JPH0481165B2 - - Google Patents

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JPH0481165B2
JPH0481165B2 JP13959984A JP13959984A JPH0481165B2 JP H0481165 B2 JPH0481165 B2 JP H0481165B2 JP 13959984 A JP13959984 A JP 13959984A JP 13959984 A JP13959984 A JP 13959984A JP H0481165 B2 JPH0481165 B2 JP H0481165B2
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JP
Japan
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frame
lens
helicoid
focus
floating
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Kazuhiro Sato
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6118910A publication Critical patent/JPS6118910A/ja
Publication of JPH0481165B2 publication Critical patent/JPH0481165B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、レンズ鏡筒、更に詳しくは、組立て
時にピント位置のずれを修正するための調節機能
を有したレンズ鏡筒に関する。
(従来技術) 一般に、ズームレンズ鏡筒は、例えば、無限遠
にピントを合わせたままズーミングする場合、光
学設計上は、全ての焦点距離において、無限遠に
ピントが合う状態にすることができる。しかし、
実際には、鏡枠やレンズの部品精度、或いは組立
て精度等の影響により、単純に組み立てただけで
はズーミングによつてピント位置がずれてしま
う。
現在、このピント位置の調節に関して、2通り
の考え方がある。一つは、ピントを合わせるため
のフオーカス枠を、例えば、無限遠よりも遠方側
に回動できるようにしておき、ズーミングによつ
てピント位置がずれてしまつても、フオーカス枠
によつて再度ピントを合わせ直すようにしたも
の、もう一つは、ズームレンズ鏡筒の光学系のう
ち、ピント合せに使用している部材を、組立て時
に一旦、調節自在にして組立てることによりズー
ミング時のピント位置の移動をなくすようにした
ものである。しかし、前者は、ズーミングによつ
てピント位置がずれてしまうものであるため、こ
こでは、後者の考えを採用したピント位置調節方
法について説明する。
第14図は、従来のレンズ鏡筒の一例を示す断
面図である。レンズ鏡筒1はズームレンズ鏡筒で
あり、固定枠2の外周に嵌合したヘリコイド枠3
の先端外周に、第1のレンズ群4を支持した第1
レンズ枠5がヘリコイドねじ6によつて螺合して
おり、この第1レンズ枠5の外周には調整用ねじ
7によつてフオーカス枠8が固定されている。固
定枠2に植設したガイドピン9がヘリコイド枠3
の光軸Oに沿つた直進溝3aに嵌合しているの
で、上記フオーカス枠8を回動させるとき、ヘリ
コイド枠3が回動することなく第1レンズ枠5は
フオーカス枠8と一体的に回動しながらヘリコイ
ドねじ6により光軸Oに沿つて前後方向に移動す
る。なお、フオーカス枠8の切欠部8a内には、
フオーカス枠8の至近から無限遠までの回動範囲
を規制するための、ヘリコイド枠3に植設したス
トツパピン11が配置されている。固定枠2の内
周には第2のレンズ群12を保持した第2レンズ
枠13が嵌合しており、上記ヘリコイド枠3に植
設したガイドピン14、第2レンズ枠13に植設
し固定枠2上の逃げ孔2bを貫通したガイドピン
15は、それぞれ、回動自在に設けられたズーム
枠16のカム溝16a,16bに嵌合している。
第2レンズ枠13に植設したガイドピン17は固
定枠2の光軸Oに沿つた直進溝2aに嵌合してい
る。このため、上記ズーム枠16を回動させると
き、ヘリコイド枠3は第1レンズ枠5と一体的に
カム溝16aの形状に従つて光軸Oに沿つて前後
動し、第2レンズ枠13はカム溝16bの形状に
従つて光軸Oに沿つて前後動する。なお、固定枠
2の後部外周には絞り環19が回動自在に嵌合
し、固定枠2の後端には、中枠20が止めねじ2
1で固定され、この中枠20に止めねじ22によ
りマウント23が固定されている。
このように、上記ズームレンズ鏡筒1において
は、ズーム枠16を回動させることによりヘリコ
イド枠3および第2レンズ枠13を光軸方向に前
後動させて焦点距離を変化させ、フオーカス枠8
を回動させることにより、第1レンズ枠5をヘリ
コイド枠3に対して光軸方向に前後動させ距離調
節を行なうようになつている。
組立作業時には、ズーミングによるピント位置
の移動をなくすために、調整用ねじ7を緩めて一
旦、フオーカス枠8と第1レンズ枠5とを独立な
関係にした後、フオーカス枠8が回動しないよう
にしながら第1レンズ枠5のみを回動させてヘリ
コイドねじ6により第1レンズ枠5を光軸方向に
前後動させ、第1レンズ枠5と第2レンズ枠13
との光軸方向の位置関係を調整した後、再び、調
整用ねじ7を締め、第1レンズ枠5とフオーカス
枠8とを一体にする。このようにすることによ
り、上記ズームレンズ鏡筒1の鏡枠やレンズの部
品精度や組立精度によつて生じた光学系の誤差を
無くすようにしている。
しかしながら、上記ズームレンズ鏡筒1におけ
るピント位置調整方法の場合、調整に伴つて必ず
第1レンズ枠5が回動するため、この第1レンズ
枠5の回動成分を情報として他のレンズを移動さ
せるようにしたフローテイングシステム(近距離
補正機構)を採用したレンズ鏡筒にはフローテイ
ングレンズの位置がずれてしまう理由から適用で
きないものとなつていた。
(目的) 本発明の目的は、上記従来の欠点に鑑み、ピン
ト位置を修正するためのピント位置調整機能を有
し、かつ距離調節のためのフオーカスレンズの回
動成分をフローテイングレンズに正確に伝えられ
るようにしたレンズ鏡筒を提供するにある。
(概要) 本発明のレンズ鏡筒は、ヘリコイド部材にヘリ
コイドねじ結合されたフオーカス枠を回動させて
フオーカシングを行なうと共に、このフオーカス
枠の回動成分によりフローテイングレンズを光軸
方向に移動させるようにしたフローテイングシス
テム内蔵のレンズ鏡筒において、ヘリコイド部材
をフオーカシング時には不動の枠部材に対して光
軸方向に調整自在に固定し、組立時のピント位置
の調整に際しては、上記ヘリコイド部材と枠部材
との位置関係を調整して行なうようにしたもので
ある。
(実施例) 以下、本発明を図示の実施例に基いて説明す
る。
第2図は本発明の第1実施例を示すレンズ鏡筒
の断面図である。このズームレンズ鏡筒31にお
いて、フオーカス枠38は第1のレンズ群34を
支持した第1レンズ枠35と固定ねじ37により
一体になつていて、第1レンズ枠35の後部外周
に形成されたヘリコイドねじ35aにはヘリコイ
ド部材40のヘリコイドねじ40aが螺合してい
る。このヘリコイド部材40は第1図に示すよう
に、リング部40Aの内壁に等角度間隔で3個の
突条部40Bが一体に形成されていて、同突条部
40Bの内周面に上記ヘリコイドねじ40aが形
成されている。このヘリコイド部材40の外周に
はストツパピン41が植設され、同ストツパピン
41はフオーカス枠38の内周に形成された、フ
オーカス枠38の至近から無限遠までの回動範囲
を規制するための切欠部38a内に配置されてい
る。
このヘリコイド部材40のリング部40Aの内
周には第1図に示すように枠部材33の先端部分
が嵌合している。即ち、この枠部材33の先端に
は、上記ヘリコイド部材40の突条部40Bと対
向する位置に突条部40Bの幅と同程度の幅寸法
の切欠部33bが形成されていて、この切欠部3
3bが突条部40Bに嵌合している。このため、
枠部材33とヘリコイド部材40とが嵌合した状
態では、ヘリコイド部材40は枠部材33に対し
て回動方向には一体的であり、光軸Oに沿つた方
向には移動自在になつている。また、ヘリコイド
部材40の上記突条部40Bからずれた位置のリ
ング部40Aには、第1図に示すように光軸Oに
沿つた方向に長孔40bが形成されていて、同長
孔40bを貫通し枠部材33に螺合する調整用ね
じ54により、ヘリコイド部材40と枠部材33
とが一体的に固定されるようになつている。この
ため、枠部材33に対するヘリコイド部材40の
光軸方向の位置を調整するときには上記調整用ね
じ54を緩め、調整後は上記ねじ54を締めて上
記両部材を一体化する。
上記枠部材33には、固定枠32に植設された
ガイドピン39が嵌合する直進溝33aがその内
周面に形成されていると共に、外周面の後部にズ
ーム枠46のカム溝46aに嵌合するガイドピン
44が植設されており、このため、ズーム枠46
を回動させるとき枠部材33はカム溝46aの形
状に従つて光軸方向に移動するようになつてい
る。
固定枠32の内周には第の2レンズ群42を保
持した第2レンズ枠43が嵌合している。この第
2レンズ枠43には、固定枠32の内周面に形成
された直進溝32aに嵌合するガイドピン47が
その前端部外周に植設されていると共に、固定枠
32の逃げ孔32bを貫通しズーム枠46のカム
溝46bに嵌合するガイドピン45が植設されて
おり、このため、ズーム枠46を回動させるとき
第2レンズ枠43はカム溝46bの形状に従つて
光軸方向に移動するようになつている。
上記第1レンズ枠35の後端面にはフローテイ
ング用伝達アーム55の一端が止めねじ56によ
り固定されている。このフローテイング用伝達ア
ーム55は光軸Oに平行して後方に延び、他端部
は第2レンズ枠43の貫通孔43aを通つて第2
レンズ枠43の後部にまで至つている。この伝達
アーム55の他端部には第3図に示すように、フ
オーク溝55aが形成されている。また第2レン
ズ枠43の後部内周には、フローテイングレンズ
57を支持したフローテイング枠58が移動自在
に嵌合し、同フローテイング枠58の外周に植設
されたガイドピン59は第2レンズ枠43の後部
に形成されたフローテイング用カム孔43bおよ
び上記フオーク溝55aに嵌合している。
また、固定枠32の後部外周には第2図に示す
ように、絞り環49が回動自在に嵌合し、固定枠
32の後端には、中枠50が止めねじ51により
固定され、この中枠50に止めねじ52によりマ
ウント部材53が固定されている。なお、絞り機
構については周知のものが適用できるので、図示
を簡単にするためその構成は省略されている。
次に、以上のように構成されたズームレンズ鏡
筒31の動作を、第4図に示す、上記ズームレン
ズ鏡筒31の各鏡枠を展開した平面図によつて説
明する。第2,4図に示す状態は、ズーム枠46
を時計方向(前方から見て、以下同様)に回動し
た望遠(T)状態である。この望遠(T)状態ではカム溝
46aとガイドピン44との関係により枠部材3
3は後方に移動しきつて直進溝33aの前端に固
定枠32上のガイドピン39が位置している。こ
の枠部材33はヘリコイド部材40と調整用ねじ
54により一体化されているので、ヘリコイド部
材40、このヘリコイド部材40とヘリコイドね
じ40a,35aで螺合した第1レンズ枠35お
よびこの第1レンズ枠35に固定したフローテイ
ング用伝達アーム55が上記枠部材33と一体的
に後方に移動した状態にある。また、カム溝46
bとガイドピン45との関係により第2レンズ枠
43は前方に移動しきつて固定枠32上の直進溝
32aの前端にガイドピン47が位置している。
上記の望遠状態からズーム枠46を反時計方向
に回動して広角(W)側へズーミングを行なうと、枠
部材33はガイドピン44とカム溝46aとの関
係から前方へ移動し、このためヘリコイド部材4
0、第1レンズ枠35およびフローテイング用伝
達アーム55も前方へ移動する。また、第2レン
ズ枠43は、ガイドピン45とカム溝46bとの
関係から後方へ移動する。
また、上記第2,4図に示す状態は、フオーカ
ス枠38を時計方向に回動して無限遠(∞)にピ
ントを合わせた状態となつている。即ち、フオー
カス枠38を時計方向に回動すると、同フオーカ
ス枠38に一体の第1レンズ枠35が時計方向に
回動するが、ヘリコイド部材40は枠部材33の
切欠部33bに嵌合して回動方向には規制されて
いるので、このとき、第1レンズ枠35はヘリコ
イドねじ35aと40aの関係により後方に繰り
込まれた状態となり、図示の無限遠状態ではフオ
ーカス枠38の切欠部38aの一端がストツパピ
ン41に衝合してフオーカス枠38、第1レンズ
枠35のそれ以上の時計方向の回動が規制されて
いる。第1レンズ枠35に一体のフローテイング
用伝達アーム55が時計方向に回動しきつた状態
では、伝達アーム55のフオーク溝55aに嵌合
したガイドピン59は第2レンズ枠43上のフロ
ーテイング用カム孔43bの一端の無限遠状態の
位置にあり、このため、フローテイング枠58も
無限遠状態の位置にある。
そして、上記フオーカス枠38を上記無限遠状
態の位置にしたままで、上記ズーム枠46を上記
のように望遠状態から広角状態にズーミングする
と、フローテイング用伝達アーム55は第1レン
ズ枠35と共に前方へ移動し、第2レンズ枠43
は後方へ移動するので、フローテイング枠58の
ガイドピン59はフオーク溝55aに沿つて後方
へ移動するが、このズーミング中のガイドピン5
9は第2レンズ枠43に対してフローテイング用
カム孔43bの一端の無限遠状態位置に保たれて
おり、従つて第2レンズ枠43に対するフローテ
イング枠58の位置は一定である。
上記フオーカス枠38を反時計方向に回動して
上記無限遠状態から至近状態にすると、第1レン
ズ枠35の、フローテイング用伝達アーム55も
反時計方向に回動すると同時に前方へ繰り出さ
れ、切欠部38aの他端がストツパピン41に衝
合する位置で停止する。すると、ガイドピン59
は上記伝達アーム55と共に回動すると共に、フ
オーク溝55aに沿つて前方へ移動し、第2レン
ズ枠43のフローテイング用カム溝43bの他端
の至近状態の位置に至るので、このとき、フロー
テイング枠58は第2レンズ枠43に対して前方
に移動し、近距離補正が行なわれる。
ところで、上記のように動作するズームレンズ
鏡筒31も、前述したように、単に組立てただけ
では、ズーミングによつてピント位置のずれを生
ずるので、このずれを修正する必要がある。そこ
で、上記ズームレンズ鏡筒31の組立て作業時に
おいては、上記ヘリコイド部材40と枠部材33
とを一体的に固定している調整用ねじ54を一旦
緩める。この状態では、ヘリコイド部材40は枠
部材33と独立して光軸方向に移動自在になるの
で、フオーカス枠38を前後移動させることによ
り、第1レンズ枠35をヘリコイド部材40と一
体に光軸方向に前後動させる。例えば、第5図A
に示す状態にある第1レンズ枠35と枠部材33
との関係を第5図Bに示す状態から第5図Cに示
す状態の範囲で、即ち長孔40bの長さ範囲で調
整が可能になる。従つて、第2レンズ枠43がズ
ーミングしてもピント位置が移動しないような位
置に第1レンズ枠35を設定し直し、このあと、
調整用ねじ54を締めてヘリコイド部材40と枠
部材33とを固定して一体化する。上記第1レン
ズ枠35の光軸方向の調整移動に際しては、第1
レンズ枠35は回動することがないので、フロー
テイング用伝達アーム55も回動することなく光
軸方向に沿つて移動する。このため、フローテイ
ング枠58上のガイドピン59は上記伝達アーム
55のフオーク溝55a内を摺動し、同ガイドピ
ン59には何らこれを回動させる方向に力が加え
られないので、このピント位置の調整移動時には
フローテイング枠58は第2レンズ枠43に対し
て静止したままである。従つて、組立後はズーミ
ングによるピント位置の移動が調整され、しか
も、近距離補正が狂うようなことはない。なお、
上記枠部材33に対するヘリコイド部材40の光
軸方向の調整によりズーミングによるピント位置
の移動のずれを修正したあと、図示されない調整
手段により固定枠32に対してレンズ枠35,4
3,58を一体的に移動してピント位置のずれを
調整できるようになつている。
上記実施例においては、内周にヘリコイドねじ
40aを形成された突条部40Bを複数個一体的
に有するヘリコイド部材40を、枠部材33の外
周に嵌装する構成としているが、このヘリコイド
部材と枠部材との関係は、例えば、第6,7図に
示すような構成としてもよい。即ち、第6,7図
に示す第2実施例では、ヘリコイド部材70は短
円筒の内周全面に、第1レンズ枠35のヘリコイ
ドねじ35aと螺合するヘリコイドねじ70aを
形成されたものであり、このヘリコイド部材70
の外周に円筒状の枠部材73が嵌装されている。
この枠部材73には等角度間隔で光軸Oに平行し
た3個の長孔73cが形成されていて、これらの
長孔73cにはそれぞれ調整用ねじ74が嵌合し
たのち、これらのねじ74はヘリコイド部材70
に螺合している。また、枠部材73の外周にはフ
オーカス枠38の切欠部38a内に位置するスト
ツパピン41が植設され、さらにその後方の枠部
材73の内周には固定枠32に植設したガイドピ
ン39が嵌合する直進溝73aが設けられてい
る。従つて、この第2実施例においても、前記第
1実施例と同様に作動し、特に、ズーミングによ
るピント位置の移動の調整に際して、調整用ねじ
74を緩め、枠部材73に対するヘリコイド部材
70の光軸方向の位置を調整したのち、調整用ね
じ74を締めて枠部材73とヘリコイド部材70
とを固定すれば、フローテイング用伝達アーム5
5に回動成分を与えることなく上記の調整が完了
することになる。
また、上記ヘリコイド部材と枠部材との関係
は、第8,9図に示すように構成することもでき
る。即ち、この第8,9図に示す第3実施例で
は、第1レンズ枠35の外周のヘリコイドねじ3
5aに螺合するヘリコイドねじ80aを有するヘ
リコイド部材80は駒片からなり、第1レンズ枠
35の外周に3個等角度間隔で配置されている。
この3個のヘリコイド部材80は、枠部材83の
内壁に等角度間隔で形成された案内凹部83bに
それぞれ嵌合して光軸Oに沿つた方向に摺動自在
になつている。そして、上記枠部材83の案内凹
部83bの中央部に長手方向に沿つて形成された
長孔83cに外側から調整用ねじ84が嵌合し、
同ねじ84により上記案内凹部83bにヘリコイ
ド部材80が固定されている。従つて、この実施
例においても、ズーミングによるピント位置の移
動の調整に際しては、上記調整用ねじ84を緩め
てヘリコイド部材80を案内凹部83c上を光軸
方向に移動して最適位置を選んだのち、上記ねじ
84を固定すればよい。この実施例ではヘリコイ
ド部材80は小さな駒片でよいのでズームレンズ
鏡枠は軽量なものとなる。
さらに、第10図は、本発明の第4実施例のズ
ームレンズ鏡筒におけるフローテイング用伝達ア
ームの構成を示すものであり、第11図は、ヘリ
コイド部材と枠部材との関係の構成を示すもので
ある。ズームレンズ鏡筒は、ズーミングにより焦
点距離が変化することから、精度の高いフローテ
イングを行なうためには、フローテイングの量も
ズーミングに応じて変化させることが望ましい。
このような精度の高いフローテイングシステムを
採用したズームレンズ鏡筒では、第1レンズ枠3
5(第2図参照)に固定されるフローテイング用
伝達アーム95は光軸Oに沿つた方向に対して角
度θだけ傾斜したフオーク溝95aが形成された
ものとなつている。今、望遠(T)状態において、第
1レンズ枠35が時計方向に回動しきつた無限遠
(∞)状態では上記伝達アーム95のフオーク溝
95aに嵌合したフローテイング枠58上のガイ
ドピン59も時計方向に回動し、フローテイング
用カム孔43b上の一端の位置T∞に存在してい
るが、前記第1実施例のズームレンズ鏡筒31の
動作で述べたように、フオーカス枠38(第2図
参照)を操作して第1レンズ枠35を反時計方向
に回動させて、上記ヘリコイドねじ90aとヘリ
コイドねじ35aにより至近状態に繰り出しを行
なうと、上記フローテイング用伝達アーム95も
反時計方向に回動すると共に前方へ移動するの
で、ガイドピン59はフローテイング用カム孔4
3bを移動し位置T0に至る。また、上記ガイド
ピン59が位置T∞にある状態から、広角(W)側へ
ズーミングを行なつた場合、第1レンズ枠35は
前方へ、第2レンズ枠43は後方へそれぞれ光軸
Oに沿つて移動するので、上記ガイドピン59は
フオーク溝95aの側縁に押されてフローテイン
グ用カム孔43bを位置W∞まで移動する。この
広角側無限遠状態から、フオーカス枠38を操作
して第1レンズ枠35を反時計方向に回動させて
至近状態にすると、上記ガイドピン59は上記フ
ローテイング用伝達アーム95によつてフローテ
イング用カム孔43b内を移動し、カム孔43b
の他端の位置W0に至る。
このように、距離に応じて変化するフローテイ
ング量はズーミングによつても変化するようにな
つており、このようなズームレンズ鏡筒において
は、ズーミングによるピント位置の移動の調整に
際して、第1レンズ枠35を光軸Oに沿つた方向
に移動を行なわせたのでは上記ガイドピン59が
フローテイングカム孔43b内を移動してしまい
フローテイング量も狂つてしまうことになるが、
これを避けるために、第11図に示すような構成
のヘリコイド部材90と枠部材93とが用いられ
ている。
第11図に示すヘリコイド部材90は、前記第
1実施例におけるヘリコイド部材40と同様に、
リング部90Aの内壁に等角度間隔で3個の突条
部90Bが一体に形成され、同突条部90Bの内
周に第1レンズ枠35のヘリコイドねじ35aと
螺合するヘリコイドねじ90aが形成されている
が、この突条部90Bは光軸Oと平行する方向に
対して角度θ′だけ傾斜して設けられている。この
ため、このヘリコイド部材90に嵌装される枠部
材93においても、その前端部に等角度間隔で形
成された3個の切欠部93bは光軸Oと平行する
方向に対して角度θ′だけ傾斜して設けられてい
る。この角度θ′は上記伝達アーム95のフオーク
溝95aの傾斜角度θに対応した角度となつてい
る。そして、各切欠部93bに突条部90Bが嵌
合している状態で、ヘリコイド部材90のリング
部90Aに同じく光軸Oと平行する方向に対して
角度θ′だけ傾斜して形成された長孔90bに、調
整用ねじ94が嵌合されて枠部材93に螺合さ
れ、同枠部材とヘリコイド部材90とが一体化さ
れている。
従つて、上記第4実施例においては、ズーミン
グによるピント位置の移動調整に際して、上記調
整用ねじ94を緩め、フオーカス枠38および第
1レンズ枠35と共にヘリコイド部材90を光軸
方向に沿つて前後移動させると、このヘリコイド
部材90は上記突条部90Bが上記切欠部93b
内を摺動し、枠部材93に対して回動しながら前
後動することになる。例えば、第1レンズ枠35
を前方へ繰り出すと、第1レンズ枠35は上記角
度θ′の傾斜に従つて僅かに時計方向に回動し、ま
た後方へ繰り込ませると、第1レンズ枠35は同
じく上記傾斜に従つて僅かに反時計方向に回動す
る。このため、第1レンズ枠35のピント位置の
移動調整時、上記フローテイング伝達アーム55
はフオーク溝95aの傾斜角度θに沿つた方向に
前後動することになり、上記伝達アーム55はガ
イドピン59に対して何ら駆動力を与えないの
で、フローテイング枠58の位置が変化してしま
うことがない。なお、上記第4実施例において
も、前記第1実施例で述べたように、ズーミング
によるピント位置の移動を調整したのち、即ち、
ピント位置のずれ量をズーミングにかかわらず一
定にしたのち、この一定になつたピント位置のず
れを、図示しない調整手段により固定枠に対して
全レンズ枠を光軸方向に移動して調整が行なわれ
る。
以上の各実施例においては、ズームレンズ鏡筒
について述べたが、本発明は焦点距離の変化しな
い通常のレンズ鏡筒でフローテイングシステムを
採用したレンズ鏡筒にも適用できるものであり、
次に、このようなレンズ鏡筒について説明する。
第12図は、本発明の第5実施例を示すレンズ
鏡筒の断面図を示し、第13図は、その各鏡枠間
の関係を示す展開平面図である。このレンズ鏡筒
101において、レンズ群104を保持し、フオ
ーカス枠108と固定ねじ107により一体にな
つたレンズ枠105は、そのヘリコイドねじ10
5aにヘリコイドねじ110aを螺合してヘリコ
イド部材110が取り付けられている。ヘリコイ
ド部材110は前記第1実施例におけるヘリコイ
ド部材40(第1図参照)と同様にリング部11
0Aの内側に突条部110Bを有した構成とされ
ている。ヘリコイド部材110の外周に植設した
ストツパピン111はフオーカス枠108の切欠
部108a内に位置し、ヘリコイド部材110に
光軸方向に沿つて形成された長孔110bには調
整用ねじ114が嵌合され、同ねじ114は固定
枠102に螺合されている。この固定枠102の
前端部には上記ヘリコイド部材110の突条部1
10Bを回動方向に規制し、光軸方向には移動自
在に嵌合する切欠部102bが形成されている。
このため、上記調整用ねじ114を緩めることに
より固定枠102に対するヘリコイド部材110
の光軸方向の位置を調整できるようになつてい
る。レンズ枠105の後端面には止めねじ116
によりフローテイング用伝達部材115の前端が
固定されている。フローテイング用伝達部材11
5の後部にはフローテイング用カム孔115aが
形成されており、同カム孔115aには、フロー
テイングレンズ117を保持したフローテイング
枠118上に植設したガイドピン119が嵌合し
ている。このガイドピン119は固定枠102上
に光軸方向に沿つて形成された長孔102aにも
貫通されている。なお、固定枠102の外周の後
部には絞り環109が嵌合され、固定枠102の
後端面には止めねじ121により中枠120が固
定され、同中枠120には止めねじ122により
マウント部材123が固定されている。上記固定
枠102上の長孔102aの長さ寸法は少なくと
も、ヘリコイドねじ110a,105aによるレ
ンズ枠105の繰り出し量に、固定枠102に対
するヘリコイド部材110の調整移動量(長孔1
10bの長さ)を加えた長さよりも長く形成され
ている。
上記のように構成されたレンズ鏡筒101にお
いて、上記第12,13図に示す状態は、無限遠
の位置にピントが合つた状態であり、この状態か
らフオーカス枠108を反時計方向に回動する
と、ヘリコイド部材110は固定枠102により
回動を規制されているので、ヘリコイドねじ10
5a,110aのピツチによりレンズ枠105は
回動しながら前方へ繰り出される。すると、フロ
ーテイング用伝達部材115もレンズ枠105と
一体的に移動するので、フローテイング用カム孔
115aの無限遠位置に存在していたガイドピン
119はカム孔115の形状に従い長孔102a
に沿つて移動するので、フローテイング枠118
はレンズ枠105に対して接近する方向、即ち前
方向に移動し近距離補正が行なわれることにな
る。
組立作業時のピント位置のずれの調整に際して
は、一旦、調整用ねじ114を緩めて固定枠10
2に対してヘリコイド部材110を光軸方向に移
動自在な状態にする。そして、レンズ枠105を
光軸方向に移動させると、同レンズ枠105と一
体にヘリコイド部材110およびフローテイング
用伝達部材115も光軸方向に移動するので、フ
ローテイング用伝達部材115上のカム115a
に嵌合したガイドピン119も固定枠102上の
長孔102aに沿い、上記伝達部材115と共に
光軸方向に移動する。即ち、レンズ枠105はこ
のピント位置のずれの調整時には回動することが
なく、上記ガイドピン119は上記カム115a
上の位置が変化してしまうことはない。従つて、
フローテイング枠118とレンズ枠105との相
対的な位置関係は変化せず、このピント位置調整
時にフローテイングシステムに狂いが生じてしま
うようなことはない。上記の調整後は、調整用ね
じ114を締め、上記ヘリコイド部材110を固
定枠102に固定して組立作業が完了することに
なる。
(効果) 以上述べたように、本発明によれば、ヘリコイ
ド部材を、少なくともフオーカシング時には不動
の枠部材に対して光軸方向成分を有する方向に調
整自在に固定されるようになつているので、組立
時におけるピント位置の調整時にフオーカス枠を
回動させることがなく、このため、フオーカスレ
ンズの回動成分を光軸方向の移動に変換してフロ
ーテイングを行なうフローテイングシステムを採
用したレンズ鏡筒においてフローテイングレンズ
の位置がずれて近距離補正量が狂つてしまうなど
のことがなく、精度の高いピント位置の調整を行
なうことができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施例におけるレンズ
鏡筒の要部の分解斜視図、第2図は、本発明の第
1実施例を示すレンズ鏡筒の鏡筒上半部の断面
図、第3図は、上記第2図に示すレンズ鏡筒にお
ける近距離収差補正機構の斜視図、第4図は、上
記第2図に示すレンズ鏡筒の各鏡枠間の関係を説
明するための展開平面図、第5図A,B,Cは、
上記第2図に示すレンズ鏡筒においてズーミング
によるピント位置の移動調整を説明するための要
部断面図、第6図は、本発明の第2実施例を示す
レンズ鏡筒の要部断面図、第7図は、上記第6図
に示すレンズ鏡筒におけるヘリコイド部材と枠部
材の分解斜視図、第8図は、本発明の第3実施例
を示すレンズ鏡筒の要部断面図、第9図は、上記
第8図に示すレンズ鏡筒におけるヘリコイド部材
と枠部材の分解斜視図、第10図は、本発明の第
4実施例のレンズ鏡筒におけるフローテイング用
伝達アームとフローテイング用カム孔との関係を
示す平面図、第11図は、上記第10図に示すレ
ンズ鏡筒におけるヘリコイド部材と枠部材の分解
斜視図、第12図は、本発明の第5実施例を示す
レンズ鏡筒の鏡筒上半部の断面図、第13図は、
上記第12図に示すレンズ鏡筒の各鏡枠間の関係
を説明するための展開平面図、第14図は、従来
のレンズ鏡筒の一例を示す鏡筒上半部の断面図で
ある。 33,73,83,93……枠部材、35,1
05……フオーカスレンズ、38,108……フ
オーカス枠、40,70,80,90,110…
…ヘリコイド部材、43b,115a……フロー
テイング用カム孔(カム機構)、54,74,8
4,94,114……調整用ねじ(固定手段)、
55,95……フローテイング用伝達アーム(伝
達機構)、57,117……フローテイングレン
ズ、102……固定枠(枠部材)、115……フ
ローテイング用伝達部材(伝達機構)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ヘリコイド部材にヘリコイドねじ結合された
    フオーカス枠を回動させることにより、フオーカ
    スレンズを光軸方向へ進退させてフオーカシング
    を行なうとともに、伝達機構を介して上記フオー
    カス枠の回動成分を光軸方向の移動に変換してフ
    ローテイングレンズを移動するようにしたレンズ
    鏡筒において、 少なくともフオーカシングに際して位置が変化
    せず、上記ヘリコイド部材に対する光軸方向成分
    をもつ方向の相対位置を調整されたのち固定手段
    により上記ヘリコイド部材と一体的に固定される
    枠部材と、 上記伝達機構中に介在されていて、上記フオー
    カス枠のフオーカシング時の回動に対しては上記
    フローテイングレンズが連動し、上記ヘリコイド
    部材と上記枠部材との相対位置調整による上記フ
    オーカス枠の移動に対しては上記フローテイング
    レンズが連動しないようなカム機構と、 を具備してなるレンズ鏡筒。
JP13959984A 1984-07-05 1984-07-05 レンズ鏡筒 Granted JPS6118910A (ja)

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