JPH0450250Y2 - - Google Patents

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JPH0450250Y2
JPH0450250Y2 JP1985187480U JP18748085U JPH0450250Y2 JP H0450250 Y2 JPH0450250 Y2 JP H0450250Y2 JP 1985187480 U JP1985187480 U JP 1985187480U JP 18748085 U JP18748085 U JP 18748085U JP H0450250 Y2 JPH0450250 Y2 JP H0450250Y2
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JP
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elastomer
roll
rubber
layer
ply
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JP1985187480U
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  • Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、耐損傷性、耐カツト性および耐摩
耗性並びに耐腐食性、耐機械的老化性にすぐれた
鉄板搬送用ゴム状弾性ロールに関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、この系統のゴムロールとしては、一般に
鉄心の表面に下層部として硬質ゴムを積層し、さ
らにその上にゴムを積層したロールが使用されて
いたものである。
しかし、このようなゴムロールでは、鉄鋼用に
使用されると、鉄板の波動、変形、エツジ等によ
り損傷および切断される頻度が多く、また、鉄板
の走行摩擦による摩耗並びに摩擦、圧縮等の繰り
返しによる発熱と機械的老化の促進に伴うゴムの
軟化、粘着化等の異状による耐久寿命の低下等の
誘因を有するものであつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記従来の欠陥を招来する誘因として、鉄板の
エツジによるカツト性並びにカツト傷の成長を防
止すること、また、鉄板の摺動摩擦の繰り返しに
よるゴムの流動変形を抑制し、摩耗、発熱、機械
的老化の促進、ゴム硬度の低下、粘着傾向等の問
題点の改良が必要である。
まず、カツト性並びにカツト傷の成長性の点
は、靱性指数および引裂抵抗の大なるエラストマ
ーが選定されることはもち論であるが、これらの
物性はゴム状物質の種類によつて相当な差異はあ
るが、ゴム状物質のみによつて改良することは限
度があり、他物質との複合体に依存せざるを得な
いものである。複合体としては、ゴムロールとし
ての圧縮弾性を保持しながら、ゴムロールの上位
区域部におけるカツト性とその成長および摺動摩
擦による流動変形を抑制し、摩耗、発熱、機械的
老化、ゴムの硬度低下等の発生を防止するために
は、強度が大で伸びの少ない耐腐食性補強材料と
の複合体が必要である。
〔問題点を解決するための手段〕
考案者らは上記の問題点を解消するため探究と
試作を重ね、複合材料として少なくとも12g/d
以上の高強度で、切断伸度が10%以下の剛性の大
なる有機繊維コードを並列状態に配し、エラスト
マーの結合層をトツピングしたコードフアブリツ
クの複数プライを結合層で積層一体化して強力積
層繊維層を形成し、該繊維層を使用条件に対応し
た適切なエラストマー被覆層にて被覆して、この
強力積層繊維層とエラストマー被覆層とによつて
ロールの上位区域部を形成して対処するものであ
る。
この強力積層繊維層は、ロールの軸線方向に対
して平行に配した軸線方向コードを有するプライ
と、ロールの軸線方向に対して直角に配した円周
方向コードを有するプライとを、各々のプライに
おいて巻き付け端同志をオーバーラツプさせず
に、交互に積層一体化して形成するものである。
それゆえに流動変形は調整され、ロール全体にお
いて、製品に均等なクツシヨン性が得られる。な
お、プライ数は使用条件に応じて適当なプライ数
に設定されるものである。
この上位区域部は、ロールの鉄心上に形成され
るエラストマーの下層部上に一体的に構成される
もので、下層部は、上位区域部の特性とは異な
り、適切なクツシヨン性を考慮してエラストマー
が選定される。
なお、上位区域部に使用されるエラストマー
は、使用条件に応じて耐油性、耐熱性、耐摩耗性
等の物性を考慮して適切なエラストマーが使用さ
れるが、例えば、スチレン・ブタジエンゴム
(SBR)クロロプレンゴム(CR)、ポリウレタン
ゴム(UR)、クロロスルホン化ポリエチレン
(CSPE)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、耐
熱性エラストマー(シリコンゴム系、フツソ系、
フツソ系共重合体)等のエラストマーから選定さ
れ、使用条件に応じて、単独または各種の組合せ
によつて構成される。
また、下層部に使用されるエラストマーは、主
として圧縮に対する適切な弾性が得られるもので
あれば使用可能である。従つて、天然ゴム及び通
常使用される合成ゴムが広範囲に使用されうる
が、場合によつては、エラストマーに有機の短繊
維を少量(1%〜10%)範囲配合することによつ
て、ゴム状弾性ロールに外圧を加えて加熱成形す
る際におけるエラストマーの必要以上の流動を抑
制して、上位区域部の強力積層繊維層のコードが
平滑な均等状態に設定されるように考慮する場合
がある。なお、上位区域部のエラストマー被覆層
には、特に、靱性指数の大なる物性のものが好ま
しい。
〔作用〕
この考案の鉄板搬送用ゴム状弾性ロールは、下
層部にて圧縮に対する適正な弾性特性を形成し、
上位区域部において、強度の大なる伸びの少ない
耐腐食性の剛性の大なる有機繊維コードを並列状
態に配し、エラストマーの結合層をトツピングし
たコードフアブリツクの複数プライを結合層で積
層一体化してなり、かつ、ロールの軸線方向に対
して平行に配した軸線方向コードを有するプライ
と、ロールの軸線方向に対して直角に配した円周
方向コードを有するプライを、各々のプライにお
いて巻き付け端同志をオーバーラツプさせずに、
交互に積層一体化して強力積層繊維層を形成した
ため、ロール全体に均等なクツシヨン性が得ら
れ、また、下層部のクツシヨン性も有効に伝達す
ることが出来ると共に、上位区域部のカツト性と
その成長並びにエラストマーの必要以上の流動変
形が抑制され、エラストマーの摩耗、発熱、機械
的老化、硬度低下、粘着傾向等の欠陥が防止され
る等の特性を発揮するものである。従つて、製品
への良好な作用効果を有するものである。
〔実施例〕 次に、実施の一例を示す図面に基づいて、この
考案の態様を具体的に説明する。
第1図は、鉄板のアンコイル用の上リンガーロ
ールの一例を示す縦断面図、第2図は、A部の拡
大断面図である。
図において、1は鉄心、2はエラストマーの下
層部、USは上位区域部で、結合層にて接合した
強力積層繊維層3とエラストマー被覆層4とから
構成されているものであり、5は腐食防止用エラ
ストマーである。本実施例では、強力積層繊維層
3に使用のコードは、芳香族ポリアミド繊維(商
品名 Kevlar)の1500d/2(15g/d)のコー
ドを使用して、前記のとおり、軸線方向コード
ADを有するプライと円周方向コードCDを有す
るプライとを交互に配置して5プライを形成した
ものである。この軸線方向コードADおよび円周
方向コードCDの25mm当りのエンド数は21本に形
成したものであるが、このコードの配列密度は、
コードの種類、使用条件等によつて適宜に選定さ
れる。この使用コードの強度は約43Kg/本、切断
伸度は約7.5%、コードゲージは0.9mmであつた。
なお、エラストマー被覆層および有機繊維コー
ドの結合層に使用するエラストマーは、前記のと
おり、使用条件に応じて単独または各種の組合せ
によつて構成されるものであるが、本実施例で
は、一般的な例として、軸線方向コードADおよ
び円周方向コードCDを接合する結合層にはSBR
を、エラストマー被覆層には従来のSBRのもの
と、ポリウレタンゴムを使用した2種類のロール
を作製し、下層部にはSBRを使用した。エラス
トマー被覆層にSBRを使用したロールは、従来
の強力積層繊維層3を使用しないロールとの比較
試験に供した。
すなわち、エラストマーの下層部と鉄心との接
着は、鉄心の接着部を研摩処理を行ない、フエノ
ール樹脂系、ハロゲン化ゴム系等の接着剤にて強
力な接着を行ない、SBRのシートを巻き付けて
所要厚みの下層部を形成する。一方、エラストマ
ーの結合層にSBRを用いてトツピング処理を行
つたコードフアブリツクを所定寸法に裁断し、軸
線方向コードを有するプライ用シート(第1、第
3及び第5プライ用)と円周方向コードを有する
プライ用シート(第2、第4プライ用)を準備す
る。そして、上記下層部の外周に、第1プライ用
シートのコード方向をロールの軸線方向に平行に
して、巻き付け端同志をオーバーラツプさせずに
巻き付けて第1プライを形成し、次いでその上に
第2プライ用シートのコード方向をロールの円周
方向に向け、巻き付け端同志をオーバーラツプさ
せずに巻き付けて第2プライを形成する。更にそ
の上に、これと同様にして第3、第4,第5プラ
イ用シートを順次巻き付け積層して、軸線方向コ
ードADと円周方向コードCDを交互に配置する
ものであり、本実施例の強力積層繊維層3は巻き
付けコード5プライの例を示したものである。な
お、円周方向コードCDと軸線方向コードADの
配置の順位はどちらを先に巻き付けてもよい。ま
た、巻き付けコードおよびトツピングのエラスト
マーの厚みは、使用条件に応じて適宜に増減され
るものである。
上記の強力積層繊維層3を被覆するエラストマ
ー被覆層は、本実施例ではポリウレタンゴムにて
被覆層を形成し、締め付け力にて加圧し、加熱硬
化を行なつてゴム状弾性ロールを構成したもので
ある。本例はエラストマー被覆層に靱性指数の大
きな属性を有するポリウレタンゴムを使用したた
め、被覆層の損傷およびカツト傷の成長が特に抑
制されるものである。
〔考案の効果〕
強力積層繊維層と適切なエラストマー被覆層の
ない従来のゴムロールの場合は、鉄板による損傷
並びにカツト傷の成長と摺動摩擦の繰り返しによ
る摩耗、発熱、機械的老化等によるゴムの硬度低
下、粘着等の欠陥を伴い摩耗が促進され、耐久寿
命が著しく短縮されるばかりでなく、製品へも悪
影響を及ぼすものであつたが、強力積層繊維層と
エラストマー被覆層とによる上位区域部を構成し
たもので、上記の欠陥誘因がすべて解消されたも
のである。たとえば、従来のものでは3か月間で
10mm摩耗したのに対し、この考案のエラストマー
被覆層にSBRを使用した試験ロールは、3か月
で3mm摩耗したに過ぎず、それ以後の摩耗の進行
はほとんど抑止的状態である。従つて、少なくと
も3倍の耐久寿命があり、エラストマー被覆層の
選定によつて、さらに延長が期待されるものであ
り、著しく長期化することが可能となつたもので
ある。また、鉄板搬送の製造工程の円滑化並びに
製品への良好な作用効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の鉄板搬送用ゴム状弾性ロ
ールの一例を示す縦断面図、第2図は、第1図の
A部の拡大断面図である。 1……鉄心、2……エラストマーの下層部、3
……強力積層繊維層、4……エラストマー被覆
層、US……上位区域部、AD……軸線方向コー
ド、CD……円周方向コード。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 鉄心上に形成したエラストマーの下層部上に
    一体化したロールの上位区域部が、強力積層繊
    維層とこの繊維層を被覆するエラストマー被覆
    層とによつて構成され、当該強力積層繊維層
    は、少なくとも12g/d以上の高強度で、切断
    伸度が10%以下の剛性の大なる有機繊維コード
    を並列状態に配し、エラストマーの結合層をト
    ツピングしたコードフアブリツクの複数プライ
    を結合層で積層一体化してなり、かつ、ロール
    の軸線方向に対して平行に配した軸線方向コー
    ドを有するプライと、ロールの軸線方向に対し
    て直角に配した円周方向コードを有するプライ
    とを、各々のプライにおいて巻き付け端同志を
    オーバーラツプさせずに、交互に積層一体化し
    てなる鉄板搬送用ゴム状弾性ロール。 (2) エラストマーの結合層およびエラストマー被
    覆層に使用されるエラストマーが、靱性の大な
    るポリウレタンゴム、SBR,CR,CSPE,
    NBR、耐熱性エラストマー等の群から選定さ
    れた1種または2種以上の組合せからなるエラ
    ストマーである実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の鉄板搬送用ゴム状弾性ロール。
JP1985187480U 1985-12-04 1985-12-04 Expired JPH0450250Y2 (ja)

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JPS4718473U (ja) * 1971-03-31 1972-11-01

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