JPH04353466A - インクジェット記録方法及び装置 - Google Patents

インクジェット記録方法及び装置

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JPH04353466A
JPH04353466A JP12950191A JP12950191A JPH04353466A JP H04353466 A JPH04353466 A JP H04353466A JP 12950191 A JP12950191 A JP 12950191A JP 12950191 A JP12950191 A JP 12950191A JP H04353466 A JPH04353466 A JP H04353466A
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JP
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recording
interval
printing
ink
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Application number
JP12950191A
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English (en)
Inventor
Atsushi Arai
篤 新井
Hiromitsu Hirabayashi
弘光 平林
Hitoshi Sugimoto
仁 杉本
Miyuki Matsubara
松原 美由紀
Shigeyasu Nagoshi
重泰 名越
Yuji Akiyama
勇治 秋山
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Priority to AT92304848T priority patent/ATE141864T1/de
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体にインク滴を
吐出して記録を行うインクジェット記録方法及び装置に
関し、特に間引きマルチパス印字を行うインクジェット
記録方法及び装置に関するものである。
【0002】[発明の背景]近年、コンピューターやワ
ープロ、複写機などOA機器が広く普及しており、これ
らの記録装置の記録方式が数多く開発されている。イン
クジェット記録装置は、他の記録方式と比べて高精細化
が容易でしかも高速で静粛性に優れ、かつ安価であると
いう優れた特徴を有する。
【0003】インクジェット記録装置では、紙やOHP
フィルムなどの記録媒体上でのインクの定着性の問題や
、記録ヘッド固有の濃度ムラ等を防止する為の目的で、
単純な1走査記録モードの他にさまざまな記録モードが
用意されている。
【0004】そうした記録モードの中でも、記録媒体上
の同一領域に対して同一の記録ヘッドを複数回走査して
記録を行うマルチパス印字は様々な目的で多用されてい
る。たとえば、インク吸収性の無いか、あるいは非常に
低い記録媒体に印字を行う場合や、インク吸収性の低い
記録媒体にインク色の異なる複数の記録ヘッドを用いて
カラー記録を行う場合には、記録媒体上でインクが溢れ
て、筋状のムラ(「ビーディング」と呼ばれる)や、異
なった色・濃度の境界でにじみ(「境界にじみ」と呼ば
れる)が発生し画像品位が著しく落ちることがある。こ
のインク溢れによる「ビーディング」「境界にじみ」を
防止するため、一度に全記録データを印字せずに、1回
の走査を千鳥格子様に間引いて複数の間引きパターンを
複数回記録することによって全記録データに対応した画
像に仕上げてゆく間引きマルチパス印字が行われている
。この間引きマルチパス印字では、主に(1)各パス毎
に印字されるインク量が1パス印字と比較して減り記録
媒体への吸収が短時間で行われる(2)各パス間隔の間
で、インクの乾燥が行われると言う2つの効果がインク
溢れを緩和、「ビーディング」「境界にじみ」を防止し
ていると考えられている。
【0005】図7に従来の間引きマルチパス印字を行う
インクジェット記録装置の概念図を模式的に示す。図中
1は記録ヘッドであり、複数のインク吐出口とこれに対
応して設けられた複数の吐出エネルギー発生素子として
の電気熱変換体を有し、記録データに応じた吐出信号が
この電気熱変換体に供給され、これにより発生する気泡
によりインクに状態変化を生起させてインク滴を吐出口
から吐出する。2は記録ヘッドを保持するキャリッジ、
3は不図示の副走査ローラによって間欠的に矢印の方向
(副走査方向)に移動する記録媒体Pと対向配置された
、キャリッジ2を支持するガイドシャフト、4はキャリ
ッジ2をガイドシャフト3に沿って往復運動(主走査)
させるためのキャリッジベルト、5はキャリッジベルト
を駆動する主走査モータを示している。6はユーザによ
るマニュアルスイッチ操作あるいは、自動によって印字
モードを切り替える印字モード切り替え手段、7は印字
モード切り替え手段6により間引きマルチパス印字が選
択された場合に、入力された画像信号(以下印字信号と
称す)Sから間引きマルチパス印字を行うための間引き
印字信号を作成する間引き印字信号作成手段、8は間引
き印字信号作成手段7からの信号にしたがって記録ヘッ
ド1を駆動するヘッド駆動手段を示している。また、9
は主走査モータを駆動する信号を作成する主走査モータ
駆動信号作成手段であり、印字モード切り替え手段6に
よって間引きマルチパス印字が選択された場合、パス回
数分の駆動信号を順次作成する。10はモータ駆動信号
作成手段からの信号によって主走査モータ5の駆動を制
御する主走査モータ駆動手段をそれぞれ模式的に示して
いる。
【0006】このようなインクジェット記録装置におい
て、間引きマルチパス印字は以下のようにして行われる
。ユーザによるマニュアルスイッチ操作あるいは、自動
によって印字モード切り替え手段6が、間引きマルチパ
ス印字を選択した場合、図8(a)に示す如き入力画像
信号は間引き印字データ作成手段7で予め決められた間
引きパターン図8(b)に従って間引かれ、図8(c)
,(d)に示すように、間引き印字信号S1と間引き印
字信号S2に分けられる。この内先ず間引き印字信号S
1がヘッド駆動手段8に送られ記録ヘッド1が駆動され
、記録ヘッド1の吐出口よりインク滴が吐出する。これ
と同期して(実際にはヘッド駆動よりも最小必要パス間
隔だけ先に)、主走査モータ駆動信号作成手段9でキャ
リッジの主走査駆動信号が生成され駆動手段からの信号
に従い主走査モータ5が駆動され、キャリッジ2はガイ
ドシャフト3にそって移動し1パス目の印字を行い、印
字終了後は主走査モータ5は逆方向に駆動され、キャリ
ッジ2はスタートポジションに戻る。さらに、間引きに
より残った間引き印字信号S2がヘッド駆動手段8に送
られて記録ヘッド1が駆動され、1パス目と同様の方法
で2パス目の印字を行った後、次のラインの印字に備え
る。
【0007】この間、記録媒体は移動しないよう不図示
の副走査ローラが制御されるため間引き2パス印字が実
現する。上記の説明では間引き2パス印字の場合につい
て説明したが3回以上のマルチパス印字においても、同
様に説明される。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】上述したような間
引きマルチパス印字を行う場合、マルチパス印字回数は
、インクの記録媒体上での溢れを防止するため、使用が
想定される環境条件の中で最もインクの乾燥速度が遅い
環境において、想定される最も高いインク密度が記録媒
体の印字された場合に、「にじみ」が発生しないように
設定し、又、1パス目と2パス目の間隔(マルチパス間
隔と呼ぶ)はスループットの低下を防止するため、デー
タが揃い次第に印字を開始するのが普通であった。
【0009】このため、「ビーディング」「境界にじみ
」等の不良のない画像を出すためには、パス回数が非常
に多く設定されることになり、摺動部の機械的な摩耗の
促進、記録ヘッドへのゴミ付着頻度の上昇、間引きデー
タ作成の為の電気回路の複雑化等の弊害がが発生するた
め、高品位な画像を出力する、高耐久性、高信頼性、低
価格なインクジェット記録装置が構成でき無かった。
【0010】本発明は、上記点に鑑みなされるもので、
高品位な画像を出力し、かつ、高耐久性、高信頼性、低
価格なインクジェット記録方法及び装置を構成する事を
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】即ち本発明は、
吐出エレメントを複数備えた記録手段から記録媒体にイ
ンク液滴を吐出させ、文字あるいは図形等を記録するイ
ンクジェット記録方法において、間引き画像を記録媒体
の同一領域に複数回記録を行うことにより所望の画像を
得るとともに、前記複数回記録時の記録間隔を画像品位
の低下が発生しない最小必要間隔以上の間隔に設定制御
する事を特徴とするインクジェット記録方法を提供する
ものである。
【0012】又本発明は、インクを記録媒体に吐出させ
るための吐出エレメントを複数備えた記録手段、所望の
画像データから複数の間引き画像データを生成するデー
タ生成手段、前記記録手段により前記デーダ生成手段か
ら出力される複数の間引き画像データに基づいて前記記
録媒体の同一領域に対し複数回間引き画像を記録させる
手段、前記複数回記録時の記録間隔を最小必要間隔以上
の間隔に設定する設定手段、を有することを特徴とする
インクジェット記録装置を提供するものである。
【0013】本発明によれば、最少必要間隔以下の間隔
で複数の間引き画像を記録媒体の同一領域に複数回記録
し、にじみのない所望画像を得る。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。
【0015】尚、本発明は以下に述べる各実施例に限定
されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲
内で有れば、種々の変形を含むものである。
【0016】[第1の実施例]図1に本発明に適用した
インクジェット記録装置の概念図を示す。図中1〜7は
図5と同様の構成部材である。18はマルチパス印字時
におけるマルチパス間隔制御手段、19はヘッド駆動手
段、20は主走査モータ駆動信号作成手段、21は主走
査モータ駆動手段をそれぞれ示している。
【0017】このような構成のインクジェット記録装置
によるマルチパス印字間隔の制御は以下のようにして行
われる。
【0018】ユーザによるマニュアルスイッチ操作ある
いは、自動によって印字モード切り替え手段6が、間引
きマルチパス印字を選択した場合、入力画像信号は先ず
、間引き印字データ作成手段7に入力され、図6と同様
の方法で間引き印字信号S1と間引き印字信号S2に分
けられ、順次マルチパス間隔制御手段8に送られる。 マルチパス間隔制御手段8では、最小必要パス間隔より
長い間隔をあけて間引き印字信号S1とS2をヘッド駆
動手段9に送り、記録ヘッド1が駆動される。これと同
期して主走査モータ駆動信号作成手段20では主走査モ
ータ駆動信号が作成され主走査モータ制御手段21に送
られ主走査モータ5が駆動されてキャリッジ2が移動し
て1ライン目の2パス印字が行われる。
【0019】上記のような、マルチパス間隔制御手段8
におけるマルチパス間隔制御の方法の1例として、以下
のようなものが考えられる。マルチパス間隔制御手段は
、少なくとも間引き印字データ保持メモリM1、M2と
、マルチパス間隔測定用タイマーT、最小必要パス間隔
Tsとマルチパス間隔測定用タイマーTの値の大きさを
比較する比較器Hと、メモリ内の印字データをヘッド駆
動手段19に送出する送出手段を有し、メモリM1内の
間引き印字データS1をヘッド駆動手段19に送出後、
マルチパス間隔制御用タイマーTによって時間カウント
を開始すると同時に、比較器HによるタイマーTと最小
必要パス間隔Tsとの動作を開始する。比較器Hによっ
て、マルチパス間隔測定用タイマーTの値が最小必要パ
ス間隔Tsより大きくなった時に、メモリM2内の間引
き印字データS2をヘッド駆動手段9に送出する。 このようにして、1パス目と2パス目の間には、常に最
小必要パス間隔以上間隔があけられる。
【0020】我々の実験においては、記録ヘッドとして
キャノン製プリンタBJ330のバブルインクジェット
ヘッド、インクとして同プリンタの黒色インク、記録媒
体としてポリエチレンテレフタレート(PET)のフィ
ルム上にポリビニルアルコール(PVA)を2μ塗工し
たものを使用して温度35℃、相対湿度90%の環境で
実験を行ったところ、ビーディングの発生を防止するの
に必要な印字パス回数と最小必要パス間隔との関係は図
2の表のようになった。そこで、最小必要パス間隔Ts
を3秒に設定し、間引き2パス印字を行ったところ、間
引き2パス印字でビーディングの発生が防止され高品位
な画像を印字する事が可能であり、これによって印字パ
ス回数を減らす事が可能であった。
【0021】尚、上記最小必要パス間隔Tsには、1パ
ス目の印字開始後キャリッジ2がホームポジションに復
帰し2パス目の走査が可能になる迄の時間tは含まれて
いない。従ってパス間隔としては実際には図2から求め
られる時間Tsよりも更に時間tだけ長い時間となる。
【0022】[第2の実施例]次に本発明の別の実施例
について説明する。
【0023】図3に、本発明を異なる色のインクを噴射
する複数の記録ヘッド持ったカラー画像記録を行うイン
クジェット記録装置に適用した場合の実施例を示す。図
中、31K、31C、31M、31Yはブラック、シア
ン、マゼンタ、イエロー各色のインクを噴射する記録ヘ
ッド、2はこれら4個の記録ヘッドを保持するキャリッ
ジ、27はSY,SM,SC,SKの各色印字信号から
図6に示した如きパターンの各色毎の間引きパターン信
号を生成する間引き印字データ作成手段である。28は
マルチパス印字時のパス間隔を後述する如く必要最小間
隔以上の間隔に設定制御するマルチパス間隔制御手段で
ある。
【0024】このような構成のインクジェット記録装置
による印字デューティによるマルチパス印字間隔の制御
は以下のようにして行われる。
【0025】ユーザによるマニュアルスイッチ操作ある
いは、自動によって印字モード切り替え手段6が、間引
きマルチパス印字を選択した場合、印字信号は間引き印
字信号作成手段27に送られる。間引き印字データ作成
手段27では、印字信号は図8と同様の方法で間引き印
字信号S1(4色分)と間引き印字信号S2(4色分)
に分けられ、マルチパス間隔制御手段28に送られる。 マルチパス間隔制御手段28では、第1実施例と同様に
最小必要パス間隔より長い間隔をあけて間引き印字信号
S1とS2をヘッド駆動手段29に送り、記録ヘッド3
1Y,31M,31C及び31Kが駆動される。これと
同期して主走査モータ駆動信号作成手段20では主走査
モータ駆動信号が作成され主走査モータ制御手段21に
送られ主走査モータ5が駆動されてキャリッジ32が移
動して1ライン目の2パス印字が行われる。
【0026】我々の実験においては、記録ヘッドとして
キャノン製プリンタBJ330のバブルインクジェット
ヘッド(360dpi、5kHz駆動)インクとして同
プリンタの黒色インクと、クリアインク(染料を除いた
インク)にシアン、マゼンタ、イエロー染料を混ぜた色
インク、記録媒体としてPPC用紙を使用し、温度35
℃、相対湿度90%の環境で実験を行ったところ、従来
の間引き2パス印字で、100%ベタ2色の混色印字で
発生する、異なった色の境界での「境界にじみ」を防止
するために必要な印字パス回数と最小必要パス間隔との
関係は図4に示す表のようになった。そこで、最小必要
パス間隔Tsを6秒に設定し、間引き2パス印字を行っ
たところ、間引き2パス印字で「境界にじみ」の発生が
防止され高品位な画像を印字する事が可能であり、これ
によって印字パス回数が大幅に減らせた。さらに、間引
き印字データ作成に必要な時間を多く取る事ができるた
め、間引き印字データ作成は、色順次に行え、各色毎並
列に行うときと比較して、電気処理が簡略化され、電気
回路基板の低価格化が行えると言う効果もあった。
【0027】尚、本実施例においても実際にはパス間隔
としては図4から求められる時間よりも前記時間tだけ
長くなる。
【0028】[第3の実施例]図5に、本発明を4色順
次に記録を行うマルチパス印字方法に適用した場合の実
施例を示す。図中、図3と同一番号を付けたものは同様
の構成部材、8は本実施例におけるマルチパス間隔制御
手段である。
【0029】このような構成のインクジェット記録装置
によるマルチパス印字間隔の制御は以下のようにして行
われる。ユーザによるマニュアルスイッチ操作あるいは
、自動によって印字モード切り替え手段6が、マルチパ
ス印字を選択した場合、マルチパス間隔制御手段38に
送られた印字信号SY、SM、SC、SKは、最小必要
バス間隔より長く間隔をあけて、1パスで1色ずつ順次
ヘッド駆動手段8に転送され、ヘッドが駆動される。こ
れと同期して主走査モータ駆動信号作成手段9では主走
査モータ駆動信号が作成され、主走査モータ駆動手段1
0に送られ主走査モータが駆動されてキャリッジが移動
して1ライン目の4パス印字が行われる。
【0030】我々の実験においては、記録ヘッドとして
キヤノン製プリンタBJ330のバブルインクジェット
ヘッド(360dpi,5kHz駆動)、インクとして
同プリンタの黒色インクと、クリアインク(染料を除い
たインク)にシアン、マゼンタ、イエロー染料を混ぜた
色インク、記録媒体としてPPC用紙を使用し、温度3
5℃、相対湿度90%の環境で実験を行ったところ、従
来の色順次4パス印字で、100%ベタ2色の混色印字
で発生する、異なった色の境界での「境界にじみ」を防
止するために必要な印字パス回数と最小必要パス間隔と
の関係は図6の表のようになった。そこで、最小必要パ
ス間隔Tsを6秒に設定し、色順次4パス印字を行った
ところ、「境界にじみ」の発生が防止され高品位な画像
を印字する事が可能であり、これによって印字バス回数
が大幅に減らせた。さらに、間引き印字データを作成す
る必要が無いため、間引き印字データ作成用の回路が不
要で大幅にな低価格化が行えるという効果もあった。
【0031】[その他の実施例]前述第3実施例中、色
順次マルチパス印字時に、パス間隔を固定していたが、
色の違いによって、異なったマルチパス間隔を設定する
と、より効果的に「境界にじみ」を防止できる。例えば
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの順番に色順次
4パス印字を行うときには、イエローとブラックの印字
間隔を他と比べて長くすると効果的に「境界にじみ」が
防止できる。
【0032】更に、記録媒体の種類の違い(PPC用紙
とインクジェット用コート紙等)、環境条件、記録モー
ドの違い(2パスと4パス等)によって、マルチパス間
隔を制御する事を併用しても良い。 [その他]なお、本発明は、特にインクジェット記録方
式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエ
ネルギとして熱エネルギを発生する手段(例えば電気熱
変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギによりイ
ンクの状態変化を生起させる方式の記録ヘッド、記録装
置において優れた効果をもたらすものである。かかる方
式によれば記録の高密度化、高精細化が達成できるから
である。
【0033】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長
,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出
させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号
をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行
われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出
が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号
としては、米国特許第4463359号明細書、同第4
345262号明細書に記載されているようなものが適
している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発
明の米国特許第4313124号明細書に記載されてい
る条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことがで
きる。
【0034】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0035】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0036】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0037】また、本発明に記録装置の構成としても設
けられる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補
助手段等を付加することは本発明の効果を一層安定でき
るので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれと
は別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱
手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行な
うことも安定した記録を行なうために有効である。
【0038】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいはインクジェット方式ではイ
ンク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を
行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制
御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時に
インクが液状をなすものであればよい。加えて、積極的
に熱エネルギによる昇温インクの固形状態から液体状態
への状態変化のエネルギとして使用せしめることで防止
するか、またはインクの蒸発防止を目的として放置状態
で固化するインクを用いるかして、いずれにしても熱エ
ネルギの記録信号に応じた付与によってインクが液化し
、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する
時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネル
ギによって初めて液化する性質のインクを使用する場合
も本発明は適用可能である。このような場合のインクは
、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−
71260号公報に記載されような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態で
、電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよ
い。本発明においては、上述した各インクに対して最も
有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものであ
る。
【0039】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明は、イ
ンクジェット記録装置において、間引きマルチパス印字
を行うインクジェット記録装置であって、該マルチパス
印字時の印字間隔を最小必要間隔より必ず長く設定制御
する事によって、高品位な画像を出力し、かつ、高耐久
性、高信頼性、低価格を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるインクジェット記
録装置の概念図である。
【図2】第1実施例における印字パス回数と必要最小パ
ス間隔の対応関係を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例であるインクジェット記
録装置の概念図である。
【図4】第2実施例における印字パス回数と必要最小パ
ス間隔の対応関係を示す図である。
【図5】本発明の第.3の実施例であるインクジェット
記録装置の概念図である。
【図6】第3実施例における印字パス回数と必要最小パ
ス間隔の対応関係を示す図である。
【図7】従来のマルチパス印字を行うインクジェット記
録装置の概念図である。
【図8】間引きパターンを説明する図である。
【符号の説明】
1,31Y,31M,31C,31K  記録ヘッド2
,32  キャリッジ 3  ガイドシャフト 4  キャリッジベルト 5  主走査モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  吐出エレメントを複数備えた記録手段
    から記録媒体にインク液滴を吐出させ、文字あるいは図
    形等を記録するインクジェット記録方法において、間引
    き画像を記録媒体の同一領域に複数回記録を行うことに
    より所望の画像を得るとともに、前記複数回記録時の記
    録間隔を画像品位の低下が発生しない最小必要間隔以上
    の間隔に設定制御する事を特徴とするインクジェット記
    録方法。
  2. 【請求項2】  前記記録手段は熱エネルギーによりイ
    ンクに状態変化を生起させてインクを吐出させるもので
    あることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット
    記録方法。
  3. 【請求項3】  インクを記録媒体に吐出させるための
    吐出エレメントを複数備えた記録手段、所望の画像デー
    タから複数の間引き画像データを生成するデータ生成手
    段、前記記録手段により前記データ生成手段から出力さ
    れる複数の間引き画像データに基づいて前記記録媒体の
    同一領域に対し複数回間引き画像を記録させる手段、前
    記複数回記録時の記録間隔を最少必要間隔以上の間隔に
    設定する設定手段、を有することを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  4. 【請求項4】  前記記録手段は、熱エネルギーにより
    インクに状態変化を生起させてインクを吐出させるもの
    であることを特徴とする請求項3に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
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EP0698491A3 (en) * 1994-08-24 1996-06-26 Canon Kk Image recording method and apparatus
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