JPH049015B2 - - Google Patents

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JPH049015B2
JPH049015B2 JP56154236A JP15423681A JPH049015B2 JP H049015 B2 JPH049015 B2 JP H049015B2 JP 56154236 A JP56154236 A JP 56154236A JP 15423681 A JP15423681 A JP 15423681A JP H049015 B2 JPH049015 B2 JP H049015B2
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H3/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection
    • H02H3/40Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection responsive to ratio of voltage and current

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  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電力用保護継電装置に関するものであ
る。
従来技術を静止形距離継電器により説明する。
第1図は静止形モー特性距離継電器の原理構成図
であり、図中ADは送電線Lより電流変成器CT
を介して取り出された電流I〓が入力され線路イン
ピーダンスZ〓とベクトル合成して電気量I〓Z〓を得る
ベクトル合成回路、MEは送電線Lより電圧変成
器PTを介して取り出された電圧V〓が入力され極
性量としての電気量V〓Pを得る記憶回路である。
また1はベクトル合成回路ADより得られる電気
量I〓Z〓と送電線Lより電圧変成器PTを介して取り
出された電圧V〓が入力される比較器、2は記憶回
路MEより得られる電気量V〓Pと電気量OVが入力
される比較器であり、これら両比較器1,2はそ
れぞれ2つのアナログ入力信号の大小関係を判断
し、出力としてデイジタル信号を送出する。3は
アンド回路であり、比較器1,2の出力を入力と
して論理積演算をおこないその結果を送出する。
4は時間測定回路であり、アンド回路3の論理積
出力の継続時間が電気角で90゜以上の場合に出力
を送出する。時間測定回路4は公知の動作時遅延
回路(TDE)により実現される。
次に第1図の継電器の動作を説明する。尚説明
の便宜上、継電器はRS相に設置される短絡距離
継電器を仮定して述べる。
比較器1には電気量I〓Z〓と電気量V〓が印加されそ
の瞬時値においてI〓Z〓がV〓よりも大なるとき比較器
1は論理値“1”を送出する。
ここで、電気量I〓Z〓は電流(I〓R−I〓S)(但しI
R,I〓S
は各々R相S相の線電流)を線路インピーダンス
角もしくはこれに近似する角度(以下単に線路イ
ンピーダンス角という)だけ進めた電気量であ
り、電気量V〓は線間電圧V〓RSに比例した電気量で
ある。これらの入力量は電圧変成器PT、ベクト
ル合成回路ADにより得られる。
次に比較器2には電気量V〓Pと電気量OVが印加
され、同様に瞬時値においてV〓PがOVより大なる
とき比較器2は論理値“1”を送出する。尚ここ
で、電気量OVは厳密に電圧OVである必要はなく、
かつ無入力時の動作の安定性保持のため若干の直
流バイアスを含むことも可である。しかし、これ
による特性変化はとるに足らないものであり、以
下の説明ではこれらを考慮して、電気量OVとい
う用語を用いることにする。
ここで、電気量V〓Pは極性量であり、線間電圧
V〓RSを記憶回路MEを介して得られる電気量であ
り、線間電圧V〓RSと同位相の電気量である。
次にアンド回路3は比較器1,2の出力の論理
積を演算し、出力を送出する。即ち、電気量I〓Z〓が
電気量V〓よりも大で、かつ電気量V〓PがOVよりも
大のときにアンド回路3の出力は“1”となる。
時間測定回路4はアンド回路3の出力“1”の継
続時間が電気角90゜以上の場合に出力を送出する。
第2図は第1図の継電器の特性図でありベクト
ル(I〓Z〓−V〓)とベクトルV〓Pのなす角θが90゜以

の場合に継電器が上述のような動作をすることを
示している。
以上は従来の静止形モー特性距離継電器の構成
と動作原理であり、3相回路を保護する為には同
一の継電器が3台用いられるものである。
さて、モー特性の距離継電器の場合、整定距離
が長くなると常時潮流による負荷インピーダンス
が継電器の動作領域内に入ることがあり、この場
合にはブラインダと呼ばれるオーム特性の距離継
電器が使用される。
第3図はこのオーム特性の距離継電器の特性図
であり、ベクトル(I〓Z〓r−V〓)とベクトルI〓Z〓R
のな
す角が90゜以内の場合にリレー動作となる。した
がつて、このオーム特性の距離継電器の原理構成
図は、ここでは特に図示しないが、第1図に示す
比較器1,2の入力電気量としてI〓Z〓の代りにI〓Z〓
r
を、またV〓Pの代りにI〓Z〓Rとしたものに等しい。
しかるに、従来の保護継電装置おいてはこれら
モー特性、オーム特性の距離継電器を各々個別の
回路により、構成しており、また上記継電器を各
相毎に備える必要があるため装置規模が大きくな
るという問題を生じている。すなわち、具体的に
例を上げて説明したように、従来の保護継電装置
においては相毎あるいは要素毎に基本的に同一又
は類似している原理構成のものを各々独立した回
路として用いて多くの保護継電器を構成しており
この結果装置規模が大きくなるという問題を生じ
ているといえる。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は基本的な原理構成が同一又は類
似している保護継電器の主要部を共用できるよう
にすることにより、従来に比較して装置規模を小
さくすることができる保護継電装置を提供するこ
とにある。
以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。第4図は本発明の第1の実施例であり、3相
分のモー特性短絡継電器の機能を備えている。
図中、5,6は選択回路として用いられるスイ
ツチ回路であり、各々後述するマイクロコンピユ
ータ回路8により制御されて、その複数の入力信
号(アナログ量)の一つを選択して出力する機能
を有する。図中、7は比較器でありスイツチ回路
5及びスイツチ回路6の出力を入力としその大小
関係を判断し、論理値信号を送出する。図中、8
はデイジタル演算処理部として用いられるマイク
ロコンピユータ回路であり、その機能はスイツチ
回路5,6を制御して比較器7の入力に予定の電
気量を印加し、この状態における比較器7の出力
信号をマイクロコンピユータ回路8にとり込むこ
と、及びこのとり込まれた信号についてデイジタ
ル処理をおこない、リレー動作判定をおこなうこ
とである。また言うまでもなくこれらの動作はマ
イクロコンピユータ回路8に記憶されているプロ
グラムにより実施される。
ここでスイツチ回路5の入力電気量はI〓Z〓RS
I〓Z〓ST,I〓Z〓TR,V〓PRS,V〓PST,V〓PTRであり、
この意味
するところは、I〓Z〓RS,I〓Z〓ST,I〓Z〓TRは各々電
流(I〓R
I〓S),(I〓S−I〓T),(I〓T−I〓R)(但しI〓R
I〓S,I〓Tは各々R
相、S相、T相の線電流)を線路インピーダンス
角だけ進めた電気量であり、V〓PRS,V〓PST,V〓PTR
各々線間電圧に比例した電気量である。これらの
入力電気量は第1図に示すのと同様の電圧変成器
およびベクトル合成回路により得られる。またス
イツチ回路6の入力電気量はV〓RS,V〓ST,V〓TRの線
間電圧に比例した電気量とOVである。図中TR
TS,TTは各々各相の保護出力である。
次に本発明の第1の実施例の作用効果について
説明する。先ずマイクロコンピユータ回路8がス
イツチ回路5,6を制御し、比較器7から論理値
信号を取り込む方法について述べる。
マイクロコンピユータ回路8はスイツチ回路5
を制御し、電気量I〓Z〓RSを選択し、同時にスイツチ
回路6を制御し、電気量V〓RSを選択する。この結
果比較器7の出力は(I〓Z〓RSの瞬時値)>(V〓RS

時値)のとき、論理値“1”となり(I〓Z〓RSの瞬時
値)(V〓RSの瞬時値)のとき、論理値“0”と
なる。このときの出力信号をここで仮にARS(1)と
呼ぶ。次に同様にV〓PRS,OVを選択し、この結果
比較器7の出力は(V〓PRSの瞬時値)>OVのとき論
理値“1”、(V〓PRSの瞬時値)OVのとき論理値
“0”の信号となる。このときの出力信号を仮に
BRS(1)と呼ぶ。
次に、ST相についても同様に信号AST(1),BST
(1)を得る。そして更に、TR相についても同様に
信号ATR(1),BTR(1)を得る。
以上の制御によりマイクロコンピユータ回路8
はARS(1),BRS(1),AST(1),BST(1),ATR(1),BTR(1)
の順に信号を比較器7から取り込むことができ
る。
この制御を繰り返すことにより更にARS(2),BRS
(2),AST(2),BST(2),ATR(2),BTR(2),ARS(3),BRS
(3)…の信号がとり込まれる。
この時系列信号はスイツチ回路5,6の動作と
同期して得られるので、この時系列信号から容易
に公知の方法により信号列{ARS(i)},{BRS(i)},
{AST(i)},{BST(i)},{ATR(i)}{BTR(i)}(但i

1,2,…)を得ることができる。
本実施例ではこれらの信号列についてデイジタ
ル信号処理をおこない動作判定をおこなうもので
ある。
ここで、RS相に着目してその動作を説明する。
信号ARS(i)は前述の如く(I〓Z〓RSの瞬時値)>(V
RS
の瞬時値)のとき、即ち((I〓Z〓RS−V〓RS)の瞬時
値)>OVのとき論理値“1”となり、信号BRS(i)
は前述の如く(V〓PRSの瞬時値)>OVのとき論理値
“1”となる。これにより論理積ARS(i))・BRS(i)は
(I〓Z〓RS−V〓RS)及びV〓PRSの瞬時値が共に正のと

“1”となる。
したがつてこの信号列{ARS(i)・BRS(i)}の論理
値“1”の数を調べることにより、ベクトル
(I〓Z〓RS−V〓RS)とベクトルV〓PRSの位相角が予定
の関
係にあるか否か判定することができる。
即ち一例を述べれば仮に信号ARS(i)・BRS(i)が電
気角1゜毎に得られている場合この信号が90回以上
連続して論理値“1”であることを調べることに
よりベクトル(I〓Z〓RS−V〓RS)とベクトルV〓PRS

相差が90゜以内であることを判定することができ
る。
この場合のリレー特性は第2図に示したものと
同様のモー特性となることは明らかである。
第5図はマイクロコンピユータ回路8の動作例
を流れ図に表わしたものである。尚、この図では
リレー動作判定と直接関係しない例えばマイクロ
コンピユータ回路の初期化等については省略して
ある。
第5図に示すようにSTEP1において、スイツ
チ回路5にI〓Z〓RS、スイツチ回路6にV〓RSを選択さ
せ、この結果入力信号I〓Nには信号ARS(i)が表われ
る。これをレジスタAに転送する。次にスイツチ
回路5にV〓PRS、スイツチ回路6にOVを選択させ、
この結果入力信号I〓Nには信号BRS(i)が表われる。
これをレジスタBに転送する。次にレジスタA、
レジスタBの内容の論理積ARS(i)・BRS(i)をとり、
結果をレジスタCに転送する。次にレジスタCの
内容が0である場合にはカウンタKRの内容を0
にし、レジスタCの内容が1である場合にはカウ
ンタKRに“1”を加える。次にカウンタKRの内
容が90以上のときは出力TRを“1”とし、90未
満のときは出力TRを“0”とする。ここで、90
という数はSTEP1が電気角1゜に1回実行され、
またベクトル(I〓Z〓RS−V〓RS)とベクトルV〓PRS

相角が90゜以内のときにRS相短絡モー要素を動作
させるために選択された数である。従つて、
STEP1を0.5゜に1回実行するようにすれば、電気
角90゜はカウント値180に対応することになる。す
なわち本発明は1゜とかカウント値90とかに限定さ
れるものではない。
STEP2,STEP3は各々STEP1のRS相に関す
る電気量を各々ST相、TR相に関する電気量に
置換したものであり、その動作は同一である。
マイクロコンピユータ回路8はこのSTEP1,
STEP2,STEP3を繰り返し実施する。
第6図はマイクロコンピユータ回路8の動作の
他の例を流れ図に表わしたものである。尚この図
においてもリレー動作判定と直接関係しない例え
ばマイクロコンピユータ回路8の初期化等につい
ては省略してある。
第6図に示すようにSTEP1において、スイツ
チ回路5にI〓Z〓RS、スイツチ回路6にV〓RSを選択さ
せ、この結果入力信号I〓Nには信号ARS(i)が表われ
る。これが“0”の場合にはカウンタKRの内容
を0にし、出力TRを“0”にし、次のSTEP2を
実行する。入力信号I〓Nが“1”の場合にはスイツ
チ回路5にV〓PRS、スイツチ回路6にOVを選択さ
せ、この結果入力信号I〓Nには信号BRS(i)が表われ
る。これが“0”の場合にはカウンタKRの内容
を0にし、出力TRを“0”にし、次のSTEP2を
実行する。入力信号I〓Nが“1”の場合にはカウン
タKRに1を加算し、カウンタKRの内容が90以上
のときは出力TRを“1”とし、90未満のときは
出力TRを“0”にする。
STEP2,STEP3は各々STEP1のRS相に関す
る電気量を各々、ST相、TR相に関する電気量
に置換したものであり、その動作は同一である。
マイクロコンピユータ回路8はこのSTEP1,
STEP2,STEP3を繰り返し実施する。
第7図a〜cは第4図の実施例の特性図であ
る。言うまでもなくこの特性は第5図、第6図の
いずれの流れ図の場合でも同一であり、また第5
図、第6図に限定されるものではない。
以上説明したように本発明の第1の実施例によ
れば、基本的な原理構成が同一で、各相毎に設置
されている継電器を上述の簡単な構成の一つの継
電器に置換することが可能となり、従つて保護継
電装置の装置規模の縮小化に有効である。
次に本発明の他の実施例を説明する。第8図は
本発明の第2の実施例であり、第4図と異なる部
分はマイクロコンピユータ回路8とは機能を異に
するマイクロコンピユータ回路9を用いている点
で他の同一番号を付加したものは同一の回路機能
を有している。これは本発明による多要素リレー
の構成例であり、モー特性及びオーム特性の両方
を有している。
スイツチ回路5の入力電気量はI〓Z〓RS,I〓Z〓rS
V〓PRS,I〓Z〓prsであり、この意味するところはI〓Z
RS
電流(I〓R−I〓S)(但、I〓R,I〓Sは各々R相、S相
の線
電流)を線路のインピーダンス角だけ進めた電気
量であり、I〓Z〓rsは電流(I〓R−I〓S)を予定の電気

だけ遅らせた電気量であり、V〓PRSは線間電圧V〓RS
に比例した電気量、I〓Z〓prsはI〓Z〓RSに比例した電
気量
である。また、スイツチ回路6の入力電気量は線
間電圧V〓RSとOVである。図中TMはモーリレー要
素の出力、TBはオームリレー要素の出力である。
次に本実施例の作用効果について説明する。第
9図は本実施例のマイクロコンピユータ回路9の
動作流れ図の一例である。
第9図aはモー要素、第9図bはオーム要素に
相当する流れ図を示しており、マイクロコンピユ
ータ回路9はこれらを繰り返す。
さて、第9図aのモー要素は第5図のSTEP1
のTRをTMに置換しただけなので、ここではその
動作説明を省略する。第9図bはオーム要素であ
り、先ずスイツチ回路5にI〓Z〓rsを、スイツチ回路
6にV〓RSを選択させ、この結果入力信号I〓Nには
(I〓Z〓rs−V〓RS)の瞬時値が正のとき論理値“1”
が、負のとき論理値“0”が現われるる。この入
力信号I〓NはレジスタAに転送される。
次に、スイツチ回路5にI〓Z〓prsを、スイツチ回
路6にOVを選択させ、この結果入力信号I〓Nには
(I〓Z〓prs)の瞬時値が正のとき論理値“1”が、負
のとき論理値“0”が現われる。この入力信号I〓N
はレジスタBに転送される。
次に、レジスタA,Bの論理積を演算し、この
結果をレジスタCに転送する。次にレジスタCの
内容が1のとき、すなわち(I〓Z〓rs−V〓RS)とI〓Z
PRS
の瞬時値が共に正のときカウンタKPに“1”を
加える。レジスタCの内容が0のときはカウンタ
KPの内容を0にする。次にカウンタKPの内容が
90以上のときは出力TBを“1”とし、90未満の
ときは出力TBを“0”とする。ここで90という
数は前述したのと同様の理由、即ち、このオーム
要素の演算が電気角1゜に1回実行され、またベク
トル(I〓Z〓rs−V〓RS)とベクトルI〓Z〓PRSの位相角
が90゜
以内のときにこのオーム要素を動作させるために
選択された数である。
このオーム要素の特性を第10図に示す。
以上説明したように本発明の第2の実施例によ
れば基本的な原理構成が類似の複数の継電器を上
述の簡単な構成の一つの継電器に置換することが
可能となり、従つて保護継電装置の装置規模の縮
小化に有効である。
以上述べた本発明の第1及び第2の実施例では
モー特性距離継電器及びオーム特性距離継電器を
選んで説明したが、第1図の従来の静止形モー特
性距離継電器において、比較器1,2に導入する
電気量を様々に変えることにより、オーム特性、
リアクタンス特性、オフセツトモー特性等を実現
できるのと同様に、スイツチ回路の入力に導入す
る電気量を様々に選ぶことにより、モー特性及び
オーム特性に限定されず各種の特性を実現するこ
とが可能である。
ここで本発明の第3の実施例としてオフセツト
モー特性距離継電器の構成例を第11図により説
明する。第11図において、第4図と異なる部分
はマイクロコンピユータ回路8とは異なる機能の
マイクロコンピユータ10を用いている点で他の
同一番号を付加したものは同一の機能を有してい
る。
スイツチ回路5及びスイツチ回路6の入力電気
量はI〓Z〓RS,−1/kV〓PRS,V〓RSであり、この意
味する ところは、I〓Z〓RSは電流(I〓R−I〓S)(但、I〓R
I〓S
各々R相S相の線電流)を線路のインピーダンス
角だけ進めた電気量であり、V〓PRSは線間電圧V〓RS
に比例した電気量であり、−1/kV〓PRSは電気量V〓P
RS
を−1/k倍した電気量である。図中TOMは本継電 器の出力である。
次に本実施例の作用効果について説明する。第
12図は本実施例のマイクロコンピユータ回路1
0の動作流れ図の一例である。
先ず、スイツチ回路5はI〓Z〓RSを選択、スイツチ
回路6はV〓RSを選択する。この結果入力信号I〓N
は(I〓Z〓RS−V〓RS)の瞬時値が正のとき論理値“1

が、負のとき論理値“0”が現われる。この入力
信号I〓NはレジスタAに転送される。
次に、スイツチ回路5はI〓Z〓RSを選択、スイツチ
回路6は−1/kV〓PRSを選択する。この結果入力信 号I〓Nには(I〓Z〓RS+1/kV〓PRS)の瞬時値が正の
とき論 理値“1”が、負のとき論理値“0”が現われ
る。この入力信号I〓NはレジスタBに転送される。
次にレジスタA,Bの論理積を演算し、この結
果をレジスタCに転送する。次にレジスタCの内
容が1のとき、すなわち(I〓Z〓RS−V〓RS)と(V〓PR
S

+kI〓Z〓RS)の瞬時値が共に正のときカウンタKR
“1”を加える。レジスタCの内容が0のときは
カウンタKRの内容を0にする。
次にカウンタKRの内容が90以上のときは出力
TOMを“1”とし、90未満のときは出力TOM
“0”とする。ここで、90という数は前述したの
と同様の理由、即ち、このオフセツトモー要素の
演算が電気角1゜に1回実行され、またベクトル
(I〓Z〓RS−V〓RS)とベクトル(V〓PRS+kI〓Z〓RS
の位相角
が90゜以内のときに動作するように選択された数
である。
このオフセツトモー特性距離継電器の特性を第
13図aに示す。
また上述の実施例で、カウンタKRの内容が135
以上のときに出力TOMを“1”とし、135未満の
とき出力TOMを“0”とするようにすれば、ベク
トル(I〓Z〓RS−V〓RS)とベクトル(V〓PRS+kI〓Z〓
RS)の
位相角が45゜以内のときに動作となり、この特性
は第13図bのレンズ特性となる。
上記実施例では第11図によりオフセツトモー
特性距離継電器の構成例を説明したが、リアクタ
ンス特性等も容易に実現することができる。更に
は多相、多要素リレーで判定部を共有することも
可能である。
以上本発明の第1乃至第3の実施例として複数
のスイツチ回路を用いたものを説明したが、本発
明は単一のスイツチ回路を用いての加減算又は比
較を行なわせるようにしても実現することができ
る。
第14図は本発明の第4の実施例であり、単相
のモー特性短絡距離継電器である。
第14図において、11はスイツチ回路であ
り、マイクロコンピユータ回路14により制御さ
れて、その複数の入力信号(アナログ量)の一つ
を選択して出力する機能を有する。図中12はサ
ンプル・ホールド回路であり、マイクロコンピユ
ータ回路14により制御されて、スイツチ回路1
1の出力を標本化して保持する機能を有する。図
中、13は比較器であり、スイツチ回路11及び
サンプル・ホールド回路12の出力を入力とし、
その大小関係を判断し、論理値信号を送出する。
図中14はマイクロコンピユータ回路であり、そ
の機能はスイツチ回路11とサンプル・ホールド
回路12を制御して、比較器13の入力に予定の
電気量を印加し、この状態における比較器13の
出力信号をマイクロコンピユータ回路14にとり
込むこと、及びこのとり込まれた信号についてデ
イジタル処理をおこない、リレー動作判定をおこ
なうことである。また言うまでもなくこれらの動
作はマイクロコンピユータ回路14に記憶されて
いるプログラムにより実施される。
スイツチ回路11の入力電気量はI〓Z〓RS,V〓RS
V〓PRS,OVであり、この意味するところは、I〓Z〓RS
電流(I〓R−I〓S)(但、I〓R,I〓SはR相S相の線電
流)
を線路インピーダンス角だけ進めた電気量であ
り、V〓RS,V〓PRSは各々線間電圧に比例した電気量
である。図中TMは本継電器の保護出力である。
第15図はマイクロコンピユータ回路14の動
作流れ図の例であり、これにより動作を説明す
る。
先ずスイツチ回路11はV〓RSを選択し、次いで
サンプル・ホールド回路12はこのV〓RSを標本
化・保持する。次にスイツチ回路11はI〓Z〓RSを選
択する。このとき比較器13の出力は(I〓Z〓RS
V〓RS)の瞬時値が正のとき論理値“1”、負のと
き論理値“0”となる。これ入力信号I〓Nとしてマ
イクロコンピユータ回路14にとり込み、レジス
タAに転送する。
次にスイツチ回路11はOVを選択し、次いで
サンプル・ホールド回路12はこのOVを標本
化・保持する。次にスイツチ回路11はV〓PRSを選
択する。このとき比較器13の出力はV〓PRSの瞬時
値が正のとき論理値“1”、負のとき論理値“0”
となる。これを入力信号I〓Nとしてマイクロコンピ
ユータ回路14にとり込み、レジスタBに転送す
る。
次にレジスタA,Bの論理積をとりこれをレジ
スタCに転送する。
次にレジスタCの内容が1のとき、すなわち
(I〓Z〓RS−V〓RS)とV〓PRSの瞬時値が共に正のとき
、カ
ウンタKRに“1”を加える。レジスタCの内容
が0のときはカウンタKRの内容を0にする。
次にカウンタKRの内容が90以上のときは出力
TMを“1”とし、90未満のときは出力TM
“0”とする。ここで90という数は既に言及して
いるようにベクトル(I〓Z〓RS−V〓RSRS)とベクトル
V〓PRSの位相角が90゜以内のときに動作となるよう
に選択された数である。
この特性は第7図に示した同一(但し単相分)
のモー特性となる。
尚このような単一スイツチ回路を用いた場合に
おいても説明を省くが次のような特性が実現でき
ることは明らかである。
オーム特性、リアクタンス特性、オフセツト
モー特性第1図の従来例において比較器1,2
の入力電気量を様々に変化させることより得ら
れる諸特性。
第4図に示したと同様の多相入力形継電器。
第8図に示したと同様の多要素形継電器。
次に本発明の第5の実施例を説明する。以上の
説明においてはスイツチ回路と比較器の間で全く
アナログ演算処理を実施しない例を述べたが、本
発明はこれに限定されず、スイツチ回路と比較器
の間の適当な位置に加算、減算等のアナログ演算
回路や増幅器回路を設けることが可能である。
また、以上の説明においてはいずれも単一の比
較器を使用した例を述べたが、これに限定されず
複数の比較器を使用することも可能である。
第16図は本発明の第5の実施例であり、図中
15,16,17は各々スイツチ回路であり、マ
イクロコンピユータ回路21により制御されて、
その複数の入力信号(アナログ量)の一つを選択
して出力する機能を有する。図中18は加算回路
であり、入力電気量(アナログ量)を加算して出
力を送出するものである。図中19,20は比較
器であり、2つの入力電気量の大小関係を判断
し、論理値信号を送出する。図中21はマイクロ
コンピユータ回路であり、その機能はスイツチ回
路15,16,17を制御して比較器19,20
の入力に予定の電気量を印加し、この状態におけ
る比較器19,20の出力信号をマイクロコンピ
ユータ回路21にとり込むこと、及びこのとり込
まれた信号についてデイジタル処理をおこない、
リレー動作判定をおこなうことである。また言う
までもなくこれらの動作はマイクロコンピユータ
回路に記憶されているプログラムにより実施され
る。
スイツチ回路15の入力電気量はI〓Z〓RSであり、
電流(I〓R−I〓S)(但、I〓R,I〓SはR相、S相の線
電流)
を線路インピーダンス角だけ進めた電気量であ
る。スイツチ回路16の入力電気量は−V〓RSであ
り、スイツチ回路17の入力はV〓PRSであり、各々
線間電圧に比例した電気量である。加算回路18
はスイツチ回路15,16の出力を加算し、その
出力を比較器19に印加する。
第17図はマイクロコンピユータ回路21の動
作流れ図の例であり、これにより動作を説明す
る。
先ずスイツチ回路15,16,17は各々
I〓Z〓RS,−V〓RS,V〓PRSを選択する。この結果加算
回路
18の出力には(I〓Z〓RS−V〓RS)の電圧を生じ、こ
れが比較器19に印加され、(I〓Z〓RS−V〓RS)の瞬

値が正の場合には比較器19の出力に論理値
“1”を生じる。また、比較器20にはV〓PRSが印
加され、V〓PRSの瞬時値が正の場合には比較器20
の出力に論理値“1”を生じる。
次にこの比較器19,20の出力を各々入力信
号I〓N1,I〓N2としてマイクロコンピユータ回路21
にとりこみ、信号I〓N1はレジスタAに信号I〓N2はレ
ジスタBに転送する。
次にレジスタA,Bの論理積をとりこれをレジ
スタCに転送する。
次にレジスタCの内容が1のとき、すなわち
(I〓Z〓RS−V〓RS)とV〓PRSの瞬時値が共に正のとき
カウ
ンタKRに“1”を加える。レジスタCの内容が
0のときはカウンタKRの内容を0にする。
次にカウンタKRの内容が90以上のときは出力
TMを“1”とし、90未満のときは出力TM
“0”とする。ここで90という数は既に言及して
いるようにベクトル(I〓Z〓RS−V〓RS)とベクトル
V〓PRSの位相角が90゜以内のときに動作となるよう
に選択された数である。
この特性は第7図に示したと同一(但し単相
分)のモー特性となる。
第18図aは本発明の第6の実施例であり、ス
イツチ回路と比較器の間に利得可変回路として増
幅器回路を設けたものである。図中、22,23
はスイツチ回路であり、マイクロコンピユータ回
路26により制御されてその複数の入力信号(ア
ナログ量)の一つを選択して出力する機能を有す
る。この図は多相形の拡張の可能性を残すためス
イツチ回路22,23を設けているが、単相形で
はこれらは必ずしも必要ではない。図中、24は
増幅器回路であり、マイクロコンピユータ回路2
6により制御されて、その増幅度を可変できるよ
うに構成される。図中、25は比較器であり、2
つの入力電気量の大小関係を判断し、論理値信号
を送出する。図中26はマイクロコンピユータ回
路であり、その機能はスイツチ回路22,23と
増幅器回路24を制御して比較器25に予定の電
気量を印加し、この状態における比較器25の出
力信号をマイクロコンピユータ回路26にとり込
むこと、及びこのとり込まれた信号についてデイ
ジタル処理をおこないリレー動作判定をおこなう
ことである。
また言うまでもなくこれらの動作はマイクロコ
ンピユータ回路に記憶されているプログラムによ
り実施される。
なお、利得可変回路としては増幅器回路に代え
て減衰器を用いてもよい。
第18図aは多要素のリアクタンス形距離継電
器を構成しており、スイツチ回路22の入力電気
量はI〓Z〓Xであり、電流(I〓R−I〓S)(但、I〓R,I
SはR
相、、S相の線電流)を電気角90゜だけ進めた電気
量である。スイツチ回路23の入力電気量は線間
電圧V〓RSである。
第19図はマイクロコンピユータ回路26の例
であり、これにより動作を説明する。
第19図のO1ステツプにおいて、先ず、スイ
ツチ回路22,23は各々I〓Z〓X,V〓RSを選択する。
次いで増幅器回路24の利得をα1に設定する。
この結果比較器25の出力は(I〓Z〓X−α1V〓RS)の

時値が正のとき“1”となる。これを入力信号I〓N
としてマイクロコンピユータ回路26にとり込み
レジスタAに転送する。
次に、増幅器回路24の利得を0に設定する。
この結果、比較器25の出力はI〓Z〓Xの瞬時値が正
のとき“1”となる。これを入力信号I〓Nとしてマ
イクロコンピユータ回路26にとり込みレジスタ
Bに転送する。
次にレジスタA,Bの論理積をとり、これをレ
ジスタCに転送する。
次にレジスタCの内容が1のとき、即ち(I〓Z〓X
−V〓RS)とI〓Z〓Xの瞬時値が共に正のときカウンタ
KRに“1”を加える。レジスタCの内容が0の
ときはカウンタKRの内容を0にする。
次にカウンタKRの内容が90以上のときは、出
力TX1を“1”とし、90未満のときは出力TX1
“0”とする。ここで90という数は既に言及して
いるようにベクトル(I〓Z〓X−V〓RS)とI〓Z〓Xの位
相角
が90゜以内のときに動作となるように選択された
数である。このときの特性は第18図bのO1と
なる。
次にO2ステツプについては、O1ステツプと干
渉しないようにレジスタKRの代りにKP、出力
TX1の代りにTX2としている。また利得α1の代り
にα2とすることにより第8図bの特性O2となる。
以上本実施例においては増幅器の利得を制御す
ることにより、複数の特性を得ることが可能とな
り、また増幅器の利得を零にすることによりスイ
ツチ回路と同様の働きをさせることが可能とな
る。
尚、本実施例についてもリアクタンス形距離継
電器に限定されないことは明らかである。
次に本発明の第7の実施例を説明する。以上の
説明ではマイクロコンピユータ回路の入力信号I〓N
について何ら遅延操作をおこなわず動作判定する
ものについて説明したが、本発明はこれに限定さ
れず、適当な遅延操作をおこなうことにより、よ
り構成の簡素化された継電器を実現しうる。
第20図は本発明の第7の実施例を示し、図中
28はスイツチ回路であり、マイクロコンピユー
タ回路31により制御されてその複数の入力信号
(アナログ量)の一つを選択して出力する機能を
有する。図中29は増幅器回路であり、マイクロ
コンピユータ回路31により制御されて、その増
幅度を可変できるように構成される。図中30は
比較器であり、2つの入力電気量の大小関係を判
断し、論理値信号を送出する。図中31はマイク
ロコンピユータ回路であり、その機能はスイツチ
回路28と増幅器回路29を制御して比較器30
に予定の電気量を印加し、この状態における比較
器30の出力をマイクロコンピユータ回路31に
とり込むこと、及びこのとり込まれた信号につい
てデイジタル処理をおこないリレー動作判定をお
こなうことである。
また言うまでもなくこれらの動作はマイクロコ
ンピユータ回路に記憶されているプログラムによ
り実施される。
第20図はSU要素(モー特性)、01要素(リア
クタンス特性)、02要素(リアクタンス特性)を
有する距離継電器を構成しており、スイツチ回路
28の入力はI〓Z〓RSとV〓PRSであり各々電流(I〓R
I〓S
(但、I〓R,I〓SはR相、S相の線電流)を線路インピ
ーダンス角だけ進めた電気量及び線間電圧V〓RS
比例した電気量である。
増幅器回路29の入力は線間電圧V〓RSである。
第21図a,bは本実施例のマイクロコンピユ
ータ回路31の動作流れ図の一例であり、これに
より実施例を説明する。
先ずスイツチ回路28はV〓PRSを選択し、増幅器
回路29は利得0に設定される。このとき、比較
器30の出力はV〓PRSの瞬時値が正のとき“1”と
なり、入力信号I〓Nとしてマイクロコンピユータ回
路31にとり込みレジスタAに転送する。
次いでスイツチ回路28はI〓Z〓RSを選択し、増幅
器回路29は利得1/Mに設定される。このとき
比較器30の出力は(I〓Z〓RS−V〓RS/M)の瞬時値
が正のとき“1”となり、入力信号I〓Nとしてマイ
クロコンピユータ回路31にとり込み、レジスタ
Bに転送する。
次に増幅器回路29の利得を0に設定する。こ
のとき比較器30の出力は(I〓Z〓RS)の瞬時値が正
のとき“1”となり、入力信号I〓Nとしてマイクロ
コンピユータ回路31にとり込み、レジスタCに
転送する。
次に、増幅器回路29の利得を1/X1に設定
する。このとき比較器30の出力は(I〓Z〓RS
V〓RS/X1)の瞬時値が正のとき“1”となり、入
力信号I〓Nとしてマイクロコンピユータ31にとり
込み、レジスタDに転送する。
次に増幅器回路29の利得を1/X2に設定す
る。このとき比較器30の出力は(I〓Z〓RS−V〓RS
X2)の瞬時値が正のとき“1”となり、入力信
号I〓Nとしてマイクロコンピユータ31にとり込み
レジスタDに転送する。
次に、レジスタA,Bの論理積をとり、これを
レジスタAに転送する。このレジスタAの内容は
ベクトルV〓PRSとベクトル(I〓Z〓RS−V〓/M)の瞬

値が共に正の場合に“1”とるから、既に述べて
いる方法により両ベクトルの位相角が90゜以内の
場合に出力Tsuを“1”にすることができる。
次に、(n+1)ケのメモリエリアを用意し、
これをシフトレジスタ等同等に制御することによ
りレジスタDにnケ前のレジスタDの値を得るこ
とができる。
この実施例ではこの数nを電気角で(90゜−線
路インピーダンス角)に対応する数に選択されて
いるものとする。
次に、レジスタC,Dの論理積をとり、これを
レジスタAに転送する。このレジスタAの内容は
ベクトルI〓Z〓RSの瞬時値とベクトル(I〓Z〓RS−V〓R
S

X1)の電気角で(90゜−線路インピーダンス角)
だけ以前の瞬時値が共に正のときに“1”である
から、既に述べている方法により両ベクトルの位
相角が90゜以内の場合に出力T01を“1”にするこ
とができる。
次に他の(n+1)ケのメモリエリアを用意し、
これをシフトレジスタ等同等に制御することによ
りレジスタEにnケ前のレジスタEの値を得るこ
とができる。
次にレジスタC,Eの論理積をとり、これをレ
ジスタAに転送する。このレジスタAの内容はベ
クトルI〓Z〓RSの瞬時値とベクトル(I〓Z〓RS−V〓RS
/X2
の電気角(90゜−線路インピーダンス角)だけ以
前の瞬時値が共に正のときに“1”であるから、
既に述べている方法により両ベクトルの位相角が
90゜以内の場合に出力T02を“1”にすることがで
きる。
第22図aは本実施例のSU要素(モー特性)
のベクトル図であり、bはO1要素(リアクタン
ス特性)のベクトル図である。O2要素はO1要素
と整定が異なるのみなので、ここでは省略する。
ここで、このリアクタンス特性はベクトル
(I〓Z〓RS−V〓RS/X1)を電気角だけ遅延させたベ
クト ルとベクトルI〓Z〓RSのなす角が電気角で90゜以内とす
ることにより実現されるが、前述の如く、レジス
タDにはベクトル(I〓Z〓RS−V〓RS/X1)のn回前、
即ち 電気角で=(90゜−線路インピーダンス角)以前
の瞬時値に相当する論理値があり、一方レジスタ
CにはベクトルI〓Z〓RSの現在の瞬時値に相当する論
理値があるので、このレジスタC,Dのアンド条
件が電気角で90゜以上成立していることを調べる
ことによりこのリアクタンス特性が実現される。
つまり、従来のモー特性には電流I〓=I〓R−I〓Sを線

インピーダンス角だけ進めた電気量をリアクタン
ス特性には電流I〓=I〓R−I〓Sを90゜進めた電気量を
各々用意する必要があつたが、本実施例では前者
のみで足り、より簡単な構成の距離継電器が実現
できる。
以上の実施例に於いては、スイツチ回路(例え
ば第4図の5および6)の入力電気量(例えば
I〓Z〓RS,V〓RSなど)および入力電気量を合成した合
成電気量(例えばI〓Z〓RS−V〓RS,I〓Z〓RS−V〓RS
M,
I〓Z〓RS−V〓RS/X1など)のうちの、位相関係を判定
すべき2つの電気量の組合せ(例えばV〓PRSとI〓Z〓RS
−V〓RS/M,I〓Z〓RSとV〓RS/X1など)で両電気量の

相差が予定範囲内にあらることを、次の手段で検
出した。すなわち、これらの電気量の瞬時値を選
択して比較器(7,13,19,20,25,3
0など)に供給し、(合成電気量、たとえばI〓Z〓RS
−V〓RSについては、合成電気量I〓Z〓RS−V〓RSを比較

の一方の端子に加える場合と、合成電気量を構成
する各々の電気量I〓Z〓RSおよびV〓RSを各々比較器の
異なる端子に加える場合を含む)、各々の瞬時値
が正であれば、比較器の各々の瞬時値に対応した
出力信号を論理値“1”とし、この出力信号(ま
たはこれを第21図の実施例のように遅延させた
信号)が所定回数(例えば90゜に相当する回数)
連続してともに論理値“1”となることで検出し
た。しかし、本発明の検出手段はこれに限定され
ることなく、種々変形実施し得るものである。以
下これを説明する。
例えば第5図の流れ図のC←A・B(レジスタ
A,Bの各々の内容の論理積をレジスタCに転
送)のかわりに、C←・(レジスタA,Bの
各々の内容の否定の論理積をレジスタCに転送)、
またはC←A・B+・(A・Bととの論
理和をレジスタCに転送)の方法を用いても全く
同様の位相関係を検出し得る。以上の各手段は比
較器の各々の電気量に対応した出力信号(または
これを遅延させた信号)が一致したことが、所定
回数連続して生じたことを検出するものである。
また、例えば第4図の実施例に於いて、電気量
V〓PRSの代りにその符号を反転した電気量−V〓PRS
用い、第5図の流れ図中のC←A・Bのかわりに
C←A・(レジスタAの内容とレジスタBの内
容の否定をレジスタCに転送)、C←・B(レジ
スタAの内容の否定とレジスタBの内容の否定の
論理積をCに転送)またはC←A・+・B
(A・と・Bの論理和をCに転送)を用いて
も、全く同様の位相関係を検出し得ることは明ら
かである。これらの手段は比較器の各々の電気量
に対応した出力信号(またはこれを遅延させた信
号)が不一致であることが、所定回数連続して生
じたことを検出するものである。
位相関係を検出する手段は、前述のように2つ
の信号の論理値の一致または不一致が所定回数連
続するか否かを検出することに限定されない。す
なわち、例えば論理値が一致したことが所定回数
(例えば90゜に相当する回数)以上連続する場合に
は、論理値が不一致であることの連続回数が所定
回数(例えば90゜に相当する回数)以下になるの
で、これを検出することにより同様の位相関係を
検出し得る。
第23図はこのような検出手段を第4図の実施
例に用いる場合のRS相に関する流れ図として示
す第8の実施例を示すもので、第5図のSTEP1
と同様の特性が得られる。第23図に於いて、B
←I〓Nまでの流れは第5図と同様である。レジスタ
Cへの転送論理は前述のC←A・+・Bが用
いられ、論理値が不一致のときレジスタCの内容
が1となる。レジスタCの内容が1のときはカウ
ンタKRの計数値に1を加算し、カウンタKNの計
数値を0とし、0のときはカウンタKNの計数値
に1を加える。カウンタKNの計数値が1のとき
カウンタKRの計数値が所定回数Nより小さけれ
ば出力TRを“1”とする。この場合以外は出力
TRは“0”である。カウンタKNの計数値が2の
ときカウンタKRの計数値を0とする。
以上の論理値の一致または不一致が連続して所
定回数以上あるか否かを検出する手段は、完全に
連続しない場合でも実質的に連続すると見なし得
る場合には、所定回数以上連続するものとして検
出する場合も含むものである。これは、例えば第
5図の流れ図でC=1が成立しない場合を計数す
るカウンタを設けこの計数値が2となつたとき、
カウンタKRの計数値を0に復旧するなどの手段
で実現される。また第23図ではKN=1および
KN=2の部分を各々KN=2およびKN=3とし、
C=1が成立しないことが2回発生したとき、始
めてC=1の連続回数が所定値N未満であるか否
かを判定し、3回発生したことで、カウンタKR
を0に復旧する。これらの手段は雑音により比較
器出力に異常を生ずる恐れがある場合に誤不動作
または誤動作を防止するのに有効である。
第24図は本発明の第9の実施例を示す流れ図
で、第5図のSTEP1のかわりに用いられ、同様
の位相特性が得られるものである。また論理処理
が入力電気量の1゜に1回行なわれる場合を示す。
第24図で、B←I〓Nまでの流れは第5図と同様で
ある。レジスタCへの転送論理は前述のC←A・
B+・で、論理値が一致した場合は“1”お
よび“0”のいずれの場合もすべてレジスタCの
内容が1となる。C=1(Cの内容が1)の場合
はカウンタKRの計数値に1を加算し、C=0で
(Cの内容が0)であればカウンタKRの計数値よ
り1を減算する。継電器が不動作の状態、すなわ
ち出力TRが“0”のときにはカウンタKRの計数
値が180以上のとき出力TRを“1”とし、180に
達しなければ出力TRを“0”とする。出力TR
“1”となつた後はカウンタKRの計数値が90より
大きければ出力TRを“1”とし、90以下になる
と出力TRを“0”とする。尚、カウンタKRの計
数値は0および270で飽和し、270に達したときは
更に加算されても270を保ち、0に達したときは
更に減算されても0を保つ。
位相関係を判定すべき2つの電気量の位相差が
90゜のときは、電気量の半周期中の180回の処理
で、カウンタKRは90回の加算と90回の減算を行
ない、計数値は90回の幅で変化するがその変化範
囲は一定である。位相差が90゜以上すなわち継電
器が不動作となるべき状態では、180回中の減算
回数が加算回数より多く、カウンタKRの計数値
は0となる。この状態で位相差が90゜以下、すな
わち継電器が動作すべき状態では、加算回数が減
算回数より多く、計数値は逐次増加し、計数値が
180に達すると出力TRが“1”となる。この後も
加算と減算が繰り返されるが、計数値が90より大
きければ出力TRは“1”を保つので、動作すべ
き状態にある限り動作を継続する。この後、不動
作となるべき状態になれば計数値が逐次減小し、
90以下になれば出力TRが“0”となる。この後
は計数値が180以上にならないと出力TRは“1”
とならないので、計数値の加算および減算が繰り
返されても、不動作となるべき状態にある限り、
出力TRは“0”を維持する。
以上のように本発明は、位相関係を判定すべき
2つの電気量の瞬時値に対応した比較器の出力信
号(またはこれを遅らせた信号)の論理値の一致
または不一致の回数を検出する種々の手段を含む
ものである。
第25図は本発明の第10の実施例を示す流れ図
で、第5図のSTEP1のかわりに用いられ、同様
の位相特性が得られるものである。また論理処理
が入力電気量の1゜に1回行なわれる場合を示す。
第25図でB←INまでの流れは第5図と同様であ
る。レジスタAの内容が1であればカウンタKA
の計数値に1を加算し、0であれば計数値を0に
復旧する。レジスタBの内容が1であればKB
計数値に1を加算し、0であれば計数値を0に復
旧する。カウンタKAの計数値が90以上であり且
つカウンタKBの計数値が90以上であれば出力TR
を“1”とし、他の場合は“0”とする。
第26図は本実施例に応動を説明するための波
形図である。イの実線波形はレジスタAの論理
値、ロ,ハおよびニの実線波形はレジスタBの論
理値を示す。レジスタAおよびBの論理値は各々
入力信号INにARS(i)またはBRS(i)が表われるときの
み有効であるが、包絡線で示す。各波形の論理値
1の継続回数は入力電気量の半周期に相当する
180回であり、各々の破線波形がKA≧90およびKB
≧90であるか否かを示す。レジスタAおよびBの
論理値が第26図のイおよびロの関係、すなわち
Bの包絡線がAの包絡線に対して90゜進みのとき、
KA≧90且つKB≧90となるのは図の時点t1で表わ
され、出力TRが“1”となる。Bの包絡線の位
相がロの状態より遅れ位相となり、ハのようにA
の位相と同位相になると、KA≧90且つKB≧90と
なる期間は図の時点t1〜t2の期間となる。Bの包
絡線の位相が更に遅れてニのようにAより90゜遅
れとなると、KA≧90且つKB≧90となるのは図の
時点t2となる。このようにBの包絡線の位相がA
に対して±90゜の範囲にあるときはKA≧90且つKB
≧90となる期間が存在し、出力TRが“1”とな
る。
第26図はまた、第5図の実施例が出力TR
“1”にする位相条件を示す。すなわち、レジス
タAの論理値が第26図のイの状態にあるとき、
レジスタBの論理値がロ〜ハ〜ニの状態であれ
ば、AおよびBの論理値がともに1となる回数が
90以上となり、出力TRを生ずる。したがつて、
第25図の実施例が出力TRを“1”とする位相
条件は第5図の実施例が出力TRを“1”とする
条件に等しい。
本実施例は位相関係を判定すべき2つの時系列
信号の包括波形の両者を第26図の破線波形の例
のように変形したうえ、論理値が1に一致するか
否かを検出するものである。このように2つの時
系列信号の包括波形の両者を変形することによつ
て、特定の論理条件が成立したことを検出するの
みで、2つの時系列信号の包括波形(少なくとも
一方を遅延させた波形を含む)が特定の論理条件
となる回数を検出し得るものである。本発明はこ
のような手段によつても実現し得るものである。
第27図は本発明の第11の実施例の信号処理の
流れを示す図であり、第20図の構成の実施例に
用いられるものである。図で、D←INまでの流れ
は第21図と同様であるので、簡単のためD←IN
の部分のみを示し、それより前の部分を省略して
示す。信号処理は1゜に1回行なわれるものとし、
また第20図の入力電気量I〓Z〓RSはこの場合電流I〓R
−I〓Sより45゜進みの電気量とする。
レジスタAの内容が1のときはカウンタKA
計数値に1を加え、0のときはカウンタKAの計
数値を0とする。カウンタKAの計数値が60以上
であり且つ、レジスタBの内容が1のときにはカ
ウンタKMに1を加算し、他の場合はカウンタKM
の計数値を0とする。カウンタKMの計数値が60
以上になると、出力TMを“1”とし、他の場合
は出力TMを“0”とする。
レジスタCの内容が1のときはカウンタKC
計数値を46とし0のときはカウンタKCの計数値
より1を減ずる。レジスタDの内容が1のときに
はカウンタKDの計数値より1を減じ、0のとき
にはカウンタKDの計数値を46とする。カウンタ
KCの計数値が1以上であるかまたはカウンタKD
の計数値が1以上のときはカウンタKXの計数値
に1を加え、他の場合はカウンタKXの計数値を
0とする。カウンタKXの計数値が400以上のとき
には出力TXを“1”とし、他の場合は出力TX
0とする。
以上の実施例の応動を図面を用いて説明する。
第28図は出力TMが“1”となる位相条件を説
明するための波形図である。図でイの実線波形は
レジスタAの内容、破線波形はカウンタKAの計
数値が60以上(KA≧60)であるか否か、ロ,ハ
およびニの実線波形はレジスタBの内容値を示す
包括波形である。ロはレジスタBの内容の包括波
形がレジスタAの内容の包括波形に対して60゜進
みの場合である。この場合、KA≧60とB=1が
一致する回数は60回であり、出力TMが“1”と
なる限界である。Bの包括波形の位相がロの状態
より遅れ位相となり、ハのような状態になると
KA≧60且つB=1となる回数が60回以上となり
出力TMは“1”である。Bの包括波形の位相が
更に遅れてニのようにAより120゜遅れになると、
KA≧60且つB=1となる回数は再び60回となり、
出力TMが“1”である限界となる。このように
Bの包括波形の位相がAに対して+60゜〜−120゜
の範囲にあるとき出力TMが“1”となる。レジ
スタAおよびBの内容が1となるのは、各々電気
量V〓PRSおよびI〓Z〓RS−V〓RS/Mの瞬時値が正の場

であるので、出力TMが“1”となるのは、電気
量I〓Z〓RS−V〓RS/Mの電気量V〓PRSに対する位相が

60゜〜−120゜の範囲にある場合である。
第29図は出力TXが“1”となる位相条件を
説明するための波形図である。図で、イの実線波
形はレジスタCの内容、破線波形はカウンタKC
の計数値が1以上(KC≧1)であるか否か、ロ,
ハおよびニの実線波形はレジスタDの内容、破線
波形はカウンタKDの計数値が1以上(KD≧1)
であるか否かを示す包括波形である。レジスタD
の包括波形のレジスタCの包括波形に対する位相
関係は、ロでは45゜進み、ハでは同位相、ニでは
45゜遅れである。ロ,ハおよびニのいずれの場合
も、カウンタKCまたはKDの少なくともいずれか
一方の計数値が全期間を通じて1以上であり、ロ
およびニがこの状態を生ずる限界である。この状
態ではカウンタKXは計数値に1を加え続けるの
で、計数値が400以上となり出力TXが“1”とな
る。ロおよびニの限界外の場合はカウンタKC
たはKDの少なくともいずれか一方の計数値が1
以上である状態ではない状態が1周期中に必ず生
ずるので、カウンタKXの計数値が400以上となる
ことは無く、出力TXが“1”となることは無く、
出力TXが“1”となることは無い。したがつて、
レジスタDの包括波形の位相がCに対して±45゜
の範囲にあるとき出力TXが“1”となる。レジ
スタCおよびDの内容が各々1となるのは、各々
電気量I〓Z〓RSおよびI〓Z〓RS−V〓RS/X1の瞬時値が
正の
場合であるので、出力TXが“1”となるのは電
気量I〓Z〓RS−V〓RS/X1が電気量I〓Z〓RSに対して±4
5゜の
範囲にある場合である。
以上の実施例の特性を図面を用いて説明する。
第30図は出力TMが“1”となる条件を示すベ
クトル図である。すなわち電流I〓R−I〓Sが図示ベク
トルとすると、電気量I〓Z〓RSのベクトルは図示のよ
うに電流I〓R−I〓Sより45゜進みのベクトルとなる。図
に円弧QnmはベクトルQn(Oを原点としnを頭
とするベクトルで以下同様)に対してベクトル
nmが60゜進みとなる点nの軌跡であり、円弧Q1m
はベクトルQ1に対してベクトル1mが120゜遅れと
なる円弧である。ベクトルV〓RS/Mがこれらの円
弧で構成される円内にあれば電気量I〓Z〓RS−V〓RS
MはV〓PRS(V〓PRSはV〓RSと定常的には同位相)に対

て+60゜〜−120゜の範囲内にあり、出力TMが“1”
となる。
第31図は出力TXが“1”となる条件を示す
ベクトル図である。折れ線1mnはベクトルI〓Z〓RS
対して±45゜の角度の直線の一部であり、この折
れ線で区切られた図示動作範囲にベクトルV〓RS
X1があれば、電気量I〓Z〓RS−V〓RS/X1が電気量I〓Z
RS
に対して±45゜の範囲内にあり出力TXが“1”と
なる。
第27図の実施例に於いて、出力TMが“1”
となる条件を得る手段は位相関係を判定すべき2
電気量に対応した2つの時系列信号の一方の包括
波形を変形したうえ特定の論理条件(この場合は
論理値“1”に一致、但しKA≧60を“1”とす
る)が成立する回数を用いて検出するものであ
る。また、出力TXが“1”となる条件を得る手
段は位相関係を判定すべき2電気量に対応した2
つの時系列信号の両者の包括波形を変形したうえ
特定の論理条件(この場合はいずれか一方の論理
値が“1”、但し、KC≧1およびKD≧1を“1”
とする)が成立する回数を用いて検出するもので
ある。このように本発明は位相関係を判定すべき
時系列信号の包括波形の少なくとも一方を種々変
形したうえ、特定の論理条件が成立する回数を用
いて検出する手段を含むものである。
第32図は本発明の第12の実施例の構成を示す
ブロツク図であり、第16図,第18図および第
20図と同一部分は同一記号で示す。第32図
で、スイツチ回路16の入力電気量I〓R〓RSは電流I〓R
−I〓Sに比例し且つ同位相の電気量である。この構
成を用いて各種の特性の距離継電器を実現し得る
が、前記各実施例と特に異なる検出手段について
説明する。第33図はそのような検出手段の信号
処理の流れを信号処理を1゜に1回行なう場合につ
いて示す図である。
先ず、第1のステツプS1ではスイツチ回路1
5,16,17は各々電気量I〓Z〓RS,I〓R〓RSおよび
V〓RSを選択する。同時に増幅器回路24および2
9は各々利得がX1およびR1に設定され、出力が
各々X1I〓Z〓RSおよびR1I〓R〓RSとなる。この出力が加

回路18に加えられX1I〓Z〓RS+I〓R〓RSの出力が得ら

る。この出力およびスイツチ回路17の出力V〓RS
が比較器19に加えられる。これらの両出力の差
X1I〓Z〓RS+I〓R〓RS−V〓RSが比較器19に加えられ
、選
択された瞬時に於いて、この値が正であれば、比
較器19の出力の論理値は“1”となる。この出
力を入力信号INとしてマイクロコンピユータ回路
26にとりこみ、レジスタAに転送する。
次のステツプS2では図示の選択および利得設
定により、比較器19には加算回路18の出力
I〓Z〓RSとスイツチ回路17の出力0が加えられ、電
気量I〓Z〓RSが正であれば比較器19の出力の論理値
が“1”となる。この出力を入力信号INとしてと
りこみ、レジスタBに転送する。更に次のステツ
プS3では図示の選択および利得設定により、電
気量I〓R〓RSが正であれば比較器19の出力の論理値
が“1”となる。この出力を入力信号INとしてと
りこみ、レジスタCに転送する。
この処理の後、(+B+C)・(A++)
の論理値をレジスタDに転送する。レジスタDの
内容すなわち論理値が“1”であれば、カウンタ
KDの計数値に1を加算し、更にその計数値が200
以上であるか否かを検出し、200以上であれば出
力TXを“1”とする。レジスタDの内容が0で
あればカウンタKDの計数値を0とする。
この実施例の応動を図面を用いて説明する。第
34図は出力TXが“1”となる位相条件を説明
するための波形図である。図でイおよびロは各々
レジスタBおよびCの内容を示す包括波形で、B
の波形はCより75゜(電気量I〓Z〓RSがI〓R〓RSより進
む角
度で75゜とする)より進みであり、この関係は変
化しない。ハ,ホおよびトは各々レジスタAの内
容の包括波形がBより若干進みの場合,Bより遅
れCより進みの場合およびCより若干遅れの場合
の、レジスタAの内容の包括波形である。ニ,ヘ
およびチは各々レジスタAの内容の包括波形が
各々ハ,ホおよびトであり、且つ、いずれについ
てもレジスタBおよびCの内容の包括波形が各々
イおよびロの場合のレジスタDの内容の包括波形
である。ニおよびチでは(+B+C)・(A+
+)、すなわちレジスタDの内容が0となる期
間が図示のように半周期に1回表われるので、カ
ウンタKDの計数値が200以上となることがなく
(半周期は180回)出力TXは“1”とはならない。
ヘではレジスタDの内容が連続して1となるため
カウンタKDの計数値が200以上となり、出力TX
“1”となる。レジスタDの内容が連続して1と
なるのは、レジスタAの包括波形がレジスタBの
包括波形より遅れ位相であり且つレジスタCの包
括波形より進み位相である場合であり、この条件
で出力TXが“1”となる。レジスタA,Bおよ
びCの内容が各々1となるのは、各々電気量
X1I〓Z〓RS+R1I〓R〓RS−V〓RS,I〓Z〓RSおよびI〓R
RSの選択時点
での瞬時値が正の場合であるので、電気量X1I〓Z〓RS
+R1I〓R〓RS−V〓RSが電気量I〓Z〓RSより遅れ位相で
あり
且つ電気量I〓R〓RSより進み位相の場合に出力TX
“1”となる。
第35図は出力TXが“1”となる条件を示す
ベクトル図である。折れ線1mnはベクトルX1I〓Z〓RS
+R1I〓R〓RSの頭を通り、ベクトルI〓Z〓RSおよびI〓R
RS
平行な直線部分よりなる。この折れ線で区切られ
た図示動作範囲にベクトルV〓RSがあれば電気量
X1I〓Z〓RS+R1I〓R〓RS−V〓RSが電気量I〓Z〓RSより
遅れ位相
で且つ電気量I〓R〓RSより進み位相であるので出力
TXが“1”となる。
以上の実施例は、3つの電気量X1I〓Z〓RS+R1I〓R〓
RS
−V〓RS,I〓Z〓RS,およびI〓R〓RSの位相関係を判定
する
ものであり、これらの電気量の瞬時値に対応した
3つの時系列信号を用いて検出するものである。
位相関係を判定すべき電気量は更に多くすること
もできる。例えば、4つの電気量X1I〓Z〓RS+R1I〓R〓
RS
−V〓RS,X1I〓Z〓RS−R2I〓R〓RS−V〓RS,−X2I〓Z〓
RS−R3I〓R〓RS
−V〓RSおよび−X3I〓Z〓RS−R4I〓R〓RS−V〓RS(但し
、X2
X3,R2,R3およびR4は正の定数)の各々の瞬時
値が正のとき、各々レジスタA,B,CおよびD
の論理値を“1”とし、論理条件(A+B+C+
D)・(+++)が“1”であるかとか各
電気量の半周期に相当する回数より大きい一定回
数以上(1゜ごとに処理する場合例えば200回)継
続したことで出力を生じさせるような手段もあ
る。この場合、動作特性が4辺形特性の距離継電
器が得られるが簡単のため詳細な説明を省略す
る。
以上のように本発明は位相関係を判定すべき電
気量は2つに限定されること無く、2つ以上すな
わち複数の電気量の位相関係を、これらの電気量
より得られる複数の時系列信号の論理条件を用い
て判定する種々の手段を含むものである。
第36図は本発明の第13の実施例の構成を示す
ブロツク図で、第16図と同一部分は同一記号で
示す。第36図で32はアンド回路である。第3
6図でI〓Z〓Oは零相電流I〓Oと一定位相関係にあり且
つ比例した電気量、V〓Oは零相電圧と同位相且つ
比例した電気量、VKは直流の電気量である。第
36図はこれらの電気量が加えられる点と、比較
器19と20の出力信号がアンド回路32に加え
られ、その出力信号がマイクロコンピユータ回路
21に加えられる点のみ第16図と相異する。
この実施例では、第17図と類似の信号処理に
より出力TMの論理値を得る。すなわちレジスタ
AおよびBは省略され、アンド回路32の出力信
号を入力信号INとしてマイクロコンピユータ回路
21に取り込み、これをレジスタCに転送する。
これにより得られるレジスタCの内容は第17図
で得られる内容と全く等しく、以後第17図と同
様の処理により出力TXは同様な応動となる。
このように複数の比較器を用いることにより、
位相関係を検出すべき複数の電気量に対応した複
数の時系列信号を同時に得且つ論理回路を用いて
特定の論理条件が成立することを検出し得るもの
である。本発明はこのような手段を含むものであ
る。
第37図は第36図の実施例の他の出力TG
得るための信号処理の流れ図で信号処理が1゜に1
回行なわれる場合を示す。まず、スイツチ回路1
5,16および17は各々電気量I〓Z〓O,−VKおよ
びV〓Oを選択する。これにより加算回路18の出
力は電気量I〓Z〓O−VKとなる。この比較器19はこ
の電気量I〓Z〓O−VKが正であれば出力信号を“1”
とする。また電気量V〓Oが正であれば比較器20
の出力信号が“1”となる。比較器19および2
0の出力信号がともに“1”となるとアンド回路
32の出力信号、すなわちマイクロコンピユータ
回路21の入力信号INが“1”となる。この信号
がレジスタAに転送され、Aの内容が1であると
カウンタKAの計数値に1を加える。更にカウン
タKAの計数値を判定し90以上であれば出力TG
“1”とする。Aの内容が0の場合はカウンタKA
の計数値を0とし、この場合および計数値が90よ
り小さい場合には出力TGを0とする。
この実施例の応動を図面を用いて説明する。第
38図は出力TGが“1”となる条件を説明する
ベクトル図で、電気量V〓Oの位相を基準として、
電気量I〓Z〓Oが図示動作範囲にあるとき出力TG
“1”となる。この動作範囲は電気量V〓Oに対する
同位相分が電気量VK/√2になる直線部分jkおよび lmと半径がVKの円弧klmの円弧で区切られる。
動作範囲は電気量V〓Oの大きさでは変化しない。
第39図は、以上の動作特性を説明する波形図で
ある。イは電気量I〓Z〓OがV〓Oよりθ(但し45゜〜90
゜)
進みの場合で、V〓Oの瞬時値が負より正に移る時
刻t0と極大値となる時刻t1の間電気量I〓Z〓Oの極大値
が電気量VKより大きいことが動作条件となる。
この条件で電気量V〓Oが正の期間に電気量I〓Z〓O−VK
が90゜以上正となり、カウンタKAの計数値が90以
上となる。このような条件の電気量I〓Z〓Oの条件は √2|I〓Z〓|cosθ≧VK ……(1) 但し|I〓Z〓|は電気量I〓Z〓の実効値を示す。
となり、この条件の限界は第38図の直線kjであ
る。
ロは電気量I〓Z〓Oの電気量V〓Oに対する位相が±45

の場合である。この場合は電気量I〓Z〓Oの瞬時値が
90゜以上の期間電気量VKより大きいことが動作条
件となる。(KA≧90となる)。この条件は次のよ
うになる。
√2|I〓Z〓|cos45゜≧VK ……(2) この条件の限界は第38図の円弧klmである。
ハは電気量I〓Z〓Oが電気量V〓Oに対してθ(但し45

〜90゜)遅れの場合で、時刻t1とV〓Oの瞬時値が正
より負に移る時刻t2の間、電気量I〓Z〓Oの瞬時値が
電気量KAより大きいことが動作条件となる。
(KA≧90となる)この条件は(1)式と同様であり、
直線mnが限界を示す。
本実施例に於いてはスイツチ回路により交番電
気量I〓Z〓Oの瞬時値と直流電気量VKが選択され、交
番電気量I〓Z〓Oの瞬時値が直流電気量VKより大(す
なわちI〓Z〓Oの瞬時値がVKの値より正方向にある)
であれば比較器により得られる時系列信号を
“1”としている。このように、選択された交番
電気量の瞬時値が単に正か負かに応じた時系列信
号を得るのみでなく、瞬時値が予定範囲内(例え
ばVKより大)にあるか否かに応じた時系列信号
を得、この時系列信号の包括波形と他の時系列信
号(この例ではV〓Oに対応するもの)の包括波形
との位相関係を検出するようにして実施し得るも
のであり、本発明はこのような実施例を含むもの
である。このような手段により単に電圧および電
流の比に応動するもののみでなく、第38図のよ
うに電圧V〓Oの位相を基準位相とするどの領域に
電流I〓Oのベクトルがあるかを検出するなど、電
圧・電流の他の関係状態を検出するものを得るこ
とができる。
以上のように交番電気量の瞬時値が0以外の他
の値で区切られる予定領域にあるか否かを検出す
る手段は前述の他の実施例で述べた距離継電器に
対しても同様に用いられる。第40図は本発明の
第14の実施例としてこのような場合の構成を示す
ブロツク図である。図で、第16図と同一部分は
同一記号で示す。第40図ではスイツチ回路17
の出力が比較器19の(−)端子に加えられ、ま
た比較器20が省略され、比較器19の出力信号
のみがマイクロコンピユータ回路21の入力信号
INとして供給される点、および各スイツチ回路1
5,16および17の入力電気量が図示のように
なつている点が第16図と相異する。
第41図は第40図の実施例で行なわれる信号
処理中、他の実施例と特に異なる部分を示す流れ
図である。先ずステツプS4でスイツチ回路15,
16および17は各々電気量V〓PRS、0および一定
直流電気量VKを選択し、このときの比較器19
の出力信号を入力信号INとしてレジスタAに取り
こむ。電気量V〓PRSの瞬時値が電気量VKより大
(すなわちV〓PRS>VK)であれば、比較器19の出
力信号が1でレジスタAの内容も1となり、ステ
ツプS6に移る。ステツプS6ではスイツチ回路1
5,16および17は各々電気量I〓Z〓RS,−V〓RS

び+V′Kを選択し、入力信号INをレジスタCに取
りこむ。このとき電気量I〓Z〓RS−V〓RSの瞬時値が電
気量V′Kより大(すなわちI〓Z〓RS−V〓RS>V′K)で

ればレジスタCの内容が1となる。
レジスタAの内容が0のときにはステツプS5
に進む。ステツプS5では、スイツチ回路15,
16および17は各々電気量V〓PRS,0および−
VKを選択し、入力信号INをレジスタBに取り込
む。このとき電気量V〓PRSが電気量−VKより大
(すなわちV〓PRS>−VK)であれば、レジスタBの
内容が1となる。レジスタBの内容が0であれ
ば、ステツプS7に進む。ステツプS7ではスイツ
チ回路15,16および17は各々電気量I〓Z〓RS
−V〓RSおよび−V′Kを選択し、入力信号INをレジス
タDに取り込む。このとき電気量I〓Z〓RS−V〓RSの瞬
時値が電気量−V′Kより大(すなわちI〓Z〓RS−V〓RS

−V′K)であれば、レジスタDの内容は1とな
る。
レジスタCの内容が1であるかまたはレジスタ
Dの内容が0であればカウンタKRの計数値に1
を加算する。他の場合はカウンタKRの計数値を
0に復旧する。カウンタKRの計数値が90以上の
ときは出力TMを1とし、他の場合は出力TMを0
とする。
第41図でレジスタCの内容が1となる条件
は、電気量の関係がV〓PRS>+VK且つI〓Z〓RS−V〓RS

+V′Kである。これに対して第16図ではV〓PRS
0且つI〓Z〓RS−V〓RS>0である。電気量VKの値は事
故時に於けるV〓PRSおよびI〓Z〓RS−V〓RSの大きさに

して充分小さい値とするので、事故時に於ける両
者の応動の差は僅かである。またいずれの実施例
もカウンタKRの計数値が90以上のとき出力TM
“1”とする。したがつて出力TMが“1”となる
特性は両者の差を殆んど無視し得る。また第41
図では電気量の関係がV〓PRS<−VK且つI〓Z〓RS−V〓R
S

<−V′Kのとき、レジスタDの内容を0とし、こ
の状態が90回続くことをカウンタKRにより計数
し、出力TMを“1”とする。レジスタDの内容
が0となるのはレジスタCの内容が1となる条件
と対称的な逆半波で表われるので、レジスタDが
0となつてカウンタKRの計数が90以上となる条
件は、レジスタCが1となる場合と等しい。この
ため第41図の実施例の特性は事故時には第16
図の実施例と実質的に同様な特性となり、且つ正
半波と負半波の両者でカウンタKRの計数が行な
われるので動作時間が速い利点がある。
また、第41図の実施例は停電などにより電圧
および電流がともに零となり、電気量V〓PRSおよび
I〓Z〓RS−V〓RSがともに0となつたとき、レジスタA
およびDの内容が確実に0となり、またレジスタ
BおよびDの内容が確実に1となるので、出力
TMが“1”となることが無い利点がある。これ
に対して第16図の実施例では、このような場合
比較器19および20の検出レベルが若干負に偏
移しているとレジスタAおよびBの内容がともに
1となり出力TMが“1”となる恐れがある。こ
のような場合、一般に過電流継電器を併用し、過
電流継電器が動作しているときのみ距離継電器の
動作によるしや断器のしや断を行なうようにする
が、第41図はこのような手段を必要としないも
のである。
第41図の実施例では特定のステツプS4での
比較器の出力信号により、次のステツプで選択さ
れる電気量の種類または極性を異なつたものとし
ているが、これにより信号処理のステツプ数を減
らすことができ、信号処理の負担を減少させる効
果がある。
以上の実施例においてはスイツチ回路、増幅器
回路の制御は全てマイクロコンピユータ回路から
の信号で制御されるものとしていたが、本発明は
この方法に限定されず例えば次のような場合にお
いてもその効果を阻害されない。すなわち、マイ
クロコンピユータ回路以外に制御回路を設けこれ
によりスイツチ回路又は増幅器回路を制御し、か
つこの制御内容等をマイクロコンピユータ回路に
伝送するような方法、つまり、ある特定の機能を
有する継電器の場合、そのスイツチ回路又は増幅
器回路の制御順序を周期的にすることができる
故、これを専ら実行する制御回路をマイクロコン
ピユータ回路と別に設け、かつ割り込み命令等を
用いて、その制御内容をマイクロコンピユータ回
路に伝送し、動作判定をさせようとするものであ
る。
以上説明したように、本発明は本質的に多くの
リレー特性を実現することが可能であり、また入
力電気量を適当に選択する手段を有するゆえ、容
易にいろいろなリレー特性を備えた多機能リレー
装置、あるいは多相にわたつて動作判定をおこな
う多相リレー装置を容易にかつ小さな装置規模で
実現することができる保護継電装置が提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の静止形モー特性距離継電器の原
理構成説明図、第2図は第1図の継電器の特性
図、第3図はオーム特性の距離継電器の特性図、
第4図は本発明の第1の実施例として3相モー特
性短絡継電器を示すブロツク図、第5図及び第6
図は第4図のマイクロコンピユータ回路の動作例
を示す流れ図、第7図a〜cは第4図に示す継電
器の特性図、第8図は本発明の第2の実施例とし
てオーム特性,モー特性を備えた多要素継電器を
示すブロツク図、第9図a,bは第8図のマイク
ロコンピユータ回路の動作例を示す流れ図、第1
0図は第8図に示す継電器の特性図、第11図は
本発明の第3の実施例としてオフセツトモー特性
距離継電器を示すブロツク図、第12図は第11
図のマイクロコンピユータ回路の動作例を示す流
れ図、第13図a,bは第11図に示す継電器の
特性図、第14図は本発明の第4の実施例を示す
ブロツク図、第15図は第14図のマイクロコン
ピユータ回路の動作例を示す流れ図、第16図は
本発明の第5の実施例を示すブロツク図、第17
図は第16図のマイクロコンピユータ回路の動作
例を示す流れ図、第18図a,bは本発明の第6
の実施例を示すブロツク図及びその特性図、第1
9図は第18図aのマイクロコンピユータ回路の
動作例を示す流れ図、第20図は本発明の第7の
実施例を示すブロツク図、第21図a,bは第2
0図のマイクロコンピユータ回路の動作例を示す
流れ図、第22図a,bは第20図に示す継電器
におけるモー特性及びリアクタンス特性のベクト
ル図、第23図乃至第25図は本発明の第8乃至
第10の実施例におけるマイクロコンピユータ回路
の動作例をそれぞれ示す流れ図、第26図は第2
5図の応動を説明するための波形図、第27図は
本発明の第11の実施例におけるマイクロコンピユ
ータ回路の動作例を示す流れ図、第28図及び第
29図は第27図の応動を説明するための波形
図、第30図及び第31図は同じくその特性のベ
クトル図、第32図は本発明の第12の実施例を示
すブロツク図、第33図は第32図のマイクロコ
ンピユータ回路の動作例を示す流れ図、第34図
は同じくその応動を説明するための波形図、第3
5図は同じくその特性のベクトル図、第36図は
本発明の第13の実施例を示すブロツク図、第37
図は第36図に示すマイクロコンピユータ回路の
動作例を示す流れ図、第38図は同じくその応動
を説明するためのベクトル図、第39図イ〜ハは
同じくその動作特性を説明するための波形図、第
40図は本発明の第14の実施例を示すブロツク
図、第41図は同実施例のマイクロコンピユータ
回路の動作例を示す流れ図である。 1,2,7,13,19,20,25,30…
…比較器、3……アンド回路、4……時間測定回
路、5,6,11,15,16,17,22,2
3,27,28……スイツチ回路、8,9,1
0,14,26,31……マイクロコンピユータ
回路、12……サンプル・ホールド回路、24,
29……増幅器回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の保護継電特性の動作判定に用いられる
    複数のアナログ電気量を時系列的な選択信号に従
    つて周期的に出力する複数の選択回路と、 前記複数の保護継電特性の動作判定を行うため
    の信号合成に共通に利用される回路要素からな
    り、前記複数の選択回路のうちの1つの選択回路
    からの出力に基づいて得られる電気量と、前記1
    つの選択回路とは別の他の選択回路からの出力,
    基準出力あるいは前記1つの選択回路からの遅延
    された出力に基づいて得られる電気量と、を大小
    比較しデイジタル信号を出力する信号合成回路
    と、 前記複数の選択回路の出力を選択指令により選
    択し、時系列的に取り込まれる信号合成回路の複
    数のデイジタル信号のうちの特定の保護継電特性
    の動作判定に対応する選択状態での周期的なデイ
    ジタル信号の出力が所定期間成立するか否かで動
    作判定するデイジタル処理部とを備えたことを特
    徴とする保護継電装置。 2 複数の保護継電特性の動作判定に用いられる
    複数のアナログ電気量を時系列的な選択信号に従
    つて周期的に出力する複数の選択回路と、 前記複数の保護継電特性の動作判定に用いられ
    る複数のアナログ電気量あるいは前記複数の選択
    回路のうちの少なくとも一つの選択回路の出力を
    利得制御指令に従つて可変し出力する利得可変回
    路と、 前記複数の選択回路のうちの1つの選択回路か
    らの出力に基づいて得られる電気量と、前記利得
    可変回路からの出力,前記1つの選択回路とは別
    の他の選択回路からの出力,基準出力あるいは前
    記1つの選択回路からの遅延された出力に基づい
    て得られる電気量と、を大小比較しデイジタル信
    号を出力する信号合成回路と、 前記複数の選択回路の出力を選択指令により選
    択し、前記利得可変回路の出力を利得制御指令に
    より可変し、時系列的に取り込まれる信号合成回
    路の複数のデイジタル信号のうちの特定の保護継
    電特性の動作判定に対応する選択状態での周期的
    なデイジタル信号の出力が所定期間成立するか否
    かで動作判定するデイジタル処理部とを備えたこ
    とを特徴とする保護継電装置。 3 前記選択回路は各線間電流Iを所定の線路イ
    ンピーダンスZ角だけ進めた電気量IZを入力する
    ものであり、 前記利得可変回路は各線間電圧Vを入力し利得
    I/Xにより可変するものであり、 前記信号合成回路は選択指令および利得制御指
    令による選択回路および利得可変回路の出力から
    電気量IZ−V/Xを出力するものであり、 前記デイジタル処理部はこの信号合成回路の出
    力を所定の電気角だけ記憶しておき、現時点の電
    気量IZと所定の電気角だけ以前の電気量IZ−V/
    Xとを比較し、動作判定するものであるものを備
    えることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載
    の保護継電装置。 4 前記選択回路は各線間電流Iを所定の線路イ
    ンピーダンスZ角だけ進めた電気量IZ,線間電流
    Iに抵抗分Rを乗算した線間電流と比例し同位相
    の電気量IRおよび線間電圧Vを入力とするもの
    であり、 前記利得可変回路はこの選択回路の出力電気量
    IZおよびIRを利得制御指令に従つて利得X1およ
    びR1により可変し電気量X1IZおよびR1IRを出力
    するものであり、 前記信号合成回路はこの選択回路および利得可
    変回路の出力から順次電気量IZ,X1IZ+R1IR−
    VおよびIRを出力するものであり、 前記デイジタル処理部はこの信号合成回路の各
    出力を所定期間記憶しておき、これらの関係から
    動作判定するものであるものを備えることを特徴
    とする特許請求の範囲第2項記載の保護継電装
    置。
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