JPH05138846A - エンボス模様を有するプラスチツク積層体の製造方法 - Google Patents

エンボス模様を有するプラスチツク積層体の製造方法

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JPH05138846A
JPH05138846A JP3328009A JP32800991A JPH05138846A JP H05138846 A JPH05138846 A JP H05138846A JP 3328009 A JP3328009 A JP 3328009A JP 32800991 A JP32800991 A JP 32800991A JP H05138846 A JPH05138846 A JP H05138846A
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sheet
plastic
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laminate
protective film
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JP3328009A
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English (en)
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Kiyobumi Niijima
清文 新島
Satoshi Tamura
諭 田村
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本発明は、任意のエンボス模様を有するプラス
チックシートと、他のプラスチック、金属、不織布、セ
ラミック等のシート状物とを、通常のブレス用鏡面板を
用いて積層成形することにより、安価にかつ高い生産性
でもってエンボス模様を有するプラスチック積層体を製
造する方法を提供する。 【構成】このプラスチック積層体の製造方法は、エンボ
ス模様を有するプラスチックシート1上に保護フィルム
4を配し、他の複数枚のシート状物3と共にプレス成形
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築材料、包装材料、光
学材料等として有用な表面にエンボス模様を有するプラ
スチック積層体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンボス模様を有するプラスチッ
ク積層体の製造には、図3(a)に示すように、プラス
チックシートaとシート状物bとを、エンボス模様を施
したステンレスやアルミニウム合金等の金属板cと同様
の材料からなる鏡面板dとの間に挟み、プレス成形によ
りプラスチックシートaの表面にエンボス模様を転写し
て、上記積層体とする[図3(b)参照]方法が知られ
ていた。しかし、この方法はエンボス模様を施した金属
板が高価で傷や汚れに対するメンテナンス等管理面に問
題があるほか、実際の生産に当たっては、こうした金属
板を数十〜数百枚も準備する必要があるためコストアッ
プとなり、汎用化するには至っていない。
【0003】このため、金属板の代わりにパーチメント
ペーパーやポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネ
ートなどのシートを用いる方法が行われた。この方法は
確かに金属製エンボス板に比べればコストダウンになる
が、プレス成形を繰り返す内にパーチメントペーパーや
ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートなどの
シートが劣化し、エンボス形状が潰れて模様が変わって
しまうことから、実際にプレスできる回数が数回に止ま
り、結果的にこの方法もコストアップになってしまって
満足できる方法とはいえない。
【0004】別の方法として、プラスチックシート表面
にエンボスロールにより公知のエンボス加工を施した
り、グラビヤ印刷やスクリーン印刷等によりエンボス模
様を施したシートに、他のシート状物を重ねてプレス成
形することで積層一体化する方法も試みられているが、
プレス時にエンボス模様が著しく変形してしまうことか
ら実用化されていない。
【0005】上述したプレス成形による積層一体化では
なく、公知のダブリングマシーン(ホットラミネータ
ー)を用いて積層一体化する方法も検討されているが、
この場合もニップロールを通過する際にエンボス模様が
潰れて変形してしまう欠点がある。その上、このような
装置に利用できるプラスチックシートの厚さは約50〜
500μmであることから、製品形状や用途が限定され
るという問題もあった。
【0006】また、前述したエンボス模様を施したプラ
スチックシートを、いわゆるドライラミネート(接着剤
によるラミネート)により貼合、積層一体化する方法も
試みられているが、この方法ではエンボス形状は保持で
きるもののシート状で貼合するとき(ドライラミネータ
ーを使用するとき)に厚さの制約があり、また切断され
た枚葉状で貼合する場合には、生産性が劣るほか数日〜
1週間の養生期間を必要とし、また残留溶剤によるプラ
スチックシートの劣化などの問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、任意のエンボス模様を有するプラスチックシー
トと、他のプラスチック、金属、不織布、セラミック等
のシート状物とからなる積層体とを、通常のブレス用鏡
面板を用いてプレス成形することにより、安価にかつ高
い生産性でもって積層一体化する方法を提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のエンボス模様を
有するプラスチック積層体の製造方法は、エンボス模様
を有するプラスチックシート上に保護フィルムを配し、
他の複数枚のシート状物と共にプレス成形することを特
徴とするものである。
【0009】以下、本発明の詳細を例示した図面に基づ
いて説明する。図1は本発明の方法の第1の実施態様に
係り、図(a)はプレス積層成形時の各種シート材料の
配列順序を、また図(b)はこの配置のシート材料を積
層成形後、保護フィルムをエンボス模様を呈する塗膜層
の表面から剥離している時の状態を、それぞれ示す説明
図である。
【0010】図1において、1はプラスチックシート、
2はその上面に設けられた表面がエンボス模様を呈する
塗膜層、3はプラスチックシート1の下面に配されたシ
ート状物、4は塗膜層2の上面に配された保護フィル
ム、5、5はこれらの各シート材料を挟んで上下に設け
られた鏡面板である。
【0011】図2は本発明の方法の第2の実施態様に係
り、第1の実施態様と同様、図(a)はプレス積層成形
時の各種シート材料の配列順序を、また図(b)はこの
配置のシート材料を積層成形後、保護フィルムをエンボ
ス模様を有する第1のプラスチックシートの表面から剥
離している時の状態を、それぞれ示す説明図である。
【0012】図2において、6は表面にエンボスロール
等の機械的手段によりエンボス模様が施されたプラスチ
ックシート、7はその下面に接着剤層8を介して設けら
れたシート状物、9はプラスチックシート6のエンボス
模様面に配された保護フィルム、10、10はこれらの
各シート材料を挟んで上下に設けられた鏡面板である。
【0013】これらの実施態様から理解されるように、
本発明のプラスチック積層体の製造方法において、プラ
スチックシートにエンボス模様を付与する方法には、第
1の実施態様で示したプラスチックシート面にグラビヤ
印刷やスクリーン印刷などを施してエンボス模様を付加
する方法、第2の実施態様で示したプラスチックシート
を任意の形状のエンボスロールによりエンボス加工を施
す方法のほか、プラスチックシートに、シリカ、炭酸カ
ルシウムなどの公知の無機物質、高重合度樹脂、架橋樹
脂などの粒子のように熱により容易に溶融しない、いわ
ゆる艶消し剤を練り込むことによって、表面に連続的な
エンボス状の艶消し模様を得る方法などが挙げられる。
【0014】ここで使用されるプラスチックシートに
は、例えば、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、アクリル樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、フッ素樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリイミ
ド樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂などの熱
可塑性樹脂、またはアリル樹脂、アミノ樹脂、ユリア樹
脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポ
リウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂からなるものが挙げ
られ、これらはそれぞれ単独または2種以上の混合物と
して用いられる。また、これらの樹脂には必要に応じ
て、熱安定剤、滑剤、可塑剤、加工助剤、衝撃性改良
剤、着色剤、充填剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線
防止剤、耐熱性改良剤、難燃剤などの添加剤を加えても
差し支えない。
【0015】これらのプラスチックシートと積層される
シート状物3、7には、そのままで前記プラスチックシ
ートと熱融着可能なプラスチックシートのほか、任意の
接着剤8を塗布することで積層可能となるプラスチッ
ク、不織布、金属、ガラス、セラミック等のあらゆる種
類のシート状物が包含される。
【0016】また、エンボス模様を有するプラスチック
シート上に配される保護フィルム4、9としては、この
プラスチックシートよりガラス転移温度が低く、加熱加
圧することにより容易に変形する熱可塑性プラスチック
フィルムや、天然ゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム
等のゴム状弾性体のシート状物が用いられる。例えば、
エンボス模様を有するプラスチックシートが硬質塩化ビ
ニルシートである場合には、この保護フィルムとして、
高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピ
レンなどが使用される。
【0017】なお、この保護フィルムが加熱加圧による
積層一体化の過程でエンボス模様を有するプラスチック
シートと溶融一体化する恐れのあるときは、このプラス
チックシートと接する面にあらかじめシリコーン樹脂や
フッ素樹脂の皮膜を設ける、易剥離処理を施すこともで
きる。例えば、上記プラスチックシートがポリプロピレ
ンである場合には、保護フィルムとしてシリコーン樹脂
を塗布したポリプロピレンフィルムを使用することがで
きる。
【0018】さらに、プレス成形に使用するプレス板
5、10としては、通常用いられているごく一般的なス
テンレス製やアルミ合金製の鏡面板をそのまま使用する
ことができる。その際のプレス条件に関しては、各々の
プラスチックシートを積層一体化するために必要な温
度、圧力、時間で充分であり、通常のプレス積層成形の
条件をそのまま用いてプレスすることによりエンボス模
様を保持し、かつ他のシート状物との積層体を得ること
ができる。
【0019】
【作用】本発明の方法によれば、 1)プレス積層成形時のステンレス製やアルミ合金製
の、それ自体高価で傷や汚れの防止などメンテナンスに
問題があるほか、実際の生産に当っては数十〜数百枚も
必要とするためコストアップとなる、エンボス板を使わ
なくて済む。 2)従来使用していたエンボスロールの模様やグラビヤ
ロールの印刷パターンをそのまま再現することができ、
新規なエンボス模様、エンボスパターンに対してもプレ
ス用エンボス板を何枚も作製する必要がなく、単一のエ
ンボスロールかグラビアロールを作るだけでよい。 3)プレス成形時、エンボス模様の凸部が保護フィルム
中に押し込まれ、逆に軟化した保護フィルムがエンボス
模様の凹部を埋めた状態で、積層のための圧力が加えら
れるため、プラスチックシートの有するエンボス模様を
潰すことなく積層一体化することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の具体的態様を実施例および比
較例をあげて説明するが、本発明はこれら実施例の記載
に限定されるものではない。 実施例1.図1におけるプラスチックシート1として厚
さ0.3mmの硬質塩化ビニルシートを、シート状物3
として厚さ0.7mmの硬質塩化ビニルシートを、保護
フィルム4として厚さ0.05mm(50μm)の硬質
塩化ビニルシートを、さらに鏡面板5として厚さ2mm
のステンレス製のものを使用して、下記の要領でプラス
チック積層体を作成した。
【0021】粒径30μmのビーズ状ウレタン粒子25
重量%とウレタン系樹脂25重量%を含むトルエン溶液
に、イソシアネート系硬化剤をウレタン系樹脂/硬化剤
=10/1の割合で配合し、これを厚さ0.3mmの硬
質塩化ビニルシート上に固形分が30μmの厚さになる
ようにグラビアコーターで塗布したところ、完全艶消し
調のエンボスシートが得られた。
【0022】このシートの反塗布面側に厚さ0.7mm
の硬質塩化ビニルシートを、また塗布面側に保護フィル
ムとして厚さ0.05mm(50μm)の硬質塩化ビニ
ルシートをそれぞれ配し、これらを上下2枚の厚さ2m
mのステンレス製鏡面板で挟み、設定温度150℃のプ
レス装置にて圧力30kg/cm2 で30秒間保持した
後、別のプレス装置で30℃まで冷却した。得られた積
層体の最上層にある保護フィルムを剥したところ、図1
の(b)に示したのと同様の、厚さ1.0mmの完全艶
消し調の積層体が得られた。この表面のエンボス模様は
プレス前のものと殆ど変化がなかった。
【0023】実施例2.図2におけるプラスチックシー
ト6として厚さ0.2mmの硬質塩化ビニルシートを、
シート状物7として厚さ1.0mmのポリプロピレンシ
ートを、接着剤層8としてウレタン系接着剤を、保護フ
ィルム9として厚さ0.2mmの軟質塩化ビニルシート
を、さらに鏡面板10として厚さ2mmのアルミ合金製
のものを使用して、下記の要領でプラスチック積層体を
作成した。
【0024】厚さ0.2mmの硬質塩化ビニルシートを
150℃で20秒間加熱した直後に、80℃に温度調節
されたエンボスロールとゴムロールとのニップ間に導入
したところ、エンボスロールの模様が転写された硬質塩
化ビニルシートが得られた。
【0025】このシートの反エンボス面側に、あらかじ
めウレタン系接着剤を塗布乾燥しておいた厚さ1.0m
mのポリプロピレンシートを、またエンボス面側に保護
フィルムとして厚さ0.2mmの軟質塩化ビニルシート
をそれぞれ配し、これらを上下2枚の厚さ2mmのアル
ミ合金製の鏡面板で挟み、温度80℃、圧力30kg/
cm2 の条件で30秒間、プレス積層成形を行った後、
30℃まで冷却した。得られた積層体の最上層にある保
護フィルムを剥したところ、図2の(b)に示したのと
同様の、厚さ1.2mmのエンボス模様を有する積層体
が得られた。この表面のエンボス模様はプレス成形前の
ものと殆ど変化がなかった。
【0026】実施例3.実施例1において、保護フィル
ムとして厚さ50μmのポリエチレンを使用したほかは
同様にしてプレス積層成形を行い、厚さ1.0mmの完
全艶消し調の積層体を得た。この積層体の積層前後の表
面の艶消し状態には殆ど変化がなく充分満足できるもの
であった。
【0027】実施例4.実施例1において、保護フィル
ムとして厚さが固形分で0.3μmになるようにシリコ
ーン樹脂を塗布した厚さ0.2mmの軟質塩化ビニルシ
ートを使用したほかは同様にしてプレス積層成形を行
い、厚さ1.0mmの完全艶消し調の積層体を得た。こ
の積層体の積層前後の表面の艶消し状態には殆ど変化が
なく良好であった。
【0028】実施例5.粒径20μmのビーズ状アクリ
ル粒子を25重量%とアクリル系樹脂25重量%とを含
むトルエン溶液を、厚さ0.2mmの半硬質塩化ビニル
シート上に、厚さが固形分で30μmになるようにグラ
ビアコーターで直径10cmの円形に部分的に塗布し、
完全艶消し調を部分的に呈しているシートを得た。
【0029】このシートの反塗布面側に厚さ1.0mm
の硬質塩化ビニルシートを、さらにその下側に木目調の
印刷を施した厚さ0.1mmの半硬質塩化ビニルシート
を配すると共に、塗布面側に保護フィルムとして厚さ4
0μmのポリプロピレンフィルムを配し、これらを上下
2枚の厚さ2mmのステンレス製鏡面板で挟み、温度1
50℃、圧力30kg/cm2 で30秒間保持した後、
そのまま30℃まで冷却した。得られた積層体の最上層
にある保護フィルムを剥したところ、直径10cmの円
形の完全艶消し調のパターンを部分的に有する厚さ1.
3mmの積層体が得られた。この積層体のプレス成形前
後の表面の艶消し状態には殆ど変化が認められなかっ
た。
【0030】実施例6.公知のカレンダーシート成形用
配合物100重量部に対して、平均粒径4μmの架橋塩
化ビニル樹脂GR−800(信越化学工業社製、商品
名)5重量部を添加して、公知のカレンダー成形法にて
厚さ0.3mmの表面が細かな艶消し状を呈した硬質塩
化ビニルシートを得た。
【0031】このシートの一方の面に厚さ0.5mmの
硬質塩化ビニルシートを配し、他方の面に保護フィルム
として厚さ30μmのポリエチレンフィルムを配し、こ
れらを上下2枚の厚さ2mmのアルミ合金製鏡面板で挟
み、温度150℃、圧力30kg/cm2 で30秒間保
持した後、そのまま30℃まで冷却した。得られた積層
体の保護フィルムを剥したところ、表面が細かな艶消し
状を呈した厚さ0.8mmの硬質塩化ビニル積層体が得
られた。この積層体のプレス成形前後の表面の艶消し状
態には殆ど変化が認められなかった。
【0032】実施例7.厚さ0.2mmのポリメチルメ
タクリレートシートを170℃で20秒間加熱した後、
80℃に温度調節されたエンボスロールとゴムロールの
ニップ間に挿入したところ、エンボスロールの模様が転
写されたポリメチルメタクリレートシートが得られた。
【0033】このシートの反エンボス面側に厚さ0.8
mmの硬質塩化ビニルシートを、またエンボス面側に保
護フィルムとして厚さ40μmのポリプロピレンフィル
ムを配し、これらを上下2枚の厚さ2mmのステンレス
製鏡面板で挟み、温度160℃、圧力30kg/cm2
で30秒間保持した後、別のプレス装置で30℃まで冷
却した。得られた積層体の最上層の保護フィルムを剥し
たところ、表面にエンボス模様を有する厚さ1.0mm
の積層体が得られた。この積層体のプレス成形前後の表
面のエンボス模様には殆ど変化がなかった。
【0034】実施例8.実施例7におけるポリメチルメ
タクリレートシートに代えて、厚さ0.2mmのポリカ
ーボネートシートを180℃で20秒間加熱した後、同
様の方法でエンボスロールの模様を転写して得られたポ
リカーボネートシートを用いたほかは、実施例7と同様
にしてプレス積層成形を行ったところ、プレス成形前後
でエンボス模様に殆ど変化のない厚さ1.0mmの積層
体が得られた。
【0035】比較例1.実施例1において保護フィルム
を使用しなかったほかは同様にしてプレス成形したとこ
ろ、得られた積層体表面のエンボス模様は著しく潰れて
しまって実用に適さないものであった。
【0036】比較例2.実施例2において保護フィルム
を使用しなかったほかは同様にしてプレス成形を行った
ところ、得られた積層体表面のエンボス模様は著しく減
少、変形して実用に適さないものであった。
【0037】比較例3.実施例6において保護フィルム
を使用しなかったほかは同様にしてプレス成形したとこ
ろ、細かな艶消し状態は全く消えて表面が鏡面状を呈す
る積層体となった。
【0038】
【発明の効果】本発明のプラスチック積層体の製造方法
によれば、 1)エンボス模様の付与方法に制約がないため、高価な
プレス用金属製エンボス板やエンボスペーパー、エンボ
スシート等通常のプレス成形で用いられるエンボス付与
材料を必要とせず、既存のエンボスロールやグラビア印
刷、スクリーン印刷等が利用できるので様々なエンボス
模様を任意に選択できる。 2)これらのエンボス模様を充分に保持したままで他の
積層材料と通常のプレス成形方法で積層一体化できるた
め、生産性、コスト、意匠の各面において優れた効果が
生み出される。 3)本発明で用いる保護フィルムは、エンボス模様の保
護のほか、輸送の際や裁断、折り曲げ、ポストフォー
ム、真空成形、圧空成形などの加工の際に生じ易い、傷
や汚れに対するマスキングフィルムとしても作用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の第1の実施態様に係り、図
(a)はプレス積層成形時の各種シート材料の配列順序
を、また図(b)はこの配置のシート材料を積層成形し
た後の状態を、それぞれ示す説明図である。
【図2】本発明の方法の第2の実施態様に係り、第1の
実施態様と同様、図(a)はプレス積層成形時の各種シ
ート材料の配列順序を、また図(b)はこの配置のシー
ト材料を積層成形した後の状態を、それぞれ示す説明図
である。
【図3】従来技術によるエンボス模様を有するプラスチ
ック積層体の製造方法に係り、図(a)はプレス積層成
形時の各種シート材料の配列順序を、また図(b)はこ
の配置のシート材料を積層成形した後の状態を、それぞ
れ示す説明図である。
【符号の説明】
1、6……プラスチックシート、 2………塗膜層、
8…接着剤層、 3、7……シート状物、 4、9…保護フィル
ム、 5、10…鏡面板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンボス模様を有するプラスチックシート
    上に保護フィルムを配し、他の複数枚のシート状物と共
    にプレス成形することを特徴とするエンボス模様を有す
    るプラスチック積層体の製造方法。
JP3328009A 1991-11-15 1991-11-15 エンボス模様を有するプラスチツク積層体の製造方法 Pending JPH05138846A (ja)

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JP3328009A JPH05138846A (ja) 1991-11-15 1991-11-15 エンボス模様を有するプラスチツク積層体の製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006021345A (ja) * 2004-07-06 2006-01-26 Shin Etsu Polymer Co Ltd 加飾シートの製造方法
JP2020179611A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 株式会社クラレ 加飾成形用加飾シート、加飾成形用加飾シートの製造方法、及び加飾成形体の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006021345A (ja) * 2004-07-06 2006-01-26 Shin Etsu Polymer Co Ltd 加飾シートの製造方法
JP2020179611A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 株式会社クラレ 加飾成形用加飾シート、加飾成形用加飾シートの製造方法、及び加飾成形体の製造方法

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