JPH0436985Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、ランプユニツトを車体側のハウジ
ングに、コンプレツシヨンスプリングにて浮かせ
て状態でアジヤステイングスクリユーにて取付け
て、アジヤステイングスクリユーにてランプユニ
ツトの支持と光軸調整とを行うようにした自動車
用ヘツドランプの取付装置に関するものである。

従来の技術 自動車のヘツドランプは、ランプユニツトを車
体のハウジングへ光軸調整を行えるようにして取
付けている。その取付構造としては種々のものが
あり、例えば実開昭58−47525号公報にて開示さ
れているように、アジヤステイングスクリユーに
てランプユニツトの取付けと光軸調整とを行える
ようにした取付構造がある。

これは、第４図及び第５図に示す様に、ランプ
ユニツト１の外周にリテーニングリング２及びバ
ツクリテーナ３を装着し、かつ両者２，３をビス
４で結合してランプユニツト１に固定したものを
ハウジング５に挿入し、リテーニングリング２に
頭部を係止させたアジヤステイングスクリユー６
をハウジング５に取付けられたスクリユーグロメ
ツト７に締付け、アジヤステイングスクリユー６
に巻装したコンプレツシヨンスプリング８にてリ
テーニングリング２をハウジング５から浮かせた
構造を有している。従つてアジヤステイングスク
リユー６の締付け量を調整することによりランプ
ユニツト１の傾きを変えて光軸を調整できる。

ところで、上記取付構造では、初期の組付け
時、アジヤステイングスクリユー６をどの程度締
付ければよいか分からず、光軸を見ながら何度の
締付け調整せねばならず、初期の組付け性が非常
に悪かつた。

そこで従来は第６図に示す様に、スクリユーグ
ロメツト７に適当長さのストツパ９を一体に設
け、組付け時、リテーニングリング２が前記スト
ツパ９に当るまでアジヤステイングスクリユー６
を締付け、この締付け完了時にランプユニツト１
の光軸がほぼ所望の傾きになるようにしている。

考案が解決しようとする課題 上記構造であれば、ランプユニツト１の組付け
時、アジヤステイングスクリユー６にコンプレツ
シヨンスプリング８を嵌挿させて状態でアジヤス
テイングスクリユー６をスクリユーグロメツト７
に少し締付け、この後リテーニングリング２及び
バツクリテーナ３を結合したランプユニツト１を
ハウジング５に装着し、かつリテーニングリング
２に形成した係止孔１０をアジヤステイングスク
リユー６に係止させ、係止後再度アジヤステイン
グスクリユー６を、リテーニングリング２がスト
ツパ９に当たるまで締付けて組付けている。

この組付けでは作業現場でアジヤステイングス
クリユー６とコンプレツシヨンスプリング８とを
組合わせてハウジング５に締付けなばならず、作
業が面倒で部品管理も面倒であつた。

また他の組付け方法として、ランプユニツト１
にリテーニングリング２及びバツクリテーナ３を
結合した後に、ランプユニツト１をハウジング５
に挿入し、リテーニングリング２にアジヤステイ
ングスクリユー６を挿通させ、その突出端にコン
プレツシヨンスプリング８を被せた後該アジヤス
テイングスクリユー６をスクリユーグロメツト７
に締付けるか、若しくはリテーニングリング２に
アジヤステイングスクリユー６を挿通させ、その
突出端にコンプレツシヨンスプリング８を被せた
後ランプユニツト１をハウジング５に挿入して、
アジヤステイングスクリユー６をスクリユーグロ
メツト７に締付けて、組付ける方法がある。

前者の場合であれば、リテーニングリング２と
ハウジング５との間の〓間が非常に狭く、コンプ
レツシヨンスプリング８の挿入やアジヤステイン
グスクリユー６への装着作業が困難で、ランプユ
ニツト１の組付けに手間と時間を要していた。

また後者の場合であれば、ランプユニツト１を
ハウジング５に挿入する際に、アジヤステイング
スクリユー６からコンプレツシヨンスプリング８
が抜落ちることがあり、組付け作業を何度もなり
直さねばならず、組付けに手間と時間を要してい
た。

この考案は組付け作業性の良い組付装置を提供
せんとするものである。

課題を解決するための手段 この考案における取付装置は、ランプユニツト
を車体のハウジングに支持し、かつランプユニツ
トの光軸調整を行うアジヤステイングスクリユー
と、アジヤステイングスクリユーに巻装し、ラン
プユニツトをハウジングから浮かすコンプレツシ
ヨンスプリングと、軸方向に延びてアジヤステイ
ングスクリユーの締付け量を規制するストツパを
一体に形成し、アジヤステイングスクリユーに螺
合するワツシヤプレートとを備えたものである。

作 用 上記構造の取付装置は、予めヘツドランプユニ
ツト側にアジヤステイングスクリユーを挿通さ
せ、その突出端にコンプレツシヨンスプリングそ
嵌挿させ、次にワツシヤプレートを螺合させて三
部品を一体結合しておき、この結合したヘツドラ
ンプユニツトを車体のハウジングに挿入して、ア
ジヤステイングスクリユーをハウジングに締付け
て、ランプユニツトを取付ける。

実施例 以下、この考案の実施例を図面を参照して説明
する。

第１図及び第２図において、１５はランプユニ
ツトで、その周縁部にはリテーニングリング１６
を一体に取付けてある。１７はアジヤステイング
スクリユーで、リテーニングリング１６に形成し
た係止孔１８に挿通させて、頭部１７ａをリテー
ニングリング１６に当接させてあり、後述のハウ
ジング２２に締付固定する。１９はコンプレツシ
ヨンスプリングで、アジヤステイングスクリユー
１７に巻装してあり、リテーニングリング１６を
常時弾圧する。２０はワツシヤプレートで、アジ
ヤステイングスクリユー１７に螺合してコンプレ
ツシヨンスプリング１９の抜脱を防止する。この
ワツシヤプレート２０には周縁部から軸方向に延
びるストツパ２１，２１を適当長さ一体に形成し
てあり、ランプユニツト１５の組付け時にストツ
パ２１，２１の端面がリテーニングリング１６に
当つてアジヤステイングスクリユー１７の締込み
量を規制して、ランプユニツト１５の光軸を一定
にセツトするようになつている。尚、このワツシ
ヤプレート２０は弾性を有する合成樹脂若しくは
板金で作る。２２は車体側に固定されたハウジン
グで、ランプユニツト１５が入る開口部２３を形
成し、開口部周縁にアジヤステイングスクリユー
１７と螺合するナツト部材２４を固設してある。

尚、上記アジヤステイングスクリユー１７はリ
テーニングリング１６の周方向３個所に装着さ
れ、各々にコンプレツシヨンスプリング１９及び
ワツシヤプレート２０が装着される。またハウジ
ング２２にも３個所にナツト部材２４が設けられ
る。

ランプユニツト１５のハウジング２２への組付
けは、予めランプユニツト１５に設けられたリテ
ーニングリング１６の係止孔１８にアジヤステイ
ングスクリユー１７を前方から挿通させ、その突
出端にコンプレツシヨンスプリング１９を乾燥
し、続いてワツシヤプレート２０を螺合させてス
トツパ２１，２１の端面をリテーニングリング１
６，１６に当てかつリテーニングリング１６とワ
ツシヤプレート２０とでコンプレツシヨンスプリ
ング１９を圧縮させて、アジヤステイングスクリ
ユー１７及びコンプレツシヨンスプリング１９、
ワツシヤープレート２０をランプユニツト１５に
取付けておく。この後、ランプユニツト１５をハ
ウジング２２の開口部２３にアジヤステイングス
クリユー１７をハウジング２２に設けられたナツ
ト部材２４に締付け、ワツシヤプレート２０がハ
ウジング２２に当つたところで組付けを完了す
る。

また他の組付け方法としては、コンプレツシヨ
ンスプリング１９及びワツシヤプレート２０を組
付けたアジヤステイングスクリユー１７をハウジ
ング２２のナツト部材２４に締付けておく。この
後ランプユニツト１５をハウジング２２の開口部
２３に挿入し、リテーニングリング１６の係止孔
１８をアジヤステイングスクリユー１７に係止さ
せた後、該アジヤステイングスクリユー１７を締
付けて、ワツシヤプレート２０のストツパ２１，
２１の端面がリテーニングリング１６に当つたと
きに組付を完了するようにしてもよい。

考案の効果 この考案によれば、アジヤステイングスクリユ
ーからのコンプレツシヨンスプリングの抜けがワ
ツシヤプレートにて阻止されるので、予めランプ
ユニツトにアジヤステイングスクリユー及びコン
プレツシヨンスプリング、ワツシヤプレートを組
付けておき、この状態でランプユニツトを車体の
ハウジングへ組込むことができ、しかもワツシヤ
プレートに設けたストツパにてランプユニツトの
光軸を一定方向に設定でき、組付け作業性が大幅
に向上する。またランプユニツトに各部品を組付
けておけるので、部品管理も容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案により組付けたヘツドランプの
断面図、第２図は本考案の取付装置の拡大断面
図、第３図はワツシヤプレートの斜視図、第４図
は従来のヘツドランプの取付け構造を示す正面
図、第５図はその断面図、第６図は従来の取付装
置の断面図である。 １５……ランプユニツト、１６……リテーニン
グリング、１７……アジヤステイングスクリユ
ー、１９……コンプレツシヨンスプリング、２０
……ワツシヤプレート、２１……ストツパ、２２
……ハウジング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ランプユニツトを車体のハウジングに支持し、
   かつランプユニツトの光軸調整を行うアジヤステ
   イングスクリユーと、アジヤステイングスクリユ
   ーに巻装し、ランプユニツトをハウジングから浮
   かすコンプレツシヨンスプリングと、軸方向に延
   びてアジヤステイングスクリユーの締付け量を規
   制するストツパを一体に形成し、アジヤステイン
   グスクリユーに螺合するワツシヤプレートとを備
   えたことを特徴とする自動車用ヘツドランプの取
   付装置。