JPH0453963Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、マージン位置等のフオーマツト情報
を記憶し、そのフオーマツト情報に応じて印字位
置を制御する印字装置に関する。

［従来技術］ 従来の印字装置においては、マージン位置等の
フオーマツト情報を、複数組書き換え可能に記憶
することができるものがあつた。そして、その複
数組のフオーマツト情報のうちの１組を任意に選
択するときには、フオーマツト読み出しキー及び
記憶されているフオーマツト情報に対応するキー
を操作していた。

［考案が解決しようとする問題点］ 近年の印字装置は、電子化の進歩とともに多く
の機能を有するに至つたが、その操作が複雑化し
ているために操作の簡易化が要求されている。し
かしながら、従来の印字装置において複数組のフ
オーマツト情報を使用する場合には、前述のよう
な操作を必要とするので、その操作方法を十分に
理解していないと、取扱説明書を見る等の手間が
かかることが多かつた。

［考案の目的］ 本考案は従来の問題点を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、表示装置上
の表示に従つたわかり易い操作により、複数組の
フオーマツト情報を自在に使用し得る印字装置を
提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ このため本考案の印字装置は、マージン位置等
のフオーマツト情報を単一組とし、その各組に予
め定められている複数の符号のうちの任意の一つ
と対応付けて複数組記憶するフオーマツト記憶手
段と、そのフオーマツト記憶手段に記憶されてい
る複数組フオーマツト情報から任意の１組を選択
する選択操作を指令する指令手段と、その指令手
段が操作されると、前記符号のうちフオーマツト
記憶手段にフオーマツト情報が記憶されていない
符号を判別する判別手段と、その判別手段の判別
結果に基づいて、表示手段にフオーマツト情報が
記憶されている符号のみ表示させ、フオーマツト
情報が記憶されていない符号の表示を禁止する表
示制御手段と、表示手段に表示された符号を指定
することにより、前記複数組のフオーマツト情報
から任意の１組を選択するフオーマツト選択手段
とを備えた構成としたものである。

［作用］ 本考案の印字装置は上記のように構成されるた
め、指令手段を操作して複数組のフオーマツト情
報から任意の１組を選択する選択操作を行う際、
判別手段の判別結果に基づいて、表示制御手段が
予め定められている複数の符号のうちフオーマツ
ト情報が記憶されている符号のみ表示手段に表示
させ、フオーマツト情報が記憶されていない符号
の表示を禁止する。そして、フオーマツト選択手
段により表示手段に表示された符号が指定され
て、複数組のフオーマツト情報からの任意の１組
が選択される。従つて、表示手段上に表示されて
いる。したがつて、表示装置上の表示に従つたわ
かり易い操作により、複数組のフオーマツト情報
を自在に使用し得る。

［実施例］ 以下に、本考案の印字装置を具体化した一実施
例について図面を参照して説明する。

第１図は本実施例の印字装置を示す斜視図であ
り、本体ケース１０の後側部にはプラテン１２が
支持されている。そのプラテン１２の前方にプラ
テン１２の軸線と平行に延びるガイド棒１４が架
設されている。そのガイド棒１４には、印字ヘツ
ド１６を搭載したキヤリツジ１８が左右方向へ移
動可能に支持されており、そのキヤリツジ１８に
はキヤリツジ駆動モータ１９が連結されている。

本体ケース１０の前部にはキーボード２０が設
けられ、そのキーボード２０上には、表示手段を
構成する液晶デイスプレイ２１と、文字が割り当
てられた多数の文字キー及び各種フアンクシヨン
キーが設けられている。その液晶デイスプレイ２
１上には、キーボード２０からの入力文字の表示
及びフオーマツト情報に関する表示等がされる。
前記文字キーは複数段に配置されており、その最
上段には数字キー２２が配置されている。その数
字キー２２は、数字データを入力するとともに後
述の５組のフオーマツト情報から任意の１組を選
択するキーを兼ねるものであり、フオーマツト選
択手段を構成している。また、各種フアンクシヨ
ンキーのうち、左マージンセツトキー２４は、印
字ヘツド１６を所要の位置に移動した状態で操作
することにより、その位置に左マージンをセツト
するキーである。右マージンセツトキー２６につ
いても同様の操作により右マージンをセツトする
キーである。マージンリリースキー２８は、印字
ヘツド１６をマージン位置に移動した後に、バツ
クスペースキー３２を操作して左マージン位置か
ら下位桁方向へ、あるいはスペースキー３０を操
作して右マージン位置から上位桁方向へ印字ヘツ
ド１６を移動可能にするキーである。タブセツト
キー３４は、印字ヘツド１６を所要の位置に移動
した状態で操作することにより現在の印字ヘツド
１６の位置にタブをセツトするキーである。タブ
クリアキー３６は、現在セツトされているタブ位
置にタブキー３８等の操作を用いて印字ヘツド１
６を移動した状態で操作することにより、その位
置のタブをクリアするキーである。また、フオー
マツトキー４２は、フオーマツト情報の読み出
し、登録及び消去を指令するキーであり、読み出
し手段を構成している。

第２図は本実施例の印字装置要部の構成を示す
ブロツク図であり、制御部４４は印字装置を制御
するプログラムを内蔵している。その制御部４４
には、前記キーボード２０と、フオーマツト記憶
手段を構成するフオーマツトメモリ４６と、キヤ
リツジ駆動モータ１９と、前記液晶デイスプレイ
２１とが接続されている。

前記フオーマツトメモリ４６は「１」乃至
「５」の符号が付された第１レジスタ４８乃至第
５レジスタ５６及びワークレジスタ５８から構成
されている。その第１レジスタ４８乃至第５レジ
スタ５６には、左マージン位置、右マージン位
置、複数のタブ位置等のフオーマツト情報が、そ
れぞれ１組ずつ符号を付して記憶されている。ワ
ークレジスタ５８には、前記左マージンセツトキ
ー２４、右マージンセツトキー２６、タブセツト
キー３４、タブクリアキー３６等の操作により設
定されたフオーマツト情報、あるいは前記第１レ
ジスタ４８乃至第５レジスタ５６から読み出され
たフオーマツト情報が、記憶されている。このフ
オーマツト情報により、印字装置の印字位置が制
御される。

以上の構成よりなる印字装置の動作について説
明する。

第３図は印字装置のフオーマツト処理を示すフ
ローチヤートであり、前記フオーマツトキー４２
が押下されると、制御部４４内のプログラムに従
つてフオーマツト処理が開始される。まずステツ
プS1において、フオーマツトキー４２の押下に
伴つて、液晶デイスプレイ２１上に「１……読み
出し、２……登録、３……消去」と表示される。
また、ステツプS2において、前記第１レジスタ
４８乃至第５レジスタ５６内にそれぞれフオーマ
ツト情報が記憶されているか否かの判別が行われ
る。ここでは、その判別結果が、第１レジスタ４
８乃至第４レジスタ５４内にそれぞれフオーマツ
ト情報が記憶されており、第５レジスタ５６内に
フオーマツト情報が記憶されていないとする。さ
らにステツプS3において、第１レジスタ４８乃
至第５レジスタ５６及びワークレジスタ５８内の
フオーマツト情報のうち同一のものがあるか否か
について判別が行なわれる。ここでも、その判別
結果が、第１レジスタ４８と第２レジスタ５０
と、及び第３レジスタ５２とワークレジスタ５８
とに同一の内容のフオーマツト情報が記憶されて
いるものとする。そして、ステツプS4において、
前記ステツプS3の判別結果に基き、同一内容の
フオーマツト情報には同一の符号が付される。こ
のときそのフオーマツトが記憶されているレジス
タの符号が用いられて、その符号の小さい方が優
先される。したがつて、第１レジスタ４８乃至第
４レジスタ５４内のフオーマツト情報には、
「１」，「１」，「３」，「４」と符号が変更されて付
される。

次いでステツプS5において、フオーマツト情
報の読み出しに対応する数字キー２２「１」が押
下されたか否かの判別が行なわれ、その判別結果
がYESのときにはステツプS6に移る。そのステ
ツプS6において、前記ステツプS2及びS3の判別
結果に基づき、第１レジスタ４８乃至第５レジス
タ５６に記憶されたフオーマツト情報の内容を示
すために液晶デイスプレイ２１上に「フオーマツ
ト読み出し……１，１，，４，＊」と、表示さ
れる。このとき、フオーマツト情報に付された符
号及びフオーマツト情報が記憶されていないこと
を示す「＊」は、第１レジスタ４８乃至第５リジ
スタ５６の順に表示されており、「」は、ワー
クレジスタ５８内のフオーマツト情報と同一内容
であることを示している。次いでステツプS7に
おいては、各フオーマツト情報の符号に対応する
数字キー２２「１」乃至「５」が押下されたか否
かの判別が行なわれる。その判別結果がNOのと
きには、ステツプS7において数字キー２２「１」
乃至「５」の入力持ち状態となり、YESのとき
にはステツプS8に移る。ここでは数字キー２２
「４」押下されたとすると、ステツプS8におい
て、入力された数字キー２２の数字「４」ととも
に、その数字の付された第４フオーマツト情報の
内容が液晶デイスプレイ２１上に表示される。な
お、▼はマージン位置、｜はタブ位置、……は文
字数を示している。そして、その第４レジスタ５
４内の第４フオーマツト情報が、ワークレジスタ
５８内に設定されて、ステツプS17に移り、すべ
ての表示を消去する。

前記ステツプS5の判別結果がNOのときには、
ステツプS9において、フオーマツト情報の登録
に対応する数字キー２２「２」が押下されたか否
かの判別が行なわれる。その判別結果がYESの
ときにはステツプS10において、前記ステツプS6
と同様に第１レジスタ４８乃至第５レジスタ５６
に記憶されたフオーマツト情報の内容を示すため
に液晶デイスプレイ２１上に「フオーマツト登録
……１，１，，４，＊」と、表示されて、ステ
ツプS11に移る。そのステツプS11においては、
第１レジスタ４８乃至第５レジスタ５６の符号に
対応する数字キー２２「１」乃至「５」が押下さ
れたか否かの判別が行なわれる。その判別結果が
NOのときは、ステツプS11において数字キー２
２「１」乃至「５」の入力待ち状態となり、
YESのときにはステツプS12に移る。ここでは数
字キー「３」が押下されたとすると、ステツプ
S12において、入力された数字キー２２の数字
「３」とともに、ワークレジスタ５８から第３レ
ジスタ５２に転送される第３フオーマツト情報の
内容が液晶デイスプレイ２１上に表示される。そ
して、ワークレジスタ５８内のフオーマツト情報
が第３レジスタ５２に登録されて、ステツプS17
に移る。

前記ステツプS9の判別結果がNOのときには、
ステツプS13において、フオーマツト情報の消去
に対応する数字キー２２「３」が押下されたか否
かの判別が行なわれる。その判別結果がNOのと
きには、前記ステツプS5に戻り数字２２「１」
乃至「３」の入力待ち状態となり、YESのとき
にはステツプS14に移る。そのステツプS14にお
いて、前記ステツプS6と同様に第１レジスタ４
８乃至第５レジスタ５６に記憶されたフオーマツ
ト情報の内容を示すために液晶デイスプレイ２１
上に「フオーマツト消去……１，１，，４，
＊」と、表示されて、ステツプS15に移る。その
ステツプS15においては、第１レジスタ４８乃至
第５レジスタ５６の符号に対応する数字キー２２
「１」乃至「５」が押下されたか否かの判別が行
なわれる。その判別結果がNOのときは、ステツ
プS15において数字キー２２「１」乃至「５」の
入力待ち状態となり、YESのときにはステツプ
S16に移る。ここでは数字キー「１」が押下され
たとすると、ステツプS16において、入力された
数字キー２２の数字「１」が液晶デイスプレイ２
１上に表示される。第１レジスタ４８内の第１フ
オーマツト情報を消去して、ステツプS17に移
り、このフオーマツト処理を終了する。尚、この
フオーマツト処理中にキヤンセルキーが押下され
た場合には、処理を中断してフオーマツト処理が
開始される以前の状態に戻る。

以上詳述した本実施例の印字装置においては、
フオーマツトキー４２を操作することにより、複
数組のフオーマツト情報の読み出し・登録及び消
去に関する内容が液晶デイスプレイ２１上に表示
される。従つて、それ以後の操作は表示内容に従
つたわかり易い操作になる。

また、フオーマツトキー４２の操作に続いて
「１」〜「３」の数字キー２２を操作して複数組
のフオーマツト情報から任意の１組を選択する選
択操作を行う際、従来装置では、フオーマツト情
報有無に拘らず全ての符号が表示されるので、フ
オーマツト情報の記憶されていない符号を選択し
てしまつた場合、再度フオーマツト情報の選択を
行う必要があり、フオーマツト情報の選択作業が
煩雑になるという問題があるが、上記実施例によ
れば、液晶デイスプレイ２１上にフオーマツト情
報の記憶されている符号のみが表示され、フオー
マツト情報の記憶されていない符号は表示されな
いので、数字キー２２のにより１組のフオーマツ
ト情報を選択するまでに、操作者にフオーマツト
情報の記憶されている符号を知らせることがで
き、誤つてフオーマツト情報の記憶されていない
符号を選択することが防止され、フオーマツト情
報の選択作業が簡単になる。

［変形例］ 本考案は以上詳述した実施例に限定されるもの
ではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において
種々の変更を加えることができる。

例えば、本実施例において、フオーマツトメモ
リ４２は、複数組のフオーマツト情報を書き換え
可能に記憶しており、フオーマツト情報の読み出
し・登録及び消去を行なうことができるが、予め
記憶されたフオーマツト情報を読み出す専用とし
ても良い。また、ワークレジスタ５８を設けるこ
となく、第１レジスタ４８乃至第５レジスタ５６
から任意のレジスタを選択して、そのレジスタ内
のフオーマツト情報に基づいて印字装置を制御し
ても良い。

［考案の効果］ 以上詳述したことから明らかなように本考案
は、指令手段を操作して複数組のフオーマツト情
報から任意の１組を選択する選択作業を行う際、
表示手段にフオーマツト情報の記憶されている符
号のみが表示され、フオーマツト情報の記憶され
ていない符号は表示されないので、フオーマツト
選択手段により１つのフオーマツト情報が選択さ
れるまでにフオーマツト情報の記憶されていない
符号を操作者に知らせることができ、誤つてフオ
ーマツト情報の記憶されていない符号を選択する
ことが防止され、フオーマツト情報の選択作業が
簡単になる。即ち、複数組のフオーマツト情報か
ら任意の１組を表示内容に従つたわかり易い操作
で選択し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を具体化した印字装置の斜視
図、第２図は上記印字装置の要部構成を示すブロ
ツク図、第３図はフオーマツト処理を示すフロー
チヤートである。 ２１……液晶デイスプレイ、２２……数字キ
ー、４２……フオーマツトキー、４４……制御
部、４６……フオーマツトメモリ、４８……第１
レジスタ、５０……第２レジスタ、５２……第３
レジスタ、５４……第４レジスタ、５６……第５
レジスタ、５８……ワークレジスタ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 マージン位置等のフオーマツト情報を単一組と
   し、その各組に予め定められている複数の符号の
   うちの任意の一つと対応付けて複数組記憶するフ
   オーマツト記憶手段と、 そのフオーマツト記憶手段に記憶されている複
   数組のフオーマツト情報から任意の１組を選択す
   る選択操作を指令する指令手段と、 その指令手段が操作されると、前記符号のうち
   フオーマツト記憶手段にフオーマツト情報が記憶
   されていない符号を判別する判別手段と、 その判別手段の判別結果に基づいて、表示手段
   にフオーマツト情報が記憶されている符号のみ表
   示させ、フオーマツト情報が記憶されていない符
   号の表示を禁止する表示制御手段と、 前記表示手段に表示された符号を指定すること
   により、前記複数組のフオーマツト情報から任意
   の１組を選択するフオーマツト選択手段と を備えたことを特徴とする印字装置。