JPH0512726A - 記録媒体、およびそれを用いて記録、再生、消去を行う情報処理装置 - Google Patents

記録媒体、およびそれを用いて記録、再生、消去を行う情報処理装置

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JPH0512726A
JPH0512726A JP18706491A JP18706491A JPH0512726A JP H0512726 A JPH0512726 A JP H0512726A JP 18706491 A JP18706491 A JP 18706491A JP 18706491 A JP18706491 A JP 18706491A JP H0512726 A JPH0512726 A JP H0512726A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走査型トンネル顕微鏡を応用した情報処理に
おいて、情報処理を行なう領域への位置決めを容易にす
る。 【構成】 断面形状が凸形状または凹形状であり、係る
凸部または凹部を記録領域とし、さらに該記録領域内に
位置検出マークを有することを特徴とする記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査型トンネル顕微鏡
(STM)の原理を用いた超高密度メモリおよびそれを
用いた情報処理装置に関するものである。より詳しく
は、STMを応用した情報処理において、情報処理を行
う領域への位置決めを容易にした記録媒体およびそれを
用いた情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年メモリ材料の用途は、コンピュータ
及びその関連機器、ビデオディスク、デジタルオーディ
オディスク等のエレクトロニクス産業の中核をなすもの
であり、その材料開発も極めて活発に進んでいる。メモ
リ材料に要求される性能は用途により異なるが、一般的
には 1)高密度で記録容量が大きい 2)記録再生の応答速度が速い 3)消費電力が少ない 4)生産性が高く価格が安い 等が挙げられる。
【0003】一方、導体の表面原子の電子構造を直接観
察できる走査型トンネル顕微鏡(STM)が開発され
「G.Binnig et al.フィジカル レビュ
ー レター(Phys.Rev.Lett),49,5
7(1982)」、単結晶、非晶質を問わず実空間像の
高い分解能の測定ができるようになり、しかも媒体に電
流による損傷を与えずに低電力で観察できる利点をも有
し、更に大気中でも動作し、種々の材料に対して用いる
ことができるため広範囲な応用が期待されている。
【0004】STMは金属の探針(プローブ電極)と導
電性物質の間に電圧を加えて1nm程度の距離まで近づ
けるとトンネル電流が流れることを利用している。この
電流は両者の距離変化に非常に敏感であり、トンネル電
流を一定に保つように探針を走査することにより実空間
の表面構造を描くことができると同時に表面原子の全電
子雲に関する種々の情報をも読みとることができる。こ
の際、面内方向の分解能は0.1nm程度である。従っ
て、STMの原理を応用すれば十分に原子オーダー(数
Å)で高密度記録再生を行なうことが可能である。この
際の記録再生方法としては、粒子線(電子線、イオン
線)或いはX線等の高エネルギー電磁波及び可視・紫外
光等のエネルギー線を用いて適当な記録層の表面状態を
変化させて記録を行ない、STMで再生する方法や、記
録層として電圧電流のスイッチング特性に対してメモリ
効果をもつ材料、例えばπ電子系有機化合物やカルコゲ
ン化物類の薄膜層を用いて、記録・再生をSTMを用い
て行なう方法等が提案されている(特開昭63−161
552号公報等)。
【0005】従来、STMにおいて、試料とプローブ電
極を近接し、試料表面に対するプローブ電極の位置確認
のため、即ち所望の位置へプローブ電極を移動させるた
めには光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡(SEM)を用い
て、試料あるいはプローブ電極を操作者が像を見ながら
XY方向に動かしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例では次
のような問題点があった。
【0007】(1)試料、プローブ電極、顕微鏡の相対
位置の調整が面倒であり、また操作者の熟練を必要とし
ていた。
【0008】(2)位置確認のためにSEM等を組み合
わせた場合は真空系を必要とし、装置が大がかりになっ
た。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は上記問
題点に鑑み、記録媒体の記録領域として、凸部または凹
部を用い、更に係る記録領域に位置情報と方向情報を含
んだ位置検出マークを設け、係る記録領域の段差エッジ
及び位置検出マークを散乱光によって検出することが可
能な記録媒体を提供するものである。
【0010】更に、本発明は、かかる記録媒体を用いて
位置検出を行う手段を有する情報処理装置を提供するも
のである。
【0011】以下、本発明につき詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の記録媒体の記録領域周辺部
の一例を示す概略図、図2,3は図1のA−A’断面図
である。
【0013】本発明において、電極層102及び記録層
103を支持するための基板101としては、表面が平
滑であればどの様な材料を用いてもよい。
【0014】また、電極層102の材料も高い導電性を
有するものであればよく、例えばAu,Pt,Ag,P
d,Al,In,Sn,Pb,Wなどの金属やこれらの
合金、さらにはグラファイトやシリサイド、またさらに
はITOなどの導電性酸化物を始めとして数多くの材料
が挙げられるが、記録層103をLB膜とする場合は基
板101上に直接形成される電極材料は、表面がLB膜
形成の際に絶縁性の酸化膜をつくらない導電材料、例え
ば、貴金属やITOなどの酸化物導電体を用いることが
望ましい。なお、いずれの材料を用いるにしてもその表
面が平滑であることが好ましい。係る材料を用いた電極
形成法は従来公知の薄膜技術で充分である。
【0015】つぎに、係る電極層102の上への電気メ
モリー効果を有する記録層103の形成方法としては、
従来公知の真空蒸着法やクラスターイオンビーム法、塗
布吸着法などが挙げられるが、最も簡便に均一な膜厚を
得るにはラングミュアーブロジェット(LB)法が好ま
しい。LB法によれば、有機化合物の単分子膜または該
単分子膜を累積した累積膜を容易に形成することが可能
である。
【0016】更に、本発明で記録層103に用いる電流
−電圧特性に於いてメモリースイッチング現象(電気メ
モリー効果)を有する材料としては、例えば、π電子準
位を有する群とσ電子準位のみを有する群を併有する分
子を電極上に積層した有機単分子膜あるいはその累積膜
が挙げられる。
【0017】一般に、有機材料のほとんどは、絶縁性も
しくは半絶縁性を示すことから係る本発明において、適
用可能なπ電子準位を持つ群を有する有機材料は著しく
多岐にわたる。本発明に好適なπ電子系を有する色素の
構造として例えば、フタロシアニン、テトラフェニルポ
ルフィリン等のポルフィリン骨格を有する色素、スクア
リリウム基及びクロコニックメチン基を結合鎖として持
つアズレン系色素及びキノリン、ベンゾチアゾール、ベ
ンゾオキサゾール等の2個の含窒素複素環をスクアリリ
ウム基及びクロコニックメチン基により結合したシアニ
ン系類似の色素、またはシアニン色素、アントラセン及
びピレン等の縮合多環芳香族、及び芳香環及び複素環化
合物が重合した鎖状化合物及びジアセチレン基の重合
体、さらにはテトラシアノキノジメタンまたはテトラチ
アフルバレンの誘導体およびその類縁体およびその電荷
移動錯体、またさらにはフェロセン、トリスビピリジン
ルテニウム錯体等の金属錯体化合物が挙げられる。
【0018】本発明に好適な高分子材料としては、例え
ばポリイミド、ポリアミド等の縮合重合体、バクテリオ
ロドプシン等の生体高分子が挙げられる。
【0019】これらのπ電子準位を有する化合物の電気
メモリー効果は数10μm以下の膜厚のもので観測され
ているが、本発明の情報処理方法を用いるため、プロー
ブ電極と対向電極間にトンネル電流が流れるように両者
間の距離を近づけなければならないので、本発明の記録
層103の膜厚は、0.3nm以上10nm以下、好ま
しくは、0.3nm以上3nm以下であることが好まし
い。
【0020】本発明における記録領域106及び位置検
出マーク105の形成方法は、従来公知のリソグラフィ
ー技術で充分である。また、記録媒体上の段差及び位置
検出マーク105は、基板101、電極層102、記録
層103のいずれかに形成されればよく、位置検出マー
ク105として回折格子やゾーンプレートなどを用いれ
ばより精密な位置決めが可能になる。
【0021】また、プローブ電極の材料は、導電性を示
すものであれば何を用いてもよく、例えばPt、Pt−
Ir、W、Au、Ag等が挙げられる。プローブ電極の
先端は記録再生の分解能を上げるためできるだけ尖らせ
る必要がある。本発明では、針状の導電性材料を電解研
磨法を用い、先端形状を制御して、プローブ電極を作成
しているが、プローブ電極の作成方法及び形状は何等こ
れに限定するものではない。更には、プローブ電極の本
数も一本に限る必要もなく、複数のプローブ電極を用い
ても良い。
【0022】本発明の目的は、上記記録媒体を用いて位
置検出を簡単な構造で容易に行うことができる情報処理
装置を提供することにもある。本発明によれば、記録領
域106のエッジ、および位置検出マーク105からの
散乱光を検出し、一般に行われているフィードバック制
御を行うことで、位置検出機能を備えた情報処理装置を
提供することが可能になった。
【0023】具体的には図4に示すように、記録媒体上
の段差から生じる散乱光が得られる位置に光源401と
受光部402を設置し、該記録媒体の位置座標を検出す
る手段を有し、検出された位置座標に対応する記録媒体
上にプローブ電極202を移動し、係る位置座標で記録
再生消去を行う情報処理装置に特徴を有している。光源
401としては半導体レーザーやHe−Neレーザーの
ほかLEDや光ファイバー等を用いることができる。
尚、図4においては簡略のため記録媒体上の記録領域1
06の1つを拡大して示してある。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例に従って説明する。
【0025】実施例1 図1及び図2に示す記録媒体では、基板101としてS
iO2が1μm積層されたSiウエハを用いた。かかる
基板101上にフォトレジスト(商標名RD−2000
N−10)を厚さ1μmに塗布したのち、露光、現像を
経て1mm□のパターンを得た。かかるパターンをマス
クとしてSiO2のエッチングを行った。エッチングの
深さは0.5μmであり、エッチガスにCF4を用い
て、圧力5Pa、放電電力150Wの条件で20分間エ
ッチングした。その後専用剥離液を用いてレジストを剥
離し、凸形状の記録領域106を形成した。
【0026】続いて、かかる記録領域106上に電子線
レジストであるポリメタクリル酸メチル(PMMA;商
標名OEBR−1000)を厚さ0.5μmに塗布し、
電子線を加速電圧20kV、ドーズ量50μC/cm2
の条件で位置検出マーク105およびトラッキングパタ
ーンの描画を行った。かかるパターンをマスクとして再
び前記条件によりSiO2のエッチングをおこない、最
後にメチルエチルケトンを使ってレジストを剥離した。
【0027】次に、かかる基板上にAuを真空蒸着法を
用いて形成し、電極層102とした。この時の条件は、
蒸着速度5Å/sec、到達圧力2×10-6Torr、
基板温度400℃、膜厚5000Åであった。
【0028】その後、かかる電極層102上に記録層1
03として、ポリイミドLB膜を4層累積した。なお、
ポリイミドLB膜の形成方法は以下の通りである。
【0029】ポリアミック酸(分子量約20万)を濃度
1×10-3%(g/g)で溶かしたジメチルアセトアミ
ド溶液を、別途調整したN,N−ジメチルオクタデシル
アミンの同溶液による1×10-3M溶液を1:2(v/
v)に混合し、ポリアミド酸オクタデシルアミン塩溶液
を調整した。かかる溶液を水温20℃の純水からなる水
相上に展開し、水面上に単分子膜を形成した。この単分
子膜の表面圧を25mN/mまで高め、更にこれを一定
に保ちながら、前記基板を水面に横切るように5mm/
分で移動させて浸漬、引き上げを行ない、Y型単分子膜
の累積を行なった。係るポリアミック酸単分子累積膜を
300℃で10分間加熱を行なうことによりポリイミド
にした。
【0030】なお、ポリイミド1層あたりの厚さは、エ
リプソメトリー法により約4Åと求められた。
【0031】以上の様にして形成した、記録媒体を本発
明の情報処理装置に設置し、位置検出と情報の記録・再
生・消去を行った。
【0032】位置検出の方法は次の様におこなった。図
4に示す本発明の情報処理装置にかかる記録媒体を設置
し、光源401からのレーザー光スポットを記録媒体上
に照射した。これと同時に記録媒体のステージ位置とプ
ローブ電極202の位置をステージ原点に設定した。次
に記録媒体をX方向、Y方向に移動させていくと、記録
媒体からの散乱光の明暗の強度が変化する位置がある。
かかる散乱光の強度変化は記録領域106の段差による
もので、かかる位置を記録領域106の原点とする。ま
た、記録媒体のステージ原点から記録領域106の原点
までのステージ移動量は移動量検出回路から出力、記憶
され、ステージ駆動回路306へフィードバックがかけ
られる。引き続きかかる位置からステージ201を移動
させると再び散乱光の明暗強度が変化する位置がある。
かかる位置は記録領域106における位置検出マーク1
05の位置であり、かかる位置検出マーク105を原点
としてプローブ電極202をかかる位置検出マーク10
5上まで移動させトラッキングを開始し、プローブ電極
202の走査を行うことで記録再生を行う。また以上の
ステージ201上の記録媒体のステージ原点、記録領域
106原点、位置検出マーク105およびプローブ電極
202の位置はそれぞれ位置情報と方向情報を含んでい
るので、かかる位置を座標として検出し、位置検出回路
403に出力、記憶され、ステージ201の粗動機構、
微動機構へフィードバックをかけることができる。その
ため、一般に行われている画像処理の手法を用いて、実
際の記録再生時の走査方向の情報と検出中のパターンの
位置情報が得られ、更に記憶されている各パターンの位
置関係から次のトラッキングパターンの大まかな位置の
情報が得られる。
【0033】次に、記録・再生・消去方法について述べ
る。プローブ電極202を記録領域106上トラックパ
ターンに対して走査した。この際記録媒体に対してプロ
ーブ電極(Pt−Rh合金)202に−0.5Vのバイ
アス電圧を印加し、トンネル電流が0.1nAとなるよ
うにドライバー305及びアクチュエータ204を用い
てプローブ電極202と記録層103との距離Zを一定
に保ちながら走査し、図1に示されているトラック10
4の位置を検出し、プローブ電極202を走査させた。
かかるトラック位置の検出はプローブ電極202とトラ
ック104との間でトラック電流が急激に変化すること
を利用している。記録は記録層103の電気メモリ効果
を利用して行った。即ち情報に従って図5に示した波形
を持つ三角波パルス電圧をパルス電源308を用いて記
録層103に印加し、印加部に低抵抗状態を生じさせ
た。この時、トンネル電流は2nAとなった。なお図5
において、プローブ電極202側が+極、電極層102
側が−極としてある。記録後再び記録情報の再生を行っ
た。再生用バイアス電圧は新たな情報の記録、あるいは
記録された情報の消去が生じない様、0.5Vとし、ト
ンネル電流の変化を測定し、情報再生をおこなった。以
上の再生実験においてデータ転送速度を1Mbpsとし
た時のビットエラーレートは1×10-5であった。引き
続き情報記録部に図6に示すパルス電圧を印加した後に
再び再生してみると初期の高抵抗状態(トンネル電流=
0.1nA)に戻っており、記録情報の消去が行われた
ことを確認できた。
【0034】また本実施例では、ステージ201を移動
させて位置検出をおこなったが、ビームスポットを移動
させることで位置検出を行っても良い。その他、記録領
域106の形状も凸形状でなく凹形状にしてもよく、同
様の位置検出方法、記録再生方法が適用可能である。
【0035】実施例2 実施例1と同様に記録媒体を作成した。ただし、記録層
にはスクアリリウムービス−6−オクチルアズレン(S
OAZ)の2層LB膜(厚さ30Å)を用いた。以下、
SOAZLB膜の形成方法を述べる。20℃の純水上に
SOAZのクロロホルム溶液(濃度0.2×10-3M)
を水面上に展開し、溶媒蒸発除去後、表面圧を20mN
/mまで高めて水面上にSOAZの単分子膜を形成し
た。次に、表面圧を一定に保ったまま、基板を水面上S
OAZ単分子膜を垂直に横切る方向に速度3mm/mi
nで静かに浸漬・引き上げを行い、SOAZの2層LB
膜を形成し、記録媒体とする。
【0036】実施例1と同様に上述した方法により作成
した記録媒体の位置検出および記録再生実験を行ったと
ころ、ビットエラーレートは1×10-6であった。
【0037】実施例3 図3に示すように大気中でマイカ板をへき開し、平滑基
板101とする。
【0038】次に、かかる平滑基板101上にAuを真
空蒸着法を用いて、エピタキシャル成長させ、電極層1
02とした。この条件は、蒸着速度5Å/sec、到達
圧力2×10-6Torr、基板温度400℃、膜厚50
00Åであった。
【0039】その後、かかる平滑電極基板上に、EBレ
ジスト(PMMA:商標名OEBR−1000 東京応
化製)を塗布し、露光、現像を経て、所望の凸形状記録
領域を形成した。EB描画条件は、加速電圧20kV、
ドーズ量50μC/cm2であった(記録領域面積1m
2)続いて、かかるレジストパターンをイオンエッチ
ング法により、電極層102であるAuをエッチング
し、レジストを剥離した。この時の、イオンエッチング
条件は、エッチングガスAr、イオンエネルギー500
eV、電流値0.5mV、エッチング深さ1000Åで
あった。また剥離液には、メチルエチルケトンを用い
た。
【0040】更にもう一度上記条件によりEB描画、A
uエッチングにより記録領域上に所望のトラックパター
ンを形成した。ただし、Auのエッチングの深さは10
0Åであった。
【0041】かかる基板上に、実施例1と同様にポリイ
ミドLB膜の記録層103を形成し、記録媒体とした。
【0042】上記のように作製した記録媒体を用いて、
実施例と同様の位置検出、記録再生実験をおこなったと
ころ、ビットエラーレートは2×10-6であり、消去も
可能であった。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に依れば 1)記録媒体上の記録領域に段差と位置検出マークを設
けることにより、位置検出を容易に行うことができ、高
速位置決めが可能になった。
【0044】2)記録領域を凸形状または、凹形状にす
ることで位置検出を行うので、記録密度を下げることな
く記録再生の高再現性が可能になった。
【0045】3)位置検出を記録媒体の形状および位置
検出マークを用いて行うので、記録媒体の互換性が高ま
った。
【0046】4)位置検出に記録媒体上の段差から生じ
る散乱光を用いるので簡単な装置で精度よく位置検出を
行うことが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録媒体の記録領域周辺部の一例を示
す概略図。
【図2】図1のA−A’断面図の一例。
【図3】図1のA−A’断面図の他の例。
【図4】本発明による情報処理装置の構成図。
【図5】本発明の記録媒体の記録層を高抵抗状態から低
抵抗状態へ遷移させるのに必要な電気パルスの波形を示
す図。
【図6】本発明による記録媒体の記録層上の低抵抗状態
部位を再び高抵抗状態に戻すのに必要な電気パルスの波
形を示す図。
【符号の説明】
101 基板 102 電極層 103 記録層 104 トラック 105 位置検出マーク 106 記録領域 107 非記録領域 201 ステージ 202 プローブ電極 203 プローブ電極の支持体 204 プローブ電極をZ方向に駆動するアクチエータ 205 ステージをX方向に駆動するアクチエータ 206 ステージをY方向に駆動するアクチエータ 301 増幅器 302 対数圧縮器 303 低域通過フィルタ 304 誤差増幅器 305 ドライバー 306 ステージ駆動回路 307 高域通過フィルタ 308 パルス電源 309 サーボ回路 401 光源 402 フォトダイオード 403 位置検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳沢 芳浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面形状が凸形状または凹形状であり、
    係る凸部または凹部を記録領域とし、さらに該記録領域
    内に位置検出マークを有することを特徴とする記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 記録媒体における記録層が電気メモリ効
    果を有する有機化合物の単分子膜もしくは該単分子膜を
    累積した単分子累積膜からなることを特徴とする請求項
    1記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】 有機化合物が、分子中にπ電子準位をも
    つ群とσ電子準位をもつ群とを有することを特徴とする
    請求項2記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】 単分子膜または単分子累積膜の膜厚が、
    0.3nm〜10nmの範囲であることを特徴とする請
    求項2又は請求項3記載の記録媒体。
  5. 【請求項5】 単分子膜または単分子累積膜が、LB法
    によって形成された膜であることを特徴とする請求項
    2,3,4のいずれか1項に記載の記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の記
    録媒体と該記録媒体に対向して設けられたプローブ電極
    と該記録媒体とプローブ電極との間に電圧を印加する手
    段と該記録媒体に照射する光源と該記録媒体からの散乱
    光を受けて位置情報を得る位置情報読み取り手段と前記
    位置情報読み取り手段によって得られた位置情報に基づ
    いて該記録媒体上の所望の位置で記録再生消去を行う手
    段を有することを特徴とする情報処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8023302B2 (en) 2005-01-31 2011-09-20 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Memory device and semiconductor device

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