JPH01148489A - フィレット形成部の耐食性にすぐれた熱交換器Al合金ブレージングシート - Google Patents

フィレット形成部の耐食性にすぐれた熱交換器Al合金ブレージングシート

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JPH01148489A
JPH01148489A JP30363887A JP30363887A JPH01148489A JP H01148489 A JPH01148489 A JP H01148489A JP 30363887 A JP30363887 A JP 30363887A JP 30363887 A JP30363887 A JP 30363887A JP H01148489 A JPH01148489 A JP H01148489A
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JP
Japan
Prior art keywords
alloy
brazing
corrosion resistance
brazing sheet
heat exchanger
Prior art date
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Application number
JP30363887A
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English (en)
Inventor
Ken Toma
当摩 建
Takeshi Itagaki
武志 板垣
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MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、エアコンやエバポレータなどのA47合金
製熱交換器をろう付けにより製造するのに用いた場合に
、耐食性のすぐれたフィレット部を形成することができ
るAl合金ブレージングシートに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、一般に、上記のA47合金製熱交換器の製造には
、重量%で(以下%は重量%を示す)、Cu : 0.
1〜0.7%、  Mn : 0.3〜1.5%。
Sl:0.7〜1.3%。
を含有し、さらに、 Mg : 0.05〜0.2%、   Z r : 0
.03〜0.15%。
C「  二 〇、03〜0.2 %。
のうちのIFliまたは2N以上を含有し、残りがAg
合金と不可避不純物からなる組成を有する/’47合金
の芯材の片面または両面に、Siミニフル12゜ を含有し、さらに必要に応じて、 Mg:0.3〜2%。
を含有し、残りがAl7と不可避不純物からなる組成を
有するへΩ合金のろう材をクラッドしてなるAl合金ブ
レージングシートが、これを構成する上記の芯材がろう
付は後でも高強度を有し、かつCuを含有するので、ろ
う材に対して電気化学的に貴であるため、耐食性も良好
であるなどの点から広(実用に供されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記の従来ブレージングシートにおいては、上
記のようにろう材に比して芯材が一段と電気化学的に貴
であるために、これを熱交換器の組み立てに用い、実用
に供した場合に、特にろう材によって形成されるフィレ
ット部が優先的に腐食してしまい、例えば熱交換器がろ
う付は積層構造をもつものである場合には、耐圧強度が
フィレット形成部にかかるので、このフィレット形成部
の腐食は熱交換器の耐圧強度の経時的低下をもたらし、
使用寿命の短命化の原因となっている。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明者等は、上述のような観点から、芯材を
よく防食するために腐食(犠牲陽極)はするが、腐食速
度がきわめて遅いフィレット部を形成することができる
Ag合金ブレージングシートを開発すべく研究を行なっ
た結果、上記の従来Al1合金ブレージングシートを構
成するろう材に合金成分としてCuを0.03〜0.2
%含有させると、芯材をよく防食した上で、これによっ
て形成されるフィレット部の耐食性が一段と向上するよ
うになるという知見を得たのである。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであっ
て、 Cu   二 0.1 〜0.7  %、     M
n   :  0.3 〜1.5  %。
SI:0.7〜1.3%。
を含有し、さらに、 Mg : 0.05〜0.2%、   Z r : 0
.03〜0.15%。
Cr : 0.03〜0.2%。
のうちの1種または2種以上を含有し、残りがAlと不
可避不純物からなる組成を有するAl合金の芯材の片面
または両面に、 Sl  7 7〜12%、   Cu : 0.03〜
0.2%。
を含有し、さらに必要に応じて、 Mg:0.1〜2%。
を含有し、残りがAllと不可避不純物からなる組成を
有するAl合金のろう材をクラッドしてなるフィレット
形成部の耐食性にすぐれた熱交換器用AJ合金ブレージ
ングシートに特徴を有するものである。
つぎに、この発明のAf1合金ブレージングシートの芯
材およびろう材の成分組成を上記の通りに限定した理由
を説明する。
A、芯材 (a)  Cu Cu成分には、常温強度を向上させると共に、芯材をろ
う材やフィン材に比して電気化学的に貴にし、芯材を優
先的に防食する作用があるが、その含有量が0.1%未
満では前記作用に所望の効果が得られず、一方その含有
量が0.7%を越えると、粒界腐食などの局部腐食が発
生するようになることから、その含有量を0.1〜0.
7%と定めた。
(b)  MnおよびSl これらの成分には、共存した状態で、l!−Mn−8l
系微細化合物を形成して、常温強度と共に、ろう付は加
熱温度での高温強度を向上させる作用があるが、その含
有量が、Mn :04%未満およびSI:0.7%未満
では、所望のすぐれた常温および高温強度を確保するこ
とができず、−方、その含有量が、Mn:1.5%およ
びSl:1.3%を越えると、前記化合物が粗大化する
ようになって強度が低下したり、巨大晶を形成して加工
性が低下するようになることから、その含有量をそれぞ
れMn:0.3〜1.5%、  Sl  :0.7〜I
4%と定めた。
(c)  Mg、Zr、およびCr これらの成分には、常温および高温強度を一段と向上さ
せる作用があるが、その含有量が、それぞれMg:0.
05%未満、  Zr :0.03%未満、およびCr
:0.03%未満では所望の強度向上効果が得られず、
一方その含有量が、それぞれMg:0.2%、 Zr 
:0.15%、およびCr:0.2%を越えると加工性
が低下するようになることから、その含有量をそれぞれ
Mg : 0.05〜0.2%、 Zr :0、H〜0
.15%、およびCr : 0.08〜0.2%と定め
た。
B、ろう材 (a)  31 Sl成分には、融点を下げ、かつ流動性を向上させるこ
とによってろう付は性を付与する作用があるが、その含
有量が7%未満では所望のろう付は性を確保することが
できず、一方その含有量が12%を越えると、再び融点
が上昇するようになり、所望のろう付けを行なうことが
できなくなることから、その含有量を7〜12%と定め
た。
(b)  Cu Cu成分には、芯材より電気化学的に卑な状態で、ろう
材の電位を上げ、もって特にろう付は部に形成されるフ
ィレット部の耐食性を向上させる作用があるが、その含
有量が0.03%未満では所望の耐食性を確保すること
ができず、一方その含有量が0.2%を越えると芯材に
比して電気化学的に貴になる場合が生じるようになり、
芯材の防食が損なわれるようになることから、その含有
量を0.03〜0,2%と定めた。
(c)  Mg Mg成分には、ろう材表面の自然酸化皮膜を破壊し、か
つ再酸化を防止し、さらにろう材の流動性を一段と向上
させるゲッター作用があるので、必要に応じて含有され
るが、その含有量が0.3%未満では前記作用に所望の
効果が得られず、一方その含有量が2%を越えると加工
性が低下するようになるばかりでなく、Mgの蒸発によ
る炉内汚染が著しくなることから、その含有量を0.3
〜2%と定めた。
〔実 施 例〕
つぎに、この発明のAl合金ブレージングシートを実施
例により具体的に説明する。
通常の溶解法により、それぞれ第1表に示される成分組
成をもった芯材用AfI合金1〜8、本発明るう材用A
N合金A−H,および従来ろう材用節   1   表 Al合合金、bを溶製し、同じく通常の条件で鋳造して
鋳塊とした後、均質化処理を施した。なお、第1表には
表示を省略したが、これらのAl合金は、いずれも不可
避不純物として、Cu:0.01%以下、 Mn : 
0.01%以下、 Mg : 0.01%以下。
Zr:0.01%以下、 Cr :0.01%以下、 
Zn :0.01%以下、およびFo:0.35%以下
をそれぞれ含有するものである。
ついで、芯材用Ag合金1〜8を、固剤の後、熱間圧延
にて板厚:8mm(ただし芯材用Al合金3は9關)の
熱延板とし、またろう材用Al合金はいずれも同様に固
剤の後、熱間圧延にて板厚:911I11の熱延板とし
、さらに冷間圧延にて板厚=1關の冷延板とし、引続い
て前記芯材用Ag合金の熱延板の両面(ただし芯材用A
l1合金3の熱延板の場合は片面)に、第2表に示され
る組み合せにしたがって前記ろう材用Al合金の冷延板
を重ね合わせ、これに熱間圧延を施して厚さ:2關のク
ラツド材とし、さらに適宜中間焼鈍をはさみなから冷間
圧延を施すことによって本発明Al合金ブレージングシ
ート1〜8および従来A47合金ブレージングシート1
〜8をそれぞれ製造した。
つぎに、この結果得られた各種のA、Q合金ブレージン
グシートから、縦二80關×横: 40mmの寸法をも
った試験片をそれぞれ2枚づつ切り出し、それぞれをL
字形に曲げ、その−辺を背中合せにした状態で、ろう材
がMgを含有する場合は10’torrの真空中、一方
ろう材がMgを含有しない場合は1気圧(7(loto
rr)のN2ガス雰囲気中、いずれも温度=600℃に
10分間保持の条件でろう付けを行ない、ろう付は後の
試験材に対して、500時間の酸性塩水噴霧試験を行な
い、背中合せ部に形成されたフィレット部の最大侵食深
さと、フィレット形成面以外の面における最大孔食深さ
を測定した。この測定結果を第2表に示した。また、第
2表には芯材とろう材のろう付は後の電位を示した。
〔発明の効果〕 第2表に示される結果から、本発明Al合金ブレージン
グシート1〜8においては、いずれも芯材とろう材の電
位差が小さく、ろう材がよく芯材を防食した上で、ろう
材によって形成されるフィレット部の耐食性も一段と向
上するようになるのに対して、従来Ag合金ブレージン
グシート1〜8では、芯材とろう材の電位差が大きく、
芯材のろう材による防食には問題はないが、フィレット
部の侵食が一段と増大することが明らかである。
上述のように、この発明のAJ合金ブレージングシート
は、これがろう付けされた時に形成されるフィレット部
の耐食性にすぐれ、したがってこれを特に積層構造のド
ロンカップ型などの熱交換器の製造に用いた場合には、
著しく長期に亘って耐圧強度の高いフィレット部を保持
することができるようになるので、熱交換器の使用寿命
の延命化がはかれるなど工業上有用な特性を有するので
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Cu:0.1〜0.7%,Mn:0.3〜1.5
    %,Si:0.7〜1.3%, を含有し、さらに、 Mg:0.05〜0.2%,Zr:0.03〜0.15
    %,Cr:0.03〜0.2%。 のうちの1種または2種以上を含有し、残りがAlと不
    可避不純物からなる組成を有するAl合金の芯材の片面
    または両面に、 Cu:0.03〜0.2%, Si:7〜12%, を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組成(以
    上重量%)を有するAl合金のろう材をクラッドしてな
    るフィレット形成部の耐食性にすぐれた熱交換器用Al
    合金ブレージングシート。(2)Cu:0.1〜0.7
    %,Mn:0.3〜1.5%,Si:0.7〜1.3%
    , を含有し、さらに、 Mg:0.05〜0.2%,Zr:0.03〜0.15
    %,Cr:0.03〜0.2%, のうちの1種または2種以上を含有し、残りがAlと不
    可避不純物からなる組成を有するAl合金の芯材の片面
    または両面に、 Cu:0.03〜0.2%, Si:7〜12%, を含有し、さらに、 Mg:0.3〜2%, を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組成(以
    上重量%)を有するAl合金のろう材をクラッドしてな
    るフィレット形成部の耐食性にすぐれた熱交換器用Al
    合金ブレージングシート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017060989A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 三菱アルミニウム株式会社 熱交換器用アルミニウム合金チューブ
CN110578079A (zh) * 2019-09-18 2019-12-17 新疆众和股份有限公司 耐酸腐蚀铝合金管及其制造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017060989A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 三菱アルミニウム株式会社 熱交換器用アルミニウム合金チューブ
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