JPH0458025A - クランクケース吸入方式の2サイクルエンジンの燃料噴射装置 - Google Patents

クランクケース吸入方式の2サイクルエンジンの燃料噴射装置

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JPH0458025A
JPH0458025A JP16619590A JP16619590A JPH0458025A JP H0458025 A JPH0458025 A JP H0458025A JP 16619590 A JP16619590 A JP 16619590A JP 16619590 A JP16619590 A JP 16619590A JP H0458025 A JPH0458025 A JP H0458025A
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intermittent
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fuel
engine
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純孝 小川
Hiroshi Uike
洋 鵜池
Takaaki Fujii
藤井 隆彰
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は2サイクルエンジンの燃料噴射装置に係り、特
に、電子式燃料噴射装置を用いたクランクケース吸入方
式の2サイクルエンジンの燃11噴射装置に関するもの
である。
(従来の技術) 高エンジン回転時のように、多くの燃料を供給する必要
がある場合、およびアイドリング時のように、あまり多
くの燃料供給が必要とされない場合のいずれにおいても
、正確に予定量の燃料か噴射されるようにするために、
従来から以下のような2つの燃料噴射方式が提案されて
いる。
■特願平1−41825号に記載されるように、大型の
インジェクタと小型のインジェクタとを配置し、燃料の
供給量に応じて両者を使い分ける方式。
■特公昭45−30963号公報に記載されるように、
エンジン回転数を検出してアイドリング時を判定し、ア
イドリング時に燃料を間欠的に噴射する方式。
(発明が解決しようとする課題) 上記した従来技術は、以下のような問題点を有していた
■2種類のインジェクタを使い分ける方式では、部品点
数が増えて構造が複雑となり、重量増加、工数増加とい
った問題があった。
■アイドリング時に燃料を間欠的に噴射する方式は、先
行サイクルでの未燃焼ガスを完全燃焼させるだめの間欠
噴射てあり、トータルでの噴射量か大幅に減ぜられてし
まう。したがって、アイドリング時以外に適用すると、
空燃比が薄くなってしまうという問題があった。
しかも、アイドリング時から急加速するためにスロット
ルを急激に開いても、エンジン回転数か上昇するまでは
間欠噴射が行イつれ、スロットル開度に応じた加速性が
得られないという問題もあった。
本発明の目的は、上記した問題点を解決して、簡単な構
造で、エンジンの全運転領域で間欠噴射を可能にする2
サイクルエンジンの燃料噴射装置を提供することにある
(課題を解決するための手段および作用)上記した目的
を達成するために、本発明では、クランクケース吸入方
式の2サイクルエンジンの燃料噴射装置において、以下
のような手段を講じた点に特徴がある。
(1)エンジンの運転状態に基づいて基本燃料噴射量を
設定する基本噴射量設定手段と、間欠回数nを設定する
間欠回数設定手段と、前記基本燃料噴射量のほぼn倍の
燃料を、n回に1回の割合でまとめて噴射する間欠噴射
手段とを具偏した。
(2)間欠噴射手段による間欠噴射は、エンジンの全運
転領域にわたって行われるようにした。
(3)間欠回数設定手段は、エンジン回転数およびスロ
ットル開度に基づいて間欠回数nを設定するようにした
(4)間欠回数設定手段によって設定される間欠回数n
は、スロットル開度の低下に応じて増加するようにした
上記した(1)の構成によれば、基本燃料噴射量のほぼ
n倍の燃料がn回に1回の割合でまとめて噴射されるの
で、高回転時や高負荷時にも十分な量の燃料が噴射され
る。
したがって、アイドリング時から高回転、高負荷時まで
、エンジン状態に応じた最適量の燃料が噴射されるよう
になる。
上記した(2)ないしく4)の構成によれば、エンジン
回転数およびスロットル開度に応じて間欠回数nが設定
されるので、アイドリング時からのスロットル急開によ
る急加速時、スロットル急開による急減速時でも、スロ
ットル開度に応じた良好な加速性、減速性が得られる。
(実施例) 以下に、図面を参照して、本発明をV型エンジンに適用
した実施例について詳細に説明する。
第2図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。同図において、自動二輪車に搭載されるV型2サイ
クルエンジンEは、2つの気筒、すなわち前側気筒(フ
ロントバンク、以下Fバンクという)IF及び後側気筒
(リアバンク、以下Rバンクという)IRを備えている
なお、同図においては、FバンクIFの一部、及び該F
バンクIFに接続されるべき吸気通路、排気管等が省略
されている。また、このV型2サイクルエンジンEの、
FバンクIF及びRバンクIRの点火時期は、例えばT
DCパルス出力の後、及び該パルス出力からクランク軸
90度回転した後を基準として設定される。
シリンダ1の内面には、該シリンダ1内に摺動可能に配
置されたピストン2A、2Bにより開閉される排気ポー
ト3A、3Bが開口されており、この排気ポート3A、
3Bの開閉時期を制御すべく排気ポートの上部には制御
弁4A、4Bが配設される。また排気ポート3Aに接続
された排気管5は、下流端を拡径した第1管部5aと、
大径端を第1管部5aの下流端に連設した円錐台形状の
第2管部5bとから成り、第1管部5aの下流端および
第2管部5b内には膨張室6が設けられる。
排気管5における第2管部5bの小径端すなわち下流端
には連通管23が嵌合固着されており、該連通管23の
外端は消音器8に接続される。第2管部5b内には、排
気により生じた正圧波を排気ポート3Aに向けて反射す
る制御作動手段としての円錐台形状反射管24が配設さ
れる。この反射管24は、その大径端を第1管部5a側
にして第2管部5b内に配置されており、反射管24の
小径端に嵌着されたカラー(図示ぜす)が連通管23の
外周に摺動自在に嵌合される。
反射管24には、電子制御装置20により動作を制御さ
れる駆動源としてのサーボモータ26が、伝動機構27
を介して連結される。すなわち第2管部5bにおいて、
その大径端の上部外面に設けられた軸受部に駆動軸29
が回動可能に支承され、その駆動軸29と、反射管24
の大径端に架設した駆動軸30とが、連結ロッド31に
より連結され、駆動軸29に伝動機構27か連結される
かかる構成によれば、駆動軸29を駆動するのに応じて
連結ロッド31か揺動し、それにより反射管24が連通
管23に沿って摺動する。
サーボモータ26にはポテンショメータ34が付設され
ており、このポテンショメータ34により反射管24の
位置すなわち駆動軸29の回動量が検出され、この検出
量θtはA/D変換器60を介して電子制御装置20に
入力される。
なお、排気ポート3Bに接続される排気管(図示せず)
内に配置される反射管の駆動は、サーボモータ26によ
り行われても良く、また他のサーボモータにより行われ
ても良い。
前記排気ボート3A、3Bに設けられた制御弁4A、4
Bは、シリンダ1に回動自在に配設された駆動軸12A
、12Bに固着されている。前記駆動軸12Aは、プー
リ及び伝動ベルト等から成る伝動機構13を介して駆動
源としてのサーボモータ14に連結される。またサーボ
モータ14には、サーボモータ14の作動量すなわち制
御弁4Aの開度を検出するためのポテンショメータ15
が付設され、この検出量θ「もA/D変換器60を介し
て電子制御装置20に入力される。
なお、駆動軸12Bは、前記サーボモータ14により行
われても良く、また他のサーボモータにより行われても
良い。
当該2サイクルエンジンEのスロットル弁58の空気流
下流側であって、RバンクIRに接続された吸気通路内
には、インジェクタ52が配置されている。
スロットル弁58の空気流下流側であって、FバンクI
Fに接続された吸気通路内にも、前記インジェクタ52
と同様のインジェクタが配置されている。
前記インジェクタ52は、スロットル弁58の下流側に
開口したエンジンオイル(以下、単にオイルという)供
給ロア7に向けて燃料を噴射するように配置されている
このインジェクタ52は、燃料ポンプ54を介して、燃
料タンク56に接続されており、それらの燃料噴射時間
(通電時間)は、電子制御装置20により制御される。
また、前記オイル供給ロア7には、オイルポンプ76の
駆動により、オイルタンク75より潤滑用オイルが供給
される。
このようにインジェクタ52が配置された結果、オイル
供給ロア7より吐出されるオイルが、噴射される燃料に
より洗い流されるようにして、リードバルブを介して効
率良くクランクケース内に供給されることができる。
クランクケース内に供給された混合気は、下降するピス
トンによフて予圧され、掃気通路96A。
96Bを介して燃焼室内に供給される。
スロットル弁58には、該スロットル弁の開度θthを
検出するためのポテンショメータ59か付設され、この
検出量θthもA/D変換器60を介して電子制御装置
20に人力される。
当該2サイクルエンジンのクランク軸61には、複数の
爪62が形成されている。この爪62は、第1バルサP
CI及び第2パルサPC2により検出される。前記第1
及び第2バルサPC1゜PC2の出力信号は、前記電子
制御装置20に入力される。
また燃焼室内圧力(以下、指圧という)PIを検出する
指圧センサ72は、後に第4図を用いて詳述するように
スタットボルト98の頭部に設置され、該指圧センサ7
2、エンジン冷却水温度Twを検出する冷却水温センサ
73、負圧PBを検出する負圧センサ74、大気圧PA
を検出する大気圧センサ78、及び大気温Taを検出す
る大気温センサ80も、前記A/D変換器60を介して
、前記電子制御装置20に接続されている。FバンクI
F側にも、指圧センサ及び負圧センサか設けられている
電子制御装置20は、CPU、ROM、RA&i、入出
力インターフェース及びそれらを接続するバス等より構
成されるマイクロコンピュータを備えていて、インジェ
クタの通電タイミング及び通電時間を制御すると共に、
点火プラグの点火、並びに制御弁4A、4Bの開度及び
反射管の位置を制御する。
なお、符号57及び79は、それぞれエアクリーナ及び
バッテリである。また、矢印すはクランク軸の回転方向
、矢印a及びCは混合気の流入方向を示している。
第3図は、本発明の他の実施例のブロック図であり、第
1図と同一の符号は同一または同等部分を表している。
本実施例では、RバンクJR用のインジェクタ51A1
およびFバンクIF用のインジェクタ51Bを、それぞ
れRバンクJR及びFバンクIFの各掃気通路96A、
96Bの排気ポートを狙える位置に配置した点に特徴か
ある。
第4図はRバンクIRの部分拡大図であり、第3図と同
一の符号は同一または同等部分を表している。なお、F
バンクIFも同一構造となっている。
同図において、インジェクタ51Aは掃気通路96Aに
、燃料がピストン2八頭部の裏面に直接噴射されるよう
な方向で設置されている。燃料噴射は、ピストン2Aの
スカート部に設けた孔93を介してピストン2への頭部
裏面に燃料が直接噴射されるタイミングで噴射される。
噴射されて霧化状態となった燃料は、−旦クランクケー
ス内に充填され、その後、掃気通路96Aを介して燃焼
室内に充填される。
このような構成によれば、燃料の霧化が良好に行われて
燃焼効率が向上すると共に、燃料によってピストン2A
が冷却されるので冷却性が向上する。しかも、霧化状態
の燃料が一旦クランクケース内に充填されるので、燃料
をクランクの潤滑剤として作用させることができる。
また、スタットボルト98には指圧センサ72およびワ
ッシャ95が連通されており、指圧センサ72のリード
線72aはワッシャ95の爪95Hによって支持されて
いる。
このような構成によれば、従来のように指圧センサ72
をプラグ71に連通して設置していたときに比べて、プ
ラグ71のメンテナンスを簡単に行えるようになる。ま
た、プラグ交換時に指圧センサを取り外す必要がなくな
るので、センサの保護、出力精度の保持か可能になる。
つぎに、本発明の一実施例の動作を説明する。
初めに、本発明の一実施例の動作説明に必要なNeパル
ス及びシリンダパルス(あるいはTDCパルス、以下C
YLパルスという)を簡単に説明する。
第6図はNeパルス及びCYLパルスを説明するための
図であり、同図(a)はクランク軸61と同心に取り付
けられた爪62並びに第1パルサPC1及び第2バルサ
PC2の概略図、同図(b)はクランク軸61が同図(
a)矢印す方向に回転した場合の第1及び第2バルサP
CI及びPC2より出力されるパルス、並びにNeパル
ス及びCYLパルスのタイミングチャートである。
第6図より明らかなように、Neパルス及びCYLパル
スは、第1及び第2パルサPCI及びPC2より出力さ
れるパルスのオア信号、及びアンド信号である。
ここで、第7図にその詳細を示すように、第1及び第2
バルサPCI及びPC2より出力されるパルスには、若
干の時間すれがあるので、オア信号であるNeパルスは
、アンド信号であるCYLパルスよりも早く出力される
ことになる。
なお、Neパルスが出力されるたびにステージカウンタ
がインクリメントされ、このカウント値は、CYLパル
スが出力されるたびに、あるいはCYLパルスか出力さ
れてから所定数だけNeパルスが出力されるたびにリセ
ットされる。すなわち、この例においては、ステージ数
(ステージ番号)はθ〜6である。
次に、本実施例によるNeパルスによるクランク割り込
み処理について説明する。
第8図はクランク割り込みルーチンのフローチャートで
ある。
イグニッションスイッチがオンされた後に、エンジン状
態、すなわち各種エンジンパラメータ(大気部Ta、冷
却水温TV、大気圧Pa、負圧PB、スロットル開度θ
th及びバッテリ電圧vbなど)か入力され、一連のイ
ニシャル処理が終了すると、クランク割り込み、TDC
割り込みなどの割り込み処理か許可される。
割り込み許可後にクランク信号が検出されると、ステッ
プSIOでは各種の始動制御が行われ、ステップSll
ではステージ判別が終了したか否かが判別される。ステ
ップS12ではIFステージ判別が行われ、ステージが
“θ″または“51であると、ステップS13において
エンジン回転数Neの逆数Meを算出してステップ51
4へ進む。
また、ステージが“O”、 “5′以外の場合には、そ
のままステップS14へ進む。
ただし、Neが高い場合には、Neに応じてTDCが3
60° 720° 440°のときだけステップS14
へ進み、それ以外では当該処理を終了する。
ステップ514では、基本燃料噴射ffi T +を調
整するための処理として、劣化補正処理、加速減量補正
処理、およびPI取込みタイミング補正処理が行われ、
基本燃料噴射量Tiが設定される。
以下、劣化補正処理、加速減量補正処理、およびPI取
込みタイミング補正処理についてに説明する。
(1)劣化補正処理 劣化補正とは、エンジンの経年変化による最適燃料噴射
量の変化に対処するために、アイドリング時の目標負圧
PBと実際の負圧PHの絶対値との差に基づいて、燃料
噴射量を調整しようというものである。
例えば、エンジンの経年劣化によって吸入空気量が減少
すると空燃比が濃くなり、また、慣らし効果によってフ
リクションが低減され、出力が向上した場合には、初期
に比べて吸入空気量が増加するので空燃比が薄くなる。
そこで、目標負圧PBと所定の条件下での実際の負圧P
Bとを比較し、実際の負圧PBの絶対値が大きい場合に
は減量補正を行い、小さい場合には増量補正を行うよう
にした。
第10図は劣化補正処理のフローチャートである。
ステップ5501では、エンジン回転数Neおよびスロ
ットル開度θthに基づいてアイドリング状態か否かが
判定され、アイドリング中ではないとステップ8508
へ進む。
アイドリング中であると、ステップ5502では劣化補
正係数KLESOが算出される。
劣化補正係数KLESOの算出手法を第29図を用いて
説明する。第29図において、横軸は負圧PB、縦軸は
補正係数KLESOを示している。
まず、現時点のエンジン回転数Neおよびスロットル開
度θthに応じた安定着火時の理想的な負圧PBref
をデータテーブルがら検索する。次いで、PBr8rに
対してKLESO”’  0なる点を設定し、同時にP
B−Qに対して所定の値KLBTMを設定する。
そして、この2つの点を通過する直線Cを決定し、この
直線C上において、現在の負圧PB(第29図において
Aで示された点)に対応するに□、。軸上の点(Bで示
された点)を直線補間により算出する。このB点の値が
、算出すべきKLESOの値となる。
ステップ5503では、現在の負圧PBに応じて算出さ
れる係数KLESOが同値である期間、換言すれば、負
圧PBが同値である期間を計測する更新判定タイマがカ
ウント中であるか否かが判定され、カウント中でないと
、ステップ5509て係数KLESIにKLESOがセ
ットされ、ステップ5510でタイマを始動した後にス
テップ8508へ進む。
一方、タイマがカウント中であると、ステップ5504
において係数KLESIとKLESOとか比較され、両
者が一致しないと、ステップ5507でタイマを停止し
た後にステップ5508へ進む。
また、両者が一致すると劣化が生じている可能性がある
ものと判定され、ステップ5505において更新判定タ
イマが参照される。ステップ5505では一定時間が経
過したか否か、換言すれば、前記ステップ5502で算
出される係数KLESOが予定の期間だけ同しであるか
否かが判定され、経過しているとステップ5506で係
数K  にK  をセットして係数KLESを更新し、
LES    LESI ステップ5508へ進む。
ステップ5508では、基本燃料噴射fit T iに
係数KLESを乗じ、これが新たな燃料噴射量” OU
Tとして登録される。
このような劣化補正処理によれば、エンジンの初期状態
から慣らし後、さらには経年劣化後に至るまて、常に最
適な燃料噴射量が得られるので、常に最適な空燃比が得
られる。
(2)加速減量補正処理 加速減量補正とは、加速時にスロットル開度θthに比
例して吸入空気量が増加しないために空燃比が濃くなり
、良好な加速が行われないといった加速不良を解消する
ための燃料噴射量の減量補正であり、θthに応じて増
量される燃料噴射量を一時的に減じて、常に最適な空燃
比が保たれるようにするものである。
以下、第11図から第15図を用いて加速減量補正につ
いて詳細に説明する。
第11図は加速減量補正のフローチャートである。
ステップ5301においてエンジン回転数Neが700
0回転以上であると判定され、更に、ステップ5302
において、Neが10000回転未満であると判定され
ると、ステップ5303においてスロットル開度θth
の変化量Δθthが取込まれる。
一方、回転数Neが7000回転以下あるいは1000
0回転以上であると、当該処理は終了する。
ステップ5304では、スロットル開度の変化量Δθt
hが所定の値G(例えば5%/ 4 m s )と比較
され、Δθth≧Gであると加速中と判定されてステッ
プ5305へ進み、Δθth<Gであるとステップ53
11へ進む。
ステップ5305では、加速補正中か否かを表す加速補
正中フラグXKACCかチエツクされ、既に加速補正中
(XKAC(” 1)であるとステップ5308へ飛び
、加速補正中ではない(XKAcc=0)とステップ5
306へ進む。
ステップ5306では、加速初期か否かを表す加速初期
フラグXTHcLがチエツクされ、加速初期(XTHc
L−1)であるとステップ5307へ進み、加速初期で
はない(XTHCI、−〇)と、当該処理は終了する。
ここで、当該加速減量補正の前処理として実行される加
速初期フラグXTHCLの設定処理に関して第12図の
フローチャートを用いて説明する。
ステップ53061ではフラグXTIICLの初期状態
が判定され、XTIICL”” 1であり、かつステッ
プ53062においてスロットル開度θthが、例えば
20%以上と判定されると、ステップ53063におい
てフラグXT)ICLがリセットされる。
一方、XTHCL” 0てあり、かつステップ5306
4においてスロットル開度θthが5%以下と判定され
ると、ステップ33065においてフラグXTHCI、
がセットされる。
なお’ XTIICL” 1であってもスロットル開度
θthが20%未満である場合、およびXTHCI、−
〇であってもスロットル開度θthが5%を越えている
場合、当該処理はそのまま終了する。
このようなスロットル開度θthに基づいた加速初期フ
ラグXTHCLの設定結果は、第13図に示したように
なる。
再び第11図に戻り、ステップ8308では、KACC
’θthテーブルに基づいて加速減量補正係数KACC
が算出される。KAcc/θthテーブルには、第14
図に示したようにスロットル開度θthをパラメータと
して各種のKACCの値が登録されている。
本実施例では、加速減量補正係数KACCがスロットル
開度θtbをパラメータとして、θth−10%、20
%、3096.40%の4点で登録されているが、実際
のθthが各点に対応しないときは、前記4点に基づく
補間処理によって最適な値が算出される。なお、係数K
ACCはエンジン回転数Neをパラメータとして登録ま
たは算出されるようにしても良い。
ステップ5309では、データテーブルに基づいてΔK
ACCおよび補正ホールドカウンタへのセット値NKI
ILDが検索される。
NKHLDとは、Δθthが所定値(G)未満となった
後でも、引き続き加速初期であるという判定を継続する
期間を計るタイマであり、ΔKACCとは、前記期間が
終了した後に燃料噴射量T。U、を漸次増加させるため
に、係数KACCに加算される係数である。
このデータテーブルには、第15図(a)に示したよう
にエンジン回転数Neをパラメータとして、後述する補
正ホールドカウンタNKHLDおよびΔKACCに関し
て、それぞれ3種の値(N1゜N2.N3)および(Δ
Kl、Δに2.Δに3)が用意されており、回転数Ne
に応じて最適な値が検索される。
なお、上記した説明では、KACCとΔKACCおよび
NKHLDとが別々に算出・検索されるものとして説明
したが、第15図(b)に示したようなデータテーブル
を設定すれば、前記ステップ5309を5308に統合
することができる。
ステップ5310では、燃料噴射ff1T。、Tに係数
KACCが乗算されて新たな燃料噴射iT。5.が設定
される。
一方、前記ステップ5304においてΔθth<Gであ
ると判定されると、ステップ5311では加速補正中フ
ラグXKACCがチエツクされ、補正中(XK八へ〇=
1)であるとステップ5312へ進み、補正中でないと
ステップ5316へ飛ぶ。
ステップ5312では、補正ホールドカウンタNK)I
LDがチエツクされ、NKHLD−oでないとステップ
5313でNKHLDを1だけデクリメントした後にス
テップ5310へ進む。
また、NKHLD””であるとステップS 314 ニ
おいて、加速減量補正係数KACCにΔに^。Cが加算
されて新たな加速減量補正係数KACCが設定される。
ステップ5315では、係数KAccの上限がチエツク
され、KAcc<1であればステップ5310へ進み、
KACC≧1であれば、ステップ5316においてKA
CCに1.0がセットされ、ステップ5317では加速
補正中フラグXKACCがリセットされて当該処理は終
了する。
このような加速減量補正によれば、加速時には一時的に
燃料が減ぜられるので、良好な加速性が得られる。
(3)PI取込みタイミング補正 PI取込みタイミング補正とは、エンジン回転数Neに
応じてPI取込みタイミングを補正し、失火判定が確実
に行えるようにするものである。
初めに、指圧PIによる失火判定方法に関して簡単に説
明する。
第16図は、TDC前(BTDC)およびTDC後(A
TDC)における指圧PIを示しており、(a)は着火
時、(b)は失火時の状態を表している。
両図の比較から明らかなように、着火時には、指圧PI
がTDCから若干遅れたタイミングで高い値を示すが、
失火時には、指圧PIがTDC付近でピーク値を示すの
みである。
そこで、従来技術ではTDCを中心として、その前後4
5°の範囲で指圧PIの取込みタイミングを固定的に2
カ所(例えば、−30°と+30°)設定し、各タイミ
ングでの着火時のTDC前指圧PlroとTDC後指圧
PIr1との差ΔPIfが、失火時のTDC前指圧PI
、。とTDC後指圧PI、1との差ΔPlfflよりも
十分に大きいことに基づいて、PI  とPllとの差
が所定値以上であれば着火、所定値以下であれば失火と
判定していた。
ところが、特に2サイクルエンジンでは、エンジンが高
回転領域にある場合には排気脈動効果を有効に活用して
高出力を得るために、点火時期を遅らせて排気管の温度
を上昇させることが行われる。
第17図(a)は、高Ne時に点火時期を遅らせたとき
の着火時指圧、同図(b)は失火時指圧を表している。
同図から明らかなように、高Ne時に点火時期を遅らせ
ると、着火時の指圧PIはTDCおよびその後の着火時
の2カ所でピーク値を示し、その間では一旦低下する。
したがって、点火時期を遅らせたにも係わらす、取込み
タイミングを前記のように固定的に30゜とすると、検
出される指圧差ΔPIrか小さくなって失火判定が難し
くなってしまう。
そこで、本実施例では、PI取込みタイミングをエンジ
ン回転数Neに応じて遅らせ(例えば、45°)るよう
にした。このようにすれば、着火時のTDC前指圧PI
  とTDC後指圧PI、とO の差ΔPI  が、失火時のTDC前指圧PI、oとT
DC後指圧PI  との差ΔPI、よりも十分に大きく
なるので、失火判定が容易に行えるようになる。
以下、本実施例でのPIoとPI、との差ΔPIに基づ
く失火判定方法を、第5図を参照して説明する。
同図において、失火判定基準値DPIは、Fバンクおよ
びRバンクごとに、それぞれエンジン回転数Neとスロ
ットル開度θth(各折線)とに基づいて設定される。
スロットル開度θthは、3つの基準値THL。
THM 、 THII  (THL <THM <TH
II )  によって複数の領域に分割され、THL≦
θth<THMでは折線LP  (LR)が参照され、
THM≦θ111<THHでは折線MR(MP)が参照
され、THH≦6thでは折線HP(HR)が参照され
る。
θ1h<THLでは失火判定が行われない。
燃焼状態の判定は、エンジン回転数Neとスロットル開
度θthとに基づいて求まる失火判定基準値DPIと前
記ΔPIとを比較することによって行われ、DPI≦Δ
PIであれば着火、DPI>ΔPIであれば失火と判定
される。
次いで、第18図のフローチャートを用いてPI取込み
タイミング補正について詳細に説明する。
ステップ5400では、優先処理が存在するか否かが判
定され、存在する場合には当該処理はステップ8408
へ進み、存在しない場合にはステップ5401へ進む。
ここでいう優先処理とは、後述するフラグPIGET 
       X P  IXP” XPIROGET
 ’     RIGET ’XPI    のいずれ
かがセットされている場合0GET の処理である。
なお、前記した各フラグは、次に検出すべき指圧PIの
タイミングを表し、たとえばXPI    がセットさ
れていれば、FバンクIGET 1FのTDC後(ATDC)での指圧PIP1を検出し
、XPIRoGETがセットされていれば、RバンクI
RのTDC前(BTDC)での指圧PIR6を検出する
ことを表している。
ステップ5401ではステージ判別が行われ、ステージ
番号に応じて以下のような処理か実行される。
■ステージ判別ニ ステップ5402においてフロントバンクの負圧PBF
を読み取り、ステップ5403においてフラグXPI 
   をセットした後に当該処理をPl、GET 終了。
■ステージー1.2,3: 当該処理を終了。
■ステージー4ニ ステップ5404においてフラグXPIRoGETをセ
ットした後に当該処理を終了。
■ステージー5; ステップ5405においてリアバンクの負圧PBRを読
み取り、ステップ5406においてフラグXPI   
 をセットした後に当該処理を終IGET 了。
■ステージー6= ステップ5407においてフラグXPIFoGETをセ
ットした後に当該処理を終了。
一方、ステップ8408〜5411では、前記各フラグ
XPIPIGET ’ XPIROGET ’XPI 
   が判定される。
XPIRIGET ’    POGET各フラグ各法
ラグ応して、カウンタNPIに指圧PIの取込みタイミ
ングを示すカウント値として、ステップ5412ではT
MPIF、、ステ、7プ5413ではTMPIFo、ス
テップ5414ではTMP I   ステップ5415
てはTMP工Ro力八Rへゝ それぞれセットされる。
なお、前記各カウント値は、後に第22図に関して説明
する“PI補正係数処理”で設定される値であり、エン
ジン回転数または点火時期の遅角に応じて変化する。
上記のように各フラグの状態に応じた値がタイマにセッ
トされると、ステップ5416ではタイマのカウントダ
ウンがスタートする。
以下、タイマが“0′になったときに優先的に割り込み
処理されるタイマ割り込み処理について、第19図を用
いて説明する。
タイマが“0”になった時とは、すなわち指圧PIの取
込みタイミングであることを示している。
ステップ8421〜5424では、前記各フラグXPI
RQGET ’    RIGETX P I    
SX P I POGET 。
XPIPIGETが判定され、各フラグの状態に応じて
、検出された指圧PIが、ステップ5425ではPIF
lとして取り込まれ、ステップ5426ではPIFoと
して取り込まれ、ステップ5427ではPliriとし
て取り込まれ、ステップ5427ではP I ROとし
て取り込まれる。
すなわち、フラグXPI    がセットされて0GE
T いれば、該タイミングで取り込まれた指圧PIがRバン
クでのPI  、フラグXPI    がセラOFIG
ET トされていれば、該タイミングで取り込まれた指圧PI
がFバンクでのPllとして登録される。
ステップ8429〜5432では前記各フラグがリセッ
トされる。
このように、PI取込みタイミング補正によれば、タイ
マTMP I   TMP I po’ TMP I 
R,。
PI’ TMPIRoに所定のカウント値をセットすることによ
って、指圧PIの取込みタイミングを任意に設定するこ
とができる。
再び第8図のクランク割り込み処理に戻り、ステップS
15ではステージ判別か行われ、ステージが“0”以外
であると当該処理は終了し、ステージが“θ″であると
ステップS16へ進む。
以下、第9図のフローチャートを用いて、ステップ51
6の補正演算処理について説明する。
ステップ521では、負圧PBおよびスロットル開度θ
thが読み込まれ、ステップS22では、大気圧、大気
温、水温などに応じた燃料噴射量の各種の補正処理と共
に、失火補正処理、PI補正処理、およびエンブレ補正
処理が実行される。
(1)失火補正処理 失火補正処理とは、失火の発生を検出して燃料噴射量を
減じる処理である。
第20図は、失火補正処理の概略フローチャートであり
、失火補正のための補正内容は以下の4種の補正から成
っている。
■PB補正 PB補正とは、前記負圧センサ74よって検出される負
圧PBによって失火が検出されたときに、PB補正係数
(KPB;KPB≦1)を算出して燃料噴射量T  に
乗算し、燃料噴射量を減じる補正ut である。
■PI補正 PI補正とは、前記指圧センサ72によって検出される
指圧P1によって失火か検出されたときに、PI補正係
数(KPI ’ KPI≦1)を算出して燃料噴射ff
1T   に乗算し、燃料噴射量を漸次域ut しる補正である。
■失火着火補正 失火着火補正とは、失火状態から着火状態への移行回数
をカウントし、移行回数が多く失火の可能性が高いとき
に、失火着火係数(KHP’ KMF≦1)を算出して
燃料噴射BT。Ulに乗算し、燃料噴射量を漸次域じる
補正である。
■伸び切り補正 伸び切りとは、スロットル開度θthが非常に大きく 
(例えば9096以上)、かつエンジン回転数Neが非
常に高い(例えば1200Orpm以上)といったよう
に、排気管内温度か上昇するような状態を意味し、この
ような状態がある時間以上続くと、排気温度か上昇して
排気脈動効果か十分に作用するために空燃比か薄くなっ
てしまう。したがって、伸び切り状態が続いた場合には
燃料噴射量を増加して空燃比を濃くする必要がある。
そこで、本実施例では、高Ne、高θthか予定の時間
以上保たれて失火の発生しにくい伸び切り状態となった
ときに、伸び切り補正係数(KHI&)!’KHIGH
≧1)を算出して燃料噴射量T。utに乗算し、燃料噴
射量を漸次増加させる。
以下、第20図の概略フローチャートを用いて当該補正
処理の概要を説明し、次いで、第21図のフローチャー
トを用いて、その内容を詳細に説明する。
第20図のステップ5100では、負圧センサによらで
検出される負圧PHに基づいて失火判定が行われ、失火
判定されると、ステップ5101では、失火状態が予め
設定された予定期間継続しているが否かが判定され、継
続していない場合には、ステップ5102においてPB
補正係数(Kp B)が設定され、ステップ5103で
は、燃料噴射mT。、Tに係数KPBが乗算されて燃料
噴射量T。、Tが設定される。
上記した負圧PBに基づく失火判定が予定の期間だけ継
続した場合、あるいは負圧PBによる着火判定が行われ
ると、当該処理はステップ5101からステップ510
4へ進み、指圧PIに基づいて失火判定が行われる。
ステップ5104で失火判定されると、ステップ510
5においてPI補正係数(KP、)が設定され、ステッ
プ5106では、燃料噴射量” OUTに係数K が乗
算されて新たな燃料噴射量T。U□が設定される。
なお、PI補正係数KPIは、ステップ5105が実行
される度に漸次減少するように更新される。
一方、ステップ5104において着火判定されると、ス
テップ5107では前回のステップ5104または51
00による判定結果が失火であったか着火であったかが
判定される。
前回が失火判定であると、ステップ8108では失火着
火補正係数(KMP)か設定され、ステップ5109で
は、燃料噴射量T。UTに係数KMPが乗算されて新た
な燃料噴射ff1T。U□が設定される。
なお、失火着火補正係数KMPは、ステップ5108が
実行される度に漸次減少するように更新される。
一方、ステップ5107において前回着火と判定された
場合、あるいは前回失火と判定された後にステップ51
08.5109が実行されると当該処理はステップ51
10へ進み、ここで伸び切り判定が行われる。
ステップ5110において伸び切り状態であると判定さ
れると、ステップ5111では予定期間が経過したか否
かが判定され、経過していると、ステップ5112では
伸び切り補正係数(KlliGl+)が設定され、ステ
ップ5113では、燃料噴射量ToUTに係数KIII
GHが乗算されて新たな燃料噴射量T。LITが設定さ
れる。
なお、伸び切り補正係数KHIGHは、ステップ511
2が実行される度に漸次増加するように更新される。
次に、第21図のフローチャートを用いて、当該失火補
正処理をさらに詳細に説明する。
失火補正処理が実行され、初めにステップS20】にお
いてエンジン回転数Neが6000回転以上であると判
定され、更に、ステップ5202において、)Jeか1
4000回転未満であると判定されると、ステップ52
03において負圧PBに基づく失火判定が行われる。
一方、回転数Neが6000回転未満あるいは1400
0回転以上であると、失火の発生確率か非常に低いので
失火補正の必要か無い。したがって、当該処理はステッ
プ5226においてPB補正回数カウンタNPBに例え
ば10をセットし、さらにステップ5227においてP
I補正回数カウンタNPIをリセット、PI補正係数K
PIをセットした後に当該処理を終了する。
ステップ5203での負圧PBに基づく失火判定方法は
、概略以下の通りである。
初めに、着火状態時における吸気管内負圧(以下、ター
ゲラI−P Bという)を、エンジン回転数Ne及びス
ロットル開度θthをパラメータとして、ターケットP
Bマツプより検索する。このターゲットPBマツプには
、Ne、  θth、および大気圧PAをパラメータと
して種々のターゲットPBの値が設定されている。
ターゲットPBか検索されると、実際の負圧PBを取込
み、実際のPBからターゲットPBを減した差(ΔPB
)が、所定圧(例えば7,5[mmHg])を超えてい
れば失火と判定される。
なお、上記した失火判定方法では、ターゲットPBマツ
プが、Ne、6th、および大気圧PAをパラメータと
する3次元構造となるので、ターゲットPBマツプ用に
大きなメモリ容量か必要となってしまう。
そこで、大気圧PAをパラメータとしないようにするた
めに、以下のような失火判定方法を採用しても良い。
すなわち、(大気圧PA−負圧PB)の着火時のターゲ
ツト値(以下、TPB)を、Neおよびθthをパラメ
ータとしてPめ登録しておき、失火判定時には、そのと
きのNe、  θthに応じて検索されたTPBと、実
測されたPAとPBとの差(PA−PB)とを比較し、
以下のように判定する。
T  −(PA−PB)−DPB;着火B TPB−(PA−PB)−DPB;失火ただし、実際の
適用に際しては、負圧PBの変動や検出センサ等の誤差
を考慮して、所定のスレッシュレベルDPB(例えば、
7. 5mnlHg)を設定し、以下のように判定する
TPB−(PA−PB)≦0 ;着火 TPB−(PA−PB)>TpB;失火以上のような判
定の結果、ステップ5203において失火判定されると
、ステップ5204では、PI補正中であることを示す
PI補正中フラグXPIがチエツクされ、xP、−o、
すなわちPI補正中でないとステップ5205へ進み、
PI補正中(XP、−1)であるとステップ5215へ
進ム。
当該処理では、前記第20図のステップ5101に示し
たように、PB補正によって失火が解消しない場合でも
予定の期間たけはPB補正が繰り返されるので、当該処
理の開始直後ではステップ5205へ進む。
ステップ5205では、PB補正が実行された回数を表
すPB補正回数カウンタのカウント値NPBがチエツク
され、NPB=0でないとステップ5206においてカ
ウント値か“1”だけ減せられ、NPB−0であると、
ステップ5213においてカウント値“10″かセット
された後に前記ステップ5206においてカウント値が
“1”たけ減ぜられる。
ステップ5207では、PB補正回数カウンタNPBが
再びチエツクされ、PB補正が所定の期間だけ実行され
てNPB=0であると、ステップ5214においてPI
補正中フラグXP1がセットされた後にステップ521
6へ進む。
ステップ8208では、負圧PBの補正用の係数である
PB補正係数KPBが検索される。PB補正係数に、B
とは、失火時に空燃比を薄くするために燃料噴射RT 
  に乗算される1よりも小さいLIi 係数であり、前記ΔPBをパラメータとして検索される
ステップ5209では、燃料噴射ji−1−に前Ut 記PB補正係数KPBを乗算した値が、新たな燃料噴射
量T  として登録される。
ut ステップ5210ては、PI補正回数カウンタN がリ
セットされ、Pl補正係数KPlに1かセソトされる。
同様に、ステップ5211では、後述する前回失火フラ
グXMPがセットされ、伸び切り補正回数カウンタNH
IGHおよび伸び切り状態中フラグXHIG)Iかリセ
ットされ、その後、当該処理は終了する。
一方、PB補正か所定の期間だけ実行されて前記ステッ
プ5214でPl補正中フラグXPIかセットされると
、次回の処理ではステップ5204からステップ521
5へ進む。
同様に、前記ステップ5203において着火判定された
時も、ステップ5212てPI補正中フラグXP1かリ
セットされた後にステップ5215へ進む。
ステップ5215ではPB補正回数カウンタNPBに、
例えば“10″がセットされる。ステップ5216では
スロットル開度θthがチエツクされ、開度θthか、
例えば5096以上であるとステップ5217へ進み、
50%未満であると前記ステップ5227へ進む。
ステップ5217では指圧PIに基づいた失火判定が実
行され、失火と判定されるとステップ5218ではPI
補正回数カウンタNPIがまたけインクリメントされる
。ステップ5219ては、NPlが予め設定された上限
値を越えていないかとうかが判定される。
NPIが上限値を越えていないと、当該処理はステップ
5225へ進み、ここでは係数K。Plの設定処理が行
われる。
KCPIは、P■補正中の燃料噴射量を漸次減少させる
ために設定される係数であり、PI補正回数カウンタN
P1の値に応して減少する。
本実施例では、N  −1であればK。PI =1、0
であり、”PIが“2″以上の場合にはNPl−1 K   −(0,95)    として算出される。
NPl 一方、前記ステップ5219においてNPIか上限値を
越えていると判定されると、ステップ5220ではNP
Iに上限値(例えば30)かセットされる。
ステップ5221では、検出された指圧PIに基づいて
PI補正係数KPIが検出され、ステップ5222では
、KPIにKCPIを乗算した値か新たなKPIとして
登録される。
ステップ5223では、KPIの下限チエツクが行イっ
れ、KP、< (0,95) 2”であると、(0,9
5)  がKPIにセットされる。なお、下限値として
KPIにセットされる係数は必すしも(0,95)29
である必要はなく、その近傍の切りの良い値であっても
良い。また、補正係数として登録されているKPIの最
低値であっても良い。
ステップ5224では、燃料噴射mT   に前ut 記PI補正係数KPIを乗算した値が新たな燃料噴射f
aT。ulとして登録され、その後、当該処理はステッ
プ5211へ進む。また、前記ステップ5217て着火
判定されると、当該処置はステップ5230へ進む。
ステップ5230においてスロットル開度θthが50
%以下ではないと判定され、更に、ステップ5231に
おいて、エンジン回転数Neが6500回転未満ではな
いと判定されると、ステップ5232では前回失火フラ
グXMFがチエツクされる。
また、スロットル開度θthが50%以下、あるいはエ
ンジン回転数Neが6500回転未満であると、当該処
置がステップ5244へ進む。
ステップ5232においてXMF−1でない場合、すな
わち前回が着火状態であると、当該処理は後述するステ
ップ5239へ進み、前回が失火状態(IMF=1)で
あるとステップ5233において前回失火フラグXMF
がリセットされる。
ステップ5234では、失火状態から着火状態への状態
変化の回数をカウントする失火着火回数カウンタNl1
lrがチエツクされ、N 、 r −0てないとステッ
プ5246へ進み、ここでN、rがまたけデクリメント
された後にステップ5239へ進む。
また、N 、 r ”” Oであると、ステップ523
5てはNll1rに例えば“20”がセットされ、ステ
ップ5236では失火着火カウンタNMFが1だけイン
クリメントされる。
すなわち、失火状態から着火状態への状態変化が20回
起こってカウンタNIIfが0となるごとに、失火着火
カウンタNMFが1だけインクリメントされる。
ステップ5237では、NMFが予め設定された上限値
を越えていないかどうかが判定され、上限値を越えてい
ないと当該処理はステップ5245へ進み、ここでは失
火着火係数KMPが設定される。
失火着火係数KMFとは、失火状態から着火状態への状
態変化が頻繁に発生する場合に、燃料噴射量を漸次減少
させるために設定される係数であり、失火着火カウンタ
N の値に応じて減少する。本P NMF 実施例では、K=(0,9)   として算出さP れる。
前記ステップ5237において、NMFか上限値を越え
ていると判定されると、ステップ5238ではNMFに
上限値(MAX)かセットされる。
ステップ5239ては、KMFの下限チエツクAX が行われ、KPl< (0,9)   であると、MA
X (0,9)    がKMFにセットされる。
なお、下限値としてKMFにセットされる係数は必すし
も(0,9)MAxである必要はなく、その近傍の切り
の良い値であっても良い。
ステップ5240ては、燃料噴射ff1T。ulに前記
失火着火係数KMPを乗算した値か、新たな燃料噴射量
T。Ulとして登録される。
ステップ5241ではスロットル開度6thかチエツク
され、ここでスロットル開度θthか9096以上では
ないと判定されるか、あるいはステ・ノブ5242にお
いて、エンジン回転数Neが12000回転以上ではな
いと判定されると、当該処理はステップ5243へ進む
また、スロットル開度θthが90%以上、かつエンジ
ン回転数Neが馬力のピークとなる回転数(例えば12
000回転)以上であると、伸び切り状態であると判定
されて当該処置はステ・ンプ5247へ進む。
ステップ5247では、伸び切り状態中フラグX  が
チエツクされ、XHIGH” 0、すなわち、HIGH 伸び切り状態が継続中でないならば、ステップ5256
において伸び切りタイマTMHIGHに、例えば“5秒
“がセットされ、ステップ5257てはフラグXHIG
Hがセットされる。
前記伸び切りタイマTMHIGHは、当該処理とは無関
係に時間経過にしたがってダウンカウントする。
また、ステップ5247において伸び切り状態中フラグ
XHIGH−1ならば、伸び切り状態が継続中であると
判定され、ステップ5248において伸び切りタイマT
MHIGHかチエツクされる。
ここで、タイマがセットされてから、その後更新される
こと無く5秒か経過してTMHIG)I”” 0となっ
ていると、ステップ5249においてフラグXHIGH
がリセットされ、ステップ5250では伸び切り補正回
数カウンタN  かインクリメント111CI+ されてステップ5251へ進む。
ステップ5251では、NIIIGIIが予め設定され
た上限値を越えていないかどうかが判定され、越えてい
ないと当該処理はステップ5255へ進み、ここでは伸
び切り補正係数K)IIGHか設定される。
伸び切り補正係数KHIG)Iとは、伸び切り状態が継
続するときに、燃料噴射量を漸次増加させるための係数
であり、伸び切り補正回数カウンタNHIGHの値に応
じて増加する。
本実施例では、N  の値に応じて、KHP”’IGH (、1)NHIGHとして求められる。
前記ステップ5251において” HIGHか上限値(
MAX)を越えていると判定されると、ステツブ525
2ではNHIGHに上限値(M A X ’)がセット
される。
ステップ5253ては、KHIGHの上限チエツクが行
われ、K   > (1,1) MAXであると、IG
H MAX (1,1)    がKHIG)Iにセットされる。
なお、上限値としてKHIGHにセットされる係数は必
ずしも(1,1)””である必要はなく、その近傍の切
りの良い値であっても良い。
ステップ5254では、燃料噴射量T  に前ut 記伸び切り補正係数KHIGHを乗算した値が、新たな
燃料噴射量T  として登録される。
ut 本実施例では、エンジン回転数およびスロットル開度に
基づいて伸び切り状態を検出するようにしたので、排気
温度センサ等のセンサを設けることなく伸び切り状態を
検出できるようになる。
また、伸び切り状態の継続時間に応じて基本燃料噴射量
を漸増補正するようにしたので、伸び切り状態のときで
も最適空燃比を得ることができるようになる。
(2)PI補正処理 以下、補正係数KPIの算出方法を第22図を用いて説
明する。
ステップS70では、エンジン回転数Neに応じてNe
/PI取込みタイミングマツプから、PI  取込みタ
イミングおよびP11取込みタイミンク(d e g)
を検索する。
第24図はN e / P I取込みタイミングマツプ
であり、図中左側の直線AがNeとPlo取り込みタイ
ミングとの関係を示し、図中右側の折れ線BかNeとP
ll取り込みタイミングとの関係を示している。
同図より明らかなように、本実施例では直線Bが右上が
りとなっており、エンジン回転数Neが高くなるに従っ
てPI、の取込みタイミングが後ろ(TDC側)へずれ
るように設定される。
すなわち、エンジン回転数Neに応じて可能な限り大き
なPllを取り込めるようにするために、PI  取り
込みタイミングを、P I 1のピーク値あるいはその
近傍に設定している。
なお、本実施例では直線Aも右上がりとなっており、エ
ンジン回転数Neが高くなるに従ってPro取り込みタ
イミングも後ろへずれるようになっているか、これは以
下の理由による。
すなわち、第26図(a)に示したように、PIRoに
関する取込処理はPC信号の■のタイミングで開始され
、PIRl、PIFo、PIF、に関しては、それぞれ
■、■、■のタイミングで開始される。
PI取込処理が開始されると、前記第18図に関して説
明した処理が順次実行され、所定のステップ(5416
)へ進むとタイマがダウンカウントを開始し、カウント
値が“Omになると前記第19図に関して説明した割り
込み処理が実行され、所定のステップへ進むと取り込み
処理が実行される。
失火判定の基準値となる指圧差ΔPIと(P 11−P
 ro)との差を大きくするためには、前記第17図か
ら明らかなように、PIo取り込みタイミングは早い方
が良いが、所定のPC信号が検出されてから取り込み処
理が実行されるまでには、各種の演算処理時間とタイマ
のダウンカウント時間が存在するため、エンジン回転数
Neが高くなると、必然的にPI取り込みタイミング(
角度)が後ろへずれてしまう。
なお、このようなPIo取り込みタイミングのずれを解
消するためには、第26図(b)に示したように、タイ
ミング検出用のタイマを2つ設けると共に、P I R
(+に関する取込処理はPC信号の■のタイミングで開
始し、P IRl、  P IFo、  P Ir1に
関しては、それぞれ■、■、■のタイミングで開始する
ようにすれば良い。
このようにすれば、PIo取り込みタイミングは固定値
とすることができる。
以上のようにしてPI取込みタイミングが検索されると
、該タイミング(d e g)が角度−時間変換され、
フロントバンクの取り込みタイミングPIoおよびPl
lが、それぞれ第18図のステップ5412.5413
に関して説明したTMP I   TMP IFlとし
て登録され、同様に、FOゝ リアバンクの取り込みタイミングPIoおよびPI、が
、それぞれ5414. 5415に関して説明したTM
P IRo、TMP IR□として登録される。
ステップS71では、Neとθthとに応じて予め設定
されている、失火判定の基準値となる指圧差ΔPIが検
索される。ステップS72ではΔPIと(P I、 −
P Io)とが比較され、ΔPI≧(PI  −PIo
)、すなわち失火であるとステップS73において補正
係数KPIが検索される。
指圧PIによる失火検出では、失火時の吸入空気量が推
定できないので、失火時の吸気比しに基づいて補正係数
KPIを算出する。
第23図は着火時の吸気比り、と失火時の吸気比しMと
を表しており、同図から明らかなように、失火が連続的
に発生するゾーンと発生しないゾーンとで両者の吸気比
か逆転し、失火が発生するゾーンでは着火時の吸気比脣
が失火時の吸気比LMを上回っている。そこで、本実施
例では補正係数KPIとしてL M/ L pを採用し
た。
なお、当該PI補正は、PB補正で失火を解消できなか
った場合の補助的な補正であ るのでKPIくKPBとする必要かある。また、確実に
着火させるためには、K、I≧(LM/LF)とする必
要があるので、KPIは次式を満足する必要がある。
(LM/LF)≦KP1<KPB そこで、本実施例ではKPIが上式を満足するように、
次式を満足する係数KLを設定し、K、x(LM/LF
)を補正係数KPIとしている。
(LM/LF)≦KI、×(LM/LF)くKPBステ
ップS74では燃料噴射量T。UTに補正係数KP、−
KLx (L、/L、)を乗じ、これを新たな燃料噴射
JIT。UTとしている。
なお、上記した説明では、LM/LFに基づいて補正係
数KPIを算出するものとして説明したが、第23図か
ら明らかなように、失火が発生するゾーンでの吸気比L
pはほぼ100%であるので、補正係数KPIを吸気比
し、のみに基づいて算出するようにしても、前記と同様
の効果が得られる。
なお、上記した実施例では、指圧PIの検出タイミング
がエンジン回転数の上昇に応じて遅角されるものとして
説明したが、点火時期を検出し、点火時期の遅角に応じ
て検出タイミングを遅角するようにしても良い。
(3)エンブレ補正処理 エンブレ補正処理とは、エンジンブレーキ(エンブレ)
による減速時にθthに比例して吸入空気量が減少せず
に空燃比が薄くなり、良好な減速が行ワレナいといった
減速不良を解消するために、高Ne、低θthの状態を
エンブレ状態と判定して燃料噴射量を増量し、エンブレ
効果を向上させる処理である。
以下、第25図のフローチャートを用いてエンブレ補正
処理を説明する。
ステップS90で低θthと判定され、さらにステップ
S91で高Neと判定されると、ステップS92では、
予め設定されている定数K。N8□(〉1)が係数KM
APにセットされる。
また、低θthでない場合、あるいは高Neでない場合
には、ステップS93において係数KMARに“1′が
セットされる。
ステップS94では、燃料噴射” TOUTに補正係数
KMAPを乗じ、これが新たな燃料噴射量TOU工とし
て登録される。
エンブレ補正処理によれば、低θthのエンブレ状態で
も適量な燃料か供給されるので、エンブレ効果を向上さ
せることができる。
再び第9図に戻り、ステップS23ではクランキング中
であるか否かが判別され、クランキング中であると、ス
テップS24では、クランキングテーブルから、冷却水
温Twを用いてクランキング時(始動完了から暖機運転
に至るまでのクランり軸釣2同転までの状態)における
燃料噴射量Tiか検索される。ステップS25ではステ
・ツブS24て検索されたT1か所定レジスタに記憶さ
れる。
一方、ステップS23においてクランキング中ではない
と判定されると、ステップS26において、暖機あるい
は通常状態の基本燃料噴射量Tiが、例えばエンジン回
転数Ne及びスロットル開度θthをパラメータとした
マツプより検索される。
ステップS27ではステップS26において検索された
燃料噴射ff1Tiが、ステップS25と同様に、所定
レジスタに記憶され、当該処理はステップ328へ進む
ステップS28では燃料噴射量” OUTが算出され、
ステップS29において該算出値が出力される。
ところで、第2図および第3図に関して説明したように
、本実施例ではインジェクタが1つしか設けられていな
いので、低Ne時と高Ne時のいずれにおいても燃料噴
射量か正確に調整されるようにすることが難しい。
そこで、本実施例では燃料噴射に間欠噴射制御を採用し
ている。
第26図は本実施例の間欠噴射制御装置のブロック図で
ある。
同図において、エンジン回転数(Ne)検出手段10お
よびスロットル開度(θth)検出手段で検出されたN
eおよびθthは、リア(R)バンク基本噴射量設定手
段12、補正係数設定手段13、および間欠パターン設
定手段14に入力される。
Rバンク基本噴射量設定手段12は、入力されたNeお
よびθthに基づいてRマツプを検索してリアシリンダ
に最適な燃料噴射量TiRを求め、該噴射量T I R
を間欠噴射手段16Hに出力する。
ところで、リアマツプとフロントマツプとの間には次式
(1)が成り立つ。
Fマツプ−Rマツプ×K ・・・(1)NM したがって、Rマツプに補正係数KNMを乗じてFマツ
プを求めるようにすれば、Fマツプを設定することなく
フロントシリンダに最適な燃料噴射量T t pが簡単
に求められるようになる。
そこで、本実施例では補正係数設定手段13が、前記R
バンク基本噴射量設定手段12で求められた燃料噴射量
T t Rからフロントシリンダに最適な燃料噴射fi
Ti  を求めるための補正係数KNMを算出し、該補
正係数KNMをFバンク基本噴射量設定手段15に出力
する。
Fバンク基本噴射量設定手段15は、噴射量Ti  に
補正係数K を乗じて噴射量T t pを算RNM 出し、該噴射量T ipを間欠噴射手段16Fに出力す
る。
間欠パターン設定手段14は、第27図(a)に示した
データテーブルから、θthおよびNeをパラメータと
して間欠パターンを設定して間欠噴射手段16F、16
Rに出力する。
間欠噴射手段16F、16Rは、間欠パターンが“2回
に1回の噴射“であれば、各噴射量Tip 5TIRを
約2倍にして2回に1回の割合で出力し、間欠パターン
が“4回に1回の噴射”であれば約4倍にして4回に1
回の割合で出力する。
このような間欠噴射によれば、基本燃料噴射量のほぼ0
倍の燃料が、n回に1回の割合でまとめて噴射されるの
で、高回転時や高負荷時にも十分な量の燃料が噴射され
、アイドリング時から高回転、高負荷時まで、エンジン
状態に応じた最適量の燃料か一本のインジェクタで噴射
可能になる。
しかも、間欠回数nがエンジン回転数およびスロットル
開度に応じて設定されるようにしたので、アイドリング
時からのスロットル急開による急加速時、スロットル急
開による急減速時でも、スロットル開度に応じた良好な
加速性、減速性が得られるようになる。
なお、上記した間欠噴射の実施例では、Rバンクの基本
燃料噴射量に補正係数を乗じてFバンクの基本燃料噴射
量を算出するものとして説明したが、これとは逆に、F
バンクの基本燃料噴射量をマツプより検出し、Fバンク
の基本燃料噴射量に補正係数を乗じてRバンクの基本燃
料噴射量を算出するようにしても良い。
また、本発明をV型エンジンではなく、通常の直列エン
ジンに適用する場合は、補正係数設定手段13、Fバン
ク基本噴射量設定手段15、間欠噴射手段16Fを省略
すれば良い。
なお、間欠噴射の間欠パターンは上記したものに示した
ものに限らず、例えは同図(b)に示したように、全運
転領域にわたって常に間欠噴射となるような間欠パター
ンであっても良い。
このような間欠パターンによれば、間欠噴射がエンジン
の全運転領域にわたって行われるので、燃料の噴射タイ
ミング制御、噴射量演算といった各種の演算処理も0回
に1回行えば良い。
したがって、各種の演算処理時間が短縮されてシステム
に余裕ができ、特に高Ne時にはその効果が顕著に表れ
、システム設計が容易になる。
第1図は、上記した本発明の実施例の機能ブロック図で
あり、前記と同一の符号は同一または同等部分を表して
いる。
同図において、スロットル開度θth検出手段101は
スロットル開度θthを検出する。エンジン回転数Ne
検出手段102は、Neパルス発生手段100から出力
されるNeパルスを用いてエンジン回転数Neを検出す
る。噴射タイミング制御手段103は、Neパルスを用
いて燃料の噴射タイミングを設定する。基本燃料噴射量
設定手段104は、開度θthおよび回転数Neに基づ
いて基本燃料噴射ff1Tiを設定する。
加速初期判定手段107は、θthおよびΔθthに基
づいて、低スロツトル開度からのスロットル急開を検出
する。エンブレ検出手段108は、θthおよびNeに
基づいて、エンジンブレーキによる減速を検出する。減
量補正手段112は、加速初期に前記燃料噴射量Tiを
減じる減量係数KACCを出力する。増量補正手段11
3は、減速時に前記燃料噴射量Tjを増す増量係数KM
APを出力する。
伸び切り検出手段109は、高Neかつ高θthの伸び
切り状態時間を計測する。増量補正手段114は、伸び
切り状態時間に応じて、前記燃料噴射ff1T+を増す
増量係数KHIGHを出力する。
劣化判定手段126は、開度θthおよび回転数Neに
基づいてエンジンの劣化状態を判定する。
増減補正手段127は、劣化状態に応じて前記燃料噴射
量Tiを増減させる係数KLESを出力する。
間欠噴射制御手段123は、開度θthおよび回転数N
eに基づいて、燃料を間欠噴射させる。
PB検出タイミング出力手段124およびPI検出タイ
ミング出力手段125は、回転数Neに基づいて、それ
ぞれ負圧PBの検出タイミングおよび指圧PIの検出タ
イミングを出力する。
PBセンサ115は吸気管内圧力を検出する。
PIセンサ116は燃焼室内圧力を検出する。
失火判定基準出力手段111は、開度θthおよび回転
数Neに基づいて、吸気管内圧力および燃焼室内圧力に
関する失火判定基準値を出力する。
第1の失火判定手段117は、PBセンサ115の検出
値と前記失火判定基準値とに基づいて燃焼状態を判定す
る。PB失火回数カウンタ118は、第1の失火判定手
段117による失火判定回数をカウントする。減量補正
手段120は、失火判定時に前記燃料噴射量Tiを減じ
る減量係数KPRを出力する。
第2の失火判定手段119は、判定手段117による着
火判定、および前記失火判定回数が予定回数に達したこ
とのいずれか一方を検出して、PIセンサ116の検出
値と前記失火判定基準値とに基づいて燃焼状態を判定す
る。
PI失火回数カウンタ122は、第2の失火判定手段1
19による失火判定回数をカウントする。
減量補正手段121は、PI失火回数カウンタ122の
カウント値に基づいて、前記燃料噴射量T1を減じる減
量係数KPIを出力する。
移行判定手段128は、失火状態から着火状態への移行
を判定する。移行判定カウンタ130は、前記失火状態
から着火状態への移行判定回数をカウントする。減量補
正手段129は、移行判定カウンタ130のカウント値
に基づいて、前記燃料噴射ff1Tiを減じる減量係数
KMPを出力する。
燃料噴射量決定手段105は、基本燃料噴射量Tiに前
記減量係数および増量係数を乗算して燃料噴射” ” 
01lTを決定する。駆動手段106は、前記燃料噴射
量T。UTに基づいて、インジェクタ51(52)への
通電時間を制御する。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、以下
のような効果が達成される。
(1)間欠噴射時には、基本燃料噴射量のほぼn倍の燃
料を、n回に1回の割合でまとめて噴射するようにした
ので、高回転時や高負荷時にも十分な量の燃料が噴射さ
れ、アイドリング時から高回転、高負荷時まで、エンジ
ン状態に応じた最適量の燃料が噴射されるようになる。
(2)エンジン回転数およびスロットル開度に応じて間
欠回数nが設定されるようにしたので、アイドリング時
からのスロットル急開による急加速時、スロットル急開
による急減速時でも、スロットル開度に応じた良好な加
速性、減速性が得られるようになる。
(3)間欠噴射がエンジンの全運転領域にわたって行わ
れるようにしたので、燃料の噴射タイミング制御、噴射
m演算といった各種の演算処理もn回に1回行えば良い
したがって、各種の演算処理時間が短縮されてシステム
に余裕ができ、特に高Ne時にはその効果か顕著に表れ
、システム設計が容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の機能ブロック図、第2図は本発明の一
実施例の構成を示すブロック図、第3図は本発明の他の
実施例のブロック図、第4図はリアバンクの部分拡大図
、第5図は指圧PIによる失火判定方法を説明するため
の図、第6.7図はNeパルス及びCYLパルスを説明
するための図、第8図はNeパルスによるクランク割り
込みのフローチャート、第9図は補正演算のフローチャ
ート、第10図は劣化補正のフローチャート、第11図
は加速減量補正のフローチャート、第12図は加速初期
フラグXTHCLの設定処理のフローチャート、第13
図は加速減量補正のタイミングチャート、第14図は加
速減量補正係数K  とCC θthとの関係を示した図、第15図は補正係数とNe
との関係を示した図、第16.17図は指圧PIの取り
込みタイミングを示した図、第18図はP1取込みタイ
ミング補正のフローチャート、第19図はタイマ割り込
みのフローチャート、第20図は失火補正の概略フロー
チャート、第21図は失火補正の詳細フローチャート、
第22図は補正係数に、1の算出フローチャート、第2
3図は着火時と失火時との吸気比りを示した図、第24
図はN e / P I取込みタイミングマツプを示し
た図、tiJ25図はエンブレ補正処理のフローチャー
ト、第26図は間欠噴射制御装置のブロック図、第27
図は間欠パターンを示した図、第28図は指圧PIの取
り込みタイミングを説明するための図、第29図は劣化
補正係数KLESOの算出手法を示した図である。 1・・・シリンダ、20・・・電子制御装置、51A。 51B、52・・・インジェクタ、61・・・クランク
軸、72・・・指圧センサ、98・・・スタットボルト
、96A、96B・・・掃気通路 代理人弁理士 平木通人 外1名 ); 第 図 ]O 】112 Ex +O”rP+TI〕 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 エンジン回転数Ne (Xi Q3)、rpm第 図 DC G 45(deg) (BTDC) (ATDC) 第 図 第 図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)クランクケース吸入方式の2サイクルエンジンの
    燃料噴射装置において、 クランクケースおよびクランクケースに連通した吸気通
    路内のいずれか一方に燃料を噴射する燃料噴射手段と、 エンジンの運転状態に基づいて、基本燃料噴射量を設定
    する基本噴射量設定手段と、 間欠回数nを設定する間欠回数設定手段と、前記基本燃
    料噴射量のほぼn倍の燃料を、n回に1回の割合でまと
    めて噴射する間欠噴射手段とを具備したことを特徴とす
    るクランクケース吸入方式の2サイクルエンジンの燃料
    噴射装置。
  2. (2)前記間欠噴射手段による間欠噴射は、エンジンの
    全運転領域にわたって行われることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のクランクケース吸入方式の2サイ
    クルエンジンの燃料噴射装置。
  3. (3)前記間欠回数設定手段は、エンジン回転数および
    スロットル開度に基づいて間欠回数nを設定することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項記載のク
    ランクケース吸入方式の2サイクルエンジンの燃料噴射
    装置。
  4. (4)前記間欠回数設定手段によって設定される間欠回
    数nは、スロットル開度の低下に応じて増加することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれ
    かに記載のクランクケース吸入方式の2サイクルエンジ
    ンの燃料噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007170222A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Kawasaki Heavy Ind Ltd 内燃機関の燃焼制御方法、装置および車両
JP2008255856A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Kioritz Corp エンジンの制御装置

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