JPH0440682A - 光学式情報記録ディスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、追記型光ディスクや書換型光ディスクなど
の光学式情報記録ディスクに関するものである。

〔従来の技術〕

光学式情報記録ディスクは、第２図に示すように内面に
有機系色素膜や低融点金属膜あるいは光磁気記録膜より
なる記録層２′を構成した透明なプラスチック製の２枚
のディスク基板１’、１’を、内周スペーサー３′、外
周スペーサー４′を介してサンドインチ状に貼り合わせ
、これらディスク基板１′、１′の中心孔に磁性材料よ
りなるハブ部材５’、５’を固着して形成されており、
このハブ部材５’、５’をターンテーブルのマグネット
チャックに装着して回転使用される。

ところで、上記ハブ部材をディスク基板に固着する手段
としては、かっては超音波融着、　ＵＶ接着、溶剤接着
等が用いられたが、これらは接着力に永続性がなく、タ
ーンテーブルへの装脱、回転速度の急変等のショ°ツク
によってハブ部材が脱落してしまう等の不利があった。

このため、近年、この固着手段として第２図のように接
着剤によらず、上下一対のハブ部材５′。

５′にわたり、中心孔を囲んでネジ８′を螺挿し、この
ネジ８′の締付力により固定することが行なわれている
。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、上記ネジによる固定は、固着手段としては信頼
性の高いものであるが、ポリカーボネート等の光弾性定
数の大きいプラスチック板からなる一般のディスク基板
の場合は、ネジの締付による応力のために、ディスク基
板が部分的に変形して大きな複屈折が生じる不利がある
（第４図）。この複屈折は、基板の内周部で大きく、中
間部、外周部はほとんど影響されないが、記録領域の最
内周部に当る部分では信号振幅の低下、Ｃ／Ｎの低下等
に影響が現われてくる。

本来、記録層面には情報を読み出し、または追加記録あ
るいは書き換えするために光ビームスポットを案内する
溝が設けられており、この案内溝に光ビームスポットを
沿わせることにより情報の記録、再生、書き換えが行わ
れるのであって、この案内溝は、例えば１．６碑という
ような微小間隔で同心円状または渦巻状に形成されてい
るものであるから、上記のようにして生ずるディスク基
板のわずかの変形でも大きな影響を及ぼすことになる。

本発明はこのような従来技術の欠点を解消するためにな
されたもので、ネジ止めによる応力によって発生する複
屈折の影響を極力小さくし、信頼性の高い光学式情報記
録ディスクを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明によれば、片面に記録
層が形成された２枚のディスク基板を記録層が内側にな
るようにスペーサーを介して又は介さずに貼り合わせる
とともに、貼り合わされたディスク基板の上下外面に、
一体の磁性材料からなりボス部に連なるフランジ部を有
する一対のハブ部材を、それぞれボス部をディスク基板
の中心孔に嵌挿しかつこれらボス部をネジで相互に締付
して止着固定して構成される光学式情報記録ディスクに
おいて、これらハブ部材のディスク基板外面に重なるフ
ランジ部内面を、予ボス部つけ根に適度の輪状段部を残
して切込し、ディスク基板外面との間に若干の間隙を介
在させてなることを特徴とする光学式情報記録ディスク
が提供される。

〔作用〕

この発明では、上記一対のハブ部材を、そのターンテー
ブルに装着すべき取付面の大きさ、つまりディスク基板
の外面に露われでいる部分を、外形、寸法等は従来と変
えることなく、その代りに上記部分の裏面、つまりディ
スク基板外面に接している部分を、できるだけ中心孔に
近い部分を残して切削し、ディスク基板外面との間に間
隙を介在させておくことにより、ネジの締付力に対する
応力の発生が極力ディスク基板の記録領域からはずれる
ようになり、応力に起因する複屈折の影響が防止され、
信頼性の高いものとなる。

〔実施例〕

この発明の実施例を第１図を参照して説明すると、同図
において、■、１は透明プラスチック円板よりなるディ
スク基板、２，２はその内面に構成された記録層、３は
内周スペーサー、４は外周スペーサー、５，５はハブ部
材であって、磁性材料であるステンレス鋼（ＳＵＳ４３
０）で作られ、ボス部６に連なるフランジ部７を有し、
このボス部６をディスク基板１，１の中心孔に嵌挿する
とともに、それぞれのフランジ部７，７にわたってネジ
８を挿通締付し、上下からディスク基板１，１を挾んで
一体に固定されている。これらハブ部材５，５のフラン
ジ部外面には従来と同じく位置固定用の係合孔（図示せ
ず）が設けられている。

ここまでは、前記第２図に示した従来の装置と同様であ
るが、この発明においては上記ハブ部材５．５は、それ
ぞれフランジ部７の内面を、予めボス部６つけ根に適度
の輪状段部９を残して切込し、ディスク基板１外面との
間に若干の間隙１０を介在させた構造となっている。す
なわち、ハブ部材５，５はそれぞれ３つの半径の異なる
円板を大きい順に順次同心に積み上げた形状をなし、中
心部に同心の穴を有している。そして一番車さい円板に
相当する部分がディスク基板１，１の中心孔に嵌合し、
二番目に大きい円板に相当する面がディスク基板１．１
の表面に当接している。

なお、ハブ部材５，５′にはネジ止め用の貫通穴やパリ
よけの溝が形成されるとともに、面取り等が施されてい
る。

上記構成においては、上下一対のハブ部材５，５がボス
部６、輪状段部９、フランジ部７からなる一見、径の異
なる３個の円板を重ねた形状に作られ、ディスク基板１
外面に対する圧接が輪状段部９だけによる局部接触とし
て行われているから、ネジ８の締付力は輪状段部９を介
してディスク基板１の記録領域外である中心孔周縁に限
られ、さらに仮にネジ８の締付に若干の不均衡があって
、上下一対のハブ部材５，５が相互に傾いた場合でも、
ターンテーブルに対する取付面である所定径のフランジ
部７の傾きは、間隙１ｏに吸収され、ディスク基板１゜
１に変形を生じるおそれがない。

この結果、記録領域の最内周部の複屈折は第３図に示す
ように小さくなり、信号振幅の低下は極度に減少する。

〔発明の効果〕

本発明によれば、ハブ部材をボス部、輪状段部及びフラ
ンジ部からなる、径の異なる３個の円板を重ねた形状と
したので、ハブ部材とディスク基板の接する面が極力中
心孔近傍に限られるため。

ネジ止めによる応力のために発生する複屈折が抑制され
、信号振幅の低下を非常に小さくできる。

したがって、信頼性の向上した光学式情報記録ディスク
が提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例に係る光学式情報記録ディス
クの縦断面図、第２図は従来の光学式情報記録ディスク
の縦断面図、第３図は本発明に使用されるハブ部材（半
径３０■）の締付トルクによりディスク基板に生じる複
屈折の変化を示すグラフ、第４図は第２図のハブ部材（
半径３０ｍｍ）の締付トルクによりディスク基板に生じ
る複屈折の変化を示すグラフである。 １・・・ディスク基板　　　２・・・記録層５・・・ハ
ブ部材 ７・・・フランジ部 ９・・・輪状段部 ６・・・ボス部 ８・・・ネジ １０・・・間隙 特許出願人　株式会社　リ　　コ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）片面に記録層が形成された２枚のディスク基板を
   記録層が内側になるようにスペーサーを介して又は介さ
   ずに貼り合わせるとともに、貼り合わされたディスク基
   板の上下外面に、一体の磁性材料からなりボス部に連な
   るフランジ部を有する一対のハブ部材を、それぞれボス
   部をディスク基板の中心孔に嵌挿しかつこれらボス部を
   ネジで相互に締付して止着固定して構成される光学式情
   報記録ディスクにおいて、これらハブ部材のディスク基
   板外面に重なるフランジ部内面を、予ボス部つけ根に適
   度の輪状段部を残して切込し、ディスク基板外面との間
   に若干の間隙を介在させてなることを特徴とする光学式
   情報記録ディスク。