JPH05105848A - 硬化進行型粘着部材 - Google Patents

硬化進行型粘着部材

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JPH05105848A
JPH05105848A JP29509691A JP29509691A JPH05105848A JP H05105848 A JPH05105848 A JP H05105848A JP 29509691 A JP29509691 A JP 29509691A JP 29509691 A JP29509691 A JP 29509691A JP H05105848 A JPH05105848 A JP H05105848A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被着体への接着作業時においては濡れ性に優
れて良好な圧着性を示すと共に、接着後の所定時間経過
時においては凝集力が向上して非クリープ性等の強固な
固定力を示し、しかも保存性や接着作業性等の取扱性に
優れる粘着部材を得ること。 【構成】 基材層(1)の上に硬化進行型の粘着剤層
(2)を設けてなり、前記の基材層が硬化進行型の粘着
剤層の硬化を促進するための薬剤を含有する硬化進行型
粘着部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被着体に接着した後に
硬化が進行して凝集力が向上するようにしてなり、建材
や家電等の種々の物品の接着に好適な硬化進行型粘着部
材に関する。
【0002】
【従来の技術】建材や家電等の分野においても簡便性等
の利点に着目して粘着シートや粘着テープ等の粘着部材
による接着方式が普及し始めているが、かかる分野にお
いては接着作業時における良好な圧着性と、接着後にお
ける非クリープ性等の強固な固定力との両立が強く要求
される。
【0003】従来、前記要求に応えるものとして、吸湿
硬化型の粘着剤が知られていた(特公昭60−1746
7号公報)。これは、弾性率を当初は低く抑えて被着体
への濡れ性を高め、吸湿により硬化して経時的に凝集力
が向上するようにしたものである。しかしながら、接着
処理の前後に関りなく硬化が進行するため接着処理前に
おける硬化の進行を抑制する必要があり、その保存や接
着作業性に格別の注意を要し、取扱性に劣る問題点があ
つた。
【0004】一方、異なる剪断クリープコンプライアン
スを有する粘着剤層を重畳させてなる粘着部材も知られ
ていた(特開昭54−139946号公報)。これは、
弾性率が低くて良好な圧着性を示す粘着剤層と弾性率が
高くて凝集力に優れる粘着剤層を重畳させたものであ
る。しかしながら、良好な圧着性を示す弾性率の低い粘
着剤層が接着後においても存在するため、この層が全体
としての耐クリープ性を低下させる問題点があつた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、接着作業時
における良好な圧着性と、接着後における非クリープ性
等の強固な固定力とが両立し、しかも保存性や接着作業
性等の取扱性に優れる粘着部材の開発を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材層の上に
硬化進行型の粘着剤層を設けてなり、前記の基材層が硬
化進行型の粘着剤層の硬化を促進するための薬剤を含有
することを特徴とする硬化進行型粘着部材を提供するも
のである。
【0007】
【作用】上記の構成により、基材層に含有させた薬剤に
基づいて接着処理後に粘着剤層の硬化が進行するように
制御することができる。その結果、接着作業前において
は良好な圧着性を長期に、かつ安定に持続して保存性や
接着作業性等の取扱性に優れ、接着後は硬化が進行して
凝集力が向上し、非クリープ性等の強固な固定力を発現
するものとすることができる。
【0008】
【発明の構成要素の例示】図1に本発明の硬化進行型粘
着部材を例示した。1が基材層、2が粘着剤層である。
粘着剤層2が基材層1の片側にのみ設けられたものや、
基材層1の片側に粘着剤層2を設け、他方の側には粘着
剤層2とは異なる種類の粘着剤層を設けたものなども本
発明の実施態様としてあげられる。
【0009】基材層1は、ベースポリマーに粘着剤層2
の硬化を促進するための薬剤を配合したものなどとして
形成される。ベースポリマーとしては、シート状に成形
しうるものが用いられる。好ましくは、アクリル系ポリ
マー、塩化ビニル系ポリマー、酢酸ビニル系ポリマー、
スチレン系ポリマー、ウレタン系ポリマー、フッ素系ポ
リマー、これらのポリマーを形成する単量体の共重合
体、前記ポリマーのブレンド物などが用いられる。
【0010】前記アクリル系ポリマーの具体例として
は、アクリル酸ないしメタクリル酸のエステルの単独系
や共重合系ポリマー、それらのブレンド物などがあげら
れる。アクリル酸ないしメタクリル酸のエステルとして
は、メチル基、エチル基、ブチル基等のアルキル基を有
するものなどがあげられる。アクリル系ポリマーは、塩
化ビニル系ポリマーやスチレン系ポリマーとのブレンド
物としても用いられる。
【0011】塩化ビニル系ポリマーの具体例としては、
ジオクチルフタレートや低分子量ポリエステルの如き可
塑剤を含有する軟質ポリ塩化ビニル、可塑剤を含有しな
い硬質ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・エチレン共重合
体、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体などがあげられ
る。塩化ビニル系ポリマーをブレンド物として用いる場
合に好ましく用いうるものは、アクリル系ポリマー、ス
チレン系ポリマー、フッ素系ポリマーなどである。
【0012】酢酸ビニル系ポリマーの具体例としては、
ポリ酢酸ビニル、部分ケン化ポリビニルアルコール、酢
酸ビニル・エチレン共重合体などがあげられる。
【0013】スチレン系ポリマーの具体例としては、
(α,ο−)メチルスチレンやο−クロロスチレンの如
きスチレン誘導体及び/又はスチレンの単独系、ないし
共重合系ポリマー、スチレン誘導体及び/又はスチレン
とアクリル酸系エステルとの共重合体などがあげられ
る。スチレン系ポリマーにブタジエンラバー、スチレン
・ブタジエンラバーなどの可撓性向上剤を配合したもの
なども好ましく用いうる。
【0014】ウレタン系ポリマーの具体例としては、脂
肪族系ないし芳香族系のジオールと多官能イソシアネー
トとからなるものなどがあげられる。ジオールとして
は、ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコー
ルの如きポリエーテルジオール、テレフタル酸とエチレ
ンジオール等からなるポリエステルジオール、ビスフェ
ノールAやその水添物、シクロヘキサンジオールやオク
チレンジオールの如き低分子量ジオールなどが例示でき
る。多官能イソシアネートとしては、トリレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネートなどのジイソシアネートやト
リイソシアネートなどが例示できる。
【0015】フッ素系ポリマーの具体例としては、フッ
素含有のエチレン系ないしプロピレン系モノマーを成分
とする単独系、ないし共重合系ポリマーなどがあげられ
る。フッ素含有エチレン系モノマーとしては、モノフル
オロエチレン、ジフルオロエチレン、トリフルオロエチ
レン、テトラフルオロエチレンなどが例示できる。フッ
素含有プロピレン系モノマーとしては、モノフルオロプ
ロピレン、ジフルオロプロピレン、トリフルオロプロピ
レン、テトラフルオロプロピレン、ペンタフルオロプロ
ピレン、ヘキサフルオロプロピレンなどが例示できる。
【0016】基材層1の形成は例えば、ベースポリマー
に粘着剤層2の硬化を促進するための助剤や触媒等の薬
剤のほか、必要に応じて粘着付与剤、充填剤、老化防止
剤、防錆剤などの適宜な添加剤を配合し、それを押出し
法やキャスティング法などの任意な方法でシート状に成
形することにより行うことができる。その際、ベースポ
リマーとの相溶性に乏しく、かつ粘着剤層2の硬化を促
進するための薬剤とは良相溶性、ないし良分散性の添加
剤、例えば可塑剤や低分子量ポリマーなどを併用するこ
とが粘着剤層2の硬化の促進を制御する点より好まし
い。基材層の厚さは使用目的に応じて適宜に決定される
が、一般には10〜500μmとされる。
【0017】なお、基材層に含有させる粘着剤層2の硬
化を促進するための薬剤は、粘着剤の種類に応じて決定
される。その含有量は、粘着剤層2の硬化性やその硬化
促進性などに応じて適宜に決定されるが、一般にはベー
スポリマー100重量部あたり、5〜100重量部とさ
れる。
【0018】基材層の少なくとも片面に付設される硬化
進行型の粘着剤層としては、湿気硬化型のもの、熱硬化
型のもの、紫外線硬化型のものなどがあげられる。粘着
剤の種類については特に限定はなく、一般にはアクリル
系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤などが用
いられる。
【0019】前記アクリル系粘着剤の具体例としては、
2−エチルヘキシル基やn−ブチル基等を有するアクリ
ル酸ないしメタクリル酸のエステルを成分とする単独
系、ないし共重合系のポリマーをベースとするものなど
があげられる。共重合成分としては、アクリル酸ないし
メタクリル酸の低級アルキルエステル、酢酸ビニル、ア
クリル酸、アクリル酸ないしメタクリル酸のヒドロキシ
エチルないしグリシジルエステルの如き官能基含有エス
テルなどが例示できる。
【0020】シリコーン系粘着剤の具体例としては、ポ
リジメチルシロキサンを主成分とし、これに低分子量の
ジアルキルシロキサンを主体とするシリコーン系ポリマ
ーを配合したものなどがあげられる。低分子量のジアル
キルシロキサンとしては、ジメチルシロキサン、ジエチ
ルシロキサンなどが例示できる。。
【0021】ゴム系粘着剤の具体例としては、ゴム系ポ
リマーに粘着付与樹脂を配合したものなどがあげられ
る。ゴム系ポリマーとしては、天然ゴム、イソプレン系
の合成天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブチルゴ
ムなどが例示できる。粘着付与樹脂としては、ロジン、
ロジン誘導体、テルペン系樹脂、石油系樹脂などがあげ
られる。
【0022】本発明で用いる硬化進行型の粘着剤層は、
必要に応じて充填剤、架橋剤、軟化剤、老化防止剤、着
色剤、防錆剤などの適宜な添加剤が配合されていてもよ
い。また、基材層に含有させる硬化促進用の薬剤を、圧
着性を阻害しない範囲で配合することもできる。硬化進
行型の粘着剤層の厚さは、使用目的等に応じて適宜に決
定されるが、一般には5〜200μmとされる。基材層
への粘着剤層の付設は、粘着剤を塗工する方法や、セパ
レータ上に塗工形成した粘着剤層を基材層に移着する方
法など、適宜な方法で行うことができる。
【0023】上記した、湿気で硬化が進行する粘着剤層
の形成は、例えばカルボキシル基を含有する粘着剤を用
いて形成することができる。その場合、基材層には硬化
進行用の薬剤として、例えば酸化カルシウム、酸化スト
ロンチウム、酸化バリウムなどの周期表IIA族金属の酸
化物ないしその混和物が含有させられる。また、基材層
にはカルボキシル基を含有しないものが好ましく用いら
れる。
【0024】熱で硬化が進行する粘着剤層の形成は、例
えばカルボキシル基やヒドルキシル基、エポキシ基等の
官能基を含有する公知の熱硬化型粘着剤を用いて形成す
ることができる。その場合には、例えば多官能イソシア
ネート、金属キレート化合物、メラミン系化合物などの
架橋剤が基材層に含有させられる。
【0025】紫外線で硬化が進行する粘着剤層の形成
は、例えば不飽和結合を含有する、又はエポキシ基を含
有する公知の紫外線硬化型粘着剤を用いて形成すること
ができる。その場合には、例えばベンゾイン、ベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ジベン
ジル、ベンジルジメチルケタールなどの、不飽和結合を
介して硬化させるための光反応開始剤(光増感剤)、又
はアリルジアゾニウム塩などのエポキシ基を介して硬化
させるための開始剤が基材層に含有させられる。
【0026】前記した湿気硬化型の粘着剤層では、被着
体に圧着後、湿気のある雰囲気に放置することで硬化が
進行し、屋外での硬化の進行も容易である。熱硬化型の
粘着剤層では熱圧着するなどの加熱処理を施すことによ
り硬化が進行する。紫外線硬化型の粘着剤層では、紫外
線を透過する被着体に対して紫外線を照射することによ
り硬化が進行する。
【0027】本発明の好ましい硬化進行型粘着部材は、
被着体への接着前における粘着剤層2と基材層1の弾性
率をそれぞれα、βとし、被着体への接着後の5時間経
過以降における粘着剤層2と基材層1の弾性率をそれぞ
れγ、δとした場合に、α<β≦δ<γを満足するよう
に接着後に硬化が進行するものである。かかる硬化特性
を示す粘着部材の形成は、粘着剤層の硬化進行特性に応
じた量の硬化促進用薬剤を基材層に含有させることによ
り行うことができる。
【0028】前記のα<β≦δ<γの関係を満足するこ
とにより、接着時における被着体への濡れ性に優れると
共に、接着後所定時間が経過することにより凝集力が増
大して耐クリープ性等の粘着特性に優れるものとするこ
とができる。しかも、接着前における基材層の弾性率
(β)が粘着剤層のそれ(α)よりも高いので取扱いや
すく、接着作業性にも優れている。
【0029】本発明の硬化進行型粘着部材は、例えば建
材や家電用物品などの長時間接合しておく必要のある種
々の被着体の接着に好ましく用いることができる。被着
体としては、木材、鋼やステンレス、クロム、ニッケル
の如き金属、ABS樹脂やポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスチレ
ン、ノリル樹脂、ポリフェニレンサルファイド、ポリエ
ーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアセ
タール、ポリイミド、ユリア樹脂、ポリエステルの如き
熱可塑性や熱硬化性の樹脂、SiO2やAl23、Zn
2、MgOの如き成分を含有する無機材料などがあげら
れる。
【0030】被着体は、適宜に表面処理されたものであ
ってよい。すなわち例えば、ワニスや松脂等で塗装され
た木材、アルキドメラミン、アクリルウレタン、アクリ
ルメラミン、エポキシ樹脂等で塗装された金属、カチオ
ン電着塗装やアニオン電着塗装等で防錆塗装された金属
の如く、木材、金属、樹脂、セラミックなどが異質の材
料で表面処理されたものであってもよい。
【0031】
【実施例】
実施例1 2−エチルヘキシルアクリレート92部(重量部、以下
同じ)、メチルメタクリレート8部、2,2'-アゾビス
イソブチロニトリル0.4部を、酢酸エチル250部と
共に4ツ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下60℃で8時
間重合処理して得た重合溶液に、生成ポリマー100部
あたり酸化カルシウム(400メッシュパス)30部、
クマロンインデン樹脂(軟化点71℃)30部、三官能
イソシアネート2部を加えて基材層溶液を得、それを剥
離剤で処理した厚さ25μmのポリエステルフィルムか
らなるセパレータの上に塗布し、100℃で5分間乾燥
処理して厚さ100μmの基材層を得た。
【0032】一方、2−エチルヘキシルアクリレート9
0部、アクリル酸10部、2,2'-アゾビスイソブチロ
ニトリル0.4部を、酢酸エチル250部と共に4ツ口
フラスコに入れ、窒素雰囲気下60℃で8時間重合処理
して得た重合溶液に、生成ポリマー100部あたり三官
能イソシアネート0.8部を加えて粘着剤溶液を得、そ
れを剥離剤で処理した厚さ25μmのポリエステルフィ
ルムからなるセパレータの上に塗布し、100℃で5分
間乾燥処理して厚さ50μmの粘着剤層を得た。
【0033】次に、前記の基材層に粘着剤層を積層した
のち、基材層のセパレータを剥がしてその面にも粘着剤
層を積層し、それをラミネートロールを介して圧着処理
し、本発明の硬化進行型粘着部材を得た。
【0034】実施例2 アクリル酸オクチル95部、メタクリル酸5部、2,2'
-アゾビスイソブチロニトリル0.4部を、酢酸エチル
250部と共に4ツ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下6
0℃で8時間重合処理して得た重合溶液に、生成ポリマ
ー100部あたり酸化カルシウム(400メッシュパ
ス)30部、三官能イソシアネート2部を加えて粘着剤
溶液を得、その粘着剤溶液を用いて粘着剤層を形成した
ほかは実施例1に準じて本発明の硬化進行型粘着部材を
得た。
【0035】比較例 酸化カルシウムとクマロンインデン樹脂を含有しない基
材層溶液を得、その基材層溶液を用いて基材層を形成し
たほかは実施例1に準じて粘着部材を得た。
【0036】評価試験 実施例、比較例で得た粘着部材を幅20mmに裁断し、そ
れを用いて下記の特性を調べた。
【0037】弾性率 基材層、及び粘着剤層について、動的粘弾性測定装置
(レオメトリックファーイースト社製)を用いて平行円
板により周波数1Hzにて剪断貯蔵弾性率(20℃)を測
定した。α、βはそれぞれ粘着剤層と基材層の初期にお
ける弾性率、γ、δはそれぞれ粘着剤層と基材層の5時
間経過後における弾性率である。なお5時間保存する場
合、その保存は30℃、湿度80%R.H.の雰囲気下
で行った(以下同じ)。
【0038】接着力 JIS Z 1522に準拠してステンレス板に対する
初期及び5時間接着後における接着力を測定した。
【0039】ズレ距離(クリープ特性) 表面をBA仕上げしたステンレス板(30mm×120mm
×3mm)の長尺方向の一端に、20mm×10mmの接着面
積で粘着部材(幅10mm)を接着して5時間放置したの
ち、40℃で20分間加熱処理した。次いで、粘着部材
が下端となるようにステンレス板を垂直に配置し、粘着
部材端に500gの荷重を負荷して40℃下に放置し、
1時間経過後の粘着部材の当初よりのズレ距離をクリー
プ試験機にて測定した。
【0040】前記の結果を表1に示した。
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、被着体への接着作業時
においては濡れ性に優れて良好な圧着性を示し、接着後
の所定時間経過時においては凝集力が向上して非クリー
プ性等の強固な固定力を示すと共に、保存性や接着作業
性等の取扱性に優れる粘着部材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図。
【符号の説明】
1:基材層 2:硬化進行型の粘着剤層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層の上に硬化進行型の粘着剤層を設
    けてなり、前記の基材層が硬化進行型の粘着剤層の硬化
    を促進するための薬剤を含有することを特徴とする硬化
    進行型粘着部材。
  2. 【請求項2】 基材層が周期表IIA族金属の酸化物ない
    しその混和物を含有してカルボキシル基を含有せず、粘
    着剤層がカルボキシル基を含有するものである請求項1
    に記載の硬化進行型粘着部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113614589A (zh) * 2019-03-18 2021-11-05 住友化学株式会社 被膜的制造方法和包含其的显示装置
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