JPH0462346B2 - - Google Patents

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JPH0462346B2
JPH0462346B2 JP61016996A JP1699686A JPH0462346B2 JP H0462346 B2 JPH0462346 B2 JP H0462346B2 JP 61016996 A JP61016996 A JP 61016996A JP 1699686 A JP1699686 A JP 1699686A JP H0462346 B2 JPH0462346 B2 JP H0462346B2
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chloride
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Erizabesu Kyahiru Sarii
Deii Sumisu Meruin
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Miles Inc
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Publication of JPH0462346B2 publication Critical patent/JPH0462346B2/ja
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/84Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving inorganic compounds or pH
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
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    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/52Use of compounds or compositions for colorimetric, spectrophotometric or fluorometric investigation, e.g. use of reagent paper and including single- and multilayer analytical elements
    • G01N33/525Multi-layer analytical elements
    • G01N33/526Multi-layer analytical elements the element being adapted for a specific analyte
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の分野) 本発明は、一般に固体試験具に関し、特に、拡
散制御された塩化物試験具、その製法及び用途に
関する。
(効用) 本発明の試験具は、自動化された方法により製
造可能な、水溶性液体試料の塩化物、沃化物及び
臭化物イオンなどのハロゲン化物イオン含量を測
定することのできる特に安定な試験具を提供す
る。塩化物イオン濃度の測定は、セメント製造プ
ラントや淡水化プラント、魚卵孵化場、酸洗いブ
ラインなどの多様な工程で工業的に有用であり、
また医学的に有用である。
塩化物イオンのみが、体液試料中に相当量存在
する。汗中の過剰な塩化物の存在は、藁胞性線維
症に対するふるい分け試験手段(screening
test)として用いられている。さらに、尿中の塩
化物イオンの排せつは、ナトリウムやカリウムな
どの陽イオンの排せつと結びついている。従つ
て、尿内容の塩化物測定は、排せつされたナトリ
ウム及び/又はカリウムの濃度を示すものとして
用いることができる。
(情報の開示) 米国特許第4046514号は、担体マトリツクスが、
布に形成される別々の細糸からなり、反応系の少
くとも一つの成分が、細糸が布に形成される前に
細糸の一部に組み合わされている試験具を開示し
ている。実施例においては、マリン・コロイズ社
(Marine Colloids Inc.)より販売されているカ
ラジーナンナトリウムの登録商標であるビスカリ
ン(VISCARIN)が、増ちよう剤として用いら
れている。米国特許第4038485号は、阻害剤系を
加えて一定時間後に検知可能な応答を終了させる
ようにしたビスカリン(VISCARIN)を含む同
じ酵素性試験配合物をその一部とした試験具例を
開示している。
拡散に基づいて機能する試験具は公知である。
米国特許第3620677号は、多孔性の毛管材及び少
くとも該毛管材の外面の主要部分を囲む不浸透性
の覆いからなる指示具を開示している。該試験具
は、液体試料の多孔材の移動に方向上の導きを与
える構造となつている。多孔性の芯材は、ジクロ
ロフルオレセインなどの指示薬を含浸せしめてあ
る。硝酸銀などの反応物をも含有せしめた時は、
該試験具は、塩化ナトリウムなどの塩溶液の濃度
を測定することができる。
米国特許第3798004号は、指示薬を含有した平
らな吸水性マトリツクスからなり、該マトリツク
スが露出した外縁部を有する液体不浸透性の部材
の一対の層にはさまれ貼着されている改良された
浸漬−読取り式試験具を開示している。溶液に浸
漬すると、吸水性物質は試料を吸収し、存在する
のではないかと思われている物質が該溶液中に存
在すれば色を生ずる。試験手段系又は指示薬の特
定の例は与えられていない。
米国特許第4444193号は、化学的処理を施した
吸水性の紙の2つの同心円状の反応領域からなる
液体吸収性定量試験具を開示している。該試料
は、最初の反応円の中心にある入口を通じて導入
される。開示されている好ましい実施例は嚢胞性
線維症に対するふるい分け試験手段として意図さ
れた、塩化物に対する汗試験手段である。そのよ
うな塩化物試験手段は、第1の反応領域にはリン
酸銀の制御された量を含浸せしめ、第2の反応領
域にはクロム酸銀または重クロム酸銀を含浸せし
めてある。汗試料は、第1の反応領域の入口に拡
散し、存在する塩化物がリン酸銀と反応する。第
1の反応領域で反応するあらかじめ決められた量
を越えるいかなる塩化物も、第2の反応領域に拡
散し、そこにおいて、クロム酸銀又は重クロム酸
銀とのそれの反応により、第1の反応帯で反応す
る量を越えて存在する試料塩化物の量の目に見え
る指示が与えられる。
拡散式試験具は、指示薬としてクロム酸銀又は
重クロム酸銀を含有する多孔性担体マトリツクス
の連続供給原料ロールを要する自動化された装置
を用いて製造されるが、室温(18〜30℃)貯蔵条
件下に保存される時の安定性が低いことが見出さ
れた。従つて、これらの試験具は、非常に短い貯
蔵寿命を有しており、このため、商業的には非実
用的である。本発明はこの問題を解決し、自動化
された方法により製造される先行技術の配合物の
貯蔵寿命の2倍の貯蔵寿命を有する商業的に実用
可能な製品を提供する。
(発明の要約) 本発明は、水性液体試料中の塩化物の検出に有
用な安定な試験具、その製造方法及び使用を提供
する。拡散制御された安定な試験具は、(a)多孔性
担体マトリツクス(該担体マトリツクスの少なく
とも2つの反対側に位置する各表面には、水不浸
透性材の層が張り合されており、該層の一つは実
質的に透明であり、かつ該層は多孔性担体マトリ
ツクス中への試料の制御された拡散が可能である
ようなし方で試料が該担体マトリツクスに浸入し
うるように開口している)と、(b)上記多孔性担体
マトリツクスに実質的に均一に含浸された試験組
成物(該試験組成物は、カラジーナンナトリウム
と、塩化物イオンを含有する水性液体中に溶解可
能な銀塩とからなり、該銀塩の少なくとも一部は
クロム酸銀である)とからなることを特徴とす
る。カラジーナンナトリウムの試験組成物への添
加により、改良された貯蔵安定性が得られる。自
動化された装置を用いて製造された先行技術の試
験具は、カラジーナンナトリウムの添加なしに作
られるが、その見積もられた貯蔵寿命はわずかに
約9ケ月であつたが、一方、改良された試験具
は、少くとも18ケ月すなわち以前の配合により製
造さたものの2倍の見積もられた貯蔵寿命を有す
る。水性液体試料中の塩化物濃度は、マトリツク
スを湿らすのに充分な時間試験具を試料と接触せ
しめて、接触せしめられた試験具中に残存するク
ロム酸銀の模様を測定することにより測定するこ
とができる。残存するクロム酸銀の模様は、該試
験具と共に用いる為に作られた標準模様と比較さ
れる。
(発明の詳細) セメント中の塩化物の測定用の拡散制御された
試験具は、図にサルテツクス(SALTEX)試薬
片の名のもとに、インデイアナ州、エルクハルト
のマイルス・ラボラトリーズ・インコーポレーテ
ツド、エイムスデイビジヨンにより、少量販売さ
れた。体液中の塩化物の測定用の商業的に実用可
能な試験手段を提供しようという改良研究中、通
常の製造方法により製造される製品は、非常に短
い貯蔵寿命、すなわち、約9ケ月を有することが
見出された。商業的に実用的な貯蔵寿命を有する
製品を提供する再配合が必要であると考えられ
た。その研究の結果、カラジーナンナトリウムが
試験組成物中に含まれると、高温下の安定性が非
常に向上し室温貯蔵条件下で18ケ月ないし2年の
貯蔵寿命を見積もることができることが発見され
た。室温貯蔵条件は、18℃から30℃の間の貯蔵と
定義される。しかしながら、製造者は要求される
最悪の場合の条件下での合理的な安定性を確実に
するために、通常、該範囲の高温上限部(28〜30
℃)での安定性を検査する。カラジーナン塩によ
つて、自動化された装置を用いた製造によるカラ
ジーナンなしで製造された配合物の貯蔵寿命の少
くとも2倍の貯蔵寿命が得られる。
本発明の試験具の機能は、拡散に基き、均一で
再現可能な模様が標準化された水性塩化物溶液と
の接触の後に試験具中に生じることを要する。大
部分の他の診断用固体試験具の場合は、このよう
なことはない。従つて、そのような試験具の安定
化は、他の試験具についての製造経験から収集さ
れた予期された性質に基くものではあり得ないで
あろう。
カラジーナンナトリウムは、増ちよう剤とし
て、固体試験具の当業者には既知である。カラジ
ーナンは、水溶液中に溶解した試験組成物を担体
マトリツクスに塗るのを容易にする為に時々使用
されているが、多孔性マトリツクス上のクロム酸
銀を安定化するその能力は予想されなかつた。カ
ラジーナンは、水性液体試料の拡散を、試験具の
読取り時間が診断上有用な限界を超えて延長され
るような仕方で、妨げることなく、試験組成物中
の銀塩を安定化するようである。改良された配合
によつて、約2分以内に、好ましくは約30〜60秒
以内に診断上有用な情報を提供する拡散制御され
た試験具が製造された。
A 試験組成物 試験組成物は、カラジーナンナトリウムと塩
化物を含有する水性液体に溶解可能な銀塩(該
塩化物可溶銀塩の少くとも一部はクロム酸塩で
ある)とからなる。この用途の目的にとつて
は、クロム酸塩は重クロム酸塩と等価であると
みなされる。「クロム酸銀」という使用用語は、
クロム酸銀、重クロム酸銀又はそれらの混合物
と解することができる。
カラジーナンナトリウムは、登録商標ビスカ
リン(VISCARIN)として、ニユージヤージ
ー州、スプリングフイールドのFMC社のマリ
ン・コロイズ・デイビジヨンから商業的に入手
可能である。デキストロース及びラクトースな
どの糖類、湿潤剤、酸化体、アルコール類並び
にメチルビニルエーテル及び無水マレイン酸の
インターポリマー類などの既知の安定剤を含む
他の多くの材料が製品の貯蔵寿命を増加せしめ
る試みにおいて使用されたが、カラジーナンナ
トリウムのみが、多孔性担体マトリツクスの連
続原料供給ロールを必要とする自動化された方
法により製造することができる試験具に所望の
特性を与えるのに有効であつた。水に可溶で試
験系を妨害しない他のカラジーナン塩を使用す
ることができる。所望の情報を合理的に短い時
間、約2分未満で所望の情報を提供することの
可能な拡散制御された安定な試験具を提供する
ために、担体マトリツクスに試験組成物を含浸
させるために使用される水溶液に、総計0.35重
量%以下のカラジーナンナトリウムを添加し
た。(重量%は、本明細書中においては、溶液
デシリツトル当りのグラム数と定義される。)
含浸用水溶液中のカラジーナンナトリウムの総
重量%は、0.06〜0.35重量%;好ましくは、
0.10〜0.30重量%;そして最も好ましくは0.10
〜0.25重量%である。全てのカラジーナンナト
リウムを第1の含浸用溶液に添加することが好
ましいが、第2の含浸用溶液に添加してもよ
く、あるいは全体の重量%を含浸用溶液間に分
けてもよい。試験具を製造する方法は、下記に
おいてより詳細に述べられる。
該銀塩には、塩化物を含有する水性液体中に
溶解可能なものであればいかなるものでも含ま
れる。好適な塩は、リン酸銀、硝酸銀、硫酸
銀、クロム酸銀及び重クロム酸銀である。使用
される塩化物可溶銀塩の少くとも一部は、クロ
ム酸塩が可視のマーカーとして使用されるの
で、クロム酸銀でなければならない。塩化物含
有水性液体試料に接触した時にクロム酸銀の溶
解によつて、拡散制御された試験具中の同定可
能な模様が得られるが、これは、試料中の塩化
物の濃度に関係づけることができる。塩化物含
有水性溶液と接触した時に溶解しない銀塩は、
試験組成物には適当ではないであろう。
銀イオン濃度は、試験具が測定可能である塩
化物の濃度範囲に関係しているが、決定的なも
のではない。塩化物の範囲は、使用される銀イ
オンの濃度の約10分の1から10倍である。尿中
においては、臨床上の問題となる範囲は、塩化
物0.1%〜1%である。
B 試験具 試験具は、多孔性担体マトリツクスからな
り、実質的に均一に試験組成物に含浸され、少
なくとも2つの反対側に位置する両表面には水
不浸透性材が張り合されている。水不浸透材の
層の少くとも一つは、実質的に透明でなければ
ならない。
多孔材には、水性試料の制御された拡散を与
えるいかなる物質も含まれる。好適な材料に
は、布、紙、ガラス繊維などの互いに連接した
空隙を含む繊維状の材料が含まれる。紙などの
吸水性材料は好ましい担体材料である。
水不浸透性材は、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリビニル重合体及び共重合体などの多
くのプラスチツクフイルム材、ポリエチレンテ
レフタレート[マイラー(Mylar)]などの合
成シート並びに本明細書中に引例として挙げた
米国特許第3620677号に開示されている他の材
料のいずれでもよい。水不浸透性材の一つの層
は、塩化物含有水性液体試料と接触した後に形
成される試験模様の視覚による測定を可能にす
るように透明でなければならない。特に好まし
いテープは、ミネソタ州、セントポートのスリ
ーエム社から得られるスコツチパー
(Scotchpar)フイルム包装テープである。
試験具と試料との接触後、均一で再現可能な
模様を得るために水不浸透材への試料用開口部
の配置は均一でなければならない。試料のマト
リツクス中への(制御された拡散」とは、この
限定され、あらかじめ設定された試料のマトリ
ツクスへの入口に関し、拡散速度に関し、そし
てマトリツクスと接触させる試料の量の限定に
関する。試料はあるあらかじめ設定された一点
又は数点からマトリツクスに入り、塩化物可溶
塩の溶解を可能にする速度でマトリツクスに拡
散しなければならないが、再現可能な模様を得
るには、試料はパツド全体を湿潤しなければな
らない。しかしながら、もし試料の無制限な分
量がマトリツクスに接触させられると、全ての
クロム酸銀が溶解し比較すべき識別可能な模様
を全く残さないであろう。
C 製造方法 単位の固体試験片又は試験具は、含浸工程の
間に乾燥させながら、多孔性担体マトリツクス
に不浸させて製造することができる。含浸は、
浸漬、展着、噴霧などのいかなる方法によつて
も達成することができる。クロム酸銀は、多孔
性マトリツクス中に実質的に均一に化合物を噴
霧することにより含浸させることができる。あ
るいは、また、クロム酸銀は、その場で(in
situ)沈澱により作ることができる。沈澱は、
マトリツクスを2度、1度は硝酸銀又はリン酸
銀などの水溶性銀塩を含有する水溶液を、1度
はクロム酸カリウムなどのクロム酸又は重クロ
ム酸の水溶性塩を含有する溶液を、含浸せしめ
ることにより形成される。クロム酸又は重クロ
ム酸塩の混合物も用いることができる。最初に
マトリツクスに硝酸銀又はリン酸銀などの水溶
性銀塩の水溶液を含浸せしめ、乾燥しそして次
いで乾燥したマトリツクスにクロム酸カリウム
などの水溶性クロム酸塩を含浸せしめて乾燥さ
せるのが好ましいが、含浸の順序は、決定的に
重要なのではない。本発明の特に安定な試験具
を作るためには、カラジーナンナトリウムを含
浸液の一つに加えるか含浸液の間に分けなけれ
ばならない。好ましい方法は、カラジーナンの
総量を水溶性銀塩とともに最初の含浸液に添加
することである。マトリツクスに含浸させるの
に使用されるカラジーナンの総濃度は、0.35重
量%以下であるべきである。その量は、含浸液
に添加するかまたは2つの溶液に分けることが
できる。この濃度は、室温貯蔵条件下で少くと
も18ケ月の見積られた貯蔵寿命を有し、以前と
して約2分以内に有用な情報を供給することが
できる試験具を提供する。
乾燥は、有害な影響を、含浸させる組成物に
及ぼさないいかなる手段によつても達成するこ
とができるが、通常は、加熱されたオーブンを
用いて達成することができる。二様に乾燥され
た紙の各々の側部は、水不浸透材の層を張り合
せることができるが、その一つの層は実質的に
透明でなければならない。層をなした紙はいか
なる均一な幾何学的形状にも切り抜くことがで
きる。自動生産に最も都合のよいのは、正方形
または長方形である。水不浸透層の切断及び張
り合せはいかなる好便な順序で行つてもよい。
好ましい試験具は、水不浸透材の層が担体マト
リツクスの全ての縁部で連接されず四つの全て
の側部において均一な試料接触を可能にする場
合に、形成される。あるいはまた、一つの層が
あるあらかじめ決められた点に試料用開口部を
有し、そして全ての層が縁部で封止されるか、
または一個、二個若しくは三個の側部で連接さ
れないこともできる。
層をなす試験具は、支持部材、例えば、剛性
の又は半剛性のポリスチレンフイルム片の一端
部上に取り付けることができる。紙の条片上へ
の貼着は、商標ダブルステイツク(DOUBLE
STICK)により、ミネソタ州、セントポール
のスリーエム社(3M Company)から商業的
に入手可能なテープなどの両面接着テープの使
用により、達成することができる。この接着剤
自体が一つの水不浸透層を提供することができ
る。支持部材は、試験具の使用を容易にする好
便な柄を提供する。
D 使用方法 試験具は、試料を材料の多孔性マトリツクス
中への制御された拡散を可能にする水不浸透層
中の1又は複数の開口部と接触させることによ
り、水性液体試料中の塩化物の測定に使用する
ことができる。接触は、汗試料の収集のため
に、試験具の試料用開口部を皮膚の上に置くこ
とにより、試料用開口部に試料をピペツトで注
ぐことにより、あるいは試験具を試料液体中に
浸漬することにより行うことができる。もし、
開口部が、水不浸透材層を全ての縁部で非連接
にしておくことにより形成される場合は、試験
具を試料中に浸漬してマトリツクスに対して開
いている全ての点での比較的瞬間的な試料の接
触を確実にすることが有利である。
浸漬する時には、再現可能な模様を得るため
に、パツド全体を湿潤するのに充分長い時間接
触を維持することが好ましい。
塩化物を含有している水性液体が多孔性のマ
トリツクス中に拡散すると、褐色のクロム酸銀
が溶解し、塩化銀の沈澱が式: 2Cl-+ Ag2 (褐色)CrO4↓= 2Ag (白色)Cl↓+CrO4 = に従つて生じる。
生じた白色(または残存する褐色のクロム酸
銀の模様)は、標準的な塩化物溶液により形成
される模様に関係づけることができる。一たん
充分な試料がマトリツクス中に拡散してしまい
パツド全体を湿潤すれば、試験具は試料との接
触からはずされる。もし、塩化物含有試料をマ
トリツクス中に拡散し続くさせれば、最終的に
は、全てのクロム酸銀が溶解し、模様は全く見
られないであろう。
実施例 尿塩化物の検出用の安定な試験具。
ワツトマン(Whatman)3MMフイルター紙
は、以下の溶液を連続的に含浸せしめ、各含浸後
100℃で乾燥した。
溶液1: H2O 800g カラジーナンナトリウム 2.50g 硝酸銀 6.30g エタノール 162g 溶液2: H2O 800g クロム酸カリウム 1.83g エタノール 162g 含浸液へのエタノールの添加は必要ではないが
製造を容易にする。得られた試薬紙は、第2の含
浸とともに試薬紙中にクロム酸銀が形成されるた
めに褐色であつた。
ミネソタ州、セントポートのスリーエム社
(3M Company)から得られる透明なテープを試
薬紙の一方の側部に張り合わせ、他方の側部は水
不浸透性接着剤を用いてプラスチツクの柄に張り
合わせた。0.5cm平方の張り合わされた試薬紙を
含む条片を製造した。水不浸透層の縁部は連接し
ないままであつた。
尿中に浸漬すると、試薬パツドは周囲の切り離
した縁部を通じて尿を吸収し、褐色のクロム酸銀
は尿中の塩化物によりオフホワイト(off−
white)色の塩化銀に変わる。塩化物含量が大き
ければ大きいほど、生じる白色の塩化銀領域が大
きく、未反応の褐色のクロム酸銀領域が小さい。
褐色の領域の大きさは、少くとも1.0g%までの
塩化物含量を評価する3つの標準模様を提供する
模様図に比較された。
カラジーナンナトリウムの添加なしに作られた
先行技術の試験具は、12週間40℃で置かれると、
試料水溶液がわずかに0.4g%の塩化ナトリウム
しか含有していない時に0.7g%の塩化ナトリウ
ムの存在を支持する誤つた沈澱模様を示した。し
かしながら、この実施例で示されたように製造さ
れた試験具は、同様の***試験の後の示度におい
て全く変化を示さず、実に、60℃で2週間置かれ
た後も全く変化を示さない。従つて、本発明の改
良された試験具は、少くとも18ケ月、先行技術の
試験具の2倍の貯蔵寿命を有すると見積もられて
いる。
本発明の精神及び範囲を離れることなく、上記
の発明の多くの変形や変更が可能であるのは明ら
かである。
【図面の簡単な説明】
図面は、塩化物用拡散制御された試験具によつ
て、試料をマトリツクスと接触させる開口部が位
置する場所に応じて形成され得る模様を示す。第
1ないし第3図は、非連接の水不浸透性層によつ
て覆われた好ましい正方形の試験具によつて、全
ての非連接側部を異なる濃度の塩化ナトリウム溶
液と一様に接触させた後に形成される模様を描い
たものである。第1図Fig.1は、そのような試験
具により約0.1%の塩化ナトリウム溶液と接触さ
せた後に形成される模様を描いたものである。第
2図Fig.2は、約0.4%の塩化ナトリウム溶液と
接触させた後に形成される模様を描いたものであ
る。第3図Fig.3は、約1.0%以上の塩化ナトリ
ウムを含有する溶液と接触させた後に形成される
模様を描いたものである。第4図Fig.4は、試料
用開口部が正方形の試験具の中心にある場合の模
様形成を描いたものである。第5図Fig.5は、試
料が水不浸透性層の一つの非連接縁部においての
み接触せしめられる場合の模様形成を描いたもの
である。他の縁部は、融着せしめてもよく非連接
でもよい。 全ての図において、領域1は、クロム酸銀又は
重クロム酸銀が塩化物含有試料によつて溶解され
た時に形成される白色の塩化銀沈澱領域を示す。
全ての図における領域2は、試料接触後に残存す
るクロム酸/重クロム酸銀の褐色の領域を描いた
ものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) 多孔性担体マトリツクス(該担体マトリ
    ツクスの少なくとも2つの反対側に位置する両
    表面には、水不浸透性材の層が張り合されてお
    り、該層の一つは実質的に透明であり、かつ該
    層は多孔性担体マトリツクス中への試料の制御
    された拡散が可能であるようなし方で試料が該
    担体マトリツクスに浸入しうるように開口して
    いる)と、 (b) 上記多孔性担体マトリツクスに実質的に均一
    に含浸された試験組成物(該試験組成物は、カ
    ラジーナンナトリウムと、塩化物イオンを含有
    する水性液体中に溶解可能な銀塩とからなり、
    該銀塩の少なくとも一部はクロム酸銀である)
    と、 からなることを特徴とする水性液体試料中の塩化
    物の測定に有用な安定な試験具。 2 試料のための開口は、水不浸透性層がマトリ
    ツクスの少なくとも1つの縁部で連接せずに形成
    されている特許請求の範囲第1項記載の安定な試
    験具。 3 試料のための開口は、水不浸透性層がマトリ
    ツクスの全ての縁部で連接せずに形成されている
    特許請求の範囲第1項記載の安定な試験具。 4 張り合わされた水不浸透性層の1つが、支持
    部材に貼着されている特許請求の範囲第1項記載
    の安定な試験具。 5 担体マトリツクスが、紙である特許請求の範
    囲第1項記載の安定な試験具。 6 (a) 水溶性銀塩及び0.06〜0.35重量パーセン
    トのカラジーナンナトリウムを含有する溶液を
    多孔性担体マトリツクスに含浸させ; (b) 上記(a)を含浸させた担体を乾燥し; (c) 上記(b)の乾燥した担体にクロム酸塩、重クロ
    ム酸塩又はそれらの混合物の水溶性塩を含有す
    る溶液を含浸させ; (d) 上記(c)の含浸させた担体を乾燥し;そして (e) 上記(d)のマトリツクスの両表面に水不浸透性
    材の層を張り合わせ、該層の一つは実質的に透
    明であり、かつ該層は水性液体試料とマトリツ
    クスとの接触を可能にするように開口してい
    る; 各工程からなることを特徴とする、水性液体試
    料中の塩化物の測定に有用な安定な試験具を製造
    する方法。 7 (a) 工程で含浸させる溶液が、0.10〜0.30重
    量%のカラジーナンナトリウムを含有する特許
    請求の範囲第6項記載の方法。 8 (a) 工程で含浸させる溶液が、0.12〜0.25重
    量%のカラジーナンナトリウムを含有する特許
    請求の範囲第6項記載の方法。 9 (i)(a) 多孔性担体マトリツクス(該担体マト
    リツクスの少なくとも2つの反対側に位置す
    る両表面には、水不浸透性材の層が張り合さ
    れており、該層の一つは実質的に透明であ
    り、かつ該層は多孔性担体マトリツクス中へ
    の試料の制御された拡散が可能であるような
    し方で試料が該担体マトリツクスに浸入しう
    るように開口している)と、 (b) 上記多孔性担体マトリツクスに実質的に均
    一に含浸された試験組成物(該試験組成物
    は、カラジーナンナトリウムと、塩化物イオ
    ンを含有する水性液体中に溶解可能な銀塩と
    からなり、該銀塩の少なくとも一部はクロム
    酸銀である)とからなる試験具を、水性液体
    試料に接触させ、そして、 (ii) 接触させた試験具に残存するクロム酸銀の模
    様(パターン)を測定する、 各工程からなることを特徴とする、水性液体試
    料中の塩化物の測定方法。
JP61016996A 1985-02-01 1986-01-30 安定な塩化物試験具、その製法及びそれを用いる測定方法 Granted JPS61178663A (ja)

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US4650768A (en) 1987-03-17
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CA1253058A (en) 1989-04-25
DE3669076D1 (de) 1990-03-29
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