JPH044251Y2 - - Google Patents

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JPH044251Y2
JPH044251Y2 JP20119284U JP20119284U JPH044251Y2 JP H044251 Y2 JPH044251 Y2 JP H044251Y2 JP 20119284 U JP20119284 U JP 20119284U JP 20119284 U JP20119284 U JP 20119284U JP H044251 Y2 JPH044251 Y2 JP H044251Y2
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governor
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fulcrum shaft
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、エンジンの遠心式ガバナのフライウ
エイト装置に関し、フライウエイトの出力腕先端
に枢支した回転輪に遠心力が負荷されても、ガバ
ナスリーブから当該回転輪に同時に作用するスラ
スト力で拮抗させて、回転輪の回転を円滑に行な
わしめ、もつて、ガバナの応答感度を高くできる
ものを提供する。
そして、本考案の前提となる技術の利用分野を
さらに詳述すれば、例えば、第1図若しくは第6
図に示すように、ウエイトホルダ1の回転中心B
から偏位する位置に支点軸3を介してフライウエ
イト2を揺動自在に枢支し、フライウエイト2の
出力腕6をホルダ回転中心B側に延出し、出力腕
6に枢支ピン18を介して回転輪7をホルダ回転
中心Bから横に離れた位置で回転自在に枢支して
構成したものに関する。
<従来技術> 従来のウエイト装置においては、第6図に示す
ように、支点軸3と枢支ピン18との間の腕長さ
Kをホルダ回転中心Bと支点軸3との間の偏心距
離Hに略等しく形成していた。
<考案が解決しようとする問題点> しかしながら、この従来装置においては、回転
輪7はウエイトホルダ1の回転中心Bの回りに回
転運動を行なつているので、回転中心Bから離れ
る方向に遠心力R0を受けて出力腕6の内壁に押
し付けられる。
このため、ローラ7は摺動抵抗力を受けてガバ
ナスリーブ5の押圧が円滑に行なえず、ガバナの
応答感度を低下させてしまうという問題があつ
た。
<問題点を解決するための手段> 本考案は、上記問題点を解消するためのもの
で、出力腕に枢支される回転輪にスラスト分力が
加わつても、回転輪の回転を円滑に維持して、ガ
バナの応答感度を高くすることを目的として提案
されたもので、この目的を達するための構成を実
施例に対応した第1図乃至第5図に用いて、以下
に説明する。
即ち、支点軸3と枢支ピン18との間の腕長さ
Kをホルダ回転中心Bと支点軸3との間の偏心距
離Hよりも長く設定し、ホルダ回転中心Bを通り
支点軸3と平行な仮想直線Lよりもウエイトホル
ダ1の回転方向Mの上手側に枢支ピン18を偏位
させ、枢支ピン18が前記仮想直線Lから変位す
る変位寸法Nを、回転輪7がガバナスリーブ5と
の摩擦により枢支ピン18に沿つてホルダ回転中
心B側に引き寄せられる引寄せ力Fに回転輪7が
遠心力R0で枢支ピン18に沿つて引寄せ力Fと
反対側に押寄せられる押寄せ力Rが等しく拮抗で
きる値となる寸法に設定したものである。
<作用> そこで、上記構成によつてもたらされる本考案
の作用効果を述べると、前記腕長さKを偏心距離
Hより長く設定し、且つ、仮想直線Lよりもウエ
イトホルダ1の回転方向Mの上手側に枢支ピン1
8を偏位させるので、回転輪7に回転中心から離
れる側に遠心力R0が作用しても、回転輪7はガ
バナスリーブ5に対して相対回転しているので、
当該スリーブ5によつて回転軌跡に接する方向の
押し出し力F0を同時に受けることになる。
このため、遠心力R0のうち、回転輪7を出力
腕6の内壁に押し付けようとする押し寄せ分力R
は、上記押し出し力F0のウエイトホルダ側に引
き付けようとする水平成分、即ち、引き寄せ分力
Fによつて拮抗されることになる。
このとき、本考案では、枢支ピン18が仮想直
線Lから変位する寸法Nを、上記押し寄せ分力R
と引き寄せ分力Fが同等の大きさになるように設
定しているので、最終的に、遠心力R0によつて
生み出された押し寄せ分力Rは上記引き寄せ分力
Fによつて相殺されてしまい、回転輪7は出力腕
6の内壁側に押し寄せられることはなくなる。
しかも、本考案では、出力腕6の腕長さKを前
記偏心距離Hより長くとるので、ガバナスリーブ
5を介するガバナレバーの入力部の揺動寸法を長
くできる。
<考案の効果> 従つて、本考案によれば、ガバナレバーの入力
部の揺動寸法を長く確保しながら、回転輪の回転
を円滑に行なうことができるので、ガバナの応答
感度をより大きく向上することができる。
<実施例> 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
第1図はウエイト装置の出力腕周辺の要部縦断
正面図、第2図は機械式ガバナの揺動式ウエイト
装置の分解斜視図、第3図はデイーゼルエンジン
における同ウエイト装置周辺の縦断側面図、第4
図は同エンジンの縦断正面図、第5図はウエイト
装置の正面図であつて、デイーゼルエンジンEの
横側壁に燃料噴射ポンプ室20を形成し、燃料噴
射ポンプ21を当該ポンプ室20に収容し、ポン
プ室20の前後に亘つて軸架した噴射カム軸22
に噴射ポンプ室21を連動する。
また、ポンプ室20の下方にガバナ軸8を配置
し、上記噴射カム軸22と平行に軸架したうえで
ウエイト装置10を取付け、当該ウエイト装置1
0に燃料噴射ポンプ21の燃料調整ラツク23を
ガバナレバー24を介して連動する。
即ち、ウエイト装置10は、第2図に示すよう
に、ガバナ軸8に円筒函状のホルダペース11、
略直方体状のウエイトホルダ1及びガバナスリー
ブ5を順次嵌挿し、ウエイトホルダ1に2個のフ
ライウエイト2を支点軸3を介して遠心方向に揺
動自在に枢支して構成される。
当該ウエイトホルダ1は、いわば円盤状体の左
右両側壁13,12を平滑に切り欠いた形状を呈
し、その中央部に前後方向に亘つてガバナ軸嵌挿
孔14を、左・右両側壁13,12に亘つて一対
の支軸嵌挿孔15を(即ち、支軸嵌挿孔15はガ
バナ軸嵌挿孔14に対して上下方向に離れた直交
状に位置する)各々明け、この状態でホルダベー
ス11に固定してガバナ軸8に嵌挿されるととも
に、その前方にガバナスリーブ5を摺動自在に配
置する。
前記各フライウエイト2は、半円筒体16の両
端部の背後に垂直方向に出力腕6を延設し、両出
力腕6の上方に枢支孔17を明け、一方の出力腕
6の下方に枢支ピン18を支持し、枢支ピン18
の内端にラジアル軸受、より具体的にはラジアル
玉軸受7を回動自在に枢支する。
そして、力両力腕6の枢支孔17をウエイトホ
ルダ1の支軸嵌挿孔15に合わせ、支点軸3を両
孔15,17に嵌挿することで、2個のフライウ
エイト2をウエイトホルダ1の上・下に揺動自在
に各々枢支する。
上記出力腕6は、支点軸3と枢支ピン18との
間の腕長さKをホルダ回転中心Bと支点軸3との
間の偏心距離Hよりも長く設定し、ホルダ回転中
心Bを通り支点軸3と平行な仮想直線Lよりもウ
エイトホルダ1の回転方向Mの上手側に枢支ピン
18を偏位させて構成し、もつて、フライウエイ
ト2の揺動変位に対し出力腕6の押し出し変位を
大きくとり、もつて、ガバナスリーブ5の摺動変
位を大きく確保して、下記ガバナレバー24の入
力部の揺動寸法を大きく設定する。
尚、枢支ピン18が前記仮想直線Lから変位す
る変位寸法Nを、ラジアル軸受7がガバナスリー
ブから受ける押し出し力F0のスラスト分力Fと
ラジアル軸受7がそれ自体の回転運動により受け
る遠心力R0の水平分力Rとが等しくなる距離に
設定して、ラジアル軸受7が遠心力R0で出力腕
6の方向に押し付けられようとするのを回避す
る。
一方、前記ガバナ軸8に嵌挿したガバナスリー
ブ5の前方に、二股状のガバナレバー24を配置
し、当該二股の基部25をポンプ室20に水平に
軸支した支持軸26に揺動自在に枢支し、二股の
先端部27に支持したローラ28をガバナスリー
ブ5の前鍔部29に接当可能に構成する。
斯くしてなるガバナ装置においては、エンジン
回転数が上昇すると、ガバナ軸8の回転速度も上
昇し、ウエイト2は遠心方向の推力を受けて支点
軸3を支点としてウエイトホルダ1の上・下端の
方向に開いてゆく。
そして、ウエイト2はその出力腕6をガバナ軸
8の前方に向かつて揺動せしめ、ラジアル軸受5
0はガバナスリーブ5の後鍔部30を前方向に押
圧摺動させる。
前方に摺動したガバナスリーブ5は、その前鍔
部29でガバナレバー24の二股先端部27を前
方に押し、支持軸26を中心に揺動したガバナレ
バー24はガバナスプリングの張力に抗して燃料
噴射ポンプ21の燃料調整ラツク23を燃料減量
側に移動せしめて、エンジン回転数を所定回転数
に減速するのである。
また、エンジン回転数が下降すると、ガバナス
プリングの張力でガバナレバー24は燃料調整ラ
ツク23を燃料減量側に移動せしめて、エンジン
回転数を所定回転数まで増速するのである。
以上のように、本考案は、エンジン回転数を一
定域に調整するガバナ装置において、ガバナ装置
を構成する要素の一つであるウエイト部分の回転
輪を、特定方向のウエイトホルダの回転に対して
所定の腕長さを保つて枢支したものなので、回転
輪は前述のようなラジアル玉軸受に限らず、複列
球面コロ軸受を初めとする他の軸受、或いは、ロ
ーラにしても差し支えない。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案の実施例を示すもの
で、第1図はウエイト装置の出力腕周辺の要部縦
断正面図、第2図は機械式ガバナの揺動式ウエイ
ト装置の分解斜視図、第3図はデイーゼルエンジ
ンにおける同ウエイト装置周辺の縦断側面図、第
4図は同エンジンの縦断正面図、第5図はウエイ
ト装置の正面図、第6図は従来例のウエイト装置
を示す概略正面図である。 1……ウエイトホルダ、2……フライウエイ
ト、3……支点軸、5……ガバナスリーブ、6…
…出力腕、7……回転輪、18……枢支ピン、B
……1の回転中心、F……引寄せ力、H……Bと
3との間の偏心距離、K……3と18との間の腕
長さ、L……Bを通り3と平行な仮想直線、M…
…1の回転方向、N……18のLからの偏位寸
法、R0……遠心力、R……押寄せ力。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ウエイトホルダ1の回転中心Bから偏位する位
    置に支点軸3を介してフライウエイト2を揺動自
    在に枢支し、フライウエイト2の出力腕6をホル
    ダ回転中心B側に延出し、出力腕6に枢支ピン1
    8を介して回転輪7をホルダ回転中心Bから横に
    離れた位置で回転自在に枢支して構成したエンジ
    ンの遠心式ガバナのフライウエイト装置におい
    て、支点軸3と枢支ピン18との間の腕長さKを
    ホルダ回転中心Bと支点軸3との間の偏心距離H
    よりも長く設定し、ホルダ回転中心Bを通り支点
    軸3と平行な仮想直線Lよりもウエイトホルダ1
    の回転方向Mの上手側に枢支ピン18を偏位さ
    せ、枢支ピン18が前記仮想直線Lから変位する
    変位寸法Nを、回転輪7がガバナスリーブ5との
    摩擦により枢支ピン18に沿つてホルダ回転中心
    B側に引き寄せられる引寄せ力Fに回転輪7が遠
    心力R0で枢支ピン18に沿つて引寄せ力Fと反
    対側に押寄せられる押寄せ力Rが等しく拮抗でき
    る値となる寸法に設定した事を特徴とするエンジ
    ンの遠心式ガバナのフライウエイト装置。
JP20119284U 1984-12-28 1984-12-28 Expired JPH044251Y2 (ja)

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JPS61115212U JPS61115212U (ja) 1986-07-21
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