JPH04330007A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH04330007A
JPH04330007A JP3364391A JP3364391A JPH04330007A JP H04330007 A JPH04330007 A JP H04330007A JP 3364391 A JP3364391 A JP 3364391A JP 3364391 A JP3364391 A JP 3364391A JP H04330007 A JPH04330007 A JP H04330007A
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pigment
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Eiichi Tsuruta
鶴田 榮一
Takeshi Ikemoto
池本 猛
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は体質顔料、白色顔料、着
色顔料、その他化粧用粉体および基剤を主成分として配
合された化粧料に関し、特に詳しくは撥水性および撥油
性に優れた顔料が配合された化粧料に関するものである
【0002】
【従来の技術】メークアップ化粧料、例えばアイシャド
ウ、パウダーファンデーション、ケーキファンデーショ
ン等は、皮膚の発汗作用、涙、雨等の水質または皮膚の
脂質等にさらされると、いわゆる化粧くずれを起こす。 また塗布した化粧料が凝集した結果色調のくすみを生じ
易い。
【0003】また、パウダーファンデーション、ケーキ
ファンデーション等ではスポンジ質の媒体により使用さ
れるが、使用回数が重なると水の浸透またはスポンジ質
を介して皮膚からケーキ表面に移行する脂肪によりケー
キ面が次第に汚染される。さらに汚染が進むとケーキ表
面が固化状態となって使用し難くなり、遂には使用不能
で残った部分も含めて廃棄することが多かった。これが
パウダーファンデーションまたはケーキファンデーショ
ンの「ケーキング現象」と言われているものである。
【0004】これらの化粧くずれやケーキング現象の防
止手段として次に述べるような方法が提案されている。
【0005】特開昭57−38707号公報では、化粧
用粉体および/または着色料をポリテトラフルオロエチ
レン、ポリクロロトリフルオロエチレンまたはポリエチ
レン−テトラフルオロエチレンコポリマー等のフッ素化
合物で表面処理された化粧料が開示されている。また、
特開昭62−250074 号公報では、フルオロアル
キルジ(オキシエチル)アミンリン酸塩エステル( 以
下「FAEP」と省略する。)群の水溶液で処理しフッ
素化合物で表面を被覆した撥水性および撥油性を付与し
た顔料が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の化粧用粉体およ
び/または着色顔料にフッ素化合物を被覆する方法は、
酸化チタン、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄等の顔料に
おいては撥水性および撥油性を発現させケーキング現象
防止効果がある。しかし、セリサイトやマイカのような
ケイ酸の四面体を基本とする特有の単一薄片結晶からな
る顔料や層状格子をとり板状に成長した板状結晶の顔料
あるいはこれらの結晶を含む顔料は、表面処理による撥
水性および撥油性効果が著しく変動して安定したケーキ
ング現象防止効果が得られないという問題点があった。
【0007】例えば、FAEPで表面処理したセリサイ
トおよびマイカを用いて、パウダーファンデーション、
乳化ファンデーション等を製造した場合、撥水性および
撥油性がもたらすケーキング現象防止効果が経時的に低
下する傾向がある。
【0008】この原因としては、例えばセリサイトやマ
イカ等の粘土質鉱物はSi原子を中心にO原子が4頂点
に存在するシリカ化合物中最も安定した形といわれる四
面体を形成しているためと考えられる。このようなシリ
カ化合物はSi−O層が層状になって他の金属酸化物層
をサンドイッチ状に挟み、これらは水素結合およびファ
ン・デル・ワールス結合によって形成されているため、
結晶表面はエネルギー的に非常に安定しており、他の物
質との反応性が乏しい。そのためこれらのシリカ化合物
を含有する顔料をFAEPのような有機化合物を含む液
相に分散させても、顔料粒子表面にFAEPが吸着し難
く、安定したFAEP層の形成が困難である。したがっ
て、安定したケーキング現象防止効果が得られない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前述されたよう
な問題点を解決するために、体質顔料、白色顔料、着色
顔料、その他化粧用粉体および基剤を主成分として配合
された化粧料において、前記体質顔料、白色顔料、着色
顔料のうちの少なくとも一つが、金属水酸化物または金
属塩の水和物、一部脱水物、無水物のうちから選ばれた
少なくとも一種のゲルで表面処理され、さらにフッ素化
合物で表面処理されたことを特徴とする化粧料を提供す
るものである。
【0010】また、前記金属水酸化物または金属塩はマ
グネシウム、アルミニウム、珪素、チタン、亜鉛、ジル
コニウムまたはバリウムの水酸化物または塩であること
が好ましい。
【0011】また、前記フッ素化合物は、一般式
【化1
】または一般式
【化2】(ただし、化合物〔1〕、〔2〕の一般式中n
は6〜18の整数を示す)で示されるフッ素化合物FA
EP群の少なくとも一種の化合物であることが好ましい
。 このFAEPは人体に付着して安全性が極めて高いこと
が確認されている。
【0012】水を加えてスラリー状とした顔料に、前記
各金属のイオン性の強い水溶性化合物、例えば塩化アル
ミニウム、アルミン酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、
ケイ酸ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウ
ム、塩化バリウム、塩化ジルコニウム、四塩化チタン、
水溶性有機チタン、硫酸チタニル、塩化亜鉛、硫酸亜鉛
等の水溶液を添加し、顔料粒子表面にこれらの化合物を
吸着させておく。次いで酸またはアルカリ溶液を加えて
、顔料粒子表面に吸着しているこれらの化合物を加水分
解、或いは置換反応を起こさせ、前記金属水酸化物また
は金属塩の水和物、一部脱水物、無水物を生成させる。 次いで、フッ素化合物、例えばFAEPに水を加えてエ
マルジョン状態にしたものを徐徐に加え、酸または高温
静置によってエマルジョンを破壊することにより、前記
金属水酸化物または金属塩の水和物、一部脱水物、無水
物によってコーティングされた顔料をさらにFAEPで
コーティングすることができる。
【0013】顔料をコーティングする前記金属水酸化物
または金属塩の水和物、一部脱水物、無水物は少ないほ
ど好ましく、顔料に対してこれらを生成させる金属化合
物量として1〜30wt%が望ましい。1wt%未満で
は撥水性および撥油性を発現させ得るに充分な量のフッ
素化合物を顔料表面にコーティングすることができず、
30wt%を超えると嵩高くなり顔料本来の機能を阻害
する。フッ素化合物もまた顔料に対して1〜30wt%
望ましい。1wt%未満ではフッ素化合物の吸着層の形
成が不充分で撥水性および撥油性を発現させることがで
きず、30wt%を超えると嵩高くなり、顔料本来の機
能を阻害する。
【0014】
【作用】化粧料の成分として用いられる例えばタルク、
マイカ、セリサイト、シリカ、カオリン等の体質顔料、
酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、硫酸バリウ
ム等の白色顔料、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、ベンガラ等
の着色顔料を金属水酸化物または金属塩の水和物、一部
脱水物、無水物のゲルで表面処理することにより、エネ
ルギー安定性が高く、反応性が乏しいこれらの顔料表面
に有機化合物との反応性を付与し、フッ素化合物による
表面処理を容易にしている。
【0015】フッ素化合物により表面処理を行うことに
より、前述の顔料に撥水性に併せて撥油性の両性質を具
備させることが可能となる。フッ素化合物としてFAE
Pを用いる場合には、ジ(オキシエチル)アミンリン酸
塩の部分が大きな極性を有することから、各種顔料の粒
子表面に強固に吸着することができる。極性保有部分に
連結するフルオロアルキル基が顔料表面から外方に突出
し、フッ化炭素がもつ撥水性および撥油性が有効に作用
していると考えられる。
【0016】FAEPの化学式〔1〕および〔2〕にお
いてnを6〜18に選択した理由は、実験の結果5以下
の場合および19以上の場合には充分な撥水性および撥
油性が得られないことによる。前記nが6〜18、特に
望ましくは8〜11であって、この場合の撥水性および
撥油性効果は顕著である。
【0017】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の化粧料を作成するに際し、先ず種
種の顔料を金属水酸化物または金属塩の水和物、一部脱
水物、無水物のゲルでコーティングしさらにフッ素化合
物をコーティングする表面処理を施した。また比較試料
として従来のフッ素化合物のみで表面処理した顔料を調
製した。
【0018】(試料1)顔料としてセリサイト(三信鉱
工(株)製、セリサイトFSE)100 g に100
0mlの水を加えてスラリー状態とした。このスラリー
を40℃に保ち、さらに金属コーティング剤としてAl
2(SO4)3 ・18H2O:32.7gを400 
mlの水に溶解した水溶液を5ml/minで滴下し、
次いでNa2SiO3:5gを100 mlに溶解した
水溶液を2 ml/minで滴下し5%炭酸ナトリウム
水溶液を所要量滴下してpH7とした。さらに攪拌しな
がら60℃まで1時間熟成した。次いで沈澱を濾別し、
この沈澱を水で充分に洗浄した後、濾別したケーキに水
1000mlを加えて充分攪拌しスラリー状態とした。
【0019】前記スラリーを攪拌しながらフッ素化合物
コーティング剤としてFAEP( n=9、化合物〔1
〕:〔2〕=1:1(モル比))の15重量%水溶液3
3.5mlを徐徐に添加した後、5 重量%塩酸水溶液
を所要量添加してpH4 とした。これを100分間攪
拌しながら熟成した。その後ヌッチェで吸引濾過し、ケ
ーキを60℃で8時間乾燥させ乳鉢で粉砕して試料1を
得た。
【0020】(試料2)顔料としてマイカ( 脇田鉱業
( 株 )製、#5500 ) 100 g を用いて
試料1と同様の表面処理を行い、試料2を得た。
【0021】(試料3)顔料として板状硫酸バリウム(
 堺化学( 株 )製) 100 g を用いて試料1
と同様の表面処理を行い、試料3を得た。
【0022】(試料4)顔料としてセリサイト(三信鉱
工(株)製、セリサイトFSE)92.5g および酸
化チタン7.5 g ( 石原産業( 株 )製、酸化
チタンCR−50 ) を用いて試料1と同様の表面処
理を行い、試料4を得た。
【0023】(試料5)顔料としてセリサイト(三信鉱
工(株)製、セリサイトFSE)92.5g 、酸化ア
ルミニウム5g ( 昭和電工( 株 )製、高純度A
l2O3 純度99.7% )およびシリカ2.5 g
 ( 富士デビソン( 株 )製、サイロイド308 
、SiO2純度99.8% )を用いて試料1と同様の
表面処理を行い、試料5を得た。
【0024】(試料6)顔料としてセリサイト(三信鉱
工(株)製、セリサイトFSE)100gをコーティン
グ剤としてAl2(SO4)3 ・18H2O:32.
7gの代わりにZnSO4:17.7 gを用いて試料
1と同様の表面処理を行い、試料6を得た。
【0025】(試料7)顔料としてセリサイト(三信鉱
工(株)製、セリサイトFSE)100gをコーティン
グ剤としてAl2(SO4)3 ・18H2O:32.
7gの代わりに BaCl2・6H2O:25.2g 
を用いて試料1と同様の表面処理を行い、試料7を得た
【0026】(試料8)顔料としてセリサイト(三信鉱
工(株)製、セリサイトFSE)100gをコーティン
グ剤としてAl2(SO4)3 ・18H2O:32.
7gの代わりに MgCl2・6H2O:25.2 g
を用いて試料1と同様の表面処理を行い、試料8を得た
【0027】(試料9)顔料としてセリサイト(三信鉱
工(株)製、セリサイトFSE)100gをコーティン
グ剤としてAl2(SO4)3 ・18H2O:32.
7gの代わりにZrOCl2・8H2O:13.1g 
を用いて試料1と同様の表面処理を行い、試料9を得た
【0028】(試料10)顔料としてセリサイト(三信
鉱工(株)製、セリサイトFSE)100 g に10
00mlの水を加えてスラリー状態とした。このスラリ
ーを60℃に保ち、さらにコーティング剤としてテトラ
イソプロピルチタネート11.8g を450 mlの
イソプロピルアルコールに溶解した水溶液を2 ml/
minで滴下し、さらに攪拌しながら80℃まで1時間
熟成した。次いで沈澱を濾別し、この沈澱を水で充分に
洗浄した後、濾別したケーキに水1000mlを加えて
充分攪拌しスラリー状態とした。
【0029】前記スラリーを攪拌しながらフッ素化合物
コーティング剤としてFAEP( n=9、化合物〔1
〕:〔2〕=1:1(モル比))の15重量%水溶液3
3.5mlを徐徐に添加した後、5 重量%塩酸水溶液
を所要量添加してpH4 とした。これを100分間攪
拌しながら熟成した。その後ヌッチェで吸引濾過し、ケ
ーキを60℃で8 時間乾燥させ乳鉢で粉砕して、試料
10を得た。
【0030】(比較試料1)顔料としてセリサイト(三
信鉱工(株)製、セリサイトFSE)100 g に1
000mlの水を加えてスラリー状態とした。このスラ
リーを60℃に保ち、攪拌しながらフッ素化合物コーテ
ィング剤としてFAEP( n=9、化合物〔1〕:〔
2〕=1:1(モル比))の15重量%  水溶液33
.5mlを徐徐に添加した後、5 重量%塩酸水溶液を
所要量添加してpH4 とした。 これを100 分間攪拌しながら熟成した。その後ヌッ
チェで吸引濾過し、ケーキを60℃で8 時間乾燥させ
乳鉢で粉砕して、比較試料1を得た。
【0031】(比較試料2)顔料としてマイカ( 脇田
鉱業( 株 )製、#5500 ) を用いて比較試料
1と同様の表面処理を行い比較試料2を得た。
【0032】(比較試料3)顔料として板状硫酸バリウ
ム( 堺化学( 株 )製) を用いて比較試料1と同
様の表面処理を行い比較試料3を得た。
【0033】(比較試料4)顔料としてセリサイト(三
信鉱工(株)製、セリサイトFSE)92.5g およ
び酸化チタン7.5 g ( 石原産業( 株 )製、
酸化チタンCR−50 ) を用いて比較試料1と同様
の表面処理を行い比較試料4を得た。
【0034】(比較試料5)顔料としてセリサイト(三
信鉱工(株)製、セリサイトFSE)92.5g 、酸
化アルミニウム5 g ( 昭和電工( 株 )製、高
純度Al2O3 純度99.7% )およびシリカ2.
5 g ( 富士デビソン( 株 )製、サイロイド3
08 、SiO2純度99.8% )を用いて比較試料
1と同様の処理を行い比較試料5を得た。前述の顔料と
コーティング剤の一覧を表1に示す。
【表1】
【0035】前述の表面処理を施した顔料について撥水
性および流動パラフィンに対する撥油性試験を行った。 試験は試験管に表面処理顔料1gを採り、水または流動
パラフィン100 mlを加えて100 回激しく振盪
し、1時間または24時間静置した後、液層の濁度を目
視し相対的に評価した。評価基準は最も透明度の高いも
の、すなわち撥水性および撥油性に優れるものから低い
ものへ「5」(最良)→「1」(劣)の5段階で評価し
た。これらの結果を表2に示す。
【表2】
【0036】表1および表2から明らかなように、本発
明の顔料は、フッ素化合物のみで表面処理された比較試
料に比べて撥水性においても撥油性においてもその能力
が顕著に向上した。また24時間経過後も濁度に変化は
見られず、安定した撥水性および撥油性が保持されてい
ることが認められた。
【0037】次に前述の実施例1で調製した表面処理を
施した各試料を用いて化粧料を調整した。
【0038】( 実施例2)表3に示される処方のとう
り配合しパウダーファンデーションを調製した。
【表3】 粉体成分である前記表3の試料1および試料2を含む成
分1をヘンシェルミキサーで約10分間均一に攪拌し、
凝集した粉末をハンマーミルを用いて粉砕した。この混
合物の中に各種添加剤である成分2の加熱混合物を入れ
、ヘンシェルミキサーで約10分間低速で混合後、再度
ハンマーミルを用いて粉砕した。この粉末を所定の容器
に充填成型して製品とした。
【0039】( 実施例3)表3のセリサイト(試料1
)の代わりにセリサイト(試料6)を用いて、実施例2
と同じ処方、同じ方法でパウダーファンデーションを調
製した。
【0040】( 実施例4)表3のセリサイト(試料1
)の代わりにセリサイト(試料7)を用いて、実施例2
と同じ処方、同じ方法でパウダーファンデーションを調
製した。
【0041】( 実施例5)表3のセリサイト(試料1
)の代わりにセリサイト(試料8)を用いて、実施例2
と同じ処方、同じ方法でパウダーファンデーションを調
製した。
【0042】( 実施例6)表3のセリサイト(試料1
)の代わりにセリサイト(試料9)を用いて、実施例2
と同じ処方、同じ方法でパウダーファンデーションを調
製した。
【0043】( 実施例7)表3のセリサイト(試料1
)の代わりにセリサイト(試料10)を用いて、実施例
2と同じ処方、同じ方法でパウダーファンデーションを
調製した。
【0044】(比較例1)表4に示される処方のとおり
、FAEPのみで表面処理したセリサイト(比較試料1
)およびマイカ(比較試料2)を用いて実施例2と同じ
方法でパウダーファンデーションを調製した。
【表4】
【0045】( 実施例8)表5に示される処方のとお
り配合しアイシャドウを調製した。
【表5】 粉体成分である前記表4に示される成分1をヘンシェル
ミキサーで約10分間均一に攪拌し、凝集した粉末をハ
ンマーミルを用いて粉砕した。この混合物のなかに同じ
く成分2の加熱混合物を入れ、ヘンシェルミキサーで約
10分間低速で混合後、再度ハンマーミルを用いて粉砕
した。この粉末を所定の容器に充填成型して製品とした
【0046】( 比較例2)表5のセリサイト( 試料
4)、マイカ( 試料2)、板状硫酸バリウム( 試料
3)の代わりにそれぞれフッ素化合物のみで表面処理さ
れたセリサイト( 比較試料4)、マイカ( 比較試料
2)、板状硫酸バリウム( 比較試料3)を用いて、表
6の処方で、実施例8と同じ方法でアイシャドウを調製
した。
【表6】
【0047】( 実施例9)表7に示される処方のとお
り配合し乳化ファンデーションを調製した。
【表7】 粉体成分である前記表6に示される成分1をヘンシェル
ミキサーで混合し、この混合物の中に同じく成分2の加
熱混合物を入れ品温85℃とする。この中に加熱溶解し
た同じく成分3の混合物を徐徐に添加し乳化する。攪拌
しながら85℃で10分間保持し、35℃まで攪拌しな
がら冷却し、容器に充填して製品とした。
【0048】( 比較例3)表7のセリサイト( 試料
5)、マイカ( 試料2)、板状硫酸バリウム( 試料
3)の代わりにそれぞれフッ素化合物のみで表面処理さ
れたセリサイト( 比較試料5)、マイカ( 比較試料
2)、板状硫酸バリウム( 比較試料3)を用いて、表
8の処方で、実施例9と同じ方法で乳化ファンデーショ
ンを調製した。
【表8】
【0049】(比較例4)表3のセリサイト(試料1)
、マイカ(試料2)の代わりにそれぞれ表面処理されて
いないセリサイトおよびマイカを用いて、表3の処方で
実施例2と同じ方法でパウダーファンデーションを調製
した。
【0050】( 比較例5)表5のセリサイト( 試料
4)、マイカ( 試料2)、板状硫酸バリウム( 試料
3)の代わりにそれぞれ表面処理されていないセリサイ
ト、マイカ、板状硫酸バリウムを用いて、表5の処方で
、実施例8と同じ方法でアイシャドウを調製した。
【0051】( 比較例6)表7のセリサイト( 試料
5)、マイカ( 試料2)、板状硫酸バリウム( 試料
3)の代わりにそれぞれ表面処理されていないセリサイ
ト、マイカ、板状硫酸バリウムを成分として用いて、成
分2は表7の処方で、実施例9と同じ方法で乳化ファン
デーションを調製した。
【0052】前述の方法で調製したパウダーファンデー
ション、アイシャドウおよび乳化ファンデーションを「
もち」、「のび」、「密着感」、「ケーキング現象」に
ついて、10名のパネラーによる官能試験を行い、次の
ように相対的に4段階で評価した。それらの評価結果を
表9に示す。 ◎:非常に良い ○:良い △:普通 ×:悪い
【表9】
【0053】表9から明らかなように本発明の各化粧料
は「もち」、「のび」、「密着感」、「ケーキング現象
」の全ての点で従来の製法で調製した比較例よりも向上
した。特にケーキング現象防止効果はアイシャドウ、パ
ウダーファンデーションにおいて顕著に向上した。
【0054】なお本発明は化粧料の主成分である顔料を
金属水酸化物または金属塩の水和物、一部脱水物、無水
物のうちから選ばれた少なくとも一種のゲルで表面処理
され、さらにフッ素化合物により表面処理を施し、撥水
性および撥油性を付与するものであるが、副成分である
シリコン、アミノ酸、N−アシルリジン、コラーゲン、
金属石鹸等も同様の表面処理を施してそれぞれの機能を
助長することができる。
【0055】また、化粧料用以外の顔料、例えば一般塗
料、食品包装材の印刷インキ、絵の具等にも適用し、撥
水性および撥油性の向上によりこれらの変質、変臭を防
ぐことができる。
【0056】
【発明の効果】化粧用顔料を金属水酸化物等によるゲル
処理の後、フッ素化合物により表面処理すると前述した
ように優れた撥水性および撥油性を有する化粧料が得ら
れることから、涙、雨、汗、脂質等による化粧くずれが
なくなった。また撥水性および撥油性に優れることから
ケーキング現象も防止できた。さらに、化粧料塗布後の
塵埃付着を抑止する効果が併せ得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  体質顔料、白色顔料、着色顔料、その
    他化粧用粉体および基剤を主成分として配合された化粧
    料において、前記体質顔料、白色顔料、着色顔料のうち
    の少なくとも一つが、金属水酸化物または金属塩の水和
    物、一部脱水物、無水物のうちから選ばれた少なくとも
    一種のゲルで表面処理され、さらにフッ素化合物で表面
    処理されたことを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】  前記金属水酸化物または金属塩はマグ
    ネシウム、アルミニウム、珪素、チタン、亜鉛、ジルコ
    ニウムまたはバリウムの水酸化物または塩であることを
    特徴とする請求項1に記載の化粧料。
  3. 【請求項3】  前記フッ素化合物は、一般式【化1】 または一般式 【化2】 (ただし、化合物〔1〕、〔2〕の一般式中nは6〜1
    8の整数を示す)で示されるフッ素化合物フルオロアル
    キルジ(オキシエチル)アミンリン酸塩エステル群の少
    なくとも一種の化合物であることを特徴とする請求項1
    または2に記載の化粧料。
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