JPH043979Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、シヤンプー、リンス等を収納したス
クイズ形容器に装着される液体注出キヤツプに関
する。

「従来の技術及び考案が解決しようとする問題
点」 従来、この種のキヤツプとして、容器体口部嵌
合用周壁が垂設されたキヤツプ本体頂壁上面に、
長筒状のノズルを埋設すると共に該ノズル基端部
を枢着させ、該枢着部を中心としてノズル先端部
を回動起立させることにより、容器体内液体の注
出路を形成するものがあつた。

上記キヤツプにあつては、ノズルがキヤツプ本
体頂壁に埋設等されることから、注出路形成時に
は、頂壁側面に臨ませたノズル先端部を直接指等
で押し上げして起立させなければならず、操作箇
所がノズル先端面の部分の様な極狭い場所に限定
されて操作性が低く使いづらいという問題があつ
た。

本考案は、このような従来の実情を考慮して提
案されたもので、操作性が高く使い易い液体注出
キヤツプを提案することを目的とするものであ
る。

「問題点を解決するための手段」 本考案キヤツプは上記目的を達成するため、容
器体口部嵌合用周壁２が垂設された頂壁３後部に
上面及び後面開放の凹部４を穿設させたキヤツプ
本体１と、筒部６を上記頂壁上面に載置させると
共に該筒部後端から垂設した側断面円形状の第１
軸受部７を上記凹部４内に、筒部の起伏が自在に
枢着させたノズル５と、リング状板９を上記周壁
外面上部に嵌合させると共に該リング状板の後部
下面から垂設した第２軸受部１０を上記凹部４内
に、第１軸受部と同軸的に枢着させた操作部材８
とからなり、上記凹部４下面を第１軸受部７下面
と水密に摺接するよう円弧状に形成させると共に
該下面の適当位置に液体注出孔１１を穿設させ、
かつ上記第１軸受部と第２軸受部の対向面間に位
置して第１軸受部側に係合突子１２を、また第２
軸受部側に、上記係合突子に初期遊びを有して係
合してノズル筒部の最大起立時にのみ第１軸受部
下面に開口したノズル孔１３と上記液体注出孔１
１とが連通するよう第１軸受部を回動させること
が可能な係合凹部１４を形成させて構成した。

「作用」 第１図の状態からリング状板９の枢着部前方の
任意の部分を指で押し上げして操作部材８を回動
起立させれば、第１、第２軸受部７，１０間の前
述した係合突子１２と係合凹部１４との係合によ
り、ノズル５が若干遅れて回動起立されて、両者
の最大起立時には、第４図が示すように筒部６前
端とリング状板９前部とが所定角度だけ離間され
ると共に、ノズル孔１３が液体注出孔１１と連通
して容器体内液体の外部注出が可能となる。

液体注出後は、上述したと同様にリング状板９
の任意の部分を押し下げして操作部材８を回動平
伏させれば、これに連動してノズル５も回動平伏
されると共にノズル孔１３と液体注出孔１１との
連通が遮断される。

「実施例」 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。

第１図〜第４図は本考案の一実施例を示し、本
考案キヤツプは、キヤツプ本体１と、ノズル５
と、操作部材８とから構成している。

キヤツプ本体１は、容器体口頚部１５外面に螺
合させた嵌合用周壁２が垂設された頂壁３後部に
上面及び後面開放の凹部４を穿設させている。
又、上記周壁２上部には上向き段部１６が周設さ
れ、該上向き段部上方の周壁部分前部に第１係合
突条１７が付設され、更に、上向き段部直下の周
壁部分前部に操作用の切欠き凹部１８が付設され
ている。

又、頂壁３上面には、後面が凹部４に連通して
開放された長溝１９が形成されている。そして、
この長溝１９の前面には係合突子２５が付設され
ている。又、上記凹部４下面の左、右両部には円
弧状のガイド溝２０が形成されており、凹部の
左、右両端面には軸受穴２１が形成されている。

ノズル５は、上記長溝１９内に嵌合かつ収納さ
せるノズル筒部６を有し、該筒部後端から上記凹
部４内に、筒部の起伏が自在に枢着させる側断面
円形状の第１軸受部７を垂設している。そして、
この軸受部７の左、右両端面にはピン２２が突設
されている。又、筒部のノズル孔１３開口部に上
記係合突子２５が弾性嵌合可能に構成している。

操作部材８は、キヤツプ本体の上記上向き段部
１６に載置させるリング状板９を有し、該板の後
部下面から第２軸受部１０を垂設している。この
軸受け部１０は、円板状のものが左右方向に一対
形成されてなり、これら軸受部の中央部分に円形
の外方突出部２４が付設されている。又、リング
状板の内周面前部には上記第１係合突条と弾性係
合する第２係合突条２３が付設されている。

そして、上記突出部２４の外面凸部を上記軸受
穴２１にそれぞれ嵌合させ、また内面凹部に上記
ピン２２をそれぞれ嵌合させて、ノズル軸受部７
を操作部材軸受け部１０を介してキヤツプ本体凹
部４に枢着させている。また、軸受部１０の下部
外周部分が上記ガイド溝２０に回動自在に嵌合し
ている。

そして、上記凹部４下面を第１軸受部７下面と
水密に摺接するよう円弧状に形成させると共に該
下面の適当位置に液体注出孔１１を穿設させ、か
つ上記第１軸受部と第２軸受部の対向面間に位置
して第１軸受け部側に係合突子１２を、また第２
軸受部側に、上記係合突子に初期遊びを有して係
合してノズル筒部の最大起立時にのみ第１軸受け
部下面に開口したノズル孔１３と上記液体注出孔
１１とが連通するよう第１軸受部を回動させるこ
とが可能な係合凹部１４を形成させている。

尚、軸受部１０の係合凹部１４は当該軸受部の
外周部分に切欠き凹部として形成されている。
又、上記実施例にて各部は適宜合成樹脂材で形成
製作される。

「考案の効果」 以上説明したように本考案によれば、リング状
操作部材の起伏動作に連動してノズルが起伏動作
を行うように構成したので、操作部材の枢着部前
方部分のいずれからも操作出来、操作箇所が広範
囲と成つて操作性が高く使い易いという効果が得
られる。また、興趣もあつて容器の商品性が高ま
るという利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案キヤツプの一実施例を示す縦断
面図、第２図は要部拡大斜視図、第３図は分解斜
視図、第４図は作用状態を示す斜視図である。 １……キヤツプ本体、５……ノズル、８……操
作部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器体口部嵌合用周壁２が垂設された頂壁３後
   部に上面及び後面開放の凹部４を穿設させたキヤ
   ツプ本体１と、筒部６を上記頂壁上面に載置させ
   ると共に該筒部後端から垂設した側断面円形状の
   第１軸受部７を上記凹部４内に、筒部の起伏が自
   在に枢着させたノズル５と、リング状板９を上記
   周壁外面上部に嵌合させると共に該リング状板の
   後部下面から垂設した第２軸受部１０を上記凹部
   ４内に、第１軸受部と同軸的に枢着させた操作部
   材８とからなり、上記凹部４下面を第１軸受部７
   下面と水密に摺接するよう円弧状に形成させると
   共に該下面の適当位置に液体注出孔１１を穿設さ
   せ、かつ上記第１軸受部と第２軸受部の対向面間
   に位置して第１軸受部側に係合突子１２を、また
   第２軸受部側に、上記係合突子に初期遊びを有し
   て係合してノズル筒部の最大起立時にのみ第１軸
   受部下面に開口したノズル孔１３と上記液体注出
   孔１１とが連通するよう第１軸受部を回動させる
   ことが可能な係合凹部１４を形成させたことを特
   徴とする液体注出キヤツプ。