JPH0511969Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 利用分野 この考案はスキーの板の底面をワツクスをかけ
て仕上げるときに使用されるスクライバの端面
を、正確にかつ簡単に作るスクライバー成形器に
係わるものである。スキーの底面に付いているワ
ツクスはこれを硬質プラスチツクの板で作られた
スクライバーを以て削り落として、新しいワツク
スを引き、更にスクライバーを以てこれを平均に
仕上げる。このときスクライバーはスキーの底面
を傷付けることなく、かつワツクスが削り落とせ
る程度の堅さが要求される。そのために第１図に
示すように、スクライバー１の端面２が摩耗変形
することはやむをえない。

そこで使用する端面２を常に削つて正しい形に
作ることがスキーの滑走面を好調に維持する上で
要求される。本考案は端面２を希望する形状に維
持しかつ、携帯並びに使用に便利なスクライバー
成形器である。

従来技術 従来は手で持つたナイフで適宜に端面２を削る
ので正確に作れず、刃が次第に湾曲変形する欠点
があつた。

課題を解決するための手段 以上の欠点はスクライバーの端面２を修正する
ための刃（ナイフ）及びスクライバーの支持が不
安定である為に発生する。そこで本考案において
はスクライバーの移動を案内する溝及び刃の関係
位置を決め、手の操作が不安定でも端面と刃の関
係が狂はないように配慮した。

実施例 第２，３図において、２枚の円板１０，１１は
ボルト１４，１５によつて定位置に固定される。
そして円板１０，１１には放射状にスクライバー
の案内溝１２（図出は４つの溝）を設ける。また
一方の円盤１０の中央には角の凸部１６を設け、
そしてこの角の凸部１６には第４図に示す刃１３
を入れて円板１０，１１を固定する。これによ
り、刃は円板に対して回転すること無く固定され
る。

なお第２図においてスクライバー１を案内溝１
２入れて、紙面と直角に移動して端面を形成す
る。

ここで刃１３は円形でもよいが、第４図に示す
ようにその外周が円弧のもの、弦をなすもの、傾
斜しているもの等と自由に選ぶことにより、端面
を第５図Ａ，Ｂ，Ｃ等に削ることができる。

効 果 本考案においては削られる対象のスクライバー
は案内溝に沿つて移動し、かつ刃は固定されてい
るので簡単に正確にかつ自由に選択した端面を修
正成形することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に於けるスクライバーの説明
図。第２図は成形器の平面図。第３図は第２図の
−の断面図。第４図は刃の一例を示す平面
図。第５図は成形された端面の説明図。 １……スクライバー、２……端面、１０，１１
……円板、１２……案内溝、１３……刃、１４，
１５……締付けボルト、１６……角凸部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 スクライバーの入る複数の放射状の案内溝１２
   と中央に刃を固定するための角部１６を有する２
   枚の円板１０，１１と、この中央角部１６に入る
   角孔を有し適宜の外周形状を有して円板の間に保
   持されるほぼ円形の固定刃１３とから成り、 スクライバーの端面２を選ばれた形状に修正す
   るスクライバー成形器。