JPH05128635A - 記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 筐体内に少なくとも二つのＶＴＲ等の記録再
生メカニズムを有する記録再生装置でのダビング時の操
作をワンタッチで磁気媒体の頭位置から行なう様にす
る。 【構成】 一つのパネル１に少なくとも二つの媒体挿入
排出口２及び３が設けられ、一方に記録済の媒体を他方
に非記録状態の媒体を挿入してダビングを行なう場合に
ダビング用の編集方向指示キー１７及びスタートキー１
６の押圧操作だけで自動的にダビングが行なわれる様に
成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はダブルデッキＶＴＲ等を
用いてダビングを行なうに適した記録再生装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来から、一つの筐体内に複数の例えば
少なくとも二つの磁気媒体等のＶＴＲカセットの挿入排
出口が配設され、これら挿入排出口から挿入された磁気
媒体を一方は再生し、他方を記録状態にしてダビングを
行える様にしたダブルデッキＶＴＲや同じ様に一つの筐
体内に複数の少なくとも二つの磁気媒体等の音楽用カセ
ットの挿入排出口が配設され、これら挿入排出口から挿
入された磁気媒体を一方は再生し、他方を記録状態にし
てダビングを行える様にしたダブルデッキテープレコー
ダ等が知られている。

【０００３】図６はこの様な従来のダブルデッキＶＴＲ
の筐体のパネルを示すものである。図６に於いて、１は
筐体のパネルを示し、略箱型の筐体内にはビデオテープ
カセット（例えばＶＨＳ、８ミリ等）を記録、再生可能
な二つのローディング機構を含む駆動機構１３及び１４
が配設され、パネル１の左右に並設されたＶＴＲカセッ
ト等の磁気媒体挿入排出口２及び３から磁気媒体を挿入
し、ローディング機構を介して駆動機構内でドラムに巻
付けられた磁気テープが再生又は記録状態と成され、再
生、記録終了後はＶＴＲ挿入排出口２及び３から排出さ
れる様に成されている。

【０００４】パネル１の左側部下端には第１の駆動機構
１３にローディングされるＶＴＲカセットを記録又は再
生するための第１の操作キー群４が配設されている。

【０００５】パネル１の右側部下端には第２の駆動機構
１４にローディングされるＶＴＲカセットを記録又は再
生するための第２の操作キー群５が配設されている。

【０００６】第１及び第２の操作キー群４及び５はキー
が押圧されると自照し、キー表面に文字符号が浮き出す
様に成されている。第１及び第２の操作キー群４及び５
には夫々第１及び第２の駆動機構１３及び１４にローデ
ィングしたＶＴＲカセットを記録、再生、停止等の機能
を行なうための操作キーが独立に設けられている。

【０００７】即ち、６Ａ及び６ＢはＶＴＲカセットを巻
戻し状態にするための巻戻しキー、７Ａ及び７ＢはＶＴ
Ｒカセットを再生状態にする再生キー、８Ａ及び８Ｂは
ＶＴＲカセットを早送り状態とする早送りキー、９Ａ及
び９Ｂは同じく一時停止状態とする一時停止キー、１０
Ａ及び１０Ｂは同じく停止状態とする停止キー、１１Ａ
及び１１Ｂは同じく記録状態とする記録キーを示してい
る。

【０００８】更に第１及び第２のＶＴＲ挿入排出口２及
び３の上側に配設された操作キー１２Ａ及び１２Ｂは第
１及び第２のＶＴＲ挿入排出口２及び３に挿入されたＶ
ＴＲカセットを排出させる際に押圧させるイジェクトキ
ーである。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】上述の従来構成に於い
て、第１及び第２ＶＴＲ挿入排出口２及び３にＶＴＲカ
セットを挿入し、一方のＶＴＲカセットに記録されてい
るソフトウエアを他のＶＴＲカセットにダビングする場
合を考えると、次の如き操作手順を必要とする。

【００１０】先ず第１の駆動機構及び第２駆動機構１３
及び１４が例えば共にＶＨＳのＶＴＲカセットを記録再
生可能なメカニズムであるとすれば記録済のＶＴＲカセ
ットを一方のＶＴＲ挿入排出口２に他方のＶＴＲ挿入排
出口３には好ましくは非記録済ＶＴＲカセットを挿入
し、ローディングさせた後に、第１のＶＴＲを挿入排出
口２に挿入したＶＴＲカセット（以下ＶＴＲ１と記す）
を巻戻しキー６Ａを押圧してＶＴＲ１のテープのスター
ト位置まで巻き戻す。

【００１１】次に第２のＶＴＲ挿入排出口３に挿入した
ＶＴＲカセット（以下ＶＴＲ２と記す）を巻戻しキー６
Ｂを押圧してＶＴＲ２のテープのスタート位置まで巻き
戻す。

【００１２】次にＶＴＲ２側にダビングを行なう場合に
はＶＴＲ２側の入力をＶＴＲ１側に切換えるための設定
を行なう、この設定キーはパネルの前面に設けられてい
ないものが多く、シャーシ背面又は側面或いはサブシャ
ーシ下面に配した入力切換キーを操作して入力切換が行
なわれる。

【００１３】更に、ＶＴＲ１の再生キー１４を押圧する
ことで第１の駆動機構１３内にローディングされたＶＴ
Ｒ１が再生スタートされる。

【００１４】次にＶＴＲ２側の記録キー１１Ｂを押圧す
ることでＶＴＲ２の非記録済テープにスタート点からＶ
ＴＲ１側のソフトウエアの記録が行なわれる。

【００１５】上述の様に、ダビングを行なう場合には少
なくとも５つの操作キーの押圧が成された後に更にＶＴ
Ｒ１及びＶＴＲ２のダビング終了後に停止キー１０Ａ及
び１０Ｂを押圧し、イジェクトキー１２Ａ及び１２Ｂの
押圧を行なってＶＴＲ１及びＶＴＲ２を第１及び第２Ｖ
ＴＲ挿入排出口２及び３からイジェクトする必要があっ
た。

【００１６】この為にパネル１の面上に多くの操作キー
を配設しなければならずパネル面が雑然として操作し難
いだけでなく、コストが高くなって操作が煩雑となる等
の問題があった。

【００１７】本発明は叙上の問題点を解消するために成
されたもので、その目的とするところはダビング時に第
１及び第２の駆動機構を再生及び記録状態に設定する煩
雑な操作を行なうことなくワンタッチでダビングが行え
ると共にダビングする磁気媒体及びダビングされる磁気
媒体の巻戻しも自動的に行なえる様にした記録再生装置
を提供しようとするものである。

【００１８】

【課題を解決するための手段】本発明の記録再生装置
は、その例が図１に示されている様に、一つの筐体に少
なくとも二つの媒体挿入排出口２及び３を有し、この媒
体挿入排出口２及び３に挿入された媒体を記録及び再生
し得る様に成された記録再生装置に於いて、少なくとも
二つの媒体挿入排出口２及び３に挿入された媒体を一つ
の機能キー１７で一方を記録状態とし、他方を再生状態
として両媒体をスタート位置まで巻戻して記録及び再生
待機状態と成し、スタートキー１６の押圧により記録及
び再生機能を同時に行う様に成したものである。

【００１９】

【作用】本発明の記録再生装置によれば、パネル上に配
設された少なくとも二つの媒体挿入排出口２及び３から
挿入した磁気媒体を一方は再生状態に他方は記録状態に
する操作を一つの操作キー１７で行える様にすると共に
自動的に両磁気媒体をスタート位置に巻戻す様にしたの
で、操作の煩雑さが解消されて、簡単にダビングが行な
えるものが得られる。

【００２０】

【実施例】以下、本発明の記録再生装置の一実施例をダ
ブルカセットＶＴＲに適用したものを図面について詳記
する。

【００２１】ＶＴＲカセットとしては例えばＶＨＳカセ
ットとＶＨＳカセット並にＶＨＳカセットと８ミリカセ
ットの様に同一フォーマットのもの同志と異なるフォー
マットのものであってもよく第１の駆動機構１３のＶＴ
Ｒ１の挿入排出口２に挿入される磁気媒体をカセットＡ
とし、第２の駆動機構１４のＶＴＲ２の挿入排出口３に
挿入される磁気媒体をカセットＢとして説明を行なう。

【００２２】図１は本例の筐体前面に配設されたパネル
１が示されている。図１で図６との対応部分には同一符
号を付して重複説明を省略する。

【００２３】図１ではパネル１の左右に配された二つの
磁気媒体カセットＡ及びカセットＢの挿入排出口２及び
３と図示しない記録再生系及びサーボ系等を含む第１及
び第２の駆動機構１３及び１４が内蔵されている。

【００２４】パネル１の中央部には第１及び第２の駆動
機構１３及び１４に対応してどちらの駆動機構を選択す
るかを定める選択キー１９が設けられている。

【００２５】この選択キー１９は１回押圧すれば第１の
駆動機構１３のカセットＡ側が選択されてＡの文字が照
明され浮き出る様に成され２回押圧すれば第２の駆動機
構１４のカセットＢ側の選択されてＢの文字が照明され
て浮き出る様に成されている。後述するダビング用の操
作キー群１５も同様に自照式のキースイッチと成されて
いる。

【００２６】駆動機構選択キー１９の下側には第１及び
第２の駆動機構に共通に利用可能な第１の操作キー群４
が設けられている。この第１の操作キー群は図５と同様
の巻戻しキー６Ａ、再生キー７Ａ、早送りキー８Ａ、一
時停止キー９Ａ、停止キー１０Ａ並に記録キー１１Ａで
ある。

【００２７】この第１の操作キー群４の下側にはダビン
グ時に利用するダビング用操作キー群１５が配設されて
いる。このダビング用操作キー群１５中には編集方向を
指定する編集方向キー１７及びスタートと一時停止の動
作を行なうスタート一時停止キー１６並に編集停止を行
なう編集停止キー１８を有する。

【００２８】編集方向指示キー１７はＶＴＲ１の挿入排
出口２に挿入したカセットＡとＶＴＲ２の挿入排出口３
に挿入されたカセットＢを区別するＡ、Ｂの符号とＡ方
向からＢ方向に向かう矢印２０及びＢ方向からＡ方向に
向かう矢印２１が１回の押圧毎に交互に浮き出す様に成
され、１回目の押圧でキートップにＡ→Ｂが浮き出され
た時には第１の駆動機構１３に挿入されたカセットＡは
例えば記録状態と成され、第２の駆動機構１４に挿入さ
れたカセットＢは再生状態と成される。

【００２９】編集方向指示キー１７を２回押圧すると、
Ａ←Ｂがキートップに浮き出て第２の駆動機構１４に挿
入されたカセットＢは例えば記録状態と成され、第１の
駆動機構１３に挿入されたカセットＡは再生状態と成さ
れる。

【００３０】この編集方向指示キー１７は図５に示す様
に編集方向指示モードから脱するために「オフ」モード
を有し、１回目の押圧で「Ａ→Ｂ」２回目の押圧で「Ａ
←Ｂ」３回目の押圧で「オフ」モードとなって、これら
動作を繰り返す機構と成されている。又、カッコ内に示
す様にＶ→８或いはＶ←８の様にＶＨＳカセットに記録
したものを８ミリカセットにダビングする場合、或いは
カメラ一体型のＶＴＲで撮影した８ミリカセットの内容
をＶＨＳカセットにダビングする場合等に指示表示を変
更することも出来る。

【００３１】１６はダビング開始用のスタート並に一時
停止を行なうキーで、このキー１６も１度押圧して第１
及び第２の駆動機構１３及び１４に挿入されたカセット
Ａ及びＢが同時に記録再生が行なわれてダビングがスタ
ートする。又２度押圧して一時停止状態と成される。

【００３２】１８はダビング即ち編集モードを停止させ
る編集停止キーである。

【００３３】上述の如きパネル１上の各種操作キーに於
ける切換制御は筐体内のマイコン（μ−ＣＯＭ）で行な
われる。

【００３４】図２はこの様な切換制御の全体的系統図を
示すものである。図２於いて、１３及び１４は図１で説
明した第１及び第２の駆動機構、即ちＶＴＲ１及びＶＴ
Ｒ２で、これらＶＴＲ１及びＶＴＲ２に夫々カセットＡ
及びＢがローディングされている。今カセットＡに記録
されているテープ内容をカセットＢ側にダビングするも
のとする。

【００３５】入力端子Ｔ₁ 、Ｔ₂ 、Ｔ₃ にはチューナ
（ＴＵＮＥＲ）、衛星放送（ＢＳ）、ライン（ＬＩＮ
Ｅ）の各ビデオ信号が供給されて、第１及び第２のマル
チプレクサ２３及び２４に夫々並列的に供給される。第
１のマルチプレクサ２３の入力側には上述の各ビデオ信
号以外にＶＴＲ２のビデオ信号出力が供給される。又第
２のマルチプレクサ２４の入力側にも上述の各ビデオ信
号以外にＶＴＲ１のビデオ信号出力が供給される様に成
され、第１及び第２のマルチプレクサ２３及び２４は、
上述の各ビデオ信号入力の一つを選択して、ＶＴＲ１及
びＶＴＲ２に供給する。この選択制御はμ−ＣＯＭ２２
によって行なわれる。

【００３６】ＶＴＲ１及びＶＴＲ２の出力は出力用のマ
ルチプレクサ２５を介してモニタ用表示手段２６等に出
力される。勿論ＶＴＲ１３及び１４とマルチプレクサ２
５はμ−ＣＯＭ２２でコントロールされる。μ−ＣＯＭ
２２には図１で説明した各キー４、１５、１２Ａ、１２
Ｂ、１９等からのキーに対応したファンクション入力が
供給される。

【００３７】上述の構成に於けるダビング時の動作を図
３で説明する。図３はカセットＡが例えば８ミリの撮影
済カセットであり、カセットＢがＶＨＳ用のカセットの
様に互いにテープパターンのフォーマットが異なってい
る場合の流れ図を示すもので、先ず第１ステップＳＴ₁
では編集方向指定キー１７を押圧する。即ち、ＶＴＲ１
側が記録モード、ＶＴＲ２が再生モードになる様に１回
押圧したとする。

【００３８】勿論カセットＡとカセットＢが例えば同一
形式のＶＨＳカセット同志であれば第１ステップＳＴ₁
の押圧操作は必要がなく、一方が再生モードに他方が記
録モードに第２ステップＳＴ₂ でなる様に選択すればよ
いので第１ステップＳＴ₁ を省くことが出来る。

【００３９】第２ステップＳＴ₂ ではスタートキー１６
の押圧で記録モード及び再生モードと成る様にＶＴＲ１
及びＶＴＲ２の制御が開始される。

【００４０】第１及び第２ステップＳＴ₁ 及びＳＴ₂ の
終了後の第３ステップＳＴ₃ によってμ−ＣＯＭ２２は
キーファンクション入力が第１の駆動機構１３側のＶＴ
Ｒ１が記録モードかをチェックし、ＹＥＳでカセットＡ
側をテープのスタート位置まで巻戻し、（第４ステップ
ＳＴ₄ ）ＮＯでもカセットＢ側を同じ様にテープのスタ
ート位置まで巻戻す（第５ステップＳＴ₅ ）制御をＶＴ
Ｒ１及びＶＴＲ２に行なう。

【００４１】次の第６ステップＳＴ₆ ではμ−ＣＯＭ２
２はＶＴＲ１側の第１のマルチプレクサ２３を切換えて
ＶＴＲ２の出力をＶＴＲ１（カセットＡ）に供給する様
にすると共に出力マルチプレクサ２５のＶＴＲ１側を
「オン」として完全な記録モードとする。

【００４２】又、第７ステップＳＴ₇ ではＶＴＲ２の入
力は「オフ」し、出力は第１のマルチプレクサ２３のみ
に供給され、出力マルチプレクサ２５のＶＴＲ２側を
「オフ」とする。

【００４３】第８ステップＳＴ₈ では記録モードがスタ
ートする。再生モードのテープ内容を始めからダビング
するためにリーダテープの長さを考慮して記録系のテー
プを数秒先に記録開始する様に成す。

【００４４】再生系では上述の数秒間第９ステップＳＴ
₉ に示す様にタイマをカウントして遅延させた後に第１
０ステップＳＴ₁₀に進めて再生を開始する。

【００４５】この様にしてカセットＡに記録されたテー
プ内容はカセットＢにダビングされる。

【００４６】第８及び第１０ステップＳＴ₈ 及びＳＴ₁₀
でダビング終了後は再生モードのテープエンド信号を検
出するか、編集停止キー１８の押圧操作のチェックが第
１１ステップＳＴ₁₁で成され、エンド信号が検出される
か操作が成された時にはエンド状態と成されて記録モー
ド及び再生モードのＶＴＲ１及びＶＴＲ２は、停止状態
と成される。

【００４７】上述の実施例ではカセットＡが記録モー
ド、カセットＢが再生モードの場合を説明したが編集方
向指示キー１７をＡ←Ｂの矢印２１の様に２度押圧した
時には図４に示す様なフローチャートによって動作す
る。尚図３と図４で同一動作は同一ステップＳＴ₁ 〜Ｓ
Ｔ₁₁を付して重複説明を省略する。

【００４８】図４でステップＳＴＰ₃ 〜ＳＴＰ₇ が図３
と異なる点であるので、これらを説明する。

【００４９】第３ステップＳＴＰ₃ では駆動機構１４の
ＶＴＲ２が記録モードかをチェックし、ＹＥＳ及びＮＯ
の場合共にカセットＡ及びＢをスタートまで巻戻す（第
４ステップＳＴＰ₄ 及び第５ステップＳＴＰ₅）

【００５０】次に第６ステップＳＴＰ₆ では第２のマル
チプレクサ２４の入力をＶＴＲ１側に切換える操作をμ
−ＣＯＭ２２が行なう。

【００５１】更に第７ステップＳＴＰ₇ では第１のマル
チプレクサ２３を「オフ」状態とし、出力マルチプレク
サ２５のＶＴＲ１側を「オフ」にしＶＴＲ２側を「オ
ン」にする様に成されている。

【００５２】又、上述の各実施例ではダブルデッキＶＴ
Ｒについて説明したが音楽信号をダビングするダブルデ
ッキテープレコーダや記録可能なディスク等へのダビン
グにも適用し得ることは明らかである。

【００５３】本例の記録再生装置によれば一つの編集方
向指示キーであるダビング用のスタートキーを押圧する
だけで自動的に頭位置からの磁気媒体のダビングが行わ
れ、極めて容易な操作で媒体間のコピーが行える効果を
有する。

【００５４】

【発明の効果】本発明によればダビング指定キーの押圧
だけで自動的に一方の媒体から他方の媒体へ磁気媒体の
頭位置からダビングが成され、煩雑な操作を簡単に行え
る記録再生装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の記録再生装置の操作キーを示すパネル
の正面図である。

【図２】本発明の記録再生装置の全体的な系統図であ
る。

【図３】本発明の記録再生装置の一実施例を示す流れ図
である。

【図４】本発明の記録再生装置の他の実施例を示す流れ
図である。

【図５】本発明が記録再生装置に用いる編集方向指示キ
ー動作説明図である。

【図６】従来の記録再生装置の操作キーを示すパネルの
正面図である。

【符号の説明】

１ パネル ２、３ ＶＴＲ挿入排出口 ４、５ 第１及び第２の操作キー群 １３、１４ 第１及び第２の駆動機構 １５ ダビング用操作キー群 １６ スタート及び一時停止キー １７ 編集方向指示キー １８ 編集停止キー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つの筐体に少なくとも二つの媒体挿入
   排出口を有し、該媒体挿入排出口に挿入された媒体を記
   録及び再生し得る様に成された記録再生装置に於いて、 上記少なくとも二つの媒体挿入排出口に挿入された媒体
   を一つの機能キーで一方を記録状態とし、他方を再生状
   態として上記両媒体をスタート位置まで巻戻して記録及
   び再生待機状態と成し、スタートキーの押圧により記録
   及び再生機能を同時に行う様にして成ることを特徴とす
   る記録再生装置。