JPH05116697A - 宇宙機器締付機構 - Google Patents

宇宙機器締付機構

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JPH05116697A
JPH05116697A JP3309972A JP30997291A JPH05116697A JP H05116697 A JPH05116697 A JP H05116697A JP 3309972 A JP3309972 A JP 3309972A JP 30997291 A JP30997291 A JP 30997291A JP H05116697 A JPH05116697 A JP H05116697A
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floating
tightening screw
base plate
top plate
tightening
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 締付ねじの操作順序を誤った場合でも装置が
故障しないようにする。 【構成】 宇宙ステーション27には、コイルバネ34
により支持されたフローティングナット30とノンフロ
ーティングナット35が配設され、宇宙ステーション2
7の宇宙機器取付面28に接続されるベースプレート4
とベースプレート4に対し近接、離反し得るトッププレ
ート2には、フローティングナット30に対し螺合され
るノンフローティング締付ねじ8が回転自在に支持さ
れ、トッププレート2には、トッププレート2に対し螺
合された締付ねじ本体14と締付ねじ本体14の長手方
向へ移動し得るよう締付ねじ本体14に対し嵌合され前
記ノンフローティングナット35に螺合し得る締付ねじ
本体15と締付ねじ本体15を締付ねじ本体14から突
出する方向へ付勢するコイルバネ22を備えたフローテ
ィング締付ねじ9が支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、宇宙機器締付機構に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】宇宙ステーションに実験機器等の宇宙機
器を装着する場合には、宇宙機器を取付けたベースプレ
ートを宇宙ステーションの宇宙機器取付表面に当接し、
ベースプレートに取付けられている複数の締付ねじを夫
々締付けることにより、宇宙ステーションに装着するこ
とが考えられている。
【0003】上記せる宇宙ステーションと宇宙機器の締
付機構の着脱装置の一例は図5に示されている。図中、
51はトッププレート52及びベースプレート53を備
えたケーシングであって、ベースプレート53には、ケ
ーシング51に収納された宇宙機器54が取付けられて
いる。
【0004】ケーシング51には、トッププレート52
及びベースプレート53を貫通してノンフローティング
締付ねじ55とフローティング締付ねじ56が回転自在
に取付けられている。
【0005】ノンフローティング締付ねじ55は一体構
造であって、その上端のヘッド部57はトッププレート
52からケーシング外方58へ突出し、雄ねじ部59は
ベースプレート53からケーシング外方60へ突出して
いる。
【0006】フローティング締付ねじ56は、2本の締
付ねじ本体61、62に分割された構造であって、締付
ねじ本体61のヘッド部63はトッププレート52から
ケーシング外方58へ突出し、締付ねじ本体62の雄ね
じ部64はベースプレート53からケーシング外方60
へ突出している。又締付ねじ本体61の下端に設けたス
プライン溝65には、締付ねじ本体62のスプラインキ
ー66が嵌合されて締付ねじ本体62が締付ねじ本体6
1に対し軸方向へ摺動し得るようになっており、締付ね
じ本体62には、締付ねじ本体62をベースプレート5
3の外方へ付勢するようコイルバネ67が巻装されてい
る。更に、締付ねじ本体62が締付ねじ本体61に対し
最も突出した状態にある場合に、ノンフローティング締
付ねじ55とフローティング締付ねじ56は略同じ長さ
になるよう形成されている。
【0007】ベースプレート53には、複数のクイック
ディスコネクタ68がケーシング外方60へ向けて突設
されていて、宇宙機器54に電気或いは流体を供給し得
るようになっていると共に複数のガイドピン69がケー
シング外方60へ向けて突設されている。
【0008】70は軌道上にある宇宙ステーションであ
って、前述のベースプレート53が取付けられる宇宙機
器取付面71には、ノンフローティング締付ねじ55と
フローティング締付ねじ56間の距離に合せて複数のナ
ット72,73が、宇宙ステーション70の内面側へ向
けて配設され、各ナット72,73には、対応する両締
付ねじ55,56の雄ねじ部59,64が螺合し得るよ
う、雌ねじ孔74,75が刻設されている。
【0009】宇宙ステーション70には、前述のクイッ
クディスコネクタ68が嵌合し得る複数のクイックディ
スコネクタ76が取付けてあって、各クイックディスコ
ネクタ76は、宇宙機器54との間で電気或いは流体の
授受を行い得るよう、可撓電線或いは可撓配管により宇
宙ステーション70内部の図示しない機器と連結されて
いる。
【0010】宇宙ステーション70には、宇宙機器54
側のベースプレート53に突設したガイドピン69が誘
導されつつ嵌合する複数の漏斗状のガイド部材77が、
ナット72,73と同一方向へ向けて取付けられ、ガイ
ド部材77の端部には、ガイドピン69がガイド部材7
7に対しソフトに挿入されるよう、ソフトドック機構7
8が設置されている。
【0011】上述した装置において、宇宙ステーション
70に配設してある図示しないロボットでケーシング5
1の外側を把持し、ベースプレート53を宇宙ステーシ
ョン70の宇宙機器取付面71に接近させると、ベース
プレート53のガイドピン69は、宇宙ステーション7
0のガイド部材77に誘導され、雄ねじ部59,64の
軸心は雌ねじ孔74,75の軸心と一致し、クイックデ
ィスコネクタ68の軸心はクイックディスコネクタ76
の軸心と一致した状態になってベースプレート53は宇
宙機器取付面71に接近し、ノンフローティング締付ね
じ55及びフローティング締付ねじ56の雄ねじ部5
9,64の先端は、雌ねじ孔74,75の先端に係合す
る。
【0012】次に、ロボットによりヘッド部57を掴
み、ノンフローティング締付ねじ55を回転すると、回
転したノンフローティング締付ねじ55の雄ねじ部59
は、ナット72の雌ねじ孔74に螺合し、ノンフローテ
ィング締付ねじ55の回転にともなって雄ねじ部59は
雌ねじ孔74に螺合し、複数組のクイックディスコネク
タ68,76は互に嵌合し、宇宙機器54は宇宙ステー
ション70に接続される。
【0013】又、この際、ノンフローティング締付ねじ
55の雌ねじ孔74への進入につれてフローティング締
付ねじ56も宇宙ステーション70側へ移動しようとす
るが、フローティング締付ねじ56は回転されないた
め、雌ねじ孔75内へ進入することができない。このた
め、フローティング締付ねじ56の締付ねじ本体62は
ナット73により押圧されるが、締付ねじ本体62はコ
イルバネ67の抗力に打勝ってスプライン溝65を摺動
し、締付ねじ本体62内へ深く進入するため、ノンフロ
ーティング締付ねじ55の締付けには何等支障はない。
【0014】ノンフローティング締付ねじ55の締付け
の終了後、ロボットによりヘッド部63を掴み、締付ね
じ本体61を回転させると、スプライン溝65及びスプ
ラインキー66を介して締付ねじ本体62が回転し、雄
ねじ部64は雌ねじ孔75に深く進入し、フローティン
グ締付ねじ56の締付けが行われる。以上で、宇宙機器
54の宇宙ステーション70への接続が終了する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記装置においては、
両締付ねじ55,56を締付ける場合には、ノンフロー
ティング締付ねじ55を締付けた後にフローティング締
付ねじ56を締付け、両締付ねじ55,56を緩める場
合には、フローティング締付ねじ56を緩めた後にノン
フローティング締付ねじ55を緩める必要がある。
【0016】すなわち、締付けに際しフローティング締
付ねじ56を先に締付けようとすると、ノンフローティ
ング締付ねじ55は回転されないため、雌ねじ孔74内
に進入できずナット72から押圧されて損傷する虞れが
ある。又、緩める際に、ノンフローティング締付ねじ5
5を先に緩めた場合には、フローティング締付ねじ56
はケーシング51と共に宇宙ステーション70から離れ
る方向へ移動するが、締付ねじ本体62は回転すること
なくナット73に螺合したままであるため、締付ねじ本
体62にモーメントが付与され、締付ねじ本体62、雄
ねじ部64又はナット73等が損傷する虞れがある。
【0017】換言すれば、図5に示す装置では、両締付
ねじ55,56を操作する順序は決められており、操作
順序を誤った場合には、装置に故障が生ずるという問題
がある。
【0018】本発明は上述の実情に鑑み、締付ねじの操
作順序を誤った場合でも、装置が故障しないようにする
ことを目的としてなしたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、宇宙ステーシ
ョンに弾撥体を介して支持されたフローティングナット
と、宇宙ステーションに固定されたノンフローティング
ナットと、宇宙ステーションの宇宙機器取付面に接続さ
れるベースプレートに対し近接、離反し得るよう、前記
ベースプレートに一体のガイドプレートに対し案内手段
を介し取付けられたトッププレートと、該トッププレー
トに回転自在に支持され且つ前記フローティングナット
に螺合可能なノンフローティング締付ねじと、トッププ
レートに支持されたフローティング締付ねじを備え、該
フローティング締付ねじは、前記トッププレートに螺合
されたトッププレート側締付ねじ本体及び長手方向へ移
動し得るようキー手段を介しトッププレート側締付ねじ
本体に嵌合され且つ前記ノンフローティングナットに螺
合可能なベースプレート側締付ねじ本体並に該ベースプ
レート側締付ねじ本体をベースプレート側へ付勢する弾
撥体を備え、前記両締付ねじの長さを、前記両締付ねじ
の何れもがフローティングナット或いはノンフローティ
ングナットに螺合していない場合は、ベースプレートか
ら外方へ突出する部分の長さはフローティング締付ねじ
の方が長く、両締付ねじがフローティングナット及びノ
ンフローティングナットに螺合した場合には、フローテ
ィング締付ねじは操作可能な程度にトッププレートから
反宇宙ステーション側へ突出するが、ノンフローティン
グ締付ねじは、トッププレートから反宇宙ステーション
側へ突出しないか或いは操作し得ない程度の突出量とな
るよう、形成したものである。
【0020】
【作用】宇宙機器を宇宙ステーションに取付ける際に
は、ロボットによりベースプレートを宇宙ステーション
の宇宙機器取付面に位置させ、ノンフローティング締付
ねじを回転させる。このため、ノンフローティング締付
ねじは、宇宙ステーションのフローティングナットに螺
合する。
【0021】次に、フローティング締付ねじを回転させ
るると、フローティング締付ねじは宇宙機器のノンフロ
ーティングナットに螺合する。
【0022】宇宙機器を宇宙ステーションに取付ける際
に、誤って最初にフローティング締付ねじを回転させて
も該締付ねじは空まわりするだけであり、このためフロ
ーティング締付ねじ等が破損したりする虞れはない。
【0023】又、宇宙機器が宇宙ステーションに取付け
られると、ノンフローティング締付ねじのトッププレー
トからの突出量は極く僅かか或いは零となるため、フロ
ーティング締付ねじを外す前にノンフローティング締付
ねじの操作を行うことはできず、従ってフローティング
締付ねじ等が破損する虞れがない。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつ
つ説明する。
【0025】図1は本発明の一実施例である。
【0026】図中1はケーシングであり、内蓋型のトッ
ププレート2及びトッププレート2の側部に外嵌するガ
イドプレート3並にガイドプレート3と一体的に形成さ
れたベースプレート4を備えており、ベースプレート4
には、ケーシング1に収納された宇宙機器5が取付けら
れている。又、ガイドプレート3のトッププレート2側
端部には、ケーシング1内側に向けてガイドピン6が突
設され、該ガイドピン6は、トッププレート2の側部に
沿いベースプレート4ヘ向けて延びる長孔7に内嵌され
ている。そして、トッププレート2はガイドピン6に誘
導されつつベースプレート4に対し近接、離反する方向
へ移動し得るようになっている。
【0027】ケーシング1には、トッププレート2及び
ベースプレート4を貫通してノンフローティング締付ね
じ8及びフローティング締付ねじ9が回転自在に取付け
られている。
【0028】ノンフローティング締付ねじ8は一体構造
であって、その上端のヘッド部10は、トッププレート
2がベースプレート4側の限界位置に位置する場合は、
トッププレート2からケーシング外方11へ突出し、雄
ねじ部12はベースプレート4からケーシング外方13
へ突出しており、ケーシング1に対しては軸方向へは移
動しないようになっている。
【0029】フローティング締付ねじ9は、2本の締付
ねじ本体14,15に分割された構造であって、トップ
プレート2側の締付ねじ本体14のヘッド部16は、ト
ッププレート2からケーシング外方13へ突出し、ヘッ
ド部16端部からベースプレート4側へ向けて刻設した
雄ねじ部17は、トッププレート2に設けた雌ねじ孔1
8に螺合されており、ベースプレート4側の締付ねじ本
体15のベースプレート4側端部には雄ねじ部19が設
けられている。
【0030】締付ねじ本体14のケーシング1内端部に
設けたスプライン溝20には、締付ねじ本体15のスプ
ラインキー21が嵌合されて締付ねじ本体15が締付ね
じ本体14に対し軸方向へ摺動し得るようになってお
り、締付ねじ本体15には、締付ねじ本体15をベース
プレート4側へ向けて付勢するコイルバネ22が巻装さ
れている。
【0031】締付けのための操作を行う前は、図1に示
すように、ノンフローティング締付ねじ8はヘッド部1
0も雄ねじ部12も夫々ケーシング外方11,13へ或
る程度突出しており、フローティング締付ねじ9のヘッ
ド部16はケーシング外方11へ或る程度突出している
が、雄ねじ部19はベースプレート4の外面から僅かに
突出している程度であって、フローティング締付ねじ9
の長さはノンフローティング締付ねじ8の長さよりも短
く形成されている。
【0032】ベースプレート4には、クイックディスコ
ネクタ23が、ケーシング外方11へ向けて突設される
と共に、締付ねじ本体15の雄ねじ部19よりも若干ケ
ーシング1内側位置に取付けたプレート24には、クイ
ックディスコネクタ25がケーシング外方13へ向けて
突設されており、宇宙機器5に電気或いは流体を供給し
得るようになっている。又ベースプレート4には、複数
のガイドピン26がケーシング外方13へ向けて突設さ
れている。
【0033】27は軌道上にある宇宙ステーションであ
って、前述のベースプレート4が取付けられる宇宙機器
取付面28には、ノンフローティング締付ねじ8の取付
位置に軸心があるようにした凹所29が形成されてい
て、該凹所29にはフローティングナット30が配設さ
れている。
【0034】フローティングナット30の軸心には、雌
ねじ孔31が刻設されていて、雌ねじ孔31の軸心とノ
ンフローティング締付ねじ8の軸心とは一致するように
なっており、ノンフローティング締付ねじ8の雄ねじ部
12はフローティングナット30の雌ねじ孔31に螺合
し得るようになっている。
【0035】フローティングナット30の外周面には、
フランジ32が設けてあって、凹所29内に形成した段
部33とフランジ32との間には、コイルバネ34が配
設されてフローティングナット30を宇宙機器取付面2
8側へ付勢している。又凹所29の底面から直立させた
図示してないガイドピンがフランジ32を貫通してお
り、フローティングナット30は、宇宙機器取付面28
に向って変位したり或いは凹所29内に退没して宇宙機
器取付面28から退没する際にガイドピンに沿いスムー
ズに移動し得るようになっている。
【0036】宇宙ステーション27の宇宙機器取付面2
8には、フローティング締付ねじ9の取付位置に軸心が
あるようにしたノンフローティングナット35が、宇宙
機器取付面28の内方に向けて取付けられており、ノン
フローティングナット35の軸心には、雌ねじ孔36が
刻設されていて、雌ねじ孔36の軸心とフローティング
締付ねじ9の軸心とは一致し得るようになっており、フ
ローティング締付ねじ9の雄ねじ部19をノンフローテ
ィングナット35の雌ねじ孔36に螺合し得るようにな
っている。
【0037】宇宙ステーション27の宇宙機器取付面2
8には、前記クイックディスコネクタ23,25と一致
し得るように複数のクイックディスコネクタ37,38
が取付けてあって、各コネクタ37,38は、宇宙機器
5との間で電気或いは流体の授受を行い得るよう、可撓
電線或いは可撓配管により宇宙ステーション27内部の
図示しない機器と連結されている。
【0038】宇宙ステーション27には、宇宙機器5側
のガイドピン26が誘導されつつ嵌合する複数の漏斗型
のガイド部材39がノンフローティングナット35と同
一方向へ向けて取付けられ、ガイド部材39の端部に
は、ガイドピン26がガイド部材39にソフトに挿入さ
れるよう、ソフトドック機構40が設置されている。
【0039】次に、本発明の作動を図2から図4をも参
照しつつ説明する。
【0040】宇宙ステーション27に設置してある図示
しないロボットでケーシング1の外側を掴み、ベースプ
レート4を宇宙機器取付面28に接近させると、ベース
プレート4のガイドピン26は、宇宙ステーション27
のガイド部材39に誘導される。このため雄ねじ部1
2,19の軸心は、雌ねじ孔31,36の軸心と一致
し、クイックディスコネクタ23,25の軸心はクイッ
クディスコネクタ37,38の軸心と一致した状態にな
って、ベースプレート4は宇宙機器取付面28に接近
し、ノンフローティング締付ねじ8はフローティングナ
ット30を凹所29の中に向って押圧するようになる。
従って、フランジ32はコイルバネ34の力に抗して図
示してないガイドピンに沿って摺動し、フローティング
ナット30は凹所29内に退没する。又フローティング
締付ねじ9の雄ねじ部19はノンフローティングナット
35の雌ねじ孔36から離れた位置にある(図1参
照)。
【0041】続いて、ノンフローティング締付ねじ8を
ロボットによってヘッド部10を介し回転させると、雄
ねじ部12はフローティングナット30の雌ねじ孔31
に螺合し、締付ねじ8の回転にともなってフローティン
グナット30は宇宙機器取付面28に向って変位し、雄
ねじ部12は雌ねじ孔18に深く螺合すると共にクイッ
クディスコネクタ23,37は互に嵌合し、ガイドピン
26は宇宙ステーション27内に進入した状態になり、
フローティング締付ねじ9の雄ねじ部19は、ノンフロ
ーティングナット35の雌ねじ孔36に当接する(図2
参照)この際、締付ねじ本体15はノンフローティング
ナット35により押されるため、コイルバネ22の抗力
に対向して締付ねじ本体15のスプラインキー21の部
分は、締付ねじ本体14のスプライン溝20に対し摺動
し、若干締付ねじ本体14側へ移動する。又、ケーシン
グ1のトッププレート2は、ガイドプレート3に対して
固定されたままである。
【0042】ノンフローティング締付ねじ8がフローテ
ィングナット30に対し螺合されてクイックディスコネ
クタ23,37が連結されたら、フローティング締付ね
じ9をヘッド部16を介して回転させる。そうすると、
締付ねじ本体14はトッププレート2の雌ねじ孔18に
対して回転しつつ宇宙ステーション27側へ移動し、締
付ねじ本体15はスプライン溝20、スプラインキー2
1を介して回転させられつつノンフローティングナット
35側へ移動する。このため雄ねじ部19が雌ねじ孔3
6に螺合し(図3参照)、更にフローティング締付ねじ
9を回転させることにより締付ねじ本体15はノンフロ
ーティングナット35の所定位置まで螺合し、クイック
ディスコネクタ25,38が嵌合する。
【0043】又、トッププレート2側の締付ねじ本体1
4とヘッド部16の間に刻設された雄ねじ部17は、ト
ッププレート2に設けた雌ねじ孔18に螺合されてお
り、フローティング締付ねじ9を回転させることにより
トッププレート2がガイドピン6に誘導されつつ宇宙ス
テーション27から離れる方向へ移動する(図4参
照)。トッププレート2が反宇宙ステーション側の限界
位置まで移動した際には、フローティング締付ねじ9の
ヘッド部16は、ロボットで掴める程度にトッププレー
ト2外へ突出しているが、ノンフローティング締付ねじ
8のヘッド部10はトッププレート2の孔内に隠れた状
態になる。
【0044】宇宙機器5を宇宙ステーション27と取付
ける際に誤操作によってフローティング締付ねじ9を先
に回すと、フローティング締付ねじ9は空周りをする
が、力が掛かることがなく、従ってフローティング締付
ねじ9に損傷が生ずることはない。
【0045】宇宙機器5を宇宙ステーション27から取
外す場合には、フローティング締付ねじ9を先に回転さ
せ、フローティングナット35から外れた後ノンフロー
ティング締付ねじ8を回転させる。この場合、ノンフロ
ーティング締付ねじ8を先に回転させようとしても、ヘ
ッド部10は図4に示すように、トッププレート2の孔
に没入しているため、ヘッド部10を掴むことができ
ず、従って誤操作を行う虞れはない。
【0046】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
変更を加え得ることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】本発明の宇宙機器締付機構によれば、締
付ねじの操作順序を誤った場合でも、締付ねじが損傷せ
ず、何等支障が生ずることがないという優れた効果を奏
し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の宇宙機器締付機構の一実施例で、ガイ
ドピンがガイド部材に挿入された状態を示す横断面図で
ある。
【図2】本発明の宇宙機器締付機構の一実施例で、ノン
フローティング締付ねじがフローティングナットに螺合
した状態を示す横断面図である。
【図3】本発明の宇宙機器締付機構の一実施例で、フロ
ーティング締付ねじがノンフローティングナットに螺合
しかけた状態を示す横断面図である。
【図4】本発明の宇宙機器締付機構の一実施例で、ノン
フローティングナットの螺合によりトッププレートが反
宇宙ステーション側の限界位置まで移動した状態を示す
横断面図である。
【図5】従来の宇宙機器締付機構の一例を示す横断面図
である。
【符号の説明】
2 トッププレート 3 ガイドプレート 4 ベースプレート 6 ガイドピン(案内手段) 8 ノンフローティング締付ねじ 9 フローティング締付ねじ 14 締付ねじ本体(トッププレート側締付ねじ本体) 15 締付ねじ本体(ベースプレート側締付ねじ本体) 21 スプラインキー(キー手段) 22 コイルバネ(弾撥体) 27 宇宙ステーション 28 宇宙機器取付面 30 フローティングナット 34 コイルバネ(弾撥体) 35 ノンフローティングナット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 宇宙ステーションに弾撥体を介して支持
    されたフローティングナットと、宇宙ステーションに固
    定されたノンフローティングナットと、宇宙ステーショ
    ンの宇宙機器取付面に接続されるベースプレートに対し
    近接、離反し得るよう、前記ベースプレートに一体のガ
    イドプレートに対し案内手段を介し取付けられたトップ
    プレートと、該トッププレートに回転自在に支持され且
    つ前記フローティングナットに螺合可能なノンフローテ
    ィング締付ねじと、トッププレートに支持されたフロー
    ティング締付ねじを備え、該フローティング締付ねじ
    は、前記トッププレートに螺合されたトッププレート側
    締付ねじ本体及び長手方向へ移動し得るようキー手段を
    介しトッププレート側締付ねじ本体に嵌合され且つ前記
    ノンフローティングナットに螺合可能なベースプレート
    側締付ねじ本体並に該ベースプレート側締付ねじ本体を
    ベースプレート側へ付勢する弾撥体を備え、前記両締付
    ねじの長さを、前記両締付ねじの何れもがフローティン
    グナット或いはノンフローティングナットに螺合してい
    ない場合は、ベースプレートから外方へ突出する部分の
    長さはフローティング締付ねじの方が長く、両締付ねじ
    がフローティングナット及びノンフローティングナット
    に螺合した場合には、フローティング締付ねじは操作可
    能な程度にトッププレートから反宇宙ステーション側へ
    突出するが、ノンフローティング締付ねじは、トッププ
    レートから反宇宙ステーション側へ突出しないか或いは
    操作し得ない程度の突出量となるよう、形成したことを
    特徴とする宇宙機器締付機構。
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