JPH04328419A - アブソリュートエンコーダ - Google Patents

アブソリュートエンコーダ

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JPH04328419A
JPH04328419A JP9769991A JP9769991A JPH04328419A JP H04328419 A JPH04328419 A JP H04328419A JP 9769991 A JP9769991 A JP 9769991A JP 9769991 A JP9769991 A JP 9769991A JP H04328419 A JPH04328419 A JP H04328419A
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JP
Japan
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signal
phase
adder
time
outputs
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Application number
JP9769991A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Kudo
工藤 良昭
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測定対象の回転体の回
転角度値に対応する信号を出力するアブソリュートエン
コーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】アブソリュートエンコーダの動作方式に
は、磁気式や光学式等の方式が存在するが、本明細書で
は、光学式エンコーダを例に上げて説明する。スリット
が縁に沿って2列又は3列に設けられた円形のコード板
(図5参照)へ光源から光を照射し、スリットを通過し
てくる光を光電変換素子で受光し、コード板のアブソリ
ュートの回転角度θを測定するアブソリュートエンコー
ダがある。本出願人は、このようなエンコーダを実願平
01−79739号等で出願し開示している。実願平0
1−79739号(以下、先願と記す)によれば、コー
ド板の回転角度θに対応した信号(この信号はアナログ
の場合もデジタルの場合もある)を直接取出すことがで
きる。
【0003】一方エンコーダには、絶対値の角度θに対
応した信号(例えばθ=87.001°を表す信号)を
出力するのでなく、光がスリットを通過するごとに、つ
まりコード板が或る角度(例えば、0.01°)回転す
るごとに、例えばパルス信号を1発ずつ出力するタイプ
のエンコーダがある。本明細書では、このようなタイプ
のエンコーダをインクリメンタル形エンコーダと呼ぶ。
【0004】このインクリメンタル形エンコーダは、例
えばサーボ系の位置検出器等として広く使用される。イ
ンクリメンタル形エンコーダの適用例を説明する。製図
器では、X軸の駆動モータと、Y軸の駆動モータを備え
ており、これによりペンヘッドを指定されたX,Y座標
位置まで移動させ、記録動作を行う。この指定されたX
,Y座標位置までペンヘッドを移動させる制御にインク
リメンタル形エンコーダが用いられる。
【0005】製図器にインクリメンタル形エンコーダを
用いて、ペンヘッドを指定されたX,Y座標位置まで移
動させる動作を図6を参照して説明する。図6(5) 
は、インクリメンタル形エンコーダのコード板の一部を
拡大した図である。図6(5) のようなスリット列A
,Bが設けられたコード板をX軸,Y軸の駆動モータの
シャフトへ取り付ける。コード板の近傍には、スリット
列A,Bを通過してくる光を電気信号へ変換するセンサ
2a,2bが、図6(5) のように設けられている。 ここでセンサ2a,2b は、スリットを通過した光が
照射されると例えば、HIGHの信号を出力するものと
する。また、本明細書では、スリット列Aの通過光を受
光するセンサ2aで得られる信号をA相と言い、スリッ
ト列Bの通過光を受光するセンサ2bで得られる信号を
B相と言う。
【0006】スリット列A,Bを形成する各スリットの
配置位相は、図6(5) のように、例えば90°ずれ
て設けられているので、コード板1を図6(5) に示
すCW方向に回転させると、センサ2aからは図6(3
) の波形が、センサ2bからは図6(4) の波形が
得られる。また図6(5) のCCW 方向にコード板
1を回転させると、センサ2aからは図6(1) の波
形が、センサ2bからは図6(2) の波形が得られる
。図6(1),(2) の波形と、図6(3),(4)
 の波形を比較してみる。コード板1が図6(5) に
示すCCW 方向に回転すると、B相信号の立ち上がり
エッジが先に発生し、遅れてA相信号の立ち上がりエッ
ジが発生する(図6(1),(2) 参照)。また、コ
ード板1が、上述と逆方向のCW方向に回転すると、A
相信号の立ち上がりエッジが先に発生し、遅れてB相信
号の立ち上がりエッジが発生する(図6(3),(4)
参照)。
【0007】従って、インクリメンタル形エンコーダか
ら出力されるA相,B相信号の位相関係より、コード板
(つまり駆動モータ)の回転方向を知ることができる。 また、図6のコード板1に設けられるスリット列A,B
を形成するスリットが、縁に沿って、等間隔に、例えば
、10,000個/360 °が設けられていれば、コ
ード板が、0.036 °回転するごとに1パルス(立
ち上がりエッジ)を発生させるので、このパルス数を計
数することにより、計数開始の位置から駆動モータがど
れだけ回転したか(つまりペンヘッドがどれだけ移動し
たか)を知ることができる。このように製図器では、イ
ンクリメンタル形エンコーダのA相,B相信号より、駆
動モータの回転方向と、回転角度を知ることができるの
で、指定されたX,Y座標値にペンヘッドを移動するこ
とができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようにエンコーダ
には、絶対値の角度θに対応した信号を出力するアブソ
リュートエンコーダと、光がスリットを通過する毎に、
パルス信号を1発ずつ出力するインクリメンタル形エン
コーダとがある。サーボ系を用いた機器では、制御を適
切に行うため、駆動モータの回転角度の測定をする必要
があるが、この場合、アブソリュートエンコーダと、イ
ンクリメンタル形エンコーダのどちらを使用しても原理
的にはよい。
【0009】しかし現実の産業界では、サーボの位置検
出にインクリメンタル形エンコーダが用いられ、図6で
説明したようなA相,B相信号を利用した制御が従来か
ら慣習的に行われている。従って、A相信号,B相信号
を出力しないアブソリュートエンコーダは、サーボ装置
の位置検出手段に用いられる機会が少ない。そこで、図
5に示すアブソリュートエンコーダのコード板のスリッ
ト列から、図6で説明したA相,B相信号を作り出すこ
とが考えられるが、現実には不可能である。
【0010】その理由を説明する。本出願人が開示して
いる図5のアブソリュートエンコーダのコード板に設け
られるスリットは、次の点で図6(5) に示すような
スリット配列と異なる。 (1) 図5に示すアブソリュートエンコーダのコード
板44に設けられるスリットは、実施例において、その
1周分のスリット数が、数百である。従って、このスリ
ットを直接利用して図6のようなA相,B相信号を作り
出しても、数100 パルス/360 °  の信号し
か出力できず、市場が要求する角度分解能(例えば、1
0,000パルス/360 °)に応えることができな
い。 (2) 図5のようにアブソリュートエンコーダのコー
ド板44に設けたスリット列を形成する各スリットは、
図6(5) に示すような位相配列(A相とB相で90
°ずれた位相)になっていない。即ち、図5に示すコー
ド板44の各スリット列を形成するスリット数は、スリ
ット列毎に異なる数である。従って、インクリメンタル
形エンコーダのようにA相とB相とが同数のスリットで
形成され、同じ位相ずつシフトしたスリット配列(図6
(5) )に形成することはできない。なお、このよう
に各スリット列毎に異なるスリット数にした理由は、先
願に明らかにしているのでここではその説明を省略する
【0011】本発明の目的は、測定した角度θに対応す
る信号から、A相,B相信号を新たに作り出して出力で
きるアブソリュートエンコーダを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、アブソリュー
トの回転角度θに対応した信号を出力するエンコーダに
おいて、一定時間tsおきの前記回転角度θに対応した
信号を導入し、また設定された角度値△θP を導入し
、(1) 式の演算を行いデジタル値Jを出力する演算
器と、  J=2na・(Tc/ts)・{(θ2 −
θ1 )/△θP }               
   (1) (なお、θ1 :前回取り込んだ回転角
度、θ2 :今回取り込んだ回転角度)周期Tcのクロ
ック信号が加えられるたびに、自ら出力した前回までの
積算加算値と、前記演算器の出力Jとを加算し、積算加
算値のnaビット目の信号をB相信号又はA相信号とし
て取り出される第1加算器と、周期Tcのクロック信号
が加えられるたびに、第1加算器が出力する積算加算値
と、予め設定された2na・90/360 又は2na
・270 /360 の位相オフセットデータとを加算
し、この加算データのnaビット目の信号をA相信号又
はB相信号として取り出される第2加算器と、を備える
ようにしたものである。
【0013】
【作用】演算器に加えられた設定された角度値△θP 
は、コード板がこの角度値△θP 回転するごとに、A
相信号(B相信号)を出力するように指令する信号であ
る(図2参照)。演算器は周期tsにて、前回取り込ん
だ回転角度データθ1 と今回取り込んだ回転角度デー
タθ2 の差を取り、N1=(θ2 −θ1 )/△θ
P の関係により、サンプリング周期tsの間にN1発
のA相パルス信号(又はB相パルス信号)を出力させれ
ば良いことを知ることができる(図3参照)。従って、
このときのA相信号の周期Tpは、     Tp=ts/N1       =ts・{△θP /(θ2 −θ1 )
}                        
      (2) となる(図3参照)。
【0014】一方、第1加算器は、クロック信号が加え
られるたびに、演算器が設定したデータJの整数倍ずつ
、即ち、J,2J,3J,4J, …と、積算加算を行
なう。従って、第1加算器のnaビット目(naビット
目のビット信号をA相信号又はB相信号に用いる)を見
ると、2na/J回の加算が繰り返される毎に、naビ
ット目の信号が立ち上がる(立ち下がると見てもよい)
。従って、クロック信号の周期Tcと第1加算器のna
ビット目の信号の周期Tpの間には、     Tp=(2na/J)・Tc        
                         
            (3)の関係がある。つまり
、(2) 式と(3) 式の関係を満たすJの値(即ち
、(1) 式のJ)を演算器が算出し、第1加算器は、
周期Tcのクロック信号が加えられる毎に積算加算する
ので、設定された角度値△θP 毎にB相信号を出力す
る。また、第2加算器は、360 °を2naで分割し
た場合、90°に相当する2na・90/360 のデ
ータ、又は270 °(即ち、90°遅れ)に相当する
2na・270 /360 のデータが一方の入力端子
にセットされている。従って、第2加算器からは、第1
加算器が出力するB相信号を90°進ませた信号、又は
90°遅らせた信号(A相信号)を出力することができ
る。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係るアブソリュートエンコー
ダの構成例を示す図、図2はコード板の回転角度とA相
信号の関係を示す図、図3は測定回転角度のサンプリン
グ周期とA相信号との関係を示す図、図4は加算器の8
ビット目の信号と加算器の内容とA相・B相信号の関係
を示した図である。
【0016】図1において、1はコード板であり、2は
光電変換機能を有したセンサ(例えば、図5の受光アレ
イ)である。角度演算器3は、センサ2から出力される
信号を導入し、先願で開示されているような公知の演算
を加えて、コード板1のアブソリュートの回転角度θに
対応した信号を出力している。本発明では、このコード
板1とセンサ2と角度演算器3の構成に特徴があるわけ
でないゆえ、その説明を省略するが、要するにコード板
1とセンサ2と角度演算器3により、コード板1のアブ
ソリュートの回転角度θに対応した信号を出力できる構
成であればどのようなものでもよい。
【0017】もっとも、本発明は、アブソリュートの回
転角度値θから、A相,B相信号を作出す点に特徴があ
るので、コード板1は、インクリメンタル形エンコーダ
のようにA相,B相信号を直接取り出すことができない
スリット配列(図6(5) )に形成されているとして
以下の説明を行う。
【0018】4は演算器であり、コード板1が△θP 
回転するごとにA相信号(B相信号)を出力するように
指令する信号(図2参照)と、角度演算器3からコード
板1の回転角度θに対応した信号を導入し、この導入信
号に基づいて、上記(1) 式の演算を行って得られる
デジタルデータJを出力するものである。(1) 式を
再び記載すると、   J=2na・(Tc/ts)・{(θ2 −θ1 
)/△θP }                  
(1) (なお、θ1 :前回取り込んだ回転角度、θ
2 :今回取り込んだ回転角度)(1) 式の意味等は
、後の動作説明の所で説明する。
【0019】5はラッチ回路であり、タイミング発生器
8から加えられた周期tsの信号S1のタイミングで、
演算器4から出力される信号Jをラッチし、次段の加算
器21に出力するものである。7はクロック発生器であ
り、周期Tcのクロック信号CKをタイミング発生器8
と、ラッチ回路22,32 に加えるものである。タイ
ミング発生器8は、クロック信号CKを導入し、周期t
sの信号S1を出力する。  ブロック20は、B相信
号を出力する部分であり、加算器21と、ラッチ回路2
2で構成される。
【0020】加算器21は、周期Tcのクロック信号C
Kがラッチ回路22に加えられるたびに、自ら出力した
前回までの積算加算値Kをラッチ回路22を介して導入
し、また、演算器4の出力Jとを加算して、積算加算値
を出力する。即ち、クロック信号CKが発生するたびに
、K=J,2J,3J,4J,…の如く、積算加算値を
出力する。そして、その内容が2naを越えると(例え
ばna=8)、内容は0となり、再び上記カウンタ動作
を繰り返す。ラッチ回路22は、印加されたクロック信
号CKのタイミングで加算器21の出力をラッチし、こ
れを加算器21に帰還するとともに、導入した積算加算
値のnaビット目のビット信号をB相信号として出力す
るものである。
【0021】ブロック30は、A相信号を出力する部分
であり、加算器31と、ラッチ32と、位相オフセット
設定器33で構成される。加算器31は、加算器21が
出力する積算加算値Kと、位相オフセット設定器33か
ら加えられた2na・90/360 又は2na・27
0 /360 の位相オフセットデータMとを加算した
結果を出力するものである。即ち加算器31は、加算器
21の出力データKに位相オフセットデータMを加算し
た信号を出力する。この加算器31は、加算値(K+M
)が2naを越えると、(K+M)−2na  とした
値を出力する。ラッチ回路32は、周期Tcのクロック
信号CKが加えられるたびに加算器31の出力データを
導入し、このデータのnaビット目の信号をA相信号と
して出力する。位相オフセット設定器33は、360 
°を2naで分割した場合、90°に相当する2na・
90/360 の位相オフセットデータ、又は270 
°(即ち、90°遅れ)に相当する2na・270 /
360 の位相オフセットデータMが、予め設定されて
いるものである。
【0022】以上のように構成された図1の装置の動作
を図2〜図4を参照しながら説明する。
【0023】本願発明の概要をまず説明する。加算器2
1は、クロック信号CKが発生する毎に、ラッチ回路5
を介して導入したデータJを積算的に加算し、その内容
が自ら備えるカウンタ容量(以下、単に容量と記す)を
越えると、循環するごとく再び0から計数する。例えば
、2naがJで割り切れるとすれば、加算器21の積算
出力Kは、K=J,2J,3J, …,0,J,2J,
3J,…と推移する。ここで、加算器21の容量が例え
ば、28 (0〜28 −1)  であると仮定すると
、28 /J  回の積算加算を繰り返す毎に(つまり
、クロック信号CKが28 /J発加えられる毎に)、
加算器21の8ビット目のビット信号は、立ち下がる(
あるいは立ち上がる)。従って、クロック信号CKの周
期をTc、8ビット目のビット信号の周期をTpとする
と、   Tp=(28 /J)・Tc          
                         
           (4) の関係が成り立つ(図
4参照)。
【0024】一方、演算器4は周期tsにて、前回取り
込んだ回転角度データθ1 と今回取り込んだ回転角度
データθ2 の差を取り、N1=(θ2 −θ1 )/
△θP の関係により、サンプリング周期tsの間にN
1発のB相信号(ここでは、加算器21の8ビット目の
信号)を出力させれば良いことを知ることができる(図
3参照)。従って、B相信号の周期Tpは、上記した(
2) 式で表される。つまり、(2) 式と(4) 式
の関係を満たすJの値(即ち、(1) 式のJ)を演算
器4が算出し、加算器21は、周期Tcのクロック信号
CKが発生する毎に積算加算するので、設定された角度
値△θP 毎に8ビット目のビット信号が立ち下がる(
あるいは立ち上がる)。
【0025】以下、詳細に本発明を説明する。図2は、
コード板1の一部を拡大し、これにアブソリュートの回
転角度a1,a2,a3,a4,…を書き込んだもので
ある。角度演算器3は、コード板1の回転角度θに応じ
た信号を逐次、演算器4へ出力している。演算器4は、
タイミング発生器8からの信号S1により、周期ts毎
に、この角度演算器3からの回転角度信号をサンプリン
グしている(図2と図3を参照)。例えば、時刻T1に
て、回転角度θ1(=a1)を読み込んだとする。コー
ド板1は回転しているので、時刻T2には、回転角度θ
2(=a10)を読み込む(図2参照)。
【0026】ここで、コード板1が△θP 回転するご
とに、A相信号(B相信号)を出力するように図1の装
置は、指令されている。従って、演算器4は、前回取り
込んだ回転角度データθ1 と今回取り込んだ回転角度
データθ2 の差を取り、N1=(θ2 −θ1 )/
△θP の関係により、θ1 〜θ2 へ回転したこと
に対応して、N1発のA相信号(B相信号)を出力させ
れば良いことを知ることができる(図3参照)。そこで
、このN1発の信号を次のサンプリングまでに(時間t
s後)発生させなければならないから(図3参照)、こ
の時のA相信号の周期Tpは、既述した(2) 式とな
る。つまり、    Tp=ts・{△θP /(θ2
 −θ1 )}                  
             (2)となる。
【0027】次に、図4(1) と(2) を主として
参照しながら加算器21の動作を説明する。図4(1)
 は、加算器21の計数内容と、加算器21の8ビット
目(つまり28 桁目)の信号波形との関係を示した図
である。図4(1) 中に付した数0,64,128 
,192は、加算器21の計数容量が28 (0〜25
5 )であると仮定した時の、信号波形の各位相位置に
対応する加算器21の計数内容を示している。つまり、
加算器21の内容が“127 ”→“128 ”になる
と8ビット目は、立ち上がり、“255 ”→“0”に
なるとこのビットは立ち下がる。なお、この図4(1)
 に示す加算器の計数内容と8ビット目の信号波形との
関係は、加算器31も同様である。また、加算器21の
8ビット目のビット信号が、一旦立ち下がってから再び
立ち下がるまでのコード板1の回転角度は△θP であ
る。
【0028】図4(2) は、クロック信号の発生に連
れて加算器21の内容(縦軸)が変わる様子を示した図
である。なお、図4(1) の波形と(2) の波形の
横軸(時間軸)は共通である(図4(3) 〜(6) 
の時間軸とは異なる)。加算器21は、クロック信号が
ラッチ回路22へ印加されるたびに、その内容が、J,
2J,3J,…と階段状に増加していく。そして、既述
したようにその内容が“128 ”となると、8ビット
目のビットが立ち上がり、“255 ”→“0”になる
とこのビットは立ち下がる。もっとも、Jの値がマイナ
スであれば、階段状に減少する。図4(2) は、コー
ド板1がCCW 方向に回転して、Jの値がプラスであ
ると仮定したものである。
【0029】ここで、加算器21の容量を28 =25
6 (0〜255)とすると、積算加算値がこの最大値
255 を越えると、再び0となり、その積算動作を繰
り返す。ここで、加算器21の容量は、28 である(
仮定)から、28 /J  回の積算加算を繰り返す毎
に(つまり、クロック信号CKが28 /J発加えられ
る毎に)、加算器21の8ビット目のビットは、立ち下
がる(図4(1) 参照)。従って、クロック信号CK
の周期をTc、8ビット目のビット信号の周期をTpと
すると、Tp=(28 /J)・Tc  の関係が成り
立つ(図4(2) 参照)。加算器21には、(2) 
式と(3) 式の関係を満たすJの値(即ち、(1) 
式のJ)が演算器4から加えられているので、加算器2
1の出力信号の8ビット目は、設定された角度値△θP
 毎に立ち下がる(あるいは立ち上がる)。また、加算
器31は、360 °を2na=256で分割した場合
、90°に相当する2na・90/360 = 64 
のデータ{又は270 °(即ち、90°遅れ)に相当
する2na・270 /360 =192 のデータ}
が、一方の入力端子にセットされている。従って、加算
器31からは、加算器21が出力するB相信号と90°
位相が異なる信号を出力することができる。
【0030】次に図4(3) 〜(6) を参照して、
図1装置からA相信号とB相信号が得られる動作を説明
する。図4(3) と(4) は、コード板1がCCW
 方向に回転した場合の波形であり、図4(5) と(
6) は、CW方向に回転させた場合の波形である。な
お、図4(3) 〜(6) の図中に記載した数値(0
,64,128,…)は、A相信号,B相信号を出力す
る加算器21,31の内容を示すものである。
【0031】まず、コード板1がCCW 方向へ回転し
た場合から説明する。時刻t1において、加算器21の
内容は、“0”であると仮定する。また、加算器31に
は位相オフセットM=192 が加えられているので、
時刻t1において、加算器31の内容は、“192”で
ある。コード板1がCCW 方向に回転すると、図4(
1) のCCW 方向に加算器21と加算器31の内容
は増加するので(Jはプラス)、時刻t2において加算
器21の内容が“64”になると、加算器31の内容は
、64+192=256→0  となる。従って、図4
(1) に示すように、その内容が“255 ”→“0
”になるので、加算器31の8ビット目のビットは、立
ち下がる(図4(3) 参照)。
【0032】更にコード板1がCCW 方向に回転し、
時刻t3になると、加算器21の内容は、“128 ”
になる。従って、図4(1) から明らかなように、加
算器21の8ビット目のビット信号は、立ち上がる(図
4(4) 参照)。一方、この時(t3)、加算器31
の内容は、128+192−256=64  となり、
図4(1) から分かるように、波形は変化しない(図
4(3) 参照)。更にコード板1がCCW 方向に回
転し、時刻t4になると、加算器21の内容は、“19
2 ”になる。従って、図4(1) から明らかなよう
に、加算器21の8ビット目のビット信号は、変化しな
い(図4(4) 参照)。一方、この時(t4)、加算
器31の内容は、192+192−256=128  
 となり、図4(1) から分かるように、加算器31
の8ビット目のビット信号は立ち上がる(図4(3) 
参照)。
【0033】以下同様にして、時刻t5になると、加算
器21の内容は“255 ”→“0”となって、8ビッ
ト目のビット信号は立ち下がり、加算器31の内容は“
192 ”となって、波形は変化しない。以上の結果、
図6(1) と(2) に示すA相信号とB相信号と同
じ波形が、図1のラッチ回路22と32から得られる。 つまり、設定された回転角度△θP 毎にHIGHとL
OW が変化し、しかも位相が互いに90°異なるA相
信号とB相信号を出力することができる。
【0034】次に、コード板1がCW方向へ回転した場
合を図4(1) と(5) と(6) を参照して説明
する。この場合も時刻t1において、加算器21の内容
は、“0”であると仮定する。また、加算器31には位
相オフセットM=192 が加えられているので、時刻
t1において、加算器31の内容は、“192 ”であ
る(図4(5) ,(6) 参照)。コード板1がCW
方向に回転すると、演算器4において、(θ2 −θ1
 )の値がマイナスとなるので、(1) 式により演算
器4が出力するデジタルデータJもマイナスとなる。従
って、加算器21はマイナス値Jを加算するので、その
計数内容は減少する。従って、時刻t2において加算器
21の内容が“192 ”になると、加算器31の内容
は、192+192−256=128   となる。従
って、図4(5) に示すように、その内容が“128
 ”→“127 ”になると、加算器31の8ビット目
のビット信号は、立ち下がる(図4(5) 参照)。
【0035】更にコード板1がCW方向に回転し、時刻
t3になると、加算器21の内容は、128→127 
になる。従って、図4(1) から明らかなように、加
算器21の8ビット目のビット信号は、立ち下がる(図
4(6) 参照)。一方、この時(t3)、加算器31
の内容は、128+192−256=64  となり、
図4(1) から分かるように、波形は変化しない(図
4(5) 参照)。以上のようにしてコード板がCW方
向に回転すると、図6(3) と(4) に示すA相信
号とB相信号と同じ波形が、図1のラッチ回路22と3
2から得られる。つまり、設定された回転角度△θP 
毎にHIGHとLOW が変化し、しかも位相が互いに
90°異なり、かつ、CCW 方向の場合と逆の位相関
係のA相信号とB相信号を出力することができる。
【0036】なお、上述では、角度演算器3は回転角度
θに応じた信号を逐次出力しており、演算器4にて周期
ts毎にこの信号を読み込むとして説明したが、これと
逆に、角度演算器3が周期ts毎に回転角度θに応じた
信号を出力し、演算器4がこの信号を逐次導入するよう
にしてもよい。また、上述ではコード板の最外周に設け
られたスリット列から得られる信号をA相、その内側の
スリット列から得られる信号をB相と便宜的に称したが
、この逆にしてもよい。つまり、外側のスリット列から
得られる信号をB相、内側のスリット列から得られる信
号をA相としてもよい。また、上述では光学式エンコー
ダの例で本発明を説明したが、この動作原理に限定する
わけでなく、例えば磁気式エンコーダ等で動くものであ
ってもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
ブソリュートの角度信号から、設定された角度△θP 
おきに発生するA相,B相信号を出力することができる
。 そして、従来のインクリメンタルタイプでは、A相,B
相信号の発生角度ステップは、スリットパターンで決定
されるので、この発生角度ステップを任意に変えること
はできない。しかし、本発明によれば、スリットパター
ンを変更することなく、演算器4に加える信号△θP 
により、その値を任意に変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアブソリュートエンコーダの構成
例を示す図
【図2】コード板の回転角度とA相信号の関係を示す図
【図3】測定回転角度のサンプリング周期とA相信号と
の関係を示す図
【図4】加算器の28 桁目の信号と加算器の内容とA
相・B相信号の関係を示す図
【図5】アブソリュートエンコーダに用いるコード板の
構成例を示す図である
【図6】従来例を説明する図
【符号の説明】
1  コード板 2  センサ 3  角度演算器 4  演算器 21,31  加算器 33  位相オフセット設定器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アブソリュートの回転角度θに対応した信
    号を出力するエンコーダにおいて、一定時間tsおきの
    前記回転角度θに対応した信号を導入し、また設定され
    た角度値△θP を導入し、下式の演算を行いデジタル
    値Jを出力する演算器と、 J=2na・(Tc/ts)・{(θ2 −θ1 )/
    △θP }(なお、θ1 :前回取り込んだ回転角度、
    θ2 :今回取り込んだ回転角度)周期Tcのクロック
    信号が加えられるたびに、自ら出力した前回までの積算
    加算値と、前記演算器の出力Jとを加算し、積算加算値
    のnaビット目の信号をB相信号又はA相信号として取
    り出される第1加算器と、周期Tcのクロック信号が加
    えられるたびに、第1加算器が出力する積算加算値と、
    予め設定された2na・90/360 又は2na・2
    70 /360 の位相オフセットデータとを加算し、
    この加算データのnaビット目の信号をA相信号又はB
    相信号として取り出される第2加算器と、を備えたこと
    を特徴とするアブソリュートエンコーダ。
JP9769991A 1991-04-26 1991-04-26 アブソリュートエンコーダ Pending JPH04328419A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4882813A (en) * 1987-11-18 1989-11-28 Shinagawa Shoko Co., Ltd. Banding clip

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4882813A (en) * 1987-11-18 1989-11-28 Shinagawa Shoko Co., Ltd. Banding clip

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