JPH0449970B2 - - Google Patents

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JPH0449970B2
JPH0449970B2 JP11131389A JP11131389A JPH0449970B2 JP H0449970 B2 JPH0449970 B2 JP H0449970B2 JP 11131389 A JP11131389 A JP 11131389A JP 11131389 A JP11131389 A JP 11131389A JP H0449970 B2 JPH0449970 B2 JP H0449970B2
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tree
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excavating
excavation
rotary cutter
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Yoshimi Furukawa
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Description

【発明の詳細な説明】 ≪産業上の利用分野≫ 本発明は、樹木の移植工法と、同工法を実施す
るのに用いて好適な移植装置に関する。
≪従来の技術≫ 例えば、山林をゴルフ場や宅地等に造成する場
合、樹木を、すべて伐採することは自然保護、緑
地化保護上好ましくないことから、例えば潅木等
は伐採排除し、喬木等は隣接山地に、又ゴルフ
場、宅地にあつては、庭園その他の必要な場所に
移植し緑化をはかることが実施されている。
従来、上述造成時や造園時等に際しての樹木移
植には、樹木の掘り取り、トラツク等搬送機に対
する積み込み、積み卸し、そして植込み等の各作
業を人海戦術を主体とした一部機械により行なう
ようにしているが、従来の一部機械化は、移植専
用機ではなく、既存の機械、例えば掘り取り時に
はパワーシヨベル等、又搬送機に対する積み込
み、積み卸しにはチエーンブロツク等を用いるも
のであつて、これ等の機械を用いる場合も、上記
作業の要所は人為的作業を不可欠とするものであ
り、又成長した喬木の移植になると、樹木の自重
はさることながら、樹木の枯死防止と、活着を良
くする上で相当量の根と、根本の残土を必要とす
ることから、高重量対象物となる。
従つて、従来の方法によると、上述状態で、か
つ樹木に損傷を与えずに掘り取り、搬送、植込み
を行なうには、多大な労働力と時間を費さねばな
らず、この結果極めて非能率的なものとなつてし
まい、このことからゴルフ場造成等の場合、多数
の樹木を移植するといつたことが実際上不可能と
なり、これを実施しようとすると、その為の費用
は莫大なものとなる為、伐採してしまい別途購入
した樹木を希望箇所に植込むようにしているのが
現況であり、当業者間であつても、適切な樹木移
植工法及びその装置の開発が望まれている。
こうした問題点を解消すべく樹木の掘り取りか
ら植込みまでを、自走式車両と、これに装備され
た開閉式バケツトタイプの掘削機とにより行なう
ようにしたものも、既に移動しているが、これら
のものにあつては、その掘削手段に問題が存す
る。
例えば、掘削機を構成している一対のバケツト
を円弧運動させながら地中へ掘入閉動させるよう
にした場合にあつては、樹木根本部の根切り幅と
地盤の掘削幅とを丁度適合させてやることが難し
く、根を限度以上切りとることへの配慮から、ど
うしても過大な掘り込み状態となつてしまい、こ
の結果、掘削抵抗が元来大きいこの種のバケツト
タイプにあつて、当該抵抗がさらに増大されてし
まい、従つて樹木掘り取り後の残穴処理も面倒な
ものとなつている。
又、一対のバケツトを開動状態として地中へ掘
入させた後、両バケツトを地中で閉動させ、次に
両バケツトを上昇させるものでは、地中でのバケ
ツト閉動に無理がある為、完全なバケツト閉鎖が
得られず、この結果、樹木の抜き取り不能を招
き、更にこれを回避する為、幹の直近からバケツ
トを掘入させると、必要以上根を切除してしまう
ことになる。
そこで、上述問題点を解削すべく、樹木の掘り
取り植込みまでを自走式主導機と、これに装備の
掘削兼搬送機の左右下部に大設してあるフオーク
状の掘削兼担持用爪とで行なうようにした樹木の
移植工法及びその装置につき、本願人は既に提案
している(特許第1165031号公報参照)。
≪発明が解決しようとする課題≫ しかしながら、上記樹木の移植工法及びその装
置にあつても、次のような問題点を有している。
すなわち、これによるときは、掘削兼搬送機の
左右下部に対設してあるフオーク状の掘削兼担持
用爪を、垂直に保持させた状態にて下降させなが
ら前進させ、当該爪により樹木根本部の左右両側
地盤を縦向きに切断し、その後、両爪を各々内側
に向け回動させて、当該両爪を略水平な閉鎖状態
とすることにより樹木を根本部から掘り取つて掘
削兼搬送機で担持し、これを植込み穴まで搬送
し、同穴に落し込むようにするのであるが、上記
爪による地盤の切断は、該爪を前進させることに
より押し切りとなるので、地盤の切断もさること
ながら、樹木の根本部から四方へ向け根がはつて
いる場合、その根をも切断することとなる為、当
該切断抵抗が更に増大することとなるばかりでな
く、地盤によつては、樹木根本部から太い根が下
方へ延びている場合があり、このような場合は、
両爪を内側に向けて回動させようとしても根が邪
魔して、閉鎖状態が得られず、この結果、掘り取
り可能な樹木は小さいものに制限される結果とに
なる。
本発明は、上述従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、請求項1の
方法では、樹木の根本部における下部地盤と根を
ロータリーカツターによつて切断しながら前進さ
せることにより、根本部から下方に太い根が延び
ている大樹木の掘り取りと、その担持を容易にす
ると共に、搬送後の植込み穴に対する落し込みに
も支障のないようにするのが、その目的であり、
請求項2の装置では同上工法に用いて好適な移植
装置の提供を目的としている。
≪課題を解決するための手段≫ 本願は上記の目的を達成するために、請求項1
の移植工法にあつては、ブルドーザ等の自走式主
導機に、上下動可能に連結した掘削兼搬送機を用
いて樹木を移植する工法において、上記掘削兼搬
送機を上記主導機上で操縦することにより、該掘
削兼搬送機の底板の下部にあつて、前後方向へ移
動自在に配設され、かつ先端部に左右方向へ回動
可能に一対のロータリーカツターを付設してある
掘削兼担持板を、上記底板の下部に後退して保持
すると共に、その状態で下降させながら前進させ
ることで、上記ロータリーカツターにより樹木根
本部の下部地盤の略中間部までを、その樹木根本
部と対応する幅及び深さを切断し、その後、掘削
兼担持板のみ前進させて、ロータリーカツターに
より樹木根本部の下部地盤における残存部を切断
することにより、樹木を根本部から掘り取ると同
時に、当該樹木根本部を上記底板と掘削兼担持板
上にあつて掘削兼搬送機により担持し、これを植
込み穴まで移送した後、ロータリーカツターを前
方へ回転回避させ、その後、掘削兼担持板を後退
動作し、樹木を植込み穴に落し込み、植込むよう
にしたことを特徴とする樹木の移植工法を提供す
るものである。
さらに、上記移植工法を実施するのに適用され
る請求項2の移植装置は、所要の二軸方向への寸
法を有して、前端を開口し平面略コ字形状に形成
した有底状のフレームと、該フレームの底板の下
部にあつて、前後方向へ移動可能に配設された掘
削兼担持板と、該掘削兼担持板の先端部に沿つて
水平状態にしてかつ、少なくとも前方へ回避動作
可能に配設された左右の一対のロータリーカツタ
ーと、上記掘削兼担持板を前後移動し、かつ上記
ロータリーカツターを回避動作する油圧ジヤツキ
等の各駆動機構と、上記ロータリーカツターを回
転駆動する油圧モーター等の駆動機構とにより、
樹木の掘削兼搬送機が構成され、該掘削兼搬送機
がブルドーザ等による自走式主導機の端部にリン
ク機構と昇降駆動機構により上下駆動可能にし
て、かつ同主導機上で昇降及び掘削兼担持板の前
後移動並びにロータリーカツターの回転及び回避
動作を制御可能なるよう連結してなることを特徴
とする樹木の移植装置を提供するものである。
≪作用≫ 請求項1の方法を請求項2の装置によつて実施
するには先ず、掘削兼搬送機は、走行の妨げとな
らないように上昇させておき、この状態にて主導
機を運転することで、移植する樹木の近くまで移
動させる。
目的の樹木に接近したならば、掘削兼搬送機を
下降して前傾姿勢とし、かかる状態で主導機によ
り掘削兼搬送機を、そのコ字形フレームの開口部
から樹木を機内に受容可能に前進させるが、その
時左右のロータリーカツターを回転駆動させなが
ら、駆動機構により同機を前項姿勢状態にて下降
しつつ行なう。
このようにすれば、樹木の手前にてロータリー
カツターは、地盤を掘削するので、このまま前進
することで、樹木の根本部の下部は適当深さに切
断される。
樹木の根本部の左右の地盤は、パワーシヨベル
等にて溝状等に適当深さまで掘削しておくと、ロ
ータリーカツターによる掘削時、当該溝内に期土
が行なわれて都合が良い。
適当深さまで掘削したならば、掘削兼搬送機を
水平状態に戻しながら前進させ、ロータリーカツ
ターにより、樹木根本部の下部における略中間部
まで掘削することにより、樹木根本部の略半分が
掘削兼搬送機の底板上に受容担持される。
ここで、掘削兼搬送機の前進を停止させ、この
状態にて掘削兼担持板のみを駆動機構により前進
させながらロータリーカツターによつて、樹木根
本部の下部地盤の残り半分を水平に掘削すること
により、樹木の根本部の半分は掘削兼担持板上に
受容担持されることとなる。
このようにして、樹木根本部がフレームの底
板、掘削兼担持板上に略半分ずつ受容されると、
樹木根本部の下部の地盤と、根の下方へ延出され
ている部分はロータリーカツターによつて切断さ
れる。
次いで、掘削兼担持板の前進を停止し、ロータ
リーカツターを回転駆動しながら掘削兼搬送機を
上昇させると、樹木根本部の前部の地盤と、根の
前側へ延出されている部分はロータリーカツター
により切断される。
この時、樹木の根は左右方向へ延出しているも
のは切断されていないが、掘削兼搬送機を上述の
ように上昇させる時、左右方向に延出している根
は切断されているか、引き抜かれるので、更に同
機を上昇させれば、樹木は根木は略球根状となつ
て掘り取られると同時に、同機の底板と掘削兼担
持板上に起立状態で担持される。
このようにして樹木を掘り取り、担持した後は
主導機を走行して、掘削兼搬送機上の樹木を目的
の場所まで移動すれば、掘り取つた樹木を所望場
所まで起立した状態で搬送することができる。
従つて、移動場所に予め植込み穴を削穴してお
けば、該穴上に掘削兼搬送機を進めた後、左右の
ロータリーカツターを駆動機構により前方へ略
90゜回避動作させ、次いで掘削兼担持板を駆動機
構により後退動作させると、同板上に樹木の根本
部の略半分が担持されているので、その半分の落
下により同機の底板上に担持されている残りの半
分も底板上から滑落して植込み穴内に落下させる
ことができる。
この時、同機を前傾姿勢とすることにより樹木
の滑落を容易にすることができる。
又、樹木の植込み向きは、主導機を走行して自
在に行なうことができるので、所望向きに植込み
穴に落下させた後、樹木の姿勢を正して、根本に
盛土して移植を完了することとなる。
≪実施例≫ 以下、本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
まず、請求項1に係る移植工法の説示に先行し
て、同工法に用いることのできる請求項2の移植
装置について明示する。
第1図〜第6図に示したように、ブルドーザ等
の自走式主導機1に、掘削兼搬送機2がアタツチ
メントとして連結されており、当該掘削兼搬送機
2は、樹木3を受容可能にして、前端に開口部4
を形成した平面略コ字形状とした有底状のフレー
ム5にあつて、その左右に水平に対設してある両
側枠杆6,6の内側部に、横断面コ字形状の水平
な案内レール7,7が前後方向に長く、かつ対称
に形成させてある。
上記掘削兼搬送機2にあつて、その前後方向へ
移動可能に配設された掘削兼担持板8は、樹木3
を担持可能なるよう、上記フレーム5の底板9と
略同等の二軸方向への寸法を有する平板部10
と、その左右両側にあつて、上記案内レール7,
7に適合するよう横断面略正方形状にて前後方向
に長くかつ平行としたレール11,11とを有
し、両者10,11,11は複数個の連結部材1
2…により一体に固定されている。
この掘削兼担持板8は、そのレール11,11
を、上記フレーム5の左右の案内レール7,7
に、スライド自在なるよう係嵌させることによつ
て、上記フレーム5の底板9における下部にあつ
て、前後方向(図において左右方向)へ移動可能
に配設されている。
又、上記掘削兼担持板8は、フレーム5におけ
る左右の両側枠6,6に、一端を枢着13,13
して夫々配設してある油圧ジヤツキ等の駆動機構
14,14にあつて、その出力軸15と枢着さ
れ、この駆動機構14,14の稼動によつて、前
後方向へ進退自在となつている。
上記掘削兼担持板8の前端左右両側には、一対
のロータリーカツター16,16が配設されてい
る。
このロータリーカツター16,16は、回転用
支持枠17,17の下端部に支軸18をもつて上
下方向へ回転可能なるよう軸支されている回転
用、アーム19にあつてその一端に油圧モーター
等による駆動機構20が固着されていると共に、
先端部にスプロケツト21を回転自在なるよう軸
支してあるチエーンガイド22が、片持ち梁方式
にて水平に固設され、上記スプロケツト21と、
駆動機構20の回転軸20aに固定のスプロケツ
ト23と、複数個の切断刃24…を有する切断用
チエーン25が巻掛され、上記駆動機構20によ
つて、切断用チエーン25が、チエーンガイド2
2に沿つ回転駆動されるよう構成されている。
又、上記ロータリーカツター16,16は、そ
の回転用支持枠17,17が、上記掘削兼担持板
8の左右両側前端部に垂直軸26,26にて枢着
さていることにより、水平状態にて平板部10の
先端部から前方へ略90゜だけ回転可能なるよう配
設されている。
このロータリーカツター16,16は、上記両
レール11,11の先端部近傍に一端を枢着2
7,27することで各々配設した油圧ジヤツキ等
による駆動機構28,28にあつて、その出力軸
29,29に回転用支持枠17,17が枢着され
ていることにより、該駆動機構28,28によつ
て第5図に示す矢印a←→a′方向へ略90゜回転され
るよう構成されている。
更に、上記ロータリーカツター16,16は、
第6図の如く上記回転用支持枠17,17に枢着
30,30して各々配設した油圧ジヤツキ等によ
る駆動機構31,31の出力軸32,32に、上
記回転用アーム19,19が枢着されていること
により、該駆動機構31,31によつて、上方へ
略90゜回転されるように構成されている。
上述掘削兼搬送機2は、そのフレーム5の基端
が、前記主導機1の前端にリンク機構33と油圧
ジヤツキ等による昇降用駆動機構34及び傾動用
駆動機構35により枢着により連結され、これに
より、該駆動機構34によつて水平状態のままで
昇降動作がなされるよう、又駆動機構35によつ
て傾斜動作がなされるよう構成されている。
そして、上記掘削兼搬送機2の昇降及び傾斜動
作と、掘削兼担持板8の前後方向移動動作と、一
対のロータリーカツター16,16の回転駆動動
作と、該ロータリーカツター16,16の前方及
び上方への回転動作は、主導機1の操縦室36に
て操縦できるように、上記各駆動機構14,2
0,28,31が主導機1の図示しない油圧ユニ
ツトと接続されている。
尚、第1図、第2図において、37は主導機1
から掘削兼搬送機2の上部へ突設したアームで、
樹木3を支持するのに用いられる。
次いで前記本願の移植工法を施工順に説明す
る。
本工法は、上述のような掘削兼搬送機2をブル
ドーザ等の自走式主導機1に連結し、当該主導機
1上で同機の昇降、傾斜及び掘削兼担持板8の前
後移動並びに一対のロータリーカツター16,1
6の回転動作を制御しながら実施される。
即ち、第7図のように、上述掘削兼搬送機2を
移植しようとする樹木3の近くまで移動させ、該
樹木3から所望近距離となつた位置で、同機2を
前傾姿勢となるよう下降させ、かかる状態にてフ
レーム5の開口部4から、当該フレーム5内に樹
木根本部3aが受容できるように前進させ、第7
図のイの位置からロの位置に進めた後、同機2を
水平にして更にハの位置まで進め、左右一対のロ
ータリーカツター16,16により樹木3の前部
と、樹木根本部3aの下部における地盤Gを所望
深さまで切断して根3bの前方及び下方へ延出し
ている部分を切断すると同時にフレーム5におけ
る底板9上の前部まで樹木3を受容させる。
かかる位置で同機2の前進を停止させた後、同
主導機1上にて、掘削兼担持板8をニの位置まで
移動させるが、この時一対のロータリーカツター
16,16を回転駆動しながら行なう。
これにより、樹木根本部3aの下部地盤の残存
部と、下方に延出する根3bをロータリーカツタ
ー16,16にて切断すると同時に、その平板部
10が樹木根本部3aの他半部の下部に押し進め
られることで、樹木3を根本部3aから球根状に
掘り取ると同時に、掘り取つた樹木3をフレーム
5の底板9と、掘削兼担持板8の平板部10上に
略半分ずつ担持させる。
次いで、同主導機1上で操縦して、同機2を上
昇させると、樹木3の後部の地盤と、後方へ延出
する根3bはロータリーカツター16,16によ
り切断されるので、第7図ホに示すように掘り取
つて同機2に担持でき、樹木3を起立状態に保持
させることとなる。
かかる状態にて、掘削兼搬送機2を目的の移動
位置まで移動することにより、掘り取つた樹木を
移動地まで搬送し、第8図のように予め削穴して
ある植込み穴38上に掘削兼搬送機2を移動させ
停止した後、同主導機上で、一対のロータリーカ
ツター16,16を各々前方へ回動させ、その
後、掘削兼担持板8を後退動作すると、その平板
部10上に樹木根本部3aの略半分が担持されて
いるので、当該部分が落下することで、同機2の
底板9上に担持されている他の半分は、該板9上
から滑落して植込み穴38内に落下するから、樹
木3の姿勢を正した後、根本部3bに盛土して植
込みを完了する。
以上は、樹木3を掘り取つて担持し、所望場所
まで搬送した後、移植する場合であるが、本発明
工法によると、同一場所にて樹木3を他の方向に
向きを変えて移植する場合にも適用されることは
勿論である。
≪発明の効果≫ 以上説明したように本願に係る樹木の移植工法
によれば、掘削兼担持板の先端部左右両側に配設
した一対のロータリーカツターを、水平状態とし
て駆動され、掘削兼搬送機を前傾姿勢として前進
させ、ロータリーカツターによつて樹木根本部の
前方から下部の地盤及び根を切断し、樹木根本部
の下部の地盤を略中間部まで切断した後は、同機
の前進を停止し、掘削兼担持板のみ前方へ移動し
て、上記根本部下部の地盤の残りを切断し、樹木
を掘り取ると同時に樹木を掘削兼搬送機の底板上
と掘削兼担持板の平板部上に各々略半分ずつ担持
し、この状態で予め削穴してある植込み穴まで搬
送し、該植込み穴に落し入れて植込むようにした
ので、樹木の根まわし、掘り取り、担持、搬送、
植込みの一連の移植作業をすべて機械的に行なう
ことができることはもとより、特に機械化による
樹木の掘り取り作業において困難となつている樹
木根本部の下部における切盤及び根の切断をロー
タリーカツターによつて容易に行なうことができ
るから、根本部から下方へ太い根が延出している
太い径の樹木の掘り取り、移植を容易に行うこと
ができるようになると共に、従来例の如く、掘り
取り時、下方へ延出する根を機械的に抜き取るの
に比べて地盤、根の切断時の抵抗が少ない為、作
業時の負荷が軽減され、各部に無理を与えること
がなくなり、又掘り取りは、ロータリーカツター
によつて地盤、根を切断すると同時に行なわれる
こととなるので、根本部が過大な圧迫を受けず、
根を傷めることはなく簡単に掘削兼搬送機上に掘
り取り、担持することができる。
更に、植込み穴上で、ロータリーカツターを前
方へ開き動作した後、掘削兼担持板を後退動作さ
せることで、樹木は植込み穴内に落し入れること
が可能である為、植込み作業も容易に行なうこと
ができる。
又、本願装置によれば、上述工法に適用できる
諸機能は勿論備えたおり、特に掘削兼搬送機は、
その底板の下部にあつて前後方向へ移動可能に掘
削兼担持板が配設され、かつその先端部左右両側
にロータリーカツターを前方へ開動可能に備えた
構成により、樹木根本部の前部、下部、後部の地
盤及び根の切断、掘削と、掘り取り、担持する際
に無理がかからないから、各部を早朝に損耗させ
ることのない耐久性をも兼備する等の効果を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項1に係る樹木の移植工法に用い
られる請求項2の移植装置を示した全体側面図、
第2図は同移植装置において、掘削兼担持板を前
方へ移動した状態の側面図、第3図乃至第5図は
同装置の主要部を夫々示したもので、第3図は掘
削兼担持板を後退した状態の平面図、第4図は掘
削兼担持板を前方へ移動した状態の平面図、第5
図は掘削兼担持板を前方へ移動し、一対のロータ
リーカツターを前方へ開動した状態の平面図、第
6図は同装置におけるロータリーカツターを前方
へ開動した状態にて上方へ回動可能とする為の機
構を示す側面図、第7図、第8図は同工法及び同
装置における樹木の移植工程の説明図である。 1……主導機、2……掘削兼搬送機、3……樹
木、5……フレーム、8……掘削兼担持板、9…
…底板、16,16……ロータリーカツター、1
4,20,28,34,35……駆動機構、33
……リンク機構、38……植込み穴。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ブルドーザ等の自走式主導機に、上下動可能
    に連結した掘削兼搬送機を用いて樹木を移植する
    工法において、上記掘削兼搬送機を上記主導機上
    で操縦することにより、該掘削兼搬送機の底板の
    下部にあつて、前後方向へ移動自在に配設され、
    かつ先端部に左右方向へ回動可能に一対のロータ
    リーカツターを付設してある掘削兼担持板を、上
    記底板の下部に後退して保持すると共に、その状
    態で下降させながら前進させることで、上記ロー
    タリーカツターにより樹木根本部の下部地盤の略
    中間部までを、その樹木根本部と対応する幅及び
    深さに切断し、その後、掘削兼担持板のみ前進さ
    せて、ロータリーカツターにより樹木根本部の下
    部地盤における残存部を切断することにより、樹
    木を根本部から掘り取ると同時に、当該樹木根本
    部を上記底板と掘削兼担持板上にあつて掘削兼搬
    送機により担持し、これを植込み穴まで移送した
    後、ロータリーカツターを前方へ回転回避させ、
    その後、掘削兼担持板を後退動作し、樹木を植込
    み穴に落し込み、植込むようにしたことを特徴と
    する樹木の移植工法。 2 所要の二軸方向への寸法を有して、前端を開
    口し平面略コ字形状に形成した有底状のフレーム
    と、該フレームの底板の下部にあつて、前後方向
    への移動可能に配設された掘削兼担持板と、該掘
    削兼担持板の先端部に沿つて水平状態にしてか
    つ、少なくとも前方へ回避動作可能に配設された
    左右の一対のロータリーカツターと、上記掘削兼
    担持板を前後移動し、かつ上記ロータリーカツタ
    ーを回避動作する油圧ジヤツキ等の各駆動機構
    と、上記ロータリーカツターを回転駆動する油圧
    モーター等の駆動機構とにより、樹木の掘削兼搬
    送機が構成され、該掘削兼搬送機がブルドーザ等
    による自走式主導機の端部にリンク機構と昇降駆
    動機構により上下駆動可能にして、かつ同主導機
    上で昇降及び掘削兼担持板の前後移動並びにロー
    タリーカツターの回転及び回避動作を制御可能な
    るよう連結してなることを特徴とする樹木の移植
    装置。
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