JPH0434016B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、車両懸架装置において、緩衝器のピ
ストンロツドを車体に対して弾性的に連結するた
めのアツパサポートに係り、特に小変位の振動を
有効に遮断することができるとともに、大変位の
振動を効果的に減衰することが可能なアツパサポ
ートに関するものである。

従来技術 車両懸架装置の一種に、緩衝器（シヨツクアブ
ソーバ）を懸架リンクに利用したストラツトタイ
プのものが知られている。そのような懸架装置に
おいては、緩衝器の一端部が車輪側に連結される
一方、緩衝器のピストンロツドがアツパサポート
を介して車体側に弾性的に連結されるのが普通で
あつて、例えば緩衝器の外側にコイルスプリング
が配置されて、車両前輪用の懸架装置としてよく
用いられている、いわゆるマツクフアーソンスト
ラツトタイプのものを、その代表例として挙げる
ことができる。

そして、上記アツパサポートは、車輪側に取り
付けられる外側金具と、緩衝器のピストンロツド
が取り付けられる内側金具と、それら外側金具と
内側金具との間に介在せしめられたゴム弾性体と
を含んで構成されるのが普通であり、緩衝器およ
びコイルスプリングでは吸収しきれない車輪側か
らの振動や、コイルスプリングの自励振動等が車
体側に伝達されることを抑制する役割を果たす。

ところで、このようなアツパサポートにおいて
は、小変位で高周波の振動入力に対しては、柔ら
かいばね特性（低い動ばね定数）を保ちつつ、そ
のような振動を有効に遮断する遮断特性と、大変
位で低周波の振動入力に対しては、それを速やか
に減衰して上記外側金具と内側金具との大きな変
位を抑制する減衰特性とが要求されるのである
が、従来のアツパサポートでは、ゴム弾性体の防
振作用のみによつてそのような二つの防振特性を
果たさせようとするものであつたため、自ずと限
界が生じ、要求される二つの特性を共に満足する
ことが困難であつた。

発明の目的 ここにおいて、本発明は、そのような事情に鑑
がみてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、小変位で高周波の振動に対する高い遮断能
力を発揮しつつ、大変位で低周波の振動に対する
大きな減衰力を得ることができるアツパサポート
を提供することにある。

発明の構成 そのような目的を達成するために、本発明にあ
つては、前述のような外側金具、内側金具、ゴム
弾性体を含むアツパサポートにおいて、該内側金
具と該外側金具と間に画成されて、それら内側金
具と外側金具との相対的な変位によつて容積が縮
小せしめられ得る受圧室を設けると共に、前記内
側金具を挟んで該受圧室とは反対側に、少なくと
も一部が可撓性薄膜からなる囲いにて平衡室を形
成し、それら受圧室と平衡室とをオリフイスを介
して連通せしめる一方、かかる受圧室及び平衡室
内に所定の非圧縮性流体をそれぞれ封入したので
ある。

発明の効果 このようにすれば、小変位で高周波の振動入力
時には、主にゴム弾性体の弾性変形作用による柔
らかいばね特性、言い換えれば低い動ばね定数が
得られて、そのような振動が車体側に伝達される
ことを有効に遮断することができる。一方、大変
位で低周波の振動入力時には、内側金具と外側金
具との相対変位が大きくなることによつて、受圧
室の容積が縮小せしめられ、それに伴い受圧室内
の非圧縮性流体がオリフイスを介して平衡室内に
流入し、その非圧縮性流体がオリフイスを流通す
る際に生じる粘性抵抗によつて、そのような大変
位で低周波の振動が速やかに減衰せしめられ、一
つのアツパサポートでありながら、振動遮断能力
および振動減衰能力のいずれにも優れた防振特性
を発揮する複合的なアツパサポートを提供するこ
とが可能となつたのである。

実施例 以下、本発明の一、二の実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。

なお、この実施例は車両前輪用の、いわゆるマ
ツクフアーソンストラツトタイプの懸架装置にお
けるアツパサポートに本発明を適用した場合の一
例である。

第１図には、上記タイプの懸架装置が簡略に示
されている。かかる図において、１０は緩衝器で
あり、この緩衝器１０の外周にはコイルスプリン
グ１２が配設されている。そして、緩衝器１０の
シリンダ１４の下端部が、車輪１６を回転可能に
支持するステアリングナツクルに連結されるとと
もに、アーム機構１８を介して車体２０に支承さ
れている。一方、緩衝器１０のピストンロツド２
２の上端部が、アツパサポート（いわゆるストラ
ツトマウント）２４を介して車体２０に弾性的に
連結されているのである。

このアツパサポート２４の拡大断面図が第２図
に示されている。

この図から明らかなように、かかるアツパサポ
ート２４は、円環状の外側金具２６と、その内側
に同心的に配置された円環状の内側金具２８と、
これら外側金具２６と内側金具２８との間に介在
させらてれゴム弾性体３０とを備えており、この
ゴム弾性体３０の内周側に内側金具２８が、また
外周側に外側金具２６がそれぞれ公知の加硫接着
により固着されている。外側金具２６は円筒状部
３２を備え、この円筒状部３２の前記緩衝器１０
側の端部が半径方向外向きに円環状に延出せしめ
られて、フランジ部３４が一体に形成されてお
り、このフランジ部３４に立設された複数のボル
ト３６において前記車体２０に取り付けられる。
一方、内側金具２８は中心部に円筒状部３８を備
え、その中間部に円環皿状の部材が嵌合、固定さ
れることによつて、前記緩衝器１０側において半
径方向外向きに延びる円環状のフランジ部４０が
一体的に形成されている。また、円筒状部３８の
内側には、ベアリング４２がカシメ付けられてお
り、このベアリング４２を介して前記緩衝器１０
のピストンロツド２２の上端部が、ナツト４４に
よつて内側金具２８と相対回転可能な状態で取り
付けられる。

外側金具２６のフランジ部３４と内側金具２８
のフランジ部４０とは、ピストンロツド２２の軸
方向において、フランジ部３４の内周側にフラン
ジ部４０の外周側が所定距離隔てて対向させられ
ており、またそれらフランジ部３４，４０の外周
縁部には、いずれも前記緩衝器１０側に円筒状に
延出せしめられた円筒縁部４６，４８がそれぞれ
同心的に設けられている。そして、前記ゴム弾性
体３０の外周部には、それらフランジ部３４，４
０の間に位置して、前記緩衝器１０側に開口する
円環状の凹所５０が形成されている。この凹所５
０は両フランジ部３４，４０の双方の円筒縁部４
６，４８におて開口させられており、この凹所５
０の開口部が、円環状の比較的薄いゴム弾性体５
０によつて閉塞されることにより、受圧室５８が
形成されている。

このゴム弾性体５２は、Ｌ字型の横断面形状を
有し、その上端外周部に円環状の固着リング５４
が、また下端内周部に同じく円環状の固着リング
５６が、それぞれ同心的に公知の加硫接着により
固着されている。そして外側の固着リング５４が
円筒縁部４６の内周面に、また内側の固着リング
５６が円筒縁部４８の外周面にそれぞれ圧入され
ることにより、前記凹所５０が液密に閉塞されて
受圧室５８が形成されているのであり、それら両
リング５４，５６およびゴム弾性体５２が閉塞部
材を構成しているのである。

なお、このゴム弾性体５２は、前記ゴム弾性体
３０とともに、外側金具２６と内側金具２８とを
弾性的に連結する役割を果たして、双方のフラン
ジ部３４，４０がピストンロツド２２の軸方向に
相対移動することを許容するものであり、このゴ
ム弾性体５２と上記凹所５０とによつて画成され
た受圧室５８は、外側金具２６と内側金具２８と
がピストンロツド２２の軸方向に相対的に接近さ
せられたときに、その容積が減少せしめられるよ
うになつている。

一方、内側金具２８のフランジ部４０（円筒縁
部４８を含む）と前記円筒状部３８の下側部分と
によつて、円環状の凹所６０が形成されている。
この凹所６０は前記受圧室５８の内周側におい
て、前記緩衝器１０側に開口させられており、こ
の凹所６０の開口部は円環状のダイヤフラムゴム
６２によつて覆われている。このダイヤフラムゴ
ム６２の外周部と内周部とには、ともに円環状を
なす固着リング６４，６６がそれぞれ同心的に加
硫接着により固着されていて、外側のリング６４
がフランジ部４０の円筒縁部４８に、または内側
のリング６６が円筒状部３８の下側部分にそれぞ
れ圧入されることにより、凹所６０の開口部が液
密に閉塞されて、フランジ部４０を挟んで前記受
圧室５８とは反対側に平衡室６８が画成されてい
るのである。

ここでは、両リング６４，６６とダイヤフラム
ゴム６２とが閉塞部材を構成し、その閉塞部材と
上記凹所とが共同して囲いを、またダイヤフラム
ゴム６２が可撓性薄膜をそれぞれ構成しているの
である。上記ダイヤフラムゴム６２は、主にその
厚さ方向に弾性変形（膨出変形）させられること
により、この平衡室６８の容積が増大することを
許容する役割を担つており、固着リング６４およ
び６６の間隔に比べて断面寸法が長く、言い換え
れば弛みを有していることにより、その膨出変形
が容易となるようにされている。

そして、フランジ部４０の円筒縁部４８を貫通
して、短いブツシユ７０が圧入により固定され、
このブツシユ７０のブツシユ孔が受圧室５８と平
衡室６８とを相互に連通せしめるオリフイス７２
を形成している。

また、上記のようにそれぞれ画成され、互いに
連通せしめられた受圧室５８と平衡室６８とに
は、例えば、水、ポリアルキレングリコールある
いはシリコーン油等の所定の非圧縮性流体がそれ
ぞれ封入せしめられているのである。

ところで、このようなアツパサポート２４を製
作するに際しては、まず、外側金具２６と内側金
具２８とを所定の金型内に同心的にセツトして、
それらの間にゴム材料を注入して、ゴム弾性体３
０を加硫成形するとともに、凹所５０を形成す
る。一方、それとは別に、リング５４，５６の間
にゴム弾性体５２を加硫成形した閉塞部材を用意
する。また、リング６４と６６との間にダイヤフ
ラムゴム６２を加硫成形した別の閉塞部材を用意
する。

そして、上述のように内側金具２８と外側金具
２６との間にゴム弾性体３０を備えた加硫成形品
を、前期非圧縮性流体が収容された流体槽内に浸
積した状態で、凹所５０の開口部にゴム弾性体５
２に固着されたリング５４，５６を圧入するとと
もに、凹所６０の開口部にダイヤフラムゴム６２
に固着されたリング６４，６６を圧入することに
より、受圧室５８および平衡室６８が画成される
と同時に、それらの内部にそれぞれ前記非圧縮性
流体が容易封入される。なお、ベアリング４２は
ゴム弾性体３０の加硫成形に先立つて、あるいは
それより後において、リング６６の圧入前に内側
金具２８の円筒状部３８の内側にカシメ付ければ
よく、またオリフイス７２を構成するブツシユ７
０は、内側金具２８の単品の状態で圧入しておく
ことが好適である。

このように、凹所５０および６０に、それぞれ
ゴム弾性体５２およびダイヤフラムゴム６２をリ
ングを介して圧入し、受圧室５８と平衡室６８と
を形成するために、当該アツパサポート２４の成
形並びに組立てが容易であり、かつそれら受圧室
５８および平衡室６８を有しながら、構造的にも
それほど複雑にならない利点がある。

以上のような具体例によつて製造され、構成さ
れたアツパサポート２４は、第１図に示されるよ
うに、緩衝器１０のピストンロツド２２を車体２
０に対して弾性的に連結すべく、内側金具２８に
ピストンロツト２２が取り付けられる一方、外側
金具２６が車体２０に取り付けられた状態で使用
される。

そして、小変位で高周波域の振動入力に対して
は、ゴム弾性体３０並びに５２の主に剪断方向の
弾性変形作用により、そのような振動を有効に遮
断する機能が得られ、言い換えれば動ばね定数が
低くて柔らかいばね特性が得られるのである。

一方、大変位で低周波の振動入力が作用した場
合には、外側金具２６と内側金具２８とのピスト
ンロツド２２の軸方向における相対変位が大きく
なり、両者の接近時に受圧室５８の容積が縮小せ
しめられる。それに伴つて、受圧室５８内の流体
がオリフイス７２を介して平衡室６８の側にダイ
ヤフラムゴム６２を膨出させつつ流入し、そのオ
リフイス７２を流通せしめられる際に、大変位の
振動に対する減衰力が発生する。逆に、外側金具
２６と内側金具２８とが離間する方向に大きく変
位する過程では、受圧室５８の容積が増大するこ
とにより、一旦は平衡室６８に流入した流体が、
オリフイス７２を介して再び受圧室５８側に流入
する際にも上記同様の減衰力が生じ、その結果、
大変位で低周波の振動を速やかに抑制し、ゴム弾
性体３０等の過大変形を防止してその耐久性を高
め得るとともに、車輪１６等ばね下部材の大きな
バウンド、リバウンドを抑制し得て、走行安定
性、乗心地等を向上させることが可能となつたの
である。

次に、第３図に基づいて本発明の別の実施例を
説明する。

この実施例におけるアツパサポート７４が前記
実施例のアツパサポート２４と異なる点は、ダイ
ヤフラムゴム６２を挟んで前記平衡室６８とは反
対側に空気室７６が画成されて、ダイヤフラムゴ
ム６２の膨出方向の過大変形が抑制され得るよう
になつている点である。すなわち、内側金具２８
に形成された円環状の凹所６０の開口部が金属剛
体製の囲い７８によつて塞がれており、この囲い
７８はドーナツ状の基板８０の外周部および内周
部にそれぞれ垂直に立ち上がる円筒部８２および
８４をそれぞれ備え、これら円筒部８２および８
４において上記凹所６０の開口部に圧入される一
方、この囲い８０の双方の円筒部８２，８４にま
たがつて、基板８０との間に空間を隔てた状態で
ダイヤフラムゴム６２が加硫成形されることによ
り、かかるダイヤフラムゴム６２をはさんでその
両側に、前記平衡室６８と空気室７６とがそれぞ
れ画成せしめられ、その空気室７６に空気が閉じ
込められているのである。

その他の部分については、前記実施例と同様の
構成であるため説明は省略するが、このようなア
ツパサポート７４においては、平衡室６８に流入
する流体によつてダイヤフラムゴム６２が膨出変
形させられる時に、空気室７６に存在する空気が
圧縮せしめられることにより、その圧力が増大す
るため、その空気の圧力によつてダイヤフラムゴ
ム６２の膨出方向の過大な変形が抑制される。そ
のため、ダイヤフラムゴム６２をかなり薄くする
ことができ、また、その耐久性を高めることがで
きる。

なお、これまで説明した実施例において、オリ
フイス７２の孔径を適宜に変えること、あるいは
そのオリフイス７２を構成するブツシユ７０の数
を増減することなどによつて、当該アツパサポー
トの減衰力を最適に調整することができ、またブ
ツシユ７０等オリフイス管の長さを長くして減衰
力を大きくすることもできる。例えば、長いオリ
フイス管をフランジ部４０の円筒縁部４８に沿つ
て円弧状に延びるように配設し、そ一端部を円筒
縁部４８に圧入して受圧室５８側に開口させ、他
端部を平衡室６８側に開口させるようにして、オ
リフイス７２を長く設定することも可能なのであ
る。逆に、そのようなオリフイス管を用いること
なく、単にフランジ部に孔をあけて、オリフイス
を形成することも可能である。

また、本発明は、前述のように緩衝器の外側に
コイルスプリングを備えたものだけに限らず、そ
のようなコイルスプリングを有しないストラツト
タイプの懸架装置用アツパサポートとしても有効
に適用することができる。

その他、具体的な説明は割愛するが、本発明の
趣旨を逸脱することなく、当業者の知識に基づ
き、種々の変更、改良等を施した態様で本発明を
実施し得ることは、改めて言うまでもないところ
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例であるアツパサポー
トを含む懸架装置の具体例を示す概略図である。
第２図はそのアツパサポートの拡大断面図であ
り、第３図は本発明の別の実施例を示す拡大断面
図であつて、第２図に対応する図である。 １０：緩衝器、２０：車体、２２：ピストンロ
ツド、２４，７４：アツパサポート、２６：外側
金具、２８：内側金具、３０：ゴム弾性体、３
２，３８：円筒状部、３４，４０：フランジ部、
５０，６０：凹所、５２：ゴム弾性体、５４，５
６：固着リング、５８：受圧室、６２：ダイヤフ
ラムゴム、６４，６６：固着リング、６８：平衡
室、７０：ブツシユ、７２：オリフイス、７６：
空気室、７８：囲い。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 車体側に取り付けられる外側金具と、緩衝器
   のピストンロツドが取り付けられる内側金具と、
   それら外側金具と内側金具との間に介在せしめら
   れたゴム弾性体とを含むアツパサポートにおい
   て、 前記内側金具と外側金具との間に画成されて該
   内側金具と外側金具との相対的な変位によつて容
   積が縮小せしめられる受圧室を設けると共に、前
   記内側金具を挟んで該受圧室とは反対側に少なく
   とも一部が可撓性薄膜からなる囲いにて平衡室を
   形成し、それら受圧室と平衡室とをオリフイスを
   介して連通せしめる一方、該受圧室及び平衡室内
   に所定の非圧縮性流体をそれぞれ封入したことを
   特徴とする車両懸架装置用アツパサポート。 ２ 前記内側金具と外側金具とが、前記緩衝器側
   において該緩衝器ピストンロツドのほぼ半径方向
   外向きに延出されたフランジ部をそれぞれ有する
   一方、それらフランジ部の間に前記受圧室が形成
   されており、かつ、該内側金具のフランジ部を挟
   んで前記緩衝器側に前記平衡室が画成され、そし
   て、該内側金具のフランジ部を貫通して前記オリ
   フイスが設けられている特許請求の範囲第１項記
   載のアツパサポート。 ３ 前記ゴム弾性体が、前記内側金具と外側金具
   との双方のフランジ部の端部において前記緩衝器
   側に開口する環状の凹所を有する一方、該凹所開
   口部に、前記双方のフランジ部の相対移動を許容
   する、少なくとも一部がゴム弾性体から成る閉塞
   部材を圧入せしめて若しくはカシメ付けて該開口
   部を塞ぐことによつて、前記受圧室が画成せしめ
   られている特許請求の範囲第２項記載のアツパサ
   ポート。 ４ 前記内側金具に、該内側近具の前記フランジ
   部を主体として前記緩衝器側に開口する環状の凹
   所が形成され、該凹所の開口部に、弾性的に膨出
   変形可能なダイヤフラムゴムを含む環状の閉塞部
   材を圧入せしめて若しくはカシメ付けて該開口部
   を塞ぐことによつて、前記平衡室が画成せしめら
   れており、前記凹所と閉塞部材とが前記囲いを、
   また前記ダイヤフラムゴムが前記可撓性薄膜を、
   それぞれ構成している特許請求の範囲第２項また
   は第３項記載のアツパサポート。 ５ 前記囲いを挟んで前記平衡室とは反対側に、
   前記ダイヤフラムゴムの過大変形を抑制する空気
   室が剛体製の囲いによつて画成されている特許請
   求の範囲第１項ないし第４項の何れかに記載のア
   ツパサポート。 ６ 前記剛体製の囲いに前記ダイヤフラムゴムが
   一体的に取り付けられ、該囲いが前記内側金具の
   凹所の開口部に圧入若しくはカシメ付けられるこ
   とによつて、該ダイヤフラムを挟んでその両側に
   前記平衡室と前記空気室とがそれぞれ画成せしめ
   られている特許請求の範囲第５項記載のアツパサ
   ポート。