JPH04503763A - 吸収具とその前駆物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 吸収具とその前駆物 この発明は、吸収具、開口した（孔あき）型付け（ａｐｅｒｔｕｎｅｄｃｏｎｔ ｏｕｒｅｄ）フィルムまたはネットの前駆物である積層物、及びそのフィルムま たはネット自体に関する。この発明は、また吸収具、積層物、それから形成され た開口フィルムまたはネットの製造法、ドレッシングや衛生具のような吸収材製 品の身体接触層としてのそのフィルム又はネットの使用に関する。

ドレッシングや衛生具のような吸収具には、通常、身体表面と吸収材との間のバ リヤーとして作用する、身体接触表面用の透水性フィルムを使用している。例え ばドレッシングに使用される傷接触層は、適合性で傷に非粘着性であり、かつ治 癒中の傷の再生している表面に吸収材が結合するのを防止する手段と−　して作 用すべきである。非粘着性で吸収性創傷用ドレッシングの１つの成功例は、親水 性ポリウレタンフォームを、弾性分離層からなる傷接触層（ポリマーネットであ る）に結合させたものからなっている。

これらのドレッシングは、金型中でネットを成形し、次いでフオームをネット上 で成形することによって作ることができる。

この方法は、多くの工程と高価な原料が含まれており、金型が不完全であるとネ ットのストランドの厚みが不均一になったり、金型からネットをきれいに剥離で きなくなる原因となる。他の欠点として、ストランド間の吸収材の表面が、ドレ ッシングの表面と非常に近くなり、その吸収材が治癒中の創傷に取り込まれるか 又はドレッシングがある環境下に望まれる以上に粘着性になる場合があることで ある。

従って、この発明は、吸収層とその１つの表面に接合した孔あき型付はポリマー フィルムからなる吸収具であって、その吸収層の表面が上記フィルムの孔に直接 通ずる複数のくぼみを備えている吸収具を提供するものである。

この吸収具は創傷用ドレッシングであるのが好ましい。このようなドレッシング は創傷に優れた治癒を与え、著しく付着することはなく、公知のドレッシングよ り製造容易である。

開口した型付はポリマーフィルムは三次元構造であり、その主表面は間隔を保っ て離れた面で形成されている。この構造の主表面は、型付はフィルムの突出部分 の１つの表面とフィルムの窪み部分の対向面によってそれぞれ形成されている。

フィルム中の開口は好ましくは、すべてフィルムの主表面の１つを形成する面に 存在し、この表面で第２層が第１層に付着している。

第２層の開口は、吸収層の表面のくぼみで形成された空隙とそろっているが、フ ィルム材は通常空隙にあまり延出していない。

フィルム中の開口は、開口フィルムにネットの外観を与える大きさと形状である ことができる。例えば、開口が四辺形の場合、フィルムの非開口側は、ネットの ストランドと接合部に似ている。円形又は他の非方形の開口は、開口フィルムに 異った外観を与えるであろう。開口した型付はフィルムは、ポリマー材で形成さ れたストランドと接合部を有するネットであるのが好ましい。

ここに、例えば創傷接触層として使用に適するネット又は開口した型付はフィル ムの製造の課題を安価で簡単にする方法が見出された。ドレッシングに使用され る際のセパレータ層は、以前に使用されたセパレータ層より利点を有することが 判明した。この利点は、その製造に用いられる方法の結果として生ずるものであ る。この発明の吸収具に使用される第２層すなわちセパレータ層は、支持材とフ ィルムを積層して作製され、このフィルムは積層物が例えばネットのストランド を形成する突出領域の型押しパターンを有するような条件下で開口又は型付はフ ィルムとされる。これらの領域すなわちストランド間にフィルムのくぼみ領域で あるメンプラン領域が形成される。フィルムを支持材から再び剥がして分離する と、フィルムのメンプラン領域が支持材に付着して残り、残存する交叉領域がネ ットを形成する。これらの性質を有する積層物は新規である。この積層物を経て ネットを製造するのは、簡単で、速やかであって原料の浪費にならない。

この発明は、また、突出領域とその間に（ぼみ領域を有するパターンを型付けさ れた支持材とフィルムとからなる積層物であって、このフィルムと支持材とを分 離する際に、フィルムのメンプラン領域が支持材に接合して残りつるように互い に接合している積層物を提供する。

他の観点によれば、この発明は、ネットの突出部とくぼみ部のパターンに型押し された積層物に形成された型付はポリマーフィルムと支持材を分離することによ って作製され、そのフィルムと支持材が、分離される際に、型付はフィルムのく ぼみ部が支持材に接着し、突出部がネットを形成するよう接合されている孔あき 型付はフィルムを提供するものである。

この発明の好ましい具体例では、その積層物が、ネットの交叉ストランドを形成 する突出部のパターンを型押されている。

くぼみ領域は、ストランド間のメンプランを形成し、支持材を型付はフィルムか ら分離すると、メンプラン領域が破れてネットの孔を形成し、残りの突出領域が ネットの交叉ストランドを形成する。

主要な利点は、ネットが吸収材に接合されているドレッシングを製造することに 認められる。発泡体のような吸収材が、積層物からフィルムと支持材を分離する 前に積層物の型付フィルム上に流延される。この方法では、フィルムには未だ孔 をあけていないので発泡体がフィルムの孔からにじみでる危険がない。

発泡体で被覆されたフィルムから支持材を分離するとメンプラン領域が除去され るのみならず、メンプラン領域に付着した少量の発泡体がストランド間から除去 される。これは、ストランド間の発泡体の表面に深いくぼみを作り、治癒してい る創傷が発泡体表面に接触する危険を減少し、また体液を吸収するのに利用でき る発泡体の表面を、増すことになる。

支持材は、変形しつる材料であればよい。プラスチックフィルムが適し、熱可塑 性フィルムが好ましい。このフィルムを形成するポリマーは、型付はフィルムを 形成するポリマーより高い融点のものであってもよい。適切なフィルムには例え ば、低密度ポリエチレンフィルムもしくはメリネックス（Ｍｅｌｉｎｅｘ、商標 名）として入手しうるポリエステルフィルムのようなポリオレフィンフィルム及 びポリエステルフィルムならびにナイロンフィルムのようなポリアミド材が含ま れる。他の変形しつる材料として適切なものには、ＰＶｄＣＩｌ＆布セルロース ナセルロースロース被覆セルロースのようなセルロース製品、セロファン（商標 ）として売られているものおよび紙のような未被覆製品がある。支持材は、ネッ ト形成フィルムに積層されたとき、型押でき、デボスが保持できる厚みであれば よい。支持材は、少なくとも３０μｍ厚が適する。支持材の厚みは５０〜２５０ μｍ１より適切には１００〜１７５μｍ、好ましく・は１２５−７１５０μｍで ある。

孔あき型付フィルムを形成する材料は、圧力及び／又は加熱下で流動するポリマ ーである。

このフィルムは、エラストマーであるのが適し、熱可曹性エラストマーが好まし い。

型付は開口フィルムの形成に使用される適切な材料には、スチレンのようなハー ドブロック材とイソプレン又はブタジェンのようなソフトブロック材とのコポリ マーのようなジ又はトリブロックコポリマーが含まれる。このグループの適切な 材料としては、クレイトン（ＫＲＡＴＯＮ）及びカリフレックス（ＣＡＲＩＦＬ ＸＬ）の商品名で売られているブロックコポリマーがある。

孔あき付はフィルムの形成に用いる他の適当なエラストマーには、ポリエチレン 又はポリイソブタジェンのような炭化水素、ポリエステルエーテル、ポリエステ ルアミド、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニルコポリマーのような他のコポリ マー、又はこれらエラストマーの混合物がある。

ポリニーチル−アミド　エラストマーの適切のものは、英国特許第１４７３９７ ２号、フランス特許第１４４４４３７号、同第２１７８２０５号及び米国特許第 ３８３９２４５号に開示されている。ＡＴＯケミカルプロダクツ（ＵＫ）社から 入手しつるベバックス（Ｐｅｂａｚ　）２５３３ＳＮＯＯとして知られるものが 適切なポリエーテル−アミドである。このポリマーは、水和時に、約５５％の含 水量を存する。

この発明で使用される適切なポリエーテル−エステルエラストマーには、デュポ ン（ＵＫ）社から入手しつるハイトレル（Ｈｙｔｒｅｌ）が知られている。ハイ トレル４０３６が適切なグレードである。

この発明で使用されるフィルム用の適切なポリウレタン　エラストマーとしては 、比較的非親水性の線状ポリエステルポリウレタン及び線状ポリエーテルポリウ レタンのエラストマー、例えば、ＢＦグツドリッチ（ＵＫ）社からのニスタン（ Ｅｓｔａｎｅ）として知られたものがある。ニスタン５７０１．５７０２．５７ １４．５８２０１が適切な品番である。

この発明に使用する親水性ポリウレタンエラストマーとしては、水和時に少なく とも５重量％の含水量を有するものが適切である。このようなエラストマーは、 水和時に適切には７０重量％まで、望ましくは１０〜４０重量％、好ましくは２ ０〜３０重量％、例えば２５重量％の水を吸収するものが適切である。この発明 に側層する適切な親水性の線状ポリウレタンエラストマーは英国特許第２０９３ １９０号に記載されている。

アルコキシアルキルアクリレートもしくはメタクリレートのコポリマー例えば英 国特許第１２８０６３１号明細書に記載のもの、エチレン−アクリル酸もしくは アクリルエステルポリマー例えばＰＲ４ＭＡＣＯＲ，ＬＯＴＡＤＵＲの商標名で 市販のもののような他のエラストマーのアクリルポリマーが適する。

孔あき型付はフィルムの形成材料としては、ブレンド、適切にはエラストマー材 料と非相溶性のより剛性の高分子材料とのブレンドが好ましい。このようなブレ ンドは、上記のエラストマー材料とポリオレフィン例えばポリエチレン、ポリス チレン、ポリシクロオクテン又はポリプロピレンからなる。

適切なブレンドには、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、ポリウレタン又はポリ ブタジェンと、ポリオレフィン例えばポリスチレンのような非相溶性ポリマーと のブレンドが含まれる。

このようなブレンドは、ヨーロッパ特許第０１４１５４２号明細書、同第００４ ６０７１号、英国特許第２１０３５３７号明細書に記載されている。他の好まし いブレンドとしては、ポリエーテルアミドと高耐衝撃性ポリスチン、非親水性ポ リウレタンと親水性ポリウレタン、およびポリウレタンと線状低密度ポリエチレ ンのブレンドが含まれる。

エラストマー材料と他のブレンド成分の割合は、エラストマ−材料がブレンドの 連続層を形成し、他の材料が離散層もしくは非連続層にあるように選定するのが 望ましい。一般に、エラストマー材料はブレンドの少な（とも５０重量％を形成 する。ブレンドが、エラストマー材料を９０重量％までを含むものが適切である 。ブレンドは、エラストマー材料を５５％〜８５％含むものが適する。低密度ポ リエチレンや線状低密度ポリエチレンのようなある種のエチレンポリマーは、い くらかの弾性を示すので、このような材料を含有するブレンドのエラストマー成 分の一部と考えることができる。

エチレン−酢酸ビニルコポリマーの好ましいブレンドは、エチレン−酢酸ビニル コポリマーを１０〜９０重量％、好ましくは２０〜８０重量％含有している。こ のようなブレンドの代表例としては、エチレン−酢酸ビニルコポリマー４０都々 高耐衝撃性ポリスチレン６０部のブレンド：エチレン−酢酸ビニルコポリマー約 ２５部、高耐衝撃性ポリスチレン約１３部および線状低密度ポリエチレン約６０ 部のブレンドのブレンド；又はエチレン−酢酸ビニルコポリマー４０〜９０重量 部と高耐衝撃性ポリメチ１２フ６０〜１０重量部のブレンドがある。

フィルム厚みは、２５０μｍまで、適切には２５〜２００μｍ、より適切にはｔ ＳＯ〜１７５μｍまで、好ましくは３０μｍ〜１５０μｍより好ましくは６０〜 １５０μｍである。

第２層を形成するフィルムは、充填材もしくは白化剤、例えば炭酸カルシウム、 二酸化チタンなどを含むことができる。炭酸カルシウム含有ポリエチレンが、適 切な充填フィルムである。

積層体は、型押で作りうる何れの形状のメンプラン領域を有することができる。

この領域は、円形、楕円形、六角形のような多角形、又は葉の形（ｌｏｂａｔｅ 　ｆｏｒｍ　）例えば三葉の形でもよい。メンプラン領域は、四辺形、例えばダ イヤモンド形、又は方形例では正方形が好ましい。メンプラン領域は０．０２＋ ｎ＋ｎから４ｍｍ、より適切には０．０５から２−５ｍｍ　、好ましくは０．１ 〜２ｍｍの寸法を有することができる。これらの寸法は、方形の辺によるもので 、他の形状の領域は、形状の主軸に対応する面積と寸法である。

くぼみ領域すなわちメンプラン領域は、積層体の表面積の少なくとも１５％を形 成できる。メンプラン領域は積層体の表面積の８０％が適切で、２５〜７５％が より適切で、２５〜６５％が好ましい。

積層体は、縦・横の両方向で、フィルム表面のＩｃｍ当たり２〜４０ストランド に対応するくぼみ領域を有し、より適切には１ｃｍ当たり３〜４０ストランド好 ましくは４〜２４ストランドに対応、　するくぼみ領域を有することができる。

型押しフィルムの厚み、すなわち、第２層の主表面の面の間の距離は、０．１　 ｍｍ〜０．５　ｍｍとすることができ、０．１５〜０．４　ｍｍが好ましい。

フィルムが支持材から外されると、フィルムは、メンプラン領域の周囲で破れ、 孔を形成する。フィルムの孔は、上記メンプラン領域の面積に等しい。孔があい たフィルムのストランド又はくぼみ領域は立体性を保持し、すなわちアーチ型の プロファイルを保持する。

積層物は、支持材とポリマーフィルムとを２つのローラのニップに導入通過させ て作ることができる。第１０−ラは／”ｉイボロン（ｆ（ｙｐｏｌｏｎ、商標） のような平滑ゴムを被覆した硬質スチールローラである。このローラは一般に加 熱されず、上記フィルムと接触する。第２０−ラは表面にエンボスパターンを有 するスチールローラである。好ましいエンボスパターンは、個々の平頭正方形ピ ラミッドのパターンで底部の端縁間にトラフを有するものである。このロールは 加熱される。フィルムと支持体とは、平坦ローラ間を通過して積層される。平坦 ローラとエンボスローラの突出領域の間を通過するフィルムと支持体はメンプラ ン領域を形成する。フィルムと支持体はくぼみ領域間でトラフに変形し、突出領 域すなわちストランドを形成する。フィルムと支持体は中間にメンプラン領域を 有する型押されたストランドパターンを具備する積層物としてニップを出る。フ ィルムと支持体を引きはがすことによりネットフィルムすなわち孔あきフィルム が形成される。フィルムは積層されたメンプランの周囲で破れ、その結果ネット を形成するフィルムのメンプラン領域が支持体に付着して残り、交叉ストランド がネットを形成する。

かくして、メンプラン領域における支持体とフィルムの接着力は、ストランドす なわち突出領域の部位の接着力より大でなければならず、吸収材の接着力は、メ ンプラン領域の支持体とフィルム間の接着力より小さくあるべきである。

型押した突出領域すなわちストランドとくぼみ領域すなわちメンプランのパター ンは、ローラ表面に付されたパターンによって決まる。縦方向か横方向の何れか でストランドの密度が等しくない場合は、ネットに長方形の孔が形成される。同 様に、一方向が連続的に平行なストランドで他方向でストランドをジグザグ配列 するとれんが積みパターンとなり、ストランドを互いに角度をもって配列すると ダイヤモンドｄターンを与え、異なった形状のエンボス例えば円形又は六角形の エンボスはそれぞれ円形又は六角形の孔を与える。型彫りした表面は、混合ノ（ ターンを含むこと、又はパターンが付されていないすなわち積層が形成される平 滑領域を含むことができる。

従って、他の観点によれば、この発明は、支持材とポリマーフィルムを平滑面と 型押し面との間で、熱及び／又は圧力の付加のもとで積層することからなる方法 であって、ストランドを形成する突出領域とその間でメンプラン領域を形成する くぼみ領域を有するパターンを具備しかつ支持材とポリマーフィルムとからなる 積層物で、積層後に分離することができ、分離するとフィルムのメンプラン領域 が支持材に付着して残りかつストランドが孔あき型付はフィルムネットを形成す る積層物の製造法を提供するものである。

他の観点では、この発明は、上記積層物を形成するフィルムと支持材とを分離す ることからなる型付は孔あきフィルムすなわちネットの製造法を提供する。

型付は孔あきフィルムすなわちネットに吸収ドレッシングの創傷接触層を形成さ せそのネットに吸収材を接合させる場合には、前記フィルムを支持材からはずし て型付は孔あきフィルムネットを形成させる前に吸収材を前記フィルムに接合す るのが有利である。支持材を取外すと、１つの表面にネットが接合した吸収材と なる。

従って、他の観点で、この発明には、ポリマーフィルムの、支持材が接合されて いる面と反対側の面に、さらに吸収材が接合された上記積層物が含まれる。

吸収材が接合されるべきポリマーフィルムの表面は、結合を強めるため処理する のが適切である。このような処理には、フィルムのコロナ放電処理やフィルムへ の適当な接着剤の塗布が含まれる。

吸収層に使用れる吸収材は、ガーゼ、木材バルブ、綿ウェブ、レイヨン繊維及び 発泡体特に親水性発泡体を有する吸収性ドレッシングに通常用いられるものであ れば何れでもよい。吸収材はとして発泡体が好ましい。吸収材としては、適合性 の親水性発泡体がより好ましい。適切な発泡体は、ポリウレタン、カルボキシル 化ブタジェン−スチレンゴム、ポリアクリレート、ポリエステル発泡体、親水性 エポキシ発泡体および親水性ポリウレタン発泡体から作ることができ、これらは ヨーロッパ特許出願第２９９１２２号に記載されており、引用文献として本願に 入れる。

親水性ポリウレタン特に架橋した親水性ポリウレタンから形成される親水性ポリ マー発、泡体が望ましい。このような親水性ポリウレタンは、一般に、水和時に 少なくとも５重量％の水を吸収し、より適切には完全に水和されたとき、３００ 又は４００重量％までの水を吸収する。好ましい発泡体としては、ヨーロッパ特 許出願第２９９１２２号に記載のもので、ハイボールすなわち親水性イソシアテ ート末端プレポリマー（ハイボールはＷ、　Ｒ−ブレース社から入手可能な商品 名）から作られたハイボール発泡体として知られたものが含まれる。プレポリマ ーは水と混合され、次いで積層物のネット形成フィルム上にコートされ、そこで 発泡が起こる。次いで発泡体が硬化され、支持材を外すことができる。支持材を 除去すると、フィルムのメンプラン領域のみならず、それに付着した少量の発泡 体が除かれる。ストランド間のくぼみは、前に観察したものより著しく深く、こ れは、吸収面が傷表面から大きな距離があり治癒中の傷に一体化される可能性が 少ないことを意味する。

吸収材は少なくとも０．５ｍｍの厚みを有することが適切で、２０ｍｍまでの厚 みを有することが適切である。より適切な吸収材は１＝１５ｍｍ、好ましくは２ 〜１０ｍｍ、例えば４ｍｍ、６ｍｍ又は８ｍｍの厚みを有する。

吸収材が発泡体以外のとき、接着材を、吸収材とフィルム又は積層物に接着する のに用いることができる。支持フィルムを除くとメンプラン領域が除かれかつ吸 収材に凝集破壊が起こり前述のようにストランド間の領域から少量の吸収材が除 かれる。

他の観点では、この発明は、ポリマーフィルムとその支持材とを平担面と型押し 面の間で、熱及び／又は圧力の影響下で積層し、積層物の表面に発泡体を形成し 、発泡体を硬化することからなる、交叉ストランドを形成しる突出領域とその間 に形成されたメンプラン領域を有するパターンを型押しされた支持材と型付はポ リマーフィルムとからなる積層物であって、積層後に分離することができ、分離 すると、フィルムのメンプラン領域が支持材に付着して残りフィルムに孔を形成 する積層物を、発泡体で被覆した積層物の製法を提供する。

他の観点で、この発明は、上記発泡体被覆の積層物から支持材を分離することか らなる創傷用ドレッシングの製法に関する。

吸収材は局所に有効な医薬を含有してもよい。医薬としては抗菌剤が最適である 。抗菌剤としては、スルファジアジン銀塩のような銀塩、ポリビニルピロリドン −ヨードのような受容なヨード源、クロルヘキシジンのジアセテ−ト、ジアセテ ート、ジヒドロクロリドのようなりロルヘキジン塩、または塩化ベンザルコニウ ムのような第四級抗菌剤のごとき広範囲スペクトルの抗菌剤が好ましい。

医薬はドレッシング中央なくとも０．２重量％、適切には２０重量％まで存在さ すことができる。より適切には、医薬を０．３〜１０重量％、好ましくは０．５ 〜５重量％ドレッシング中に含有させることができる。

他のタイプのドレッシングとして、発泡体の表面は、型付は孔あきフィルムすな わぢネットに接合した面と反対側の面に連続透湿適合性フィルムを存することが できる。このもう一つのフィルムは、ドレッシングの下になる創傷部位からの湿 気の減少を調整し、創傷部位への細菌の侵入を防止する細菌障壁としても作用さ すのに用いることができる。

フィルムの透湿性は、透湿度として表され、次のように測定できる。

円板状の被検試料を、ベイン（Ｐａｙｎｅ　）透湿カップ（金属フランジ付カッ プ）に、封止リングとスクリュークランプで固定する。試験試料の暴露表面積は １０ｃｍ”である。各カップには約１０ｍ１の脱イオン水が入っている。

重量を測定した後、カップを、３７±１　”Ｃに保持したファン付き電気炉内に 入れた。炉内の床に３〜８メツシユの無水塩化カリウムＩｋｇを置いて炉内の相 対湿度を１０％に保持する。

２４時間後にカップを取出し、２０分間冷却し、再秤量する。テスト材の透湿度 は、重量損失で計算され、２４時間当たり、平方ｍ当たりのｇ数の単位で表わさ れる。今後、透湿度の単位はｇｓｍとして表す。

適切な連続フィルムは、透湿度が３００ｇｍジ２４ｈ−’　（３７℃、１００％ −１０％相対湿度差）より大きい。透湿度は通常５０００ｇｍ−”、　２４ｈ− ’（３７℃、１００％−１０％相対湿度差）より大きくないのが適切である。透 湿度は、５００ｇｍ　””より大きいのが好ましく、少なくとも７００ｇｍ　” ２４ｈ−’がより好ましく、少なくとも２００ｇｍ　−”２４ｈ　−’（３７℃ 、１００％−１Ｏ％相対湿度差）が最も好ましい。

連続フィルムとして使用するのに適するポリマーには、ポリエーテルウレタン、 ポリエステルウレタン、またはポリウレタンと例えばポリスチレンのごときポリ オレフィンのような非相溶性ポリマーとのブレンドがあり、型付は孔あきフィル ムの製造用に上記した材料も含まれる。フィルムは少なくとも１２．５μｍの厚 みを有することが適し、５０μｍまでか適切で、２５〜４０μｍの厚みが望まし い。

ポリウレタンフィルムは、対創傷層については上記した線状ポリウレタンから作 るのが好ましい。連続フィルムは、１２．５〜３７．５ミクロン厚みが望ましい 。このような厚みで用いる好ましいポリウレタンは、ニスタン５７１４Ｆである 。ニスタン５７１４Ｆの２５ミクロン厚みのフィルムは、約１８００ｇｓｍの透 湿度を有するので、好ましい範囲の透湿性を作るのに用いうる。

外層は、空隙を含有する適合性ポリウレタンと非相溶性ポリマーのブレンドのフ ィルムである。

適合性ポリウレタンブレンドフィルムとしては、英国特許出願第８２１４２５０ 号（第２０８１７２１号として公告）に開示されているのが適する。

適切な適合性ポリウレタンブレンドフィルムの外層は、０．０１２５ｍｍ〜ＣＬ 　１２４ｍｍの厚みを有する。このようなフィルムは、少なくとも５００ｇ５ｍ の透湿度、好ましくは少なくとも１００１００Ｏの透湿度を有する。

好ましいポリウレタンブレンドフィルムは、線状ポリウレタン（Ｂ、Ｆ、グツド リッチより入手しうるニスタン５８０２０１の６０重量部）、高耐衝撃性ポリス チレン（Ｒ，Ｈ，コール社から入手可能な化合物番号ＢＭＷの４０重量部）のブ レンドからなる。

この組成物の望ましいフィルムは、０．０８４　ｍｍの厚みと、１６６０ｇ／ｍ ”／２４時間／３７．５℃／１００％−１０％相対湿度差の透湿度を有する。

連続フィルムは、フィルムを形成するポリマーの溶液を発泡体の表面にスプレー して塗布される。

かくして、他の観点では、この発明は、発泡体層が連続透過性フィルムに接合さ れ、この積層物から創傷に対して粘着性が低いドレッシングが形成される発泡体 被覆積層体を提供するものである。

この発明はまた、この積層物の製法と、その製法で作られたドレッシングを提供 する。

吸収層を含む積層物は、病院職員から現場で支持材を除去してドレッシングを作 るドレッシングの前駆体として利用できる。

れの簡便な形であってもよい。

方形のパッドの大きさとしては５″ｃｍＸ５ｃｍから３０ｃｍ　Ｘ　３０ｃｍが 散切である。ロールの形にできる長い帯状体の形でもよい。

この発明の吸収具として好ましいものには、吸収層上に連続−透湿性フィルムを 有するものが含まれるが、少なくとも３００ｇ５ｍ、好ましくは少なくとも５０ ０ｇ５ｍ、より好ましくは、７００ｇ５ｍ以上の透湿度を有する。上限は、連続 フィルムが存在するとその透湿度によって決まる。創傷用ドレッシングとして使 用に適する吸収具は、例えば５０００ｇｓｍ以下、より適切には３０００ｇｓｍ 以下、好ましくは２０００ｇ５＋ｎ以下の透湿度を有する。

この発明の創傷用ドレッシングは、滅菌され、耐直パウチに入れて提供するのが 望ましい。このようなバック型は、滅菌要素から滅菌条件下で作るか、又はバッ ク後に、加熱滅菌もしくエチレンオキシドもしくはガンマ−線照射のような常法 で滅菌してもよい。

この発明の創傷用ドレッシングは、通常の発泡体−ネットドレッシングに比較し て粘着性が改良されている。この発明のドレッシングは、同じ傷から通常の発泡 体−ネットドレッシングを除去するのに要する力の半分で除去できることが分か った。

また発明の吸収具は、救急用ドレッシングとしても使用できる。さらに、衛生ナ プキンや幼児用おしめとしても使用できる。

尖舅侃上 エチレン−酢酸ビニルコポリマー（酢酸ビニル２８％含有）９０重量部と高耐衝 撃性ポリスチレン１０重量部および二酸化チタンをこれらポリマーに対し４重量 ％含有するポリマーブレンドが加熱ブレード付ミキサーでこれらポリマー縁どを 混合して形成され、シート状とし、次いで顆粒化した。この顆粒を、２０−ラ成 型ユニツトのニップを通して押出し、１２５μｍ厚みのフィルムとした。このフ ィルムをロールに巻取った。これがネット形成用フィルムであった。

このポリマーブレンドフィルムと低密度ポリエチレン（１５０μｍ厚み）の支持 材を２つのローラのニップ間に接触させて通過させた。第１０−ラは、パターン の全くない硬質ゴムコートのローラで室温である。このローラは、前記ポリマー ブレンドフィルムと直接接触する。第２０−ラは、突出し、分離した平頭四角形 ビラミド（ｔｒｕｎｃａｔｅｄ　５ｑｕａｒｅ　Ｐｙｒａｍｉｄｅｓ）のパター ンを彫刻され加熱されたスチールローラである。このローラは、１　ｃｍ”当た り４×４の突出領域とその平頭は２×２ｍａ＋の面積を有するパターンをもって いた。このローラはポリエチレンフィルムと接触させた。加熱と加圧により、ロ ーラ上でパターンが型押された２つのフィルムの積層物が作られた。そのパター ンは、正方形のメンプラン領域を、間に形成している交叉ストランドからなり、 ローラ間のニップを通過させた際にはフィルムには孔がおいていなかった。積層 物はロールで貯蔵できる。

主ユ土皇在翌 ポリマーブレンドフィルムを支持体から分離してネットを形成できる。ポリマー ブレンドフィルムのメンプラン領域は、ポリエチレンフィルムに付着して残る。

そのネットは、ｌ　ｃｍ”当たり約１６の孔を有し、各々面積かはＶ４ｍｍ２で ある。

太舅斑呈 実施例１と同様の方法で作った積層物を取り、ポリマーブレンド物の表面に、親 水性ポリウレタンフォームを形成する混合物を流延した。この混合物は、ハイボ ールＦ　ＨＰ　２００２とＢｒ１ｇ７２を１：２．２５の比率で混合して製造さ れ、この混合物で、フ゛　イシュテールダイを介し、ギャップを１ｍｍに設定し たロール式ナイフ塗布機（ｋｎｉｆｅ　ｏｖｅｒ　ｒｏｌｌｅｒ　ｃｏａｔｉｎ ｇ　ｈｅａｄ）を用いて、前記積層物をで被覆した。

流延発泡体は、５０℃の空気循環炉を５分間通過させて乾燥した。ポリエチレン フィルムをポリマーブレンドフィルムから剥がすと、発泡体に接合した孔あきポ リマーブレンドフィルムが残る。この材料は、孔あきポリマーブレンドフィルム が接触層となる吸収性創傷ドレッシングとして使用できる。

去凰阻工 実施例２に記載のようにして、ポリエチレンフィルム−ポリマーブレンドフィル ム−発泡体積層物を作った。溶媒のテトラヒドロフランとアセトン混合物中、ポ リウレタン（ニスタン５７１４Ｆ）２重量％を含有する溶液をエヤースプレーユ ニットを用いて発泡体表面に手動でスプレーし、７０℃に加熱した空気循環炉を 通して乾燥した。

ポリウレタンコーティングは、連続的であることが認められ、１ｍ”当たり３０ ｇの単位面積当たりの重量をもっていた。

ポリエチレンフィルムをポリマーブレンドフィルムから剥がし、孔を形成した。

このフィルム−発泡体フオーム積層物を、吸収性創傷ドレッシングとして使用に 適するピースに切断し耐細菌パックに包装し、例えばガンマ−線照射で滅菌され た。

実亀斑土 実施例１に記載したのと同様の方法で積層物を作製した。積層物のネット形成フ ィルムを、次のようにして作製した発泡体でコートした。ポリエチレン　グリコ ール　ノニル　フェニルエーテル（Ａｎｔｅｒｏｘ　ｃｏ−５２０、１モル）を 、脂肪族イソシアネート（Ｄｅｓｍｏｄｕｒ　Ｎｌ００．３モル）および触媒と してのジブチル錫ジラウレートと、これら成分を液体で保持する温度で、広口ビ ン中で混合した。得られた反応生成物を、１０重量％の水と混合することによっ て、発泡体を作るのに使用した。発泡性混合物が液体である間に、これを、実施 例２記載の方法で、ネット形成フィルム上に流延した。この発泡体の製造法は、 ヨーロッパ特許出願第２９９１２２号の実施例１７に記載されている。

災簾斑ｌ 対照の創傷用ドレッシングを、ヨーロッパ特許第０５９０４９号明細書に記載の 方法に従い、但し、ポリウレタンフォームは、ヨーロッパ特許、第２９９１２２ 号明細書の実施例１７のものを用いて、作製した。

発泡体をニスタン（Ｅｓｔａｎｅ）ネット上に流延びした。但し、このネットは ポリプロピレン支持体上に流延されたものである。

次に１ｍ”のニスタッフィルム当たり２０ｇの発泡体を、すでに流延された発泡 体の上面に塗布し、その発泡体を硬化させた後支持材を除去した。

このようにして作製したドレッシングを滅菌後、部分的に肥大した創傷（ｐａｒ ｔｉａｌ　ｔｈｉｃｈｎｅｓｓｓ　ｗｏｕｎｄ）に当てて、４日間液着テープで 所定の位置に保持した。

“実施例４に記載のドレッシングを同様の部分的に肥大した創傷の上において接 着テープで所定の位置に４日間保持した。

ドレッシングを身体に保持したままで、まず最初に接着テープを除去してからド レッシングを取外した。次いで、ドレッシングをネン（Ｎｅｎｅ）引張り試験機 を用いて外して、ドレッシングと治癒中の傷表面との結合を破壊するのに要する 力を測定した。

両方の場合共、ドレッシングは傷表面に残渣を残すことなくきれいに外された。

対照のドレッシングを外すのに要した力は前記試験機で測定した結果９７．６８ であったが、この発明のドレッシングを外すのに要した力は４０．４０に過ぎな かった。

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Claims (23)

【特許請求の範囲】
1. １．吸収層とその１つの表面に接合した孔あき型付けポリマーフィルムからなり 、その吸収層の表面が上記フィルムの孔に直接通ずる複数のくぼみを備えている 吸収具。
2. ２．吸収層とそれに接合した孔あき型付けポリマーフィルムからなる吸収具であ って、その孔あき型付けポリマーフィルムが突出領域とその間にくぼみの領域を 有するパターンを型押しされた積層物に形成された型付けポリマーフィルムと支 持材を、分離することによって作製され、そのフィルムと支持材とが、分離され る際に、フィルムのくぼみ領域が支持材に接着して残り、その結果型付けフィル ムに孔が形成されるように互いに接合されている吸収具。
3. ３．孔あき型付けフィルムがネットである請求項１又は２による吸収具
4. ４．ポリマーフィルムがエラストマーからなる前記請求項の何れか１つによる吸 収具。
5. ５．エラストマーが熱可塑性エラストマーである請求項４による吸収具。
6. ６．ポリマーフィルムのポリマーがポリマーブレンドである前記請求項の何れか １つによる吸収具。
7. ７．ポリマーブレンドが、エラストマーとより剛性なポリマーとのブレンドであ る前記請求項の何れか１つによる吸収具。
8. ８．エラストマーがブレンドの連続層を構成する請求項６又は７による吸収具。
9. ９．エラストマーがエチレン−酢酸ビニルコポリマー、ポリウレタン又はポリエ ーテルポリアミドである請求項４〜８の何れか１つによる吸収具。
10. １０．ポリマーフィルムのポリマーが、ポリオレフィンからなる前記請求項の何 れか１つによる吸収具。
11. １１．吸収層の第２の層を接合した表面と反対側の表面に接合した連続透湿性フ ィルムの別の層を有する前記請求項の何れか１つによる吸収具。
12. １２．前記別の層が少なくとも３００ｇｓｍの透湿度を有する請求項１０による 吸収具。
13. １３．前記別の層が５０００ｇｓｍ以下の透湿度を有する請求項１１又は１２に よる吸収具。
14. １４．透湿性フィルムがエラストマー材料で作られている請求項１１〜１３の何 れか１つによる吸収具。
15. １５．エラストマー材料がポリウレタン、エチレン−酢酸ビニルコポリマー又は ポリエーテルーポリエステルからなる請求項１４による吸収具。
16. １６．吸収材が発泡体である前記請求項の何れか１つによる吸収具。
17. １７．発泡体がポリウレタンフォームである請求項１６による吸収具。
18. １８．ポリウレタンが親水性ポリウレタンである請求項１７による吸収具。
19. １９．少なくとも３００ｇｓｍの透湿度を有する前記請求項の何れか１つによる 吸収具。
20. ２０．２０００ｇｓｍまでの透湿度を有する前記請求項の何れか１つによる吸収 具。
21. ２１．創傷用ドレッシングの形である前記請求項の何れか１つによる吸収量。
22. ２２．生理用ナプキン又はおしめの形である前記請求項の何れか１つによる吸収 具。
23. ２３．交叉ストランドを形成する突出領域とそのストランド間のメンブランを形 成するくぼみ領域のパターンを型押しされた積層物に形成された型付けポリマー フィルムと支持材を分離することによって作製され、そのフィルムと支持材とが 、分離される際に、型付けフィルムのメンプラン領域が支持材に接着し、突出領 域がネットのストランドを形成するように互いに接合されている、創傷ドレッシ ング用創傷接触層として使用されるネット。