JP2916043B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2916043B2
JP2916043B2 JP18378092A JP18378092A JP2916043B2 JP 2916043 B2 JP2916043 B2 JP 2916043B2 JP 18378092 A JP18378092 A JP 18378092A JP 18378092 A JP18378092 A JP 18378092A JP 2916043 B2 JP2916043 B2 JP 2916043B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録装置に関し、特にシ
ルアルスキャンにより画像形成を行う記録装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】記録装置として一般に広く用いられてい
るインクジェット記録方式は騒音が小さく、カラー記録
が容易である等の数多くの長所を有しており、近年急速
に普及しつつある。ところで、このようなインクジェッ
ト記録方式の記録ヘッドでは、記録の高速化、高密度化
が望まれるために、多数のインク吐出口を配列させたマ
ルチ吐出口を有する記録ヘッドが主流として採用されて
いる。
【0003】図6はこのようなマルチ吐出口を有する記
録ヘッドの構成の一例を示す平面図である。
【0004】図中、1は記録ヘッド、25は共通液室、
18は共通液室25へインクを供給するためのインク供
給口、19は共通液室25からインクを排出するための
インク排出口、17は共通液室25に連通する複数の液
路、16は各々の液路17の一端に開口され、インクを
吐出するためのインク吐出口である。
【0005】また、液路のそれぞれには、図7に模式的
に示すように、吐出エネルギー発生素子として、例えば
HfB2 等から形成される発熱抵抗体層20と、この発
熱抵抗体層20に電気信号を伝達するための、例えば、
Al等からなる電極21とを有する電気熱変換素子22
が設けられている。
【0006】なお、本例においては、インク吐出口1
6、液路17および電気熱変換素子22からなる吐出ユ
ニットは、400dpiの密度で256個、配列されて
いる。
【0007】さらに、電気熱変換素子22は図8に示す
ように64個毎に同時駆動される駆動ブロックとして分
散されており、全体が4つのブロックA,B,Cおよび
Dにより構成されている。
【0008】このように構成された記録ヘッドでは、イ
ンクがインクチューブ(不図示)により共通液室25に
導かれる。そして、電気熱変換素子22はブロック別に
画像信号に応じて駆動され、それぞれの電気熱変換素子
22が発熱する。これにより電気熱変換素子22に接す
るインクが急激に加熱され、膜沸騰を生じ、これによっ
て発生する気泡の圧力で、インク液滴がインク吐出口1
6から吐出される。
【0009】図8は、記録ヘッド駆動回路の構成を示
し、23はラッチ回路、24はシフトレジスタであり、
各電気熱変換素子22の一端は共通電極VH に接続さ
れ、他端は接地端子GNDに接続されている。
【0010】図9は記録液としてBk,Cy,M,Yを
用いた時の記録ヘッドの駆動タイミングを示すタイミン
グチャートであり、図10は記録液としてBkのみを用
いた時の記録ヘッドの駆動タイミングを示すタイミング
チャートである。
【0011】なお、図9においては、複雑になるのを避
けるために、各記録ヘッドの記録画像信号の入力が同時
に行われるように表現したが、Cy,M,Y用の記録ヘ
ッドは、それぞれBkの記録ヘッドからの主走査方向の
距離に相当する画像情報分の画像メモリを有しており、
実際には、各記録ヘッドの記録画像信号は、その分遅延
して入力される。
【0012】図9および図10において、1ライン分の
記録画像信号、すなわち、本例の場合は、図中で示さ
れる256個の記録画像信号が、シフトレジスタ24
(図8参照、以下同様)に順次格納され、これらのデー
タがラッチ信号(図中)の入力によりラッチ回路23
にラッチされ、さらにストローブ信号STB1〜STB
4(図中)の入力によって、駆動ブロックA〜D列に
複数の発熱抵抗体層20が順次駆動されてゆく。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のインクジェット
記録方式では、図6に示した記録ヘッド、すなわち、マ
ルチ吐出口を有する記録ヘッドを用いて、例えば、シリ
アルスキャンにより画像形成を行う。この場合、各吐出
口のインク吐出量のばらつきや吐出方向の曲がり、ある
いは、インクの不吐出があると、記録画像の主走査方向
に平行なスジが現れてしまうこと等の不都合があった。
【0014】また、スジになる程度のばらつき等がない
場合においても、主走査方向に均一な画像を記録しよう
とすれば、例えば、光学濃度で0.03程度の副走査方
向の濃度傾きや濃度ムラが発生するのが通例である。こ
の濃度傾き、濃度ムラは、1主走査方向内であれば、気
にならない程度の画像品位の低下が起る。しかし、シリ
アルスキャナを繰り返して画像形成を行うと濃度傾き、
濃度ムラがパターンとして視覚的にかなり目立つ場合が
あり得、画像品位を著しく損ねることがあり問題となっ
ていた。
【0015】そこで、本発明の目的は、従来の問題点を
解消し、シリアルスキャンによって画像形成を行う場合
に、主走査方向に逆行なスジや副走査方向の濃度ムラの
パターンが現れることなく、画像品位の良好な記録を行
うことのできる記録装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の記録装置は、副走査方向に複数の記
録素子が配列された記録素子列を有する記録ヘッドを主
走査方向に走査して画像形成を行なう記録装置であっ
て、主走査方向に複数の記録素子列を有し、主走査方向
に隣接する各画像の形成を異なる記録素子列により行う
とともに、いずれかの記録素子に記録不良が生じたと
き、記録不良が生じた記録素子による主走査方向の画像
形成については、他の記録素子列の記録素子を用いて行
うことを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明によれば、主走査方向に画像を形成する
際に、異なる記録素子列により行われるので、各記録素
子列のインクの吐出のばらつきやインク不吐出によるス
ジや濃度ムラが相殺されるので目視上目立たない高品位
記録が可能な記録装置を提供することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の記録装置の
実施例について説明する。
【0019】(実施例1)図1は、本発明を適用したイ
ンクジェット方式の記録装置の斜視図である。
【0020】記録ヘッド1Aおよび1Bは、それぞれブ
ラック(Bk)のインクを吐出するためのものであり、
ヘッドキャリッジ2上に搭載されている。記録ヘッド1
Aおよび1Bは、インクキャリッジ4上に搭載されたイ
ンクタンクに、それぞれインク供給チューブ3Aおよび
3Bを介して接続されている。ヘッドキャリッジ2とイ
ンクキャリッジ4は、それぞれヘッドキャリッジ駆動ベ
ルト11とインクキャリッジ駆動ベルト12に連結され
ており、各ベルトには、それぞれヘッドキャリッジモー
タ9、インクキャリッジモータ10の駆動を受けるよう
に構成されている。かつ、ヘッドキャリッジ2とインク
キャリッジ4はヘッドキャリッジ駆動ベルト11とイン
クキャリッジ駆動ベルト12により共に移動する。記録
紙14は、記録領域5の上下に配置された副搬送ローラ
対6と搬送ローラ対7とにより支持され、矢印A方向に
搬送される。8は記録ヘッドの吐出口面をワイピングす
るためのブレードであり、15はインク吸収体であり、
記録ヘッドの吐出回復の一手段として空吐出において吐
出されるインクを受容する。13はキャップであり、イ
ンクを吐出しない時に吐出口面をキャッピングする。
【0021】図2は本発明の記録装置の制御系を示すブ
ロック図である。
【0022】本図において、201は本例の記録装置の
操作入力等を行うための操作パネルである。203およ
び204は、記録ヘッド1Aおよび1Bを駆動するため
の記録ヘッドドライバである。205および207は、
それぞれインクキャリッジモータ10およびヘッドキャ
リッジモータ9を駆動するモータドライバである。20
9は搬送モータ210を駆動するモータドライバであ
る。搬送モータ210の駆動力は、副搬送ローラ対6お
よび搬送ローラ対7に伝達される。
【0023】次に、図1および図2を参照して本発明の
記録装置の動作について説明する。
【0024】記録装置に記録開始信号が入力されると、
不図示のギアポンプが約1秒間回転し、インク供給チュ
ーブ3A,3Bを通じて記録ヘッド1Aおよび1Bにイ
ンクを供給する。この時、インクの一部は記録ヘッド1
Aおよび1Bのインク吐出口から排出され、インク吐出
口近傍の水分が蒸発して増粘したインク等を排出し、吐
出が安定的に行われる状態とする。また、残りのインク
はインク排出用チューブ3A′,3B′を介して廃イン
クタンクに戻される。この時、インクチューブ内あるい
は記録ヘッド内に存在する気泡もこのインクと共に廃イ
ンクタンク内に排出し、インク供給チューブ3Aからの
記録ヘッド1Aおよび1Bへの記録時のインクの供給が
良好に行われる状態にする。
【0025】次に、不図示のエアポンプを約1秒間駆動
し、エアホースと連通したエア穴からインク吐出口面に
向けて空気を吹き付ける。これにより、記録ヘッド1A
および1Bのインク吐出口16から排出されたインクを
下方に流し、キャップ13内のインク吸収体15でイン
クを吸い取り、そのインクをインク排出インクチューブ
3A′,3B′を介して廃インクタンク内に捕集する。
この結果、吐出口面が清掃され、不吐出や記録紙の汚れ
を防止することができる。以上を回復動作と呼ぶ。
【0026】次に、キャップ13を不図示の駆動機構に
より図1の後方に退避させ、ヘッドキャリッジ2を主走
査方向へ移動可能な状態とする。次にヘッドキャリッジ
モータドライバ207はヘッドキャリッジモータ9を駆
動して、これによりヘッドキャリッジ2を主走査方向に
移動させながら、2本の記録ヘッド1Aおよび1Bによ
り記録紙14に吐出して記録を行う。記録紙14は、ヘ
ッドキャリッジ2の上記の方向とは逆方向の移動の間
に、搬送モータドライバ209は搬送モータ210を駆
動して、記録紙14を16.256mm分だけ副走査方
向(図1の矢印A方向)に搬送する。
【0027】以上の動作を繰り返すことにより、A1サ
イズの記録が終了すると、ヘッドキャリッジ2はキャッ
プ13に当接する位置、すなわち、ホームポジションに
戻る。これに伴ないキャップ13は不図示の駆動機構に
より、図1のB方向に移動され、記録ヘッド1をキャッ
ピングして記録が終了する。再び記録が行われる時に
は、前述の回復動作を行った後、同様の動作が行われ
る。
【0028】次に、記録が行われる場合のヘッドの駆動
動作について説明する。
【0029】図3は、本発明の記録ヘッドの駆動のタイ
ミングの一例を示すタイミングチャートである。まず、
主走査方向の1ライン目の記録画像信号Aがシフトレジ
スタ24(図8参照)に入力されると、記録ヘッド1A
にラッチ信号が入力され、記録画像信号のデータがラッ
チ信号の入力により、ラッチ回路23にラッチされ、
さらにに示すようにストローブ信号STB1〜STB
4の入力によって、駆動ブロックA〜D別に複数の電気
熱変換素子22が順次駆動されて、吐出が行われる。
【0030】次に、2ライン目の記録画像信号Bがシフ
トレジスタ24に入力されると、記録ヘッド1Bにラッ
チ信号が入力され、記録画像信号のデータがラッチ信号
の入力により、ラッチ回路23にラッチされ、さらに
に示すようにストローブ信号STB1〜STB4の入
力によって、駆動ブロックA〜D別に複数の電気熱変換
素子22が順次駆動されて吐出が行われる。以下、同様
に奇数番目ラインの記録画像信号Aが入力された時に
は、記録ヘッド1Aによる黒記録、偶数番目ラインの記
録画像信号Bが入力された時には、記録ヘッド1Bによ
る黒記録が行われる。
【0031】この時、ヘッドキャリッジモータ9とイン
クキャリッジモータ10は1個の記録ヘッドにより、記
録する場合の2倍の速度で駆動される。また、それぞれ
の記録ヘッドの駆動速度は、1個の記録ヘッドによる記
録時と同じなので、2倍のスピードの黒記録が行われる
わけである。
【0032】(実施例2)本実施例においては、熱転写
方式を用いた記録装置に本発明に適用した場合について
説明する。
【0033】図4および図5は、それぞれ、熱転写記録
装置の記録部の上面図および記録部の一部を示す斜視図
である。
【0034】30,30A,30Bは記録ヘッドで図5
の斜視図に示されるように端部がR形状となっている。
この熱転写記録装置の記録ヘッドは400dpiの密度
で256個の発熱抵抗体31を有するエッジタイプのも
のである。
【0035】この記録ヘッドは、Bkの2本のインクリ
ボン34A,34Bに対応して2個設けられている。3
2A,32Bはインクリボン34A,34Bを記録ヘッ
ド30A,30Bに供給するための供給ロールであり、
33A,33Bはインクリボン34A,34Bを巻取る
ための巻取りロールである。35は記録ヘッド、供給ロ
ールおよび巻取りロールを搭載するヘッドキャリッジで
ある。このヘッドキャリッジ35はベルト36に連結し
て、モータ37の駆動を受け、スライドレール38に沿
って主走査方向(図4の左右方向)に往復移動する構成
となっている。また、記録ヘッド30A,30Bは不図
示の駆動手段により、プラテンロール39に対し、圧
接、退避可能な構成となっている。記録紙40は、プラ
テンロール39に巻回されていて、プラテンロール39
の回転により、副走査方向(図4のC方向)へ搬送され
る。
【0036】次に、熱転写記録装置の場合の動作につい
て説明する。
【0037】熱転写記録装置に記録開始信号が入力され
ると、ヘッドキャリッジ35がモータ37の駆動によ
り、主走査方向(図4のD方向)に移動を開始する。各
記録ヘッドは記録紙40が存在する領域に達したのち、
プラテンロール39上の記録紙40を圧接して、1ライ
ン分に相当する16.256mmの記録を行う。インク
リボン34A,34Bは記録紙40との摩擦力によって
送り出され巻取りロール33A,33Bにより巻取られ
る。1ライン分の記録が終了すると、記録ヘッド30
A,30Bは再びプラテンロール39から離れる方向に
待避し、全記録ヘッドの記録が終了したのち、記録ヘッ
ドキャリッジ35は、図中E方向へ移動しホームポジシ
ョンへ戻ると共に、プラテンロール39の回転により記
録紙40が16.256mm分副走査方向に搬送され
る。
【0038】以上が1ラインの記録のシーケンスであ
り、このことを紙サイズに応じて所定の回数繰り返す。
各記録ヘッドの駆動は、図8に示す回路を用いて、図3
に示すようなタイミングチャートと同様に行われる。
【0039】なお、以上の2つの実施例においては、イ
ンクジェット記録ヘッドのうちどちらかの吐出口にイン
クの不吐出口が生じた場合、または、熱転写記録ヘッド
のどちらかの発熱体に断線等が発生したような場合もあ
りうる。この時、ヘッドキャリッジの速度を半分にし、
不吐出のあるインク吐出口、または、断線が生じた発熱
体の主走査方向の記録位置に画像形成を行う時、一方の
記録ヘッドで記録するように構成することができる。
【0040】上記実施例は、インクジェット記録および
熱転写記録によるカラー記録装置の場合について説明し
たが、ピエゾインクジェット記録や電子写真記録等、他
の記録メカニズムによる記録を行う装置や、またプリン
タに限らず、複写機、プロッター等の他の記録装置にお
いても同様の効果が得られる。
【0041】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0042】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0043】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0044】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0045】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0046】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0047】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0048】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0049】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主走査方向に同じ記録素子で画像形成するのは、異常が
生じた記録素子に対応する部分のみとなり、その他の画
像は、主走査方向に複数の記録素子で記録されることに
なるので記録素子の濃度のばらつきや記録不良が同時に
生じても主走査方向に平行なスジが目立たないようにす
ることができる。従って、高品位記録が可能な記録装置
を提供することができる。
【0051】さらに、本発明によれば、ある記録素子に
不都合が生じた場合、他の記録素子列を用いて主走査方
向に画像形成を行うので、画像欠落が発生する確率が極
めて低い、信頼性の高い記録装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の記録装置の制御系を示すブロック図で
ある。
【図3】本発明の記録装置の記録ヘッドの駆動のタイミ
ングの一例を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の記録装置の他の実施例を示す上面図で
ある。
【図5】図4で示した記録ヘッドの斜視図である。
【図6】マルチ吐出口型記録ヘッドの構成を示す平面図
である。
【図7】図6に示した記録ヘッドの部分的断面図であ
る。
【図8】記録ヘッドの駆動回路を示す構成図である。
【図9】従来のカラー記録モード時の記録ヘッドの駆動
タイミングチャートである。
【図10】従来の記録モード時の記録ヘッドの駆動タイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
1,1A,1B 記録ヘッド 2 ヘッドキャリッジ 3A,3B インク供給チューブ 3A′,3B′ インク排口チューブ 4 インクキャリッジ 5 記録領域 6 副搬送ローラ対 7 搬送ローラ対 8 ブレード 9 ヘッドキャリッジモータ 10 インクキャリッジモータ 11 ヘッドキャリッジ駆動ベルト 12 インクキャリッジ駆動ベルト 13 キャップ 14 記録紙 15 インク吸収体 16 インク吐出口 17 液路 18 インク供給口 19 インク排出口 20 発熱抵抗体層 21 電極 22 電気熱変換素子 23 ラッチ回路 24 シフトレジスタ 25 共通液室 30,30A,30B 記録ヘッド 31 発熱抵抗体 32A,32B 供給ロール 33A,33B 巻取りロール 34A,34B インクリボン 35 ヘッドキャリッジ 36 ベルト 37 モータ 38 スライドレール 39 プラテンロール 40 記録紙

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】副走査方向に複数の記録素子が配列された
    記録素子列を有する記録ヘッドを主走査方向に走査して
    画像形成を行なう記録装置であって、 主走査方向に複数の記録素子列を有し、主走査方向に隣
    接する各画像の形成を異なる記録素子列により行うとと
    もに、いずれかの記録素子に記録不良が生じたとき、該
    記録不良が生じた記録素子による主走査方向の画像形成
    については、他の記録素子列の記録素子を用いて行うこ
    とを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】前記複数の記録素子列は、異なる記録ヘッ
    ドに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    記録装置。
  3. 【請求項3】前記記録素子は、熱エネルギーを利用し
    て、記録液に気泡を発生させ、該気泡の生成に基づいて
    該記録液を吐出させることを特徴とする請求項1または
    2に記載の記録装置。
JP18378092A 1992-07-10 1992-07-10 記録装置 Expired - Fee Related JP2916043B2 (ja)

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