JPH0452070A - 溶融金属容器のライニング施工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、取鍋、タンデイツシュ、溶鋼流這樋等の溶融
金属容器のライニング施工法に関する。

従来の技術 近年、不定形耐火物の開発が進み、取鍋、タンデイツシ
ュ、溶鋼流這樋等のライニングにキャスタブル耐火材を
使用して施工されている。

そのライニング施工は、溶融金属容器の内側に中子の枠
体を設置し、この溶融金属容器と中子との間にキャスタ
ブル耐火材を流し込み、キャスタブル耐火材が硬化した
後に脱枠しているものであった。

発明が解決しようとする課題 しかし、脱枠後のキャスタブル耐火材の施工体は多量の
水分を含有しているため爆裂の危険性があり、長時間、
注意深く乾燥処理している。

そのため、ライニング施工に時間がかかるという欠点が
あった。

課題を解決するための手段 本発明は上記のような点に鑑みたもので、上記の課題を
解決するために、溶融金属容器の内側に小孔を所定の間
隔で多数開孔した中子を設置して、熔融金属容器と中子
との間に乾式の耐火ライニング材を装填し、上記中子の
小孔を介して水蒸気を供給して耐火ライニング材を加湿
硬化することを特徴とする溶融金属容器のライニング施
工法を提供するにある。

作用 本発明によれば、溶融金属容器と中子との間に乾式の耐
火ライニング材を装填することによって、含有水分の少
ない施工体を形成できる。

そして、中子に設けた小孔を介して水蒸気を供給して耐
火ライニング材を加湿硬化することにより、硬化、養生
、乾燥時間を著しく短くできて、施工から使用までのラ
イニング施工時間の大幅な短縮がはかれるとともに、爆
裂のおそれのない安全なライニングが施工できる。

実施例 以下、本発明を実施例にもとづいて説明する。

第１閣は、本発明の一実施例である。取鍋等の溶融金属
容器１の内側には、第１図のように所定の間隔をへだて
て中子２を設置し、外面の鉄皮３にそって施工した永久
張りれんが４の内面と中子２の間に耐火ライニング材５
を充填して内張すするものである。

上記中子２は熔融金属容器１のライニング施工部位に合
わせた形状とするものであり、中子２に１〜１０錘径の
小孔６を小孔６間の距離が４００ｍ以下とした所定の間
隔で均一状に配設して水蒸気を耐火ライニング材５側へ
遇過できるようにしている。小孔６の孔径が１ｍｍ以下
であると、目詰まりが生じやすく、また均一な加湿が行
いるこくい。

小孔６の孔径が１０画以上であると、耐火ライニング材
５を充填するときに耐火ライニング材５が流出しやすく
、均一な充填密度の高い施工体が得られにくい。このた
め、小孔６の孔径としては３〜５ｍｍが最適である。ま
た、上記小孔６の間隔は４００薗以上とすると、耐火ラ
イニング材５に水蒸気を均一に加湿することが難しくな
る。また、この小孔の間隔は小さくなるほど耐火ライニ
ング材５に短時間で均一な加湿が行えるようになるが、
中子２に強度面の問題が生じたり、中子２の製作費が高
くなる。そのため、実用的な間隔としては、５０〜２０
０ｍｍが好ましい。なお、中子２の内面には、必要によ
り吸湿性のよい紙材や多孔質材を張りつけ、耐火ライニ
ング材を均一状に加湿できるようにすることもできる。

特に、吸湿性の少ない水硬性バインダーを使用する耐火
ライニング材の施工のときに好ましい。

中子２の小孔６を介して水蒸気を供給する手段としては
、第２図のように溶融金属容器１に蓋７をかふせてスチ
ーム供給管８を接続してスチームを供給したり、中子２
の内側で芸発皿の水を煮沸したり、中子２に適宜に散水
したりして行うことができる。このときの中子２の気密
状態としては中子内の湿潤が適当に保てる程度でよく、
完全な気密性は必要ない。耐火ライニング材５への加湿
時間は２０分以上が好ましい。

このように中子２を介して水蒸気で加湿した後、中子２
内に１１０〜３５０°Ｃの温風を吹き込んで施工体の表
面を硬化させるか、自硬性の施工材ではその表面が硬化
するのを待って、中子２を脱枠するものである。

上記耐火ライニング材５としては、振動で充填できる水
硬性で、熱硬化性や自硬性を有する公知の耐火性の粉粒
状耐火物を適宜に使用できる。

使用例 本発明について、第１表に示すアルミナ系の二種類の耐
火ライニング材を５トン容量の取鍋に上記のようにして
ライニング施工した。中子の孔径は３ｍで、開孔間隔は
６０ｍｍとした。

第１表　　施工材例 第２表は、本発明によるライニング施工法と従来法とを
対比したものである。

表のように本発明では、従来に比べて施工から使用まで
の時間をほぼ５分の１に短縮することができ、特に硬化
時間と養生時間の短縮化が太き（、ライニング施工時間
の大幅な短縮化がはかれる。

また、施工体の含水量も大幅に低下して乾燥時の爆裂も
みられず、安全で、耐用性も良好である。

第２表 比 較 表 上記の実施例では、中子を脱枠する溶融金属容器につい
て説明したが、誘導加熱を行って中子を溶融してライニ
ング施工する誘導炉にも適用できるものである。この場
合、中子を再利用することもできて有益である。

発明の効果 以上のように本発明にあっては、ライニング施工時間の
大幅な短縮化がはかれるとともに、乾燥時間が短くでき
るにもかかわらず、施工体の含有水分をきわめて少なく
できるため、爆裂のおそれを回避できて、安全に操業す
ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の中子設置状態の説明用断面
図、第２図は同上の水蒸気供給状態の説明用断面図であ
る。 ｌ・・・溶融金属容器、２・・・中子、５・・・耐火ラ
イニング材、６・・・小孔。 出願人　　　　川崎炉材株式会社 代理人　弁理士　森　本　邦　章

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）溶融金属容器の内側に小孔を所定の間隔で多数開
   孔した中子を設置して、溶融金属容器と中子との間に乾
   式の耐火ライニング材を装填し、上記中子の小孔を介し
   て水蒸気を供給して耐火ライニング材を加湿硬化するこ
   とを特徴とする溶融金属容器のライニング施工法。