JPH0472898A - イヤースピーカ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、スピーカを耳介に装着してスピーカからの音
を聴取するようになしたイヤースピーカに関するもので
ある。

欺かるイヤースピーカには、耳介へのスピーカの装着の
仕方などによって分類される第１図（ａ）乃至（ｄ）に
示されるものがある。第１−図（ａ）は一般にヘッドホ
ンと呼ばれるもので、一対のスピーカユニット１と、こ
の一対のユニット１を連結しているヘッドバンド２と、
ユニット１に電気信号を供給するコード３とからなり、
ヘッドバンド２の弾力によってユニット１を耳介に装着
保持する押圧力を得る構造となっている。このため側頭
部域は耳介上に大きな圧力がかかり、使用感は良好とは
云えない。またその構造上、ユニット１を耳介上にのせ
て音を聴取するようになっているため、外耳道入口とユ
ニット１との間に距離が生じ、その間の空気容積も大き
なものとなる。従って、ユニット１から放射される音響
エネルギーのごく一部が外耳道に供給されるだけで、そ
れ以外は有効でなく効率が高いとは云えない。また、こ
の部分の音響回路やユニット及び耳介表面での反射が音
響特性にも影響を与えるため、これらが製品としてのま
とめ難さの一因ともなっていた。

第１図（ｂ）は耳かけイヤースピーカと呼ばれるもので
、スピーカユニット１０と、このユニット１０のケース
の一部がループ状になった耳かけループ１２と、ユニッ
ト１０に電気信号を供給するコード１４からなり、ルー
プ１−２を耳介に引掛けてユニット１０を保持するよう
になっているが、装着性が不安定で良好でなく、またそ
の着脱も行ない難い。更に、この場合でもユニット」、
０は耳介」−に接するか、若しくはそれに近い位置に保
持されるため、その音響特性については上述のヘッドホ
ンと同様のことが云える。

第１図（ｃ）はステトホン或は顎下げイヤースピーカと
呼ばれるもので、一対のスピーカユニット２０と、この
ユニット２０を連結する聴診器型のバンド２２と、ユニ
ット２０に電気信号を供給するコード２４とからなり、
ユニット２０の前面の音響管２０′によりユニット２０
を耳介の一部に引っかけた状態をバンド２２の押圧力に
よって保持するようにしている。

第１図（ｄ）は一般にイヤーホンと呼ばれるもので、ス
ピーカユニット３０と、このユニット３０の前部に設け
られたイヤープラグ３２と、ユニッＩ・３０に電気信号
を供給するコード３４とからなり、音響管として働くイ
ヤープラグ３２を外耳道孔に挿入することによって保持
するようになっている。第１図（Ｃ）及び（ｄ）のいず
れも装着性が不安定で、抜は易く、また使用感が良くな
い。

また、音響管を介して音を放射する構造であるため、音
響特性を良好にできない。

上述のように、従来のイヤースピーカは、これからの音
響機器の市場ニーズとしての小型高性能という要求に適
合することができない。

本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、小型でかつ高性能な新規のイヤースピ
ーカを提供することにある。

以下本発明の実施例を第２図乃至第７図について説明す
る。

第２図において、４０は磁気回路の磁気ギャップ中に配
置したボイスコイルに交流信号を流してボイスコイルと
これに連結されている振動板とを振動させるようになし
た動電型スピーカユニット、４２はアルミニウムなどの
軽金属又は硬質プラスチックなどで形成されたケースで
、前部音孔４２ａと後部音孔４２ｂとを有し、このケー
ス４２内には、上記動電型スピーカユニット４０が前部
音孔４２ａ側に固定され、かつ吸音材４３がユニット４
０と後部音孔４２ｂとの間に介在されてそれぞれ収容さ
れている。ケース４２の前部音孔４２ａ側の前面は、発
泡ウレタンフオームなどの多孔質弾性体又音響的透過性
を有するカバー４４で覆われでいる。このようにケース
４２の前面がカバー４４で覆われてなるイヤースピーカ
は、高さＡが１．Ｏｍｍ、径Ｂが：ｌ−５ｍｍの円柱状
に作られており、スピーカユニット４０に外部から電気
信号を供給するためのケース４２の側壁を貫通して設け
られた一組のコード４５を備える。

上述した構成のイヤースピーカは、第３図に示すような
耳介の耳孔（外耳道）ａの直前の、耳珠すと対珠Ｃとの
間の耳甲介腔ｄのくぼみ部に、第４図に示すようにケー
ス４２ごと嵌め込まれて装着され、かつその装着状態が
耳介の耳甲介腔ｄと耳珠す及び対珠Ｃの弾性力及び摩擦
力とによって保持され得る形状、大きさに形成されてい
る。このように耳介の所定の場所に装着されたイヤース
ピーカのコード４５は第４図に示すように珠間切痕ｅを
通じて外部に引出され、またケース４２の前面のカバー
４４は、第５図に示すように、外耳道ａの入口に当接さ
れると共に耳甲介腔ｄの形状に倣って変形され、耳介の
装着部に対するクツションとして働く。

なお、第６図に示すように、ケース４２の前面部４２′
とその前面カバー４４′とを外耳道入口の耳甲介腔ｄの
形状に合った弧状に形成することによって、耳介へのイ
ヤースピーカの装着性が一層良好になると共に、その装
着状態の保持も安定するようになる。この実施例では、
ケース４２の前面部４２′の音孔４２ａ′と連通した孔
４４ａ′がカバー４４−に穿たれている。

また、上述の実施例では、ケース４２の前面のみを弾性
体のカバー４４で覆っているが、ケースの全周を弾性体
で覆い表面に弾性を持たせたり、或は全周を布、ゴム、
又は、皮革で覆ってその表面の摩擦力を高めて耳介への
イヤースピーカの装着性をより一層良好なものにするこ
ともできる。

第７図は本発明によるイヤースピーカと従来のイヤース
ピーカの周波数特性をそれぞれ実線と破線で示している
が、本発明によるイヤースピーカの場合、入力１ｍｗ時
の５００Ｈｚ近辺の感度を音圧レベルで９６．５ｄｂと
して測定したものであるが、低域のＸ部で漏れが生じて
いると考えられる。この本発明によるイヤースピーカの
周波数特性から判るように、特性の広帯域化が計られて
いる。

本発明は上述したように、スピーカユニットとこのユニ
ットを内蔵するケースとを備え、耳介の耳珠と対珠との
間にある耳甲介腔ののくぼみ部に装着し得、かつそのく
ぼみ部への装着状態を耳介の上記耳珠と対珠との弾性力
と摩擦力とによって保持されうる形状、大きさにイヤー
スピーカを形成したものである。このため、小型、軽量
で携帯性に優れると共に、イヤースピーカが耳介の一部
分の自然な弾性力により保持されていて、耳介に装着す
るために、押圧力を外部から与えたり、或はその一部を
外耳道内に挿入したりする必要がなくなり、装着部分に
無理な力がかからず、使用感が良好になる他、外部には
レコードが接続されるだけであって、装着保持が確実に
行い得る。また、スピーカユニットが外耳道に非常に近
い位置にあをため、外部への音の逃げが少なくなると共
に音の伝搬空間が小さくなって能率が良くなる。更に音
響管を持たないため、広帯域の周波数特性を持たせるこ
とができ、特に動電型のスピーカユニッとを採用した場
合には、ＨＩ　　ＦＩ　　用ヘッドホンと比較しても遜
色のない音質が得られるなどの優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）乃至（ｄ）は従来のイヤースピーカをそれ
ぞれ示す図、第２図は本発明によるイヤースピーカの一
実施例を示す断面図、第３図は耳介を斜め前方より見た
図、第４図は耳介への本発明によるイヤースピーカの装
着保持状態を示す図、第５図は第４図の装着保持状態を
顔の一部分を破断して示す図、第６図は本発明によるイ
ヤースピーカの他の実施例を示す断面図、及び第７図は
本発明のイヤースピーカと従来のイヤーホンとの周波数
特性を比較して示すグラフである。 ４０・・・スピーカユニット ４２・・・ケース 特許出願人　パイオニア株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　スピーカユニットとこのスピーカユニットを内蔵する
   ケースとを備え、耳介の耳珠と対珠との間にある耳甲介
   腔のくばみ部に装着され得、かつそのくぼみ部への装着
   状態を耳介の前記耳珠と対珠との弾性力と摩擦力とによ
   つて保持され得る形状、大きさに形成したことを特徴と
   するイヤースピーカ。