JPH04501444A - 油回収装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 油回収装置 本発明は、油防御装置用の自己吸収油回収装置に関し、特に該回収装置は油吸収 材、例えば特殊加工した木粒マス、を利用することを特徴とするものである。

従来の油防御装置は、例えば機械的に作用する油回収ビルジ（オイル・フェンス ）、及び浮遊油回収装置が知られている。これら油防御装置は、広大な空間を占 有し、一般的には重く、どちらかと云うと可搬性に欠けるため、使用に当って特 殊な装置及び／或いは船舶を必要としてきた。また、例えば極端な気象条件に於 て、更に、狭隘な水流、及び海岸区域にあっては、その効果を減少させていた。

同様に、水面に浮遊する油を拡散させる化学調合剤が種々存在するが、かような 油拡散剤は、海水を毒性化し汚染する毒性化学化合物を生成させる事がある。

かつては、例えばパーライト、砂、藁、鋸屑、或いはビート（ピートモス）等の 天然材料を原料とした油吸収材を汚染水域の表面に散布し、港湾、河川その他水 路に於ける流出油を除去してきた。高い油吸着性を有する天然ゴム・ラテックス も亦、水面の流出油を除去するために利用されてきた。更に、水面上の流出油除 去用に加工親水化した木粒マスを特徴とする特殊加工材が、ノールウェー公開公 報第１３７，６８８号に記述されている。

連合王国特許公報第２，０５３，８８３号明細書には、粒状鉱物ウールを散布し て油を吸収させて後、該ウールを回収して、水面上の油を除去する方法が記述さ れている。

連合王国特許公報第１，４３０，４４６号明細書に、粘性物質の吸収方法に関す る記述があり、機械的に微粉状にしたセルロース材を主成分とする吸収材が開示 されている。

スエーデン特許公開公報第４１８，８６３号には、硫化物残滓を原料とした対油 抗争吸収材に関する記述がある。

欧州特許出願第０　０３９　５２２号には、実質的にはセルローズである繊維を 懸濁させた液状吸収材に関する記述がある。

連合王国特許（１，２８９，４９０号）明細書にあっては、固形人工ボリマ／合 成ポリマ材を主成分とする吸収材が知られており、該固形材は各種浮遊炭化水素 物を飽和させて後、水面から除去される。

これら公知の油吸収材は、水面に散布し油を吸収させて後、水面から回収・除去 するとされている。水面に散布した吸収材／吸収配合材を回収するには、多岐に わたる作業工程が要求され、特に悪気象条件においては作業は輻轢する９本発明 の目的とするところは、かかる従来技術の欠陥を排除するところにあり、マット ／簀巻状ビルジの形状を成して、実際の防油作業に対し容易に適応可能な形状／ 寸法を採り得る自己吸収油回収装置を提供するにある。

本発明によると、前記目的は後述の特許請求の範囲に明らかにされた特徴により 達成される。

本発明は、モジュール構造を基礎とし、該モジュールは透水性の円筒状のストッ キング体と、該ストッキング体に充填される油吸収材、例えば木粒マスとから成 る。各々の前記モジュールには、掛金、フックその他類似の係合手段を設け、該 係合手段により、実際の油防御状況に応じた寸法のマットに形成される。該マッ トは、巻回・保合する事により、簀巻状のビルジに変形可能である。使用して油 が飽和したマット／ビルジ（オイル・フェンス）は解体してもよく、該使用済み モジュールは、最後に、プラスチック製の新品用パッケージ・スリーブに包装さ れる。

本発明による油防御装置は、天候及び風、油汚染の程度及び場所に関係なく、非 常に簡単な方法で使用可能である１本発明によるシステムは、海岸に於ける流出 油の除去にも応用できる。該システムは、非常に広範囲な適用性を特徴とし、他 と相違・区別される。即ち、該システムの特徴は、操作・取扱の容易性、組立及 び拡張、使用後の回収・解体及び搬送／貯蔵の簡便性にある６　しかも、適正価 格で製作できる。従って、安価に購入し、事故に備えて蓄えておく事ができる。

好適な油吸収材は、特殊に加工した木粒マスであり、その吸収能力は大きい（マ ス重量の４〜５倍）、従って、油の吸収は極めて急速に行われる。油ビルジを流 出油或いは原油で飽和させるには、僅か数分で完了する。更に、水中に於て速く 移動させればさせる程、油吸収は加速される。実用吸収材は、たとえ長時間海中 に放置させても、海水を僅かしか吸収しない、また、油で飽和したビルジを取扱 っても、殆ど吸収された油が流出しない、前述した通り、解体後のモジュールは 、新品用パッケージに再度包装してもよい。

本発明を、添付図面に示された実施例と共に、以下詳細に記述する。

但し、図１は、モジュールの側面図であり、該モジュールは、透液性の材料でで きた円筒状のストッキング体に収納された油吸収材から形成されており；図２は 、モジュール構成の一形態を示す平面図であり、該モジュール構成は、図１に示 した９個のモジュールから成るマットに形成されており；図３は、ビルジの斜視 図であり、該ビルジは図２に示された複数のマットを巻回・構成されている。

本発明による油回収装置は、図１に示したモジュールを複数組み合わせ構成され る。

各々のモジュールは、プラスチック或いは類似の材料でできた円筒・網状ストッ キング体１から成る。長手方向の両側面に沿って、更に好ましくは、両端面に沿 って、夫々プラスチックワイヤ２及び３が挿設される。長手方向のプラスチック ワイヤ２には、掛金、フック或いは類似の保合手段４が設けられており、該係合 手段４により複数のモジュールを係合して、更に大きいユニット、即ち図２に示 すマット５が形成可能である。前記円筒・網状ストッキング体ｌは、特殊加工を した木粒マス、或いは類似の高油吸収性の油吸収材が充填される。更に好ましく は、例えば１メートル毎に、モジュール内に好適な区画壁を設けるべく縫合し、 吸収材が移動せず、しかも各モジュール内に均一に分配されるように形成する。

モジュールの両端面にも、掛金、フックその他類似の係合手段４を設けもよく、 これにより長手方向にもモジュールを係合可能とし、広いマットが形成される。

図２に示された油回収マットは、極めて簡単に厚さ及び長さを変えて、図３に示 すビルジ６に変形可能である。

従って本発明によると１図１に示すモジュールを複数係合して、図２に示したマ ットを構築し、該マットは使用条件に最適に利用され、更に希望するのであれば 、前記マット５をビルジに構築することもできる。

前記ビルジ／マットは、極めて軽量である。モジュール１個、略２５Ｘ５００ｃ ｍ、の重量は、略５ｋｇであり、およそ１０個のモジュールを係合した標準マッ トは、略５０ｋｇに過ぎない。

１個のモジュール、重量凡そ５ｋｇの固形吸収材、の吸収容量は原油／流出油２ ０〜２５リツトルに相当し、従って、標準マットは、容積２００〜２５０リツト ルの油を吸引する。

前記のとおり、モジュール１個毎に包装し２てもよい。しかし、巻回した標準マ ットをプラスチック製の輸送／貯蔵用パッケージに包装する方が、より実際的で ある。油で飽和したマットを包装するのに、該パッケージを再度使用する事もで きる。

前記マツトロを１図３に示したビルジ６に変形するにあたって、マットの長手方 向の側面を係合しつつマットを巻回して、長さ５ｍのビルジ・ユニット体にする か、或いは、マットの長手方向に係合しながら巻回して長さ２．５ｍで、厚さが 前者の２倍あるビルジ・ユニットにしてもよい。

Ｆ　ｉｇ、３ 国際調査報告 Ｉ＋ｗ″ａｗ　ハ崗＝　−ＰＣＴ／Ｎ　Ｏ５９１０ｏ１ｏ９国際調査報告 ＰＣＴ／Ｎ、ｏ８９１００１０９

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．油防御装置に使用される自己吸収材油回収装置であって、油吸収材、例えば 、特殊加工をした木粒マスを、透水性の材料、例えば網状材料でできた好通な円 筒状のストッキング体１に収納した前記自己吸収材油回収装置において、 前記ストッキング体（１）の直径方向に相対する側縁に沿って、及び該ストッキ ング体（１）の両終端部分に沿って、プラスチックワイヤ（２，３）を挿設し、 前記長手方向の一のプラスチックワイヤ（２）に沿って、及び該ストッキング体 の一の終端部分に位置するプラスチックワイヤ（３）に、複数の前記ストッキン グ体（１）を係合可能とする掛金、フックその他類似の係合手段（４）を配設し 、 かようにして、ストッキング体（１）はモジュールを構成し、希望する如何なる 大きさをものマット（５）を形成し、該マットを巻回する事により、希望する如 何なる厚さをものビルジ（６）部材を形成し、 前記係合手段（４）は、他のモジュール（１）に挿入されたプラスチックワイヤ （２，３）と係合する事を特徴とする自己吸収材油回収装置２．前記各ストッキ ング体（１）に、例えば１メートル間隔の隔壁を設けるべく縫合し、前記吸収材 が移動しないようにした事を特徴とする請求項１記載の自己吸収材油回収装置