JPH047393Y2 - - Google Patents

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JPH047393Y2
JPH047393Y2 JP1984063706U JP6370684U JPH047393Y2 JP H047393 Y2 JPH047393 Y2 JP H047393Y2 JP 1984063706 U JP1984063706 U JP 1984063706U JP 6370684 U JP6370684 U JP 6370684U JP H047393 Y2 JPH047393 Y2 JP H047393Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は板金製のプーリに関し、さらに詳し
くは、円板状の素材の外周面をスリ割り加工によ
りプーリ部を形成して中央部に設けられた軸受部
にベアリング等の軸受部材を装着したアイドラプ
ーリに関する。
[従来の技術] 一般に、アイドラプーリとしては、特公昭48−
41487号、特開昭55−17757号及び特開昭55−
47047号公報にて公知である。この種のアイドラ
プーリは、鋼板等からなる一枚の円板をプレス加
工したのち、複数のローラー成形加工段階を経て
完成されるもので、第1図に示したように、その
中心部に筒形の軸受部7を形成し、該軸受部7の
一端部から半径方向へ断面形状がく字形となるウ
エブ5を形成し、かつ、そのウエブ5の端部から
折り返して成形された断面V字形の周溝からなる
プーリ部3を形成するとともに、軸受部7に軸受
部材11(ベアリング)を嵌合し、その軸受部材
11の固定は、ローラー成形加工段階において軸
受部7の軸方向両端部の一方側に底部を形成し、
その底部に透孔を穿設してストツパー8を形成し
ておき、その軸受部7に軸受部材11を嵌合した
後、ストツパー8を受け面としてウエブ5の周縁
部9を折り曲げるもので、この際に軸受部材11
はストツパー8と周縁部9が圧接する外力Pを軸
方向両側に受けるのである。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来のプーリ1にあ
つては、曲げ加工工程が多いので素材としての鋼
板の板厚の限度があり、とりわけウエブ5からプ
ーリ部3を折り返し成形するので、特に折り返す
部分には亀裂が生じ易い。さらに、プーリ部3と
軸受部7を連結するウエブ5は、プーリ部3の一
側で片もち状態で形成されているため、回転動作
時に回転ムラを生じ易くて、高速回転性能や耐久
性に欠ける面があつた。
また、軸受部材11は周知のように、内輪と外
輪との間にボールを保持しており、内輪とボール
及び外輪とボールとの間隙は非常に狭い構造にな
つている。したがつて、上記のようにストツパー
8とウエブの周縁部9を圧接させる際、軸受部材
11が外力Pを受けると、内輪及び外輪は容易に
変形してしまい、それらの間隙が変わつてしま
う。つまり、外力により変形し易い軸受部材11
にどうしても外力を加えざるを得ないので、軸受
部材11は多少なりとも変形してしまう。その結
果、プーリとしては回転トルクが重くなつたり、
又は回転不能になつたりする欠点があつた。
そこで、この考案は上記事情に鑑みて、回転ム
ラを防止して高速回転に耐える高品質のアイドラ
プーリを提供することを目的としてなされたもの
である。
[課題を解決するための手段] この考案は上記課題の解決を図るため、一枚の
円状板金がプレス加工にて中心部に凹部と該凹部
の外周に鍔部を有する皿状素材に形成され、か
つ、前記凹部の底部がプレス加工にて開口方向へ
押し込まれて有底筒状が形成され、該有底筒状の
略中央部に前記鍔部が位置してウエブを形成さ
れ、その鍔部の外周縁にプーリ部がスリ割り形成
されるとともに、前記有底筒状の底部に透孔が穿
設されて軸受部が形成され、該軸受部に軸受部材
が嵌合され、かつ、前記ウエブが押圧されて軸受
部の内周縁部が前記底部と相対向し中心方向へ突
出して前記軸受部材を固定するストツパーが設け
られてなるアイドラプーリを構成したものであ
る。
[作用] 上記構成に係るこの考案によれば、プーリ部は
鍔部をスリ割り形成し、鍔部は軸受部の略中心部
に位置するので、プーリ部は片持ちでなく、した
がつて回転ムラを生じないため、高速回転性能と
耐久性が向上する。
[実施例] 次にこの考案の実施例を図面に基づき説明す
る。
第2図に示したように、この考案のアイドラプ
ーリ10は、一枚の円状板金を後記する加工工程
を経て成形したものであつて、中心部に軸受部材
11(ベアリング)を嵌合固定した筒形の軸受部
12と、軸受部材11を固定するため軸受部12
の両端部を中心方向へ曲げ形成してなるストツパ
ー13,14と、軸受部12の一端部から曲げ形
成されて軸受部12の略中央部側へ傾斜し、か
つ、半径方向へ延伸するオフセツト部15と平坦
部16からなるウエブ17と、ウエブ17の外周
縁部に形成されたV型断面のプーリ部18とを有
する。
上記アイドラプーリ10は、第3図に示した工
程を経て成形される。すなわち、第3図aに示す
一枚の円状板金20の中央部をプレス等の絞り加
工で、第3図bに示すような凹部21と鍔部22
を有する皿状の素材23を形成する。ついで、第
3図cに示したように、上記素材23の凹部21
の底部を絞り加工にて内方へ押し込んで、鍔部2
2が軸方向の略中央部に位置してウエブ17を形
成する有底筒形の軸受部12を形成する。鍔部2
2は軸受部12の一端部から傾斜して上記オフセ
ツト部15と為す部分と、それから半径方向へ平
坦に連続して上記平坦部16と為す部分が成形さ
れる。そして軸受部12の底部に中心部を打ち抜
いてストツパー13を有する透孔25が穿設され
る。かくして成形された半成品26は、第3図d
に示したように、回転可能な受型27,28で挟
持され、鍔部22の外周縁部にスリ割りローラー
29を回転させながら押圧せしめて断面V形のプ
ーリ部18を形成する。そして、第3図eに示し
たように、軸受部12に軸受部材11を嵌合して
その一端部をストツパー13に当接させ、他端部
を軸受部12の周縁部をかしめることによつて成
形するストツパー14に当接させて軸受部材11
を固定するものである。すなわち、ウエブ17の
両面に成形ローラーを当て、その一方を軸受部1
2の中心方向へ押圧せしめること(第2図矢示P
参照)によつて、ウエブ17の肉を軸受部17側
へ移動させ(第2図矢示R参照)、それによつて
軸受部12の周縁部を軸受部材11側へ突出させ
る(スピンかしめ)のである。
第4図に示したアイドラプーリ19は、前記第
3図a〜cに示した加工工程を経て第3図dに示
す加工をする際、初めに鍔部22の外周縁に前記
スリ割りローラー29を押圧回転せしめてV溝を
大まかに形成し、次いでスリ割りローラーに代わ
る多条溝成形ローラをそのV溝に回転押圧するこ
とによつて、略W形断面の多条V溝プーリ部30
を形成したものである。その他の構成は前記実施
例と同じであるから重複する説明につき省略す
る。なお、前記加工工程はアイドラプーリ10,
19を成形するための一例であつて、他の方法に
よつてもよい。
上記構成にかかるアイドラプーリによれば、ウ
エブ17が軸受部12の中心部に位置するから、
軸受部材11の中心部がプーリ部18,30の中
心と一致し、軸受部材11に偏つた荷重をかけな
いために、軸受部材11の耐用性が向上する。ま
た、オフセツト部15は軸受部12の一端部から
中心部に向けて斜めに傾斜して配置されているか
ら、スプリング性を有しており、プーリ部18,
30に過大な荷重がかかつた場合に軸受部材11
に対してクツシヨン作用を果す。
[考案の効果] 以上説明したこの考案によれば、一枚の円状板
金がプレス加工にて中心部に凹部と該凹部の外周
に鍔部を有する皿状素材に形成され、かつ、前記
凹部の底部がプレス加工にて開口方向へ押し込ま
れて有底筒状が形成され、該有底筒状の略中央部
に前記鍔部が位置してウエブを形成され、その鍔
部の外周縁にプーリ部がスリ割り形成されるとと
もに、前記有底筒状の底部に透孔が穿設されて軸
受部が形成され、該軸受部に軸受部材が嵌合さ
れ、かつ、前記ウエブが押圧されて軸受部の内周
縁部が前記底部と相対向し中心方向へ突出して前
記軸受部材を固定するストツパーが設けられてな
るアイドラプーリとしたので、プーリ部が片持ち
状態となることなく、強度上有利となり、したが
つて、プーリ部にベルトを掛け回した場合に、軸
受部材に偏荷重をもたらすことなく、万遍なく荷
重負担を生じさせて回転ムラを生じさせず、回転
の効率がよくて高速回転に十分耐えるほか、軸受
部材の耐用寿命を向上させる。また、一枚の円状
板金から成形するので、直径の比較的小さなアイ
ドラプーリを得ることができる。
さらに、軸受部材の嵌合固定は、軸受部の底部
と、ウエブを押圧して軸受部の周縁部が底部に相
対向し中心方向へ突出してなるストツパーとによ
り挟持するので、軸受部材はストツパーを形成す
るとき外輪の軸方向端部にわずかな外力が作用す
るだけで、従来のように軸受部材の外輪に圧縮力
が作用することはなく、したがつて、軸受部材が
変形を来すようなことはないから、プーリとして
の回転の支障となる不都合は生じない、等の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のアイドラプーリの断面図、第2
図はこの考案の一実施例を示す断面図、第3図a
〜eはこの考案にかかるアイドラプーリの成形工
程の説明図、第4図はこの考案の他の実施例を示
す断面図である。 10……アイドラプーリ、11……軸受部材、
12……軸受部、13,14……ストツパー、1
5……オフセツト部、16……平坦部、17……
ウエブ、18……プーリ部、20……円状板金、
21……凹部、22……鍔部、25……透孔、2
7,28……受型、29……スリ割りローラー、
30……多条V溝プーリ部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一枚の円状板金がプレス加工にて中心部に凹部
    と該凹部の外周に鍔部を有する皿状素材に形成さ
    れ、かつ、前記凹部の底部がプレス加工にて開口
    方向へ押し込まれて有底筒状が形成され、該有底
    筒状の略中央部に前記鍔部が位置してウエブを形
    成され、その鍔部の外周縁にプーリ部がスリ割り
    形成されるとともに、前記有底筒状の底部に透孔
    が穿設されて軸受部が形成され、該軸受部に軸受
    部材が嵌合され、かつ、前記ウエブが押圧されて
    軸受部の内周縁部が前記底部と相対向し中心方向
    へ突出して前記軸受部材を固定するストツパーが
    設けられてなることを特徴とするアイドラプー
    リ。
JP6370684U 1984-04-27 1984-04-27 アイドラプ−リ Granted JPS60175950U (ja)

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JPS60175950U JPS60175950U (ja) 1985-11-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100223253B1 (en) * 1996-12-17 1999-10-15 Daewoo Motor Co Ltd Crank shaft pulley
JP4706252B2 (ja) * 2004-12-22 2011-06-22 日本精工株式会社 プーリの製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5093259A (ja) * 1973-12-17 1975-07-25

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