JPH046898Y2 - - Google Patents

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JPH046898Y2
JPH046898Y2 JP15406185U JP15406185U JPH046898Y2 JP H046898 Y2 JPH046898 Y2 JP H046898Y2 JP 15406185 U JP15406185 U JP 15406185U JP 15406185 U JP15406185 U JP 15406185U JP H046898 Y2 JPH046898 Y2 JP H046898Y2
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activated carbon
acf
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adhesive layer
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、繊維状活性炭(以下、単にACFと
記載することがある)または粉末活性炭(以下、
単にACと記載することがある)が本来の吸着性、
表面積を保持し、かつ、良好な機械的物性、導電
性を兼備した2次元状の吸着材料に関する。
ACFおよびACは高度な吸着性、きわめて大な
る表面積および良好な導電性を有し、これら特性
を利用し、静電、有害物質除去、ガス分離等の吸
着材料他の用途に対し、広く使用されている。こ
れら用途に対する適用性を広げるためACFおよ
びACを2次元の面、膜等の構造体とする必要が
あり、過去種々の試みが検討、実施されている。
現状の2次元構造体としては、ACFにおいて
はポリノジツク・レーヨン、フエノール系等で代
表される有機繊維を紡績・製編織したのち、炭
化・賦活し、AGFのクロス状の2次元状構造体
としたり、ACFを生産したのち、これを用いて
不織布とし、同様の構造体を得る方法が一般的に
実施されている。一方、ACにおいては、ウレタ
ン、アクリル系等の樹脂液中にACを添加し、必
要により、発泡処理を伴う成型加工により2次元
状構造体を得たり、あるいは布帛、不織布等の基
材へこの樹脂液を塗布する構造が提案されてい
る。
しかし、これらの2次元構造体には多くの欠陥
があり、実用面において、その使用に制約が必要
であつたり、あるいは吸着性能等の基本性能の犠
牲を伴なつたりして、やむを得ず実用に供されて
いるのが現状である。すなわち、前記ACFのク
ロス、不織布においては、ACFの基本性能を損
わない点では好ましいが、ACF自体きわめて脆
弱であるため得られる構造体は当然脆弱でわずか
の屈曲等の応力によりその構造破壊が生じ、実用
面で大きな制約を受ける結果となる。一方、AC
に関しては、その表面に樹脂液が付着するため吸
着性能とくに吸着速度を著しく低下させ、また導
電性の低下が発生する問題がある。
本考案者らはかかる不都合に関し、発想の転換
を計り、鋭意努力した結果、実用に充分耐えうる
強度を有する導電性基材層に対し、導電性の接着
層を介し、ACF短繊維またはAC粒子をこれらそ
れぞれの表面のごく一部分のみをこの接着層で固
着・一体化することより、前記問題がなく、活性
炭の有する高吸着、大表面積、良好な導電性を保
持し、かつ、これらの欠点である機械的物性が改
善された吸着材料の構造を見出し、本考案を完成
させた。
すなわち本考案は、導電性を有する製編織され
た布帛、不織布、フエルト、紙等よりなる単位断
面積当りの引張強度が1Kg/cm2以上の基材層に対
し、その片面または両面に導電性接着層を介し、
ACFまたはAC層を配した構造である吸着材料で
ある。ここで基材層および接着層の体積固有電気
抵抗は105cm・Ω以下が好ましく、また使用する
ACFの繊維長は0.1mmないし20mmの範囲でかつ、
その単位重量当りの表面積は500m2/gないし
4500m2/gが好ましい。一方、ACにおいてはそ
の平均粒度(直径)が1μmないし500μmの範囲
が好ましい。また接着層を介して配するACFは
基材層に対しほぼ垂直とする構造がより好まし
い。
ここで使用する基材は導電性と機械的物性を考
慮しておく必要があり、通気性、通液性は用途面
よりの要求により適宜選択すればよい。これらの
点より使用し得る素材としては、例えば金属メッ
キ繊維、金属繊維、炭素繊維、導電性微粉末混合
防糸繊維、導電性樹脂被覆有機繊維金属容射した
布、不織布、フエルト、紙等が可能である。な
お、基材の引張強度を1Kg/cm2以上に限定した理
由は基材の機械的物性により、本考案の吸着材料
の機械的物性を左右するためで1Kg/cm2以下で
は、実用上の支障があり、本考案の有用性を損な
うためである。
基材層と接着層の体積固有電気抵抗を105Ω・
cm以下としたのはこれ以上の場合、充分な導電性
が得られず静電除去性他の電気特性を低下させる
等のためである。
前述したように、本考案の吸着材において、基
材層と接着層は共に導電性を有している必要があ
り、これにより本考案の吸着材を空気フイルター
や引火性薬剤ガスの吸着材として用いた場合、帯
電防止、静電防止および除電性の付与が可能とな
り、その結果粉じん爆発、引火爆発、目づまり等
を回避することができる。
ACFの平均繊維長が0.1mmないし20mmとした理
由は、0.1mm以下では生産性に問題あり、高価格
となり、また接着層に埋没される率が高くなり、
吸着性の低下を生じるためであり、20mm以上で
は、ACFの脆弱な性質を本考案でさえも押え得
ず、機械的 力が加わつた際ACFの切断、脱落
の危険性が高まる理由による。また、この単位重
量当りの表面積を500m2/gないし、4500m2/g
の範囲を好ましいとした理由は、500m2/g以下
では吸着性能が低くすぎ、逆に4500m2/g以上の
場合は、あまりにもACFが脆弱すぎ、本考案で
も対応不可となるためである。一方、ACの平均
直径を1μmないし500μmとした理由は、1μm以
下では充填密度が低くなりACの面密度(目付)
が低くなりすぎるためであり、500μm以上では
本考案の場合ACのごく一部しか接着層に保持さ
れず機械的応力が加わつた場合、脱落の危険性が
増大するためである。
また、基材層に対し、接着層を介し、ACFを
配するに当り、基材層にほぼ垂直に配するのが好
ましいとした理由はACFが接着層に埋没する率
がきわめて低くなり、本考案の特長をより発揮し
やすいためであり、具体的には電気植毛法がとく
に有効な手段である。
ここで使用しうる接着剤としては、例えばエポ
キシ系、アクリル系、フエノール系等が可能で、
これらに対し、導電性カーボン、金属微粉末を添
加する等のいかなる方法により導電性を付与して
もよい、またACの素材は、特に制約する必要は
なく、一般的に使用されているやし殻活性炭の粉
砕品等が可能である。
なお、本考案は、吸着材料を想定しているが、
他の用途をあえて、避ける必要はなく、例えば大
表面積、導電性能を活かし、種々の電気材料等に
も応用可能である。
以下に図面および実施例により、本考案を説明
する。
実施例 1 ニツケルメツキされたポリビニルアルコール系
繊維よりなる単位断面積当りの強度200Kg/cm2
布帛を基材層とし、この片面にカーボンとニツケ
ル微粉末添加のアクリル酸エステル系接着剤を
10μmコーテイングしたのち、0.5mm繊維長、単位
重量当りの表面積が1500m2/gであるフエノール
系ACFを電気植毛法により加工し、ACF目付50
g/m2の本考案の吸着材料を得た。基材層および
接着層の体積固有電気抵抗値は共に105Ω・cm以
下である。
一方比較例として、フエノール系繊維を紡績・
製織・炭化・賦活し、ACF目付50g/m2のクロ
スを用いた。
この両者について、吸着性、帯電防止性、機械
的物性を評価した。吸着性は、JISK−1474の方
法により、ベンゼン蒸気を用いて測定したところ
利用者とも25g/m2の吸着量を示し、静電防止性
はJISM7102に準じナイロン布を敷布とし、22℃
×30%RHの条件で帯電電密度を測定したところ
両者とも0.1μc/m2以下の良好な性能を示した。
一方、機械的物性を評価するため両者を軽く手み
をしたところ、本考案のものはなんらの損傷もな
かつたが、比較例のものは、大巾な損傷を受け、
その形体の保持さえも不可であつた。
実施例 2 実施例1と同じく基材層および接着剤を用い平
均径260μmのやし殻活性炭(AC)を電気植毛法
によりACの目付120g/m2の本考案品を加工し
た。
対照例とし、本考案と同じ基材および接着剤を
使用し、接着剤中に前記と同一のACを添加し、
基材にナイフ・コーテイングにより、AC目付120
g/m2の加工布を得た。
25℃においてベンゼン飽和蒸気圧下に前記2種
を入れ、30分后の吸着量を測定したところ本考案
のものは40g/m2の吸着量を示したのに対し、比
較例は15g/m2しかなく、本考案が優れているこ
とが立証された。
実施例 3 ステンレス製金属繊維を製織した布帛(引張り
強度1Kg/cm2以上)に対し、カーボン微粉末を添
加したフエノール系接着剤を片面に10μmコーテ
ングしたのち、実施例1のACFを電気植毛法に
より、ACF目付45g/m2の吸着材料を得た。基
材層および接着層の体積固有電気抵抗値は共に
105Ω・cm以上である。
この吸着材料は、吸着性、帯電防止性、機械的
物性は実施例1と同様に優れ、また、高度の耐熱
性を有する吸着材料であることを判明した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、基材層の片面に対し、接着剤層を介
し、ACFを配した例で、1は基材層、2は接着
層、3はACF層を示す。第2図は、基材層の両
面に対し、接着剤層を介し、ACFを配した例で
1〜3の内容は第1図と同様である。第3図は基
材層の片面に対し、接着剤層を介し、ACを配し
たもので、1は基材層、2は接着層、3はAC層
を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 導電性を有する製編織布帛、不織布、フエル
    ト、紙等よりなる単位断面積当りの引張強度が
    1Kg/cm2以上の基材層に対し、その片面または
    両面に導電性接着層を介し、繊維状活性炭層あ
    るいは粉末状活性炭層を配した吸着材料。 2 基材層および接着層の体積固有電気抵抗が
    105Ω・cm以下である実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の吸着材料。 3 繊維状活性炭の平均繊維長が0.1mmないし20
    mmの範囲で、かつ、その単位重量当りの表面積
    が500m2/gないし4500m2/gの範囲である実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の吸着材料。 4 粉末活性炭の平均直径が1μmないし500μm
    の範囲である実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の吸着材料。 5 繊維状活性炭が基材層に対しほぼ垂直に配列
    されている実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の吸着材料。
JP15406185U 1985-10-07 1985-10-07 Expired JPH046898Y2 (ja)

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JPS6260327U JPS6260327U (ja) 1987-04-14
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