JPH04342874A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の各気筒毎に点
火コイルを持つ内燃機関用点火装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種のものとしては、シリンダ
ヘッドの各プラグホールに筒状の保持スリーブを配置し
て外部ケーシングを一体に形成し、各保護スリーブ内に
、コイルケース内に収納した各点火コイルを挿入し、各
点火コイルをプリント板等の配電プレートを介してコネ
クタに接続するものがある（例えば特表昭６０−５０１
９６１号公報）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のものでは、各点火コイルとコネクタとの間の電気的
接続をプリント板上に形成した複数条の導体で行うこと
になるので、各部の接続が多くなればなる程、プリント
板の板幅が広くなり、全体の体格が大きくなるという問
題がある。

【０００４】そこで、本発明は、配電プレートの板幅を
狭くして全体の体格を小型化することを目的とするもの
である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、多
気筒内燃機関の各気筒に配置した各点火プラグに点火用
の高電圧を供給するための点火装置であって、前記各気
筒の各点火プラグと対応する部分を有する配電プレート
と、この配電プレートより前記各点火プラグに向かって
突出する各コイルケースと、このコイルケース内に収納
した各点火コイル巻線部と、板幅方向を互いに並列の位
置関係として前記配電プレート内に埋設されていて、そ
の一端が前記各点火コイル巻線部に電気的に接続された
板状の各ターミナルと、前記各コイルケース内にそれぞ
れ注入され、前記各コイル巻線部を前記各コイルケース
内に固定保持するための電気絶縁樹脂材とを備える内燃
機関用点火装置を提供するものである。

【０００６】

【作用】これにより、各板状のターミナルがその板幅方
向を互いに並列の位置関係として配電プレート内に埋設
されて、その一端が各点火コイル巻線部に電気的に接続
され、各ターミナルの配置間隔を狭くすることができる
。

【０００７】

【実施例】以下本発明を図に示す実施例について説明す
る。図１及び図２は本発明の第１実施例として、４気筒
エンジンに対して４個の点火コイルを一体化したもので
あり、電気絶縁性を有するポリブチレンテレフタレート
（ＰＢＴ）等の合成樹脂成形品である配電プレート１０
０は、その一端にコネクタ部１５０が一体形成されてい
る。エンジンの各気筒の４個の点火プラグ（図示せず）
の取付位置に対応して配電プレート１００よりほぼ等間
隔で垂直方向に突出する４個のコイルケース１１０，１
２０，１３０，１４０が配置してある。

【０００８】各コイルケース１１０，１２０，１３０，
１４０内には各点火コイルのコイル巻線部（図示せず）
がそれぞれ挿入され、エポキシ樹脂等の電気絶縁性に優
れる熱硬化性樹脂６００の注型により、保持されている
。

【０００９】配電プレート１００には銅系合金のような
導電性に優れる材料からなる板状の複数個のターミナル
２１０，２２０，２３０，２４０，２５０，２６０が埋
設されており、点火信号及びバッテリー電源の伝達を行
う。このうち１つのターミナル２４０は電源用、また、
他の１つのターミナル２６０は２次コイルアース用、そ
の他は点火信号用のターミナルである。本図においては
、１つの電源用ターミナル２４０及び２次コイルアース
用ターミナル２６０を４個のコイル巻線部にそれぞれ共
通に使用している。

【００１０】ここで、１つのコイル巻線部について着目
して説明すると、コイル巻線部の１次コイル及び２次コ
イルの一端はターミナル２４０，２６０の配電プレート
１００から下方に突出した一端２４２，２６２と接続さ
れ、１次コイルの他端は点火信号用ターミナル２３０の
配電プレート１００から下方に突出した一端２３２と接
続される。これら各ターミナル２４０，２６０及び２３
０の他の一端２４１，２６１及び２３１は、配電プレー
ト１００の端部に成形されたコネクタ部１５０内に突出
配置される。また、２次コイルの他端は点火プラグへ高
電圧を伝える為にコイルケース１１０の下端に設けられ
た金属製のキャップ状高圧ターミナル（図示せず）に接
続される。

【００１１】本図において各点火コイルを収納する各コ
イルケース１１０〜１４０は配電プレート１００と別体
で構成され、ボルト等の固定手段５２１，５２２によっ
て化粧板を兼ねた金属製ブラケット５００に固定されて
いる。

【００１２】配電プレート１００には外部接続用のコネ
クタ部１５０のみならず、各点火コイルに対応して垂直
に延びる各コイル接続用コネクタ部１５１〜１５４が一
体に形成してある。また各コイルケース１１０〜１４０
にも各点火コイルの１次コイルの一端及び他端、２次コ
イルの一端とそれぞれ電気的に接続した各ターミナルを
収納するコネクタ部１１１がそれぞれ一端に形成されて
いる。

【００１３】そして、コイル接続用コネクタ部１５１〜
１５４内にも外部接続用のコネクタ部１５０と同様にタ
ーミナル２１０〜２６０の端部２１２〜２６２が突出配
置される。そして、配電プレート１００は各コイルケー
ス１１０〜１４０の頭部とブラケット５００との間に挟
まれた状態で配置される。

【００１４】各々のターミナル２１０〜２６０は板幅方
向が垂直で並列の位置関係にして配電プレート１００に
埋設される。これにより各ターミナル２１０〜２６０の
配置間隔を狭くすることができて配電プレート１００が
小型化でき、点火装置の特に幅方向の寸法増大を押さえ
た一体化が出来る。

【００１５】なお、符号１０１は各コイル接続用コネク
タ部１５１〜１５４内に挿入した中継ターミナルであり
、各ターミナル２１０〜２６０の端部２１２〜２６２と
各点火コイルとの間を嵌合により電気的に接続するもの
である。

【００１６】符号１７１〜１７４は弾性部材をなすゴム
製のガスケットであり、各コイルケース１１０〜１４０
のコネクタ部１１１の上面と配電プレート１００と下面
との間ではさみ込まれ、点火コイル，配電プレート間の
コネクタ接続部の防水を行う。

【００１７】そして、各点火コイルをブラケット５００
に固定した時、ガスケット１７１〜１７４に適当な圧縮
代を生じる様に設定しておけば、配電プレート１００は
ガスケット１７１〜１７４からブラケット５００側への
押し付け力を受ける。

【００１８】従って、各点火コイルの固定によって、接
続部の防水だけでなく配電プレート１００の固定を行う
ことができることになり、組付作業が簡略化できる。こ
れにより、固定用ネジ等の個数を減らすことにもなる。

【００１９】本点火装置は主にダブルオーバヘッドカム
エンジンのバンク間に搭載され、ブラケット５００に設
けられた復数個の取付穴（図示せぬ）を通じて、ボルト
等によりエンジンのシリンダヘッド（図示せぬ）に固定
される。

【００２０】コイルケース１００のコネクタ部１５０は
、図示しない外部コネクタを介して１次コイル信号発生
回路及びバッテリー電源と接続され、配電プレート１０
０に埋設した各ターミナル２１０，２２０，２３０，２
４０，２５０，２６０を通じて、各コイル巻線部の１次
コイルに点火信号と電源電圧が供給される。そして、１
次コイルへ点火信号が発生すると２次コイルに高電圧が
発生し、この高電圧は点火プラグに供給される。

【００２１】図３に配電プレート配置の第２実施例を示
す。本図において配電プレート１００は各コイルケース
１１０〜１４０の上部側部に配置されており、これによ
り一体化した点火装置の高さを点火コイル頭部の高さか
ら数ミリ程度に押さえることが出来る。

【００２２】また、１次コイルの一端と２次コイルの一
端とを１つのターミナル２４０に共通接続して本数を１
本少なくしたターミナル２１０〜２５０は各々板幅方向
が水平方向で並列の位置関係で配電プレート１００に埋
設される。

【００２３】気筒数の多い内燃機関に対しては、それだ
け埋設ターミナルの数も多く必要とするが、この様にタ
ーミナルを配電プレート１００に埋設する事により、点
火装置の幅を気筒数の多いエンジンに対して一定とする
事が出来る。

【００２４】なお、本図の例において各コイルケース１
１０〜１４０は金属製のブラケット５４０にボルト５２
１，５２２等により固定されている。また、符号５３０
は樹脂又は金属製の化粧カバーであり、配電プレート１
００および各点火コイルの外周を被うものである。

【００２５】図４の第３実施例は配電プレート１００を
カバー部分１０２と共に樹脂により一体形成したもので
あり、３気筒内燃機関またはＶ６内燃機関用点火装置の
一例である。

【００２６】本図において、コイル接続用ターミナル２
１０〜２４０は化粧板を兼用した配電プレート１００の
側部１００ａに、板幅方向を垂直にして埋設されており
、点火装置の高さ（ａ寸法）を小さくしている。

【００２７】この実施例では、予め中継端子１０１をイ
ンサートした配電プレート１００と、各点火コイルケー
ス１１０〜１３０を固定した金属製ブラケット５４０と
を、例えばスナップフィットなどにより仮結合し、この
一体になった点火装置を図５のごとく内燃機関１０００
にボルト５１１等によって装着する。

【００２８】この時、配電プレート１００とブラケット
５４０は共締めされるため、内燃機関の振動にも耐えう
る結合が完成する。図６の第４実施例は、図４の実施例
に対し点火コイルと配電プレート１００とのコネクタ嵌
合方向を水平方向にすることにより、点火装置配電部分
（ｂ寸法）のさらなる小型化を行ったものである。

【００２９】この実施例の組み付け方法を図７に示す。 矢印の様に配電プレート１００をスライドさせて結合す
ることによって、外部接続用のコネクタ部１５０と各点
火コイルとの電気接続がコネクタ部１５１〜１５３及び
中継ターミナル１０１を介して行われる。

【００３０】

【発明の効果】各板状のターミナルがその板幅方向を互
いに並列の位置関係として配電プレート内に埋設されて
、その一端が各点火コイル巻線部に電気的に接続され、
各ターミナルの配置間隔を狭くすることができるから、
配電プレートの板幅を狭くして全体の体格を小型化する
ことができるという優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）は本発明装置の第１実施例を示す部分断
面平面図，（Ｂ）はその部分断面正面図である。

【図２】上記第１実施例の部分断面側面図である。

【図３】（Ａ）は本発明装置の第２実施例を示す部分断
面平面図，（Ｂ）はその部分断面正面図，（Ｃ）はその
部分断面側面図である。

【図４】（Ａ）は本発明装置の第３実施例を示す平面図
，（Ｂ）はその部分断面正面図，（Ｃ）はその部分断面
側面図である。

【図５】上記第３実施例の内燃機関への取付状態を示す
部分断面正面図である。

【図６】（Ａ）は本発明装置の第４実施例を示す部分断
面平面図，（Ｂ）はその部分断面正面図，（Ｃ）はその
部分断面側面図である。

【図７】上記第４実施例の一部を分解して示す部分断面
正面図である。

【符号の説明】

１００　　配電プレート １１０，１２０，１３０，１４０　　コイルケース２１
０，２２０，２３０，２４０，２５０　　板状のターミ
ナル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　多気筒内燃機関の各気筒に配置した各
   点火プラグに点火用の高電圧を供給するための点火装置
   であって、前記各気筒の各点火プラグと対応する部分を
   有する配電プレートと、この配電プレートより前記各点
   火プラグに向かって突出する各コイルケースと、このコ
   イルケース内に収納した各点火コイル巻線部と、板幅方
   向を互いに並列の位置関係として前記配電プレート内に
   埋設されていて、その一端が前記各点火コイル巻線部に
   電気的に接続された板状の各ターミナルと、前記各コイ
   ルケース内にそれぞれ注入され、前記各コイル巻線部を
   前記各コイルケース内に固定保持するための電気絶縁樹
   脂材とを備える内燃機関用点火装置。