JPH0445235A - 熱交換器用銅合金 - Google Patents

熱交換器用銅合金

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JPH0445235A
JPH0445235A JP15421490A JP15421490A JPH0445235A JP H0445235 A JPH0445235 A JP H0445235A JP 15421490 A JP15421490 A JP 15421490A JP 15421490 A JP15421490 A JP 15421490A JP H0445235 A JPH0445235 A JP H0445235A
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JP
Japan
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corrosion resistance
heat exchanger
copper alloy
weight
lithium bromide
Prior art date
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Pending
Application number
JP15421490A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenki Minamoto
源 堅樹
Shigeru Kiyouhara
京原 繁
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は高強度であると共に耐食性が優れた熱交換器用
銅合金に関し、更に詳述すれば、臭化リチウム(L i
 B r)水溶液を使用する吸収式冷凍機用伝熱管の材
料として好適の熱交換器用銅合金に関する。
[従来の技術] 従来、熱交換器用伝熱管の材料には、耐食性が優れた種
々の銅合金、例えば、90/10キユプロニツケル(1
0重量%のNiを含有するキュプロニッケル)、3重量
%Ni−Cu合金(3重量%のNiを含有するNi−C
u合金)又はりん脱酸鋼が使用されている。特に、臭化
リチウム水溶液を使用する吸収式冷凍機の熱交換器(吸
収器)用の伝熱管は、管外側が高濃度の臭化リチウム水
溶液と接触すると共に、管内側がこの管内を通流する冷
却水と接触するため、この伝熱管用材料には臭化リチウ
ム水溶液及び冷却水の双方に対する耐食性が優れている
ことが要求される。そこで、従前、このような用途の伝
熱管用材料には、臭化リチウム水溶液に対する耐食性が
優れた90/10キユプロニツケル等のNi−Cu系合
金が使用されていた。
しかし、近時、腐食抑制剤の添加により伝熱管の防食管
理技術が向上してきたことと、材料のコストダウンの必
要性から、防食効果は優れているものの高価であるとい
う欠点をもつNiの含有量を低減する傾向にあり、90
/10キユプロニツケルよりも安価な3重量%Ni−C
u合金等が使用されている。そして、現在では、更に安
価なりん脱酸銅も伝熱管用材料として使用されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、近年、熱交換器の高性能化に伴って、熱
交換器用伝熱管の使用条件が増々苛酷になっている。こ
のような苛酷な使用条件においては、りん脱酸鋼からな
る伝熱管では臭化リチウム水溶液による腐食が発生する
虞がある。また、りん脱酸鋼を使用した場合、機器の構
造上から必要とされる強度を十分に得ることができない
場合がある。一方、N s −Cu系合金からなる伝熱
管は、前述の如く、−船釣にNi含有量を多くすること
により臭化リチウム水溶液に対する耐食性を高めること
ができるものの、製造コストが高くなり、熱伝導性が劣
化するという問題点がある。また、Ni−Cu系合金は
、管内を流れる冷却水の水質によっては、りん脱酸銅よ
りも冷却水による孔食が発生しやすい場合がある。
従って、強度及び臭化リチウム水溶液に対する耐食性は
Ni−Cu系合金と同様に優れていると共に、管内を流
れる冷却水に対する耐食性かりん脱酸銅と同様に優れて
いる低コストの熱交換器用銅合金の開発が望まれている
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
熱交換器用材料として機能上必要な種々の特性を有する
と共に、特に臭化リチウム水溶液及び冷却水の双方に対
する耐食性が優れた熱交換器用銅合金を提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る熱交換器用銅合金は、0.05乃至1.0
重量%のNi、0.01乃至1.0重量%のAI、0、
01乃至1.0重量%のSi及び1.0乃至10重量%
のZnを含有し、残部がCu及び不可避的不純物からな
ることを特徴とする。
[作用コ 以下、本発明に係る熱交換器用銅合金について、その各
成分の添加理由及び組成限定理由を説明する。
LL Niを添加すると、銅合金の強度を向上させることがで
きると共に、耐食性、特に、臭化リチウム水溶液に対す
る耐食性を向上させることができる。しかしながら、N
iの含有量が0.05重量%未満の場合は、十分な耐食
性及び強度を得ることができない。一方、1.0重量%
を超えてNiを添加しても、耐食性が実質的にそれ以上
向上することはなく、逆に製造コストが上昇してしまう
という問題点がある。例えば、使用温度が約80°C以
下である吸収器の場合、1.0重量%を超えるNiを含
有しても、臭化リチウム水溶液に対する耐食性は、実用
上、それ以上改善されるものではない。従って、Niの
含有量は0.05乃至1.0重量%にする。
LL A)を添加すると、銅合金の強度及び耐食性を向上させ
ることができる。しかしながら、AIの含有量が0.0
1重量%未満であると、この耐食性及び強度の向上効果
が不十分である。一方、A7の含有量が1.0重量%を
超えると、銅合金の強度は向上するものの、冷間加工性
が低下してしまう。
従って、A7の含有量は0.01乃至1.0重量%にす
る。
ふ1 Siを添加すると、銅合金の強度及び耐食性を向上させ
ることができると共に、この銅合金を溶解した場合にS
iにより脱酸作用が得られる。しかしながらNSIの含
有量が0.01重量%未満であると、これらの効果が不
十分である。一方、Siの含有量が1.0重量%を超え
ると、銅合金の強度は向上するものの、冷間加工性が低
下してしまう。
従って、SIの含有量は0.OI乃至1.0重量%にす
る。
Znを添加すると、銅合金の強度を高めることができる
と共に、熱間加工性を向上させることができる。しかし
ながら、Znの含有量が1.0重量%未満であると、こ
れらの効果が不十分である。
一方、Znの含有量カ月0重量%を超えると、耐食性、
特に臭化リチウム水溶液に対する耐食性が低下すると共
に、応力腐食割れが発生しやすくなる。
従って、Znの含有量は1.0乃至10重量%にする。
上述した成分を添加することにより、熱交換器用材料と
して機能上必要な種々の特性を有すると共に、銅合金の
強度及び臭化リチウム水溶液に対する耐食性を改善する
ことができる。また、Niの含有量が1.0重量%以下
であるため、製造コストを低減でき、熱伝導性を向上さ
せることができると共に、冷却水に対する耐食性も向上
させることができる。
[実施例コ 次に、本発明の実施例について、本願特許請求の範囲か
ら外れる比較例と比較して具体的に説明する。
先ず、下記第1表に示す組成の実施例合金1乃至8及び
比較例合金1乃至7を夫々クリブトル炉にて溶製し、7
kg(厚さが45mm1幅が70mm1長さが20Lm
)の鋳塊を得た。この場合、脱酸剤としては本願発明の
含宵成分であるA1及びSiの外にMnを添加して造塊
してもよい。
次に、この鋳塊の表裏両面を3m+mの深さで面側した
後、800乃至850°Cの温度で10mmの厚さにま
で熱間圧延する。そして、これを酸洗し、スケールを除
去した後、1.0mmの厚さにまで冷間圧延した。
次いで、窒素ガス雰囲気の炉中において、実施例合金1
乃至8及び比較例合金1乃至5については500℃の温
度で、比較例合金θについては700℃の温度で、比較
例合金7については350℃の温度で30分間焼鈍した
次に、熱処理後のこれらの合金の加工性を調べ、更に、
臭化リチウム水溶液に対する耐食性、冷却水に対する耐
食性及び応力腐食割れに対する耐食性(耐応力腐食割れ
性)について試験した。それらの結果を下記第2表に示
す。
第1表 第2表 なお、各耐食性試験及び耐応力腐食割れ性試験の条件は
下記の通りである。
(a)臭化リチウム水溶液に対する耐食性は、厚さが1
mm)幅が201111%長さが1001■の板材を試
験片として使用し、下記の腐食条件で試験した。
腐食媒体 ;65重量%臭化リチウム水溶液温度 ;8
0℃ 空気混入量;500乃至800cc/分期 間  ;l
O日日 間験終了後、試験片の表面を10重量%塩酸水溶液で酸
洗して、試験前後の重量変化により単位面積当りの腐食
減量を求めて耐食性を評価した。
(b)冷却水に対する耐食性は、厚さが1m、幅が20
mm、長さが100鰭の板材を試験片として使用し、下
記の腐食条件で試験した。
腐食媒体; イオン交換水+80ppmの804′+ 
50ppmのC7−+ 3oppmのHCO3残留塩素
; l乃至3ppm 温度;60℃ 流動水 ;0.5乃至1.5 m/秒 期 間 ; 2 カ月 試験終了後、試験片の表面を10重量%塩酸水溶液で酸
洗して、試験前後の重量変化により単位面積当りの腐食
減量を求めて耐食性を評価した。
(C)耐応力腐食割れ性は、以下のようにして試験した
。先ず、第1図に示すように、厚さが0.5龍、幅が1
2.7酊、長さが150mmの試験片1を使用し、この
試験片1の両端部に穴を開けた後に、試験片1をループ
状に折り曲げ、両端部の穴に銅線2を通して双方を固定
した。そして、このような応力負荷状態で試験片1を室
温にて28重量%アンモニア蒸気中に2時間暴露した後
、試験片1の中央部における応力腐食割れの発生状況を
調査した。
なお、第2表中において、耐応力腐食割れ性は、割れが
ない場合を○で示し、割れが若干ある場合を△で示し、
割れが著しく多い場合を×で示した。
また、加工性は、良好である場合を○で示し、不良であ
る場合を×で示した。
この第2表から明らかなように、実施例合金1乃至8は
いずれも臭化リチウム水溶液及び冷却水の双方に対する
耐食性が優れており、本願発明の必須成分が比較的少な
い実施例合金1を除いては臭化リチウム水溶液による腐
食減量が24冒に/ cm 2以下、冷却水よる腐食減
量が3.0mg / am 2以下であった。また、実
施例合金1乃至8は、いずれも加工性が良好であると共
に、応力腐食割れが発生することはなかった。
一方、本願発明の必須成分が不足する比較例合金1,2
及び比較例合金7(りん脱酸鋼)は加工性及び耐応力腐
食割れ性は良好であるものの、臭化リチウム水溶液及び
冷却水に対する耐食性が悪いものであった。また、本願
発明の必須成分を過剰に含有する比較例合金3.4は臭
化リチウム水溶液及び冷却水に対する耐食性が優れてい
るものの、夫々加工性及び耐応力腐食割れ性が悪いもの
であった。更に、Ni含有量が3.0乃至9.3重量%
と著しく多い比較例合金5,6は、特に臭化リチウムに
対する耐食性が優れているものの、Ni含有量が多いた
め製造コストが高いと共に、加工性が悪いものであった
[発明の効果コ 以上説明したように、本発明に係る熱交換器用銅合金は
所定量のN l 1Al!、S i及びZnを含有する
から、熱交換器用伝熱管の材料として機能上必要な種々
の特性を有すると共に、強度が高く、臭化リチウム水溶
液及び冷却水に対する耐食性が共に優れている。
また、本発明においては、Ni含を量が比較的少ないの
で、熱交換器用伝熱管の製造コストを低減することがで
きるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は応力腐食割れに対する耐食性試験を示す模式図
である。 1;試験片、2;銅線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)0.05乃至1.0重量%のNi、0.01乃至
    1.0重量%のAl、0.01乃至1.0重量%のSi
    及び1.0乃至10重量%のZnを含有し、残部がCu
    及び不可避的不純物からなることを特徴とする熱交換器
    用銅合金。
JP15421490A 1990-06-13 1990-06-13 熱交換器用銅合金 Pending JPH0445235A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007034810A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Ntt Docomo Inc コンテンツダウンロードシステム、コンテンツサーバ、移動通信端末及びコンテンツダウンロード方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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