JPH0450391A - 高白色度古紙パルプの製造方法 - Google Patents

高白色度古紙パルプの製造方法

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JPH0450391A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は印刷古紙特に新聞古紙より得られた脱墨パルプ
(以下DIRと略称)を更に漂白することにより得られ
る高白色度古紙パルプの製造方法に関する。
[従来の技術] 従来より古紙は木材より製造される木材パルプ(バージ
ンパルプと言われる)と並んで製紙原料の柱であり、段
ボール古紙は主に段ボール、新聞、雑誌の類は主に新聞
紙や板紙の中、表層のように、白色度がそれ程要求され
ない分野に用いられるのが主であった。一般に新聞、雑
誌を始めとする印刷古紙を脱墨したDIRは白色度が低
く、且つどちらかというと黄味を帯びているため、印刷
紙やコピー紙に使用すると下級紙のイメージを与えるの
で、どうしても使用分野が制限されるのが実状であった
しかしながら、近年のOA機器の発達によるOA紙需要
増、これに伴なう古紙発生の激増は、社会問題にまで発
展し、OA紙を中心に広汎な分野での再生紙使用の要望
が高まって来ている。
しかしながら、従来から行われている古紙の脱墨は、ま
ず印刷インキの11i雑よりの脱離又は分散を主眼とし
、難脱離性のインキが残ると黒ひげとなり、インキを細
かく分散すると、全体がくすんで、漂白剤を脱墨剤と共
に添加しようが、脱墨後に漂白を行おうが漂白の効果が
上らないのが実状であった。また、脱墨後の漂白におい
て、漂白剤を多量に添加し、無理に白色度を上げようと
しても、漂白の効果が悪いため、排水中のCODが増大
して実用化は困難であった。近年オフセット印刷が多く
なり、オフセット印刷古紙のインキは難脱離性のため、
種々の工夫が試みられているが、新聞古紙から高白色度
の古紙パルプを得ることは極めて困難で、これが解決を
求められていた。
現状の出版物の傾向を見ると、従来からの文章主体の雑
誌は次第に縮小傾向にあり、世はあげてカラー化、ビジ
ュアル化の方向にある。この動向は印刷効果を上げるた
めに、印刷紙はますます高白色度を要求され、白色度の
低い古紙パルプはますます見向きもされなくなるという
悪循環を生んできている。
そこで、古紙のDIRを漂白して白色度を上げようとし
ても先に述べたように、排水のCODが増大し、排水設
備に巨額の設備投資を必要とするので採算が合わないと
いう問題がある。
また、現状の出版界のもう一つの傾向として、紙の色目
は黄味より青味が好まれるという傾向があり、現状の漂
白では薬品を多くしても黄味が強くなるので、高白色度
の古紙パルプを得ることばできなかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者等は上述の古紙の有効利用、印刷紙の高白色度
化、排水負荷の軽減という相反する性能を満足させるべ
く、鋭意研究の結果、本発明の完成をみたものである。
即ち、本発明は上述の問題点を解消し、印刷古紙特に新
聞古紙より得られたDIRを更に漂白を行い、漂白工程
における排水負荷が軽減でき、しかも再生紙使用増に対
応できる高率配合可能な高白色度古紙パルプの製造方法
を提供することを目的とする。
[1題を解決するための手段] 本発明においては、印刷古紙から高白色度のパルプを得
る方法として、脱墨と漂白を同時に行う方法では、白色
度の向上に限界があるので、脱墨工程と漂白工程を完全
に分離する。ます脱墨工程ではこれまでの公知の技術を
駆使して、できるだけインキを除去して黒ひげ等の少な
いDIRを得る。次にこのDIRを漂白するに際し、高
白色度が得られ且つ排水CODの少ない漂白条件として
、脱水して25%以上のパルプ濃度としたDIRに、酸
化型漂白剤を常温ないし加温下で1軸又は2軸の高速・
高濃度のミキサー又はプロセッサーを用いて混合し、2
5%以上のソーキング濃度で漂白する方法、更に酸化型
漂白剤を使用して漂白した後、還元型漂白剤としてホル
ムアミジンスルフィン酸(以下FASと略称)を使用し
、パルプ濃度10〜20%、濃度50〜100℃で10
〜90分漂白する方法を組合せることにより高白色度古
紙パルプを得られる製造方法を完成した。
これまで印刷古紙より高白色度のパルプを得ようとする
試みは種々なされており、漂白剤を脱墨剤と共に使用す
る方法もまたpA墨後に漂白することも知られている。
また、更に脱墨時にニーダ−等で機械的処理を行うこと
も知られているが、これもオフセット印刷のような難脱
離性の印刷インキを機械的に繊維から引剥そうという目
的のためであって、漂白のためではない。
例えば特開昭54−120705号公報では第1段階で
脱墨剤と共にアルカリ添加し、3時間以上ソーキング後
、繊維から浮き上ったインキを引剥すために混合機(ミ
キサー)又は捏和機(ニーダ−)で攪拌処理を行うこと
により黒ひげの減少をはかる脱墨方法を提案している。
また特開昭55−40850号公報ではオフセット古紙
を含有した印刷古紙に脱墨剤及び過酸化水素漂白剤を添
加し、約15%以上のパルプ濃度並びに5.0g/jI
  (NaOHとして〉以上のアルカリ濃度において、
ニーダ−ミキサー又はディスパーザを使用し、加温下で
圧縮力を与えながら機械的攪拌を行う印刷古紙の脱墨方
法を提案している。この提案は脱墨と漂白を同時に行う
際に、ニーダ−、ミキサーなどを使用するものであるが
、その目的はインキを繊維から引剥がすためであり、機
械的処理後、ソーキング、フローテーションと脱墨工程
が続くものである。また、更にその改良として特開昭6
3−28992号では機械的攪拌後、ソーキングを行っ
た後、再度機械的攪拌を行う印刷古紙の脱墨方法を提案
しているが、これも機械的処理後にフローテーション工
程が続くものであり、いずれもインキを繊維より引剥が
すか、分散させることを主眼にしているもので、脱墨後
のパルプを漂白して高白色度パルプを得るものではない
本発明においては、上述の酸化型漂白剤による漂白に引
きつづき還元型漂白剤FASによる漂白も行う。
従来からFAS使用の提案が知られ、特開昭61−19
4289号は二酸化チオ尿素(FASと同一物)とアル
カリ剤とからなる薬剤を用い古紙を40〜80℃の温度
で蒸解する古紙の再生方法であり、アルカリ剤に対して
強い抵抗を持つ着色インクの還元脱色と古紙INの漂白
とを同時に行うものであるが、処理温度60℃で3〜5
時間と処理時間が長い難点がある。また、特開昭62−
276094号公報は、パルプ着色された紙及び感圧複
写紙(ノーカーボン紙)をパルプ濃度2〜20%及び温
度20〜80℃でFASを使用して脱色する方法である
が、染料でパルプを着色した紙やノーカーボン紙は通常
の脱墨方法では効果がないため、FASを使用して脱色
するもので、印刷古紙を対象としたものではない。
以下、本発明の製造方法について説明する。
本発明者等は、まずDIRの酸化漂白について検討した
が、過酸化水素添加率を増加させると、白色度はある程
度上昇するものの、添加率増加と共に排水CODが急激
に増加し、実際に工業的に使用する訳にはいかない。
排水CODを減少させるには、漂白時のパルプ濃度をで
きるだけ高濃度とし、排水中に溶出する成分を少なくす
るのが効果的であるが、漂白時のパルプ濃度と白色度の
関係を調べると、パルプ濃度を上げるに従って白色度は
向上するが、30〜40%と濃度を上げても白色度は上
昇しなくなる。
本発明者等はこれらの白色度上昇が飽和する原因はパル
プ濃度が高いことによるパルプ繊維と漂白剤との接触が
不充分である点に着目し、高濃度でも漂白剤を均一にパ
ルプに接触させる方法、即ち、DIRを脱水して25%
以上の高濃度とし、これに漂白剤を添加後、常温ないし
加温下で、1軸もしくは2軸の高速、高濃度ミキサー又
はプロセッサーで漂白する方法を考えた。
通常脱墨工程で使用するミキサー、ニーダ−は繊維より
インキを引剥がすため、パルプに圧縮力を与えるか、繊
維同志が適度の摩擦を受けることが望ましく、そのため
には1軸又は2軸の月間に適度の食い込みがあり、低速
で充分繊維に圧縮力もしくは摩擦を与えるニーダ−かデ
ィスパーザ−2軸ミキサー等が使用され、且つ処理温度
も高温の方がインキが脱落しやすいので好ましいのが普
通である。
しかしながら、本発明においては繊維に圧縮力ないしは
摩擦を与えるのではなく、高濃度のパルプに漂白剤を均
一に混合することを目的としているので、使用するミキ
サー又はプロセッサーは繊維に摩擦を与えぬよう1軸又
は2軸の月間に充分空間があり、且つ高速で回転して短
時間で均一に混合できるタイプが好ましい。
従って、1軸ならばローターに送り刃と戻し刃を有し、
且つステーターの刃との隙間が充分にとれ、高速回転す
るマイカプロセッサーが最も好ましく、また2軸の月間
を広くとれ高速回転が可能なフロータ−パルパーでもよ
い。更に処理温度もインキを剥がすことが目的ではない
ので、必ずしも高温である必要はなく、常温でも充分に
混合の効果は認められる。
既に述べたように、従来の漂白方法ではソーキング濃度
が20%で白色度の上昇が止まるが、本発明ではソーキ
ング濃度30%以上でも白色度が増加することが分かっ
た。
従って、本発明においては得られるDIRの白色度が同
一であれば、従来の漂白方法に比較してアルカリ使用量
、H2O2使用量を削減することができ、排水CODを
半分に減少することができる。
上述のようにDIRを酸化型漂白剤で漂白するに際し、
高濃度で高速ミキサー処理し、高濃度ソーキングすると
排水負荷を増大しないで白色度70以上の古紙パルプを
得られることが分かったが、これを更に高白色化するに
は還元型漂白剤の使用が好ましい。
還元型漂白剤としては、通常ハイドロサルファイドが使
用されるが、この薬剤は酸化され易く、パルプ濃度が高
いと空気中の酸素に触れる機会が多くなり好ましくない
ので、通常4%程度のパルプ濃度で漂白される。このよ
うな薄い濃度だと高白色度にするため、ハイドロサルフ
ァイドの添加量をふやそうとしても水量が多いため、対
パルプ量としてはそれ程多くすることはできず、白色度
の向上に限界があり、また漂白復色戻りも大きい。
そこで、本発明者等は還元型漂白剤の一つとしてホルム
アミジンスルフィン酸(FAS)の利用を考えたのであ
る。
FASは別名二酸化チオ尿素とも称され、常温では安定
な白色粉末で還元性はないが、熱又はアルカリにより分
解してスルフィン酸を発生させ、強力な還元力を発揮す
る。
従って、ハイドロサルファイドのように、酸化分解のお
それもなく、FAS添加後、アルカリを添加し、加温す
ることによってハイドロサルファイドでは得られない高
白色度を得ることができる。
本発明のDIPを酸化漂白したパルプを、更にFASに
より漂白する条件は次の通りである。
即ち、パルプ濃度はハイドロサルファイドより安定なた
め4%より15%の方が白色度が向上するが、濃度30
%にすると低下するので、10〜20%が好ましい。高
濃度にすると低下するのは、ハイドロサルファイドと同
じく空気酸化によるもので濃度30%でも空気を窒素で
買換すると白色度の低下はない。
また、反応温度は40’C、θO℃、 80℃でテスト
した結果、80℃が最も良好であるが、本発明では実用
上50〜10(1℃の範囲でよい。
反応時間は15分でかなり白色度が上昇し、60分で充
分白色度が上り、24時間処理すると白色度が低下する
ので、10〜90分が好ましい範囲である。
FASで漂白したパルプは、H2O2漂白のパルプに比
べて、青味の傾向で、現状の比版界の好みの傾向にマツ
チした高白色度のパルプを得ることができる。
本発明のDIRを漂白して高白色度古紙パルプを得る方
法に用いるDIRの原料となる印刷古紙は新聞古紙を対
象とすると効果的である。本発明の方法では新聞古紙を
脱墨したDIRを更に漂白して白色度75以上の高白色
度パルプが得られる点に特徴があり、白色度の低い新聞
古紙からこのような高白色度パルプを得ることは従来な
し得なかったことである。
本発明の方法に用いるDIPは従来知られる脱墨方法に
より脱墨したDIRでよいが、できるだけ白色度の高い
ものが得られる脱墨方法で脱墨したDIRを用いた方が
好ましいことは当然である。
[実施例] 以下に本発明の実施例を示す。
DIRの調整 新聞古紙を下記の従来の脱墨方法により脱墨した。オフ
セット印刷新聞古紙に水を加えて試験用パルパーで濃度
5%になるように離解し、古紙風乾重量に対し、NaO
H1%、Na 51034%、界面活性剤(東邦化学工
業−FT301A>  0.3%を添加して撹拌した後
、濃度20%に脱水した。更1.−コれにNaOH2%
、Na25i036%、界面活性剤(前記)0,1%、
H2O2(濃度60%として)2%添加して温度45℃
で1時間ソーキングを行った。
ソーキング後濃度4%に希釈し、更に1%に希釈し、試
験用フローテータ−を用いて20分フローテーション処
理を行い、脱水してDIRを得た。
得られたDIRの白色度は62%であった。
このDIRを用いて本発明の酸化漂白、還元漂白を行っ
た。
実施例1 前記で得たDIRを濃度30%水系スラリーにして、H
2O2をDIP(Jll乾)に対し、4%添加してマイ
カプロセッサーを通過させて充分混合さぜた後、ソーキ
ング濃度30%で3時間漂白を行った。排水のCOD及
び得られた漂白後のDIRの白色度を表に示す。
(以下余白) 比較例1 実施例1において、マイカプロセッサーの代すに試験用
ニーダ−を使用した以外は実施例1と全く同様にして漂
白したDIPを得た。
比較例2 実施例1において、DIRのパルプ濃度を20%にして
混合と漂白を行った以外は実施例1と全く同様にして漂
白したDIPIE:45Pた。
実施例2 実施例1で得られた酸化漂白したDIRをパルプ濃度1
5%にして、FASをDIR(風乾重量)に対し0.5
%添加し、温度80℃で60分漂白を行い、還元漂白さ
れたDIRを得た。
実施例3 実施例1で得られた酸化漂白したDIRを、実施例2に
おいて、FASをDIF)に対し0.2%添加する以外
は実施例2と全く同様にして還元漂白されたDIPを得
た。
実施例4 実施例1において、パルプ濃度を25%にした以外は実
施例1と全く同様にして酸化漂白したD[Pを得て、更
にこのDIPを実施例2においてFAs添加量をDIR
に対し0,2%、パルプ濃度20%とした以外は実施例
2と全く同様にして還元漂白されたDIRを得た。
実施例5 実施例1において、温度70℃でH2O2による漂白を
行う以外は、実施例1と全く同様にして酸化漂白したD
fPを得て、更にこのDIRを実施例2においてFAS
添加量をDIPに対し0.2%、パルプ濃度8%とした
以外は実施例2と全く同様にして還元漂白されたDIR
を得た。
実施例6 実施例1で得られた酸化漂白したDIRを、実施例2に
おいてFAS添加量をDIPに対し0.2%、温度40
℃とした以外は実施例2と全く同様にして還元漂白され
たDIRを得た。
実施例7 実施例1で得られた酸化漂白したDIRを、実施例2に
おいてFAS添加量をDIRに対しく1.2%、漂白時
間を15分とした以外は実施例2と全く同様にして還元
漂白されたDIP&得た。
実施例8 実施例1で得られた酸化漂白したDIRを、実施例2に
おいてFAS添加量をDIRに対し0.2%、漂白時間
を180分とした以外は実施例2と全く同様にして還元
漂白されたDIRを得た。
実施例9 実施例1で得られた酸化漂白したDIRを、実施例2に
おいてFASの代りにナトリウムハイドロサルファイド
(1度4%)をDIPに対し1%添加し、温度50℃、
時間60分で還元漂白を行う以外は実施例2と全く同様
にして還元漂白されたDIPを得た。
実施例10 実施例1と全く同様にして酸化漂白して得られたパルプ
を、パルプ濃度を30%にして再び実施例1と全く同様
な手順で酸化漂白を行って、2段酸化漂白されたDIR
を得た。
比較例1,2、実施例2〜10で得られた結果を表に示
す。
試験方法 排水COD   JIS  KO101&:よるパルプ
白色度  フォトボルト・メーターにより測定色  調
   村上式色差計により測定衣に示した結果によれば
、本発明の酸化漂白方法を通常の脱墨方法により得たD
IRの漂白に適用(実施例1)した結果、白色度76の
高白色度パルプを得ることができ、従来のニーダ−で混
合、漂白したもの(比較例1)に比べて白色度が2ポイ
ント向上し、しかも排水CODが略半減した。
また、パルプ濃度を20%で漂白を行うと(比較例2)
白色度がややさがる。
本発明の酸化漂白方法で漂白したDIRを更にFASに
より還元漂白を行う(実施例2)とパルプ白色度は81
ポイントと80を越え、FAS添加量は0.2%(実施
例3)でも白色度80が得られ、パルプ濃度25%で酸
化漂白を行っても(実施例4)白色度79になる。
還元漂白のパルプ濃度を8%(実施例5)で行うと白色
度1ポイント下り、また、還元漂白の温度を40°Cに
する(実施例6)と白色度は3ポイント近く下るので、
還元漂白のパルプ濃度は10%以上、湿度は50℃以上
あることがより好ましい。
更に還元漂白の時間は15分〈実施例7)で白色度79
で、10分以上が好ましいが180分(実施例8)と余
り長くすると白色度はむしろ低下するので、90分程度
でとどめておくことが好ましい。
本発明の酸化漂白を行ったDIPを、従来のハイドロサ
ルファイドで漂白(実施例9)を行った場合の白色度は
1ポイント程度の上昇にとどまる。
また、本発明の酸化漂白を繰り返し2段で行う(実施例
10)と、後段でFASによる還元漂白を行う実施例2
より白色度が低く、色目も黄味で排水CODも多くなる
し発明の効果] 本発明の製造方法は印刷古紙特に新聞古紙より得られた
DIRを酸化漂白又は酸化漂白とFASによる還元漂白
を行って、漂白工程における排水負荷が軽減でき、しか
も再生紙使用増に対応できる高率配合可能な高白色度パ
ルプを得ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、印刷古紙を脱墨して得られた古紙脱墨パルプを更に
    漂白する工程において、前記古紙脱墨パルプを脱水し、
    25%以上のパルプ濃度で酸化型漂白剤を常温ないし加
    温下で1軸又は2軸の高速、高濃度ミキサー又はプロセ
    ッサーで混合した後、ソーキング濃度25%以上で漂白
    することを特徴とする高白色度古紙パルプの製造方法。 2、酸化型漂白剤として過酸化水素を使用し、高速、高
    濃度ミキサー又はプロセッサーとして1軸高速型のミキ
    サー又はプロセッサーを使用することを特徴とする請求
    項1記載の高白色度古紙パルプの製造方法。 3、古紙脱墨パルプに酸化型漂白剤を混合後漂白したの
    ち、還元型漂白剤としてホルムアミジンスルフィン酸を
    使用し、漂白することを特徴とする請求項1又は2記載
    の高白色度古紙パルプの製造方法。 4、古紙脱墨パルプに酸化型漂白剤を混合後漂白したの
    ち、還元型漂白剤としてホルムアミジンスルフィン酸を
    使用し、パルプ濃度10〜20%、温度50〜100℃
    で10〜90分漂白することを特徴とする請求項1又は
    2記載の高白色度古紙パルプの製造方法。 5、印刷古紙が新聞古紙である請求項1,2,3又は4
    記載の高白色度古紙パルプの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995028517A1 (en) * 1994-04-18 1995-10-26 Kamyr, Inc. Method and apparatus for controlling bleaching chemical usage
JP2007177379A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Daio Paper Corp 古紙パルプの製造方法および古紙パルプ用紙
JP2007231429A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Oji Paper Co Ltd 古紙パルプの製造方法

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