JPH049666B2 - - Google Patents

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JPH049666B2
JPH049666B2 JP59095445A JP9544584A JPH049666B2 JP H049666 B2 JPH049666 B2 JP H049666B2 JP 59095445 A JP59095445 A JP 59095445A JP 9544584 A JP9544584 A JP 9544584A JP H049666 B2 JPH049666 B2 JP H049666B2
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rubber
ptfe
pfa
fluororesin
rubber material
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Description

【発明の詳細な説明】 (1) 産業上の利用分野 この発明は、ゴム材の表面に加熱焼成された弗
素樹脂層を有する弗素樹脂複合材及びその製造方
法に関する。
(2) 従来の技術 弗素樹脂、例えば四弗化エチレン樹脂(以下
PTFEと称する)四弗化エチレン−パーフルオロ
ビニルエーテル共重合体(以下PFAと称する)、
四弗化エチレン−六弗化プロピレン共重合体(以
下FEPと称する)は周知の如く優れた耐薬品性、
耐熱性、電気絶縁性、自己潤滑性、非粘着性等の
優れた特性を有し、工業的分野、日常生活分野に
広範囲な用途を持つているが、反面これらの諸特
性により、加工が困難である。特にPTFEは327
℃に転移点をもち、又、PFAは306℃に融点をも
ちいずれもこの温度以上に加熱してはじめて上記
優れた特徴を発揮しうる。
このため、従来よりゴム材表面にPTFE、
PFA層を形成しゴム材自体の欠点である非粘着
性、耐薬品性、耐溶剤性、耐油性をおぎなうこと
が試みられたが、PTFE、PFAの加熱焼成時に、
耐熱性の高いゴム、例えばシリコンゴム、弗素ゴ
ムをもつてしても、ゴム材自体が分解劣化して、
しまい現実には、ゴム材表面にPTFE、PFAの
加熱焼成層を形成したものはなかつた。
このため、従来は、先にPTFE、PFA等の焼
成シート、チユーブ、スリーブ等を製作した後、
ゴム材を貼りつけたり、チユーブの中にPTFE、
PFAを流し込んだり、あるりいは、PFA、
PTFEの焼成収縮チユーブを作成し、この収縮チ
ユーブをゴムシート、ロール、ロツド等の表面に
かぶせ熱収縮させたりしていた。これらの方法で
はPTFE、PFA等の層を薄くし価格低下をはか
るにも限界があり、又、特性的にもPTFE、
PFA層が厚いため、本来ゴム材がもつ特徴であ
る弾性が著しくそこなわれる欠点がある。さらに
PTFE、PFA等はそのものがもつ非粘着性とい
う面からゴム材の表面に接着するにも非常に困難
でPTFEの表面をアルカリ金属で表面エツチング
し、接着剤を物理的なアンカー効果にて接着し、
その上に貼りつけるという非常に複雑な方法をと
らねばならなかつた。又、その接着性を改良する
ためにPTFE自体を多孔体にし、その多孔体とゴ
ムとをくつつける方法もあみだされている。
(3) 発明が解決しようとする問題点 この発明は、上記した従来の方法では得ること
ができなかつたところの、ゴム材の弾性をそこな
うことなく、このゴム材の表面に、非粘着性、離
型性、耐蝕性、耐溶剤性に富む極く薄い弗素樹脂
の加熱焼成層を形成しようとするものである。
(4) 問題点を解決するための手段 この発明の複合材は、ゴム材の表面に弗素樹脂
の加熱焼成層を有する。
また、上記複合材の製造方法は、ゴム材の表面
に弗素樹脂を被覆した後、この弗素樹脂を500℃
以上の温度にて極短時間で加熱焼成するものであ
る。
(5) 作 用 本発明は、ゴム材に未焼成状態のPTFE、
PFA、FEP等をラミネート法浸漬法、塗装法等
の方法で被覆コーテイングしたのち、この
PTFE、PFA、FEPの転移点あるいは融点以上
でしかも従来の常識を越えた500℃以上の温度で
極短時間加熱することによつて得られる。
即ち、従来、PTFEの焼成には360℃〜380℃の
温度で8分間以上焼成するのが通常であつた(プ
ラスチツク材料講座6ふつそ樹脂日刊工業新聞社
発行P86)。
従つて、弗素樹脂の専門指導書においても「弗
素樹脂との複合化を行う場合、被塗物としての材
料は鉄、ステンレス、アルミニウム、ガラスなど
の焼付け温度(400℃)に耐えるものであれば加
工出来ますが」(ダイキン社発行、POLYFLON
ハンドブツク P73)とあり、従来の既存の技術
ではPTFE、PFA、FEPの焼付は360℃〜380℃
で高くても400℃以下で時間をかけて焼成する必
要があるとされていた。
本発明は、このような既存の技術を卓越し、何
とか、ゴム材に熱をかけずにPTFE、PFA、
FEDのみを焼成しようとする発想により500℃以
上という従来常識では考えられない温度中を品物
が短時間にて通過することにより可能となつた。
従つて構造的に分析してみるに500℃という高温
の輻射熱をもつて弗素樹脂面に急激にあてること
により弗素樹脂は溶融、焼成され、従来より考え
られていた弗素樹脂が溶融するせまい温度範囲の
中の温度で、ある一定時間加熱しなければ焼成さ
れないという論理がくつがえされているものと思
われる。
以上のようにして、ゴム材に、PTFE、PFA
等の加熱焼成層を有する複合材料の製造がなされ
るのであるが、上記ゴム材としてはシリコンゴ
ム、弗戯素ゴムは勿論、温度の選び方により、ブ
チルゴム、エチレン酢酸ビニール共重合体、アク
リルゴムからなる材料がいずれも適用出来る。
又、ゴム材の形状も、ロール状、シート状、チユ
ーブ状、Oリング状、ロツト状等色々複雑な形状
のものにも加工することができ、ゴム材も他材料
との複合材、すなわち、繊維材入り、金属との複
合材、硝子、芳香族ポリアミド等、種々のものに
加工することができ、ゴム材の形状、構成等には
原定されない。又、ゴム材は加硫前のものに弗素
加工をした後加硫する方法も、加硫後のゴム材に
弗素加工する方法等その時々に応じて加工するこ
とができ、ゴム材の表面処理も機械的研磨品、液
体ホーニング処理、薬品による表面処理、勿論、
表面処理をしないもの等その時の用途、必要特性
に応じて使用することができる。
又、弗素樹脂の被覆も、水性分散液、エナメル
への浸漬、塗装、粉体の塗装、及び液状潤滑剤を
含む弗素樹脂配合物を成形−押出−圧延を含む方
法にてシート、チユーブ、ロツドを製作しそのま
まゴム材に圧着したり、液状潤滑剤を除去したの
ち圧着等により貼り合せたりし、ゴム材と複合化
した後、焼成するものも全て含まれる。
従つて、弗素樹脂のゴム材への被覆厚は10μ位
〜1mm位まで自由に選択することが可能である。
(6) 実施例 実施例 1 金属軸にシリコンゴムを貼り合せ、すでに加硫
仕上げしたゴムローラ、径φ80mm、ロール長600
mmの表面をサンドペーパ#320で表面研磨した後、
四弗化エチレン樹脂水性分散液(旭硝子(株)製AD
−1)を約18μの厚みで塗布した後、200℃の炉
の中で約5分間乾燥した後、このローラを温度が
650℃で直径φ100mm長さ2mのトンネン炉を製作
し、炉の中でロールをゆつくりと回転させながら
約4分間で炉中を通過させた。
その結果、炉を通過させるまでは白色で末焼成
であつた四弗化エチレン樹脂が完全に透明にな
り、焼成され、シリコンゴムロールの表面が四弗
化エチレン樹脂で覆われたシリコンゴムと四弗化
エチレン樹脂との複合ローラを得た。その後、こ
のゴム硬度を測定した所初期とまつたく同じシエ
ア硬度50でありゴム劣化はなかつた。
実施例 2 厚さ3mm、巾150mm、長さ200mmの未加硫の弗素
ゴムシート片面に、PTFEフアインパウダー(商
品名ポリフロンF103、ダイキン工業(株)製)100部
にナフサオイル23部を配合した後、押出し加圧加
工を施し、カレンダーロールにて120μの厚さに
圧延乾燥延伸したシートを310℃に加熱された熱
板プレスに挾み、約3Kg/cm2の圧力をかけ1時間
放置して加熱加硫した。
その結果、片面にPTFEシートが複合されたゴ
ム板を得た。
しかしながら、貼り付けられたPTFEシート
は、まだ未焼成状態であつた。
このようにして得たゴム板を530℃の温度の輻
射熱板(長さ50cm)の下を約4分かかり通過させ
た。
その結果、弗素ゴムシートの片面に完全に焼成
されたPTFEシートが貼り付けられた弾性のある
シートを得た。
実施例 3 10mmφのアクリルゴムひもに粉末のPFA(デユ
ポン社製)を粉体塗装法にて約20μの厚さで塗布
し、120℃で約15分間加熱乾燥した後、900℃に温
度調製された1m長の炉の中を毎分20mの速度で
走行させた。
その結果、PFAは半透明な乳白色となつてお
り、ゴムひもの周辺に焼成されたPFAをかぶつ
た複合材を得た。
この材料の引張り試験をしたところ、ゴムひも
単体の場合と、ほとんど差がない引張り強度156
Kg/cm2、伸び140%を示し、弾性のある複合材で
あつた。
(7) 効 果 この発明の製造方法によれば、従来の方法では
得られなかつたゴム材の弾性をそこなうことなく
又、PTFE、PFAのもつ非粘着性、離型性、耐
蝕性、耐溶剤性を有し、しかも極く薄いフイルム
層を形成することも可能であり、又、より安価な
製造が可能である。
又、本発明により得られたゴムと焼成PTFE、
PFA等との複合材料はシート状、ロール状、チ
ユーブ状、ストリツプ状又はどのような複雑な形
状のものにでも形成することができる。
又、複合材に加工した製品としては耐薬品性、
耐蝕性、耐離型性と弾性を必要とする、Oリング
ゴムロール、ゴムシート、ゴムベルト、被覆ケー
ブル等に応用することができ、又、弗素ゴム、シ
リコンゴムをゴム材として使用すればその耐熱の
範囲での高温状態で使用する上記製品に応用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の複合材料の拡大断面図であ
る。 1…ゴム材、2…弗素樹脂の加熱焼成層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ゴム材の表面に、未焼成の弗素樹脂を被覆し
    た後、この未焼成の弗素樹脂を500℃以上900℃未
    満の高温で加熱焼成することにより、ゴム材の表
    面に弗素樹脂の加熱焼成層を形成することを特徴
    とする弗素樹脂複合材の製造方法。
JP9544584A 1984-05-11 1984-05-11 複合材料及びその製造方法 Granted JPS60239237A (ja)

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JPS60239237A JPS60239237A (ja) 1985-11-28
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