JPH04331475A - インバータ電流検出方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電圧形インバータの電
流検出方法に関するものである。電圧形インバータを運
転する際は、操作盤上に該インバータの運転状況を表示
することが行われるが、その運転状況の一つとして、イ
ンバータ電流（インバータの負荷電流）を検出して表示
することが行われる。本発明は、このような必要性から
行われる電圧形インバータの電流検出方法に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】図２は、かかる従来の電圧形インバータ
の電流検出方法を示す回路図である。同図において、Ｐ
は電源、ＣＯＮはコンバータ部、ＩＮはインバータ部、
Ｍは負荷、１はシャント抵抗、２は演算増幅器、３は絶
縁アンプ、４はＡ／Ｄ変換器、である。

【０００３】即ち、図２にみられるように、コンバータ
部ＣＯＮとインバータ部ＩＮとからなる電圧形インバー
タの直流中間母線にシャント抵抗１を挿入接続し、該抵
抗１に流れるインバータ電流による電圧降下をその両端
から取り出し、演算増幅器２により増幅した後、絶縁ア
ンプ３を介してＡ／Ｄ変換器４に入力し、ここでアナロ
グ／ディジタル変換を行ってディジタル化してインバー
タ電流の検出値として（例えばＣＰＵなどへ）出力する
方法が行われていた。

【０００４】上述の如き従来の電流検出方法では、シャ
ント抵抗の両端から取り出される電圧降下は、ｍｍＶの
オーダという低い値であるので、これを演算増幅器によ
り増幅してＶ単位のオーダとしてＡ／Ｄ変換器に入力す
るようにしている。このようなとき、インバータ電流が
小さいと、シャント抵抗の両端から取り出される電圧も
微小となり、増幅手段である演算増幅器（オペアンプ）
のオフセット電圧と同レベルとなることから、実際に検
出される検出値（実際のインバータ電流値に演算増幅器
のオフセット電圧分を加えたもの）は大きな誤差を含む
ものとなる。そこで、このような誤差分を補正するため
に、従来は、演算増幅器の回路にオフセット電圧調整用
の抵抗ブリッジを接続することが行われていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オフセ
ット電圧調整用の抵抗ブリッジを接続する方法では、オ
フセット電圧が微小電圧であるために、抵抗調整に精度
を要し、調整が難しいという問題があった。本発明の目
的は、かかる従来技術における問題点を克服し、オフセ
ット電圧の調整を行わなくても、インバータ電流値を正
確に検出することのできるインバータ電流検出方法を提
供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、電圧形インバータの直流中間母線にシャント
抵抗を挿入接続し、該抵抗に流れるインバータ電流によ
る電圧降下を取り出し、演算増幅器により増幅した後、
Ａ／Ｄ変換器によりディジタル化してインバータ電流の
検出値として出力するインバータ電流検出方法において
、前記インバータ電流を零の状態に置いたときの前記Ａ
／Ｄ変換器からのディジタル出力値を検出誤差として求
めて記憶しておき、前記インバータ電流が流れていると
きの前記Ａ／Ｄ変換器からのディジタル出力値から前記
検出誤差を差し引くことにより補正した正しい検出値を
出力するようにした。

【０００７】

【作用】このようにして、オフセット電圧の調整を行わ
なくても、誤差を補正した正しいインバータ電流値を出
力することが可能になった。

【０００８】

【実施例】図１は本発明の一実施例を示すフローチャー
トである。ハードウエアである回路構成は図２に示した
それと同じである。

【０００９】図１，図２を参照する。Ａ／Ｄ変換器４に
つながるＣＰＵでは、ステップＳ１において、Ａ／Ｄ変
換器４の出力データを電流検出値として読み取る。その
とき、インバータが停止中であるか否かをステップＳ２
において判断する。

【００１０】停止中であれば（直流中間母線に流れる電
流は零であるから）、ステップＳ３に進み、それが初回
か否か判断し、初回であれば、ステップＳ４において、
ステップＳ１で読み取った電流検出値を補正データとし
て記憶する。

【００１１】ステップＳ２において、インバータが停止
中でないと判断したときは、ステップＳ５に進み、ステ
ップＳ１で読み取った電流検出値から、ステップＳ４で
記憶しておいた補正データを差し引いてデータ検出値と
し、終了する。

【００１２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電圧形インバータのインバータ電流検出方法において、
困難なオフセット電圧の調整を行わなくても、誤差を補
正した正しいインバータ電流値を出力できるという利点
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すフローチャートである
。

【図２】電圧形インバータの電流検出回路を示す回路図
である。

【符号の説明】

１…抵抗、２…演算増幅器、３…絶縁アンプ、４…Ａ／
Ｄ変換器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　電圧形インバータの直流中間母線にシ
   ャント抵抗を挿入接続し、該抵抗に流れるインバータ電
   流による電圧降下を取り出し、演算増幅器により増幅し
   た後、Ａ／Ｄ変換器によりディジタル化してインバータ
   電流の検出値として出力するインバータ電流検出方法に
   おいて、前記インバータ電流を零の状態に置いたときの
   前記Ａ／Ｄ変換器からのディジタル出力値を検出誤差と
   して求めて記憶する段階と、前記インバータ電流が流れ
   ているときの前記Ａ／Ｄ変換器からのディジタル出力値
   から前記検出誤差を差し引くことにより補正した値を電
   流検出値として出力する段階と、を含むことを特徴とす
   るインバータ電流検出方法。