JPH045733Y2 - - Google Patents

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JPH045733Y2
JPH045733Y2 JP1983116608U JP11660883U JPH045733Y2 JP H045733 Y2 JPH045733 Y2 JP H045733Y2 JP 1983116608 U JP1983116608 U JP 1983116608U JP 11660883 U JP11660883 U JP 11660883U JP H045733 Y2 JPH045733 Y2 JP H045733Y2
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gear
planetary gear
rotating shaft
internal
sleeve bearing
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、遊星歯車減速装置を内蔵する内部
減速型スタータの改良に関するものである。
[従来技術] 従来、この種のものに実開昭58−96123号公報
に示すものがあつた。以下、第1図に関係図を転
記し、要約して説明する。
従来、機関始動用電動機として第1図に示すも
のがあつた。第1図において、1は直流電動機で
あつて、この電動機1の筒状のヨーク2の前端に
はフロントブラケツト6が固定され、このブラケ
ツト6の内周面に歯車減速機構7の内歯歯車3と
中間ブラケツト4がゴムリング6と共に嵌着され
ている。前記直流電動機1の電機子8には電機子
回転軸9が嵌着され、この回転軸9の前記ヨーク
2から突出した前端部には平歯車10が設けら
れ、この平歯車10が遊星歯車11と噛合されて
いる。遊星歯車11は、ベアリング12を介して
支持ピン13に回転自在に支承されていると共
に、前記内歯歯車3に噛合されている。前記支持
ピン13はフランジ14に固着され、フランジ1
4は出力回転軸15と一体に形成されている。上
記中間ブラケツト4の内周面にはスリーブベアリ
ング16が嵌着され、スリーブベアリング16は
出力回転軸15を軸支している。出力回転軸15
の後端内周面の凹所18にスリーブベアリング1
7が嵌着され、スリーブベアリング17は電機子
回転軸9の前端部を軸支している。電機子回転軸
9の前端と、この回転軸9の軸線延長上に配置し
た前記出力回転軸15の後端との間には鋼球19
が介在され、鋼球19は両回転軸9,15のスラ
スト荷重を授受する機能をもっている。なお、第
1図中、20,21,22はスラストワツシヤ、
23は出力回転軸15の外周面に形成したヘリカ
ルスプラインであり、図示しないオーバランクラ
ツチがスプライン係合される。
次に、上述のような機関始動用電動機の動作に
ついて説明する。電機子8が通電付勢されて回転
力を発生し、この回転力が電機子回転軸9から平
歯車10、遊星歯車11および支持ピン13を介
してフランジ14に伝達され、遊星歯車機構7に
より電機子8の回転速度が減速されて出力回転軸
15に伝達される。
[考案が解決しようとする課題] このような従来のものでは、スタータとしての
寿命が比較的短く、かつ噛合騒音(特に無負荷高
回転時)が大きいという欠点があつた。
本考案の目的は、長寿命の且つ低騒音のスター
タを得ることである。
[課題を解決するための手段] 本考案は上記目的を達成するために、遊星歯車
減速装置を内蔵する内部減速型スタータであり、
原動装置の回転軸28が出力回転軸30の後端部
に第1スリーブベアリング32を介して軸支さ
れ、また上記出力回転軸30の後端部に一体構成
されたフランジ39に遊星歯車減速装置の支持ピ
ン38が嵌着支持され、さらに出力回転軸30の
後端部と中間機枠36間に第2スリーブベアリン
グ40が介装され、上記回転軸28の前端部に設
けた平歯車33と上記支持ピン38に軸承される
遊星歯車34を噛合させた内部減速型スタータに
おいて、上記中間機枠36に内歯歯車35を一体
的に設けこれに遊星歯車34を内接噛合させると
共に、遊星歯車減速装置は、歯車係合部のバツク
ラツシユを、歯形を構成するモジユール値の0.1
〜0.2倍となるように構成し、上記第2スリーブ
ベアリング40と出力回転軸30の後端部の被軸
承部42との間のクリアランスが、遊星歯車34
と内歯歯車35とで構成されるバツクラツシユの
2分の1以下に構成されたことを特徴とする内部
減速型スタータを提供せんとするものである。
[考案の実施例] 以下、この考案の一実施例を第2図について説
明する。
第2図において、24は内部減速型スタータ、
25は直流電動機、26は継鉄、27は電機子、
28は電機子27の回転軸であつて、前端部被軸
承部29が出力回転軸(ピニオン軸)30の後端
部に配設された凹溝31に嵌着された第1スリー
ブベアリング32によつて軸承される。33は回
転軸28に一体的に形成された平歯車であつて、
遊星歯車34が常時噛合される。35は遊星歯車
34が内接噛合される内歯歯車であつて、中間機
枠36と一体に構成している。37は遊星歯車3
4の貫通孔34aに嵌着されるスリーブベアリン
グであつて、支持ピン38が挿通されており、遊
星歯車34が軸承される。支持ピン38はピニオ
ン軸30の後端部に一体構成されたフランジ39
に嵌着される。40は中間機枠36の央部貫通孔
41に嵌着される第2スリーブベアリングであつ
て、ピニオン軸30の後部に配設された被軸承部
42を遊嵌支承している。43は鋼球、44は出
力回転軸30上に形成されるヘリカルスプライン
であつて、オーバランニングクラツチ45が前後
摺動可能にスプライン嵌合される。46はピニオ
ン、47は出力回転軸30の前端部に装着される
ストツパ、48は出力回転軸30の前端部に配設
される被軸承部であつて、図示しないスリーブベ
アリングによつて軸承される。49は前部機枠で
ある。なお、平歯車33、遊星歯車34、内歯歯
車35、支持ピン38及びフランジ39で構成さ
れる遊星歯車減速装置は、歯車係合部のバツクラ
ツシユが、歯形のモジユール値の0.1〜0.2倍の値
に設定される。さらに回転軸28上の被軸承部2
9と第1スリーブベアリング32との間のクリア
ランスは、上述のバツクラツシユ量の2分の1以
下の値に設定される。さらに、出力回転軸30の
後部に配設された被軸承部42と第2スリーブベ
アリング40との間のクリアランスについても上
述と同様の値が設定されて構成される。
要するにこの考案は、以上説明した構成におい
て下記の要件を満たすものである。すなわち遊星
歯車減速式スタータの減速歯車部のバツクラツシ
ユを0.1M〜0.2M(但しMは歯車のモジユール値)
とし、 () 内歯歯車35と同一回転中心を有する軸
受けメタル[第2スリーブベアリング40]と
出力回転軸30上の被軸承部42との間で構成
されるクリアランスを遊星歯車34と内歯歯車
35との間で構成される上記バツクラツシユ値
の2分の1以下とすること。
() 電機子27の回転軸28の前端部被軸承
部29と該軸を支承する第1スリーブベアリン
グ32との間のクリアランスを平歯車33と遊
星歯車34との間で構成される上記バツクラツ
シユ値の2分の1以下とすること。
() 上記()の軸受けメタル[第2スリー
ブベアリング40]のクリアランスを上記
()のメタル[第1スリーブベアリング32]
のクリアランスより小さく構成すること。
[考案の効果] 遊星歯車34の歯車係合部のバツクラツシユ
を、遊星歯車減速装置歯形を構成するモジユール
値の0.1〜0.2倍となるように構成し、第2スリー
ブベアリング40と出力回転軸30の後端部の被
軸承部42との間の間隙を、遊星歯車34と内歯
歯車35とで構成されるバツクラツシユの1/2以
下にした場合の実験結果を第3図に示す。
この第3図では、モジユール1.15の遊星歯車を
用いた内部減速型スタータでバツクラツシユを
0.17mmに設定した時の軸受のクリアランスとスタ
ータの寿命(この場合エンジン始動回数としてい
る)を実験した結果を示す。
この場合、寿命とは、第2図の本考案の実施例
において、第1スリーブベアリング32及び第2
スリーブベアリング40の摩耗が増大するとフラ
ンジ39の偏心が増大し、遊星歯車34、内歯歯
車35及び平歯車33の各歯が損傷するから、ス
タータとしての機能を遂行できなくなることをい
う。また第1スリーブベアリング32及び第2ス
リーブベアリング40の摩耗が激しくなると、こ
れらの第1スリーブベアリング32及び第2スリ
ーブベアリング40は焼付き、フランジ39及び
出力軸30は回転できなくなり、スタータとして
機能しなくなる。
第4図は、バツクラツシユ0.17mm(0.15M)
(第3図)のほかにバツクラツシユ0.09mm
(0.08M)及びバツクラツシユ0.25mm(0.22M)の
場合の実験結果を示す。
第4図又は第5図から次のことがわかる。
(1) 0.22M(バツクラツシユ0.25mm)の場合には、
遊星歯車34のバツクラツシユが大きすぎるた
め、遊星歯車34と内歯歯車35との間のがた
つきが激しくなり、寿命が低下し、騒音が大と
なるから、上限は0.2Mが適当である。
(2) 0.08M(バツクラツシユ0.09mm)の場合には、
遊星歯車34と内歯歯車35との間のバツクラ
ツシユを0.09mmになるように遊星歯車34と内
歯歯車35とを製作しても、これらを装着する
フランジ39、中間機枠36、継鉄26、前部
機枠49等の各部品の精度が出ないので、各部
品組み付け後のトータルとしての製作誤差が大
となり、寿命が余り向上しないから、下限は
0.1Mが適当である。理論的には、バツクラツ
シユは小さいほど良いが、実際上スタータにお
いて、遊星歯車のみがバツクラツシユを0.09mm
(0.08M)に設定しても、上述のように他の部
品個々の精度が悪いので、良い結果は出ない。
(3) 0.15M(バツクラツシユ0.17mm)の場合には、
遊星歯車のバツクラツシユ値としては、各部品
の精度上極めて製作しやすく、また遊星歯車と
内歯歯車との間のがたつきが減少するので、寿
命が向上し、騒音も小となり、0.1M〜0.2Mが
最適である。
このように、本考案によれば、遊星歯車34の
歯車係合部のバツクラツシユを、遊星歯車減速装
置の歯形を構成するモジユール値の0.1〜0.2倍と
なるように構成することにより、遊星歯車、内歯
歯車及び平歯車の各歯が損傷することがなくな
り、スタータの寿命を長くすることができる。
また第2スリーブベアリング40と出力回転軸
30の後端部の被軸承部42との間のクリアラン
スを、遊星歯車34と内歯歯車35とで構成され
るバツクラツシユの2分の1以下にすることで、
中間機枠36の出力回転軸30に対しての偏心が
少なくなるから、中間機枠36と一体的に設けら
れた内歯歯車35のがたつきが減少し、その結
果、内歯歯車35と遊星歯車34との噛合音も減
少する。
第5図はその噛合音が減少することを示す実験
結果であつて、スタータ無負荷運転時の騒音デー
タを、バツクラツシユ0.17mm、バツクラツシユ
0.25mm及びバツクラツシユ0.09mmの各場合につい
て示す。
第6図はその場合に使用した測定方法を示す。
このように、本考案によれば、遊星歯車の損傷
がなくスタータを長寿命にすることができ、かつ
噛合による騒音を減少できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来装置の要部を示す断面図、第2図
は本考案の一実施例による内部減速型スタータの
要部半断面図、第3図、第4図及び第5図は本考
案の効果を説明するための実験結果を示す図、第
6図は第5図の実験結果を得るために使用した測
定方法を説明する図である。 図において、28は回転軸、30は出力回転
軸、32は第1スリーブベアリング、33は平歯
車、34は遊星歯車、35は内歯歯車、40は第
2スリーブベアリングである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 遊星歯車減速装置を内蔵する内部減速型スタ
    ータであり、 原動装置の回転軸28が出力回転軸30の後
    端部に第1スリーブベアリング32を介して軸
    支され、 また上記出力回転軸30の後端部に一体構成
    されたフランジ39に遊星歯車減速装置の支持
    ピン38が嵌着支持され、 さらに出力回転軸30の後端部と中間機枠3
    6間に第2スリーブベアリング40が介装さ
    れ、 上記回転軸28の前端部に設けた平歯車33
    と上記支持ピン38に軸承される遊星歯車34
    を噛合させた内部減速型スタータにおいて、 上記中間機枠36に内歯歯車35を一体的に
    設けこれに遊星歯車34を内接噛合させると共
    に、遊星歯車減速装置は、歯車係合部のバツク
    ラツシユを歯形を構成するモジユール値の0.1
    〜0.2倍となるように構成し、 上記第2スリーブベアリング40と出力回転
    軸30の後端部の被軸承部42との間のクリア
    ランスが、遊星歯車34と内歯歯車35とで構
    成されるバツクラツシユの2分の1以下に構成
    されたことを特徴とする内部減速型スタータ。 (2) 第1スリーブベアリング32と原動装置の回
    転軸28の間のクリアランスを原動装置の回転
    軸28前端部に形成された平歯車33と遊星歯
    車34との間で構成されるバツクラツシユの2
    分の1以下に構成したことを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の内部減速型スタ
    ータ。 (3) 第2スリーブベアリング40が軸承する回転
    軸30とのクリアランスは、第1スリーブベア
    リング32が軸承する回転軸28とのクリアラ
    ンスより小になる如く構成したことを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項記
    載の内部減速型スタータ。
JP11660883U 1983-07-25 1983-07-25 内部減速型スタ−タ Granted JPS6023253U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11660883U JPS6023253U (ja) 1983-07-25 1983-07-25 内部減速型スタ−タ

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JP11660883U JPS6023253U (ja) 1983-07-25 1983-07-25 内部減速型スタ−タ

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JPS6023253U JPS6023253U (ja) 1985-02-18
JPH045733Y2 true JPH045733Y2 (ja) 1992-02-18

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JP11660883U Granted JPS6023253U (ja) 1983-07-25 1983-07-25 内部減速型スタ−タ

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58110858A (ja) * 1981-12-25 1983-07-01 Mitsubishi Electric Corp 始動電動機とその組立方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58110858A (ja) * 1981-12-25 1983-07-01 Mitsubishi Electric Corp 始動電動機とその組立方法

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JPS6023253U (ja) 1985-02-18

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