JPH05118082A - プラスチツク製u字溝 - Google Patents
プラスチツク製u字溝Info
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- JPH05118082A JPH05118082A JP3308193A JP30819391A JPH05118082A JP H05118082 A JPH05118082 A JP H05118082A JP 3308193 A JP3308193 A JP 3308193A JP 30819391 A JP30819391 A JP 30819391A JP H05118082 A JPH05118082 A JP H05118082A
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Abstract
の高密度ポリエチレン100重量部に (B)難燃剤1〜50重量部 (C)酸吸着剤0.05〜5重量部 (D)紫外線吸収剤0.05〜5重量部 を配合してなる組成物を成形した難燃性プラスチック製
U字溝。 【効果】難燃性が良好でかつ耐候性が優れる。
Description
に施設使用されるU字溝(あるいはトラフ、樋類、以下
単にU字溝と称する)に関するものである。更に詳しく
は、難燃性が良好でかつ耐候性の優れたプラスチック製
U字溝に関する。
工事、農業用といった分野において、通水路やワイヤー
や電線類の導管として使用されている。U字溝の素材と
しては木製、金属製、コンクリート製、プラスチック製
がある。しかし木製品については腐敗、耐久性に難点が
あるため短期間の使用しか出来ない。また金属製品につ
いては価格も高く、極めて重く、しかも腐蝕するといっ
た点で耐久力の必要な部分に限定して使用される程度で
ある。コンクリート製品はこの分野において最も使用さ
れているが、極めて重く設置作業が大変である上に、欠
けたり、ひび割れが発生する。これに対しプラスチック
製品は高密度ポリエチレン(以下HDPEと略す)を用
いて押出または中空等の成形法で成形されており(実願
平2−30567)、軽量でかつ耐久性に優れ、安価で
ある。しかし、プラスチックは可燃性であり、最近のケ
ーブル火災の発生等によりU字溝の難燃化が必要になっ
てきた。HDPEを難燃化させるには、ハロゲン系化合
物と三酸化アンチモンの併用する方法が一般的である。
しかしこれらの難燃剤を添加すると耐候性がまったくな
くなってしまう。一般にHDPEは紫外線吸収剤や光安
定剤等を添加することにより耐候性を改良することがで
きるが、難燃剤添加物に紫外線吸収剤や光安定剤等を添
加しても耐候性は改良できず、屋外では難燃性プラスチ
ックU字溝は使用できない状況であった。
性が良好でかつ耐候性の優れたプラスチック製U字溝を
製造することにある。
し鋭意検討した結果、ハロゲン化合物により難燃化され
た高密度ポリエチレンに酸吸着剤、紫外線吸収剤を併用
で添加することにより難燃性プラスチック製U字溝の耐
候性が改良されることが判り本発明に至った。
た難燃性プラスチック製U字溝に関するものである。 (A)密度0.940〜0.965g/cm3 の高密度
ポリエチレン100重量部 (B)難燃剤1〜50重量部 (C)酸吸着剤0.05〜5重量部 (D)紫外線吸収剤0.1〜5重量部 本発明において使用される高密度ポリエチレンは、密度
が0.940〜0.965g/cm3 が適当であり、密
度が0.950〜0.965g/cm3 が好ましい。密
度が0.940g/cm3 未満では剛性が小さくU字溝
には適さない。
ー、エチレンと他のモノマー(例えばプロピレン、ブテ
ン−1、ヘキセン−1など)からなる共重合体で、製造
条件は特に限定されず気相法、スラリー法等の何れの方
法によっても製造することができる。
に対し1〜50重量部が適当であり、5〜40重量部が
好ましい。難燃剤が1重量部未満では難燃効果がなく、
50重量部を越えると耐候性が改良されない。難燃剤は
ハロゲン化合物と酸化アンチモンの併用系であり、配合
比は特に限定されず、ハロゲン化合物1〜49重量部に
対し酸化アンチモン49〜1重量部が適当である。ハロ
ゲン化合物としては、塩素系難燃剤や臭素系難燃剤があ
り、代表的な化合物としてはデカブロモジフェニルエー
テルやエチレンビステトラブロモフタルイミド等があ
る。
部に対し0.05〜5重量部が適当である。酸吸着剤が
0.05重量部未満ではハロゲン吸着が充分でないため
耐候性が改良されず、5重量部を超えると物性が悪化す
る。代表的な酸吸着剤としてはハイドロタルサイトおよ
び/または金属石鹸である。代表的な金属石鹸として
は、カルシュームステアレート等がある。
重量部に対し0.05〜5重量部が適当であり、光安定
剤との併用が望ましい。紫外線吸収剤が0.05重量部
未満では耐候性が改良されず、5重量部を超えると物性
が悪化する。代表的な紫外線吸収剤としては、2−(3
−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチル−フェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン等が、光安定剤として
(ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ルセバケート、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒ
ドロキシ−2,2,6,6テトラメチルピペリジン、ポ
リ((6−((1,1,3,3−テトラメチルブチル)
−イミノ)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジル)
(2−(2,2,6,6テトラメチルピペリジル)−イ
ミノ))ヘキサメチレン−(4−(2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジル)イミノ))等がある。
練機によりメルトブレンドする方法でもマスタ−バッチ
にしてドライブレンドする方法のいずれの方法でも良
い。
れない。代表的な方法としては押出成形法や中空成形法
等が挙げられる。
試験方法は次の方法によって測定し性能を評価した。 1.ブレンド 加圧ニーダー(森山製作所(株)製)を使用しMBを製
造後、HDPEとドライブレンドし中空成形機(日本製
鋼所(株)製)にてU字溝を成形した。
製)を使用しプレスした。
を使用し耐候性試験を行った。
U字溝を置き、中心部に10Kgの荷重を載せたときの
変形量を測定した。変形量が5cm以下を合格、それ以
上を不合格とした。
cm3 のHDPE100重量部に難燃剤(エチレンビス
テトラブロモフタルイミド(BT−93、Ethy1
社)と三酸化アンチモン(フレームカット610R、東
ソー(株))を1:2でブレンドしたもの)25重量
部、酸吸収剤(DHT4A、協和化学(株))2重量
部、酸化防止剤(イルガノックス1076、日本チバガ
イギー(株))0.05重量部、紫外線吸収剤(チヌビ
ン326、日本チバガイギー(株))0.3重量部、光
安定剤(キマソープ944日本チバガイギー(株))
0.3重量部を加えてニーダーで混練しマスタ−バッチ
作製後、中空成形機にてU字溝を成形した。
で打ち抜き、試験片とした。この試験片をウエザオメー
ターで照射し、伸び残率を測定した。結果を表1に示
す。
cm3 のHDPE100重量部に難燃剤(デカブロモジ
フェニルエーテル(フレームカット110R、東ソー
(株))と三酸化アンチモン(フレームカット610
R、東ソー(株))を3:1でブレンドしたもの)45
重量部、酸吸着剤(DHT4A、協和化学(株))2重
量部、酸化防止剤(イルガノックス1076、日本チバ
ガイギー(株))0.05重量部、紫外線吸収剤(チヌ
ビン326、日本チバガイギー(株))0.3重量部、
光安定剤(キマソーブ944日本チバガイギー(株))
0.3重量部を添加し、実施例1と同様の評価を行っ
た。
cm3 のHDPE100重量部に難燃剤(デカブロモジ
フェニルエーテル(フレームカット110R、東ソー
(株))と三酸化アンチモン(フレームカット610
R、東ソー(株))を3:1でブレンドしたもの)25
重量部、酸吸着剤(DHT4A、協和化学(株))5重
量部、酸化防止剤(イルガノックス1076、日本チバ
ガイギー(株))0.05重量部、紫外線吸収剤(チヌ
ビン326、日本チバガイギー(株))2重量部、光安
定剤(キマソーブ944日本チバガイギー(株))2重
量部を添加し、実施例1と同様の評価を行った。
cm3 のHDPE100重量部に難燃剤(エチレンビス
テトラブロモフタルイミド(BT−93、Ethyl
社)と三酸化アンチモン(フレームカット610R、東
ソー(株))を1:2でブレンドしたもの)25重量
部、酸吸着剤(カルシュームステアレート、日本油脂
(株))2重量部、酸化防止剤(イルガノックス107
6、日本チバガイギー(株))0.05重量部、紫外線
吸収剤(チヌビン326、日本チバガイギー(株))
0.3重量部、光安定剤(キマソーブ944日本チバガ
イギー(株))0.3重量部を添加し、実施例1と同様
の評価を行った。
cm3 のHDPE100重量部に難燃剤(エチレンビス
テトラブロモフタルイミド(BT−93、Ethyl
社)と三酸化アンチモン(フレームカット610R、東
ソー(株))を1:2でブレンドしたもの)25重量
部、酸吸着剤(DHT4A、協和化学(株))2重量
部、酸化防止剤(イルガノックス1076、日本チバガ
イギー(株))0.05重量部、紫外線吸収剤(チヌビ
ン326、日本チバガイギー(株))0.6重量部を添
加し、実施例1と同様の評価を行った。
cm3 のHDPE100重量部に酸化防止剤(イルガノ
ックス1076、日本チバガイギー(株))0.05重
量部を添加し、同様の評価を行った。この場合、ウエザ
オメーター500時間照射で伸び残率が50%を割って
しまう。
cm3 のHDPE100重量部に難燃剤(エチレンビス
テトラブロモフタルイミド(BT−93、Ethyl
社)と三酸化アンチモン(フレームカット610R、東
ソー(株))を1:2でブレンドしたもの)25重量
部、酸化防止剤(イルガノックス1076、日本チバガ
イギー(株))0.05重量部、紫外線吸収剤(チヌビ
ン326、日本チバガイギー(株))0.3重量部、光
安定剤(キマソーブ944日本チバガイギー(株))
0.3重量部を添加し、実施例1と同様の評価を行っ
た。この場合、ウエザオメーター500時間照射で伸び
残率が50%を割ってしまう。
cm3 のHDPE100重量部に難燃剤(エチレンビス
テトラブロモフタルイミド(BT−93、Ethyl
社)と三酸化アンチモン(フレームカット610R、東
ソー(株))を1:2でブレンドしたもの)25重量
部、酸吸着剤(キマス5A、協和化学(株))2重量
部、酸化防止剤(イルガノックス1076、日本チバガ
イギー(株))0.05重量部、光安定剤(キマソーブ
944日本チバガイギー(株))0.6重量部を添加
し、実施例1と同様の評価を行った。この場合、ウエザ
オメーター500時間照射で伸び残率が50%を割って
しまう。
3 の直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)100重量
部に難燃剤(エチレンビステトラブロモフタルイミド
(BT−93、Ethyl社)と三酸化アンチモン(フ
レームカット610R、東ソー(株))を1:2でブレ
ンドしたもの)25重量部、酸吸着剤(キマス5A、協
和化学(株))2重量部、酸化防止剤(イルガノックス
1076、日本チバガイギー(株))0.05重量部、
紫外線吸収剤(チヌビン326、日本チバガイギー
(株))0.3重量部、光安定剤(キマソーブ944日
本チバガイギー(株))0.3重量部を添加し、実施例
1と同様の評価を行った。この場合、耐候性は問題ない
が、剛性が低く使用できない。
によれば難燃性が良好でかつ耐候性の優れたポリオレフ
ィン組成物を得ることが出来る。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)密度0.940〜0.965g/c
m3 の高密度ポリエチレン100重量部に (B)難燃剤1〜50重量部 (C)酸吸着剤0.05〜5重量部 (D)紫外線吸収剤0.05〜5重量部 を配合してなる組成物を成形した難燃性プラスチック製
U字溝。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3308193A JPH05118082A (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | プラスチツク製u字溝 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3308193A JPH05118082A (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | プラスチツク製u字溝 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05118082A true JPH05118082A (ja) | 1993-05-14 |
Family
ID=17978040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3308193A Pending JPH05118082A (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | プラスチツク製u字溝 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05118082A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003096749A (ja) * | 2001-09-26 | 2003-04-03 | Kurimoto Ltd | 水路の内面構造 |
-
1991
- 1991-10-29 JP JP3308193A patent/JPH05118082A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003096749A (ja) * | 2001-09-26 | 2003-04-03 | Kurimoto Ltd | 水路の内面構造 |
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