JPH0445691Y2 - - Google Patents

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JPH0445691Y2
JPH0445691Y2 JP1987069708U JP6970887U JPH0445691Y2 JP H0445691 Y2 JPH0445691 Y2 JP H0445691Y2 JP 1987069708 U JP1987069708 U JP 1987069708U JP 6970887 U JP6970887 U JP 6970887U JP H0445691 Y2 JPH0445691 Y2 JP H0445691Y2
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horn
tip
handpiece
irrigation
surgical
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、超音波振動により生物組織を破砕も
しくは切断分離するための、外科用超音波メスの
ハンドピースに関するものである。
〔従来技術〕
超音波による生体組織の切断、切削もしくは破
砕能を応用いた手術具としては、整形外科、一般
外科分野では骨や関節を切削するもの、癌細胞を
切除するもの、眼科領域では白内障の手術具、ま
た、歯科用では歯石除去用の超音波手術具等が実
用化されている。
これらの超音波応用手術具は、基本的には、高
周波電流を超音波振動に変換する超音波振動源、
該振動源に接続され超音波振動を増幅し伝達する
ホーン、及び生体組織と接触し破砕もしくは切断
するホーンの先端の作業部(メス部)より構成さ
れ、使用目的によつては、手術部位周辺に生理食
塩水等のイリゲーシヨン液(洗浄液)を供給し洗
浄するイリゲーシヨン機構や、破砕し乳化された
細胞片を吸引、除去する吸引機構を備えている。
このようなイリゲーシヨン機構や吸引機構を備
えた、従来の外科用超音波メス用ハンドピースで
は、第3図に示したように、イリゲーシヨンパイ
プ26は銀ろう付けにより吸引パイプ21と一体
化し、後方側はハンドピース中間部にあるパイプ
止め具22によりビス止めし、前方側は吸引口2
3のところで吸引パイプ21に固定用ジヨイント
24を銀ろう付けし、ハンドピース外套部25に
はめ込むことによつて固定していた。従つて、イ
リゲーシヨン液の供給を必要としない手術の時で
も、イリゲーシヨンパイプ26だけをとりはずす
ことは不可能であり、またイリゲーシヨンパイプ
26の先端がホーン27に接触し、超音波振動に
よつて金属粉の生じる恐れがあつた。
従来のハンドピースのこのような欠点を解消す
るため、本考案者らは、第4図に示した構造のハ
ンドピースを考案し、実開昭59−150408号公報に
開示した。このハンドピースはホーン31とイリ
ゲーシヨンパイプ32との接触をさけるため、8
の字型チツプ33をホーン31及びイリゲーシヨ
ンパイプ32の先端部近傍に挿入したものであ
る。8の字型チツプは、シリコーン樹脂、フツ素
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂等の
ホーン31の超音波振動に影響の少ない材質で作
られており、ホーン31とイリゲーシヨンパイプ
32との間隔はこの8の字型チツプ33によつて
約2mmに保たれ、イリゲーシヨンパイプ32のホ
ーン31への接触を防いでいる。
しかしながら、手術の際にイリゲーシヨン液を
正確に術部に供給するには、イリゲーシヨンパイ
プ32の位置を常にハンドピースの上側に保つて
おかねばならず、またハンドピースの先端部を下
げる必要があり、生体内深部や術野が著しく狭い
場合には、ハンドピースが使いづらく適切適格な
る手術を行なうことが困難になるため、術時間を
必要以上に長くするという欠点があつた。また、
脳腫瘍等の手術でハンドピースのホーン31を上
向きに使用する術式があり、その場合には、イリ
ゲーシヨン液が術部に供給されずに、ハンドピー
スの手元側に垂れるという欠点があり、このよう
な術式の手術には使用が困難であつた。
〔考案の目的〕
本考案は、超音波振動を利用した外科用手術
具、即ち超音波メス用ハンドピースのこのような
現状の問題点を解決し、ハンドピースをどの向き
に使用しても、イリゲーシヨン液を術部に適格に
供給できるイリゲーシヨン機構を備えたハンドピ
ースを提供することを目的としたものである。
〔考案の構成〕
即ち本考案は、超音波振動により生物組織を破
砕もしくは切断分離する外科手術用ハンドピース
の先端部近傍において、保持チツプ13を用いて
ホーン1及びイリゲーシヨンパイプ12の間隔を
一定に保つて保持したハンドピースであつて、保
持チツプ13内に、イリゲーシヨンパイプの内径
より小さい内径を有し、ホーンの先端に行くに従
つてホーン1側に向つて傾斜していて、その軸線
がホーンの先端部近傍に交差しているイリゲーシ
ヨン液通路を有することを特徴とするハンドピー
スである。
以下、図面に基づいて本考案を詳しく説明す
る。
第1図は本考案の一実施例となるハンドピース
の全体図である。ホーン1と振動子2とはネジ等
で機械的に接続され、振動子2は振動子2の振幅
モードのノードとなるフランジ部3で握り部4に
ビス等の適宜の方法で固定されており、ホーン1
と振動子2はカバー5に被われている。握り部4
の後端側からは、電歪型振動子や磁歪型振動子等
を駆動する超音波発振器と接続するためのケーブ
ル6及びコネクター7が出ている。
ホーン1内には、手術部位にて発生する血液、
ホーン1により破砕された細胞片等を吸引、除去
するための吸引孔8が設けられ、カバー5の外側
に適宜の方法で接続したパイプジヨイント9を介
して吸引パイプ10に接続されている。この吸引
パイプ10は、パイプジヨイント9とパイプ止め
具11によりハンドピースの側部に固定されてい
る。
また、イリゲーシヨンパイプ12も同様にパイ
プジヨイント9とパイプ止め具11でハンドピー
ス側部に固定されており、その先端部は、第2図
に示すような保持チツプ13を用いてホーン1の
先端部との間隔を一定に保つように保持されてい
る。イリゲーシヨンパイプ12の先端部が、保持
チツプ13のイリゲーシヨンパイプ保持穴15に
挿入、固定されており、挿入される距離としては
0.1〜10mm、望ましくは0.5〜2mm程度とするのが
良い。イリゲーシヨンパイプ12と保持チツプ1
3の固定方法としては、接着剤等で保持チツプ1
3に固着することが望ましい。接着剤等で固める
ことにより、イリゲーシヨンパイプ12から供給
される生理食塩水の圧力により保持チツプ13が
抜ける問題が解消される。
保持チツプ13のホーン穴14の内径は、ホー
ン1の振動に影響を与えないようにホーン1より
わずかに大きめにする。例えば、ホーン1外径を
3mmとするならば、ホーン穴14の内径を3.05mm
〜3.4mm、望ましくは3.2mm程度とする。又、保持
チツプ13のホーン穴14側に切り欠き17を入
れることで、ホーン1に対する振動の影響はより
小さくなる。保持チツプの材質としては、耐熱
性、耐摩耗性、摺動性に優れ、超音波振動の影響
の少ない材質、例えばフツ素樹脂、シリコーン樹
脂、ポリアミド、ポリアセタール等が望ましい。
イリゲーシヨンパイプ12の先端部から供給さ
れるイリゲーシヨン液は、イリゲーシヨンパイプ
12より内径が小さく、先端に行くに従つてホー
ン1側に向つて傾斜しているイリゲーシヨン液通
路16を通ることにより、より細い水流となつて
ホーン1の先端部に吹き付けられ、そこで超音波
振動によつて噴霧状化され、ホーン先端の術部方
向に向つて噴出されるため、ハンドピースをどの
ような向きにしても(例えば、ホーン1を上に向
ける)あるいは、イリゲーシヨンパイプ12がハ
ンドピースの下側にくる使い方をしても、イリゲ
ーシヨン液を適格に術部に供給することができ
る。イリゲーシヨン液通路16の長さは0.5mm以
上で上記のような効果を確実にするためには1mm
以上とするのが望ましく、また、保持チツプ13
を必要以上に大きくしないためには3mm以内とす
るのが好ましい。また、イリゲーシヨン液通路の
内径は全体が一定である必要はなく、ホーンの先
端側に行くに従つて小さくなつていてもよく、こ
れによつてイリゲーシヨン液の流れをスムーズに
することができる。
〔考案の効果〕
本考案のハンドピースによると、イリゲーシヨ
ンパイプをホーンに保持している保持チツプのイ
リゲーシヨン液通路が、細く、先端に行くに従つ
てホーン側に向かつて傾斜しているから、イリゲ
ーシヨン液がより細い水流となつてホーンの先端
部に吹き付けられ、そこで噴霧状化されてホーン
先端の術部方向に向つて噴出されるので、術野が
生体内深部にあり、あるいは、非常に複雑な場
合、ハンドピースのイリゲーシヨンパイプの位置
を変えても(例えば、ハンドピースの側面、ある
いは底面にイリゲーシヨンパイプが位置していて
も)イリゲーシヨン液が垂れることなく適格に術
野に供給できるうえに、従来使用できなかつた、
脳外科におけるハンドピースのホーン側を上向き
にする術式にもなんら支障なく使用でき、外科手
術用具として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例となるハンドピース
の全体図である。第2図は本考案で用いるハンド
ピースの保持チツプの一例を示す図である。第3
図および第4図は従来のハンドピースを示す全体
図である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 超音波振動により生物組織を破砕もしくは切
    断分離するための外科手術用ハンドピースの先
    端部近傍において、保持チツプを用いてホーン
    及びイリゲーシヨンパイプの間隔を一定に保つ
    て保持したハンドピースであつて、保持チツプ
    内に、イリゲーシヨンパイプの内径より小さい
    内径を有し、ホーンの先端に行くに従つてホー
    ン側に向つて傾斜していて、その軸線がホーン
    の先端部近傍に交差しているイリゲーシヨン液
    通路を有することを特徴とするハンドピース。 (2) 保持チツプ内のイリゲーシヨン液通路が、先
    端に行くに従つて直径が小さくなつていること
    を特徴とする、実用新案登録請求の範囲第1項
    記載のハンドピース。
JP1987069708U 1987-05-12 1987-05-12 Expired JPH0445691Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987069708U JPH0445691Y2 (ja) 1987-05-12 1987-05-12

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JP1987069708U JPH0445691Y2 (ja) 1987-05-12 1987-05-12

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JPH0177716U JPH0177716U (ja) 1989-05-25
JPH0445691Y2 true JPH0445691Y2 (ja) 1992-10-27

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51136387A (en) * 1975-03-05 1976-11-25 Cavitron Corp Device for attracting nerve tissue utilizing ultrasonic wave and method thereof
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