JPH0513802A - 光電変換装置 - Google Patents

光電変換装置

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JPH0513802A
JPH0513802A JP3184159A JP18415991A JPH0513802A JP H0513802 A JPH0513802 A JP H0513802A JP 3184159 A JP3184159 A JP 3184159A JP 18415991 A JP18415991 A JP 18415991A JP H0513802 A JPH0513802 A JP H0513802A
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layer
concentration impurity
semiconductor
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film
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JP3184159A
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Ihachirou Gofuku
伊八郎 五福
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで信頼性の高い高感度の光電変換装
置を提供する。 【構成】 非ドープの非晶質シリコン層102の上面側
にn+ 型微結晶シリコン層103を形成し、その上にC
r層104及びAl層105を形成し、これらの層10
3〜105を2つの領域に分離し、Cr層104及びA
l層105からなる1組の電極を形成し、前記n+ 型微
結晶シリコン層103の膜厚を膜中に含まれる結晶粒の
粒径の2倍以上となる様にする。尚、101は基板であ
り、106はパッシベーション膜である。 【効果】 電極層と非ドープの非晶質シリコン層との直
接接触を防止でき、これにより暗電流増加や出力の経時
変化を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光電変換装置に関し、よ
り詳細には暗電流が抑制された光電変換装置、暗電流及
び光電流の経時変化が抑制された光電変換装置、更には
アイソレーションによる特性劣化の少ない光電変換装置
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
ファクシミリ、デジタル複写機、イメージリーダー、ビ
デオカメラなどの画像情報処理装置の普及に伴って、フ
ォトセンサを一次元に配列した長尺ラインセンサやフォ
トセンサを二次元に配列したエリアセンサが多用されて
いる。これらに用いられるフォトセンサとしては種々の
形態が考えられるが、(1)材料の特性に合わせて機能
の分離が行なえるように、積層ができ、(2)大面積の
一括作成が可能で、(3)基板の制約を受けない低温プ
ロセスで作成でき、(4)作成プロセスが容易で低コス
ト化が可能である、という機能性を考慮して薄膜型のフ
ォトセンサの応用が活発である。
【0003】一方、フォトセンサの構造としては、高い
出力が得られるため単純な処理回路を用いることができ
るキャリア注入型のフォトセンサ即ち光導電型センサが
低コスト化を図るうえでは有利である。この光導電型セ
ンサは、素子内へのキャリアの注入を円滑にするため、
電極と光導電性膜との間に高濃度に不純物を添加した層
を挟み込む構造を持っている。
【0004】ところで、光導電型フォトセンサでは、高
出力を得るためにセンサの動作電圧を大きく設定して使
用するが、そのために暗電流が大きくなったり、出力が
経時的に変化しやすくなるという欠点があった。このた
め、光導電性膜に微量の不純物を添加して暗電流を抑え
たり、光導電性膜の上下に絶縁性膜を介して光導電性膜
内の電位を制御する電極を設けたりして、出力の制御を
図るなどの構造が提案されてきた。
【0005】しかしながら以上のような構成も、暗電流
の抑制や出力の安定化のためには充分とはいえなかっ
た。
【0006】即ち、不純物の微量ドープについては、例
えばa−Si:Hについていえば、アクセプターである
B(ホウ素)を添加することはa−Si:Hのフェルミ
レベルを下げ、暗導電率を下げることができるが、光電
流を充分大きくとるために動作電圧を大きくすると、空
間電荷制限電流の影響を受けてフェルミレベルを下げた
効果は相殺されてしまう。一方、ドナーであるP(燐)
を添加すると、フェルミレベルを上げ、ある程度のドー
ピングレベルまでは光導電率を増加させるため、低電圧
駆動が可能となるが、暗導電率の増加の方が大きく、S
/N比としては低下してしまう。このため、適切な暗電
流の抑制のためには、駆動方法も考慮して最適なドーピ
ング制御が必要である。さらに、出力の経時変化に対し
ては主に効く要因ではなく、どちらかといえば不純物添
加は、半導体禁制帯中の局在準位(ギャップ準位)の増
加を招くため特性の時間的変化を増やす方向にある。こ
のため、特に経時変化に対しては、別の原因を追及し低
減のための手段を講じなければならない。
【0007】次に、制御電極を用いた半導体内の電位制
御については、その原因の1つと考えられる素子中の半
導体界面または表面の欠陥準位(界面準位)の電位をあ
る程度規定できるため、それらにキャリアが充放電され
ることによって生ずる出力変化は幾分低減することがで
きる。しかし、絶縁膜を介したMIS型制御では完全に
電位を固定するわけではないから、出力変動をなくすわ
けには行かない。また、電位制御を多数キャリアの空乏
側にすると、光/暗導電率の比は改善できるが、出力の
絶対値が低下するため単純な信号処理が難しくなり、逆
に多数キャリアの蓄積側にすると出力は増加するが、光
/暗導電率の比が小さくなり好ましくない。これは前述
のアクセプター/ドナーの添加の効果に近く、微妙な条
件設定が必要である。そのため、一般にS/N比や経時
変化を決めるその他の主要因を見いだし、対応すること
が必要である。
【0008】その主要因の1つに、電極から光導電性膜
へのキャリアの注入を円滑にするための高濃度不純物添
加層、すなわちオーミック接触層の役割が大きい。オー
ミック接触層は光導電性膜内で信号の伝達を担う多数キ
ャリアの注入を阻害しないようにするだけでなく、雑音
となる少数キャリアの阻止(ブロッキング)の役割も果
す。特に光導電型センサでは少数キャリアは電界による
ドリフトで一時的な電流として流れるだけでなく、光導
電性膜内のギャップ準位や界面準位に捕獲、蓄積されて
多数キャリアの注入を促進させるため、暗電流の増加や
出力の経時変化に大きな影響を及ぼす。このため、少数
キャリアのブロッキングを確実にしたオーミック接触層
を形成すること、すなわちオーミック接触層の高性能化
は、光導電型センサにおいて高S/N比や、出力安定化
のために非常に重要である。
【0009】このような光導電型フォトセンサのオーミ
ック接触層の高性能化においては、種々の試みが成され
てきた。そのうち最も実用的な方法の一つとして、多結
晶膜乃至は微結晶膜を用いる方法があげられる。このう
ち微結晶膜とは、非晶質中に粒径数10〜数100Åの
結晶粒が数10〜100%近くの結晶化率で含まれる膜
を言うものとするが、微結晶も多結晶もそれらを用いる
主目的は不純物添加の高濃度化あるいは高活性化であ
る。実際にシリコンでは非晶質を用いる場合よりも不純
物の活性化率は2〜3桁程度増加させることができる。
【0010】一方、不純物層の膜厚は実用的には数10
0〜数1000Åであるが、通常オーミック接触層とし
て用いられる高濃度不純物層では、多結晶または微結晶
のシリコンを不純物層に用いる場合は、数10〜数10
0Åの値とすれば、十分なブロッキング性が確保できる
ものと計算できる。
【0011】ところが、上記のような考え方で不純物層
を設計しても、十分ブロッキング性が確保されている場
合も当然あるが、異常に暗電流や出力の経時変化が大き
い場合も数多く観察される、という問題があった。その
ため、暗電流の増加を防ぐため、不純物層の膜厚を大き
めに設定してやることが必要となるが、その結果多数キ
ャリアの注入性の低下や、膜厚増加に伴い膜内応力が増
大したことによる膜はがれの発生、成膜時間増加による
生産性の低下などの弊害が生じてしまう。すなわち、低
コストで信頼性の高い高感度センサーの作成は容易では
なかった。
【0012】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、低コストで信頼性の高い高感度の光電変
換装置を提供することを目的の1つとするものである。
【0013】他方、フォトセンサの構造としては、高い
S/N比による高感度化が可能なことにより、電極から
のキャリアの注入を阻止して暗電流を抑制するタイプで
ある、フォトダイオード型のフォトセンサも多く用いら
れている。
【0014】ところで、フォトダイオード型フォトセン
サを薄膜で実現する際には、光導電性膜の上下に電極を
積層するという形態をとるが、電極と光導電性膜の接合
においては、暗電流を小さくするために電極との接触部
に、高濃度に不純物を添加した層を薄い膜厚で形成する
のが望ましい。これは一般にブッキング層と呼ばれてい
るものであり、電極から光導電性膜へ少数キャリアが注
入されるのを阻止し、逆に光導電性膜で光生成されたキ
ャリアを円滑に電極へと引き抜く役割を果すものであ
る。このため、素子のS/N比を高めるためには、ブロ
ッキング層の性能を高め暗電流を低く抑制することが重
要であるといえる。
【0015】この様なフォトダイオード型フォトセンサ
のブロッキング層の高性能化においては、種々の試みが
成されてきた。そのうち最も実用的な方法の一つとし
て、多結晶膜乃至は微結晶膜を用いる方法があげられ
る。このうち微結晶膜とは、非晶質中に粒径数10〜数
100Åの結晶粒が数10〜100%近くの結晶化率で
含まれる膜を言うものとするが、微結晶も多結晶もそれ
らを用いる主目的は不純物添加の高濃度化あるいは高活
性化である。実際にシリコンでは非晶質を用いる場合よ
りも不純物の活性化率は2〜3桁程度増加させることが
できる。また、その他に光電変換領域への光入射を増加
させるために、使用波長領域での光吸収を低減するとい
う効果も目的としている。これについても、非晶質に比
べて数倍から1桁程度の改善が実現されている。
【0016】そして、以上のことを前提にして、不純物
層の膜厚をできるかぎり薄くすることにより上記目的を
最大限に実現しようと試みられてきた。膜厚は、素子へ
の印加電圧、不純物層の不純物濃度、光電変換層(非ド
ープまたは微量不純物ドープ層)の膜厚を主なパラメー
タとして決められるが、多結晶または微結晶のシリコン
を不純物層に用いる場合には、数10〜数100Åの値
とすれば、十分なブロッキング性が確保できるものと計
算できる。
【0017】ところが、上記のような考え方で不純物層
を設計しても、十分ブロッキング性が確保されている場
合も当然あるが、異常に暗電流や出力の経時変化が大き
い場合も数多く観察される、という問題があった。その
ため、暗電流の増加を防ぐため、不純物層の膜厚を大き
めに設定してやることが必要となるが、安全サイドで設
計するとどうしても不純物層での光吸収による感度の低
下を多めに引き起こすことになり、高光感度、低暗電流
の高感度センサーの作成は容易ではなかった。
【0018】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、光感度を低下させずに、暗電流の低減を
実現できる、高感度の光電変換装置を提供することをも
目的の1つとするものである。
【0019】次に、フォトダイオード型フォトセンサと
しては、光導電性膜として、半導体型制御のための不純
物を添加しない、あるいは微量にしか添加しない半導体
層(以後I層と称する)の上下に、相反する半導体型を
示す高濃度不純物添加層(P層、N層)を配した、所謂
PIN型フォトダイオードが暗電流抑制の意味で主流と
なっている。
【0020】ところでフォトダイオード型フォトセンサ
をラインセンサやエリアセンサのように1次元状または
2次元状で実現する際には、複数のフォトセンサが独立
に動作できるようにするために、上下の電極の少なくと
も一方を画素毎に分離して個別電極にするという形態を
とる。特に、PIN型フォトダイオードの場合はクロス
トークを抑えるためには、光導電性膜についても個別電
極側の高濃度不純物添加層は画素毎に分離しなければな
らない。図15及び図16はこの様なエリアセンサの例
を示す図であり、1501,1601は光導電性膜であ
り、1502,1602は下部電極であり、1503,
1603は上部電極である。図16に示すように光導電
性膜の上部電極側を個別電極とする構成を選ぶと、一画
素分の領域Aに対する有効画素領域Bの比率が小さくな
り積層型光電変換素子の長所が生かされなくなるので、
図15に示すように下部電極側を個別電極とするのが好
ましい。また、図17はラインセンサの例を示す図であ
り、1701は光導電性膜であり、1702は下部電極
であり、1703は上部電極である。ラインセンサの場
合でも、図17の×点のような位置における信号処理用
素子への配線電極の切断に起因する画素欠陥の発生を抑
える上で、個別電極を下部電極側とする方が有利である
ため、個別電極が下部電極である場合の画素分離方法
(以後アイソレーション法と呼ぶ)が重要である。その
方法には、従来大きく分けて2通りあり、以下に示すよ
うな方法が採られてきた。
【0021】まず第一は、光導電性膜は個別電極側の高
濃度不純物層(下部高濃度不純物層)のみを画素分離す
る方法で、個別電極膜および下部高濃度不純物層を堆積
したあと、各層をアイソレーションし、その後I層、上
部高濃度不純物層及び上部電極層の堆積を行なって、フ
ォトダイオードを形成する。
【0022】第二は、光導電性膜は下部高濃度不純物層
だけでなく、I層及び上部高濃度不純物層まですべての
部分を分離する方法で、個別電極膜を堆積しパターンを
形成したあと、光導電性膜である下部高濃度不純物層、
I層、上部高濃度不純物層を連続堆積し、その後光導電
性膜全層を連続に分離するものである。
【0023】しかしながら、上記のようなPIN型フォ
トダイオードでは、複数素子の同時駆動のためアイソレ
ーション工程を導入したために、従来では素子特性、特
に暗電流特性が単体素子で得られていた特性と比べて著
しく劣化する、という問題が発生していた。即ち図18
に示すように、アイソレーション工程を経た素子(a)
と経ない素子(b)との暗電流−電圧特性を比べると、
アイソレーション工程を経た素子の方が電圧に対して暗
電流の増加の割合が大きく、電流値でいうと例えば5V
の印加電圧で約2〜3桁大きくなっている。これに関
し、上記2通りのアイソレーション法についてそれぞれ
説明する。
【0024】まず第一の方法、つまり下部高濃度不純物
層のみ分離する方法では、真空装置内で基板上に下部高
濃度不純物層を堆積後、基板を一度真空装置から取り出
しフォトリソグラフィー工程を通すため、下部高濃度不
純物層の表面は大気暴露、フォトレジスト塗布、レジス
ト剥離処理の作用を受け、その結果、下部高濃度不純物
層とI層の界面に半導体の構造欠陥が多数生成されるこ
ととなる。図19はその説明図であり、1901は基板
であり、1902は下部電極であり、1903は下部高
濃度不純物(P)層であり、1904はI層であり、1
905は上部高濃度不純物(N)層であり、1906は
上部ITO電極である。また、図20はそのエネルギー
バンド図である。構造欠陥は図19,20中の×点に示
すようなキャリアの発生中心になるため、PIN型フォ
トダイオードの印加電圧が増加し界面に加わる電界が強
くなってくると、暗電流の急激な増加を引き起こすこと
となる。
【0025】次に第二の方法、つまり光導電性膜全層を
分離する方法では、界面でのキャリア発生に伴う暗電流
の増加は無いが、分離によりI層の部分にも画素の周囲
となる部分に端面が生じ、このような端面部分にも半導
体の構造欠陥は多数存在することとなる。図21はその
説明図であり、2101は基板であり、2102は下部
電極であり、2103は下部高濃度不純物(P)層とI
層と上部高濃度不純物(N)層とからなる光導電性膜で
あり、2104は上部ITO電極である。また、図22
はそのエネルギーバンド図である。構造欠陥は上述の場
合と同様に図21,22中の×点に示すようなキャリア
の発生中心になり、またI層には常に電界がかかってい
るために、暗電流は大きなものになる。
【0026】以上説明したように、従来のPIN型フォ
トダイオードでは、複数の素子を一次元または二次元に
配置しラインセンサやエリアセンサとして使用する際に
は、暗電流が増加するという特性劣化を抑えることは難
しかった。
【0027】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、暗電流を増加させずにアイソレーション
を行なえる構造により、信頼性の高い光電変換装置を提
供することをも目的の1つとするものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的を達成するものとして、半導体膜の一方の面側に間隙
をおいて対向配置された2個1組の電極を有し、且つ前
記半導体膜が高濃度不純物添加され一方の半導体型を示
す高濃度不純物層と、不純物が添加されないか又は微量
にしか添加されない半導体層とからなり、前記高濃度不
純物層が半導体膜の前記電極側の面に配置され該電極と
ほぼ同じ平面形状とされている光電変換装置において、
前記高濃度不純物層が多結晶構造または非晶質中に微小
な結晶粒を含む微結晶構造からなり、且つその膜厚が膜
中に含まれる結晶粒の粒径の2倍以上であることを特徴
とする光電変換装置、が提供され、また半導体膜の一方
の面側に間隙をおいて対向配置された2個1組の第1の
電極と、前記半導体膜の他方の面側に前記第1の電極の
間隙に対応する位置に絶縁性膜を介して配置された第2
の電極とを有し、且つ前記半導体膜が高濃度不純物添加
され一方の半導体型を示す高濃度不純物層と、不純物が
添加されないか又は微量にしか添加されない半導体層と
からなり、前記高濃度不純物層が半導体膜の前記第1の
電極側の面に配置され該第1の電極とほぼ同じ平面形状
とされている光電変換装置において、前記高濃度不純物
層が多結晶構造または非晶質中に微小な結晶粒を含む微
結晶構造からなり、且つその膜厚が膜中に含まれる結晶
粒の粒径の2倍以上であることを特徴とする光電変換装
置、が提供される。
【0029】更に、本発明によれば、上記目的を達成す
るものとして、半導体膜の両方の面側に配置された2個
1組の電極を有し、且つ前記半導体膜が高濃度不純物添
加され一方の半導体型を示す高濃度不純物層と、不純物
が添加されないか又は微量にしか添加されない半導体層
と、高濃度不純物添加され他方の半導体型を示す高濃度
不純物層とからなる光電変換装置において、前記高濃度
不純物層のうちの少なくとも一方が多結晶構造または非
晶質中に微小な結晶粒を含む微結晶構造からなり、且つ
その膜厚が膜中に含まれる結晶粒の粒径の2倍以上であ
ることを特徴とする光電変換装置、が提供され、また半
導体膜の両方の面側に配置された2個1組の電極を有
し、且つ前記半導体膜が高濃度不純物添加され一方の半
導体型を示す高濃度不純物層と、不純物が添加されない
か又は微量にしか添加されない半導体層とからなる光電
変換装置において、前記高濃度不純物層が多結晶構造ま
たは非晶質中に微小な結晶粒を含む微結晶構造からな
り、且つその膜厚が膜中に含まれる結晶粒の粒径の2倍
以上であることを特徴とする光電変換装置、が提供され
る。
【0030】以上の光電変換装置において、前記半導体
膜としては水素化非晶質シリコンよりなるものを用いる
ことができる。
【0031】また、本発明によれば、上記目的を達成す
るものとして、半導体膜の両方の面側に配置された2個
1組の電極を有し、且つ前記半導体膜が高濃度不純物添
加され一方の半導体型を示す高濃度不純物層と、不純物
が添加されないか又は微量にしか添加されない半導体層
と、高濃度不純物添加され他方の半導体型を示す高濃度
不純物層とからなる光電変換装置において、前記不純物
が添加されないか又は微量にしか添加されない半導体層
が光学的禁制帯幅の異なる2層から構成されており、前
記半導体膜の一方の面側の高濃度不純物層及び電極が複
数に分離されており、前記不純物が添加されないか又は
微量にしか添加されない半導体層のうちの前記一方の面
側の層の光学的禁制帯幅が他方の面側の層の光学的禁制
帯幅よりも大きいことを特徴とする光電変換装置、が提
供される。
【0032】この光電変換装置においては、前記複数に
分離されている高濃度不純物層がN型であり、この高濃
度不純物層に隣接する前記不純物が添加されないか又は
微量にしか添加されない半導体層のうちの一方の層が、
伝導帯下端のエネルギーレベルが他方の層とほぼ等し
く、価電子帯上端のエネルギーレベルが前記他方の層よ
り低いものからなるものとすることができ、更に、前記
複数に分離されている高濃度不純物層がP型であり、こ
の高濃度不純物層に隣接する前記不純物が添加されない
か又は微量にしか添加されない半導体層のうちの一方の
層が、伝導帯下端のエネルギーレベルが他方の層より高
く、価電子帯上端のエネルギーレベルが前記他方の層と
ほぼ等しいものからなるものとすることができる。ま
た、前記半導体膜としては、前記不純物が添加されない
か又は微量にしか添加されない半導体層のうちの光学的
禁制帯幅の大きい方の層を除いて、水素化非晶質シリコ
ンよりなるものを用いることができる。
【0033】
【作用】図8は、高濃度不純物層を膜厚1000Åに形
成した一般的な光導電型センサの1例の概略平面図とそ
のA−A’概略断面図を示す。図8において、801は
基板であり、802は不純物が添加されないか又は微量
にしか添加されない半導体層(i層)であり、803は
高濃度不純物層であり、804,804’は2個1組の
電極層である。また、図9は該光導電型センサにおい
て、印加電圧が10Vのときの暗電流と光電流の経時変
化を示す。不純物濃度を考慮すると、高濃度不純物層膜
厚が数10Å程度で十分であるように設計してあるが、
実際は出力の経時変化が著しく観察されている。検討の
結果、この原因としては高濃度不純物層の膜中に形成さ
れる結晶粒の粒径が大きすぎることが分かった。
【0034】図10はその概念を示すための高濃度不純
物層の膜厚と結晶粒の粒径の関係を示す図であり、図1
1が出力増加のメカニズムを示す概念図である。つまり
本例では、電極層とi層の間で、ブロッキングの役割を
果たすべき高濃度不純物層は、結晶粒1つが存在するだ
けであるため、隣接する結晶粒の間では、図10に×部
に示すように電極層とi層が直接接触する部分が発生す
る。即ち、電極からの少数キャリアの注入に対してバリ
アが低下し、暗電流が大きくなるとともに、そこからの
少数キャリアの注入とその光導電層内への蓄積によっ
て、正常なブロッキング部分でも徐々にバリアが低下し
出力の経時変化が発生するわけである。
【0035】これに対し、本発明では、常に図12の状
態が実現されるように高濃度不純物層の膜厚dと結晶粒
径δの関係を設定し、電極層とi層の直接の接触が発生
しないようにして、暗電流の異常な増加や、出力の経時
変化を確実になくすことができる。ここで結晶粒径の決
定は、X線回折法やTEMなどの直接観察法を用いて行
い、素子を形成する前にはあらかじめ所定の粒径が得ら
れる条件を設定しておく。具体的には膜厚方向に2粒子
以上結晶粒が存在すれば、電極層とi層の直接の接触は
発生しないので、膜厚は粒径の2倍以上あれば良い。以
上のような理由で、低コストで信頼性の高い、高感度の
光電変換装置が、本発明の構造を用いることによって実
現できる。
【0036】次に、図13はフォトダイオード型センサ
における高濃度不純物層の膜厚に対する暗電流の依存性
の一例を示す図である。これは印加電圧5Vの場合のも
のである。不純物濃度、印加電圧、i層膜厚等を考慮す
ると、高濃度不純物層膜厚が10Å程度で十分であるよ
うに設計してあるが、実際は100Å未満では暗電流が
異常に増加している。検討の結果、この原因としては高
濃度不純物層の膜中に形成される結晶粒の粒径が大きす
ぎることが分かった。これは上記図10及び図12に関
し説明したと同様であり、膜厚100Å未満では図10
の様になり、膜厚100Å以上では図12の様になる。
従って、本発明では、常に図12の状態が実現されるよ
うに高濃度不純物層の膜厚dと結晶粒径δの関係を設定
し、電極層とi層の直接の接触が発生しないようにし
て、暗電流の異常な増加を確実になくすことができる。
ここで結晶粒径の決定は、X線回折法やTEMなどの直
接観察法を用いて行い、素子を形成する前にはあらかじ
め所定の粒径が得られる条件を設定しておく。具体的に
は膜厚方向に2粒子以上結晶粒が存在すれば、電極層と
i層の直接の接触は発生しないので、膜厚は粒径の2倍
以上あれば良い。以上のような理由で、高光感度及び低
暗電流の光電変換装置が、本発明の構造を用いることに
よって実現できる。尚、高濃度不純層を通して光が入射
する場合、不純物層の膜厚を厚くしすぎると、i層へと
到達する光量が少なくなり光電変換効率が低下するの
で、高濃度不純物層の膜厚は上記範囲内でできるだけ薄
くするのがよい。
【0037】次に、図14は本発明によるフォトダイオ
ード型センサにおいて、下部高濃度不純物層がN型で、
I層のうちの光学的禁制帯幅の大きい層の禁制帯が価電
子帯側に延びている場合のエネルギーバンド図を示す。
Ecは下部電極であり、ITOは上部透明電極である。
前述のように、N層とI層の光学的禁制帯幅の大きい層
との界面ではキャリアの発生中心が多数形成され、ここ
で発生したホールがI層中に流れ込むと暗電流が増大す
ることとなる。しかし本発明の構成では、N層側のI層
に禁制帯が価電子帯側に延びている層(SiN)が配さ
れているためホールのI層への流入に対するエネルギー
障壁となる。そのためホールは行き場がなくなってN層
/I層界面に滞留することとなるが、もともとホールの
寿命の短いN層中であるため、ホールが少したまると発
生と再結合が平衡し、I層中にはホールは流入せず特性
には殆ど影響が無い。これによって、暗電流が低いとい
うPIN型フォトダイオードの利点を生かしたまま、一
次元または二次元の配列のために必要なアイソレーショ
ン工程が容易に行なえるという光電変換装置の提供が可
能となる。またP層側をアイソレーションする場合も、
キャリアを電子に、光学的禁制帯幅の大きいI層の禁制
帯の広がりを伝導帯側に置き換えて考えるだけで、同じ
考え方ができる。
【0038】
【実施態様例1】本発明による光電変換装置の一例で
は、光導電性半導体膜の上部または下部に、対向する2
個1組の電極が基板上に形成された構造、或は上記構成
に該半導体膜面のうち前記対向する2個1組の電極とは
反対側の面に、絶縁性膜を介して前記対向する2個1組
の電極の間隙の位置に電極を配して基板上に形成された
構造よりなり、該光導電性膜が、高濃度不純物添加され
た半導体層と不純物が添加されない或は微量にしか添加
されない半導体層とからなり、前記高濃度不純物添加さ
れた半導体層を前記2個1組の電極側に配しかつ、前記
2個1組の電極とほぼ同じ平面形状に形成した構成より
なる光電変換装置において、前記高濃度不純物層を、多
結晶構造、または非晶質中に微小な結晶粒を含む構造
(微結晶構造)としかつ、該多結晶膜または微結晶膜の
膜厚を、膜中に含まれる結晶粒の粒径の2倍以上とする
ことによって、低いコストで高信頼性、高感度を実現す
るというものである。
【0039】本発明に用いられる光導電性膜としては、
薄膜形成するという意味で半導体の構造としては、多結
晶、微結晶、非晶質が主対象である。ここで微結晶と
は、非晶質中に数10〜数100Åの結晶粒を含み、結
晶化率が数10〜100%近くになっている構造のこと
をいう。また高濃度不純物層をもつため、価電子制御の
可能な半導体が対象となる。
【0040】以上2項目の要件を満たすものとして、主
としてテトラヘドラル系(IV族)の半導体が用いられ、
Si,Ge,C、及びそれらの複合体であるSiGe,
SiC,SiGeCと、さらにSiN,SiO,SiS
nなどがある。
【0041】価電子制御のために添加される不純物とし
ては、N型制御にはV族の物質、P型制御にはIII 族の
物質が使われる。V族ではP,As,Sb,Bi、III
族ではB,Al,Ga,In,Taのいずれを用いても
良い。
【0042】多結晶または微結晶構造の高濃度不純物層
の作成は、主としてプラズマCVD法、光CVD法、熱
CVD法、μW−CVD法、LP−CVD法、常圧CV
D法など種々のCVD法や、スパッタ法などで行なわれ
るが、その結晶粒径はパワー、基板温度、光量、圧力、
ガスフローレートなどの条件を選んで制御される。尚、
条件を決める際の結晶粒径の評価は、X線回折法のほか
TEMなどによる直接観察法で行なわれる。
【0043】
【実施態様例2】本発明による光電変換装置の一例で
は、基板上に形成された電極膜、光導電性膜、電極膜の
積層構造よりなり、光導電性膜が両側に相反する半導体
型の高濃度不純物層を配したいわゆるPIN型、又は片
側にのみ高濃度不純物層を配したショットキー型の光電
変換装置において、高濃度不純物層の一方又は両方を多
結晶又は微結晶構造より構成し、その膜厚を膜中に含ま
れる結晶粒の粒径の2倍以上とすることによって、高光
感度、低暗電流を実現しようとするものである。
【0044】基板としては、絶縁性基板、半導体基板、
金属基板のいずれでもよく、基板上に形成する膜の堆積
温度や処理のための酸、アルカリ、溶剤等に耐性のある
ものであればよい。例えば、絶縁性基板では、ガラス、
石英、セラミックス、及びそれらの上にスイッチ素子、
走査素子等を形成したものが用いられる他、耐熱性樹脂
フィルムなどを用いてもよい。また、半導体基板では、
スイッチ素子、アンプ、走査素子などの信号処理回路を
作り込んだものが使用できるが、信号処理回路の代表的
なものには、CCD、MOS型、BBD、BASISな
どがあり、いずれを用いても構わない。
【0045】次に、電極膜としては、一方の側は光入射
のために透光性電極が使用されるが、その種類として
は、数10Å〜数100Åの膜厚の金属膜や、SnO
2 ,ITO,ZnO2 ,IrOx 等の導電性金属酸化膜
が用いられる。また、もう一方の側の電極膜としては、
主として金属膜が用いられるが、抵抗率、化学的性質等
要求される条件に合わせて選べばよい。但し、ショット
キー電極として用いる場合には、光導電性膜内で電子/
ホールのうちのどちらのキャリアを主に用いるかによ
り、金属の種類が異なる。電子を用いる場合には、ショ
ットキー電極は電子のブロッキングを行うため、仕事関
数の大きい金属が用いられる。具体的にはNi,Pd,
Ir,Pt,Au,Pb等が代表的である。逆に、ホー
ルを用いる場合には、仕事関数の小さい金属が用いら
れ、Mg,Al,Ti,Cr,Mn,Fe,Ag,C
d,In,Snなどが代表的である。
【0046】光導電性膜としては、価電子制御の可能な
半導体が用いられ、主としてテトラヘドラル系(IV族)
の半導体か、 III−V族の化合物半導体が用いられる。
IV族の半導体としては、Si,Ge,C、及びそれらの
複合体であるSiGe,SiC,SiGeCと、さらに
SiN,SiO,SiSnなどがある。半導体の構造と
しては、i層部(非ドープ又は微量ドープ層部)に対し
ては、結晶、多結晶、微結晶、非晶質のいずれでもよ
い。ここで微結晶とは、非晶質中に数10〜数100Å
の結晶粒を含み、結晶化率が数10〜100%近くにな
っている構造のことをいう。
【0047】価電子制御のために添加される不純物とし
ては、N型制御にはV族の物質、P型制御にはIII 族の
物質が使われる。V族ではP,As,Sb,Bi、III
族ではB,Al,Ga,In,Taのいずれを用いても
良い。
【0048】多結晶または微結晶構造の高濃度不純物層
の作成は、主としてプラズマCVD法、光CVD法、熱
CVD法、μW−CVD法、LP−CVD法、常圧CV
D法など種々のCVD法や、スパッタ法などで行なわれ
るが、その結晶粒径はパワー、基板温度、光量、圧力、
ガスフローレートなどの条件を選んで制御される。尚、
条件を決める際の結晶粒径の評価は、X線回折法のほか
TEMなどによる直接観察法で行なわれる。
【0049】III−V族の化合物半導体には、AlGa
AsSb,InAsSb,InGaAsSb,InGa
AlAs,InAsPSb,InGaAsSb,AlG
aPなどがある。価電子制御には、N型制御にVI族の物
質、P型制御にII族の物質が用いられる。VI族の物質と
しては、S,Se,Te,Po、II族の物質としては、
Be,Mg,Ca,Sr,Ba,Ra,Zn,Cd,H
gのいずれを用いても良い。
【0050】
【実施態様例3】本発明による光電変換装置の一例で
は、基板上に形成された電極膜、光導電性膜、電極膜の
積層構造よりなり、該光導電性膜が、一方の半導体型を
示すように高濃度不純物添加された半導体層、半導体型
の制御のための不純物が添加されない、或は微量にしか
添加されない半導体層、及び他方の半導体型を示すよう
に高濃度不純物添加された半導体層よりなる光電変換装
置において、上記半導体型の制御のための不純物が添加
されない、或は微量にしか添加されない半導体層の下部
に堆積される高濃度不純物層及び電極層が、各画素毎に
分離され、かつ上記半導体型の制御のための不純物が添
加されない、或は微量にしか添加されない半導体層が、
光学的禁制帯幅の異なる2つの層より形成され、このう
ち光学的禁制帯幅が高濃度不純物層より大きい層が下層
に、ほぼ等しい層が上層に配され、さらに光学的禁制帯
幅の大きい層がN層と隣接する場合は禁制帯の拡大が殆
ど価電子帯側に、P層と隣接する場合は禁制帯の拡大が
殆ど伝導帯側に広げられることによって実現されるもの
である。
【0051】本発明に用いられる光導電性膜としては、
薄膜形成するという意味で半導体の構造としては、多結
晶、微結晶、非晶質が主対象である。ここで微結晶と
は、非晶質中に数10〜数100Åの結晶粒を含み、結
晶化率が数10〜100%近くになっている構造のこと
をいう。またPIN型の構成を前提とするため、価電子
制御の可能な半導体が対象となる。
【0052】以上2項目の要件を満たすものとして、主
としてテトラヘドラル系(IV族)の半導体が用いられ、
Si,Ge,C、及びそれらの複合体であるSiGe,
SiC,SiGeCと、さらにSiN,SiO,SiS
nなどがある。
【0053】価電子制御のために添加される不純物とし
ては、N型制御にはV族の物質、P型制御にはIII 族の
物質が使われる。V族ではP,As,Sb,Bi、III
族ではB,Al,Ga,In,Taのいずれを用いても
良い。
【0054】I層について光学的禁制帯幅の大きい材料
の選別は、上層に配される光学的禁制帯幅の大きくない
方の材料に応じて決められる。但し、光学的禁制帯幅の
大きさだけでなく、伝導帯側/価電子帯側いずれに広が
るかも選ばなくてはならないが、これについてはXPS
法、内部光電子放出法(IPE法)などによって決めれ
ば良い。
【0055】例えば、水素化非晶質シリコンゲルマニウ
ム(a−SiGe:H)に対しては、水素化非晶質シリ
コン(a−Si:H)が通常伝導帯側に禁制帯が広がる
ので、P層側に配されるI層として用いられる。またa
−Si:Hに対しては、P層側に配されるI層として製
造ガスにエチレンを用いた水素化非晶質シリコンカーボ
ン(a−SiC:H)など、N層側に配されるI層とし
て製造ガスにメタンを用いたa−SiC:Hや、水素化
非晶質シリコンナイトライド(a−SiN:H)などが
ある。その他、上述のように、XPS,IPEなどによ
り材料の組み合わせを適宜選べば良い。
【0056】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
を説明する。
【0057】[実施例1]図1をもとに実施例を説明す
る。
【0058】まず石英基板101上に、通常のプラズマ
CVD法により、ガス流量SiH42.0SCCM,H2
18.0SCCM、基板温度200℃、RFパワー
5.0W、内圧0.15Torrの条件で330分間堆
積を行ない、非ドープの非晶質シリコン(i−a−S
i:H)層102を10000Å形成し、続けて真空を
破らずにガス流量SiH4 0.5SCCM,0.03%
2 希釈のPH3 50.0SCCM、基板温度200
℃、RFパワー18.0W、内圧2.0Torrの条件
で33分間堆積を行ない、n+ 型の微結晶シリコン(n
+ −μc−Si:H)層103を1000Å形成した。
【0059】その後、スパッタ法によりCr層104を
2000Å、Al層105を10000Å堆積した。続
いて、Al層,Cr層を通常のフォトリソグラフィー工
程により所望の形状にエッチングして10μmの間隙を
置いて対向する2個1組で長さ1mmの電極を形成し、
+ −μc−Si:H層103を通常のフォトリソグラ
フィー工程によりAl/Cr電極と同じ形状にエッチン
グした。
【0060】その後、通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH40.5SCCM,NH3 14.4SC
CM、H2 4.5SCCM、基板温度200℃、RFパ
ワー3.5W、内圧0.15Torrの条件で160分
間堆積を行ない、SiN層106を8000Å形成し
た。このSiN層106を、通常のフォトリソグラフィ
ー工程により所望の形状にエッチングし、上部電極の取
り出し部を開孔して、本発明の光電変換装置の1つを作
成した。
【0061】上記のプロセスで形成された光電変換装置
は、n+ −μc−Si:H層の部分で本発明の考え方が
用いられており、結晶粒径はX線回折法より約300Å
であったので、膜厚はその約3倍の1000Åに設定し
た。その結果、結晶粒径が1000Åの場合は印加電圧
10Vのとき暗電流が3×10-9Aで、図10にしめす
ような出力変動があったのに対し、本実施例では暗電流
が3×10-10 Aと1桁改善されかつ出力変動も全く観
察されなかった。
【0062】[実施例2]図2をもとに実施例を説明す
る。
【0063】まず石英基板201上に、通常のスパッタ
法によりCr層を1000Å堆積した。この後、通常の
フォトリソグラフィー工程により所望の形状にエッチン
グし、電位制御電極202を形成した。
【0064】その後、通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH40.5SCCM,NH3 14.4SC
CM、H2 4.5SCCM、基板温度200℃、RFパ
ワー3.5W、内圧0.15Torrの条件で60分間
堆積を行ない、SiN層203を3000Å形成した。
【0065】続けて真空を破らずに、ガス流量SiH4
2.0SCCM,H2 18.0SCCM、基板温度20
0℃、RFパワー5.0W、内圧0.15Torrの条
件で200分間堆積を行ない、非ドープの非晶質シリコ
ン(i−a−Si:H)層204を6000Å形成し、
さらに続けて真空を破らずにガス流量SiH4 0.5S
CCM,0.03%H2 希釈のPH3 50.0SCC
M、基板温度200℃、RFパワー18.0W、内圧
2.0Torrの条件で33分間堆積を行ない、n+
の微結晶シリコン(n+ −μc−Si:H)層205を
1000Å形成した。
【0066】その後、スパッタ法によりCr層206を
2000Å、Al層207を10000Å堆積した。続
いて、Al層,Cr層を通常のフォトリソグラフィー工
程により所望の形状にエッチングして10μmの間隙を
置いて対向する2個1組で長さ1mmの電極を形成し、
+ −μc−Si:H層205を通常のフォトリソグラ
フィー工程を用いてAl/Cr電極と同じ形状にエッチ
ングした。
【0067】さらに、通常のフォトリソグラフィー工程
によりi−a−Si:H層204及びSiN層203を
所望の形状にエッチングし、電位制御電極202の取り
出し部を開口した。
【0068】その後、通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH40.5SCCM,NH3 14.4SC
CM、H2 4.5SCCM、基板温度200℃、RFパ
ワー3.5W、内圧0.15Torrの条件で160分
間堆積を行ない、SiN層208を8000Å形成し
た。このSiN層208を、通常のフォトリソグラフィ
ー工程により所望の形状にエッチングし、電位制御電
極、及び上部電極の取り出し部を開孔して、本発明の光
電変換装置の1つを作成した。
【0069】上記のプロセスで形成された光電変換装置
は、n+ −μc−Si:H層の部分で本発明の考え方が
用いられており、結晶粒径はX線回折法より約300Å
であったので、膜厚はその約3倍の1000Åに設定し
た。その結果、粒径が1000Åの場合は印加電圧10
Vのとき暗電流が1×10-9で、図10にしめすような
出力変動があったのに対し、本実施例では暗電流が3×
10-12 Aと2桁以上改善されかつ出力変動も殆ど観察
されなかった。
【0070】[実施例3]図3をもとに実施例を説明す
る。
【0071】まず石英基板301上に、通常のスパッタ
法によりCr層を2000Å堆積した。この後、通常の
フォトリソグラフィー工程により所望の形状にエッチン
グし、下部電極302を形成した。
【0072】次に、通常のプラズマCVD法により、ガ
ス流量Si26 1.0SCCM,1%H2 希釈のPH
3 1.0SCCM,H2 48.0SCCM、基板温度3
00℃、RFパワー1.5W、内圧1.2Torrの条
件で10分間堆積を行ない、n+ 型の非晶質シリコン
(n+ −a−Si:H)層303を1000Å形成し、
続けて真空を破らずに、ガス流量Si26 1.0SC
CM,H2 48.0SCCM、基板温度300℃、RF
パワー1.0W、内圧1.15Torrの条件で140
分間堆積を行ない、非ドープの非晶質シリコン(i−a
−Si:H)層304を8000Å形成し、さらに続け
て真空を破らずに、ガス流量SiH4 0.1SCCM,
10%H2 希釈のB26 0.2SCCM,H274.
5SCCM、基板温度200℃、RFパワー33.0
W、内圧2.0Torrの条件で5分間堆積を行ない、
+ 型の微結晶シリコン(p+ −μc−Si:H)層3
05を250Å形成した。
【0073】その後、スパッタ法によりITO層306
を700Å、Cr層307を2000Å、Al層308
を10000Å堆積した。続いて、Al層,Cr層を通
常のフォトリソグラフィー工程により所望の形状にエッ
チングして端子取り出し電極とした後、ITO層306
を通常のフォトリソグラフィー工程により所望の形状に
エッチングし、キャリアの収聯電極を形成した。
【0074】続いて、p+ −μc−Si:H層305、
i−a−Si:H層304、n+ −a−Si:H層30
3を通常のフォトリソグラフィー工程を用いて所望の形
状にエッチングし、素子分離を行った。
【0075】その後、通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH40.5SCCM,NH3 14.4SC
CM、H2 4.5SCCM、基板温度200℃、RFパ
ワー3.5W、内圧0.15Torrの条件で160分
間堆積を行ない、SiN層309を8000Å形成し
た。このSiN層309を、通常のフォトリソグラフィ
ー工程により所望の形状にエッチングし、下部電極及び
上部の端子取り出し電極の取り出し部を開孔して、本発
明の光電変換装置の1つを作成した。
【0076】上記のプロセスで形成された光電変換装置
は、p+ −μc−Si:H層の部分で本発明の考え方が
用いられており、結晶粒径はX線回折法より70〜80
Åであったので、膜厚はその約3倍の250Åに設定し
た。その結果、膜厚が1000Åの場合と比較したとこ
ろ、暗電流は印加電圧5Vで3.0×10-10 A/cm
2 と全く変わらないが、光感度の方は波長400nmの
光に対して、量子効率が0.2から0.7まで改善され
た。即ち、カラーセンサーとして、青色の感度がかなり
保証されることとなった。
【0077】[実施例4]図3をもとに実施例を説明す
る。
【0078】まず石英基板301上に、通常のスパッタ
法によりCr層を2000Å堆積した。この後、通常の
フォトリソグラフィー工程により所望の形状にエッチン
グし、下部電極302を形成した。
【0079】次に、通常のプラズマCVD法により、ガ
ス流量Si26 1.0SCCM,1%H2 希釈のB2
6 0.5SCCM,H2 48.0SCCM、基板温度
300℃、RFパワー1.5W、内圧1.2Torrの
条件で10分間堆積を行ない、p+ 型の非晶質シリコン
(p+ −a−Si:H)層303を1000Å形成し、
続けて真空を破らずに、ガス流量Si26 1.0SC
CM,H2 48.0SCCM、基板温度300℃、RF
パワー1.0W、内圧1.15Torrの条件で140
分間堆積を行ない、非ドープの非晶質シリコン(i−a
−Si:H)層304を8000Å形成し、さらに続け
て真空を破らずに、ガス流量SiH4 0.1SCCM,
10%H2 希釈のPH3 0.4SCCM,H274.5
SCCM、基板温度200℃、RFパワー33.0W、
内圧2.0Torrの条件で3分間堆積を行ない、n+
型の微結晶シリコン(n+ −μc−Si:H)層305
を200Å形成した。
【0080】その後、スパッタ法によりITO層306
を700Å、Cr層307を2000Å、Al層308
を10000Å堆積した。続いて、Al層,Cr層を通
常のフォトリソグラフィー工程により所望の形状にエッ
チングして端子取り出し電極とした後、ITO層306
を通常のフォトリソグラフィー工程により所望の形状に
エッチングし、キャリアの収聯電極を形成した。
【0081】続いて、n+ −μc−Si:H層305、
i−a−Si:H層304、p+ −a−Si:H層30
3を通常のフォトリソグラフィー工程を用いて所望の形
状にエッチングし、素子分離を行った。
【0082】その後、通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH40.5SCCM,NH3 14.4SC
CM、H2 4.5SCCM、基板温度200℃、RFパ
ワー3.5W、内圧0.15Torrの条件で160分
間堆積を行ない、SiN層309を8000Å形成し
た。このSiN層309を、通常のフォトリソグラフィ
ー工程により所望の形状にエッチングし、下部電極及び
上部の端子取り出し電極の取り出し部を開孔して、本発
明の光電変換装置の1つを作成した。
【0083】上記のプロセスで形成された光電変換装置
は、n+ −μc−Si:H層の部分で本発明の考え方が
用いられており、結晶粒径はX線回折法より70〜80
Åであったので、膜厚はその約2.7倍の200Åに設
定した。その結果、膜厚が1000Åの場合と比較した
ところ、暗電流は印加電圧5Vで4.0×10-10 A/
cm2 と全く変わらないが、光感度の方は波長400n
mの光に対して、量子効率が0.2から0.85まで改
善された。即ち、カラーセンサーとして、青色の感度が
かなり保証されることとなった。
【0084】[実施例5]図4をもとに実施例を説明す
る。
【0085】まず石英基板401上に、通常のLP−C
VD法により、ガス流量SiH4 50SCCM、基板温
度620℃、内圧0.3Torrの条件で10分間堆積
を行ない、ポリシリコン層402を1000Å形成し
た。このポリシリコン層を通常のフォトリソグラフィー
工程により所望の形状にエッチングした。
【0086】その後、900℃のO2 雰囲気下で2.5
時間熱酸化を行うことにより、前記ポリシリコン層40
2の表面に酸化膜404を500Å形成した。
【0087】続いて、通常のLP−CVD法により、ガ
ス流量SiH4 50SCCM、基板温度620℃、内圧
0.3Torrの条件で30分間堆積を行ない、ポリシ
リコン層405を3000Å形成した。このポリシリコ
ン層に通常のイオン打ち込みによりドーズ量8×1015
cm-2,60keVの条件でB- イオンを全面に打ち込
み、その後アニールをN2 雰囲気800℃で行うことに
よってB- イオンの拡散を行い、ポリシリコン層405
をp型とした。この後、通常のフォトリソグラフィー工
程によりポリシリコン層405を所望の形状にエッチン
グし、MOSトランジスタのゲート電極とした。
【0088】この後、通常のイオン打ち込みによりドー
ズ量5×1015cm-2,160keVの条件でP+ イオ
ンを全面に打ち込み、その後アニールをN2 雰囲気80
0℃で行うことによってP+ イオンの拡散を行って、M
OSトランジスタのソース電極503及びドレイン電極
503’を形成した。
【0089】続いて、通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH40.5SCCM,NH3 14.4SC
CM、H2 4.5SCCM、基板温度200℃、RFパ
ワー3.5W、内圧0.15Torrの条件で160分
間堆積を行ない、SiN層406を8000Å形成し
た。このSiN層及び酸化膜404を、通常のフォトリ
ソグラフィー工程により所望の形状にエッチングし、ソ
ース電極及びドレイン電極の取り出し部を開孔した。
【0090】この上に、スパッタ法により、Cr層40
7を2000Å、Al層408を10000Å堆積し
た。この後、通常のフォトリソグラフィー工程により所
望の形状にエッチングし、画素形成部分でAl層を除
き、MOSトランジスタからの引き出し部の段差で、A
l層が残る様にして、下部電極を形成した。
【0091】続いて、通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH40.5SCCM,NH3 14.4SC
CM、H2 4.5SCCM、基板温度200℃、RFパ
ワー3.5W、内圧0.15Torrの条件で160分
間堆積を行ない、SiN層409を8000Å形成し
て、MOSトランジスタなど下地回路のパッシベーショ
ン膜とした。このSiN層409を、通常のフォトリソ
グラフィー工程により所望の形状にエッチングし、Cr
電極407の表面を一部露出させた。
【0092】次に、通常のプラズマCVD法により、ガ
ス流量Si26 1.0SCCM,1%H2 希釈のPH
3 1.0SCCM,H2 48.0SCCM、基板温度3
00℃、RFパワー1.5W、内圧1.2Torrの条
件で10分間堆積を行ない、n+ 型の非晶質シリコン
(n+ −a−Si:H)層410を1000Å形成し、
続けて真空を破らずに、ガス流量Si26 1.0SC
CM,H2 48.0SCCM、基板温度300℃、RF
パワー1.0W、内圧1.15Torrの条件で140
分間堆積を行ない、非ドープの非晶質シリコン(i−a
−Si:H)層411を8000Å形成し、さらに続け
て真空を破らずに、ガス流量SiH4 0.1SCCM,
10%H2 希釈のB26 0.2SCCM,H274.
5SCCM、基板温度200℃、RFパワー33.0
W、内圧2.0Torrの条件で5分間堆積を行ない、
+ 型の微結晶シリコン(p+ −μc−Si:H)層4
12を250Å形成した。
【0093】その後、スパッタ法によりITO層413
を700Å堆積し、通常のフォトリソグラフィー工程に
より所望の形状にエッチングし、フォトダイオードの上
部電極413を画素ごとに分離した。
【0094】続いて、p+ −μc−Si:H層412、
i−a−Si:H層411、n+ −a−Si:H層41
0を通常のフォトリソグラフィー工程を用いて所望の形
状にエッチングし、画素分離を行った。
【0095】その後、通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH40.5SCCM,NH3 14.4SC
CM、H2 4.5SCCM、基板温度200℃、RFパ
ワー3.5W、内圧0.15Torrの条件で160分
間堆積を行ない、SiN層414を8000Å形成し
た。このSiN層414を、通常のフォトリソグラフィ
ー工程により所望の形状にエッチングし、上部配線電極
の取り出し部を開孔した。
【0096】この上に、スパッタ法によりAl層を10
000Å堆積し、通常のフォトリソグラフィー工程によ
り所望の形状にエッチングし、上部配線電極415を形
成して、本発明の光電変換装置の1つを作成した。
【0097】上記のプロセスで形成された光電変換装置
は、p+ −μc−Si:H層の部分で本発明の考え方が
用いられており、結晶粒径はX線回折法より70〜80
Åであったので、膜厚はその約3倍の250Åに設定し
た。その結果、膜厚が1000Åの場合と比較したとこ
ろ、暗電流は印加電圧5Vで3.0×10-10 A/cm
2 と全く変わらないが、光感度の方は波長400nmの
光に対して、量子効率が0.2から0.7まで改善され
た。即ち、カラーセンサーとして、青色の感度がかなり
保証されることとなった。
【0098】[実施例6]図5をもとに実施例を説明す
る。
【0099】まず石英基板501上に、通常のスパッタ
法によりCr層を2000Å堆積した。この後、通常の
フォトリソグラフィー工程により所望の形状にエッチン
グし、下部電極502を形成した。
【0100】次に、通常のプラズマCVD法により、ガ
ス流量Si26 1.0SCCM,H2 48.0SCC
M、基板温度300℃、RFパワー1.0W、内圧1.
15Torrの条件で140分間堆積を行ない、非ドー
プの非晶質シリコン(i−a−Si:H)層503を8
000Å形成し、続けて真空を破らずに、ガス流量Si
4 0.1SCCM,10%H2 希釈のPH3 0.4S
CCM,H2 74.5SCCM、基板温度200℃、R
Fパワー33.0W、内圧2.0Torrの条件で5分
間堆積を行ない、n+ 型の微結晶シリコン(n+ −μc
−Si:H)層504を250Å形成した。
【0101】その後、スパッタ法によりITO層505
を700Å、Cr層506を2000Å、Al層507
を10000Å堆積した。続いて、Al層,Cr層を通
常のフォトリソグラフィー工程により所望の形状にエッ
チングして端子取り出し電極とした後、ITO層505
を通常のフォトリソグラフィー工程により所望の形状に
エッチングし、キャリアの収聯電極を形成した。
【0102】続いて、n+ −μc−Si:H層504を
通常のフォトリソグラフィー工程を用いて所望の形状に
エッチングし、素子分離を行った。
【0103】その後、通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH40.5SCCM,NH3 14.4SC
CM、H2 4.5SCCM、基板温度200℃、RFパ
ワー3.5W、内圧0.15Torrの条件で160分
間堆積を行ない、SiN層508を8000Å形成し
た。このSiN層508を、通常のフォトリソグラフィ
ー工程により所望の形状にエッチングし、下部電極及び
上部の端子取り出し電極の取り出し部を開孔して、本発
明の光電変換装置の1つを作成した。
【0104】上記のプロセスで形成された光電変換装置
は、n+ −μc−Si:H層の部分で本発明の考え方が
用いられており、結晶粒径はX線回折法より70〜80
Åであったので、膜厚はその約3倍の250Åに設定し
た。その結果、膜厚が1000Åの場合と比較したとこ
ろ、暗電流は印加電圧5Vで3.0×10-9A/cm2
と全く変わらないが、光感度の方は波長400nmの光
に対して、量子効率が0.2から0.7まで改善され
た。即ち、カラーセンサーとして、青色の感度がかなり
保証されることとなった。
【0105】[実施例7]図6をもとに実施例を説明す
る。
【0106】まず石英基板601上に、通常のLP−C
VD法により、ガス流量SiH4 50SCCM、基板温
度620℃、内圧0.3Torrの条件で10分間堆積
を行ない、ポリシリコン層602を1000Å形成し
た。このポリシリコン層を通常のフォトリソグラフィー
工程により所望の形状にエッチングした。
【0107】その後、900℃のO2 雰囲気下で2.5
時間熱酸化を行うことにより、前記ポリシリコン層60
2の表面に酸化膜604を500Å形成した。
【0108】続いて、通常のLP−CVD法により、ガ
ス流量SiH4 50SCCM、基板温度620℃、内圧
0.3Torrの条件で30分間堆積を行ない、ポリシ
リコン層605を3000Å形成した。このポリシリコ
ン層に通常のイオン打ち込みによりドーズ量8×1015
cm-2,60keVの条件でB- イオンを全面に打ち込
み、その後アニールをN2 雰囲気800℃で行うことに
よってB- イオンの拡散を行い、ポリシリコン層605
をp型とした。この後、通常のフォトリソグラフィー工
程によりポリシリコン層605を所望の形状にエッチン
グし、MOSトランジスタのゲート電極とした。
【0109】この後、通常のイオン打ち込みによりドー
ズ量5×1015cm-2,160keVの条件でP+ イオ
ンを全面に打ち込み、その後アニールをN2 雰囲気80
0℃で行うことによってP+ イオンの拡散を行って、M
OSトランジスタのソース電極603及びドレイン電極
603’を形成した。
【0110】続いて、通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH40.5SCCM,NH3 14.4SC
CM、H2 4.5SCCM、基板温度200℃、RFパ
ワー3.5W、内圧0.15Torrの条件で160分
間堆積を行ない、SiN層606を8000Å形成し
た。このSiN層及び酸化膜604を、通常のフォトリ
ソグラフィー工程により所望の形状にエッチングし、ソ
ース電極及びドレイン電極の取り出し部を開孔した。
【0111】この上に、スパッタ法により、Pt層60
7を2000Å、Al層608を10000Å堆積し
た。この後、通常のフォトリソグラフィー工程により所
望の形状にエッチングし、画素形成部分でAl層を除
き、MOSトランジスタからの引き出し部の段差で、A
l層が残る様にして、下部電極を形成した。
【0112】続いて、通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH40.5SCCM,NH3 14.4SC
CM、H2 4.5SCCM、基板温度200℃、RFパ
ワー3.5W、内圧0.15Torrの条件で160分
間堆積を行ない、SiN層609を8000Å形成し
て、MOSトランジスタなど下地回路のパッシベーショ
ン膜とした。このSiN層609を、通常のフォトリソ
グラフィー工程により所望の形状にエッチングし、Pt
電極607の表面を一部露出させた。
【0113】次に、通常のプラズマCVD法により、ガ
ス流量Si26 1.0SCCM,H2 48.0SCC
M、基板温度300℃、RFパワー1.0W、内圧1.
15Torrの条件で140分間堆積を行ない、非ドー
プの非晶質シリコン(i−a−Si:H)層610を8
000Å形成し、続けて真空を破らずに、ガス流量Si
4 0.1SCCM,10%H2 希釈のPH3 0.4S
CCM,H2 74.5SCCM、基板温度200℃、R
Fパワー33.0W、内圧2.0Torrの条件で5分
間堆積を行ない、n+ 型の微結晶シリコン(n+ −μc
−Si:H)層611を250Å形成した。
【0114】その後、スパッタ法によりITO層612
を700Å堆積し、通常のフォトリソグラフィー工程に
より所望の形状にエッチングし、画素領域部にフォトダ
イオードの上部電極を残した。
【0115】続いて、n+ −μc−Si:H層611を
通常のフォトリソグラフィー工程を用いて所望の形状に
エッチングし、画素領域部分にだけn+ −μc−Si:
H層を残した。
【0116】その後、通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH40.5SCCM,NH3 14.4SC
CM、H2 4.5SCCM、基板温度200℃、RFパ
ワー3.5W、内圧0.15Torrの条件で160分
間堆積を行ない、SiN層613を8000Å形成し
た。このSiN層613を、通常のフォトリソグラフィ
ー工程により所望の形状にエッチングし、上部配線電極
の取り出し部を開孔した。
【0117】この上に、スパッタ法によりAl層を10
000Å堆積し、通常のフォトリソグラフィー工程によ
り所望の形状にエッチングし、上部配線電極614を形
成して、本発明の光電変換装置の1つを作成した。
【0118】上記のプロセスで形成された光電変換装置
は、n+ −μc−Si:H層の部分で本発明の考え方が
用いられており、結晶粒径はX線回折法より70〜80
Åであったので、膜厚はその約3倍の250Åに設定し
た。その結果、膜厚が1000Åの場合と比較したとこ
ろ、暗電流は印加電圧5Vで3.0×10-9A/cm2
と全く変わらないが、光感度の方は波長400nmの光
に対して、量子効率が0.2から0.7まで改善され
た。即ち、カラーセンサーとして、青色の感度がかなり
保証されることとなった。
【0119】[実施例8]図7をもとに実施例を説明す
る。
【0120】まず石英基板701上に、通常のLP−C
VD法により、ガス流量SiH4 50SCCM、基板温
度620℃、内圧0.3Torrの条件で10分間堆積
を行ない、ポリシリコン層702を1000Å形成し
た。このポリシリコン層を、通常のフォトリソグラフィ
ー工程により所望の形状にエッチングした。
【0121】その後900℃のO2 雰囲気中で、2.5
時間熱酸化を行なうことにより、前記ポリシリコン層7
02の表面に酸化膜704を500Å形成した。
【0122】続いて、通常のLP−CVD法により、ガ
ス流量SiH4 50SCCM,基板温度620℃、内圧
0.3Torrの条件で30分間堆積を行ない、ポリシ
リコン層705を3000Åの厚みで形成した。このポ
リシリコン層に通常のイオン打ち込みにより、ドーズ量
8×1015cm-2,60keVの条件でB- イオンを全
面に打ち込み、その後アニールをN2 雰囲気800℃で
行なうことによって、B- イオンの拡散を行なって、ポ
リシリコン層705をp型とした。この後、通常のフォ
トリソグラフィー工程によりポリシリコン層705を所
望の形状にエッチングし、MOSトランジスタのゲート
電極とした。
【0123】この後、通常のイオン打ち込みにより、ド
ーズ量5×1015cm-2,160keVの条件でP+
オンを全面に打ち込み、その後アニールをN2 雰囲気8
00℃で行なうことによって、P+ イオンの拡散を行な
って、MOSトランジスタのソースおよびドレイン電極
703,703’を形成した。
【0124】続いて、通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH40.5SCCM,NH3 14.4SC
CM,H2 4.5SCCM、基板温度200℃、RFパ
ワー3.5W、内圧0.15Torrの条件で160分
間堆積を行ない、SiN層706を8000Å形成し
た。このSiN層及び酸化膜704を、通常のフォトリ
ソグラフィー工程により所望の形状にエッチングし、ソ
ース、ドレイン電極の取り出し部を開孔した。
【0125】この上に、スパッタ法によりCr層707
を2000Å、Al層708を10000Å堆積した。
この後、通常のフォトリソグラフィー工程により所望の
形状にエッチングし、画素を形成する部分でAlを除
き、MOSトランジスタからの引き出し部の段差で、A
l層が残るようにして、下部電極を形成した。
【0126】続いて、通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH40.5SCCM,NH3 14.4SC
CM,H2 4.5SCCM、基板温度200℃、RFパ
ワー3.5W、内圧0.15Torrの条件で160分
間堆積を行ない、SiN層709を8000Å形成し
て、MOSトランジスタなど下地回路のパッシベーショ
ン膜とした。このSiN層を、通常のフォトリソグラフ
ィー工程により所望の形状にエッチングし、Cr電極7
07の表面を、一部露出させた。
【0127】次に、通常のプラズマCVD法により、ガ
ス流量SiH4 0.5SCCM,H2 希釈100ppm
のPH3 50SCCM、基板温度300℃、RFパワー
18W、内圧0.15Torrの条件で30分間堆積を
行ない、n+ 型の微結晶シリコン(n+ −μc−Si:
H)層710を1000Å形成し、続いてn+ −μc−
Si:H層710を通常のフォトリソグラフィー工程を
用いて所望の形状にエッチングし、画素分離を行なっ
た。
【0128】このあと通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH45SCCM,NH3 5SCCM、H2
90SCCM、基板温度300℃、RFパワー30W、
内圧0.1Torrの条件で30分間堆積を行ない、非
ドープの非晶質シリコンナイトライド(i−a−Si
N:H)層711を2000Å形成し、続けて真空を破
らずに、ガス流量SiH4 5SCCM,H2 50SCC
M、基板温度300℃、RFパワー5.0W、内圧0.
15Torrの条件で280分間堆積を行ない、非ドー
プの非晶質シリコン(i−a−Si:H)層712を8
000Å形成し、続けて真空を破らずに、ガス流量Si
4 0.5SCCM,H2 希釈100ppmのB26
25SCCM、H2 25SCCM、基板温度200℃、
RFパワー18.0W、内圧0.15Torrの条件で
30分間堆積を行ない、p+ 型の微結晶シリコン(p+
−μc−Si:H)層713を1000Å形成した。
【0129】その後、通常のスパッタ法により透明電極
ITO層714を700Å形成し、続いて通常のフォト
リソグラフィー工程によりITO及びp+ −μc−S
i:H層を所望の形状にエッチングして、フォトダイオ
ードの上部の画素領域部を形成した。
【0130】その後、通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH40.5SCCM,NH3 14.4SC
CM、H2 4.5SCCM、基板温度200℃、RFパ
ワー3.5W、内圧0.15Torrの条件で160分
間堆積を行ない、SiN層715を8000Å形成し
た。このSiN層715を、通常のフォトリソグラフィ
ー工程により所望の形状にエッチングし、上部配線電極
の取り出し部を開孔した。
【0131】この上に、スパッタ法によりAl層を10
000Å堆積し、通常のフォトリソグラフィー工程によ
り所望の形状にエッチングし、上部配線電極716を形
成して、本発明の光電変換装置の1つを作成した。
【0132】上記のプロセスで形成された光電変換装置
は、非ドープのa−SiN:H層711の形成プロセス
が無い以外、上記と全く同じプロセスで作られた光電変
換装置のS/N比が暗電流の増加の影響によって40d
Bしか確保できなかったのに対し、60dBのS/N比
が確保され、暗電流による特性の低下が無い光電変換装
置の実現ができることがわかった。
【0133】[実施例9]図7をもとに実施例を説明す
る。
【0134】まず石英基板701上に、通常のLP−C
VD法により、ガス流量SiH4 50SCCM、基板温
度620℃、内圧0.3Torrの条件で10分間堆積
を行ない、ポリシリコン層702を1000Å形成し
た。このポリシリコン層を、通常のフォトリソグラフィ
ー工程により所望の形状にエッチングした。
【0135】その後900℃のO2 雰囲気中で、2.5
時間熱酸化を行なうことにより、前記ポリシリコン層7
02の表面に酸化膜704を500Å形成した。
【0136】続いて、通常のLP−CVD法により、ガ
ス流量SiH4 50SCCM,基板温度620℃、内圧
0.3Torrの条件で30分間堆積を行ない、ポリシ
リコン層705を3000Åの厚みで形成した。このポ
リシリコン層に通常のイオン打ち込みにより、ドーズ量
8×1015cm-2,60keVの条件でB- イオンを全
面に打ち込み、その後アニールをN2 雰囲気800℃で
行なうことによって、B- イオンの拡散を行なって、ポ
リシリコン層705をp型とした。この後、通常のフォ
トリソグラフィー工程によりポリシリコン層705を所
望の形状にエッチングし、MOSトランジスタのゲート
電極とした。
【0137】この後、通常のイオン打ち込みにより、ド
ーズ量5×1015cm-2,160keVの条件でP+
オンを全面に打ち込み、その後アニールをN2 雰囲気8
00℃で行なうことによって、P+ イオンの拡散を行な
って、MOSトランジスタのソースおよびドレイン電極
703,703’を形成した。
【0138】続いて、通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH40.5SCCM,NH3 14.4SC
CM,H2 4.5SCCM、基板温度200℃、RFパ
ワー3.5W、内圧0.15Torrの条件で160分
間堆積を行ない、SiN層706を8000Å形成し
た。このSiN層及び酸化膜704を、通常のフォトリ
ソグラフィー工程により所望の形状にエッチングし、ソ
ース、ドレイン電極の取り出し部を開孔した。
【0139】この上に、スパッタ法によりCr層707
を2000Å、Al層708を10000Å堆積した。
この後、通常のフォトリソグラフィー工程により所望の
形状にエッチングし、画素を形成する部分でAlを除
き、MOSトランジスタからの引き出し部の段差で、A
l層が残るようにして、下部電極を形成した。
【0140】続いて、通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH40.5SCCM,NH3 14.4SC
CM,H2 4.5SCCM、基板温度200℃、RFパ
ワー3.5W、内圧0.15Torrの条件で160分
間堆積を行ない、SiN層709を8000Å形成し
て、MOSトランジスタなど下地回路のパッシベーショ
ン膜とした。このSiN層を、通常のフォトリソグラフ
ィー工程により所望の形状にエッチングし、Cr電極7
07の表面を、一部露出させた。
【0141】次に、通常のプラズマCVD法により、ガ
ス流量SiH4 0.5SCCM,H 2 希釈100ppm
のB26 25SCCM、H2 25SCCM、基板温度
200℃、RFパワー18.0W、内圧0.15Tor
rの条件で30分間堆積を行ない、p+ 型の微結晶シリ
コン(p+ −μc−Si:H)層710を1000Å形
成し、続いてp+ −μc−Si:H層710を通常のフ
ォトリソグラフィー工程を用いて所望の形状にエッチン
グし、画素分離を行なった。
【0142】このあと通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH46SCCM,C24 5SCCM、H2
100SCCM、基板温度300℃、RFパワー30
W、内圧0.1Torrの条件で30分間堆積を行な
い、非ドープの非晶質シリコンカーボン(i−a−Si
C:H)層711を2000Å形成し、続けて真空を破
らずに、ガス流量SiH4 5SCCM,H2 50SCC
M、基板温度300℃、RFパワー5.0W、内圧0.
15Torrの条件で280分間堆積を行ない、非ドー
プの非晶質シリコン(i−a−Si:H)層712を8
000Å形成し、続けて真空を破らずに、ガス流量Si
4 0.5SCCM,H2 希釈100ppmのPH3
0SCCM、基板温度300℃、RFパワー18W、内
圧0.15Torrの条件で30分間堆積を行ない、n
+ 型の微結晶シリコン(n+ −μc−Si:H)層71
3を1000Å形成した。
【0143】その後、通常のスパッタ法により透明電極
ITO層714を700Å形成し、続いて通常のフォト
リソグラフィー工程によりITO及びn+ −μc−S
i:H層を所望の形状にエッチングして、フォトダイオ
ードの上部の画素領域部を形成した。
【0144】その後、通常のプラズマCVD法により、
ガス流量SiH40.5SCCM,NH3 14.4SC
CM、H2 4.5SCCM、基板温度200℃、RFパ
ワー3.5W、内圧0.15Torrの条件で160分
間堆積を行ない、SiN層715を8000Å形成し
た。このSiN層715を、通常のフォトリソグラフィ
ー工程により所望の形状にエッチングし、上部配線電極
の取り出し部を開孔した。
【0145】この上に、スパッタ法によりAl層を10
000Å堆積し、通常のフォトリソグラフィー工程によ
り所望の形状にエッチングし、上部配線電極716を形
成して、本発明の光電変換装置の1つを作成した。
【0146】上記のプロセスで形成された光電変換装置
は、非ドープのa−SiC:H層711の形成プロセス
が無い以外、上記と全く同じプロセスで作られた光電変
換装置のS/N比が暗電流の増加の影響によって40d
Bしか確保できなかったのに対し、60dBのS/N比
が確保され、暗電流による特性の低下が無い光電変換装
置の実現ができることがわかった。
【0147】
【発明の効果】以上の様に、本発明によれば、低コスト
で信頼性の高い高感度の光電変換装置が提供される。ま
た、本発明によれば、光感度を低下させずに暗電流の低
減された光電変換装置が提供される。更に、本発明によ
れば、暗電流を増加させずにアイソレーション可能な高
信頼性の光電変換装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電変換装置の模式的断面図である。
【図2】本発明の光電変換装置の模式的断面図である。
【図3】本発明の光電変換装置の模式的断面図である。
【図4】本発明の光電変換装置の模式的断面図である。
【図5】本発明の光電変換装置の模式的断面図である。
【図6】本発明の光電変換装置の模式的断面図である。
【図7】本発明の光電変換装置の模式的断面図である。
【図8】光電変換装置の模式的平面図及びそのA−A’
断面図である。
【図9】光電変換装置の特性を示す図である。
【図10】光電変換装置における高濃度不純物層の膜厚
と結晶粒の粒径との関係を示す図である。
【図11】光電変換装置における暗電流増加のメカニズ
ムを示すエネルギーバンド図である。
【図12】光電変換装置における高濃度不純物層の膜厚
と結晶粒の粒径との関係を示す図である。
【図13】光電変換装置の特性を示す図である。
【図14】本発明の光電変換装置のエネルギーバンド図
である。
【図15】従来のエリアセンサの模式的断面図である。
【図16】従来のエリアセンサの模式的断面図である。
【図17】従来のラインセンサの模式的断面図である。
【図18】光電変換装置の特性を示す図である。
【図19】従来の光電変換装置の模式的平面図及びその
A−A’断面図である。
【図20】図19の光電変換装置の特性を示すエネルギ
ーバンド図である。
【図21】従来の光電変換装置の模式的平面図及びその
A−A’断面図である。
【図22】図21の光電変換装置の特性を示すエネルギ
ーバンド図である。
【符号の説明】
101 基板 102 非ドープ半導体層 103 高濃度不純物添加半導体層 104 上部電極Cr層 105 上部電極Al層 106 パッシベーションSiN層
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 31/02 31/108 8422−4M H01L 31/10 C

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体膜の一方の面側に間隙をおいて対
    向配置された2個1組の電極を有し、且つ前記半導体膜
    が高濃度不純物添加され一方の半導体型を示す高濃度不
    純物層と、不純物が添加されないか又は微量にしか添加
    されない半導体層とからなり、前記高濃度不純物層が半
    導体膜の前記電極側の面に配置され該電極とほぼ同じ平
    面形状とされている光電変換装置において、前記高濃度
    不純物層が多結晶構造または非晶質中に微小な結晶粒を
    含む微結晶構造からなり、且つその膜厚が膜中に含まれ
    る結晶粒の粒径の2倍以上であることを特徴とする光電
    変換装置。
  2. 【請求項2】 半導体膜の一方の面側に間隙をおいて対
    向配置された2個1組の第1の電極と、前記半導体膜の
    他方の面側に前記第1の電極の間隙に対応する位置に絶
    縁性膜を介して配置された第2の電極とを有し、且つ前
    記半導体膜が高濃度不純物添加され一方の半導体型を示
    す高濃度不純物層と、不純物が添加されないか又は微量
    にしか添加されない半導体層とからなり、前記高濃度不
    純物層が半導体膜の前記第1の電極側の面に配置され該
    第1の電極とほぼ同じ平面形状とされている光電変換装
    置において、前記高濃度不純物層が多結晶構造または非
    晶質中に微小な結晶粒を含む微結晶構造からなり、且つ
    その膜厚が膜中に含まれる結晶粒の粒径の2倍以上であ
    ることを特徴とする光電変換装置。
  3. 【請求項3】 半導体膜の両方の面側に配置された2個
    1組の電極を有し、且つ前記半導体膜が高濃度不純物添
    加され一方の半導体型を示す高濃度不純物層と、不純物
    が添加されないか又は微量にしか添加されない半導体層
    と、高濃度不純物添加され他方の半導体型を示す高濃度
    不純物層とからなる光電変換装置において、前記高濃度
    不純物層のうちの少なくとも一方が多結晶構造または非
    晶質中に微小な結晶粒を含む微結晶構造からなり、且つ
    その膜厚が膜中に含まれる結晶粒の粒径の2倍以上であ
    ることを特徴とする光電変換装置。
  4. 【請求項4】 半導体膜の両方の面側に配置された2個
    1組の電極を有し、且つ前記半導体膜が高濃度不純物添
    加され一方の半導体型を示す高濃度不純物層と、不純物
    が添加されないか又は微量にしか添加されない半導体層
    とからなる光電変換装置において、前記高濃度不純物層
    が多結晶構造または非晶質中に微小な結晶粒を含む微結
    晶構造からなり、且つその膜厚が膜中に含まれる結晶粒
    の粒径の2倍以上であることを特徴とする光電変換装
    置。
  5. 【請求項5】 前記半導体膜が水素化非晶質シリコンよ
    りなる、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の光電変
    換装置。
  6. 【請求項6】 半導体膜の両方の面側に配置された2個
    1組の電極を有し、且つ前記半導体膜が高濃度不純物添
    加され一方の半導体型を示す高濃度不純物層と、不純物
    が添加されないか又は微量にしか添加されない半導体層
    と、高濃度不純物添加され他方の半導体型を示す高濃度
    不純物層とからなる光電変換装置において、前記不純物
    が添加されないか又は微量にしか添加されない半導体層
    が光学的禁制帯幅の異なる2層から構成されており、前
    記半導体膜の一方の面側の高濃度不純物層及び電極が複
    数に分離されており、前記不純物が添加されないか又は
    微量にしか添加されない半導体層のうちの前記一方の面
    側の層の光学的禁制帯幅が他方の面側の層の光学的禁制
    帯幅よりも大きいことを特徴とする光電変換装置。
  7. 【請求項7】 前記複数に分離されている高濃度不純物
    層がN型であり、この高濃度不純物層に隣接する前記不
    純物が添加されないか又は微量にしか添加されない半導
    体層のうちの一方の層が、伝導帯下端のエネルギーレベ
    ルが他方の層とほぼ等しく、価電子帯上端のエネルギー
    レベルが前記他方の層より低いものからなる、請求項6
    に記載の光電変換装置。
  8. 【請求項8】 前記複数に分離されている高濃度不純物
    層がP型であり、この高濃度不純物層に隣接する前記不
    純物が添加されないか又は微量にしか添加されない半導
    体層のうちの一方の層が、伝導帯下端のエネルギーレベ
    ルが他方の層より高く、価電子帯上端のエネルギーレベ
    ルが前記他方の層とほぼ等しいものからなる、請求項6
    に記載の光電変換装置。
  9. 【請求項9】 前記半導体膜が、前記不純物が添加され
    ないか又は微量にしか添加されない半導体層のうちの光
    学的禁制帯幅の大きい方の層を除いて、水素化非晶質シ
    リコンよりなる、請求項6〜請求項8のいずれかに記載
    の光電変換装置。
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