JPH0451958A - 循環式トイレ汚物処理剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、トイレ汚物に消臭性とクリーン感を付与する
ことができる循環式トイレ汚物処理剤に関する。特に、
本発明は、特に、夏場及び冬場の高温と低温の厳しい条
件になる車両のトイレで用いる場合に適するもので、ク
リーン性が高く、悪臭が無く、色相的にも快い汚水処理
剤に関する。

１従来の技術及び発明が解決しようとする問題点ｊ従来
、トイレ汚物処理剤としては、（１）酸やアルカリなど
を用いて、化学的に分解処理するもの、（２）酵素や微
生物を含有する溶液に浸し、分解するものが、行なわれ
ている。このうち、トイレ処理剤として、次亜塩素酸ナ
トリウムを使用しているものは、その薬品自体の特有の
臭気のため、与える印象が良くなく、更に、有機物汚物
を分解することができないものである。

また、それらは、その消臭効果の安定性や即効性につい
ては一部不安な面があった。

また、以上の従来の汚物処理剤では、温度やｐＨ変化に
よる性能低下がさけられなかった。特に、冬場の１０℃
以下や、時として夏場の３５℃以上の気温では、トイレ
悪臭が優位になり、従来の方法では消臭できなかった。

また、時として、トイレに投入される強アルカリ物質な
どの添加効果によっても、消臭が妨害されることもあり
、列車トイレのように、乗客が不用意に投入する食品な
どによるｐＨ変化も考慮しておく必要があると考えられ
る。

本発明では、以上の問題点を克服すべく、温度やｐＨの
変化による消臭効果の妨害を充分考慮すべく、鋭意研究
を重ねた結果、これらの対策として、（１）強力な防腐
剤としてジオール系化合物を構成要素とすることにより
、多少の温度幅やｐＨ変化に対しても安定な消臭効果を
示すよ゛うにしたこと、（２）ジオール系化合物以外に
もソルビン酸カリウムを添加して防腐性を補強したこと
、（３）酵素としてａ−アミラーゼとグルコアミラーゼ
を併用することにより、汚物中のデンプン質を糖化させ
て、非悪臭物質に変換させること、（４）有機酸を加え
ることにより、ｐＨを低下させ、前記の防腐剤がより効
果を示すｐＨ範囲を作ること。以上の４つの手段をとる
ことにより、従来の処理剤より有効な汚物処理剤を提供
することができた。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の要旨とするものは、酵素、ジオール系化合物、
色素、ソルビン酸カリウム、ぼう硝、有機酸から本質的
になることを特徴とする循環式トイレ汚物処理剤である
。そして、その場合、酵素１重量部に対して、ジオール
系化合物　３〜２０重量部、色素　０．２〜４重量部、
ソルビン酸カリウム　３〜９５重量部、ばう硝　３〜９
５重量部、有機酸　５〜４０重量部から本質的になる循
環式トイレ汚物処理剤が好適である。

本発明によると、先ず、トイレ汚物からの悪臭発生を防
止するために、酵素、ジオール系化合物、色素、ソルビ
ン酸カリウム、ぼう硝、有機酸を含有するものである。

即ち、酵素１重量部に対して、ジオール系化合物３〜２
０重量部、色素０．２〜４重量部、ソルビン酸カリウム
３〜９５重量部、ぼう硝３〜９５重量部、有機酸５〜４
０重量部の配合割合が好適である。

酵素としては、α−アミラーゼとグルコアミラーゼを併
用するのが好適であり、トイレ汚物中のデンプン質を糖
化させ、非悪臭物質に変換する。

他の物質に対して、１重量部未満では、効果が示されな
いものである。

ジオール系化合物として、３−メトキシ−１，２−プロ
パンジオール、２−エチル−１，３−ヘキサンジオール
、１．２−ドデカンジオール、２−ブロモ−２−二トロ
ー１．３−プロパンジオール、１．２−ブタンジオール
、１．４−ブタンジオールなどジオール系化合物を用い
ることが好適である。このようなジオール系化合物は、
トイレ汚物から発生する悪臭ガスの生成を長期間にわた
り抑制することができる。これは特に防腐効果によるも
のと考えられ、広い温度幅とｐＨ変化で効果を示すもの
である。このジオール系化合物の含有範囲は、１重量部
の酵素に対して、３〜２０重量部である。

めに、一般的に、青色の色素を用いる。

青色色素は、トイレ汚物に青色を着色し、クリーン感を
与える。色素としては、青色１号、青色２号、メチレン
ブルー、フタロシアニンブルーなどを用いることができ
、粉体でも、何でも良い。

酵素１重量部に対して、０．２〜４重量部添加する。即
ち、０，２重量部未満では、色調が弱く、汚物を隠ぺい
できなく、クリーン感が発揮されない。そして、４重量
部を超えると、排水処理するときに青色は、分解されな
く、色調として残り、好ましくない。

ソルビン酸カリウムは、ジオール系化合物の防腐効果を
補強するために含有させる。酵素１重量部に対して、３
〜９５重量部添加する。即ち、３重量部未満では、効果
を表わすために、不足であり、９５重量部を超えて配合
してもコスト高となり、経済的に不利である。

色素は、トイレ汚物にクリーン感を付与するなと硝は、
水溶性に優れるので、色素を水に短時間で、溶解させる
ための助剤として必要である。

酵素１重量部に対して、３〜９５重量部添加する。３重
量部未満では、色素の溶解を助けるのにて 不足するものであり、９５重量部を超え我も色素の溶解
を大きく高めない。

有機酸は、前記ジオール系化合物やソルビン酸カリウム
の防臭効果を発揮させやすいｐＨ範囲を調整するために
用いるが、トイレ汚物のアンモニア悪臭を抑制するため
にも用いられるリンゴ酸、シュウ酸、クエン酸などが好
適である。酵素１重量部に対して、５〜４０重量部添加
する。即ち、５重量部未満では、悪臭抑制の効果に不足
であり、４０重量部を超えると、酸性が強くなり、鋼材
などの腐食など悪影響を及ぼす。　以上のような配合に
することにより、アンモニア悪臭の抑制効果が得られ、
ジオール系化合物や、ソルビン酸カリウムなどの防腐剤
が、その効果を充分に発揮できるように、トイレ汚水の
ｐＨを低減させることができる。

以上の組成配合物を混合し、水溶液として、トイレ汚物
と混合する。先ず、ジオール系化合物やソルビン酸カリ
ウムが防腐効果を示して、悪臭の生成を抑制し、青色色
素がクリーン感を付与する。

同時に、酵素がトイレ汚物中のデンプン質に作用して、
糖化し、非悪臭物質にするとともに、有機酸がトイレ汚
水のｐＨを低下させ、防腐剤の作用を円滑にする。

このように、本発明の構成物質は、互いに補助し、総合
的に見て、バランスのとれた消臭作用を成す。

このような配合により、また、上記のような構成の本発
明の循環式トイレ汚物処理剤が得られ、トイレ汚物に対
して、混入することにより使用する。

次に、本発明の循環式トイレ汚物処理剤について具体例
により説明するが、本発明は、次の実施例に限定される
ものではない。

［実施例］ ［１１Ｍｆ）＊＊＊ 例１．α−アミラーゼ０．５重量部、グルコアミラーゼ
０．５重量部、２−ブロモ−２−二トロー１，３−プロ
パンジオール５重量部、青色１号０．４重量部、ソルビ
ン酸カリウム９０重量部、芒硝１０重量部、有機酸２０
重量部を粉砕混合した。

例２．ａ−アミラーゼ０．５重量部、グルコアミラーゼ
０．５重量部、３−メトキシ−１，２−プロパンジオー
ル１０重量部、青色１号０．４重量部、ソルビン酸カリ
ウム９０重量部、芒硝１０重量部、有機酸２０重量部を
粉砕混合した。

［１止メ１］ 上記で得られた循環式トイレ汚物処理剤について、次の
試験を行なった。

即ち、電車のトイレを想定し、最初の張り込み水１００
１量部に対して、本発明の循環式トイレ汚物処理剤の例
１を、０．００１２６４重量部、又は、例２の処理剤を
、０．００１３１４重量部添加して使用した。

電車トイレを４日間使用することを想定して、ヒトの尿
と大便を１９＝１の重量割合で混合した汚水を５０重量
部づつ１回／日、合計２００重量部添加し、その間に、
夏場（４０℃、３　ｏｔ）と冬場（５℃）の温度を想定
して、その温度で振盪し、試験した。更に、開始時の張
り込み水に、ＮａＯＨを加えてｐＨを９．０に高めた場
合を設定して試験をした。

１日毎に色相（官能試験）と臭気（検知管法）について
、観察した。結果を第１表及び第２表に示す。

第１表、第２表には、本発明のトイレ処理剤の効果を市
販品Ａ及び従来使用の次亜塩素酸カルシウムの例と比較
して、示しである。

１　　　　　　　　　　試験結果 注：の：ｅｌｍである。■：色相が買色昧である。

第１表、第２表から、本発明のトイレ処理剤は、クリー
ン感も有り、色相、臭気に於て、従来技術に比較して、
大幅にすぐれていることが分かる。

また、第１表、第２表で得られた４種の汚水を、東京部
下水道局から入手した活性汚泥を用いて、該汚水１００
重量部、水１００重量部、該活性汚泥１００重量部を加
え、エアレーションを３０分間行なった後に、底にマジ
ックインキでＸ印を付けた１１のメスシリンダーに試験
液の上清液を入れ、各上滑液の透明度を比較したところ
、本発明のトイレ処理剤を使用したものが、最も透明度
が高く、他の２例は、それより透明度が悪がった。

従って、本発明の循環式汚物処理剤は、活性汚泥の浄化
縫方をも向上させたものと推定される。

この結果から分かるように、本発明の循環式トイレ汚物
処理剤では、従来品に比較して、ｐＨ変化でも、また、
温度の高低の変化が激しくても、消臭効果が有効で同時
に、クリーンな汚物処理を可能にするものである。

［発明の効果］ 本発明の循環式トイレ汚物処理剤は、次のような消臭効
果を奏することにより、トイレ汚物処理剤として、著し
く有効なものである。

即ち、 第１に、好適な防腐剤を用いるために、有機酸や酵素の
効果を有効に、利用できるため、温度変化、即ち夏場の
高温（４０℃等）、冬場の低温（５℃等）などの車両ト
イレで予想される悪条件でも、消臭効果が充分に発揮さ
れ、従来品に比べて、有用な汚物処理剤が提供された。

第２に、万が−に、トイレ中に高アルカリ性物質が投入
されても、消臭効果に変化が起きず、良好な消臭効果を
維持することのできる汚物処理剤が提供された。

第３に、従って、温度変化、ｐＨ変化が起こり得る車両
トイレなどに極めて実用的であり、その後の汚物の活性
汚泥添加処理時の浄化作用に大きく貢献でき、更に、加
えて、排水処理工程後の排水もクリーンなので、本発明
のトイレ汚物処理剤は、清浄化が容易であり、従って、
産業上極めて有意義である。

特許出願人　　三菱鉱業セメント株式会社代理人　　弁
理士　　倉　持　　裕

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、酵素、ジオール系化合物、色素、ソルビン酸カリウ
   ム、ぼう硝、有機酸から本質的になることを特徴とする
   循環式トイレ汚物処理剤。 ２、酵素１重量部に対して、 ジオール系化合物３〜２０重量部、 色素０．２〜４重量部、 ソルビン酸カリウム３〜９５重量部、 ぼう硝３〜９５重量部、 有機酸５〜４０重量部 から本質的になることを特徴とする請求項１に記載の循
   環式トイレ汚物処理剤。