JPH04358603A - 移動式保管棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、たとえば工場内に設置
され、物品を常に効率よく保管し得るとともに、入出庫
を容易に、かつ安全に行えるようにした移動式保管棚に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の移動式保管棚の設備とし
ては、たとえば実開昭６１−１３２３０３号公報に見ら
れる棚設備が提供されている。この従来構成では、前後
一対の固定棚間に、固定棚間方向に往復移動自在な複数
の可動棚を配設しており、また各棚は、上下方向ならび
に左右方向に複数の区画収納空間を有する。

【０００３】そして可動棚は、下部に設けた複数の車輪
を床側のレール上に載置するとともに、それぞれ搭載し
たモータを車輪に連動連結することで、一定経路上にお
いて各別に移動自在となる。その際に、棚同士の衝突を
避けるため、あるいは他物に対する可動棚の衝突を避け
るため、各棚の相対向する面側に他物検出装置を設けて
いる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の構成によると、固定棚と可動棚の間、または可動棚間
に形成される作業スペースの幅を、たとえば作業スペー
ス内でフォークリフト車が走行し、かつ旋回し得る長さ
に設定しなければならない。この作業スペースはかなり
広いものであって、その分、設置スペースに対する保管
スペースの割合（保管効率）が低下する。　また他物検
出装置を設けているが充分ではなく、他物検出装置を不
測にしてクリアし作業スペースに入った作業者に可動棚
が衝突し、事故を招く恐れがある。

【０００５】本発明は上記問題を解決するものであり、
保管効率を極減にまで向上し得、しかも常に安全な入出
庫作業を行える移動式保管棚を提供することを目的とす
るものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
本発明の移動式保管棚は、上下方向ならびに左右方向に
複数の区画収納空間を有する移動棚を、前後方向で往復
移動自在に複数配設するとともに、これら移動棚の前面
前方に作業スペースを形成可能とした移動棚群を左右方
向に対向させて設け、これら移動棚群間に荷捌き場を形
成し、前記荷捌き場内で前後方向に移動自在でかつ前記
作業スペース内で左右方向に移動自在な可動体を設け、
この可動体に、昇降自在でかつ前後方向に出退自在な出
し入れ具を設けたことを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】かかる本発明の構成によると、可動体を荷捌き
場内に位置させた後、出し入れ具の昇降動と出退動との
組み合わせ動作により、可動体と荷捌き場との間で物品
の受け渡しを行える。

【０００８】そして目的とする移動棚群の区画収納空間
の前方に作業スペースが生じるように移動棚を移動させ
た状態で、可動体を移動させて作業スペースの端部外方
に位置させる。次いでガーダーを走行させ、可動体を作
業スペース内で移動させて目的とする区画収納空間の前
方に対向させ停止させる。そして出し入れ具の昇降動と
出退動との組み合わせ動作により、目的とする区画収納
空間に対して物品の入出庫を行える。

【０００９】また、可動体と荷捌き場との間で物品の受
け渡しが行われている間に、目的とする移動棚群の区画
収納空間の前方に作業スペースが生じるように移動棚を
移動させることが可能となり、作業のサイクルタイムが
速くなる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１は、本発明の一実施例における移動式保管
棚の斜視図、図２は同移動式保管棚の概略平面図、図３
は同移動式保管棚の概略側面図である。

【００１１】Ａ，Ｂは第１，第２の移動棚群であり、各
移動棚群Ａ，Ｂは、前後一対の固定棚１と、これら固定
棚１間に、固定棚間方向である前後方向で往復移動自在
な複数の移動棚２を配設して構成され、各移動棚群Ａ，
Ｂは、各棚１，２の左右方向で対向して配置されている
。各棚１，２は、上下方向ならびに左右方向に複数の区
画収納空間３を有する。各可動棚２は、左右両端の側下
部フレーム４にそれぞれ前後方向で２個のつば付き車輪
５を有し、また内側に位置する左右一対の中間下部フレ
ーム６は前後方向で２分割され、各分割フレームにそれ
ぞれ前後一対のつば無し車輪７を有する。

【００１２】そして移動棚２は、床側に敷設したレール
８，９上に車輪５，７を介して載置するとともに、それ
ぞれ搭載したモータ（走行駆動装置）１０をつば無し車
輪７に連動連結することで、前後方向である一定経路１
１上において各別に往復移動自在となる。ここで固定棚
１の設置間隔は、前記区画収納空間３の奥行寸法（前後
寸法）よりも少し長い寸法の作業スペースＳを形成すべ
く設定してある。

【００１３】前記中間下部フレーム６は門型レール状で
あって、その前後端部には、移動制御信号を伝達するた
めの送受信器の一例である光電スイッチ１２や、この光
電スイッチ１２の投受光のための反射板１３が取り付け
られる。なお固定棚１の対応位置にも、光電スイッチ１
２または反射板１３が取り付けられている。さらに移動
棚２の一側外面には制御装置１４が設けられる。

【００１４】対向した移動棚群Ａ，Ｂ間には荷捌き場１
５が形成され、この荷捌き場１５には前後方向、すなわ
ち一定経路１１に沿った方向で往復移動自在な自走台車
１６が設けられる。この自走台車１６は前記レール８，
９に沿って床側に敷設したレール１７に車輪などを介し
て支持案内され、そして上部は物品支持部１８に形成さ
れる。なお自走台車１６は入出庫口３１の外方の物品搬
入出スペースＲに設置された入庫用、出庫用の各荷受け
台１９位置をホームポジションとしている。

【００１５】移動棚群Ａ，Ｂの両固定棚１の上部には、
それぞれ左右方向のクレーンレール２０が固定部材２１
を介して配設され、これらクレーンレール２０に輪体２
２を介して支持案内されるガーダー２３は、移動棚群Ａ
，Ｂと荷捌き場１５との上方間に亘って左右方向に走行
自在となる。 前記ガーダー２３のガイド部２４に支持案内されて前後
方向に移動自在な可動体２５が設けられる。

【００１６】この可動体２５は、前後面が開放の箱状で
あって、その前後方向の長さは前記作業スペースＳの長
さよりも少し短く設定してあり、以て可動体２５は作業
スペースＳ内で左右方向に移動自在となる。この可動体
２５内には昇降自在なキャリッジ２６が設けられ、そし
てキャリッジ２６には前後方向に出退自在な出し入れ具
２７が設けられる。

【００１７】なお前記自走台車１６の移動は従来の自走
台車制御方式により、前記ガーダー２３の走行と可動体
２５の移動とは従来の天井クレーン制御方式により、前
記キャリッジ２６の昇降と出し入れ具２７の出退とは従
来の自動倉庫のクレーン制御方式により、それぞれ好適
に制御される。

【００１８】次に上記実施例の作用を説明する。前記ガ
ーダー２３側と自走台車１６との間で物品の受け渡しを
行うに、まずクレーンレール２０の支持案内によりガー
ダー２３を荷捌き場１５の上方に走行させ、可動体２５
を荷捌き場１５内に位置させる。

【００１９】次いでレール１７の支持案内により自走台
車１６を荷受け台１９から可動体２５に向けて移動させ
、この可動体２５に接近した位置で停止させる。この状
態で、前記キャリッジ２６の昇降動と出し入れ具２７の
出退動との組み合わせ動作を行い、以て可動体２５と自
走台車１６との間で物品の受け渡しを行える。

【００２０】そして目的とする移動棚群Ａあるいは移動
棚群Ｂの区画収納空間３の前方に作業スペースＳが生じ
るように移動棚２を移動させる。この移動棚２の移動は
、モータ１０の駆動によりつば無し車輪７を強制回転さ
せることで、車輪５，７を介してレール８，９に支持さ
せた状態で一定経路１１上で行われる。その際に光電ス
イッチ１２からの投光が反射板１３で反射されるなどし
て移動制御信号の授受が行われ、以って移動棚２は衝突
などすることなく移動制御される。

【００２１】このように作業スペースＳを形成した状態
で、可動体２５を移動させて作業スペースＳの端部外方
の荷捌き場１５の上方に位置させる。この可動体２５の
移動に先立って、自走台車１６は荷受け台１９側に移動
される。そして荷受け台１９に停止した状態において、
たとえば荷受け台１９に設けた出退自在な出し入れ具に
より自走台車１６に対して物品の受け渡しが行われる。

【００２２】前述したように作業スペースＳの端部外方
に可動体２５を位置させた状態でガーダー２３を走行さ
せ、可動体２５を作業スペースＳ内で移動させる。そし
て可動体２５を目的とする区画収納空間３の前方に対向
させて停止させる。この状態で前述したようにキャリッ
ジ２６の昇降動と出し入れ具２７の出退動との組み合わ
せ動作を行い、以て目的とする区画収納空間３に対して
物品の入出庫を行える。

【００２３】このように、目的とする区画収納空間３に
対して物品の入出庫を行うことができるとともに、上記
構成により、作業スペースＳは可動体２５の移動を許す
幅でよいことから、設置スペースに対する保管スペース
の割合（保管効率）を向上でき、また２つの移動棚群Ａ
，Ｂに対して１つの荷捌き場１５を兼用できることから
、設置スペースに対する保管スペースの割合（保管効率
）を極減にまで向上できる。さらに、作業スペースＳ内
では可動体が移動し作業者は入る必要がないことから、
常に安全な入出庫作業を行うことができる。

【００２４】また、可動体２５と荷捌き場１５との間で
物品の受け渡しが行われている間に、目的とする移動棚
群Ａあるいは移動棚群Ｂの区画収納空間３の前方に作業
スペースＳが生じるように移動棚２を移動させることが
できることから、作業のサイクルタイムを速くでき、作
業能率を向上させることができる。

【００２５】なお、上記実施例では、荷受け台１９に停
止した自走台車１６に対して物品の受け渡しを行うよう
にしたが、これは荷受け台１９を無くして、たとえば物
品搬入出スペースＲに進入したフォークリフト車により
直接自走台車１６との間で物品の受け渡しを行うように
してもよく、さらに自走台車１６を無くして可動体２５
と、たとえば物品搬入出スペースＲに進入したフォーク
リフト車により直接物品の受け渡しを行うようにしても
よい。また、上記実施例では、固定棚１と移動棚２とを
配設した形式を示したが、これは全てを移動棚２とし、
端部の移動棚２と壁などの他物との間にスペースＳを形
成する構成でもよい。

【００２６】また上記実施例では２つの移動棚群Ａ，Ｂ
で構成されているが、さらに複数の移動棚群を組み合わ
せることにより同等以上の効果を得ることができる。図
４および図５に４つの移動棚群で構成した他の実施例を
示す。

【００２７】図４では、物品搬入出スペースＲに対向し
て、上記移動棚群Ａ，Ｂと上記移動棚群Ａ，Ｂと同構成
の２つの移動棚群Ｃ，Ｄを配置し、これら２つの移動棚
群Ａ，Ｂと２つの移動棚群Ｃ，Ｄのそれぞれ外方の固定
棚１の上部に、左右方向のクレーンレール２０を配設し
、これらクレーンレール２０に支持される１台のガーダ
ー２３を設け、移動棚群Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄと荷捌き場１５
と物品搬入出スペースＲの上方間に亘って左右方向に走
行自在とし、ガーダー２３に支持案内されて前後方向に
移動自在な可動体２５により物品の受け渡しをするもの
である。この構成では、可動体２５で、たとえば搬入出
口３３から物品搬入出スペースＲに進入したフォークリ
フト車３２との物品の受け渡しを直接行え、自走台車１
６が不要となり、かつ１台のガーダー２３しか備えない
ことから、設備費を大幅に削減することができ、さらに
１箇所の物品搬入出スペースＲを移動棚群Ａ，Ｂ，Ｃ，
Ｄで兼用して使用することから設置スペースに対する保
管スペースの割合（保管効率）をさらに向上できる。ま
た、荷捌き場１５の外方に設けた搬入出口３３Ａでは可
動体２５で物品の受け渡しを直接行うことができる。

【００２８】図５では、物品搬入出スペースＲに対向と
して移動棚群Ａ，Ｂとこの移動棚群Ａ，Ｂと同等の移動
棚群Ｃ，Ｄを配置し、これら２つの移動棚群Ａ，Ｂと２
つの移動棚群Ｃ，Ｄの荷捌き場１５をレール１７で接続
し、自走台車１６をそれぞれの群間に走行させて、群間
の物品の移動を可能としたものである。物品搬入出スペ
ースＲを移動棚群Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄで兼用して使用するこ
とから設置スペースに対する保管スペースの割合（保管
効率）をさらに向上できる。

【００２９】なお、本発明の移動式保管棚に収納される
物品として、自動車も可能であり、自動車の駐車設備と
して使用することができる。

【００３０】

【発明の効果】上記構成の本発明によると、目的とする
区画収納空間に対して物品の入出庫を行うことができる
とともに、作業スペースは可動体の移動を許す幅でよい
ことから、設置スペースに対する保管スペースの割合（
保管効率）を向上でき、また移動棚群に対して荷捌き場
を兼用できることから、設置スペースに対する保管スペ
ースの割合（保管効率）を極減にまで向上できる。さら
に、作業スペース内では可動体が移動し作業者は入る必
要がないことから、常に安全な入出庫作業を行うことが
できる。また、可動体と荷捌き場との間で物品の受け渡
しが行われている間に、目的とする移動棚群の区画収納
空間の前方に作業スペースが生じるように移動棚を移動
させることができることから、作業のサイクルタイムを
速くでき、作業能率を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における移動式保管棚の斜視
図である。

【図２】同移動式保管棚の概略平面図である。

【図３】同移動式保管棚の概略側面図である。

【図４】本発明の他の実施例を示す移動式保管棚の概略
平面図である。

【図５】本発明の他の実施例を示す移動式保管棚の概略
平面図である。

【符号の説明】

Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ　　　　移動棚群 Ｒ　　　　物品搬入出スペース Ｓ　　　　作業スペース １　　　　固定棚 ２　　　　移動棚 ３　　　　区画収納空間 １５　　　　荷捌き場 １６　　　　自走台車 １９　　　　荷受け台 ２３　　　　ガーダー ２５　　　　可動体 ２６　　　　キャリッジ ２７　　　　出し入れ具 ３１　　　　入出庫口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　上下方向ならびに左右方向に複数の区
   画収納空間を有する移動棚を、前後方向で往復移動自在
   に複数配設するとともに、これら移動棚の前面前方に作
   業スペースを形成可能とした移動棚群を左右方向に対向
   させて設け、これら移動棚群間に荷捌き場を形成し、前
   記荷捌き場内で前後方向に移動自在でかつ前記作業スペ
   ース内で左右方向に移動自在な可動体を設け、この可動
   体に、昇降自在でかつ前後方向に出退自在な出し入れ具
   を設けたことを特徴とする移動式保管棚。