8-2,5-28-2 参照)。
【0011】この微小電界放出陰極アレイ50’と対面す
るようにガラス板などからなる透明電極10の下面に、ア
ノード電極12,たとえば、厚さ200 〜300 nmのITO (In
2 O3-SnO2 )膜からなる大きさ100 ×100 μm 程度のも
のを30μm 程度のピッチで配置し、その上にはそれぞれ
アノード電極12よりも小さめの蛍光体ドット11,たとえ
ば、厚さ2μm のZnO:Znからなる膜が各画素を構成して
いる。
【0012】両基板を、たとえば、200 μm 程度の間隔
をあけて図示したごとく対面配置して固定しディスプレ
イパネル100 が構成される。
【0013】以上のディスプレイパネル100 を駆動制御
するには、たとえば、同図(ロ)に示したように制御回
路200 ,すなわち、アノード選択回路をアノード電極1
2に接続し、ゲート電源260 で印加されたゲート電圧に
より一斉に引き出された電子が制御回路200 により選択
された特定のアノード電極12だけに強く引きつけられる
ようにする。特定のアノード電極12に引き付けられた電
子はそのアノード電極12の上に形成された蛍光体ドット
11を照射して発光させる。
【0014】すなわち、制御回路200 により正電位を与
えるアノード電極12を適宜選択することにより任意の蛍
光体ドット11を発光させることができるので、ディスプ
レイ装置として動作する。
【0015】図7は従来の微小電界放出陰極アレイの構
成例を示す図で、同図(イ)は斜視図、同図(ロ)は部
分拡大図、同図(ハ)はX−X断面図である。
【0016】この例では基板1にガラス基板を用い、そ
の上にカソード電極6を形成したあと、絶縁膜7と電子
を放出する多数のコーン2とを図示したごとく2次元的
に形成し、さらに、各コーンの先端20を取り囲むように
ゲート開口部3を設けたゲート電極30を積層形成して、
微小電界放出陰極アレイ50’が構成されている。図では
コーン2を2次元的に埋め尽くすように配列している
が、画素単位に縦横複数列の微小電界放出陰極群をX−
Yマトリクス状に配列している例もある(IEEE Trans.o
n ElectronDevice,Vol.36,p225,1989 参照)。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】微小電界放出陰極アレ
イ50’の各陰極部分は既に述べたごとく、数μm φ程度
の大きさで数μm のピッチに配列することが可能であ
り、100 ×100 μm 程度の大きさの画素に対して数100
個といった放出陰極を配設することができ、明るい表示
と個々の陰極の特性による輝度むらなどに対する冗長性
が高いといった長所がある。
【0018】しかし、何らかの障害、たとえば、導電性
の塵埃やエミッタコーンのかけ屑などにより、コーン2
の先端20とゲート電極30とが短絡したような場合には、
画素あるいはディスプレイ画面全体にわたって電子放出
が停止してしまうといった致命的な問題が生じ、その解
決が必要であった。
【0019】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、一部においてコーンのとゲート電極とが短絡した
としても装置全体としての動作を保障し得る微小電界放
出陰極アレイを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、基板1上
に複数の先端が尖ったコーン2が形成され、それぞれの
コーン2の先端20を取り囲んでゲート電極開口部3が設
けられ、前記コーン2の先端20から電界放出により電子
ビームが取り出されてなる微小電界放出陰極アレイにお
いて、前記コーン2を複数個づつまとめて小ブロック4
とし、該小ブロック4毎に膜状に形成されているゲート
電極30へ給電する引き出し電極部31が設けられ、該引き
出し電極部31が前記小ブロック4内での電極間短絡発生
時に過電流によって溶断されるように構成した微小電界
放出陰極アレイによって解決することができる。
【0021】具体的には、前記引き出し電極31がゲート
電極30を形成している電極膜の狭小部分であるようにし
たり、前記該小ブロック4毎に膜状に形成されているゲ
ート電極30に接続された低融点導体路からなるようにし
て効果的に解決できる。
【0022】また、上記の課題は、基板1上に複数の先
端が尖ったコーン2が形成され、それぞれのコーン2の
先端20を取り囲んでゲート電極開口部3が設けられ、
前記コーン2の先端20から電界放出により電子ビーム
が取り出されてなる微小電界放出陰極アレイにおいて、
前記コーン2を複数個づつまとめて小ブロック4とし、
この小ブロック4毎に膜状に形成されているゲート電極
41を高抵抗材料により構成したことを特徴とする微小
電界放出陰極アレイによって解決することができる。
【0023】具体的には、前記コーン2の近傍位置にお
けるゲート電極41を高抵抗材料により構成すると共
に、前記高抵抗材料よりなるゲート電極41の周囲に低
抵抗材料よりなる配線42を設けることにより効果的に
解決することができる。
【0024】
【作用】本発明によれば、微小電界放出陰極アレイの小
ブロック4毎に膜状に形成されているゲート電極30へ給
電する引き出し電極31が設けられ、その部分があたかも
ヒユーズとして動作するように構成されているので、か
りに、一部のコーン2がゲート電極30と短絡した場合に
も、電子放出停止の障害は該当する小ブロック4だけに
極限される。したがって、一画素領域内を多数の小ブロ
ック4で分割しておくことにより、冗長性が高まり装
置、たとえば、ディスプレイ装置の信頼性が向上する。
【0025】また、ゲート電極41を高抵抗材料により
構成とすることにより、コーン2とゲート電極41が短
絡しても、このゲート電極41に対応するブロックはコ
ーン2とゲート電極41が同電位となり動作しなくなる
が、他のブロックのゲート電極41は低抵抗材料よりな
る配線42に接続されているため、他のブロックは正常
に動作する。従って、この構成によっても冗長性が高ま
り装置、たとえば、ディスプレイ装置の信頼性を向上さ
せることができる。
【0026】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を示す図である。
同図(イ)は平面図で便宜上一画素領域5の部分だけを
示し、同図(ロ)はA−A断面図、同図(ハ)はB−B
断面図である。
【0027】同図において、4は複数個の微小電界放出
陰極をまとめた小ブロック、5は1画素領域、31は小
ブロック4内外のゲート電極30間を接続する引き出し
電極部である。尚、前記の諸図面で説明したものと同等
の部分については同一符号を付してその説明は省略す
る。
【0028】基板1としては、例えば厚さ1.1 mmのガラ
ス板を使用し、その上にカソード電極6となる、例えば
厚さ100 nmのTa膜をスパッタ法で形成する。
【0029】その後、基板1上に絶縁膜7となる、例え
ば厚さ1000nmのSiO2膜を被着し、既に公知の方法でゲー
ト電極30を形成する金属膜、例えば、厚さ150 nm程度
のCr,Ta,Moなどの膜を被着し、その膜に所定の
ゲート電極開口部3と、前記絶縁膜7にコーン用空孔を
形成し、空孔底面に露出したカソード電極6の上にコー
ン2が形成されるように、例えば、Moを垂直蒸着する
(J.Appl.Phys.,Vol.39,p3504,1968 参照)。
【0030】すなわち、同図(イ)に示した如く1画素
領域5,例えば、100 ×100 μm の大きさの中に、9×
9=81個のコーン2,すなわち、微小電界放出陰極をマ
トリクス状に形成する。ただし、それら81個は3×3=
9個づつにまとめられた9つの小ブロック4で群分けさ
れており。各小ブロック4はゲート電極30の切れ目
(たとえば、巾5μm 程度)によって図示したごとく堀
状に取り囲まれ、その一部に、たとえば、巾2〜3μm
の電極引き出し部31が形成されて、各小ブロック4内
外のゲート電極30が電気的に接続されている。
【0031】このように微小電界放出陰極アレイを構成
することにより、たとえば、図中のX,Y(2,1)の
小ブロック4の中のの微小電界放出陰極が短絡した場
合には、この小ブロック4のゲート電極30に流れる電
流はそこの引き出し電極部31に集中するので高熱を発
生して溶断する。その結果、障害はX,Y(2,1)の
小ブロック4だけに止まり、他の8個の小ブロック4は
正常に動作し続けるので、1画素領域5の表示も正常に
行われディスプレイ装置全体の信頼性が大巾に向上す
る。
【0032】たとえば、本実施例でゲート電極30を厚
さ150 nmのCr膜で形成し、引き出し電極部を巾2μm
の同一のCr膜を残してホトエッチング法で形成した場
合、ゲート電極80v,正常ゲート電流1μAの微小電界
放出陰極アレイに対して、1つの小ブロック4のある1
つのコーン2が短絡すると約10mAの大電流が流れ、そ
の小ブロック4の引き出し電極部31は極めて短時間に
溶断することが確認された。
【0033】図2は本発明の第2実施例を示す図であ
る。同図(イ)は平面図で1つの小ブロック4の部分だ
けを示してあり、同図(ロ)はA−A断面図である。
【0034】上記の実施例では引き出し電極部31はゲ
ート電極30と同一の金属膜で形成されていたが、本実
施例では小ブロック4はゲート電極30の切れ目で堀状に
完全に取り囲まれて分離されており、その一部に、例え
ば、巾5〜10μm の別個の電極引き出し部31を形成し
て、小ブロック4内外のゲート電極膜30が接続されて
いる点が異なっている。
【0035】通常、ゲート電極30はCr,Ta,Mo
などの高融点金属で形成されているので、引き出し部電
極31の巾は2μm 程度の狭いパターンに形成すること
が必要である。
【0036】そこで、本実施例ではゲート電極30の切
れ目を小ブロック4の回りを完全に取り囲むように形成
し、その一部に比較的広い巾で引き出し部電極31を、
例えば、ハンダのような低融点導体路により形成するも
のである。この場合には電極引き出し部31の巾を5〜
10μm と広くすることができ、また、必要に応じて任意
の電流値で引き出し部電極31が溶断するように設計す
ることが容易であるという利点がある。
【0037】図3は本発明の第3実施例を示す図であ
る。同図(イ)は平面図で便宜上一画素領域5の部分だ
けを示し、同図(ロ)はA−A断面図である。尚、同図
において前記の各図面で説明したものと同等の部分につ
いては同一符号を付してその説明は省略する。
【0038】同図において、4は複数個の微小電界放出
陰極をまとめた小ブロック(9個の小ブロックに分割さ
れている)、5は1画素領域、40はゲート電極を示し
ている。本実施例では、電子引き出し用のゲート電極4
0を、高抵抗材料よりなる高抵抗膜41と低抵抗材料よ
りなる低抵抗膜42とにより構成したことを特徴とする
ものである。高抵抗膜41は、小ブロック4に対応した
コーン2の近傍位置に配設されており、また低抵抗膜4
2は高抵抗膜41の周囲に配設されている。この低抵抗
膜42は高抵抗膜41と電気的に接続されており、高抵
抗膜41を所定の電位とする配線として機能する。ま
た、図中43はエミッタ配線でありコーン2と電気的に
接続されている。
【0039】前記したように、微小電界放出陰極アレイ
では、欠陥によりゲート電極とコーンが短絡してしまう
と、その画素全体の電子放出が止まってしまう致命的な
欠陥となる。これを防止する手段として、図4に示すよ
うに、コーン2の下層にエミッタ配線として高抵抗膜9
を配設することが考えられる。
【0040】しかるに、コーン2から電子放出させるた
め、コーン2に接続されたエミッタ電極には大きな電流
を流す必要があり、従ってエミッタ配線の抵抗は低くす
る必要がある。従って、コーン2の下層に高抵抗膜9を
配設する構成では、ゲート電極とコーンが短絡した場合
における不都合は解決できるが、コーン2からの電子放
出が不良となってしまう。また、大面積のディスプレイ
を作る場合には、消費電力等の面よりエミッタ配線の低
抵抗化を図る必要があるが、上記構成ではこのエミッタ
配線の低抵抗化に反することとなる。
【0041】これに対して図3に示される本実施例で
は、ゲート電極40側に高抵抗膜41が形成されてい
る。従って、本実施例に係る微小電界放出陰極アレイに
おいて、コーン2とゲート電極40が短絡した場合を想
定すると(小ブロック4-1において短絡が発生したとす
る)、コーン2とゲート電極40は電気的に接続する
が、小ブロック4-1に対応するゲート電極40は高抵抗
膜41-1により構成されているため、小ブロック4-1の
エミッタ配線43は電圧降下が起こり作動しなくなる
が、他の小ブロック4のコーン2はこの影響はなく動作
を維持することがで、このため高い欠陥冗長性を得るこ
とができる。
【0042】一方、通常時(短絡が発生していない時)
においては、ゲート電極40には、ほとんど電流が流れ
ないため、ゲート電極40として高抵抗膜41を使用し
ても電圧降下は発生せず、消費電力が増大することはな
く、当然に微小電界放出陰極アレイとしての機能を影響
を及ぼすようなことはない。
【0043】以上の諸実施例はいずれも例として示した
ものであり、本発明の趣旨に反しない限りこれらに限定
されるものではなく、その他の素材、プロセスや各部の
寸法、あるいは、他の類似の構成を用いて本発明を実現
してもよいことは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】上記の如く本発明によれば微小電界放出
陰極アレイの小ブロック毎に膜状に形成されているゲー
ト電極へ給電する引き出し電極部が設けられ、その部分
があたかもヒユーズとして動作するように構成されてい
るので、仮に、一部のコーンがゲート電極と短絡した場
合にも、電子放出停止の障害は該当する小ブロックだけ
に極限される。したがって、一画素領域内を多数の小ブ
ロックで分割しておくことにより、冗長性が高まり装
置、たとえば、ディスプレイ装置の信頼性の向上に寄与
するところが極めて大きい。
【0045】また、ゲート電極を高抵抗材料により構成
とすることにより、コーンとゲート電極が短絡しても、
このゲート電極に対応するブロックはコーンとゲート電
極が同電位となり動作しなくなるが、他のブロックのゲ
ート電極は低抵抗材料よりなる配線に接続されているた
め、他のブロックは正常に動作する。従って、この構成
によっても冗長性が高まり装置、たとえば、ディスプレ
イ装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す図である。
【図4】エミッタ配線を高抵抗膜により形成した微小電
界放出陰極の構造を示す図である。
【図5】微小電界放出陰極の構造を示す図である。
【図6】微小電界放出陰極アレイの応用例を示す図であ
る。
【図7】従来の微小電界放出陰極アレイの構成例を示す
図である。
【符号の説明】
1 基板 2 コーン 3 ゲート電極開口部 4,4-1 小ブロック 5 1画素領域 6 カソード電極 7 絶縁膜 20 コーンの先端 30,40 ゲート電極 31 引き出し電極部 41,41-1 高抵抗膜 42 低抵抗膜 43 エミッタ配線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(1) 上に複数の先端が尖ったコーン
    (2) が形成され、それぞれのコーン(2) の先端(20)を取
    り囲んでゲート電極開口部(3) が設けられ、前記コーン
    (2) の先端(20)から電界放出により電子ビームが取り出
    されてなる微小電界放出陰極アレイにおいて、 前記コーン(2) を複数個づつまとめて小ブロック(4) と
    し、該小ブロック(4)毎に膜状に形成されているゲート
    電極(30)へ給電する引き出し電極部(31)が設けられ、該
    引き出し電極部(31)が前記小ブロック(4) 内での電極間
    短絡発生時に過電流によって溶断されることを特徴とし
    た微小電界放出陰極アレイ。
  2. 【請求項2】 前記引き出し電極部(31)が、ゲート電極
    (30)を形成している電極膜の狭小部分であることを特徴
    とした請求項1記載の微小電界放出陰極アレイ。
  3. 【請求項3】 前記引き出し電極部(31)が前記小ブロッ
    ク(4) 毎に膜状に形成されているゲート電極(30)に接続
    された低融点導体路からなることを特徴とした請求項1
    記載の微小電界放出陰極アレイ。
  4. 【請求項4】 基板(1) 上に複数の先端が尖ったコーン
    (2) が形成され、それぞれのコーン(2) の先端(20)を取
    り囲んでゲート電極開口部(3) が設けられ、前記コーン
    (2) の先端(20)から電界放出により電子ビームが取り出
    されてなる微小電界放出陰極アレイにおいて、 前記コーン(2) を複数個づつまとめて小ブロック(4) と
    し、該小ブロック(4)毎に膜状に形成されているゲート
    電極(41)を高抵抗材料により構成したことを特徴とする
    微小電界放出陰極アレイ。
  5. 【請求項5】 前記コーン(2) の近傍位置における該ゲ
    ート電極(41)を高抵抗材料により構成すると共に、前記
    高抵抗材料よりなるゲート電極(41)の周囲に低抵抗材料
    よりなる配線(42)を設けたことを特徴とする請求項5の
    微小電界放出陰極アレイ。
JP33902991A 1991-04-17 1991-12-20 微小電界放出陰極アレイ Pending JPH05144370A (ja)

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