JPH0462203A - 分岐装置の軌道桁構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、分岐装置の軌道桁構造に係り、特にＵ字型断
面をなした磁気浮上車両用軌道に好適な分岐装置の軌道
桁構造に関するものである。

従来、分岐装置を構成する軌道桁にあっては、Ｕ字型断
面をなす側壁と床盤をコンクリートによって一体に構成
したもの、或は、側壁のみをコンクリート族のパネルと
したもの、さらに、側壁を単独で製作するＰＣコンクリ
ート製の側壁ビーム式のものが知られている。これらの
軌道桁においては、側壁に地上コイルを取り付け、該側
壁と車両の超電導磁石との間に電磁力を発生させて車両
の推進（走行）および浮上を行なっている。前記軌道桁
における車両の推進および浮上動作は、いずれも強磁場
現象である。したがって、前記軌道桁を構成する材料と
して金属材料を用いた場合には、該金属材料が磁化され
て車体との間に吸引力を生じ、前記推進および浮上を行
なう電磁力の一部を相殺する。このように磁気抗力が発
生する状況に鑑みて軌道桁を構成する材料については、
コンクリートを用いることが一般的であった。

なお、この種の軌道桁構造として関連するものには例え
ば特開昭５９−１３４２０２号および特［発明が解決し
ようとする課題］ 上記従来技術においては、コンクリートを用いる場合、
該コンクリート内に設置される鉄筋、または、コンクリ
ートパネルおよび側壁ビームを支持固定する金属製固定
金具に発生した誘導電流についても車両走行時の走行抵
抗すなわち磁気抗力となるという問題があった。また、
上記従来技術では、前記軌道桁の重量軽減、コンクリー
トによって構成した部分を含め工場生産によって得られ
る軌道桁全体の精度向上の点について十分な配慮がなさ
れていなかった。軌道桁の重量が重い場合には、駆動装
置の大型化と、これに伴う転てつ時間増大が予想される
。また、前記駆動装置を含めて分岐装置の保守について
も複雑で多大な時間と労力を必要とする恐れがあった。

さらに、軌道桁全体をコンクリート族とした場合には、
各部の寸法精度の向上が困難であり、車両の高速走行時
或は曲線走行時に、該車両の乗り心地を悪くする恐れが
あった。

本発明の目的とするところは、磁気抗力の低減と軌道桁
自体の軽量化を達成し得る分岐装置の軌道桁構造を提供
することにある。

［課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、軌道桁の長手方向に引き通
して配置され、かつ、その軌道桁の長手方向について絶
縁材を介在して構成される縦通材と、該縦通材に軌道桁
の幅方向に伸ばして取付けられる横梁と、該横梁に垂直
方向に伸ばして取付けられ側柱と、前記縦通材および横
梁上に設置され非磁性材料によって構成される床盤部材
と２前記側梁の軌道桁中心側に設置され非磁性材料によ
って構成される側壁部材とから構成したものである。

［作　　用］ 前記縦通材、横梁および側柱を金属材料で構成しても、
これらの部材の車両側に面した部分に非磁性材料によっ
て構成される床盤部材および側壁部材を設置するため、
車両から該部材への磁力を遮蔽することができ前記磁気
抗力を低減させることができる。

さらに、前記縦通材、横梁および側柱を軌道桁の主な強
度部材とし、これらの部材に非磁性材料によって構成さ
れる床盤部材および側壁部材を設置する構成とすること
により、軌道桁全体をコンクリートによって構成する場
合に比べて、全体の軽量化が図れる。すなわち、コンク
リートは圧縮力に対してはある程度の強度を有している
が、引っ張り力に対しては割れ等の欠陥が生じやすく十
分な強度を確保するためにはその厚さを厚（する必要が
ある。このことは軌道桁全体の重量増大につながる。こ
れに対して縦通材、横梁および側柱を金属製材料によっ
て構成しこれらを強度部材として用いる場合、金属材料
はその構造を考慮することにより、圧縮力および引っ張
り力に対して十分な剛性が確保でき、重量を比較的軽量
にできる。

したがって、前記縦通材、横梁および側柱を用いること
により、軌道桁全体の軽量化を図ることができる。

〔実施例］ 以下、本発明の一実施例を第１図および第２図により説
明する。同図において、ｌａ、ｌｂは断面形状がＵ字型
をなし、分岐装置を構成する軌道桁である。該軌道桁１
ａ、ｌｂはその長手方向端部で軸線を垂直方向に配置し
たビンを介してそれぞれ連結されている。したがって、
各連結桁１ａ。

１ｂの連結部は垂直軸周りに回動可能に構成され、これ
ら連結された軌道桁１ａ、ｌｂを水平方向に移動させる
ことによって前記分岐装置は転てつ動作を行なうもので
ある。なお、分岐装置は通常前述のような軌道桁を８〜
１０本程度連結することにより構成されている。２は前
各記軌道桁１ａｌｂ（以下、説明の都合上各軌道桁に相
当する場合には符号を「１」として説明する。）の長手
方向に引き通して配置される縦通材であり、軌道桁１の
幅方向に所定の間隔を隔てて平行に配置され、それらは
互いに連結されている。該各縦通材２の間の間隔は、後
述する車両の走行路面に対応した寸法となっている。ま
た、前記縦通材２はその長手方向について一定のピッチ
で分割されており、各分割端部分に設けられたフランジ
の間に絶縁材３を介在させ電気的に絶縁した状態で連結
されている。なお、前記縦通材２に設置される絶縁材３
のピッチは、渦電流の発生状況および製作工数の状況に
よって決定され、軌道桁１の長手方向の寸法よりも短く
、該軌道桁ｌを複数に分割した程度の長さとなっている
。４は前記縦通材２の側面に軌道桁の幅方向に伸ばして
溶接により取付けられた横梁である。該横梁４の先端部
には垂直上方へ伸ばして配置される側柱５が設けられて
いる。前記横梁４および側柱５は一体に構成してもよく
、また、別々に形成しそれらを接合してもよい、前記縦
通材２．横梁４および側柱５はそれ自体の強度向上と軽
量化を考慮して断面を箱型に形成しており、これらによ
って幅方向断面が略し字型をなす軌道枠６が構成されて
いる。７は前記各縦通材２の上面に軌道桁の長手方向に
引き通して設置される走行路盤である。該走行路盤７は
非磁性材料例えばコンクリートによって構成され、磁気
を遮蔽する機能も有している。また、各走行路盤７はプ
レテンション方式によって製作され、前記縦通材２の負
担荷重を軽減する構造となっている。各走行路盤７はそ
の長手方向端部に伸縮継手８を有しており、隣接するも
のと該伸縮継手８を介して連結されている。該伸縮継手
８は強化プラスチックによって構成されている。ところ
で、前記走行路盤７は軌道桁の幅方向について所定の間
隔で設置されており、その寸法は軌道桁上を走行する車
両の走行輪の間隔に対応している。また、前記縦通材２
の間隔についても同様に軌道桁上を走行する車両の走行
輪の間隔に対応している。９は前記走行路盤７の間およ
び横梁４の上面で走行路盤７の側方の位置に設置される
床盤パネルである。該床盤パネル９も前記走行路盤７と
同様に非磁性材料例えばコンクリートによって構成され
、磁気を遮蔽する機能も有している。床盤パネル９の車
体長手方向端部は隣接するものと嵌合するように形成さ
れている。なお、前記走行路盤７および床盤パネル９が
床盤部材である。

１０は前記横梁４の上部に垂直に設置され、その外側面
すなわち軌道桁の幅方向外側の面を前記側柱５にねじ締
結より固定される側壁パネルである。該側壁パネル１０
は前記走行路盤７および床盤パネル９と同様に非磁性材
料例えばコンクリートによって構成されており、磁気を
遮蔽する機能を有している。また、側壁パネル１ｏの製
作もプレテンション方式によって行なわれる。１１は前
記側壁パネル１０の内側面すなわち軌道桁の幅方向内側
の面にボルト等の締結部材を介して設置されるコイルユ
ニットである。該コイルユニット１１は車両に搭載され
ている超電導磁石に対応した浮上コイル１２および推進
コイル１３を内蔵し、コンクリートによって構成されて
いる。１４は前記側壁パネル１０の内側面上部に設置さ
れる案内板で、車両の案内輪に対応して設置されている
。

該案内板１４は非磁性材料例えば強化プラスチックによ
って構成されている。

このように構成された軌道桁ｌにおいて、車両走行時に
コイルユニット１１を介して側壁パネル１０が受ける水
平荷重は、複数の側柱５および横梁４．縦通材２によっ
て負担される。側壁パネル１０の垂直荷重は横梁４によ
って負担される。

床盤部材である走行路盤７および床盤パネル９の自重お
よび車両走行時の垂直荷重は、横梁４および縦通材２に
よって負担される。このように前記軌道桁１においては
、各部材の自重および車両走行時の荷重を最終的に金属
材料によって構成した軌道枠６によって負担する構造と
なっている。

このような構成によれば、各軌道桁１の車両と対抗する
部分すなわち走行路盤７．床盤パネル９゜側壁パネル１
０．コイルユニット１１および案内板１４がそれぞれ非
磁性材料によって構成されており、その外側に金属性材
料からなる軌道枠６が設置されている。すなわち、前記
非磁性材料によって構成された各部材によって車両に搭
載されている超伝導磁石から前記軌道枠６へ伝わる磁力
を遮蔽し、該磁力によって軌道枠６に発生する渦電流を
低減することができる。したがって、車両に搭載された
超伝導磁石によって前記軌道枠６が磁化されることによ
り発生する磁気抗力を低減することができる。また、車
両の走行方向に引き通して配置される縦通材２について
は、その長手方向について所定のピッチで絶縁材３を介
在させた構造となっているため、車両に搭載された超伝
導磁石によって渦電流が発生する部分の車両走行方向の
長さを短くでき、該渦電流を小さくすることができる。

このことからも、車両走行時における磁気抗力を低減す
ることができる。また、前述のように縦通材２を絶縁材
３によって車両走行方向について分割することにより、
該縦通材２に取付けられる横梁４および側柱５について
も車両走行方向について電気的に分割絶縁されることに
なる。

このことにより、横梁４および側柱５に発生する渦電流
の影響も低減できる。

また、前記床盤部材、側壁パネル１０およびコイルユニ
ット１１は、現場打ちによって製作されるものではなく
、量産体制子の整った工場内生産となるため、それぞれ
の寸法精度を向上させることができる。一方、軌道枠６
は縦通材２．横梁３および側柱５をそれぞれ金属材料に
よって構成し、それらを接合する二とにより製作される
。したがって、該軌道枠６もそれ自体の寸法精度を向上
させることができる。このように軌道桁１を構成する各
部材自体の寸法精度を同上させることができるため、該
軌道桁１上を車両が走行する際に、各部材の寸法誤差に
起因する振動を低減でき、乗り心地の向上が図れる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、磁気抗力の低減と軌道桁自体の軽量化
を達成し得る分岐装置の軌道桁構造を提供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による軌道構造の一実施例を示す斜視図
、第２図は第１図の軌道構造における軌道枠を示した斜
視図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、軌道桁の長手方向に引き通して配置され、かつ、そ
   の軌道桁の長手方向について絶縁材を介在して構成され
   る縦通材と、該縦通材に軌道桁の幅方向に伸ばして取付
   けられる横梁と、該横梁に垂直方向に伸ばして取付けら
   れる側柱と、前記縦通材および横梁上に設置され非磁性
   材料によって構成される床盤部材と、前記側梁の軌道桁
   中心側に設置され非磁性材料によって構成される側壁部
   材とから構成したことを特徴とする分岐装置の軌道桁構
   造。