JPH0442484Y2 - - Google Patents

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JPH0442484Y2
JPH0442484Y2 JP13215886U JP13215886U JPH0442484Y2 JP H0442484 Y2 JPH0442484 Y2 JP H0442484Y2 JP 13215886 U JP13215886 U JP 13215886U JP 13215886 U JP13215886 U JP 13215886U JP H0442484 Y2 JPH0442484 Y2 JP H0442484Y2
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plunger
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plunger head
oil inlet
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、エンジン油供給回路と連通するシリ
ンダに嵌め込まれる油圧式バルブラツシユアジヤ
スタに関する。
〔従来の技術〕
エンジンの動弁系には、バルブラツシユ(弁す
きま)を自動的に調整するための油圧式バルブラ
ツシユアジヤスタが近年広く採用されている。か
かるアジヤスタは一般的には、シリンダヘツド又
はロツカーアームに形成されたシリンダ内に直立
姿勢又は垂直姿勢で嵌め込まれ、シリンダヘツド
又はロツカーアームに設けられた油供給回路から
の作動油を受け入れるようになつている。
一方、種々の形式のエンジンの開発に伴い、エ
ンジンの向き又は姿勢に合わせて油圧式バルブラ
ツシユアジヤスタも種々の取付け姿勢が取られる
ようになつた。第2図は代表的な水平対向エンジ
ンのDOHC型動弁系の配置図である。図中、1
は油圧式バルブラツシユアジヤスタ、2はロツカ
ーアーム、3はカム、4はバルブステムをそれぞ
れ示す。この動弁系の下側に傾斜姿勢で配置され
た従来の代表的な油圧式バルブラツシユアジヤス
タの構成を第5図の拡大断面図に示す。
図示のように、油圧式バルブラツシユアジヤス
タ1は、シリンダヘツド26に形成されたシリン
ダ内に、外部と通じる僅かな隙間20をもつて嵌
入された円筒形アウタプランジヤ又は円筒形ボデ
ー5と、該円筒形アウタプランジヤの内部に、こ
れと僅かな隙間25をもつて軸方向摺動自在に嵌
入され且つ底部にオリフイスを持つた円筒形イン
ナプランジヤ7と、切り欠き又は給油口15を有
する一端が前記円筒形インナプランジヤ7の開放
端と当接し、他端又は作用端が円筒形アウタプラ
ンジヤの開放端から突出してロツカーアーム2の
一端と当接したプランジヤヘツド6とを有する。
インナプランジヤ7の底部には、プランジヤヘツ
ド6及びインナプランジヤ7内に形成されたリザ
ーバ室23から、インナプランジヤ7とアウタプ
ランジヤ5とで形成された高圧室24の方向にの
み油の流れを許すようにチエツク弁8が配置され
ている。
図示のような傾斜姿勢では、リザーバ室23は
高圧室24の斜め下方に位置している。シリンダ
ヘツド26内に設けられた油供給回路12から作
動油が、アウタプランジヤの外周面に形成された
環状の油導入室13を介して、アウタプランジヤ
の壁の所定個所に形成された油導入口14を通
り、そしてプランジヤヘツドの開放端の連絡溝1
7及び給油口15を通つてリザーバ室23内に流
入する。
〔考案の解決しようとする問題点〕
油供給回路12からリザーバ室23内に流入す
る作動油は通常、多くの気泡を有している。油圧
式バルブラツシユアジヤスタが直立姿勢の場合に
は、リザーバ室23内に流入した作動油中の気泡
は浮力でリザーバ室23内を上方(直立姿勢にお
いて上方)に移動し、プランジヤヘツドの上方
(直立姿勢において上方)に設けられた開口部即
ち排油口16を介してプランジヤヘツドの外周面
と円筒形アウタプランジヤの内周面との間の隙間
を通つてバルブラツシユアジヤスタの外部に出
る。しかしながら、第5図の傾斜姿勢では、リザ
ーバ室23内に入つた気泡はその浮力によつて逆
にインナプランジヤ7のリザーバ室部分に入り、
そしてバルブラツシユアジヤスタの作動中、高圧
室24に入り込むことになる。高圧室に入り込ん
だ気泡はアウタプランジヤ5の内周面とインナプ
ランジヤ7の外周面との間の隙間25を通る作動
油の流れにのつてプランジヤヘツドの連絡溝17
に入る。このサイクルの繰返しにより、リザーバ
室23の上部及び高圧室24内の空気濃度は次第
に高くなり、ある所定のレベルに達するとバルブ
ラツシユアジヤスタの剛性が低下し、動弁系から
打音が生じるとともにバルブラツシユアジヤスタ
の作動不良を引き起こした。
本考案の目的は、上記問題点に対してなされた
ものであり、全体としてリザーバ室の上方に位置
した高圧室に気泡が入り込まないようになつた油
圧式バルブラツシユアジヤスタを提供することに
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案によれば、
エンジン油供給回路と連通するシリンダ内に、外
部に通じる隙間をもつて傾斜姿勢で嵌入された円
筒形アウタプランジヤを有し、該アウタプランジ
ヤの内部に、底部にオリフイスを備えた円筒形イ
ンナプランジヤが摺動自在に嵌入され、さらにア
ウタプランジヤ内にプランジヤヘツドが置かれ、
切り欠きを有するプランジヤヘツドの開放端がオ
リフイスとは反対側の前記インナプランジヤの開
放端と当接し、インナプランジヤの底部には、イ
ンナプランジヤ及びプランジヤヘツド内に形成さ
れたリザーバ室から、インナプランジヤの底部と
アウタプランジヤとで形成された高圧室への方向
にのみ作動油の流れを許すようにチエツク弁が配
置されているような油圧式バルブラツシユアジヤ
スタにおいて、アウタプランジヤに、高圧室と反
対側のその開放端近くに前記エンジン油供給回路
と連通した油導入口を設け、これと整列してプラ
ンジヤヘツドにリザーバ室への給油口を形成し、
さらに、高圧室と前記油導入口との間のアウタプ
ランジヤの上壁部に前記プランジヤヘツドの切り
欠きと整列して気泡排出用連通口を設け、該気泡
排出用連通口を、アウタプランジヤの外周面に形
成され且つ前記隙間と連絡した環状気泡収集室に
開口させたことを特徴とする油圧式バルブラツシ
ユアジヤスタを提供する。
〔実施例〕
本考案の油圧式バルブラツシユアジヤスタを第
1図を参照して説明する。第1図は、第2図の
DOHC動弁系の下側の油圧式バルブラツシユア
ジヤスタの構成を示し、従来例の第5図と対応し
ている。
油圧式バルブラツシユアジヤスタ1は、シリン
ダヘツド26に形成された傾斜シリンダ内に、シ
リンダの内周面との間に僅かな隙間20をもつて
固定的に嵌入された円筒形アウタプランジヤ又は
円筒形ボデー5を有している。隙間20はシリン
ダヘツド26の油穴21を介して油圧式バルブラ
ツシユアジヤスタの外部又は周囲環境に通じてい
る。バルブラツシユアジヤスタ1はさらに、円筒
形アウタプランジヤ5の内部に、このアウタプラ
ンジヤの摺動面との間に隙間25をもつて軸方向
摺動自在に嵌入され且つ底部にオリフイスを持つ
た円筒形インナプランジヤ7と、切り欠き又は開
口部16を有する一方の開放端が前記インナプラ
ンジヤ7の開放端と当接し、他端即ち作用端が円
筒形アウタプランジヤの開放端から突出して、カ
ム3の作用により揺動するロツカーアーム2の一
端と当接しているプランジヤヘツド6とを有して
いる。ロツカーアーム2の他端はバルブステム4
と当接している。円筒形インナプランジヤ7の底
部には、プランジヤヘツド6及びインナプランジ
ヤ7内に形成されたリザーバ室23から、インナ
プランジヤ7の底部とアウタプランジヤ5とで形
成された高圧室24への方向にのみ油の流れを許
すようにチエツク弁8が配置されている。図示の
ように、高圧室24は全体としてリザーバ室23
よりも上方に位置している。10は、リテーナ9
を介してプランジヤ7の底部と本体5の閉鎖端と
に当たつているリターンスプリング、11は、リ
テーナ9で保持されたチエツク弁用スプリングで
ある。
本考案の油圧式バルブラツシユアジヤスタの構
成上の特徴によれば、円筒形アウタプランジヤ5
は高圧室24と反対側のその開放端の近くにその
周囲壁にわたつて、シリンダヘツド内に設けられ
た油供給回路12と連通した環状の油導入室13
を有し、且つ前記周囲壁の所定個所に油導入口1
4を有している。本実施例で油導入口14はアウ
タプランジヤ5の上壁部に形成するのが有利であ
るが、下壁部に設けても良い。一方、プランジヤ
ヘツド6はアウタプランジヤ5の油導入口14と
対応して、連絡溝17b及び給油口15を有して
いる。第5図の従来例と比べて、本考案において
は、高圧室24と給油口15との間の距離は〓か
に長いことが分かろう。さらに、アウタプランジ
ヤ5はその長さのほぼ中間の上壁部に、プランジ
ヤヘツド6の開放端の切り欠き16及び連絡溝1
7aと対応整列して気泡排出用連通口18を有し
ている。また、アウタプランジヤ5はその外周面
に気泡排出用連通口18と対応して環状の気泡収
集室19をも有している。アウタプランジヤ5の
気泡収集室19は、シリンダの内周面とアウタプ
ランジヤ5の外周面との間の隙間20と連絡して
おり、かくして、油圧式バルブラツシユアジヤス
タ1の外部に通じている。
作動にあたり、気泡を多量に含んだ作動油が、
シリンダヘツドの油供給回路12からアウタプラ
ンジヤ5の油導入室13及び油導入口14を介
し、そしてプランジヤヘツド6の連絡溝17b及
び給油口15を通つてリザーバ室23内に流入す
る。気泡はその浮力のために鉛直方向に進む。上
述したように、高圧室24と給油口15との間の
距離は比較的長いので、気泡は作動油とともに、
インナプランジヤのリザーバ室部分に入ることな
くプランジヤヘツドの切り欠き16及び連絡溝1
7aを介し、そしてアウタプランジヤの気泡排出
用連通口18を経て、気泡収集室19に入り、こ
こに溜まる。その後、気泡は僅かの作動油ととも
に隙間20を通り、油穴21を介して油圧式バル
ブラツシユアジヤスタの外部に排出される。たと
え万が一、気泡が高圧室24内に入つたとして
も、この気泡は高圧室24内の作動油の高い圧力
により少量の作動油とともに、アウタプランジヤ
の内周面とインナプランジヤの外周面との間の隙
間25を通つて連絡溝17aに到達し、その後、
上述した経路をたどつて油圧式バルブラツシユア
ジヤスタの外部に出る。
第3図は横置型エンジンのためのOHC動弁系
の代表例を示している。第4図はかかるOHC動
弁系の上側の本考案の別の実施例としての所謂ロ
ツカーアーム内装型油圧式バルブラツシユアジヤ
スタを断面で示している。このようなロツカーア
ームに内装された形式の油圧式バルブラツシユア
ジヤスタにも本考案の概念を第1図の実施例と同
様に適用することができる。第1図のものと異な
る点は、ロツカーアーム2に対して液密に取りつ
ける鍔部5bを有する円筒形アウタプランジヤ5
がロツカーアーム2内に設けられ、アウタプラン
ジヤ5の環状の気泡収集室19が隙間20を介し
て直接、油圧式バルブラツシユアジヤスタの外部
環境に連絡していること、プランジヤヘツド6の
閉鎖端が直接、バルブステム4に作用しているこ
と、ロツカーアーム2内に油供給回路12が設け
られていること、アウタプランジヤ5の油導入口
14がアウタプランジヤの下壁部に設けられてい
ること等である。しかしながら、油圧式バルブラ
ツシユアジヤスタの本質的な作用効果に変わりは
ない。
〔考案の効果〕
本考案によれば、シリンダヘツド又はロツカー
アームのシリンダ内に傾斜姿勢で嵌め込まれた油
圧式バルブラツシユアジヤスタにおいて、シリン
ダヘツド又はロツカーアーム内の油供給回路と連
絡した円筒形アウタプランジヤの油導入口及びプ
ランジヤヘツドの給油口を高圧室から遠くに離し
て気泡の進む距離を長くするとともに、高圧室と
給油口との間でアウタプランジヤの上壁部に、イ
ンナプランジヤの開放端の切り欠きと連絡し且つ
バルブラツシユアジヤスタの外部に通じる気泡排
出用連通口を設けたので、油供給回路からの作動
油中の気泡の大部分を高圧室に到達する前に油圧
式バルブラツシユアジヤスタから外部に排出する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の油圧式バルブラツシユアジ
ヤスタの断面図である。第2図は、本考案の油圧
式バルブラツシユアジヤスタを有するDOHC型
の動弁系の配置図である。第3図は、本考案のロ
ツカーアーム内装型油圧式バルブラツシユアジヤ
スタを有するOHC型動弁系の配置図である。第
4図は、本考案のロツカーアーム内装型油圧式バ
ルブラツシユアジヤスタの断面図である。第5図
は、従来の油圧式バルブラツシユアジヤスタの断
面図である。 1……油圧式バルブラツシユアジヤスタ、2…
…ロツカーアーム、5……円筒形アウタプランジ
ヤ、6……プランジヤヘツド、7……円筒形イン
ナプランジヤ、8……チエツク弁、12……油供
給回路、14……油導入口、15……給油口、1
6……切り欠き、18……気泡排出用連通口、1
9……気泡収集室、20……隙間、23……リザ
ーバ室、24……高圧室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジン油供給回路と連通するシリンダ内に、
    外部に通じる隙間をもつて傾斜姿勢で嵌入された
    円筒形アウタプランジヤを有し、該アウタプラン
    ジヤの内部に、底部にオリフイスを備えた円筒形
    インナプランジヤが摺動自在に嵌入され、さらに
    アウタプランジヤ内にプランジヤヘツドが置か
    れ、切り欠きを有するプランジヤヘツドの開放端
    がオリフイスとは反対側の前記インナプランジヤ
    の開放端と当接し、インナプランジヤの底部に
    は、インナプランジヤ及びプランジヤヘツド内に
    形成されたリザーバ室から、インナプランジヤの
    底部とアウタプランジヤとで形成された高圧室へ
    の方向にのみ作動油の流れを許すようにチエツク
    弁が配置されているような油圧式バルブラツシユ
    アジヤスタにおいて、アウタプランジヤに、高圧
    室と反対側のその開放端近くに前記エンジン油供
    給回路と連通した油導入口を設け、これと整列し
    てプランジヤヘツドにリザーバ室への給油口を形
    成し、さらに、高圧室と前記油導入口との間のア
    ウタプランジヤの上壁部に前記プランジヤヘツド
    の切り欠きと整列して気泡排出用連通口を設け、
    該気泡排出用連通口を、アウタプランジヤの外周
    面に形成され且つ前記隙間と連絡した環状気泡収
    集室に開口させたことを特徴とする油圧式バルブ
    ラツシユアジヤスタ。
JP13215886U 1986-08-29 1986-08-29 Expired JPH0442484Y2 (ja)

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