JPH04336167A - ビルの建設方法と同建設方法に使用する昇降装置 - Google Patents

ビルの建設方法と同建設方法に使用する昇降装置

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JPH04336167A
JPH04336167A JP13588391A JP13588391A JPH04336167A JP H04336167 A JPH04336167 A JP H04336167A JP 13588391 A JP13588391 A JP 13588391A JP 13588391 A JP13588391 A JP 13588391A JP H04336167 A JPH04336167 A JP H04336167A
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floor
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crane
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Takeji Matsumoto
松本 竹二
Hiroki Muramoto
村本 廣毅
Yoshinori Mukoya
向谷 美徳
Masaki Ishii
石井 政喜
Takaaki Maruta
丸田 隆明
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルの建設方法と同建
設方法に使用する昇降装置に関し、特にビルの最上階を
地上で組み立ててこれをジャッキで上昇させながら最上
階の下方に建設階を建て付けていくビルの建設方法と、
同建設方法に使用される上記ビルの最上階の上昇用の昇
降装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高層ビルの建設は、クライミング
クレーンや作業用エレベータを使用して部材を地上から
運び上げる積み上げ方式で建て付けを行なう方法でなさ
れている。またビル建設を天候に左右されずに行なうた
め、建設するビルの最上階をジャッキで押し上げながら
その下に部材を挿入し建て付ける方法(特開平2−70
844号)等も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、建設するビ
ルの最上階をジャッキで押し上げながら最上階の下に建
造階を建て付けて行く場合、最上階の下に充分な高さの
作業用空間が保たれるように、最上階を大揚程で高く押
し上げ、かつ安全に支持することが必要となる。また最
上階を支持し、上昇させるジャッキ等の設備機械を建造
階への部材の搬入や建付作業の邪魔にならないように配
設することが必要である。
【0004】また、建設の最終段階では押し上げた最上
階をジャッキその他の設備と干渉し合わないよう手順良
く最上階位置に接合完成させなければならない等の問題
点がある。
【0005】また、上記の従来方式で用いる屋上階の押
し上げは、大ストロークの油圧シリンダを上方からビル
の本設柱の上端に突き合わせるよう屋上階側に取り付け
、油圧シリンダを順に縮めて本設柱を挿入して建て付け
、全部の油圧シリンダが縮んだ状態で一斉に油圧シリン
ダを押し屋上階の押し上げを行なうものであり、大スト
ロークの油圧シリンダが多数必要になり、また一回の押
し上げ高さをあまり大きくできず建造階では部材の運搬
作業が油圧シリンダなどの仮設備と干渉し合い手順が複
雑になったりして能率が上がらない等の問題点がある。
【0006】本発明は、これらの問題点の解決をはかろ
うとするもので、安全な建造階作業空間を確保でき、作
業工程を単純化させて作業を容易にすることができると
ともに、最終工程で手順良く機械の撤去と仕上げ作業と
ができるようにした、ビルの建設方法と、同建設方法に
使用する昇降装置であって、最上階押し上げのための昇
降装置を建造階での部材の運搬・建て付けに干渉せず、
しかも大揚程で、かつ安全な昇降装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明のビルの建設方法は、(イ) 建設するビル
の最上階部をコア部分を切り欠いて地上で組み立て、(
ロ) 同最上階部に屋上クレーンを仮設するとともに同
最上階部の下面に天井クレーンおよび先行して建て付け
たビルコア部を支点として同最上階部を昇降させうる昇
降装置を仮設し、(ハ) 上記ビルのコア部を支点とし
上記昇降装置により最上階部を上昇させ、上昇した高さ
で上記屋上クレーンおよび天井クレーンによりビルのコ
ア部およびウイング部を建て付ける工程を繰り返し、(
ニ) 上記最上階部の直下階の本設柱建て付けまでの作
業が終了した時点で上記最上階部の天井クレーンを撤去
し、上記最上階部を降下させてこれを直下階の本設柱上
に接合し、(ホ) 次いで上記屋上クレーンにより上記
昇降装置を撤去し、(ヘ) 上記最上階部の仕上げ作業
を完成して上記屋上クレーンの撤去を行なう、ことを特
徴としている。
【0008】また本発明の昇降装置は、ビルの建設方法
に使用する昇降装置において、上記ビルの最上階部に取
り付けられて上記ビルのコア部の複数の対称位置で同コ
ア部に懸架して設けられたガイド支柱に着脱可能なジャ
ッキと、上記ビルのコア部上を通り両端を上記ビルの最
上階部の梁下面と重なる位置に亘って差し渡され上記最
上階部を数箇所で上記コア部の上に仮支持可能な複数の
可動支持梁とをそなえてなることを特徴としている。
【0009】
【作用】上述の本発明のビルの建設方法では、ビルの建
設が、建設するビルの最上階部をコア部を切り欠いて地
上で組み立て、同最上階部に屋上クレーンおよび先行し
て建て付けたビルのコア部を支点とし同最上階部を昇降
させる装置を仮設し、建て付けたコア部を支点として最
上階部を上昇させ、上昇した高さで屋上クレーンおよび
天井クレーンでビルのコア部およびウイング部を積み上
げ建て付ける工程を繰り返すことにより行なわれるから
、ビル地上部から最上階直下階までの全工程を同じ要領
で屋上クレーンおよび天井クレーンを使用して最上階押
し上げによる建て付け作業で行なうことができる。また
最上階下、および屋上に常に広い自由な作業空間が確保
されるようになり、ビル建造作業の安全性と能率が著し
く高くなる。
【0010】また、ビルの最上階直下階の本設梁建て付
けが済むと、天井クレーン系の撤去,最上階部の降下接
合,昇降装置系設備の撤去,最上階の仕上げ作業,屋上
クレーンの撤去の順に工程を進めることにより機械設備
が最終段階の作業の邪魔をせず、手順良く、かつ補強材
を本設部材に使用しながら円滑にビル建設を完成するこ
とができる。
【0011】また、本発明の昇降装置では、ビルのコア
部を支点としてビル最上階部を昇降させる装置が、上記
ビル最上階部に取り付けられてビルのコア部の数箇所の
対称位置にコア部に懸架して設けたガイド柱に対し着脱
結合可能なジャッキと、上記ビルのコア部梁上を通り両
端を上記ビルの最上階部の梁下面と重なる位置に亘って
差し渡されて上記最上階部を数箇所で上記コア部の上に
仮支持可能な複数の可動支持梁とをそなえることにより
、最上階部昇降用のジャッキおよびガイド柱が最上階部
上の天井クレーンやジブクレーンの部材搬入路と干渉し
なくなり、安全に部材の搬入,建て付けおよび最上階部
上昇を行なうことが可能となる。
【0012】またガイド支柱の長さの設定により2階高
さ分あるいは3階高さ分のような充分な最上階部上昇ス
トロークを得ることができ、ビル架設作業の能率を高め
ることができる。
【0013】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
ビルの建設方法と同建設方法に使用する昇降装置につい
て説明すると、図1は平面図、図2は最初の工程におけ
る正面図、図3,図4は図2の状態からビルの最上階直
下階までの繰り返し建造工程を示す正面図、図5乃至図
8はビル最上階部と屋上階との建て付けと、機械撤去、
ビル完成までの工程を示す部分正面図、図9乃至図12
は図5乃至図8に対応する昇降装置まわりの詳細正面図
、図13はビル最上階部をコア部に仮支持する方法の1
例の説明図、図14は図9の一部を拡大して示した正面
図、図15は図14の平面図、図16乃至図19は昇降
装置によるビル屋上階部の上昇工程を示す正面図、図2
0,図21は可動支持梁の変形例を示す正面図である。
【0014】最初に図1,図2により、設備の概略を説
明する。図において符号1aは建設するビルの中央のコ
ア部を、また符号1bはウイング部、1Rは屋上階部を
それぞれ示している。また符号2はコア部1aを切り欠
いて地上で組み立てられたビルの最上階部を示し、最上
階部2に天井クレーン8を取り付けのため張出部2aが
仮設されている。符号3はビルの本設柱、符号4はビル
の本設梁、符号5はあらかじめ地上に先行して建て付け
られたビルコア部1aの周囲8ケ所に仮設配置されコア
部1a上を支点としてビル最上階部2を昇降可能に支持
する昇降装置を示している。さらに符号6は昇降装置5
の盛り替え式のガイド支柱、符号7は昇降装置5のガイ
ド支柱6を盛り替える際に使用する最上階部内に保持し
た最上階部仮支持用の可動支持梁、符号8は最上階部2
下面に仮設されたレール9に係合しウイング部1b上を
走行可能に設けられた4台の天井クレーン、符号10は
最上階部2の屋上に仮設されたレール11上に設けられ
た移動型屋上ジブクレーン、符号12は地上に設けられ
た複数の組み立て用架台をそれぞれ示している。
【0015】図9に示すように、昇降装置5は上部をヒ
ンジアーム13でコア部本設梁4に懸架されるとともに
、ピン孔14列を設けられたガイド支柱6と、最上階部
2の天井梁に上端を固定されガイド支柱6とピン結合す
るように設けられたクライミングジャッキ15とから構
成され、クライミングジャッキ15は上下に伸縮駆動す
る昇降用油圧シリンダの上下端にピンユニット15a,
15aを持ち下部ピンをピン孔14に嵌め、昇降シリン
ダを伸ばし上部ピンをピン孔14に嵌め、下部ピンを外
し、シリンダを縮め下部ピンをピン孔14に嵌める操作
を繰り返すことにより、ガイド支柱6上をクライミング
して最上階部2をコア部1aを支点に上昇させる機能を
有する。またこれと逆の操作により最上階部2を降下さ
せることもできる。
【0016】ガイド支柱6は、クライミングジャッキ1
5がビル2階高さ分上昇し得る長さに設定されている。 また可動支持梁7は、最上階部2内の天井梁下位置に保
持されて最上階部2と一緒に昇降できるようになってお
り、ガイド支柱6の盛り替え時に図1および図13に示
すように、最上階部2とコア部本設梁4とにまたがる位
置へ移動挿入され、クライミングジャッキ15が下降操
作されると最上階部の重量を可動支持梁7からコア部1
a上に仮支持させる役目をもっている。
【0017】クライミングジャッキ15の下降操作を続
けるとガイド支柱6が上昇し、上部ヒンジアーム13を
上位の本設梁4上に乗せ替えることによりガイド支柱6
を上方へ盛り替えることができる。
【0018】なお昇降装置5と、最上階部仮支持用可動
支持梁7とを他の構成手段で代用することが可能である
。また天井クレーン8および屋上ジブクレーン10は地
上からビル躯体部材を最上階まで吊り上げ、ビルのウイ
ング部1b,コア部1aへの搬入、積み上げ接合に使用
するもので、上述の例示以外の形式のものを使用できる
ことは言うまでもない。
【0019】次に、ビル建設方法を説明する。図2のよ
うに、コア部を切り欠いたビル最上階部2を地上で組み
立て用架台12上に組み立て、先行して建て付けたビル
のコア部1aとの間に、前記昇降装置5を介装し、かつ
屋上クレーン10,天井クレーン8を仮設する。このと
き仮設された屋上クレーン10は直ちにコア部1aの建
て付けに使用できる。
【0020】次いで建て付けたビルのコア部を支点とし
昇降装置5により、図3のように最上階部2を上昇させ
、上昇した高さで屋上クレーン10および天井クレーン
8によりビルのコア部1a,ウイング部1bを建て付け
、この工程を繰り返し、図3から図4の状態に至る。
【0021】図5は上述した工程の繰り返しでビル最上
階の直下階の本設柱3の建て付けが済んだ状態を示して
いる。この時点でコア部は屋上階のペントハウス1F1
6まで建て付けを済ませ、最上階部2はペントハウス1
F16高さに支持し、この状態で最上階部2の天井クレ
ーン系設備、すなわち天井クレーン8,レール9,最上
階張出部2a等を解体し、屋上クレーン10を使用して
地上へ撤去する。図6はその撤去中の状態を示している
。このとき昇降装置5用のガイド支柱6の下部半分近く
を同時に解体撤去できる。
【0022】次いで、図6の状態から昇降装置5により
最上階部2を直下階の本設柱3上に降下し本設柱3上に
接合し、それから昇降装置5系設備を屋上クレーン10
により解体し地上へ吊り降ろし撤去する(図7)。
【0023】最上階部2には上述した昇降装置5部取り
付け用の補強用柱,梁が多く設けられておりこれらは屋
上ペントハウス2F17の建て付け用および最上階部2
とコア部1aとの接続用に使用してペントハウス2F1
7および最上階部2を完成させたのち、屋上クレーンを
解体撤去することにより図8のように、ビル最上部の建
て付けと機械撤去が円滑に完了する。
【0024】次に図9乃至図12は上記図5から図8ま
でに対応する状態下で昇降装置6取付部まわりの仕舞い
状態を示している。すなわち図9はウイング部1bが最
上階部2の直下階の本設梁3建て付けまで終了し、最上
階部2をペントハウス1F16階上に支持した状態を示
しており、天井クレーン8関係とガイド柱下部6’を解
体撤去し、最上階部2を降下し直下階の本設柱3上に接
合すると図10の状態になる。昇降装置5関係設備を解
体し、屋上クレーン10で地上へ降ろし図11のように
、最上階部の補強柱3’,補強梁4’を解体してこれを
ペントハウス2F17の柱組,梁組に転用しかつ最上階
部2とコア部1aの本設柱3との繋ぎに使用し最上階部
2およびペントハウス1F,2F部16,17を完成し
、それから屋上クレーン10,10を解体撤去すると、
図12のようにビル上端までの建造が完成した状態とな
る。
【0025】上述したビルの建設方法によれば、最初に
コア部を切り欠いたビル最上階部2を地上で組み立てそ
の最上階部2に仮設した昇降装置5,天井クレーン8,
屋上ジブクレーン10を地上レベルから最上階建造階ま
で同じ要領で繰り返し使用でき、また常に最上階部2の
下および屋上に部材の運搬建て付けに自由につかえる広
い建造用空間を保つことができる。そしてビル上端部の
仕上げ段階では、天井クレーンの撤去,最上階の下階と
の接合,昇降装置の撤去,最上階・屋上階の仕上げ作業
,屋上クレーンの撤去の順にきわめて手順よく無駄なく
円滑にビルの建設を行なうことができる。
【0026】次に、上述のビルの建設方法に使用する昇
降装置の実施例について説明する。ガイド支柱6とクラ
イミングジャッキ15との具体例を示した図14,図1
5において、ガイド支柱6は、断面を溝形に形成され両
側壁に定ピッチのピン孔14を持ち、上端近くに背面側
へ振り出し可能に蝶着26された一対のアーム部13,
13でコア部の本設梁4,4上に支持され、背面に設け
られたすべり材18で本設柱3に接し上下に摺動自由に
設けられている。 アーム部13は図示省略の操作用油圧シリンダの駆動で
図15の本設梁4上の位置から鎖線で示す位置へ回動可
能に構成されている。
【0027】クライミングジャッキ15は縦向きの昇降
用油圧シリンダ19上下端にピンシリンダ箱20,20
をそなえ、上部ピンシリンダ箱20を可撓継手21を介
し屋上階の梁張出部22下面へ固定接続して取り付けら
れ、上下のピンシリンダ箱20からシリンダ駆動で進延
するピンをガイド支柱6のピン孔14と着脱嵌合し、結
合できるようになっている。
【0028】屋上階部1Rの上昇は、下部のピンシリン
ダ箱20をピン孔14に結合、上部のピンシリンダ箱2
0をピン孔14から開放とし昇降用油圧シリンダ19を
伸ばし、上部のピンシリンダ箱20を結合、下部のピン
シリンダ箱20を開放、昇降用油圧シリンダ19を縮め
、下部のピンシリンダ箱20を結合、上部のピンシリン
ダ箱20を開放の順に操作することにより行なわれる。 また屋上階部1Rの降下は、上記と逆方向にクライミン
グジャッキ15を操作することにより行なわれる。
【0029】クライミングジャッキ15は図示省略のピ
ンシリンダ箱20とピン孔14とを位置合わせするため
のガイドレールとローラとを介しガイド支柱6と係合さ
せられる。なお、上記したガイド支柱6とクライミング
ジャッキ15との組み合わせの構成は、さらに他の形式
で代えられてよい。
【0030】図16乃至図19は本昇降装置により、屋
上階部1Rを上昇させる工程を示している。すなわち図
16はある高さ位置でガイド支柱6の上部に屋上階部1
Rが停止支持され、屋上階部1Rの天井クレーン8およ
び屋上ジブクレーン10(図2参照)によりビルのコア
部1aおよびウイング部1bの積み上げ建て付けが終了
した状態を示していて、屋上階部1R内には可動支持梁
7が保持されている。この状態で屋上ジブクレーン10
からコア部内を通したワイヤ掛け等を用い屋上階部1R
内の可動支持梁7を図1のような差し渡し位置に引き出
し、クライミングジャッキ15により屋上階部1Rを降
下させると屋上階部1Rは可動支持梁7を介しこの高さ
のコア部の本設梁4上に支持され、さらにクライミング
ジャッキによる屋上階部1Rの降下操作を続けると逆に
ガイド支柱6が上昇し始める。
【0031】ガイド支柱6のアーム部13を後退位置に
たたんで、ガイド支柱6をいっぱいに上昇させ、アーム
部13を振り出して、逆に若干屋上階部1Rを上昇操作
することにより、アーム部13が上部の本設梁4上に乗
り、この部分で屋上階部1Rが支持されることになる。 この状態で図17のようにガイド支柱6の上部への盛り
替えが終了する。次いで可動支持梁7を逆の操作で屋上
階部分1R内に収めクライミングジャッキ15により屋
上階部1Rを設定高さ上昇させ、上昇した屋上階部1R
上の天井クレーン8と屋上ジブクレーン10とでコア部
1a,ウイング部1bの積み上げ建て付けを行なう(図
18)。
【0032】図19は再び図17のように可動支持梁7
を引き出して、ガイド支柱6の上昇盛り替えを繰り返す
工程を示している。
【0033】このようにこの昇降装置によると、屋上階
部1R昇降用のジャッキ15およびガイド柱6がコア部
1a,ウイング部1bの上積み建て付けに際し、部材の
搬入・建て付け作業と干渉しなくなり、また屋上階部1
Rの押し上げ上昇ストロークをガイド柱6の長さにより
2階高さ分、あるいは3階高さ分のように大きくとるこ
とが可能になりビル架設作業を安全にし、能率を高めら
れる。
【0034】次に、屋上階部1Rを支持する可動支持梁
7の変形例を図20,図21により説明する。図20に
おいて、可動支持梁は、上端がアイプレート27にピン
結合され、下端が下端梁25にピン結合された逆L字型
のスウィング式ストッパ23で構成されている。そして
、屋上階部1Rのジャッキアップ中は、ストッパ23が
屋上階部1R内部に引き込まれていて所定位置まで屋上
階部1Rをジャッキアップした後ストッパ23の後部に
設置された油圧シリンダ24を伸ばし、ストッパ23の
下端梁25が押し出される。図21はストッパ23が押
し出された状態を示している。すなわちストッパ23は
屋上階部1Rの上弦材に取り付けられたアイプレート2
7のピンを中心に回転して前面に押し出される。ストッ
パ23の下端梁25には長穴が形成されていて、屋上階
部1Rの下弦材に取り付けられたアイプレート36のピ
ンに沿って、下端梁25は前面に押し出され、長穴の端
部がアイプレート36のピンに当たったところでストッ
パ23の押し出しが完了する。
【0035】図21において、ストッパ23の下端梁2
5には常に引っ張り力が作用するため、仮に油圧シリン
ダ24の油圧が抜けても、アイプレート36のピンが下
端梁25の前方への移動を拘束していて、ストッパ23
がはずれることはない。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のビルの建
設方法と同建設方法に使用する昇降装置によれば、次の
ような効果乃至利点が得られる。 (1) 建設するビルの最上階部をコア部を切り欠いて
地上で組み立て、同最上階部に屋上クレーン、下面に天
井クレーンおよび先行して建て付けたビルのコア部を支
点とし最上階部を昇降させる装置を仮設し、建て付けた
コア部を支点として最上階部を上昇させ、上昇した高さ
で屋上クレーン、天井クレーンでビルのコア部およびウ
イング部を積み上げ建て付ける工程を繰り替えすから、
ビル地上部から最上階直下階まで全工程同じ要領で屋上
クレーンおよび天井クレーンを使用して最上階押し上げ
による建て付け作業を行なうだけで、ビルの建設を行な
うことができる。 (2) 最上階下および屋上に常に広い自由な作業空間
が確保されるようになり、ビル建設作業の安全性と能率
を著しく高められる。 (3) ビルの最上階直下階の本設梁建て付けが済むと
天井クレーン系の撤去、最上階部の降下接合,昇降装置
系設備の撤去,最上階の仕上げ作業,屋上クレーンの撤
去の順に工程を進めることにより、機械設備が最終段階
の作業の邪魔をせず、手順良く、かつ補強材を本設部材
に使用しながら円滑にビル建設を完成させられる効果が
ある。 (4) 屋上階部昇降用のジャッキおよびガイド柱が、
屋上階部への天井クレーンや屋上クレーンによる部材搬
入路を干渉しなくなり、安全に部材の搬入、建て付けお
よび屋上階部の上昇を行なうことが可能となる。 (5) ガイド支柱の長さの設定により、2階高さ分あ
るいは3階高さ分のような十分な屋上階部上昇ストロー
クを得ることができ、ビル仮設作業の能率を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのビルの建設方法と同
建設方法に使用する昇降装置を示す平面図である。
【図2】同最初の工程における正面図である。
【図3】,
【図4】図2の状態からビルの最上階直下階までの繰り
返し建造工程を示す正面図である。
【図5】,
【図6】,
【図7】,
【図8】同ビルの最上階部と屋上階との建て付けと、機
械撤去、ビル完成までの工程を示す部分正面図である。
【図9】,
【図10】,
【図11】,
【図12】図5乃至図8に対応する昇降装置まわりの詳
細正面図である。
【図13】同ビル最上階部をコア部に仮設支持する方法
の1例の説明図である。
【図14】図9の一部を拡大して示した正面図である。
【図15】図14の平面図である。
【図16】,
【図17】,
【図18】,
【図19】同昇降装置によるビル屋上階部の上昇工程を
示す正面図である。
【図20】,
【図21】可動支持梁の変形例を示す正面図である。
【符号の説明】
1  ビル 1a  コア部 1b  ウイング部 2  最上階部 3  本設柱 4  本設梁 5  昇降装置 6  ガイド支柱 7  可動支持梁 8  天井クレーン 10  屋上ジブクレーン 13  アーム部 14  ピン孔 15  クライミングジャッキ 18  すべり材 19  昇降用油圧シリンダ 20  ピンシリンダ箱 21  可撓継手 23  ストッパ 24  油圧シリンダ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ビルの建設方法において、(イ) 建
    設するビルの最上階部をコア部分を切り欠いて地上で組
    み立て、(ロ) 同最上階部に屋上クレーンを仮設する
    とともに同最上階部の下面に天井クレーンおよび先行し
    て建て付けたビルコア部を支点として同最上階部を昇降
    させうる昇降装置を仮設し、(ハ) 上記ビルのコア部
    を支点とし上記昇降装置により最上階部を上昇させ、上
    昇した高さで上記屋上クレーンおよび天井クレーンによ
    りビルのコア部およびウイング部を建て付ける工程を繰
    り返し、(ニ) 上記最上階部の直下階の本設柱建て付
    けまでの作業が終了した時点で上記最上階部の天井クレ
    ーンを撤去し、上記最上階部を降下させてこれを直下階
    の本設柱上に接合し、(ホ) 次いで上記屋上クレーン
    により上記昇降装置を撤去し、(ヘ) 上記最上階部の
    仕上げ作業を完成して上記屋上クレーンの撤去を行なう
    、ことを特徴とする、ビルの建設方法。
  2. 【請求項2】  建設すべきビルの最上階部を上記ビル
    のコア部を支点とし昇降させるビル建設用昇降装置にお
    いて、上記ビルの最上階部に取り付けられて上記ビルの
    コア部の複数の対称位置で同コア部に懸架して設けられ
    たガイド支柱に着脱可能なジャッキと、上記ビルのコア
    部上を通り両端を上記ビルの最上階部の梁下面と重なる
    位置に亘って差し渡され上記最上階部を数箇所で上記コ
    ア部の上に仮支持可能な複数の可動支持梁とをそなえて
    なることを特徴とする、請求項(1)に記載のビルの建
    設方法に使用する昇降装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104631837A (zh) * 2014-12-08 2015-05-20 永升建设集团有限公司 异形大吨位铸钢件安装施工方法
CN105672482A (zh) * 2016-01-29 2016-06-15 浙江水利水电学院 一种大跨度古建筑屋面修复顶升装置及施工方法

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